JP2017155852A - ドレントラップの診断装置及び診断方法 - Google Patents

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【課題】ドレントラップからの気体の漏洩を精度良く診断する。【解決手段】スチームトラップ1の診断装置100は、ドレントラップ1の振動レベルを検出する振動センサ4と、ドレントラップ1の動作状態を診断する演算装置7とを備えている。演算装置7は、振動センサ4が検出した振動レベルが所定の判定閾値αを超えている場合にドレントラップ1からの蒸気の漏洩ありと診断するように構成されている。演算装置7は、ドレントラップ1の上流側と下流側との差圧に基づいて判定閾値αを変更する。【選択図】図1

Description

ここに開示された技術は、ドレントラップの診断装置及び診断方法に関する。
従来より、蒸気システムにはドレントラップが用いられており、このドレントラップの動作を診断する診断装置が知られている。ドレントラップは、流入してくる流体のうち蒸気等の気体を捕捉して、ドレントラップ内に閉じ込め、該流体のうちドレン等の液体をドレントラップから排出する。ドレントラップには、気体を内部に閉じ込めて漏洩しないことが要求される。
特許文献1には、ドレントラップの蒸気の漏洩を診断する技術が開示されている。特許文献1に開示の装置は、振動センサの検出値と蒸気圧力とから蒸気の漏洩量を推定している。
特公平4−55260号公報
しかしながら、ドレントラップからの気体の漏洩は、振動センサの検出値と蒸気圧力とだけでは正確に診断できない場合もある。
ここに開示された技術は、かかる点に鑑みてなされたものであり、その目的とするところは、ドレントラップからの気体の漏洩を精度良く診断することにある。
ここに開示されたドレントラップの診断装置は、ドレントラップの振動に関するパラメータを検出する振動センサと、前記ドレントラップの動作状態を診断する診断部とを備え、前記診断部は、前記振動センサが検出したパラメータが所定の判定閾値を超えている場合に前記ドレントラップからの気体の漏洩ありと診断するように構成され、 前記ドレントラップの上流側と下流側との差圧に基づいて前記判定閾値を変更するものとする。
また、ここに開示されたドレントラップの診断方法は、ドレントラップの振動に関するパラメータを検出する検出ステップと、ドレントラップの動作状態を診断する診断ステップとを含み、前記診断ステップでは、前記検出ステップで検出したパラメータが所定の判定閾値を超えている場合に前記ドレントラップからの気体の漏洩ありと診断し、前記判定閾値は、前記ドレントラップの上流側と下流側との差圧に基づいて変更されるものとする。
ここに開示されたドレントラップの診断装置によれば、ドレントラップからの気体の漏洩を精度良く診断することができる。
ここに開示されたドレントラップの診断方法によれば、ドレントラップからの気体の漏洩を精度良く診断することができる。
図1は、スチームトラップの診断装置の概略図である。 図2は、スチームトラップ1の差圧に対する判定閾値αの関係を示すグラフである。 図3は、漏洩診断のフローチャートである。 図4は、滞留診断のフローチャートである。
以下、例示的な実施形態を図面に基づいて詳細に説明する。図1は、スチームトラップの診断装置の概略図である。
スチームトラップの診断装置100は、スチームトラップ1と、スチームトラップ1の振動を検出する振動センサ4と、スチームトラップ1の温度を検出する温度センサ5と、スチームトラップ1の動作を診断する演算装置7とを備えている。
スチームトラップ1は、蒸気システムの蒸気配管に設けられ、蒸気の凝縮によって発生したドレン(復水)を自動的に排出し、その際に蒸気を排出しないようにスチームトラップ1内に閉じ込めるように構成されている。演算装置7は、振動センサ4等の検出結果に基づいてスチームトラップ1の動作を診断する。
スチームトラップ1は、フロート式スチームトラップを構成し、例えば蒸気システムに設けられ、蒸気の凝縮によって発生したドレン(復水)を自動的に排出するものである。スチームトラップ1は、密閉容器であるケーシング10と、清掃機構20とを備えている。
