JPH0328034A - 車室内照明装置 - Google Patents

Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 〔産業上の利用分野〕 本発明は乗用車などの車両の車室内を照明する車室内照
明装置に関する。

〔従来の技術〕

従来の車両における車室内照明装置の例１〜３を第４図
〜第６図に示す。第４図において４は車両、５は運転者
、６は同乗者、１１は車室内、１２は照明灯、ｌ３は天
井面である。

この車室内ｌ１の照明装置の場合、車室内ｌ１の天井面
１３の中央部またはその近傍に照明灯１２が取り付けら
れており　（例えば実開昭５４　−　３７５９号公報）
、照明灯１２の全部またはその一部が樹脂などの透光性
の材料で構威されて、そこから車室内１１に照明光を照
射して車室内ｌ１を照明している。従来の車室内１１の
照明装置においては、ほとんどのものが、点灯、消灯（
スイッチＯＮ，ＯＦＦ）の制御であり、夜間などはこの
照明灯を手動により点灯するか、もしくは、ドアの開放
と連動させることにより、車室内１１を明るくしていた
。しかし、車両４の外部の明るさが変化しても、照明灯
の明るさは一定であるため、夜間、商店街道路など明る
い区間を走る時などは、運転者５および同乗者６の目の
順応（視覚の明るさに対する目の感度が視野の輝度に対
応して変化すること）レベルの増加（順応が増加するこ
とにより、目の感度は低下する）により車室内１ｌの照
明灯を点灯しても車室内１１の例えば書物などの視対象
物が見えにくいという現象が生じていた。このような場
合には、既設の照明灯以外に、独自に照明灯を増設して
、既設の照明灯だけによる車室内１１における視対象物
の見え難さを補っていた。

第５図に従来例２の説明図を示す。第５図の１４はデジ
タル表示の時計、ｌ５は表示部を示している。

この時計１４、特に表示部１５が自発光のものは、運転
者が早朝などに車両の外部が明るくなったのを知覚して
前照灯を消灯した時は、この表示部１５の輝度が前照灯
を点灯している時における輝度よりも高くなるように設
定してあり、運転者の明順応（暗いところから明るいと
ころへ移動した時に、人間の目がその明るさに順応して
いくこと〉による昼間時での時計１４の表示部ｌ５が見
え難くなるのを防いでいた。

第６図に従来例３の説明図を示す。第６図の４は車両、
１６は外部の明るさを検知する検知゛部、ｌ７は前記検
知部１６からの信号を受けて、前照灯１８を点灯または
消灯する点灯制御部、１９は点灯制御部ｌ７を介して前
照灯ｌ８に電力を供給する電源部である。この従来例に
おいては、先ず、検知部１６で、車両４の外部の明るさ
が暗くなったこと（例えば、トンネルに入った時）を検
知し、この信号を点灯制御部１７に送り、点灯制御部１
７ではこの信号を受けて前照灯１８を点灯する。また、
車両４の外部の明るさが明るくなった時（例えば、トン
ネルを出た時）には、同様にして、車両４の外部の明る
さが明るくなったことを検知部１６で検知し、この信号
を点灯制御部１７に送り、点灯制御部ｌ７ではこの信号
を受けて前照灯１８を消灯する。このようにして車両４
の外部の明るさの変化を検知部１６により検知し、前照
灯１８を自動的に点灯、または消灯することにより、前
一照灯１８の点灯忘れまたは消し忘れを防止していた。

〔発明が解決しようとする課題〕

上述した従来例１の車室内照明装置による明るさは、車
両の外部の明るさの変化に関係なく一定である．したが
って、車両の外部の明るさが暗い場所では、運転者およ
び同乗者の目の順応レベルが減少し、その感度が増加す
るために各照明灯〈例えば、ルームランプ）を運転者お
よび同乗者が必要以上に明るく感じ、運転者や同乗者に
視覚的な眩しさや煩わしさを与えていた。また、前記と
は逆に車両の外部の明るさが明るい場所では、たとえば
薄暮時または夜間において道路照明や商店街に設置され
ている街路灯、商店街のウインドー等からの漏れ光が多
くある場所では、運転者や同乗者の目の順応レベルが増
加し、その感度が低下するために各照明灯（例えば、読
書灯）が照明しようとする車室内の例えば書物などの視
対象物が見えにくくなり、各照明灯の効果が小さくなる
という課題があった。

また、従来例２および３は、車両の外部の明るさに対応
しているが、運転者および同乗者の目の順応状態に応じ
てアナログ量で変化させていないだけでなく、かつ、い
ずれの従来例も車室内の照明灯に関するものではなかっ
た。

