JPH03281327A - 二軸延伸ポリアミドフィルムの製造方法 - Google Patents

二軸延伸ポリアミドフィルムの製造方法

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JPH03281327A
JPH03281327A JP8470590A JP8470590A JPH03281327A JP H03281327 A JPH03281327 A JP H03281327A JP 8470590 A JP8470590 A JP 8470590A JP 8470590 A JP8470590 A JP 8470590A JP H03281327 A JPH03281327 A JP H03281327A
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Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 〔産業上の利用分野〕 本発明は、二軸延伸ポリアミドフィルムの製造方法に関
する。さらに詳しくは、逐次二軸延伸法により縮方向お
よび横方向に延伸され、フィルムの平面均一性、特に幅
方向に均一な物理的性質を有し十分に熱固定されたポリ
アミドフィルムの製造方法に関するものである。
〔従来の技術〕
一軸延伸ボリアミドフィルムは、強靭性、耐熱性、耐寒
性、耐薬品性等に優れ、さらに、印刷適性が良く透明で
ピンホールが生じ難い等の特徴を有するところから、食
品その他の包装用基材フィルムとして広く利用されてい
る。
例えば食品包装袋を得るには、通常、用いる基材フィル
ムには印刷、シーラントフィルム等のラミネート加工が
施され、次いで製袋、食品の充填、ヒートシール等の各
工程が行われるが、この場合、基材フィルムの平面均一
性の良否は、これら各工程での生産速度、製品歩留まり
等に大きな影響を及ぼす、すなわち、基材フィルムとし
て平面均一性が不良なものを用いると、印刷、ラミネー
ト加工、製袋工程で印刷ピッチのずれや、皺の発生、蛇
行等のトラブルを惹起し、良品を効率よく得ることがで
きない。
一般に、二軸延伸フィルムの平面均一性の良否は、ボー
イング現象に起因する[ボーイング歪Jと呼ばれる欠陥
の有無に大きく左右される場合が多いことから、包装用
フィルムの基材フィルムとして用いる二軸延伸フィルム
のボーイング歪の改良に関する要請は、従来より極めて
強いものかある。
このような背景から、二軸延伸ポリアミドフィルムの製
造時に生起するボーイング現象の抑制については従来よ
り検討され、例えば、同時二軸延伸法によるポリアミド
フィルムの製造に関しては、特公昭43−9919号公
報、特公昭55−147322号公報に記載の方法が提
案されている。
しかしながら、これらの方法は同時二軸延伸法において
のみ有効であって、本発明に係る逐次二軸延伸法による
ポリアミドフィルムの製造に適用しても効果が無い。
また、ボーイング現象、ボーイング歪の制御方法に関し
ては、上記のほか、特開昭51−80372号公報、特
公昭62−43856号公報等に記載の方法も知られて
いる。本発明者は、これらの方法を、逐次二軸延伸法に
よるポリアミドフィルムの製造に適用すべく種々試験を
おこなったが、良好な結果は得られなかった。
〔発明が解決しようとする課題〕
本発明は、ボーイング歪ををせず、包装用フィルムの基
材フィルムとして有用な二軸延伸ポリアミドフィルムの
製造方法を徒供することを目的とする。
本発明者は、従来技術の問題点につき鋭意検討を重ねた
結果、逐次二軸延伸法によるポリアミドフィルムボーイ
ング現象は、延伸工程で生起するのではなく、意外にも