ケーシング10は、本体部10aに蓋部10bがボルトで締結されてなり、内部に弁室12が形成されている。本体部10aは、ドレンが流入する流入部13と、ドレンが排出される排出部14とを有している。流入部13には、弁室12の上部に連通する流入通路13aが形成されている。排出部14には、排出通路17が形成されている。排出通路17は、本体部10aと蓋部10bとに跨って形成されている。弁室12の下部には、蓋部10bにねじ締結された弁座15が設けられている。弁座15には、排出通路17に連通する排出通路16が形成されている。
弁室12には、中空球形のフロート18が自由状態で設けられている。フロート18は、弁座15の弁室側端面に離着座することによって弁座15の排出通路16を開閉する。蓋部10bには、フロート18が排出通路16を閉じた状態で接触するフロート座19が設けられている。なお、フロート座19は図1において手前側と奥側に2つ設けられている。
スチームトラップ1では、流入通路13aから弁室12にドレンが流入すると、フロート18が弁座15から浮き上がり、排出通路16を開放する。その結果、ドレンが排出通路16及び排出通路17を介して外部に流出する。ここで、弁室12に流入するドレンに蒸気が混ざっている場合には、ドレンが弁室12の下部に溜まるので、蒸気は、弁室12の上部に滞留することになる。その結果、蒸気は、排出通路16から排出されることなく、弁室12内に閉じ込められる。
清掃機構20は、排出通路16(特に、排出通路16の弁室12側の開口部16a)に付着した異物を自動的に除去するものであり、図1に示すように蓋部10bに設けられている。清掃機構20は、清掃部材21と、バイメタル22とを備えている。
具体的には、スチームトラップ1の運転時には、(蒸気システムが運転中の場合)、高温のドレンが弁室12に流入し、排出通路16から排出される。このとき、バイメタル22が高温のドレンに曝される。バイメタル22が温度上昇によって収縮すると、清掃部材21は、図1に示すように、バイメタル22によって引っ張られて後退(排出通路16の開口部16aと反対側へ移動)する。これにより、排出通路16の開口部16aは全開状態になる。
一方、排出通路16の開口部16aに異物が詰まった場合、排出通路16からドレンが全くまたは殆ど排出されなくなる。そのため、バイメタル22は高温のドレンに曝されなくなる。バイメタル22が温度低下によって伸長すると、清掃部材21は、バイメタル22によって押されて前進(排出通路16の開口部16a側へ移動)する。これにより、清掃部材21が開口部16aに進入し、開口部16aの異物を除去する。
振動センサ4は、スチームトラップ1の振動を検出する。振動センサ4は、いわゆる加速度センサであり、スチームトラップ1の振動レベルを振動に関するパラメータとして、振動の加速度を検出する。振動センサ4は、スチームトラップ1のケーシング10、具体的には流入部13に設置されている。振動センサ4は、検出結果を演算装置7に出力する。
温度センサ5は、スチームトラップ1の温度を検出する。温度センサ5は、スチームトラップ1のケーシング10、具体的には流入部13に設置されている。温度センサ5は、振動センサ4と一体に形成されていてもよい。温度センサ5は、検出結果を演算装置7に出力する。
演算装置7は、振動センサ4の検出結果に基づいて蒸気漏れを診断すると共に、温度センサ5の検出結果に基づいてドレンの滞留を診断する。
演算装置7は、診断に必要な情報が入力される入力部71と、診断に必要な情報を記憶している記憶部72と、スチームトラップ1の動作診断に関する演算を行う演算部73とを有している。
入力部71には、振動センサ4及び温度センサ5の検出結果(出力信号)が入力される。また、入力部71は、ユーザが情報を入力するためのユーザインターフェースを有している。入力部71は、ユーザからの、スチームトラップ1の上流側圧力、スチームトラップ1の下流側圧力、及び、スチームトラップ1の負荷の入力を受け付ける。
記憶部72には、スチームトラップ1の振動レベルに対するスチームトラップ1からの蒸気漏洩量(例えば、質量流量)の関係が予め記憶されている。蒸気漏洩量は、主として振動レベルと相関しており、蒸気漏洩量と振動レベルとの間にはスチームトラップ1に固有の相関関係がある。振動レベルに対する蒸気漏洩量の関係は、予め測定され、記憶部72に記憶されている。
