JP2001336705A - 排熱回収ボイラ - Google Patents

排熱回収ボイラ

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JP2001336705A
JP2001336705A JP2000158335A JP2000158335A JP2001336705A JP 2001336705 A JP2001336705 A JP 2001336705A JP 2000158335 A JP2000158335 A JP 2000158335A JP 2000158335 A JP2000158335 A JP 2000158335A JP 2001336705 A JP2001336705 A JP 2001336705A
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leak
heat recovery
recovery boiler
water
exhaust heat
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JP2000158335A
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Akitoshi Iwasaki
年 岩▲崎▼秋
Yoshio Koizumi
泉 芳 夫 小
Masataka Koyama
山 雅 孝 小
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Toshiba Corp
Original Assignee
Toshiba Corp
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    • Y02EREDUCTION OF GREENHOUSE GAS [GHG] EMISSIONS, RELATED TO ENERGY GENERATION, TRANSMISSION OR DISTRIBUTION
    • Y02E20/00Combustion technologies with mitigation potential
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 熱交換器からの漏洩有無の確認および漏洩位
置の特定がボイラケーシングの外部から可能な排熱回収
ボイラを提供する。 【解決手段】 熱交換器32に漏洩した給水は、ボイラ
ケーシング20の底壁21の内壁面に垂設した堰23,
24によって区画されて形成された、熱交換器32に対
応する漏洩水受容部42のみによって受容される。そし
て、漏洩水受容部42に設けた排水管52の開閉バルブ
55を開けると漏洩水はボイラケーシング20の外部に
排出されるので、どの熱交換器に漏洩が生じているかを
ボイラケーシング20の外部から、かつ排熱回収ボイラ
100の運転を止めることなく特定することができる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、ガスタービンと蒸
気タービンを組み合わせたコンバインドサイクル発電プ
ラントに用いる排熱回収ボイラに関し、より詳しくは、
排熱回収ボイラを構成する多数の熱交換器のいずれから
漏洩しているかを迅速に検出できるように改良する技術
に関する。
【0002】
【従来の技術】近年の火力発電プラントにおいては、高
効率運転および運用の多様化を可能とするために、ガス
タービンと蒸気タービンを組み合わせたコンバインドサ
イクルが用いられている。そして、このコンバインドサ
イクル発電プラントにおいては、ガスタービンの排熱を
利用して蒸気タービンに供給する給水を加熱する排熱回
収ボイラが用いられている。
【0003】この排熱回収ボイラの構造を図6を用いて
