JPH03279833A - チューブリーク検知装置 - Google Patents

チューブリーク検知装置

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JPH03279833A
JPH03279833A JP2081903A JP8190390A JPH03279833A JP H03279833 A JPH03279833 A JP H03279833A JP 2081903 A JP2081903 A JP 2081903A JP 8190390 A JP8190390 A JP 8190390A JP H03279833 A JPH03279833 A JP H03279833A
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JP
Japan
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leak
tube
threshold value
leakage
steam
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Application number
JP2081903A
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English (en)
Inventor
Keisuke Miyabe
宮部 圭介
Takashi Kobayashi
剛史 小林
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Toshiba Corp
Original Assignee
Toshiba Corp
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Publication date
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    • Y02TECHNOLOGIES OR APPLICATIONS FOR MITIGATION OR ADAPTATION AGAINST CLIMATE CHANGE
    • Y02EREDUCTION OF GREENHOUSE GAS [GHG] EMISSIONS, RELATED TO ENERGY GENERATION, TRANSMISSION OR DISTRIBUTION
    • Y02E30/00Energy generation of nuclear origin
    • Y02E30/30Nuclear fission reactors

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  • Examining Or Testing Airtightness (AREA)
  • Monitoring And Testing Of Nuclear Reactors (AREA)

Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 [発明の目的] (産業上の利用分野) 本発明は、蒸気タービンプラントや化学プラント等で使
用される給水加熱器、熱交換器、あるいは湿分分離加熱
器等における加熱管に漏洩(チューブリーク)が発生し
た際、これを確実に検出するチューブリーク検知装置に
関する。
(従来の技術) 火力発電所や原子力発電所などの蒸気タービンプラント
では、主機である蒸気タービンや発電機の他に、補機と
総称される多数の機器が設置されている。その中には、
蒸気タービンからの抽気を用いてボイラへの給水を加熱
し、熱効率を向上させる目的で設けられている給水加熱
器、高圧タービンから排出されたサイクル蒸気中に含ま
れる湿分を除去し、再熱して過熱蒸気とし、低圧タービ
ンに供給する目的で設置されている湿分分離加熱器、あ
るいは配管の内外を流れる一次側流体と二次側流体との
間で熱交換を行わせる目的で設置される各種の熱交換器
がある。これらの補機はいずれも胴内に多数本の加熱管
を収納している。
例えば、給水加熱器内に収容された加熱管にチューブリ
ークが発生すると、加熱管内部の給水が噴出する。この
噴流は開口部を広げようとするばかりでなく、他の加熱
管へも被害を及ぼすことになる。従って、チューブリー
クが発生した場合には、これを早く発見し、迅速に処置
することが重要である。これは湿分分離加熱器や他の熱
交換器においても同様である。
加熱管のチューブリークの原因としては、例えば、給水
加熱器内で凝縮した水滴と、流入する抽気蒸気あるいは
給水加熱器前段からのドレンによって発生するエロージ
ョン、水室から加熱管流入部のインレットアタックによ
るエロージョン等が考えられる。これらのチューブリー
クは経年的に発生する場合が多く、製作時または定検時
の気密試験や耐圧試験では発見が難しく、予防できない
場合が多い。
また、チューブリークはプラント運転中に発生して進展
するが、このチューブリークを胴外部から視認すること
はできない。
ところで、チューブリークが発生した場合、リーク部か
ら高周波の音波が発生することが一般的に知られている
。しかしながら、この音を現場のパトロール員が聴きと
ることは、音源は胴内部であること、プラント運転中は
周囲の暗騒音が大きいこと、さらに超音波領域の成分が
多く、大気中ではすぐに減衰するため耳では聴きとり難
いこと等から、ベテランであっても難しい。
そこで、第8図に示すように、音響センサによるチュー
ブリーク検知装置が考えられている。
第8図は蒸気タービンプラントの立形高圧給水加熱器へ
の適用例を示している。まず、立形高圧給水加熱器の構