また、記憶部72には、蒸気漏れを判定するための、振動レベルの判定閾値αが記憶されている。つまり、スチームトラップ1の蒸気漏れが発生していない場合には、振動レベルが低く、スチームトラップ1の蒸気漏れが発生すると、振動レベルは高くなる。つまり、振動レベルには、その値を超えると蒸気漏れが発生していると判定できる判定閾値αがある。この判定閾値αは、スチームトラップ1の上流側圧力と下流側圧力との差圧に依存している。図2は、スチームトラップ1の差圧に対する判定閾値αの関係を示すグラフである。判定閾値αは、差圧が大きくなるに従って大きくなる。スチームトラップ1を通過するドレン及び蒸気の音は、差圧が大きくなるほど大きくなる。差圧が小さい場合には、振動レベルが小さくても蒸気が漏洩していることがあり得る。そのため、判定閾値αは、差圧が小さくなるに従って小さく、即ち、差圧が大きくなるに従って大きくなる。
尚、スチームトラップ1の差圧に対する判定閾値αの関係は、スチームトラップ1の負荷にも依存する。スチームトラップ1の負荷とは、スチームトラップ1の最大処理流量に対する、実際にスチームトラップ1を通過する流体(ドレン)の流量(質量流量)の割合である。スチームトラップ1を通過するドレン及び蒸気の音は、スチームトラップ1の負荷が小さくなるほど小さくなる。スチームトラップ1の負荷が小さい場合には、振動レベルが小さくても蒸気が漏洩していることがあり得る。そこで、記憶部72には、図2に示すような差圧に対する判定閾値αの関係がスチームトラップ1の負荷ごとに記憶されている。例えば、スチームトラップ1の負荷を高負荷、中負荷、低負荷の3段階に分け、負荷ごとの差圧に対する判定閾値αのグラフが記憶部72に記憶されている。差圧に対する判定閾値αのグラフの傾きは、スチームトラップ1の負荷が大きくなるに従って大きくなっている。
さらに、記憶部72には、飽和蒸気の圧力に対する温度の関係、即ち、飽和蒸気圧に対する飽和温度の関係が記憶されている。
演算部73は、入力部71を介して入力された情報及び記憶部72に記憶されている情報に基づいて、スチームトラップ1の動作診断を行う。
まず、蒸気漏洩の診断について説明する。漏洩診断のフローチャートを図3に示す。
ステップSa1は、ドレントラップ1の振動に関するパラメータを検出する検出ステップであり、演算部73は、振動センサ4の検出結果を入力部71を介して読み込み、振動レベルに変換する。
続いて、演算部73は、スチームトラップ1の上流側圧力及び下流側圧力の入力をユーザに要求し、それらの入力を受け付ける(ステップSa2,Sa3)。ここでのスチームトラップ1の上流側圧力及び下流側圧力は、実測値ではなく、蒸気システムの構成上決まっている設定圧力であってもよい。例えば、スチームトラップ1の上流側に調節弁が設けられている場合には、該調節弁による調節圧力が上流側圧力となる。また、スチームトラップ1の下流側に接続される機器の設定圧力が下流側圧力となる。
さらに、演算部73は、スチームトラップ1の負荷の入力をユーザに要求し、その入力を受け付ける(ステップSa4)。
演算部73は、振動レベルの検出、並びに、スチームトラップ1の上流側圧力、下流側圧力、負荷の入力が完了すると、ステップSa5以下において、ドレントラップ1の動作状態を診断する診断ステップを実行する。演算部73は、ステップSa5において、スチームトラップ1の負荷に対応する、差圧に対する判定閾値αの関係を記憶部72から読み出す。さらに、演算部73は、スチームトラップ1の上流側圧力及び下流側圧力から差圧を求め、求めた差圧を差圧に対する判定閾値αの関係に照らし合わせて、判定閾値αを求める。そして、演算部73は、検出した振動レベルが判定閾値αよりも大きいか否かを判定する。
振動レベルが判定閾値αよりも大きい場合には、演算部73は、ステップSa6において蒸気漏洩量を求める。演算部73は、振動レベルを記憶部72に記憶された、振動レベルに対する蒸気漏洩量の関係に照らし合わせて、蒸気漏洩量を求める。
一方、振動レベルが判定閾値α以下の場合には、演算部73は、ステップSa7において蒸気漏洩なしと診断する。
次に、ドレン滞留の診断について説明する。滞留診断のフローチャートを図4に示す。
