JPH0327918B2 - - Google Patents

Description

【発明の詳細な説明】 〔概要〕 デイスプレイ装置において、ウインドウ画面デ
ータ、制御情報および該制御情報表示用のマスク
パターンをデイスプレイ上の表示データと独立に
格納することにより、ウインドウ画面を迅速円滑
に変更可能とするものである。

〔産業上の利用分野〕

本発明はマルチウインドウを表示可能なデイス
プレイ装置におけるマルチウインドウ表示装置の
改良に関する。

マルチウインドウを表示可能なデイスプレイ装
置において、ウインドウ画面をスクロールさせ、
またウインドウの拡大、縮小、移動等の変更を行
う場合に、画面が極力迅速円滑に変更可能とする
手段の実現が望まれる。

〔従来の技術〕

第４図は従来あるマルチウインドウ表示装置の
一列を示す図である。

第４図において、マルチウインドウ画面をデイ
スプレイ７に表示するプロセツサ１は、デイスプ
レイ制御回路３を介して、マルチウインドウ画面
に対応する表示データをフレームメモリ４内に構
成し、並直列変換回路６を介してデイスプレイ７
に伝達し、表示させている。

デイスプレイ７上のウインドウ画面のスクロー
ル、ウインドウの拡大、縮小、移動等の変更を行
う場合には、プロセツサ１はデイスプレイ制御回
路３を介して、フレームメモリ４の記憶内容を変
更後の画面に対応する様に再構成する。

〔発明が解決しようとする問題点〕

以上の説明から明らかな如く、従来あるマルチ
ウインドウ表示装置においては、デイスプレイ７
上の表示画面通りの表示データを、フレームメモ
リ４内に構成していた。従つてウインドウのスク
ロール時には、フレームメモリ４内のウインドウ
内の画面に対応する表示データを全て書替えなけ
ればならないので迅速円滑なスクロールが不可能
であり、またウインドウの拡大、縮小、移動等の
変更の際も、フレームメモリ４内の表示データを
変更を伴う為、迅速円滑に表示することが困難で
あつた。

〔問題点を解決するための手段〕

本発明は下記の手段を講ずることにより、前記
問題点を解決する。

即ち本発明を第１図の原理ブロツク図で説明す
ると、デイスプレイに表示する第１の表示画像信
号と、該デイスプレイの一部に表示する第２の表
示画像信号を、マスクパターンを格納してある第
１のフレームメモリ１４から読み出した信号の指
示にしたがつて合成表示するマルチウインドウ表
示装置において、前記デイスプレイ全体の表示デ
ータおよび該表示データを構成する複数のウイン
ドウ表示データを格納する第２のフレームメモリ
４と、前記複数のウインドウ表示データ中の一つ
のウインドウ表示データを格納する第３のフレー
ムメモリ１０と、ウインドウを制御するための制
御情報を格納する第４のフレームメモリ１１とを
設け、第１の表示画像信号を前記第２のフレーム
メモリ４と前記第３のフレームメモリ１０から読
み出した表示画像信号を切り換えて発生し、さら
に第２の表示画像信号を制御情報を表示する前記
第４のフレームメモリ１１から読み出した表示画
像信号とし、前記第１の表示画像信号と前記第２
の表示画像信号とを前記第１のフレームメモリ１
４から読み出した信号により、切替えて表示す
る。

〔作用〕

即ち本発明によれば、ウインドウ画面データ、
制御情報および該制御情報表示用のマスクパター
ンをデイスプレイ上の表示データと独立に格納す
る為、ウインドウ画面を迅速円滑に変更可能とな
る。

〔実施例〕

以下、本発明の一実施例を図面により説明す
る。第２図は本発明の一実施例によるマルチウイ
ンドウ表示装置を示す図であり、第３図は第２図
におけるバツフアのデータ遷移の一例を示す図で
ある。なお、全図を通じて同一符号は同一対象物
を示す。

第２図においては、第１のフレームメモリ１
４、第２のフレームメモリ４、第３のフレームメ
モリ１０、第４のフレームメモリ１１が設けられ
ており、以下これらをフレームメモリ１４、フレ
ームメモリ４、フレームメモリ１０、フレームメ
モリ１１と称する。

フレームメモリ４は、デイスプレイ７上に表示
されるウインドウ画面以外の画面に対応する表示
データを格納する表示領域と、デイスプレイ７上
の画面を切替え表示可能とする為、複数の画面の
表示データを格納するバツフア領域とに区分され
る。

プロセツサ１はデイスプレイ制御回路３を制御
して、メモリ２または磁気デイスク装置１９から
表示対象となる画面の表示データをフレームメモ
リ４のバツフア領域に転送した後、表示領域の所
定の位置に転送し、デイスプレイ７に表示すべき
画面に対応する表示データを格納する。バツフア
領域内に格納されている表示データの管理は、メ
モリ２内のバツフア管理テーブルにより行う。

ウインドウ表示、即ち一部画面を書替表示すべ
き画面が指定されると、プロセツサ１はデイスプ
レイ制御回路３を制御し、フレームメモリ４のバ
ツフア領域から指定された画面に対応する表示デ
ータを操作対象のウインドウ表示データを格納す
るフレームメモリ１０に転送し、またウインドウ
表示された部分のスクロール等、ウインドウ制御
する為の制御情報（以後制御アイコンと称する）
をフレームメモリ１１に格納し、更にフレームメ
モリ１１に格納された制御アイコンに対応するマ
スクパターンをフレームメモリ１４に格納する。
このマスクパターンは後述する如く、アイコン表
示の表示制御枠を見易くする為に使用される。フ
レームメモリ１０内に格納された表示データは、
並直列変換回路９を介して、フレームメモリ４の
表示領域内から並直列変換回路６を介したものと
切替え選択すべく選択回路１７に伝達され、更に
選択回路１８を介してデイスプレイ７に伝達され
る。またフレームメモリ１１に格納された制御ア
イコンは、並直列変換回路１３を介して選択回路
１８に伝達され、並直列変換回路１６を介して伝
達されるマスクパターンにより制御される選択回
路１８により、選択回路１７から伝達される表示
データに重畳されてデイスプレイ７に伝達され
る。