概説すると、排熱回収ボイラ1のボイラケーシング2内
には、図示されないガスタービンから排出された高温の
排気ガスGが図示左側から流入するとともに、給水との
熱交換によって温度が低下した排気ガスG’が図示右側
より流出するようになっている。また、排熱回収ボイラ
1内の図示右側には、低圧節炭器3および高圧節炭器
4,5がそれぞれ並設され、図示されない復水器から供
給された給水を温度が低下した排気ガスG’との熱交換
によって予熱している。さらに、排熱回収ボイラ1内に
は低圧蒸発器6,中圧蒸発器7、高圧蒸発器8がそれぞ
れ並設され、温度が高い排気ガスGとの熱交換により、
前記節炭器3,4,5で予熱された給水をさらに加熱し
て蒸気を発生させている。加えて、排熱回収ボイラ1内
の図示左端側には過熱器9が設けられ、きわめて高温の
排気ガスGとの熱交換によって各蒸発器6,7,8で発
生した蒸気を過熱蒸気とし、図示されない蒸気タービン
に供給している。
【0004】図6に示したボイラケーシング2は、図7
に示したような断面形状が矩形の筒状ユニット11を相
互に接続することにより構成したものである。また、図
6中に示した各熱交換器3乃至9は、図8に示したよう
に、有底円筒状の管寄せ12の側面に多数の伝熱管13
の端部を溶接した伝熱管パネル14から構成されてい
る。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】ところで、上述した従
来の排熱回収ボイラ1を運転しているときに伝熱管パネ
ル14から給水が漏洩しても、漏洩した給水はボイラケ
ーシング2の底壁2a上に拡散するので、ボイラケーシ
ング2内に導入された高温の排気ガスGによって蒸発し
て排気ガスG’と共にボイラケーシング2の外に排出さ
れるため、漏洩位置を確認することができない。このた
め、漏洩位置を確認する際には、排熱回収ボイラ1の運
転を停止してその内部の温度が低下した後、作業員が排
熱回収ボイラ1内に入り、ボイラケーシング2の底壁2
a上に溜まっている漏洩水の有無を確認することによ
り、どの伝熱管パネル14に漏洩が生じているのかを探
す必要がある。
【0006】これにより、従来の排熱回収ボイラにおい
ては、どの伝熱管パネルに漏洩が生じているのかを発見
するために多大の時間を要している。また、漏洩位置の
発見が遅れると給水が漏洩した状態で排熱回収ボイラを
長時間運転することになり、機器の損傷が拡大するおそ
れもある。
【0007】そこで、本発明の目的は、上述した従来技
術が有する問題点を解消し、熱交換器からの漏洩の有無
および漏洩位置を排熱回収ボイラの外部から確認できる
ようにして、発電プラントの停止時間を短縮できるよう
にし、かつ漏洩に伴って生じる各機器の二次損傷を防止
できるようにした排熱回収ボイラを提供することにあ
る。
【0008】
【課題を解決するための手段】上記の課題を解決するた
め、本発明の請求項1に記載の手段は、複数の熱交換器
を一つのボイラケーシング内に並設した排熱回収ボイラ
であって、前記熱交換器からの漏洩を前記ボイラケーシ
ングの外部から検出可能な漏洩検出手段を、前記熱交換
器毎に個別に設けたものである。すなわち、請求項1に
記載の排熱回収ボイラによれば、熱交換器からの漏洩を
ボイラケーシングの外部から検出できるから、漏洩の有
無を確認するためにボイラケーシング内に作業員を入れ
る必要がない。また、漏洩検出手段を熱交換器毎に個別
に設けるので、どの熱交換器から漏洩しているかを迅速
に特定することができる。これにより、漏洩の有無を確
認するために発電プラントを停止させる時間を短縮でき
るばかりでなく、漏洩に伴う各機器の二次損傷を防止す
ることができる。
【0009】本発明の請求項2に記載の手段は、請求項
1に記載の排熱回収ボイラにおいて、前記熱交換器から
漏洩した漏洩水を受容する漏洩水受容部を前記熱交換器