演算部73は、ステップSb1において、温度センサ5の検出値(温度)を入力部71を介して読み込む。
演算部73は、ステップSb2において、検出温度が所定の判定温度Ta以下か否かを判定する。スチームトラップ1は、正常に動作していれば、流入部13の温度は、流入部13の蒸気圧力の飽和温度と略同じになる。一方、ドレンが滞留すると、流入部13の温度は低下してしまう。そこで、検出温度が低い場合にだけ、滞留診断を実行すべく、判定温度Taが設定されている。検出温度が判定温度Ta以下の場合には、演算部73は、ステップSb3へ進んで、滞留診断を継続する。一方、検出温度が判定温度Taよりも大きい場合には、演算部73は、滞留診断を終了する。
演算部73は、ステップSb3において、スチームトラップ1の上流側圧力の入力をユーザに要求し、その入力を受け付ける。ここでのスチームトラップ1の上流側圧力は、漏洩診断と同様に、実測値ではなく、蒸気システムの構成上決まっている設定圧力であってもよい。例えば、スチームトラップ1の上流側に調節弁が設けられている場合には、該調節弁による調節圧力が上流側圧力となる。
演算部73は、ドレントラップ1に流入する蒸気を飽和蒸気とみなし、上流側圧力を、記憶部72に記憶されている飽和蒸気圧に対する飽和温度の関係に照らし合わせて、飽和温度を求める。そして、演算部73は、飽和温度に係数βを掛けた算出値と検出温度とを比較し、検出温度が算出値よりも小さいか否かを判定する(ステップSb4)。係数βは、1よりも小さい値である。係数βは、温度センサ5の検出温度がスチームトラップ1のケーシング10の温度であって実際の蒸気の温度よりも低い点、及び、検出温度が飽和温度よりもどの程度小さい場合に滞留ありと判定できるかを考慮して決められている。検出温度が算出値未満の場合には、演算部73は、滞留ありと診断する(ステップSb5)。一方、検出温度が算出値以上の場合には、演算部73は、滞留なしと診断する(ステップSb6)。
このように、スチームトラップの診断装置100は、スチームトラップ1の振動レベルが判定閾値αを超えているか否かによってスチームトラップ1からの蒸気漏洩の有無を診断する。このとき、診断装置100は、判定閾値αをスチームトラップ1の上流側と下流側との差圧に基づいて変更する。具体的には、診断装置100は、差圧が小さいほど判定閾値αが小さくなるように判定閾値αを変更する。これにより、診断装置100は、スチームトラップ1の蒸気漏洩を精度良く診断することができる。
つまり、特許文献1のように、スチームトラップ1の振動レベルに基づいて蒸気漏洩を診断する際にスチームトラップ1の上流側圧力しか考慮しない構成では、スチームトラップ1の下流側圧力が大気圧以外の圧力の場合に蒸気漏洩を精度良く診断することができない。スチームトラップ1の上流側圧力が高くても差圧が小さい場合は、スチームトラップ1の振動レベルは小さくなる。そのため、スチームトラップ1から蒸気が漏洩している際の振動レベルも、差圧が小さい場合には小さくなる。振動レベルの判定閾値αを差圧に応じて変更しない構成では、差圧が小さい場合に、実際には蒸気の漏洩が生じているにもかかわらず、蒸気漏洩なしと診断されることが起こり得る。それに対し、診断装置100は、判定閾値αを差圧に基づいて変更する。これにより、差圧に応じて変化する振動レベルに合わせて判定閾値αを変更することができるので、蒸気の漏洩を精度良く診断することができる。
また、診断装置100は、ドレンの滞留も診断し、その際にスチームトラップ1の上流側圧力を用いる。蒸気漏洩とドレン滞留の両方を診断する際には、上流側圧力を両方の診断に用いることができる。これにより、入力の手間を省略することができる。
以上のように、スチームトラップ1の診断装置100は、ドレントラップ1の振動レベル(振動に関するパラメータ)を検出する振動センサ4と、ドレントラップ1の動作状態を診断する演算装置7(診断部)とを備え、演算装置7は、振動センサ4が検出した振動レベルが所定の判定閾値αを超えている場合にドレントラップ1からの蒸気(気体)の漏洩ありと診断するように構成され、ドレントラップ1の上流側と下流側との差圧に基づいて判定閾値αを変更する。
