JPH03281043A

JPH03281043A - 連続鋳造方法

Info

Publication number: JPH03281043A
Application number: JP7843090A
Authority: JP
Inventors: Mikio Suzuki; 幹雄鈴木; Tsutomu Usui; 碓井　務; Shinobu Miyahara; 忍宮原; Toshio Tejima; 手嶋　俊雄
Original assignee: NKK Corp; Nippon Kokan Ltd
Current assignee: JFE Engineering Corp
Priority date: 1990-03-27
Filing date: 1990-03-27
Publication date: 1991-12-11

Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】［産業上の利用分野］この発明は、表層部と内部で異なる成分を有する連続鋳
造鋳片を得る連続鋳造方法に関する。

［従来の技術と課題］鋳片を圧延して製品となった場合、製品の使用目的によ
り、表面は耐蝕性、耐摩耗性、塗装性などにすぐれた性
質を有し、内部は機械強度、機械加コニ性、電磁特性な
どに優れているというように、鋳片の表層部と内部でこ
となる性質をもつ金属材料であることが望ましい場合が
多い０通常の場合、表面の性質は塗覆装、表面処理また
はクラツド材などにより需要家の要望を満たしているが
、１つの鋳片で上記のような性質をもつ鋳片（以下重層
鋳片という）が鋳造できれば、製品の製造工程が簡略化
され、製品コストが下がることは容易に考えられること
である。上記重層鋳片を製造するため、溶湯を鋳型に鋪
込むとき、鋳型の中心部にワイヤ状の添加物を連続的に
装入して内部の成分を調整することが考えられる。しか
しながら、添加物を溶湯の顕熱だけで溶解するため、添
加物を十分加えることは困難で、成分ＩＪＩＩの範囲が
限られる９本発明はかかる事情に鑑みてなされたもので、上記問題
点を克服し、重層鋳片を製造できる連続鋳造方法を提供
しようとするものである。

［課題を解決するための手段］本発明による連続鋳造方法は、タンディツシュに装入さ
れた溶湯を浸漬ノズルを介して鋳型に注入する連続鋳造
方法において、取鍋から、底部にそれぞれ長さの異なる
第１の浸漬ノズルおよび第２の浸漬ノズルを有する前記
タンディツシュに溶湯を装入すること、前記タンディツ
シュに装入された溶湯を前記第１の浸漬ノズルから鋳型
に注入すること、および前記タンディツシュ内の溶湯を
加熱手段を有する気密容器に吸い上げ、前記気密容器内
で成分調整用の添加物を添加して溶湯成分を調整し、成
分調整された溶湯を前記第２の浸漬ノズルを通して前記
鋳型に注入することを特徴とする連続鋳造方法。

［実施例］添付の図面を参照しながら、本発明の実施例について詳
細に説明する。

第１図は本発明の連続鋳造方法の鋳込み装置である。溶
製された溶湯２ａが保持された取鍋１がタンディツシュ
の上方に配置される。取鍋１の下部には溶湯２ａが流出
される流出管３が設けられている。取鍋１から溶湯２ａ
を受けるタンディツシュ１０には、下部に溶湯２ａを鋳
型４１に鋳込む第１の浸漬ノズル１１および以下に説明
する溶湯２ｂを鋳型４１に鋳込む第２の浸漬ノズル１２
が設けられ、前記浸漬ノズルの先端部にはいずれも溶湯
を吐出する吐出口１３が設けられている。

また、タンディツシュ１０から溶湯を吸い上げ、溶湯２
ａの成分を調整して、取鍋１内の溶湯２ａとはことなる
成分をもつ溶湯２ｂとして鋳型４１に鋳込む気密容器２
０がタンディツシュの上方に配置される。気密容器２０
の下部には、溶湯２ａを吸い上げる上昇管２１および溶
湯２ｂを第２の浸漬ノズル１２を通して鋳型４１に鋳込
む下降管２２が設けられ、上昇管２１には溶湯２ａを吸
い上げるため側面Ａｒガス吹き込み用のノズル２３が設
けられている。また、気密容器２０の上部には溶湯２に
添加物を装入するホッパー２４および気密容器内のガス
を真空装置（簡明のため図示せず）に引く導管２６が設
けられ、また、気密容器内の溶湯を加熱するための加熱
手段として、プラズマアークヒータ２５が設けられてい
る。さらに、気密容器内の溶湯を攪拌するための吹き込
みガス用の羽口２７が設けられている。