毎に個別に前記ボイラケーシングに設けるとともに、前
記漏洩検出手段を前記漏洩水受容部毎に個別に設けたも
のである。すなわち、請求項2に記載の排熱回収ボイラ
によれば、いずれかの熱交換器から漏洩した漏洩水は、
その熱交換器からの漏洩水を受容する漏洩水受容部のみ
に受容され、ボイラケーシング内に拡散することがな
い。また、各漏洩水受容部毎に漏洩検出手段を個別に設
けたので、いずれの漏洩水受容部に漏洩水が溜まってい
るか、したがっていずれの熱交換器から漏洩しているか
を確実に検出することができる。
【0010】本発明の請求項3に記載の手段は、請求項
1または2に記載の排熱回収ボイラにおいて、前記受容
部の鉛直方向の投影面積をS平方メートルとするととも
に、前記熱交換器を構成する複数の伝熱管のうちの一本
の内部を流れる給水の単位時間当たり流量をQ立方メー
トルとしたときに、前記受容部の鉛直方向の深さhメー
トルをh>Q/Sなる関係を満たすように定めたもので
ある。すなわち、請求項3に記載の排熱回収ボイラにお
いては、漏洩水受容部の深さhを上述のように定めるの
で、漏洩水受容部の容積が一本の伝熱管の内部を単位時
間当たりに流れる給水の容積を上回ることになる。これ
により、熱交換器を構成する伝熱管の一本から給水が漏
洩しても、漏洩が始まってから単位時間が経過するまで
は漏洩水受容部が一杯となって漏洩水があふれることが
ない。したがって、少なくとも漏洩が始まってから単位
時間が経過するまでは、漏洩水を受容した漏洩水受容部
を一つに限定することができるから、この間にいずれの
熱交換器に漏洩しているかを特定することができる。
【0011】本発明の請求項4に記載の手段は、請求項
1または2に記載の排熱回収ボイラにおいて、前記漏洩
検出手段を、前記漏洩水受容部内に溜まった漏洩水を前
記ボイラケーシングの外部に排出する、前記漏洩水受容
部毎に個別に設けた排水管としたものである。すなわ
ち、請求項4に記載の排熱回収ボイラによれば、漏洩水
が排水される排水管を見出すことにより、どの熱交換器
から漏洩しているかを特定することができる。なお、排
水管に開閉バルブを設け、排熱回収ボイラを運転する際
にはこの開閉バルブを閉じて排気ガスが漏れないように
し、漏洩の有無を検査する際にはこの開閉バルブを開け
ば良い。
【0012】本発明の請求項5に記載の手段は、請求項
1または2に記載の排熱回収ボイラにおいて、前記漏洩
検出手段を、前記漏洩水受容部内に溜まった漏洩水を前
記ボイラケーシングの外部に導いてその水位を確認する
マノメータとしたものである。すなわち、請求項5に記
載の排熱回収ボイラによれば、漏洩水がその内部に溜ま
っているマノメータを見出すことにより、どの熱交換器
に漏洩しているかを特定することができる。
【0013】本発明の請求項6に記載の手段は、請求項
5に記載の排熱回収ボイラにおいて、前記漏洩検出手段
を、前記マノメータ内に配設されるとともに前記マノメ
ータ内に入り込んだ漏洩水によって電気的に導通する一
対の電極と、これら一対の電極間の電気抵抗の変化を検
出する電気抵抗測定手段とを有するように構成したもの
である。これにより、各漏洩水受容部ごとに設けたマノ
メータ内に漏洩水が溜まっているか否かを目視によら
ず、電気的に遠隔地からリアルタイムに検出することが
できる。
【0014】本発明の請求項7に記載の手段は、請求項
1または2に記載の排熱回収ボイラにおいて、前記漏洩
検出手段を、前記漏洩水受容部内に配設されるとともに
前記漏洩水受容部内に受容された漏洩水によって電気的
に導通する一対の電極と、これら一対の電極間の電気抵
抗の変化を検出する電気抵抗測定手段とを有するように
構成したものである。これにより、熱交換器に漏洩が生
じて漏洩水受容部に漏洩水が溜まると、一対の電極が電
気的に導通して電気抵抗が低下するので、各漏洩水受容
部に漏洩水が溜まっているか否か、すなわちその漏洩水