成を説明すると、円筒状の胴体1の下部には水室2が形
成されており、胴体1の下端を閉塞する管板3により胴
体1と隔離されている。
この水室2内は、仕切壁4により二基2a\2bに分離
されている。一方の室2aは水室壁に設けられた給水人
口5からの給水を導入する室で、他方の室2bは水室壁
に設けられた給水出口6から高温蒸気、ドレンと熱交換
された給水を排出するための室である。
胴体1内には、U字状管である加熱管7が多数本、各解
放端を管板3に挿通して、胴体1の軸方向に並設されて
いる。各加熱管7の解放端の一方側は水室2内の給水導
入側室2a内へ、また他方端は水室2内の給水排出側室
2b内へ連絡されており、給水人口5から導入された給
水は、水室2の給水導入側室2aに流れ込み、管板3に
より支持された加熱管7を通って、水室2の給水排出側
室2bに流れ、給水出口6から排出されるように構成さ
れている。
胴体1内には、胴体1を軸方向に仕切り、加熱管7を支
持するとともに、蒸気と給水を効率良く熱交換させるた
めの仕切板8が多数配設されており、胴体lの周壁に設
けられた蒸気人口9から導入された高温蒸気および同じ
く胴体1の周壁に設けられた前段からのドレン入口lO
がら導入されたドレン(フラッシュして蒸気となる)は
、各仕切板8間で仕切られた胴体1内を流通しながら加
熱管7内を流通する給水を加熱する。
胴体1下部の周壁にはドレン出口11が設けられ、次の
段の給水加熱器へ排出される。ドレン入口10およびド
レン出口11には、各々のドレン流量をコントロールし
、給水加熱器内のドレン水位を!1節するドレンレベル
31ffi弁12および13が設けられている。また例
えば、胴体1上部にはベント管と弁14、管板にはシェ
ルブロー管と弁15等、多数の配管や弁が配設されてい
る。
次に、第8図におけるチューブリーク検知装置を説明す
る。この検知装置は胴1または管板3に取付けられた音
響センサ16と、このセンサ16からの信号中、特定の
周波数成分のみを通過させるバンドパスフィルタ(BP
F)17と、これを増幅する増幅器18と、リーク判定
機構19とから構成されている。
音響センサ16からの信号はバンドパスフィルタ〕7お
よび増幅器18を介してリーク判定機構19に導かれ、
しきい値Sと比較されてリークの有無を判定される。
このチューブリーク検知装置によれば、ベテラン運転員
の経験に頼らずに加熱管のリーク検知が可能であり、非
常に有効な方法といえる。
しかしながら、給水加熱器には例えば、ドレンレベル調
節弁12.13や、ベント管と弁14、シェルブロー管
と弁15等、多数の弁や配管が取付けられており、これ
らは起動や停止時、あるいは負荷変化時に操作される。
これらの弁や配管を流れる蒸気やドレンは大きな音源と
なり、音響センサ16で捕えられて、大きなセンサ出力
変動をもたらす。この音は一般に背景音(BGN)と呼
ばれるものであり、例えば第9図のように起動、停止に
伴って大きく変化する。
従って、微少リークを捕えようとする場合、これらの背
景音の変化を考慮しなければならない。
しかし、これらの背景音の変化は、前述したように様々
な要因(プラント状態、操作のタイミング等々)によっ
て変化するため、関係する全ての諸操作の信号を導入し
て判定することは非常に繁雑となり、現実的ではない。
また、一般にベント弁やブロー弁は手動操作であり、こ
れらの信号を組込むことは技術的にもコスト的にも難し
い。
(発明が解決しようとする課題) このように、プラント運転中に発生するチューブリーク
を早期に発見して対処することは、プラントの安定運用
上、非常に有意義であるが、従来のチューブリーク検出
方法では背景音の影響が大きく、精度の高い検知は望め
なかった。また、背景音の影響を除去し、精度の高い検
知を行なおうとすると非常に大きな繁雑な装置となり、
実用性に乏しい。これは湿分分離加熱器や他の熱交換器
においても同様である。
本発明は上述した従来の問題点を解決するためになされ
たもので、プラント運転時におけるチューブリークを簡
便な方法で、しかも確実に検知でき、必要に応じては、
そのリーク位置を同定できるチューブリーク検知装置を
提供することを目的とする。
[発明の構成コ (課題を解決するための手段) 本発明のチューブリーク検知装置は、胴内に配設された
加熱管のリーク部から発生するリーク音を検出する音響
センサと、1つまたは複数個の予め設定されたしきい値
記憶機構と、前記しきい値をプラントの状態に応じて選
択し、この選択されたしきい値と前記音響センサからの
音響信号レベルとを比較してリーク発生の有無を判定す
るリーク判定機構を備えたことを特徴とする。
(作用) 本発明は、チューブリークが発生した場合、リーク部か
ら流体が流入する際に、その乱流エネルギー、衝撃波、
蒸発等により振動が発生することに看目し、給水加熱器
の外壁に音響センサを設置し、この音響センサにより給
水加熱器内のチューブリーク部から流出する流体により
発生する音響を計測し、検出した音響信号レベルと、予
め設定されたプラント出力相当信号値の大小により選択
されたしきい値とを比較することによりリーク判定を行
う。
また、給水加熱器に接続されている弁等、各機器の操作
が一定の条件となったとき、手動または自動で作動する
スイッチ機構により、放出した音響信号レベルと予め設
定されたしきい値とを比較することによりリーク判定を
行う。
(実施例) 次に、図面を参照しながら本発明の詳細な説明する。な
お、第1図等において、第8図におけると同一部分には
同一符号を付し、同一部分の説明は必要な場合を除き、
省略する。
第1図は本発明を蒸気タービンプラントの立形高圧給水
加熱器へ適用した例を示すもので、管板3の外周には音
響センサ16が配設されている。