二軸延伸した後のフィルムを熱処理する工程で発生する
ことを知得し、本発明に到達したものである。
〔課題を解決するための手段〕
しかして本発明の要旨とするところは、実質的に無定形
で無配向のポリアミドフィルムを45℃〜65℃の範囲
の温度条件にてロール式縦延伸機により2.7〜3.5
倍延伸し、次いで50℃〜90℃の範囲の温度条件にて
テンター式横延伸機により3〜5倍延伸し、得られた二
軸延伸フィルムを、テンタークリップで把持したまま、
Tmを延伸フィルムの融点(”C)とするとき、次の各
工程、即ち、A)延伸フィルムを加熱昇温し、Tm−5
5℃〜Tm−20℃(ただし、Tmは延伸74ルムの融
点(“C)とする、以下同じ)の範囲の温度条件にてフ
ィルムの幅方向に伸張率E15%〜20%の範囲で伸張
させる第1工程、B)第1工程の処理を受けたフィルム
を定幅のままで、Tm−25℃〜Tm−5℃の範囲の温
度条件にて1秒間以上保持する第2工程、およびC)第
2工程の処理を受けたフィルムを、Tm−35℃−Tm
−5℃の範囲の温度条件にて、フィルムの幅方向に弛緩
率E、0%〜E、+5%の範囲で弛緩させる第3工程、
により順次熱処理することを特徴とする二軸延伸ポリア
ミドフィルムの製造方法に存する。
る。
以下、本発明の詳細な説明する。
本発明においてポリアミドとは、と−カプロラクタムの
単独重合体(ホモポリマー)、ε−カプロラクタムを土
成分とし、2〜lOモル%までの、これと共重合可能な
他の化合物との共重合体(コポリマー)、およびこれら
ホモポリマーおよび/またはコポリマーにこれらと相溶
性のある重合体を5〜20重量%まで混合したものを言
う。
ε−カプロラクタムと共重合可能な化合物としては、脂
肪族または芳香族のジアミン類と、脂肪族または芳香族
のジカルボン酸とよりなるナイロン塩があげられ、上記
ジアミン類の代表例としては、エレンジアミン、テトラ
メチレンジアミン、ペンタメチレンジアミン、ヘキサメ
チレンジアミン、オクタメチレンジアミン、デカメチレ
ンジアミン、メタキシリレンジアミン、パラキシリレン
ジアミン等があげられ、また上記ジカルボン酸の代表例
としては、アジピン酸、セバシン酸、コルク酸、ゲルタ
ール酸、アゼライン酸、β−メチルアジピン酸、テレフ
タル酸、イソフタル酸、デカメチレンカルボン酸、ドデ
カメチレンカルボン酸、ピメリン酸等があげられる。
前記ホモポリマーおよび/またはコポリマーと相溶性が
あり、混合し得る重合体としては、上記ジアミン類と上
記ジカルボン#類との重縮合体をあげることができる。
これらのポリアミドには、改質のため、滑剤、帯電防止
剤、ブロッキング防止剤、酸化防止剤、染料、顔料、無
機微粒子等の各種添加剤が、得られるフィルムの性質を
損なわない範囲内で配合されていてもよい。
本発明方法では、実質的に無定形で無配向のポリアミド
フィルム(以下、これを「未延伸フィルム」という、)
を用いる。この未延伸フィルムは、例えば前記ポリアミ
ドを押出機で加熱溶融し、T−ダイからフィルム状に押
出し、これをエアナイフキャスト法、静電ピニング法、
バキュウムチャンハー法等の公知のキャスティング法を
用いて、好ましくは40℃以下、さらに好ましくは35
℃以下に保たれたキャスティングロールの表面にて急冷
させることによって製造することができる。
本発明方法によるときは、上記未延伸フィルムを、まず
縦延伸機によって縦方向に延伸(以下、単に「N延伸」
という、)する、この場合、縦延伸機としては、従来か
ら知られているロール式高速縦延伸機を用いることがで
きる。
未延伸フィルムの縦延伸は、45〜65℃の温度条件に
て2.7〜3.5倍延伸することが必要である。縦延伸