すなわち、診断装置100によるスチームトラップの診断方法は、ドレントラップ1の振動レベル(振動に関するパラメータ)を検出する検出ステップと、ドレントラップ1の動作状態を診断する診断ステップとを含み、診断ステップでは、検出ステップで検出した振動レベルが所定の判定閾値αを超えている場合にドレントラップ1からの蒸気(気体)の漏洩ありと診断し、判定閾値αは、ドレントラップ1の上流側と下流側との差圧に基づいて変更される。
この構成によれば、蒸気漏洩の診断に用いられる判定閾値αは、スチームトラップ1の上流側と下流側との差圧に基づいて変更される。これにより、差圧に応じて変化する振動レベルに対応して、蒸気漏洩を精度良く診断することができる。
具体的には、演算装置7は、差圧に対する判定閾値αの関係を記憶しており、差圧と差圧に対する判定閾値αの関係とに基づいて判定閾値αを求める。
この構成によれば、演算装置7は、差圧に対する判定閾値αの関係を予め記憶している。演算装置7は、この関係に実際の差圧を照らし合わせることによって判定閾値αを簡単に求めることができる。
また、演算装置7は、差圧に対する判定閾値αの関係をドレントラップ1の負荷ごとに記憶しており、ドレントラップ1の負荷に応じた、差圧に対する判定閾値αの関係を用いて判定閾値αを求める。
この構成によれば、判定閾値αは、ドレントラップ1の負荷に応じても変更される。つまり、振動レベルは、ドレントラップ1の負荷に応じて変化するので、蒸気漏洩ありと判定し得る振動レベルも、ドレントラップ1の負荷に応じて変化する。演算装置7は、差圧に対する判定閾値αの関係をドレントラップ1の負荷に応じて使い分けることによって、蒸気漏洩をより精度良く診断することができる。
また、演算装置7は、振動レベルに対する蒸気漏洩量(気体の漏洩量)の関係を記憶しており、振動センサ4が検出した振動レベルと振動レベルに対する蒸気漏洩量の関係とに基づいて蒸気漏洩量を求める。
つまり、蒸気漏洩量は、主として振動レベルと相関しており、振動レベルが同じであれば、スチームトラップ1の差圧が異なっていても蒸気漏洩量は略同じになる。その相関関係を用いることにより、振動レベルから蒸気漏洩量を求めることができる。ただし、蒸気漏洩ありと判定できる振動レベルは、前述の如く差圧に依存して変化するので、判定閾値αは、差圧に基づいて変更される。そして、振動レベルが判定閾値αを超えている場合に、演算装置7は、振動レベルと振動レベルに対する蒸気漏洩量の関係とに基づいて蒸気漏洩量を求める。
さらに、診断装置100は、ドレントラップ1の温度を検出する温度センサ5をさらに備え、演算装置7は、温度センサ5が検出した温度に基づいて、ドレントラップ1におけるドレン(液体)の滞留の有無を診断する。
この構成によれば、診断装置100は、蒸気漏洩に加えて、ドレン滞留も診断することができる。
《その他の実施形態》
以上のように、本出願において開示する技術の例示として、前記実施形態を説明した。しかしながら、本開示における技術は、これに限定されず、適宜、変更、置き換え、付加、省略などを行った実施の形態にも適用可能である。また、前記実施形態で説明した各構成要素を組み合わせて、新たな実施の形態とすることも可能である。また、添付図面および詳細な説明に記載された構成要素の中には、課題解決のために必須な構成要素だけでなく、前記技術を例示するために、課題解決のためには必須でない構成要素も含まれ得る。そのため、それらの必須ではない構成要素が添付図面や詳細な説明に記載されていることをもって、直ちに、それらの必須ではない構成要素が必須であるとの認定をするべきではない。
前記実施形態について、以下のような構成としてもよい。
例えば、前記実施形態では、ドレントラップの例としてスチームトラップ1について説明しているが、ドレントラップは、スチームトラップ1に限られるものではない。例えば、ドレントラップは、ドレン中の空気を内部に閉じ込めるエアトラップであってもよい。
また、演算装置7は、スチームトラップ1の上流側圧力及び下流側圧力のそれぞれをユーザに入力させているが、スチームトラップ1の上流側と下流側との差圧をユーザに入力させてもよい。