この音響センサ16からの検出信号は高周波成分および
低周波成分をカットして、必要な周波数成分だけを通す
バンドパスフィルタ(BPF)17を経て、増幅器18
へ送られる(この場合、バンドパスフィルタ17と増幅
器18は順序が逆でもよい)。
増幅器18で増幅された検出信号はリーク判定機構19
へ入力される。このリーク判定機構19には、しきい値
切替機構20を介してしきい値記憶装置21が接続され
ている。
しきい値記憶装置21には、予め設定されたしきい値が
記憶されている。第1図の例の場合、プラント出力が1
00〜67%の場合に適用されるしきい値Slと、66
〜33%の場合に適用されるしきい値S2と、低負荷お
よび停止/起動時に適用され、リークと判定しないよう
に非常に大きな数値としたしきい値S3とが記憶されて
おり、プラント出力相当信号により、しきい値切替機構
20によってしきい値51〜S3のいずれかが選択され
、リーク判定機構19へ送られる。
リーク判定機構19では、増幅器18からの信号と、し
きい値切替機構20からのしきい値Sl〜S3とを比較
し、前者が大きければ「リーク有り」、小さければ「リ
ーク無し」と判定し、判定結果を出力する。
次に、上述のような構成のチューブリーク検知装置のリ
ーク検出動作について、より詳細に説明する。
加熱管7にリークが発生していない場合、音響センサ1
6が検出する音には、高温蒸気人口9から流入する蒸気
の音、ドレン入口10から流入するドレンの流入音、ド
レンレベル調節弁12の絞り音、ドレン出口から流出す
るドレンの音、ドレンレベル調節弁13の絞り音、給水
人口5および給水出口6の′給水の流動音、接続されて
いる配管から伝搬してくるBFP等の音、ベント管と弁
14やシェルブロー管と弁15の音などが含まれている
従って、音響センサ16が検出する音は、第9図に示す
ように、起動・停止時に大きく変化し、ある程度の負荷
以上の時には、はぼ一定の値となる。
よって、音響センサ16からの信号がバンドパスフィル
タ17と増幅器18を通ってリーク判定機構19へ達し
た時、例えば定格負荷であれば、しきい値切替機構20
によりしきい値Slが選択されており、増幅器18から
の信号はしきい値S1より小さく、「リーク無し」と判
定する。
一方、加熱管7にリークが発生している場合、音響セン
サ16は第9図に示す信号レベルを超える音を検出する
ことになる。従って、バンドパスフィルタ17、増幅器
18を通ってリーク判定機構19へ入力される信号は、
例えば定格負荷のとき、しきい値Slより大きな値とな
り、リーク判定機構19は「リーク有り」と判定する。
起動や停止操作時には、第9図に示すように、リークし
ていない時も大きな信号となり得る。しかしながら、プ
ラント出力信号は0%またはそれに近く、しきい値切替
機構20は非常に大きなしきい値S3を選択している。
従って、誤って「リーク有り」と判定することはない。
第2図は、本発明を、複数の給水加熱器22a〜22d
に適用した場合を示したものであり、複数の音響センサ
16a〜16dからの信号と、プラント出力相当信号2
4が検知装置23に入力される。
この検知装置23は、第1図のバンドパスフィルタ17
、増幅器18、リーク判定機構19、しきい値切替機構
20、およびしきい値記憶機構21の機能を有しており
、オンラインで各音響センサ16a〜16dからの信号
を入力し、チューブリークの有無を判定する。
このように、本実施例では、プラント出力が一定レベル
以上(第1図の場合は33%以上)の場合、給水加熱器
のチューブリークを精度よく検知できる。また、背景音
が大きく変化する起動・停止時にはリーク判定を行わな
いので、誤動作が防げる。
第3図は、本発明の第2の実施例を示す構成図であり、
破線Aで示される部分は、第1図の符号1〜15で示さ
れる立形高圧給水加熱器と同じである。
この実施例においても、第1図の実施例と同様に、音響
センサ16からの信号は、バンドパスフィルタ17、増
幅器18を経て、リーク判定機構19へ至るが、リーク
判定機構19への信号は一定条件成立スイッチ25が作
動(閉路)していなければ、リーク判定機構19へは入
力されず、リーク判定は行われない。
一定条件成立スイッチ25が作動している時には、予め
設定されたしきい値Sと比較され、リーク判定が行われ
る。
一定条件成立スイッチ25は、給水加熱器周辺の機器や
弁の状態が予め定められた状態になったときに作動する
もので、手動操作でも良いし、圧力、温度、プラント出
力、リミットスイッチ等の信号に基づいて自動的に作動
させてもよい。
一定条件成立スイッチ25が開路する一定条件としては
、例えば安定した定格出力の時、給水加熱器の前後の止
め弁を閉じ、かつ蒸気の流れがない時、あるいは背景音
が一定で、再現性があると判明しているような条件がよ
い。
この条件が満たされた時、一定条件成立スイッチ25は
作動し、リーク判定機構19も作動し、しきい値Sとの
比較により、リークの有無を判定する。
この実施例の場合、第2図で示したように複数のセンサ
をオンラインで監視するシステムとすることができるの
は無論であるが、可搬式とすることも可能である。
第4図は、この可搬式チューブリーク検知装置の外観の
例を示したもので、センサプローブ27は手で持って給
水加熱器へ押し当てることにより音を検出するものであ
り、検知装置28は第3図の17〜19と同一の機能を
有するものである。
なお、この場合、第3図における一定条件成立スイッチ
25はセンサプローブ27そのものとなり、センサプロ
ーブ27を手動で給水加熱器へ押しつけた状態が、一定
条件成立スイッチ25の作動状態(閉路)と同じである
この実施例によれば、より簡単な装置でチューブリーク
を精度よく検知することが可能となる。
第5図は、本発明の第3の実施例の構成図である。