受容部に対応する熱交換器に漏洩が生じているか否かを
電気的に遠隔地から、かつリアルタイムに検出できる。
【0015】本発明の請求項8に記載の手段は、請求項
1に記載の排熱回収ボイラにおいて、前記漏洩検出手段
を、前記伝熱管に漏洩が生じたときに発生するリーク音
を検出する音響センサとしたものである。そして、前記
音響センサで検出したリーク音のスペクトルを分析する
ことにより、熱交換器に漏洩を生じているか否かを検出
することができる。この手段によれば、伝熱管からの漏
洩量が少なくて漏洩水が漏洩水受容部に溜まらない場合
でも、漏洩を確実に検出することができる。なお、リー
ク音には高周波成分が多く含まれるので、音響センサを
超音波センサとすることができる。
【0016】
【発明の実施の形態】以下、本発明に係る排熱回収ボイ
ラの各実施形態を、図1乃至図5を参照して詳細に説明
する。ここで、図1は本発明に係る第1実施形態の排熱
回収ボイラの要部を拡大して示す側面断面図、図2は本
発明に係る第2実施形態の排熱回収ボイラの要部を拡大
して示す側面断面図、図3は本発明に係る第3実施形態
の排熱回収ボイラの要部を拡大して示す側面断面図、図
4は図3中に示した漏洩検出器の構造を拡大して示す断
面図、図5は本発明に係る第4実施形態の排熱回収ボイ
ラの要部を拡大して示す側面断面図である。なお、以下
の説明においては、前述した従来の排熱回収ボイラと同
一の部分には同一の符号を用いる。
【0017】第1実施形態 まず最初に図1を参照し、第1実施形態の排熱回収ボイ
ラ100について説明すると、この排熱回収ボイラ10
0のボイラケーシング20内には、図6に示した従来の
排熱回収ボイラ1と同様に複数の熱交換器31,32,
33が並設されている。前記熱交換器31,32,33
は、図7に示したような管寄せ12の側面に多数の伝熱
管13の端部を溶接した伝熱管パネル14から構成さ
れ、ボイラケーシング20内に導入される図示されない
ガスタービンからの高温の排気ガスとの間で熱交換を行
うことにより、蒸気タービンに供給する給水を加熱する
ようになっている。なお、図中に符号15で示すものは
伝熱管パネル14を支持する支持構造であり、かつ符号
16で示すものはボイラケーシング20の断熱材であ
る。また、図示の都合上、3つの熱交換器31,32,
33のみを描いてある。
【0018】一方、前記ボイラケーシング20は、図6
および図7に示した従来のボイラケーシング2と同様に
断面形状が矩形の筒状ユニットを相互に接続することに
より構成したものであるが、図示の都合上その底壁21
のみを描いている。そして、前記底壁21の内面には、
高さhの堰22,23,24,25がそれぞれ垂設さ
れ、熱交換器31,32,33が万一漏洩したときに各
熱交換器31,32,33に漏洩する給水を個別に受容
する漏洩水受容部41,42,43を、各熱交換器3
1,32,33ごとに個別に形成している。これによ
り、例えば熱交換器32に漏洩した給水は、熱交換器3
2に対応する漏洩水受容部42のみによって受容され
る。
【0019】また、各堰22,23,24,25の高さ
hは、前記漏洩水受容部41,42,43の鉛直方向の
投影面積をS平方メートルとするとともに、各伝熱管パ
ネル14を構成する多数の伝熱管13のうちの一本の内
部を流れる給水の単位時間当たり流量をQ立方メートル
としたときに、h>Q/Sなる関係を満たすように定め
られる。言い換えると、各漏洩水受容部41,42,4
3の容積は、各熱交換器31,32,33を構成する多
数の伝熱管13のうちの一本の内部を流れる給水の単位
時間当たり流量よりも大きく設定される。これにより、
例えば熱交換器32を構成する多数の伝熱管13のうち
の一本から給水が漏洩しても、少なくとも漏洩が始まっ
てから単位時間が経過するまでは漏洩水受容部42が漏
洩水で一杯となって溢れ、両隣の漏洩水受容部41,4
3に流入することはない。