〔課題を解決するための手段〕

本発明は上記課題を解決するもので、車両の外部の明る
さを検知する検知部と、前記検知部に接続ざれ車両の外
部の明るさに対応して照明灯の出力状態を制御する点灯
制御部とを備え、運転者、同乗者の目の順応輝度に対応
して車室内照明の照明レベルを変化させることにある。

〔作　用〕

本発明は上記の構威とすることにより、車両の外部の明
るさに対応して変化する車室内の照明レベルが、運転者
や同乗者の目の順応状態に応じて設定されるので、車両
の外部の明るさの変化に関係なく、常に一定の見え方が
維持されるのである．〔実施例〕 第１図に足元灯を例とした実施例の説明図を示す。第１
図の１は検知部、２は電源部、３は点灯制御部、４は車
両、５は運転者、６は同乗者、７は足元灯、８は車両４
の床面、９は前部座席、１０は後部座席を示している。

検知部１によって乗用車などの車両４が走行している道
路の明るさ（例えば、路面輝度）を検知する。検知部１
からの出力信号を受けて、点灯制御部３では路面輝度が
高くなった時に足元灯７の出力状態が高くなるように、
また、路面輝度が低くなった時に足元灯７の出力状態が
低くなるように制御している。

このように、道路の路面輝度や車両４の外部の明るさが
明るくなった時に、足元灯７の照明レベルを高くなるよ
うに、また、低く　（暗く〉なった時には低くなるよう
に変化させるのは、以下の理由による。

第２図（ａ）および（ｂｌに視対象物の物理的な輝度と
人間が感じる゛゜明るさ゜゛の感覚が一敗しない現象の
一例を示す。第２図（ａ）および（ｂ）において机Ｄの
前に座っている人ＷのｇｌＦの輝度は６０（ｃｄ／ｒｒ
ｒ）と等しい。しかし、第２図（ａｌに示すように周囲
を明るくすると人Ｗの顔Ｆは暗く見え、第２図（ｂ）に
示すように周囲を暗くした場合の人ＷのｉＩＩＦの見え
方とは異なる。これは、人間の目が、暗い夜間の屋外か
ら明るい昼間の屋外まで、それぞれの視環境において適
切にものが見えるように目の感度を調整するので、目の
感度は一定ではなく、夜間の屋外のように視野内の輝度
が低い時には、低い輝度の物でも知覚できるように目の
感度は高くなり、また昼間の屋外のように視野内の輝度
が高い時には、高い輝度によって視神経が過大な反応を
起こすのを防止するように、目の感度が低くなるからで
ある。したがって、第２図（ａ）および山）に示すよう
に同じ輝度をもつ顔でもそれを見る人間の視野の輝度条
件が異なっていると、人間の目の光に対する感度状態が
異なるので、異なった明るさに知覚される．このような
現象は車室内においても同様に起こり得る． このため、車室内においても各車室内照明が目的とする
効果は、その車両の外部の明るさ（輝度条件）によって
その照明レベルを変えないと一定の効果を期待すること
はできない。

ところで、日本における道路照明は道路照明設置基準（
社団法人：日本道路協会発行）にその基準輝度が示され
ている．下記の表１にその基準輝度を示す． 表　１　　道路照明基準 （ｃｄ／ｒｒｒ） すなわち、表１に示すように道路を（１）高速自動車道
路、（２）一般国道の主要幹線道路、（３）一般国道の
幹線・補助幹線道路の３種類に道路条件、交通条件を考
慮に入れて分類し、それぞれに平均路面輝度を定めて、
さらに道路の外部条件が運転者に及ぼす道路周辺の明る
さの影響を考慮してＡ，Ｂ、Ｃの３つに分類し、外部条
件が明るい時はＡ、暗い時はＣ、その中間の時はＢとし
ている。また、特に重要な道路、またはその他の特別の
状況にある道路においては、表１にかかわらず、基準輝
度２　（ｃｄ／ｎ？）まで増大することができるとして
いる．つまり、日本の道路照明レベルは、周囲の明るさ
も考慮に入れられており、道路条件、交通条件、外部条
件により、太き＜　（１）　０　〜０．５（ｃｄ／　ｒ
ｒｒ　）、（２）　０．５〜０．７（ｃｄ／　ｒｒｆ）
　、（３）　０．７〜１．０（ｃｄ／　ｎｆ）、（４１
　１．０〜２．０　（ｃｄ／　ｒｒｆ）　、（５）　２
．０（ｃｄ／　ｒｒｒ）以上の５つに分類できる． また、第３図に実際に車両４の前部座席９から車両４の
前方視野の輝度を測定した結果を示す。