音響センサ16からの信号は複数個のパントノくスフィ
ルタ17a、17b・・・に送られる。これらのバンド
パスフィルタは、それぞれ、第6図に示す周波数■〜■
、■〜■、・・・と、異なる通過帯域を設定されており
、各々■〜■の周波数成分、■〜■の周波数成分・・・
のみを通過させる。
各バンドパスフィルタ17a、17b・・・の出力は増
幅器18a、18b・・・によって増幅され、リーク判
定機構19a、19b・・・に入力される。
一方、各周波数帯■〜■、■〜■、・・ごとに予め設定
されたしきい値記憶機構21a、21b・・・の中のプ
ラント出力信号に応じたしきい値がしきい値切替機構2
0a、20b・・・により選択され、リーク判定機構1
9a、19b・・・に送られて、増幅器18a、18b
、・−・からの信号と比較され、判定結果aSb、・・
・が出力される。
これらの判定結果a、b、・・・は予め適切に設計され
たAND10R回路29に入力され、総合的なリーク判
定が行われ、その結果が出力される。
この実施例によれば、周波数領域ごとに詳しく計測内定
することになり、検知精度が向上する。
なお、第5図では第1図の実施例の構成で説明したが、
第3図の実施例の構成でもよ0゜またアナログ回路を例
に説明したが、FFT等を用(またデジタル処理でも同
様に実現することができる。
第7図は上述の各別の音響信号レベルを時系列データと
してプロットした例である。第7図中のθは音響信号レ
ベルの変化率(微分値)であり、θ0はそのしきい値で
ある・。
このようにリークの判定データとして、音響信号レベル
の変化率を用いることによって、音響センサの経年劣化
やプラント自体の経年変化への対応ができ、誤判定が少
なくなる。これは、当然ながら、上述の各実施例に適用
できる。また、上述のような音響信号レベルの値そのま
まを用いることと組合わせて用いれば非常に有効である
ことは自明であろう。
次に、チューブリークの発生を判定するとともに、リー
ク位置を同定する機能を備えた実施例につき説明する。
第10図および第11図は、横形の給水加熱器Aに本発
明を適用した例を示すもので、第10図は加熱管7の長
さ方向に対するリーク位置を同定するための実施例を示
し、第11図は給水加熱器の胴体の軸方向に直角な断面
方向に対するリーク位置を同定するための実施例を示す
管板3の外周には音響センサ30aが取付けられ、また
、胴体1の水室2とは反対側の端部外周には音響センサ
30bが取付けられている。
これらの音響センサ30a、30bからの検出信号は、
それぞれ高周波成分だけを通すバイパスフィルタ(HP
F)31g、31bを通り、増幅器32a、32bで増
幅された後、リーク判定機構33および相互相関解析機
構34に入力され、この相互相関解析機構34からの出
力はリーク位置同定機構35に送られる。
また、水室2の外周には、水室2内にパルス状の圧力波
を発射するための圧力波発振器(以下、バルサという。
)36が設けられている。このバルサは、リーク判定機
構33からの信号によって駆動されるバルサ制御機構3
7によって制御される。
第11図において、給水加熱器Aの胴部1の外面には、
その横断面内の垂直方向に音響センサ40a、40bが
取付けられ、また水平方向に音響センサ40c、40d
が取付けられている。
これらの音響センサ40a〜40dは、それぞれバイパ
スフィルタ(HPF)41a〜41dを通り、増幅器4
2a〜42dで増幅された後、相互相関解析機構43a
、43bに入力される。
これらの相互相関解析機構43a、43bの出力はリー
ク位置同定機構44に入力され、ここで測定した音響情
報と、加熱管位置情報記憶部45に記憶されている加熱
管位置情報とを比較することにより、リーク管を同定す
る。
なお、増幅器42a〜42dからの音響出力は第10図
に示したリーク判定機構33にも送られて、リーク有無
の判定に用いられる。また、リーク位置同定機構44は
リーク判定機構33が「リーク有り」と判定した時に動
作する。
次に、上記構成のチューブリーク検知装置のリーク検出
動作について説明する。
まず、加熱管7の長さ方向に対するリーク位置を同定す
る場合の動作について説明する。
第12図に示すように、予め音響出力の大小によりリー
ク発生を判定するためのしきい値Sを設定する。このし
きい値の設定方法としては、例えば過去のリーク発生時
における音響出力データから決めてもよいし、実験値か
ら求めてもよい。
加熱管7にリークの発生が無い場合には、音響センサ3
0g、30bは蒸気や給水の流れやポンプ等からの音に
よる暗騒音(BGN)のみを計測する。従って、バイパ
スフィルタ31a、31bを通り、増幅器32a、32
bによって増幅された信号出力は小さい。この暗騒音に
よる音響出力が正常時となる。
この正常時の音響出力は、予め設定したしきい値Sより
も小さいため、リーク判定機構33はリーク発生が無い
と判定する。この場合、相互相関解析機構34、リーク
位置同定機構35、バルサ36、およびパルス制御機構
37は動作しない。
次に、加熱管7にリークが発生した場合には、リーク部
の微少な隙間から、加熱管7内部の高圧水が流出し、数
十K)tzから数百KH2の高周波音が発生するため、
バイパスフィルタ31a、31bを経て増幅器32a、
32bで増幅とれた音響出力も、リーク部からの高周波
音が加算されている分だけ正常値の音響出力よりも増大
し、予め定めたしきい値Sを越える。
リーク判定機構33は入力した音響出力がしきい値を越
えた場合に「リーク有りJと判定し、バルサ制御機構3
7にリーク発生信号を出力する。
リーク発生信号を入力したバルサ制御機構37は、バル
サ36を動作させ、水室2内に第13図(a)で示すよ
うなパルス状の圧力波を発生させる。
この水室2に内に発生した圧力波は加熱管7を伝搬し、