【0020】さらに、ボイラケーシング20の底壁21
には、各漏洩水受容部41,42,43ごとに排水管5
1,52,53が個別に設けられ、漏洩水受容部41,
42,43内に溜まった漏洩水をボイラケーシング20
の外部に排出できるようになっている。また、各排水管
51,52,53には各開閉バルブ54,55,56が
個別に設けられ、排熱回収ボイラ100の運転時に各排
水管51,52,53を介してボイラケーシング20内
を流れる高温の排気ガスの一部がボイラケーシング20
の外部に漏れ出ないようになっている。これにより、各
排水管51,52,53に個別に設けた各開閉バルブ5
4,55,56を開けたときに、例えば排水管52を介
して漏洩した給水が排出される場合には、排水管52に
対応する漏洩水受容部42に漏洩水が溜まっているとい
うことであり、したがって漏洩水受容部42に対応する
熱交換器32から漏洩が生じていることが判る。
【0021】すなわち、本第1実施形態の排熱回収ボイ
ラ100によれば、ボイラケーシング20内の多数の熱
交換器のうち、どの熱交換器に漏洩が生じているかをボ
イラケーシング20の外部から、かつ排熱回収ボイラ1
00の運転を止めることなく特定することができる。そ
して、漏洩している熱交換器を予め特定できるので、排
熱回収ボイラ100の温度が低下するまでの間に補修対
策を準備することができるばかりでなく、温度が低下し
たボイラケーシング20内に作業員が入ったときに漏洩
箇所を実際に検出するまでに要する作業時間を短縮でき
る。これにより、本第1実施形態の排熱回収ボイラ10
0を用いる発電プラントの停止時間を大幅に短縮するこ
とができる。さらに、漏洩水受容部内に溜まった漏洩水
を排水管を介してボイラケーシング20の外部に迅速に
排出できるから、ボイラケーシング20の内側に設けた
断熱材16の損傷を防止することができる。
【0022】第2実施形態 次に、図2を参照して第2実施形態の排熱回収ボイラ2
00について説明すると、この排熱回収ボイラ200
は、上述した第1実施形態の排熱回収ボイラ100の各
漏洩水受容部ごとに、各漏洩水受容部内に溜まった漏洩
水の水位を確認するためのマノメータ60を個別に設け
たものである。
【0023】すなわち、図2に示した熱交換器32から
漏洩した給水を受容する漏洩水受容部42には、漏洩水
Wの水位を確認するためのマノメータ60が、ボイラケ
ーシング20の外側に設けられている。そして、熱交換
器32に漏洩して漏洩水受容部42内に溜まった漏洩水
Wは、ボイラケーシング20の底壁21を貫通する配管
61を介して前記マノメータ60内に流入するので、マ
ノメータ60の縦管62内の漏洩水の水位Lは漏洩水受
容部42内の漏洩水Wの水位Lと等しくなる。これによ
り、マノメータ60内に漏洩水Wが溜まっているか否か
を目視すれば、対応する熱交換器32に漏洩が生じてい
るか否かを確認できる。また、マノメータ60内の漏洩
水Wの水位の変化を確認することにより、熱交換器32
に生じている漏洩の程度を知ることができる。
【0024】さらに、本第2実施形態の排熱回収ボイラ
200においては、マノメータ60を電気絶縁材料であ
るガラスから製造するとともに、配管61内に電極63
を縦管62内に電極64をそれぞれ設け、かつ両電極6
3,64間に電圧を負荷している。そして、両電極6
3,64からそれぞれ延びる電気配線65,66を増幅
器67を介して電気抵抗検出器68に接続し、両電極6
3,64間の電気抵抗を遠隔的に測定できるようになっ
ている。これにより、熱交換器32に漏洩が生じてマノ
メータ60内に漏洩水Wが入り込むと、両電極63,6
4が漏洩水Wを介して電気的に導通し、両電極63,6
4間の電気抵抗が急激に低下するので、熱交換器32に
漏洩が生じているか否かを遠隔的にかつリアルタイムに
検出することができる。
【0025】すなわち、本第2実施形態の排熱回収ボイ