時の未延伸フィルムの温度が45℃より低いと、縦延伸
後のフィルムに縦延伸斑が生し易く、また65℃より高
いとフィルムが縦延伸機のロール表面に粘着し易くなり
、これまた縦延伸斑の原因となる。さらに、65℃より
高い温度で延伸すると、延伸方向に方向性を持った水素
結合が生起し、次の横方向への延伸(以下、単に「横延
伸Jという、)を行う際に、フィルムに横延伸斑や未延
伸残部を生したり、フィルムが裂けたりするので好まし
くない。
フィルムの縦延伸倍率が2.7倍より小さいときは、最
終的に得られるフィルムに所望の配向効果を付与するこ
とができず、3,5倍より大きいときは、次の横延伸を
行う際に、フィルムに横延伸斑や未延伸残部を生し易く
、またフィルムが裂は易(運転上のトラブルとなる。フ
ィルムの縦延伸倍率は、縦延伸機の高速ロールと低速ロ
ールの周速度を調節することにより、種々変更すること
ができる。
本発明方法によるときは、上記の条件で縦延伸したフィ
ルムを直ちに45〜60℃の温度範囲に調節し次の横延
伸に供するのがよい、何故なら、フィルムの温度が45
℃より低いと横延伸の初期温度が低すぎて、フィルムが
破断し易く、60℃より高いと縦延伸方向に方向性を持
った水素結合が発達し、次の次の横延伸を行う際に、フ
ィルムに横延伸斑や未延伸残部を生じ易く、またフィル
ムが裂けたりする場合があるからである。なお、縦延伸
には発熱が伴い、フィルム温度が若干(10〜20℃程
度)上昇するので、フィルム温度を45〜60゛Cの範
囲に調節するためにはフィルムを冷却することが必要な
場合もある。
本発明方法によるときは、上記の条件で縦延伸したフィ
ルムを、テンター式横延伸機により横延伸する。縦延伸
したフィルムの横延伸は150〜90℃5好ましくは5
0〜70℃の温度条件にて3〜5倍延伸することが必要
である。横延伸時のフィルム温度が50℃より低いと、
フィルムが破断し易く、また、70℃より高いと、フィ
ルムに強固な水素結合が生起して横延伸斑や未延伸残部
が生じ易く、90℃を超えるとこの傾向が−N顕著にな
るからである。なお、強固な水素結合の生起を遅らせる
ためには、横延伸時の温度パターンを段階的に昇温する
ように設定するのがよい。
フィルムの横延伸倍率が3倍より小さいときには、フィ
ルムを十分に延伸することができず未延伸残部を生じ易
く、また15倍を超えるときには、フィルムが破断し易
く安定した運転が難しい。
本発明方法によるときは、上記のようにして得られた二
軸延伸フィルムを、テンター式横延伸機のテンタークリ
ンプで把持したままの状態で、引続き次の各工程、すな
わち、A)第1工程、B)第2工程、C)第3工程、に
より順次熱処理することが必要である。
以下に、上記熱処理の各工程について説明する。
A)第1工程: 50〜90℃の温度条件にて横延伸された二軸延伸フィ
ルムを、Tm−55℃〜Tm−20℃の範囲、好ましく
はTm−45°(−T m−30℃の範囲の温度まで加
熱昇温し、この温度条件下において、フィルムの幅方向
に伸張率E15〜20%の範囲、好ましくは7〜15%
の範囲で伸張させる。
ここで、二軸延伸フィルムをフィルムの幅方向に所定の
幅だけ伸張させるには、一対のテンターレールをトーア
ウト状(フィルムの進行方向末広がり状)にしておけば
良い、従って、この工程でフィルムの幅方向に伸張させ
る度合いを伸張率としたとき、この伸張率、E、(%)
は、次の式で定義される。
巳1−(L2−Ll )+LI  X100ただし、上
の弐において、L、はトーアウト状にした一対のテンタ
ーレールの、フィルムの進行方向上流側(トーアウト前
)のレール間隔、L2はフィルムの進行方向上流側(ト
ーアウト後)のレール間隔を、それぞれ意味する。