第13図(b)に示すように、△tl −J21 /C
ま ただし、β1はバルサからリーク発生部Xまでの距離 C2は給水中の音速 後に、リーク発生部Xに到達する。
この圧力波がリーク部Xに加わることにより、瞬間的に
リーク量が増大し、リーク部Xで発生する音響出力も増
大する。この瞬間的に大きくなった音波は加熱管7を伝
搬し、音響センサ30a130bに各々 △ta−βa / C1 △tb−βb/CI ただし、!aおよびJ2bはリーク発生部Xから音響セ
ンサ30a、30bま での距離 ciは金属内の音速 後に到達する。
これをグラフ化したものが第13図(C)および同図(
d)である。
従って、相互相関解析機構34で得られる相関関数は、
第14図に示すようなピークを持ち、到達時間差τが次
式 %式% より求められる。
この到達時間差τは、リーク位置同定機構35に送られ
る。
ここで、Jla+βbは音響センサ30aと30bとの
距離βCであり、予め記憶されている。従って、 r = (E b −f2 a ) / CIβa+、
gb−βC の2式から12 a %βbを求めることができ、り一
り位置同定機構35からは、加熱管7の長さ方向のリー
ク位置の同定結果が出力される。
次に、胴体1の軸方向に直角な断面におけるリーク位置
同定動作について説明する。
第11図に示したように、胴体1中心部から十字方向の
胴体外周に設置された4ケ所の音響センサ40a〜40
dを用いて、バルサ16からの圧力波により瞬間的に大
きくなった音響信号を検出する。
音響センサ40a、40bからの検出信号は、バイパス
フィルタ41a、41bを通り、増幅器42a、42b
で増幅された後、相互相関解析機構43aに入力され、
到達時間差τaが算出される。
同様にして音響センサ40c、40dからの検出信号は
、バイパスフィルタ41c、41dを通り、増幅器42
c、42dで増幅された後、相互相関解析機構43bに
入力され、到達時間差τbが算出される。
ここでは、前述したような位置の同定はできないが、例
えば、音響センサ40a、40bからの信号については
、 ra= (A’  a−A’ b)/C1なる式が得ら
れ、この式から第15図で示す双曲線αが得られる。
同様にして、音響センサ40c、40dからの音響信号
に基づいて双曲線βが得られる。
これらの双曲線α、βの交点Oが、胴体1の軸方向に直
角な断面方向に対するリーク管7aの位置となる。
リーク位置同定機構44では、加熱管位置情報記憶部4
5に予め記憶されている加熱管位置データと、上記のよ
うにして求めたリーク管位置情報とを比較して、リーク
管7aを同定する。
なお、本実施例のようなU字状の加熱管7のリーク位置
を求める場合、加熱管曲部を挾んで上部側、即ち下流側
でのリーク発生か、下部側、即ち上流側でのリーク発生
かの判定も必要となる。
この場合、加熱管7の総延長をLとすると、第13図(
b)に示した時間遅れΔtlが、△tl <L/ (2
xC2) のときは、リーク発生部Xは加熱管曲部を挟んで上部側
であり、 Δtl>L/ (2xC2) のときは、リーク発生部Xは加熱管曲部を挟んで下流側
であると判定する。
音響センサ40a〜40dの取付は位置については種々
考えられる。例えば、給水加熱器のように高温環境下で
使用する場合には、第16図に示すように、音響センサ
30.40を、導波棒46を介して、胴体1の外周に固
定し、音響センサ30.40を冷却することが望ましい
。また、パルサ36についても、同様な対処が望ましい
このように本実施例によれば、プラント運転中において
、給水加熱器のチューブリークを確実に自動検出するこ
とが可能となり、さらにリーク位置、およびリーク管の
同定も可能となる。
ところで、上述の実施例では、加熱管7の長さ方向のリ
ーク位置の同定に2個の音響センサ3゜a、30bを用
い、リーク管同定に4個の音響センサ40a〜40dを
用いているが、リーク管の同定は3個の音響センサでも
可能であり、また、1個はリーク位置同定用の音響セン
サと兼用することも可能である。従って、最低4個の音
響センサ30.40で上記機能を実現することも可能で
ある。逆に、音響センサの数を増して、精度の向上を図
ることも可能であり、音響センサの数は、検出度や設置
コスト等の条件から任意に設定すればよい。
さらに、圧力波のパルスとしては、例えば第17図(a
)に示すように連続パルスでもよく、このような連続的
なパルスであれば長時間の解析が可能となり、相互相関
解析の精度が向上する。なお、圧力波のパルス形状とし
ては第17図(b)のような正弦波でもよい。
さらにまた、リーク判定機構33の音響出力のしきい値
を複数設け、各音響出力のしきい値とリーク水量との相
関関係を予め求めておけば、求めた音響出力からリーク
水量の推定も同時に行なえる。
なお、上述の実施例では、本発明を蒸気タービンプラン
トの給水加熱器に適用した例について説明したが、本発
明はこれに限定されるものではなく、例えば、復水器等
地の熱交換器でも同様に適用できる事は言うまでもない
次に、本発明を湿分分離加熱器の加熱管(伝熱管)のチ
ューブリーク検知に適用した実施例につき説明する。
湿分分離加熱器は、例えば高圧タービンから排出された
サイクル蒸気中に含まれる湿分を分離除去した後、高圧
タービンの抽気蒸気などによって再度加熱して過熱蒸気
を得るもので、第18図は湿分分離加熱器50の一部を
例示しており、第19図はその横断面図を示している。
第18図および第19図において、湿分分離加熱器50
は横向き円筒形状のシェル51の中に湿分分離器52a
、52bと、第1段加熱器53aと、第2段加熱器53
bを内蔵している。
湿分分離器52a、52bは第19図に示すように、シ
ェル51の下半部に、左右に分れて2列に並列されてい