ラ200によれば、マノメータ60を目視することによ
り、ボイラケーシング20内に収納されている多数の熱
交換器のうち、どの熱交換器から漏洩しているかをボイ
ラケーシング20の外部から、かつ排熱回収ボイラ10
0の運転を止めることなく特定することができる。ま
た、マノメータ60に設けた両電極63,64間の電気
抵抗を測定することにより、どの熱交換器から漏洩して
いるかを遠隔的に、かつリアルタイムに特定することが
できる。これにより、熱交換器に漏洩が生じたことを迅
速に検出できるから、漏洩に伴って生じる各機器の二次
損傷を防止することができる。
【0026】第3実施形態 次に、図3および図4を参照して第3実施形態の排熱回
収ボイラ300について説明すると、この排熱回収ボイ
ラ300は、上述した第1実施形態の排熱回収ボイラ1
00の各漏洩水受容部ごとに、各熱交換器からの漏洩の
有無を検出する漏洩検出器70を設けたものである。
【0027】前記漏洩検出器70は、電気絶縁材料製で
円筒状のハウジング71を水平に配置するとともに、前
記ハウジング71の上部に複数の貫通孔72を貫設し、
かつハウジング71の内壁面下部に左右一対の電極7
3,74を互いに離間させて取り付け、さらに両電極7
3,74間に電圧を負荷したものである。また、両電極
73,74からそれぞれ延びる電気配線75,76は電
気抵抗検出器77に接続され、両電極73,74間の電
気抵抗を遠隔的にかつリアルタイムに測定できるように
なっている。なお、貫通孔72を介してハウジング71
の内部に流入した漏洩水は、Y字型の配管78および排
水管51を介してボイラケーシング20の外部に排出さ
れる。
【0028】これにより、熱交換器33に漏洩が生じて
漏洩水受容部43内に漏洩水が溜まると、貫通孔72を
介してハウジング71内に漏洩水が入り込む。すると、
両電極73,74が漏洩水を介して電気的に導通し、両
電極73,74間の電気抵抗が急激に低下するので、熱
交換器33に漏洩が生じているか否かを遠隔的にかつリ
アルタイムに検出することができる。
【0029】すなわち、本第3実施形態の排熱回収ボイ
ラ300によれば、漏洩検出器70を用いることによ
り、ボイラケーシング20内に収納されている多数の熱
交換器のうち、どの熱交換器に漏洩が生じているかをボ
イラケーシング20の外部から、かつ排熱回収ボイラ1
00の運転を止めることなく特定することができる。ま
た、漏洩検出器70に設けた両電極73,74間の電気
抵抗を測定することにより、どの熱交換器に漏洩が生じ
ているかボイラケーシング20の外部から、遠隔的にか
つリアルタイムに検出することができる。これにより、
どの熱交換器が漏洩しているかを迅速に特定できるか
ら、漏洩に伴って生じる各機器の二次損傷を防止するこ
とができる。
【0030】第4実施形態 次に、図5を参照して第4実施形態の排熱回収ボイラ4
00について説明すると、この排熱回収ボイラ400
は、上述した第1実施形態の排熱回収ボイラ100の各
熱交換器ごとに、各熱交換器に漏洩が生じたときに発生
するリーク音を検出する音響センサ80を設けたもので
ある。
【0031】熱交換器からの給水の漏洩量が少ない場合
には、漏洩水はボイラケーシング20内を流れる高温の
ガスタービン排気ガスとの接触により蒸発し、排気ガス
と共にボイラケーシング20の外部に流出するので、漏
洩水受容部内に漏洩水が溜まることがない。一方、熱交
換器から給水や蒸気が漏洩する際には、高周波成分を多
く含んだリーク音が発生する。そこで、各熱交換器ごと
に配置した音響センサ80によってリーク音を検出する
ことにより、各熱交換器ごとに漏洩の有無を検出するこ
とができる。
【0032】このため、本第4実施形態の排熱回収ボイ
ラ400においては、図5に示したように、各熱交換器
31,32,33,34の上部および下部に、それぞれ