以上のように構成された鋳込み装置により重層鋳片が得
られる作用について説明する。取鍋１から流出管３を通
してタンディツシュに保持された溶湯２ａは、第１の浸
漬ノズル１１を通って鋳型４１に入るものと、上昇管２
１を通じて気密容器２０に入る溶湯２ａ入るものとがあ
る。気密容器２０に入った溶湯２ａは、ホッパー２４か
ら成分調整用の添加物が装入、混合されて溶湯２ｂとな
る。このときの混合は羽口２７からＡｒガスを攪拌ガス
として吹き込むことにより一層促進される。前記添加物
を溶解する熱量、または溶湯が気密容器２０を通る間に
失われる熱量はプラズマアークヒータ２５から補償され
る。このとき、前記羽口２７からの攪拌ガスにより、気
密容器２０内の溶湯の温度の均一化が促進される。また
、排気装置により、溶湯は脱ガスされ非金属介在物の低
減に効果を発揮するとともに、前記プラズマアークヒー
タ２５の稼働を可能ならしめる。鏑込み装置の稼働時の
気密容器の真空度は約１７ｏｒｒである。

成分調整された溶湯２ｂは、下降管２２とこれに連結さ
れた第２の浸漬ノズル１２を通って鋳型４１に鋳込まれ
る。第１図に図示の例では第１の浸漬ノズルが第２の浸
漬ノズルより短いものであるが、鋳型内に鋳込まれる溶
湯は、浸漬ノズルの吐出口１３が鋳型４１内の湯面に近
い方が、鋳型壁面で冷却され凝固殻４２となる割合が高
い、前記湯面に近い吐出口１３からの溶湯２ａが先に鋳
型壁面に達し凝固して、鋳片４３の表層部を形成し、他
方の遠い吐出口１４からの溶湯２ｂは鋳片の内部で凝固
することは第１図から明らかである。ただし、両者の鋳
型４１内の流速がほぼ等しく、かつ溶湯の流れによる攪
拌が少ないことが条件となる。　鋳片４３の表層部にな
るべき溶湯は、吐出口が鋳型内湯面に近い浸漬ノズルか
ら、また、鋳片の内部になるべき溶湯は他方の浸漬ノズ
ルから鋳型に鋳込むことになる。上記の実施例のように
、気密容器を通って成分調整される溶湯が、長い第２の
浸漬ノズル１２を通るものとは限らない、それぞれの溶
湯２ａ、２ｂの成分は、鋳片が圧延されて製品となった
ときの使用目的に応じて定められるものである。

次に本発明の実施例について、具体的な溶湯の成分を挙
げて説明する。

（実施例１）溶湯２ａとして、表１−（＋）に示す成分である溶鋼と
し、これを気密容器内でＳｉを添加してＳｔ含有量を１
．７％に調整して溶湯２ｂとした。溶湯２ａを第１の浸
漬ノズルから、溶湯２ｂを第２の浸漬ノズルから鋳型４
１に鋳込んだ、したがって、表層部は低シリコン鋼、内
部は高シリコン鋼である重層鋳片が得られた。このとき
の鋳造条件は、厚み２２０＋ｍ、幅１０５０ｍｍの鋳片
サイズであり、引き抜き速度は０．６ｍ／■ｉ―であっ
た。また、添加金属としては金属Ｓｔを用い、その添加
速度は１７　ｋｇ／ｍｊｍであった。得られた鋳片は２
表層部約１０ｍ＋ｓの範囲のＳｉ濃度は０．０１％であ
り、約１０１１ｗ＋厚のＳｉ濃度の遷移領域があった。