る。
第1段加熱器53aは第18図に示すように、内部を仕
切り板54gによって隔離された加熱蒸気ヘッダ55g
と、この加熱蒸気ヘッダの2室間を連通ずる多数本のU
字状加熱管56aとから構成されており、加熱蒸気ヘッ
ダ55aの上室には加熱蒸気導入管57aが接続され、
下室にはドレン排出管58aおよびベント蒸気管59a
が接続されている。
同様に、tJ2段加熱器53bも、内部を仕切り板54
bによって隔離された加熱蒸気ヘッダ55bと、この加
熱蒸気ヘッダの2室間を連通ずる多数本のU字状加熱管
56bから構成されており、加熱蒸気ヘッダ55bの上
室には加熱蒸気導入管57bが接続され、下室にはドレ
ン排出管58bおよびベント蒸気管59bが接続されて
いる。60は第1段加熱蒸気調節弁を示す。
第19図に示すように、第1段加熱器53aおよび第2
段加熱器53bの外側と、湿分分離器52a、52bの
上側には、サイクル蒸気の流路を形成するようシュラウ
ド61および湿分分離器仕切り板62が設置されている
。また、シェル51の下端および上端には、サイクル蒸
気入口63aおよびサイクル蒸気出口63bが開口して
いる。
なお、第18図中には示されてはいないが、シェル51
の左半部には、もう−組の第1段加熱器と第2段加熱器
が、第1段加熱器53aおよび第2段加熱器53bと左
右対象の形で、配置されている。これは、湿分分離器5
2a、52bについても同様である。
加熱管56a、56bの両端を挿着された管板64a、
64bには、導波棒65a、65bが取付けられている
湿分分離加熱器50は、通常、数10−の長さを持ち、
内部の流体は約150℃〜3(10℃の高温である。従
って、プラントの運転中と停止中とでは、温度分布が著
しく異なり、また、プラントの起動時や負荷変化時には
温度分布が過渡的に不均一となり、温度差が発生する。
そこで、前述の導波棒には、途中に熱伸縮吸収用の螺旋
状可撓部66a、66bを設けてあり、また、導波棒6
5a、65bの各他端側はシェル51の外に引出され、
室温に近い温度に保たれる端面に、音響センサ67g、
67bが取付けられている。
音響センサ67a、67bには、それぞれチューブリー
ク検知回路70が接続されている。
チューブリーク検知回路70は、バンドパスフィルタ7
1と、増幅器72と、リーク判定機構73と、しきい値
記憶切替機構74とから構成されている。
このような構成の本発明の実施例において、加熱蒸気導
入管57a、57bから加熱蒸気ヘッダ55g、55b
の上室に導入された加熱蒸気は、管板64 a、64b
を介して加熱管56a、56b内に入り、そこを流れる
間に、管外を流れるサイクル蒸気と熱交換を行い、冷却
されて一部はドレンとなり、ドレン排出管58a、58
bおよびベント蒸気管59a、59bを通して器外へ排
出される。
一方、サイクル蒸気はサイクル蒸気人口63aからシェ
ル51内に流入し、2分されて湿分分離器52a、52
bに入り、湿分を除去された後、再び合流し、第1段加
熱器53aおよび第2段加熱器53bの加熱管56a、
56bの外側を流れその間に加熱されてサイクル蒸気出
口63bから排出される。
このような湿分分離加熱器において、音響センサ67a
、67bによって検出された音響信号はバンドパスフィ
ルタ71によって高周波成分および低周波成分をカット
され、必要な周波数成分だけが増幅器に送られ、そこで
増幅された後、リーク判定機構73に入力される。
一方、しきい値記憶切替機構74には、タービン負荷相
当信号が入力されており、予め設定されたタービン負荷
としきい値との関係を表すグラフから、タービン負荷に
相当するしきい値を選定出力し、リーク判定機構73に
入力する。
リーク判定機構73においては、音響センサ67からの
信号と、しきい値記憶切替機構74から出力されるしき
い値とを比較し、前者が大きければ「リーク有り」、小
さければ「リーク無し」と判定結果を出力する。
このようなチューブリーク検知回路70において、加熱
管56a、56bにリークが発生していない場合には、
音響センサ67はバックグランドノイズのみを検出する
ことになる。このバックグランドノイズは一定ではなく
、周辺の機器や蒸気の流量の影響を受けて変動する。
例えば、第20図はタービン負荷に対する加熱蒸気にカ
およびサイクル蒸気圧力の関係を示したものであり、第
21図はタービン負荷に対する第2段加熱蒸気側節弁の
開度の関係を示している。
蒸気圧力は流れる流体の流動音と相関関係があり、また
ベント蒸気管59a、59bに設けられたオリフィス(
図示せず)等の絞り音とも相関関係がある。
一般に、弁の絞り音には、チューブリークと同様に、高
周波成分が多く含まれているが、第2段加熱蒸気側節弁
60も大きなノイズ源となる。第21図中の破線は絞り
音に伴って発生する高周波のノイズレベルを示すもので
、低開度のときに大きなピークを持つ。
バックグランドノイズは、これらのノイズによって形成
されているか、蒸気圧力も調節弁開度もタービン負荷に
よってほぼ決まってくるものであり、従って、バックグ
ランドノイズは、第22図に例示するように、タービン
負荷の関数となる。
この関数系は各プラントの特徴によって大きく異なって
いるが、正常時におけるバックグランドノイズを計測す
れば、簡単に求めることができる。
加熱管56a、56bにリークが無いときは、音響セン
サ67a、67bの検出信号は、上述したように、その
運転状態に応じたバックグランドノイズとなる。従って
、リーク判定機構73へ入力される音響信号レベルは、
その時のタービン負荷信号の大小に応してしきい値記憶
切替機構74で選択されたしきい値より小さく、リーク
判定機構73は「リーク無し」を出力する。
一方、加熱管56a、56bのいずれかにチュ−ブリー