音響センサ80が配置されている。そして、これらの音
響センサ80からの信号出力は、ボイラケーシング20
の底壁21および天井壁27を貫通して外部に延びる電
気配線81によってプリアンプ82に導かれ、そこで一
旦増幅された後、チャンネル切替器83を介してメイン
アンプ84に導かれる。そして、メインアンプ84でさ
らに増幅された信号出力は、周波数分析装置85によっ
て周波数分析がなされてノイズ等の峻別が行われた後、
データ処理用の電算機86に送信され、各熱交換器3
1,32,33,34における漏洩の発生有無が監視さ
れる。
【0033】すなわち、本第4実施形態の排熱回収ボイ
ラ400によれば、熱交換器からの漏洩量が少ない場合
でも、確実に漏洩を検出することができる。また、各熱
交換器31,32,33,34ごとに個別に音響センサ
80を設けたので、排熱回収ボイラ400を構成する複
数の熱交換器のうち、どの熱交換器が漏洩しているかを
ボイラケーシング20の外部から、遠隔的にかつリアル
タイムに検出することができる。
【0034】以上、本発明に係る排熱回収ボイラの各実
施形態ついて詳しく説明したが、本発明は上述した実施
形態によって限定されるものではなく、種々の変更が可
能であることは言うまでもない。例えば、上述した実施
形態においては、いずれも一対の電極間の電気抵抗を測
定することにより漏洩の有無を遠隔的に検出する構成と
しているが、例えば漏洩水に浮かぶフロートの変位を検
出する手段や、漏洩水が排水管内に入り込んだことに伴
って生じる光学的な特性変化を検出する手段等、他の手
段を用いることもできる。
【0035】
【発明の効果】以上の説明から明らかなように、本発明
の排熱回収ボイラによれば、熱交換器からの漏洩をボイ
ラケーシングの外部から検出できるから、漏洩の有無を
確認するためにボイラケーシング内に作業員を入れる必
要がない。また、漏洩検出手段を熱交換器毎に個別に設
けるので、どの熱交換器から漏洩しているかを迅速に特
定することができる。これにより、漏洩の有無を確認す
るために発電プラントを停止させる時間を短縮できるば
かりでなく、漏洩に伴う各機器の二次損傷を防止するこ
とができる。このとき、本発明の排熱回収ボイラにおい
ては、ある熱交換器から漏洩した漏洩水のみを受容する
漏洩水受容部を熱交換器ごとに個別にボイラケーシング
に設けるので、その熱交換器から漏洩した漏洩水がボイ
ラケーシング内に拡散することがない。そして、各漏洩
水受容部ごとに漏洩検出手段を個別に設けたので、いず
れの漏洩水受容部に漏洩水が溜まっているか、したがっ
ていずれの熱交換器から漏洩しているかを確実に検出す
ることができる。また、漏洩検出手段に設けた一対の電
極間の電気抵抗を測定することにより、熱交換器からの
漏洩の有無をボイラケーシングの外部から遠隔的に、か
つリアルタイムに検出することができるから、漏洩の発
生を迅速に検出することができる。さらに、本発明の排
熱回収ボイラにおいては、熱交換器に漏洩が生じたとき
に発生するリーク音を音響センサで検出するので、熱交
換器からの漏洩量が少なくて漏洩水が漏洩水受容部に溜
まらない場合でも、漏洩を確実に検出することができ
る。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係る第1実施形態の排熱回収ボイラの
要部を拡大して示す側面断面図。
【図2】本発明に係る第2実施形態の排熱回収ボイラの
要部を拡大して示す側面断面図。
【図3】本発明に係る第3実施形態の排熱回収ボイラの
要部を拡大して示す側面断面図。
【図4】図3中に示した漏洩検出器の構造を拡大して示
す断面図。
【図5】本発明に係る第4実施形態の排熱回収ボイラの
要部を拡大して示す側面断面図。
【図6】排熱回収ボイラの全体構造を模式的に示す側面
断面図。
【図7】排熱回収ボイラを構成する一つのユニットの全
体斜視図。