この工程操作の目的は、横延伸された二軸延伸フィルム
を幅方向に所定の幅だけ伸張させるに適する上記の温度
まで加熱昇温した際に発生したボーイング現象を、上記
伸張率だけトーアウトすることによって解消しようとす
るものであり、伸張させる時のフィルム温度がTm−4
5℃より低いと、幅方向に伸張させても後続の工程で再
びボーイング現象が発現し、Tm−55℃より低いとこ
の傾向が一層顕著になるからであるaまた、伸張させる
時のフィルム温度がTm−30℃より高いと、この温度
範囲ではフィルムが非常に軟らかいため伸張力がフィル
ムの中央部まで伝達されず効果が少ないうえ、無理に伸
張するとフィルムが破断し易く、Tm−20℃より高い
とこの傾向が一層顕著になるからである。
また、上記の温度範囲でのフィルムの伸張率E、が7%
より小さいとボーイング現象の解消効果が少なく15%
より小さいと殆ど効果が認められないからであり、15
%より大きいと伸張時にフィルムが破断し易く、20%
より大きいとこの傾向が一層顕著になるからである。
Bン第2工程: 第1工程で伸張された二軸延伸フィルムを、定幅のまま
で、即ちトーアウトやトーインすることなく、Tm−2
5℃−T m−5℃の範囲、好ましくはTm−20℃−
Tm −10″Cの範囲の温度条件下において、1秒間
以上保持する。
この工程操作の目的は、これに続く第3工程の操作上と
もに、第1工程までの操作によってフィルムに発生した
内部歪を無くし、結晶化度を上げ、寸法安定性を増すこ
とにある。かかる観点からは、第1工程で伸張された二
軸延伸フィルムを直ちに幅方向に弛緩させてやるのがよ
いが、第1工程に引続き直ちに弛緩させたのでは第1工
程でのボーイング現象改良効果が減殺されてしまう。こ
の理由は定かでないが、この工程の上流側と下流側とに
おけるフィルム内面の応力バランスが関係しているもの
と考えられ、定幅のままで保持するこの工程は、これに
続く第3工程の操作を施しても第1工程でのボーイング
現象改良効果を減殺させない、いわゆる緩衝的役割を果
たしているものと推定される。
第2工程では、緩衝的役割とともに結晶化度を高めるた
め定幅に保持する温度条件を上記範囲に設定することが
必要である。
フィルム温度がTm−20″Cより低いと、結晶化度が
高まりにくく、T m −25℃より低いとこの傾向が
一層顕著になるからであり、また、Tm−10℃より高
いと、フィルムが熔融、白化したり破断し易くなり、T
m−5℃より高いとこの傾向が一層顕著になるからであ
る。
C)第3工程: 第2工程で熱処理された二軸延伸フィルムを、Tm−3
5℃−T m −5℃の範囲、好ましくはTm−25℃
−Tm−10℃の範囲の温度条件下にて、フィルムの幅
方向に弛緩率Ego〜E、  15%の範囲、好ましく
は4〜E、12%の範囲で弛緩させる。
ここで、二軸延伸フィルムをフィルムの幅方向に所定の
幅だけ弛緩させるには、一対のテンターレールをトーイ
ン状(フィルムの進行方向先細り状)にしておけば良い
。従って、この工程でフィルムの幅方向に弛緩させる度
合いを弛緩率としたとき、この弛緩率E2  (%〕は
、次の式で定義される。
Ex  −(Ls   L、a  )+Ls  X10
0ただし、上の式において、L、はトーイン状にした一
対のテンターレールの、フィルムの進行方向上流側(ト
ーイン前)のレール間隔、L4はフィルムの進行方向上
流側(トーイン後)のレール間隔を、それぞれ意味する
この工程操作の目的は、主としてフィルムの結晶化度を
高め、同時に残留する内部歪を無くしようとするもので
あり、弛緩させる時のフィルム温度がTm−25℃より
低いと、幅方向に弛緩させても結晶化度が高まりにくく