表面から約２０ｍｍより内部のＳｉ濃度は１．７％に調
整されていた。

厚さ全体にわたって、−様な成分である１７％Ｓｉ鋼の
鋳片の場合には、冷却時の徐冷、または加熱炉での徐加
熱が必要である。これに対して、本実施例によって得ら
れた重層鋳片は、次工程における冷却、加熱の方法は、
通常の低炭素キルト鋼と全く同様の取り扱いができるた
め、熱延加熱炉または熱間圧延の通常操業に影響を与え
ることはない１本実施例の重ＮｆＡ片を低級電磁鋼販と
して使用した結果、従来品と全く同様の性能が得られた
。

（実施例２）表１−（２）に示す成分を有する溶鋼２ａを、気密容器
内でＴｉを添加してＴｉ含有量を０．０５２％にＩＩＩ
ＩＥして溶湯２ｂとした。このときの鋳造条件は、厚み
２２０謬−１輻９０（１＋ｗ、引き抜き速度は９９０　
ｇ／ｓｉ■であった。得られた鋳片のＴｉ濃度の分布は
、表面から約１０−一まではＴｉ濃度０．０１％以下で
あり、Ｔｉ濃度の遷移領域は約１２ｍ園あり、それから
内部はＴｉ濃度が０．０５２％であった。この鋳片を圧
延してポーロー材に使用した結果、ホーロー材の代表的
欠陥であるツマトビ性が従来の鋼販に比べて１／３に減
少した。

表（ｗｔｌ）［発明の効果］本発明の方法によれば、タンディツシュに装入れた溶湯
は、加熱手段を備えた気密容器内で成分調整される溶湯
と、気密容器に入らない溶湯とに分けられ、それぞれ別
の浸漬ノズルにより鋳型内湯面からの深さが異なるとこ
ろに吐出されるので、成分調整の範囲が広がり、表層部
と内部で成分の異なる重層鋳片が容易に製造される。

【図面の簡単な説明】

第１図は本発明の方法の一実施例に用いられる鋳込み装
置の縦断面図である。１・・・取鍋、２ａ、２ｂ・・・溶湯、１０・・・タン
アイッシュ、１１．１２・・・浸漬ノズル、１３．１４
・・・吐出口、２０・・・気密容器、２１・・・上昇管
、２２・・・下降管、２３・・・ノズル、２４・・・ホ
ッパー、２５・・・ヒータ、２６・・・導管、２７・・
・羽口、４１・・・鋳型、４２・・・凝固殻、４３・・
・鋳片。

Claims

【特許請求の範囲】

（１）タンディッシュに装入された溶湯を浸漬ノズルを
介して鋳型に注入する連続鋳造方法において、取鍋から
、底部にそれぞれ長さの異なる第１の浸漬ノズルおよび
第２の浸漬ノズルを有する前記タンディッシュに溶湯を
装入すること、前記タンディッシュに装入された溶湯を
前記第１の浸漬ノズルから鋳型に注入すること、および
前記タンディッシュ内の溶湯を加熱手段を有する気密容
器に吸い上げ、前記気密容器内で成分調整用の添加物を
添加して溶湯成分を調整し、成分調整された溶湯を前記
第２の浸漬ノズルを通して前記鋳型に注入することを特
徴とする連続鋳造方法。
（２）前記気密容器は側部に攪拌用ガスを吹き込む羽口
を有することを特徴とする請求項１の連続鋳造方法。
（３）前記タンディッシュ内の溶湯を前記気密容器に吸
い上げることは、気密容器の下部に設けられた上昇管か
ら行うことを特徴とする請求項１の連続鋳造方法。
（４）成分調整された溶湯は、気密容器の下部に設けら
れた下降管から直接前記第２の浸漬ノズルを通して前記
鋳型に注入することを特徴とする請求項１の連続鋳造方
法。