【図8】熱交換器を構成する伝熱パネルの構造を示す全
体斜視図。
【符号の説明】
1 従来の排熱回収ボイラ 12 管寄せ 13 伝熱管 14 伝熱管パネル 15 伝熱管パネル支持構造 16 断熱材 20 ボイラケーシング 21 底壁 22,23,24,25 25 堰 31,32,33,34 熱交換器 41,42,43,44 漏洩水受容部 51,52,53 排水管 54,55,56 開閉バルブ 60 マノメータ 61 配管 62 縦管 63,64 電極 65,66 電気配線 67 増幅器 68 電気抵抗検出器 70 漏洩検出器 71 ハウジング 72 貫通孔 73,74 電極 75,76 電気配線 77 電気抵抗検出器 78 配管 80 音響センサ 81 電気配線 82 プリアンプ 83 チャンネル切替器 84 メインアンプ 85 周波数分析装置 86 電算機 100 第1実施形態の排熱回収ボイラ 200 第2実施形態の排熱回収ボイラ 300 第3実施形態の排熱回収ボイラ 400 第4実施形態の排熱回収ボイラ

Claims (8)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】複数の熱交換器を一つのボイラケーシング
    内に並設した排熱回収ボイラであって、前記熱交換器か
    らの漏洩を前記ボイラケーシングの外部から検出可能な
    漏洩検出手段を、前記熱交換器毎に個別に設けたことを
    特徴とする排熱回収ボイラ。
  2. 【請求項2】前記熱交換器から漏洩した漏洩水を受容す
    る漏洩水受容部を前記熱交換器毎に個別に前記ボイラケ
    ーシングに設けるとともに、前記漏洩検出手段を前記漏
    洩水受容部毎に個別に設けたことを特徴とする請求項1
    または2に記載の排熱回収ボイラ。
  3. 【請求項3】前記受容部の鉛直方向の投影面積をS平方
    メートルとするとともに、前記熱交換器を構成する複数
    の伝熱管のうちの一本の内部を流れる給水の単位時間当
    たり流量をQ立方メートルとしたときに、前記受容部の
    鉛直方向の深さhメートルがh>Q/Sなる関係を満た
    すように定めたことを特徴とする請求項1または2に記
    載の排熱回収ボイラ。
  4. 【請求項4】前記漏洩検出手段は、前記漏洩水受容部内
    に溜まった漏洩水を前記ボイラケーシングの外部に排出
    する、前記漏洩水受容部毎に個別に設けた排水管である
    ことを特徴とする請求項1または2に記載の排熱回収ボ
    イラ。
  5. 【請求項5】前記漏洩検出手段は、前記漏洩水受容部内
    に溜まった漏洩水を前記ボイラケーシングの外部に導い
    てその水位を確認できるマノメータであることを特徴と
    する請求項1または2に記載の排熱回収ボイラ。
  6. 【請求項6】前記漏洩検出手段は、前記マノメータ内に
    配設されるとともに前記マノメータ内に入り込んだ漏洩
    水によって電気的に導通する一対の電極と、これら一対
    の電極間の電気抵抗の変化を検出する電気抵抗測定手段
    とを有することを特徴とする請求項5に記載の排熱回収
    ボイラ。
  7. 【請求項7】前記漏洩検出手段は、前記漏洩水受容部内
    に配設されるとともに前記漏洩水受容部内に受容された
    漏洩水によって電気的に導通する一対の電極と、これら
    一対の電極間の電気抵抗の変化を検出する電気抵抗測定
    手段とを有することを特徴とする請求項1または2に記
    載の排熱回収ボイラ。
  8. 【請求項8】前記漏洩検出手段は、前記伝熱管に漏洩が
    生じたときに発生するリーク音を検出する音響センサで
    あることを特徴とする請求項1に記載の排熱回収ボイ
    ラ。
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