また、スチームトラップ1の上流側圧力及び下流側圧力は、ユーザからの入力ではなく、センサによって検出され、センサから演算装置7に入力されてもよい。具体的には、診断装置100は、スチームトラップ1の流入部13に接続される配管81に設置された上流側圧力センサと、スチームトラップ1の排出部14に接続される配管82に設置された下流側圧力センサとをさらに備え、上流側圧力センサ及び下流側圧力センサは、検出結果を演算装置7に出力するように構成してもよい。
さらに、演算装置7は、スチームトラップ1の負荷をユーザに入力させているが、流量センサ等のスチームトラップ1の負荷を検出できるセンサを備え、センサからの検出値を演算装置7が受け付けるようにしてもよい。
演算装置7は、差圧に対する判定閾値αの関係をスチームトラップ1の負荷ごとに複数記憶しているが、これに限られるものではない。スチームトラップ1が決まった負荷でしか運転されない場合や、負荷変動に起因する振動レベルの変動を考慮する必要が無い場合等には、演算装置7は、差圧に対する判定閾値αの関係を1パターンだけ記憶していてもよい。
また、診断装置100は、蒸気漏洩に加えて、ドレン滞留も診断するように構成されているが、必ずしもドレン滞留を診断しなくてもよい。さらに、診断装置100は、蒸気漏洩に加えて、ドレン滞留以外のスチームトラップ1の動作を診断してもよい。
前述のフローチャートは、一例に過ぎず、前述のステップを省略したり、別のステップを追加したりしてもよい。例えば、図4の漏洩診断におけるステップSa1〜Sa4は、順番を入れ替えたり、並行に行ったりしてもよい。
以上説明したように、ここに開示された技術は、ドレントラップの診断装置及び診断方法について有用である。
100 スチームトラップの診断装置
1 スチームトラップ
4 振動センサ
5 温度センサ
7 演算装置(診断部)

Claims (6)

  1. ドレントラップの振動に関するパラメータを検出する振動センサと、
    前記ドレントラップの動作状態を診断する診断部とを備え、
    前記診断部は、
    前記振動センサが検出したパラメータが所定の判定閾値を超えている場合に前記ドレントラップからの気体の漏洩ありと診断するように構成され、
    前記ドレントラップの上流側と下流側との差圧に基づいて前記判定閾値を変更することを特徴とするドレントラップの診断装置。
  2. 請求項1に記載のドレントラップの診断装置において、
    前記診断部は、
    前記差圧に対する判定閾値の関係を記憶しており、
    前記差圧と前記差圧に対する判定閾値の関係とに基づいて前記判定閾値を求めることを特徴とするドレントラップの診断装置。
  3. 請求項2に記載のドレントラップの診断装置において、
    前記診断部は、
    前記差圧に対する判定閾値の関係を前記ドレントラップの負荷ごとに記憶しており、
    前記ドレントラップの負荷に応じた、前記差圧に対する前記判定閾値の関係を用いて前記判定閾値を求めることを特徴とするドレントラップの診断装置。
  4. 請求項1乃至3の何れか1つに記載のドレントラップの診断装置において、
    前記診断部は、
    前記パラメータに対する気体の漏洩量の関係を記憶しており、
    前記振動センサが検出したパラメータと前記パラメータに対する気体の漏洩量の関係とに基づいて前記漏洩量を求めることを特徴とするドレントラップの診断装置。
  5. 請求項1乃至4の何れか1つに記載のドレントラップの診断装置において、
    前記ドレントラップの温度を検出する温度センサをさらに備え、
    前記診断部は、前記温度センサが検出した温度に基づいて、前記ドレントラップにおける液体の滞留の有無を診断することを特徴とするドレントラップの診断装置。
  6. ドレントラップの振動に関するパラメータを検出する検出ステップと、
    ドレントラップの動作状態を診断する診断ステップとを含み、
    前記診断ステップでは、前記検出ステップで検出したパラメータが所定の判定閾値を超えている場合に前記ドレントラップからの気体の漏洩ありと診断し、
    前記判定閾値は、前記ドレントラップの上流側と下流側との差圧に基づいて変更されることを特徴とするドレントラップの診断方法。
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