フレームメモリ１０に格納された表示データ
は、デイスプレイ制御回路３の制御によりデイス
プレイ７画面上でスクロールすることができる。
然し制御アイコンおよび対応するマスクパターン
はフレームメモリ１０と独立のフレームメモリ１
１および１４にそれぞれ格納されている為、スク
ロールの際も変更されない。またウインドウの拡
大、縮小、移動等の変更を行う場合にも、フレー
ムメモリ１１および１４に格納されている制御ア
イコンおよびマスクパターンのみを変更すること
により、フレームメモリ４の表示領域内に格納さ
れている表示データ、およびフレームメモリ１０
内に格納されている表示データに影響無く処理可
能となる。ウインドウ構成の管理は、メモリ２内
のウインドウ管理テーブルで行う。各フレームメ
モリ４，１０，１１および１４内のデータ遷移の
一例は、第３図に示される。

第３図において、左縦方向にデイスプレイ画面
の表示イメージと、各フレームメモリ４，１０，
１１および１４の画像イメージおよびマスクパタ
ーン例を示し、横方向には状態１，２，３にて示
す如く画像の変更例を示している。

先ず状態１は、フレームメモリ４の表示領域に
格納された画像イメージに一部別の画像を重ねて
表示し、且つスクロール制御可能とするアイコン
が表示されることを示している。

フレームメモリ４のバツフア領域には、画像イ
メージとしてＡ，Ｂ，Ｃの３面の情報が格納され
ている例を示す。ここで状態１のデイスプレイ画
面で示す如く、画面Ｃを重ね合せる際、この画面
Ｃが独立のウインドウ制御対象としてフレームメ
モリ１０に格納され、フレームメモリ１１のアイ
コン表示ａおよびそのマスクパターンa′を格納さ
れているフレームメモリ１４の協働により原画
（フレームメモリ４の表示領域）に上塗りされる。

次に状態２に示す画面として画面Ａをスクロー
ル対象画面として選択する場合、先と同様にフレ
ームメモリ１０にフレームメモリ４の画面Ａとは
別に格納され、指定された領域に対応したアイコ
ン表示とそのマスクパターンが各々フレームメモ
リ１１，１４に格納される。

また状態３に示す画面としては、フレームメモ
リ４のバツフア領域、即ち画面切替え部分として
新しい画面Ｄが画面Ｂに置換えられ、その画面Ｄ
が指定さた領域にスクロール画面として表示され
る。

なおフレームメモリ１１および１４のｂ，
b′は、ｂが制御用アイコンのメニユー表示部を示
し、b′は該当部分を原画をマスクすることにより
アイコン表示を浮き出させる如くする為にある。
画面上に表示されるアイコン表示ａの枠は、枠内
の矢印で示される部分がスクロール方向を示し、
枠内画面を表示し乍らスクロール制御を可能とし
ている。

上述の制御用アイコン表示は、ウインドウの大
きさを変える場合、応答を速くする為に、独立の
フレームメモリに格納されるもので、更にフレー
ムメモリ１４に独立にマスクパターンを格納する
ことにより、任意の制御用アイコンを合成できる
様にしている。

〔発明の効果〕

以上、本発明によれば、前記デイスプレイ装置
において、ウインドウ画面を迅速円滑に変更可能
となる。

【図面の簡単な説明】

第１図は本発明の原理図、第２図は本発明の一
実施例によるマルチウインドウ表示装置を示す
図、第３図は第２図におけるバツフアのデータ遷
移の一例を示す図、第４図は従来あるマルチウイ
ンドウ表示装置の一例を示す図である。 図において、１はプロセツサ、２はメモリ、３
はデイスプレイ制御回路、４，１０，１１および
１４はフレームメモリ、６，９，１３および１６
は並直列変換回路、７はデイスプレイ、１７およ
び１８は選択回路、１９は磁気デイスク装置、を
示す。

Claims (1)

1. 【特許請求の範囲】 １ デイスプレイに表示する第１の表示画像信号
   と、該デイスプレイの一部に表示する第２の表示
   画像信号を、マスクパターンを格納してある第１
   のフレームメモリ１４から読み出した信号の指示
   にたがつて合成表示するマルチウインドウ表示装
   置において、 前記デイスプレイ全体の表示データおよび該表
   示データを構成する複数のウインドウ表示データ
   を格納する第２のフレームメモリ４と、 前記複数のウインドウ表示データ中の一つのウ
   インドウ表示データを格納する第３のフレームメ
   モリ１０と、 ウインドウを制御するための制御情報を格納す
   る第４のフレームメモリ１１とを設け、 第１の表示画像信号を前記第２のフレームメモ
   リ４と前記第３のフレームメモリ１０から読み出
   した表示画像信号を切り換えて発生し、さらに第
   ２の表示画像信号を制御情報を表示する前記第４
   のフレームメモリ１１から読み出した表示画像信
   号とし、前記第１の表示画像信号と前記第２の表
   示画像信号とを前記第１のフレームメモリ１４か
   ら読み出した信号により、切替えて表示すること
   を特徴とするマルチウインドウ表示装置。