、Tm−35℃より低いとこの傾向が強くなるからであ
る。また、弛緩させる時のフィルム温度がTm−10℃
より高いと、この温度範囲ではフィルムが溶融、白化し
たり、非常に軟らかいため破断し易く、Tm5℃より高
いとこの傾向が一層顕著になるからである。
また、上記の温度範囲でのフィルムの弛緩率E2は、結
晶化度を高め、内部歪を無くするという観点からは大き
くするのがよいが、E++2%より大きくするとボーイ
ング現象を惹起こす傾向が見られ、E、+5%より大き
くするとこの傾向が一層顕著になるからである。
なお、この工程での弛緩率E、は0%であってもよく、
この場合には、第2工程の温度条件のみを上記範囲のな
かから選択して設定し、テンターレールの幅をトーイン
状にしておく必要はない。
本発明方法では、上記の各工程によって順次熱処理した
後、このフィルムを徐冷しつつ連続的に巻き取ることに
よって、製品フィルムを安定して得ることができる。
〔発明の効果] 本発明は、次のように特別に顕著な効果を奏し、その産
業上の利用価値は極めて大である。
(1)本発明方法によるときは、平面均一性、特に幅方
向に均一な物理的性質を有し十分に熱固定された二軸延
伸ポリアミドフィルムを安定的に得ることができる。
(2)本発明方法によって得られる二軸延伸ポリアミド
フィルムは、幅方向の全域に亘って均一な物理的性質を
有するので、印刷、ラミネート加工、製袋工程での印刷
ピッチのずれや、皺の発生、蛇行等のトラブルを惹起す
ことがなく、包装用基材フィルムとして極めて好適であ
る。
〔実施例〕
以下、本発明を実施例および比較例により更に詳しく説
明するが、これらの例に限定されないのは勿論である。
なお、以下の例において、二軸延伸フィルムの融点(T
m)、配向玉軸の角度差、および熱湯収縮歪差は、それ
ぞれ次の方法によって測定した。
フィルムの 占 Tm パーキンエルマー社製の示差走査熱量計(DSCU型)
を用い、次の条件で測定した。すなわち、試料ホールダ
ーに試料フィルムl Omgを充填し、いったん300
℃まで昇温しで熔融した後、液体酸素中で急冷した。こ
の2冷・固化させた試料を10℃/分で昇温し、測定さ
れた示差熱曲線より融点を検知した。
口の 日本光学(株)製の偏光顕微鏡を用いて測定した。すな
わち、直交ニコル状態とした偏光顕微鏡の試料台に試料
フィルムをセットし、試料台を回転させて消光位の角度
を読取り、配向主軸の角度を求めた。この配向主軸の角
度を、製品フィルムのフィルム幅方向の中央部と、フィ
ルムの幅両端部の3カ所について測定し、最大値と最小
値との差から配向主軸の角度差を求めた。この配向主軸
の角度差を、ボーイング歪の指標とした。
幾1」01量1− 製品フィルムより一辺の長さ150mmの試料用フィル
ムを切り出し、この試料用フィルムの上に、フィルムの
縦延伸方向に沿った縦標線と横延伸方向に沿った横標線
とよりなる、−辺の長さ100mmの正方形の線を描い
た試料フィルムを調製した。この試料フィルムを、95
℃の熱湯中に30分間浸漬した後これを取り出し、25
℃、相対湿度50%の雰囲気で約5時間放置して乾燥さ
せて熱収縮処理後のフィルムを調製した。試料フィルム
上の正方形の二つの対角線の長さと熱収縮処理後のフィ
ルム上の四角形の二つの対角線の長さから両対角線方向
の熱収縮率(%)をそれぞれ算出し、その差を熱収縮率
差とした。上記の熱収縮率差を、製品フィルムの中央部
及び両端部の3カ所より切り出した3個の試料用フィル
ムについて求め、その最大値と最小値との差(%)を熱
湯収縮歪差とし、これをボーイング歪の指標とした。
実施例1〜5、比較例1〜5 相対粘度が3.5のポリ−ε−カプロアミド(=菱化成
■製、ツバミツド1020 CA)を、押出機にて26