フが発生している場合には、内部の蒸気や凝縮水が高流
速で噴出する。この時、チューブリーク箇所から高周波
の振動音が発生し、加熱管56a、56b中を伝搬する
。加熱管56a、56b中を伝搬した音は、管板64a
、64bおよび導波棒65a、65bを通して音響セン
サ67as67bに導かれる。
音響センサ67a、67bによって検出される振動音に
は、バックグランドノイズとチューブリーク箇所から振
動音が含まれる。従って、加熱管56B、56bのいず
れかにチューブリークが発生した場合、音響センサ67
a、67bによって検出される振動音はしきい値記憶切
替機11i74で選択されたしきい値より大きくなり、
リーク判定機構73は「リーク有り」を出力する。
このように本実施例においては、音響センサ67a、6
7bは、導波棒65a、65bを介して湿分分離加熱器
50のシェル51外に引出され、低温環境部に設置され
ているので、熱劣化を受ける恐れは少なく、また導波棒
65g、65bの途中には熱伸縮吸収用の螺旋状可撓部
66a、66bを設けであるので、構成部材の熱伸縮に
よる不具合を回避することができる。
また、リーク判定機構73はしきい値記憶切替機構74
からの信号に基づき、タービン負荷に応じたしきい値を
基準としてリークの有無を判別するので、プラントの運
転状態によって変化するバックグランドノイズの影響を
除去することができチューブリークの検知は正確に行わ
れる。
第23図は、第18図において説明したチューブリーク
検知回路70の変形例を示すもので、音響センサ67か
らの信号がフィルタ71および増幅器72を経てリーク
判定機構73へ入力されるのは、前記実施例と同じであ
る。
第2段加熱蒸気調節弁開度信号はノイズレベル記憶切替
機構75aに入力され、第2段加熱蒸気調節弁60の開
度に対応したノイズレベルが選定される。また、第2段
加熱蒸気圧力信号はノイズレベル記憶切替機構75bに
入力され、蒸気圧力に対応したノイズレベルが選定され
る。さらに、サイクル蒸気圧力信号は、ノイズレベル記
憶切替機構75cに入力され、サイクル蒸気圧力に対応
したノイズレベルが選定される。
これらノイズレベル記憶切替機構75a〜75Cの出力
は加算回路77によって加算されて、そのプラントにお
けるバックグランドノイズ信号となり、しきい値算出回
路77に入力される。このしきい値算出回路77は、計
測誤差などのマージンを加えてしきい値を算定し、リー
ク判定機構73に向けて出力する。
リーク判定機構73は、フィルタ71および増幅器72
を経て入力される音響センサ67がらの信号と、しきい
値算出回路77がらのしきい値とを比較し、前者が大で
あれば「リーク有り」、小であれば「リーク無し」と判
定する。
プラント運転状態とバックグランドノイズにはさまざま
なパラメータがあり、精度を高める場合には、各パラメ
ータに対するバックグランドノイズを把握し、それらの
和としてバックグランドノイズを表すことが適切である
本実施例は、このような考えに基づくもので、各機器系
統の状態量とバックグランドノイズとの関係を予めノイ
ズレベル記憶切替機構75a〜75Cに記憶させておく
ことにより、リーク判別の精度を向上させることができ
る。なお、第23図中には、第2段加熱蒸気調節弁開度
信号、第2段加熱蒸気圧力信号、およびサイクル蒸気圧
力信号の3例のみを図示しているが、この他に、第1段
加熱蒸気圧力信号や各流体の温度信号などを用いてもよ
い。
次に第24図に示す実施例について説明する。
前述したように、第18図に示す湿分分離加熱器50の
中には、同じ圧力の加熱器が左右対象に2個ずつ配置さ
れている。また、このような湿分分離加熱器50は、通
常、1基の蒸気タービンに対して2基ずつ配置して使用
される。
従って、1基の蒸気タービンに対しては同じ加熱蒸気圧
力の加熱器が4個ずつ2組、存在することになる。同じ
加熱蒸気圧力の加熱器は同程度のバックグランドノイズ
状態にあると考えられるので、これらの加熱器からの信
号を共通のしきい値で判定することができる。
第24図に示す実施例はこのような考えに基づくもので
、湿分分離加熱器50a、50bの第1段加熱器の管板
から引出された導波棒に取付けられた音響センサ67a
l 、67a2.67gg、67a4によって検出され
た音響信号は、バンドパスフィルタ71al、71a2
.71a3.71a4によって高周波成分および低周波
成分をカットされ、必要な周波数成分だけが増幅器72
a1.72a2.72a3.72a4に送られて増幅さ
れる。これらの増幅器72al〜72a4がら出た信号
はレベル差算出機構78に入力され、最大出力レベルと
最少出力レベルとの差、あるいは最大出力レベルと平均
レベルとの差を算出し、算出結果をリーク判定回路73
へ出力する。
リーク判定回路73においては、入力されたレベル差と
しきい値とを比較し、前者が大であれば「リーク有り」
と判定し、結果を出力するとともに、リーク加熱器判別
機構79を作動させる。
このリーク加熱器判別機構79にはレベル差算出機構7
8から最大出力のセンサ番号が入力されており、リーク
加熱器判別機構79内部に記憶されたセンサ番号と加熱
器番号の対照テーブルにより、リーク発生加熱器番号を
選択し、出力する。
リークが発生していない場合には、音響センサ67al
〜67a4によって検出された音響信号は、はぼ同じレ
ベルとなる。その場合、レベル差算出機構78から出力
されるレベル差は小さく、リーク加熱器判別機構79に
より、しきい値より小であると判定され、「リーク無し
」が出力される。
一般に、チューブリークは全ての加熱器で同時に発生す
ることは殆どなく、リーク発生の時は、どれか一つの加
熱器のセンサの出力のみが大きくなる。従って、レベル
差算出機構78の出力は大きな値となり、リーク判定機