グラフの下部に示す″゛Ｐ′′は照明器具の位置である
。このグラフからわかるように、路面輝度は照明器具の
間隔や路面の反射率の変化の影響を受けて大きく変化し
ている．通常、前方を見て運転している運転者５や同乗
者６は、ほぼ車両４の前方の道路の平均的な路面輝度に
順応しているため、検知部１で第３図に示したような路
面輝度を検知し、さらにその１分間の平均値（路面の平
均輝度）を求める．足元灯７の照明レベルはこの路面の
平均輝度に応じて変化させその照明効果を維持する。

すなわち、検知部１で検知された前方の路面輝度のｌ分
間の平均がＯ〜０．５　　（ｃｄ／ｎ？）の時をグレー
ド１　、０．５　〜０．７　　（ｃｄ／ｒｒｒ）の時を
グレード２　、０．７　〜ｌ．Ｏ　（ｃｄ／　ｎ｛）の
時をグレード３、１．０〜２．０（ｃｄ／ｎｆ）の時を
グレード４、２．０　（ｃｄ　／　ｒｄ　）以上の時を
グレード５として照明レベルを設定する。

通常、我々の実験によれば、外部が真っ暗なところでは
、足元の床面８の中心の水平面照度で２０（ｌｘ）、最
も道路照明レベルの高い２　（ｃｄ／ｒｒ！）の場所に
おいては１１０　（ｌｘ）の照明レベルを維持すること
により、両者は同じ見え方となることがわかっている。

そこで、足元灯７の照明レベルをグレードｌの時は２０
（ＩＸ）　、グレード２の時は４０（ｌｘ）、グレード
３の時は７０（ｌｘ）　、グレード４の時は１１０（Ｌ
Ｘ）　、グレード５の時は１６０（１　ｘ　）となるよ
うに車両前方の路面輝度に対応させて変化させる。

このように変化させることにより、夜間において、前部
座席９に着席した運転者５や後部座席１０に着席した同
乗者６が足元を見たとき極端に足元灯が暗いといった印
象を受けないだけでなく、足元灯７を点灯することによ
り感じる足元の広がり感という効果も外部の明るさの変
化に関係なく一定とすることができる。

なお、この実施例は特に足元灯を例に上げたのであって
、他の照明等（例えば、天井間接照明等、読書灯、ルー
ムランプ）であってもその効果は同様である． また、この実施例において、検知部１は路面輝度を検知
したが、これに代えて車両４の外部の照度を検知し、各
グレードごとに車室内の照明レベルを変化させてもよい
． 〔発明の効果〕 夜間における車室内照明の照明レベルが、外部の照明レ
ベルに応じて変化させることにより、車室外のどのよう
な明るさ（運転者や同乗者の目の順応輝度）においても
車室内に取り付けられた各照明灯の効果を満たすことが
できる。

【図面の簡単な説明】

見え方の違いの説明図、第３図は路面輝度の連続測定結
果、第４図は従来例１の車室内照明灯（ルームランプ〉
め説明図、第５図は従来例２の時計の説明図、第６図は
従来例３の前照灯自動点滅装置の説明図である． ■・・・・・・検知部、２・・・・・・電源部、３・・
・・・・点灯制御部、４・・・・・・車両、５・・・・
・・運転者、６・・・・・・同乗者、７・・・・・・足
元灯、８・・・・・・床面、９・・・・・・前部座席、
１０・・・・・・後部座席、１１・・・・・・車室内、
ｌ２・・・・・・照明灯、ｌ３・・・・・・天井面、１
４・・・・・・時計、ｌ５・・・・・・表示部、ｌ６・
・・・・・検知部、ｌ７・・・・・・点灯制御部、ｌ８
・・・・・・前照灯、ｌ９・・・・・・電源部。 洛５区

Claims (1)

【特許請求の範囲】
1. 車両の車室内を照明する照明灯と、前記照明灯に影響さ
   れない外部の明るさを検知する検知部と、前記検知部か
   らの信号により照明灯の出力状態を変化させる点灯制御
   部からなり、夜間において前記点灯制御部が、運転者お
   よび同乗者の目の順応状態に対応して、車両の外部の明
   るさが明るくなると照明灯の出力状態を高め、車両の外
   部の明るさが暗くなると照明灯の出力状態を低下させる
   ように制御する車室内照明装置。