0℃の条件で溶融しT−ダイよりシート状に押出し、表
面温度が30℃の冷却回転ドラムの表面に静電ピニング
法にて密NI象、冷し、厚み140μmの実質的に無定
形で無配向のシートを得た。
このシートをロール式縦延伸機にて、フィルム温度50
℃の条件で横方向に2.9倍延伸し、この縦延伸フィル
ムを直ちにテンター式横延伸機に導き、フィルム温度を
65℃に昇温しこの条件で横方向に3.2倍延伸して厚
み15μmの二軸延伸フィルムを得、次いでこの二軸延
伸フィルムを、テンタークリップで把持したまま、それ
ぞれ個別に温度設定が可能な第1室〜第7室よりなるテ
ンターの熱処理域において、第1表に示すフィルム温度
条件下で順次熱処理を行い、徐冷して熱処理された二軸
延伸フィルムを巻き取った。なお、上記各個の順次おこ
なった熱処理工程において、フィルムの伸張操作と弛緩
操作とを施した例では、両操作の間にいずれもフィルム
を定幅に1〜3秒間保つ緩衝帯を介在させた。
熱処理前のそれぞれの二軸延伸フィルムを試料とし、前
記方法によってフィルムの融点を測定したところ、すべ
て225℃であった。また、得られた熱処理後のそれぞ
れの二軸延伸フィルムを試料とし、前記方法に従ってこ
れらの配向主軸の角度差、及び熱湯収縮歪差を測定した
。これらの結果を、熱処理条件とともに第1表に示す。
第1表より、ポリアミドよりなる無定形で無配向のシー
トを、本発明方法に従って二軸延伸し、熱処理した場合
には、配向主軸の角度差が30度以下、かつ熱湯収縮歪
差が2.2%以下である、平面均一性、特に幅方向物性
の優れた二軸延伸フィルムを得ることができることが明
らかである。

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. (1)実質的に無定形で無配向のポリアミドフィルムを
    45℃〜65℃の範囲の温度条件にてロール式縦延伸機
    により2.7〜3.5倍延伸し、次いで50℃〜90℃
    の範囲の温度条件にてテンター式横延伸機により3〜5
    倍延伸し、得られた二軸延伸フィルムを、テンタークリ
    ップで把持したまま、次の各工程により順次熱処理する
    ことを特徴とする二軸延伸ポリアミドフィルムの製造方
    法。 A)延伸フィルムを加熱昇温し、Tm−55℃〜Tm−
    20℃(ただし、Tmは延伸フィルムの融点(℃)とす
    る。以下同じ)の範囲の温度条件にてフィルムの幅方向
    に伸張率E_15%〜20%の範囲で伸張させる第1工
    程。 B)第1工程の処理を受けたフィルムを定幅のままで、
    Tm−25℃〜Tm−5℃の範囲の温度条件にて1秒間
    以上保持する第2工程。 C)第2工程の処理を受けたフィルムを、Tm−35℃
    〜Tm−5℃の範囲の温度条件にて、フィルムの幅方向
    に弛緩率E_20%〜E_1+5%の範囲で弛緩させる
    第3工程。
  2. (2)実質的に無定形で無配向のポリアミドフィルムが
    、ポリ−ε−カプロアミドよりなる、請求項(1)記載
    の二軸延伸ポリアミドフィルムの製造方法。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
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JP2001239578A (ja) * 2000-02-28 2001-09-04 Unitika Ltd 二軸延伸ナイロン6フィルムおよびその製造方法

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