構73において、しきい値より大と判定され、「リーク
有り」が出力される。また、リーク加熱器判別機構79
により最大出力のセンサが設置されている加熱器、即ち
チューブリークが発生している加熱器の番号が出力され
る。
この実施例によれば、プラントの状態量を導入せずに、
プラントの状態によって変動するバックグランドノイズ
の除去が可能であり、チューブリークを高い精度で検知
することができる。
なお、第24図の実施例では、4個の音響セン+ 67
 a I〜67a4の出力を比較しているが、これらを
2個ずつに分けて比較するようにしてもよい。また、各
音響センサ67a1〜67a4に夫々バンドパスフィル
タ71al〜71a4および増幅器72al〜72a4
を設ける代わりに、切替え装置を用いることにより、バ
ンドパスフィルタや増幅器を兼用するようにしてもよい
また、第24図の実施例では、しきい値を一定としてい
るか、第25図に示すように、しきい値をタービン負荷
に応じて変化させるしきい値記憶切替機構74を使用す
るようにしてもよい。
また、以上の説明では、音響センサ67a、67bの出
力値を単一の値として表現してきたが、第26図に示す
ように、周波数分析器(FFT)80によって、周波数
成分ごとのデータを求め、このデータによってリーク判
定を行うようにしてもよい。この場合、リーク判定機構
81および基準スペクトル(しきい値)記憶切替機構8
2とも周波数成分領域のデータ処理機能を備えたものを
使用する。また、周波数分析器(FFT)80はデジタ
ル処理に限らず、アナログ回路で構成するようにしても
よい。
また更に、この実施例においても、起動・停止時の誤判
定を避けるため、第27図に示すように通常時用のしき
い値記憶切替機構74aと、それよりも大きなしきい値
を記憶させた起動・停止時用のしきい値記憶切替機構7
4bとを併用し、起動・停止時にはリーク判定をしない
ようにすることができる。このようにすれば、起動・停
止時には、多少のバックグランドノイズの変動ではリー
ク判定をしないが、大きなリークが発生し、極端に大き
な音響センサ出力が入力された場合には「リーク有り」
と判定して出力する。その結果、誤判定の危険性が低下
し、信頼性が向上する。
[発明の効果] 以上説明したように、本発明のチューブリーク検知装置
によれば、プラント運転中のチューブリークの検知が高
精度で行なえ、プラントの安定運用および事故の防止を
図ることが可能となる。
【図面の簡単な説明】
第1図および第2図は本発明の第1の実施例の構成を示
す説明図、第3図は本発明の第2の実施例の構成図、第
4図は本発明を可搬式チューブリーク検知装置に適用し
た説明図、第5図は本発明の第3の実施例の構成図、第
6図はその周波数領域を説明するグラフ、第7図は判定
に変化率を用いる場合の例を示すグラフ、第8図は従来
の技術によるチューブリーク検知装置を示す説明図、第
9図は背景音とプラント出力の関係を示すグラフ、第1
0図および第11図はリーク位置同定機能を備えた本発
明の実施例を示す説明図、第12図ないし第15図はそ
れらの作用を説明するグラフ、第16図は音響センサの
取付は方法を例示する説明図、第17図はバルサ出力を
例示するグラフ、第18図および第19図は本発明を湿
分分離加熱器に適用した例を示す説明図、第20図ない
し第22図はタービン負荷に対する蒸気圧力、調節弁開
度、およびバックグランドノイズの関係を示すグラフ、
第23図ないし第27図はそれぞれ本発明の他の実施例
を示す説明図である。 1・・・・・・・・胴体 2・・・・・・・・・水室 3.64a、64b・−管板 4・・・・・・・・・仕切壁 5・・・・・・・・・給水入口 6・・・・・・・・・給水出口 ア・・・・・・・・・加熱管 8・・・・・・・・・仕切板 9・・・・・・・・・蒸気入口 ]0・・・・・・・・・ドレン入口 11・・・・・・・・・ドレン出口 12.1B・・・ドレンレベル調節弁 16.16a 〜16d、30.30 a s 30 
b 。 40.41a〜41d・・・音響センサ19・・・・・
・・・・ムリーク判定機構22a〜22d・・・給水加
熱器 23.28・・・検知装置 25・・・・・・・・・一定条件成立スイソチ27・・
・・・・・・センサプローブ 46.65a、65b−・・導波棒 50・・・・・・・・湿分分離加熱器 51・・・・・・・シェル 52a、52b・・・湿分分離器 53a・・・・・・第1段加熱器 53b・・・・・・第2段加熱器 54a、54 b 用仕切す板 55a、55b・・・加熱蒸気ヘッダ 56a、56b・・・U字状加熱管 57a、57b・・・加熱蒸気導入管 58a、58b・・・ドレン排出管 59a、59b由ベント蒸気管 60・・・・・・・・第1段加熱蒸気調節弁61・・・
・・・・シュラウド 62・・・・・・・・・湿分分離器仕切り板63a・・
・・・・サイクル蒸気入口 63b・・・・・サイクル蒸気出口 66a、66b・・・螺旋状可撓部 67a、67b・・・音響センサ 70・・・・・・・・・チューブリーク検知回路74.
74a、74b、74c ・・・しきい値記憶切替機構

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 胴内に配設された加熱管のリーク部から発生するリーク
    音を検出する音響センサと、1つまたは複数個の予め設
    定されたしきい値記憶機構と、前記しきい値をプラント
    の状態に応じて選択し、この選択されたしきい値と前記
    音響センサからの音響信号レベルとを比較してリーク発
    生の有無を判定するリーク判定機構を備えたことを特徴
    とするチューブリーク検知装置。
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