JPH03277278A - シュードモナス・アエルギノーザ由来アルカリプロテアーゼ遺伝子 - Google Patents

シュードモナス・アエルギノーザ由来アルカリプロテアーゼ遺伝子

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JPH03277278A
JPH03277278A JP4008090A JP4008090A JPH03277278A JP H03277278 A JPH03277278 A JP H03277278A JP 4008090 A JP4008090 A JP 4008090A JP 4008090 A JP4008090 A JP 4008090A JP H03277278 A JPH03277278 A JP H03277278A
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JP
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alkaline protease
formula
amino acid
acid sequence
gene
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JP4008090A
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Yuji Shibano
裕次 柴野
Kazuyuki Morihara
森原 和之
Kenji Okuda
研爾 奥田
Atsushi Fukushima
淳 福島
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Suntory Ltd
Original Assignee
Suntory Ltd
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  • Enzymes And Modification Thereof (AREA)

Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 (産業上の利用分野) 本発明は、シュードモナス・アエルギノーザ(Pseu
domonas aeruginosa)由来のアルカ
リプロテアーゼ遺伝子およびその遺伝子が組み込まれた
組換えベクターならびにその利用に関する。
(従来技術および発明が解決すべき線題)シュードモナ
ス・アエルギノーザは、脆弱な宿主において致命的な感
染を引き起こしうる日和見感染病原体である。 例えば
、シュードモナス・アエルギノーザにより引き起こされ
る肺炎が、火傷、癌および嚢胞性繊維症に罹患している
患者ならびに呼吸器についての術後患者において報告さ
れている。
シュードモナス・アエルギノーザ感染において、該細菌
は感染部位にて増殖して重篤な敗血症を引き起こす。そ
の有毒性に関係する数種の代謝物が同定され、かつ、特
性付けられている[パブ口フスキー、オー・アールおよ
びレトリンド、ビーメディカル・マイクロバイオロジー
[1巻、 「シュードモナス・アエルギノーザ毒素」、
イースモンおよびジエルジャスツェピッチ編、アカデミ
ツク・プレス、ニューヨーク(Pavlovskis、
O,R,andWratlind、B−: Pseud
omonas aeruginosa toxins。
in ”Medical microbiology、
 vol、1”、 Eass+on andJelja
szewicz Ed、、 Academic Pre
ss、 New York) 。
1982. pp、97−128]。それらのうちでも
研究の進んでいるものの1つはアルカリプロテアーゼで
あり、それは、1963年にモリハラにより精製され、
かつ、特性付けられている[そりハラ、ケイ、バイオケ
ミ力・バイオロジカル Morihara、に、、Biochim、Bioph
ys、Acta)、73゜113−124 (1963
):モリハラ、ケイおよびホンマ。
ジェイ・ワイ、「細菌酵素およびビルレンス」、ホルダ
ー、アイ・エイ編、CRCプレス、ポカ・レイトン(M
orihara、に、 and Ho++na、J、Y
、、 in’Bacterial Enzy+*es 
and Virulances”、Ho1der、I。
A、 Ed、、 CRCPress、 Boca Ra
ton)、 1985. pp41−791゜ シュードモナス・アエルギノーザ・アルカリプロテアー
ゼは金属プロテアーゼの1種であり、コバルトイオンの
添加によって数倍の活性増強がみられる [モリハラ、
ケイおよびツズキ、エイチ、アグリカルチュラル・アン
ド・バイオロジカル・ケミストリー(Morihara
、に、 and Tsuzuki、H,。
Agric、 Biol、 Chew、)、 38.6
21”626 (1974)] 。
ゼラチンに対して高い活性を示し、コラゲナーゼの合成
基質(Z−Gly−Pro−Gly−Gly−Pro−
Ala)に作用するが、天然のコラーゲンには作用しな
い[モリハラ、ケイ、ツズキ、エイチおよびオカ、ティ
、バイオケミ力・バイオロジカル Morihara、 K、、 Tsuzuki、 H,
and Oka、 T、、 Bio−chia+、Bi
ophys、 Acta)、309.414−429 
(1973)]。
アルカリプロテアーゼの致死率は、シュードモナス・ア
エルギノーザ・エキソトキシンAのそれと比べてかなり
低い。それにもかかわらず、アルカリプロテアーゼ産生
株はアルカリプロテアーゼ非産生株よりもかなりの毒性
を示すことが明らかにされている。これは、アルカリプ
ロテアーゼ非産生株の毒性が微量のアルカリプロテアー
ゼをシュードモナス感染の実験動物モデルに加えること
により増加するという「アグレッシン活性」により説明
しうる[モリハラ、ケイおよびホンマ。
ジェイ・ワイ、「細菌酵素およびビルレンス」、ホルダ
ー、アイ・エイ編、CRCプレス、ポカ・レイトン(M
orihara、に、 and Homma、J、Y、
、 in”BacLerial Enzya+as a
nd Virulences 、 Ho1der、I。
A、 Ed、、 CRCPress、 Boca Ra
ton)、  1985. pp41−79]。このア
グレッシン活性は、アルカリプロテアーゼ産生および非
産生株の間の血液中における増殖の差異または補対成分
、ヒトイムノグロブリンG1ヒト血漿a1−プロテイナ
ーゼインヒビタ、ヒト気管支粘膜プロテイナーゼインヒ
ビターヒト気道リゾチーム、ヒト多形核白血球、ヒト好
中球ルミネッセンス、ヒトナチュラルキラー細胞活性等
のような身体における種々の生物学的に重要なタンパク
質の不活性化のいずれかに起因しうる。それゆえ、ホン
マら[ホンマ、ジェイ・ワイ、メディカル・マイクロバ
イオロジー第1tk、  r’yニードモナス・アエル
ギノーザ感染に対する新しいワクチンの開発に関する展
望」、イースモンおよびジェルジスツェピッチ編、アカ
デミツク・プレス、ニューヨーク(Ho閤+ia、J、
Y−: Perspectiveson the de
velopment of a new vaccin
e againstPseudo+5onas  aa
ruginosa  1nfection、  in”
Medical microbiology、 Vol
、l”、 Easmon andJeljaszewi
cz Ed、、 Academic Press、 N
ew York)。
1982、 pp−398−432;  ホンマ、ジエ
イ・ワイおよびタニモト、エフ、アンチバイオティック
ス・ケミテラピー(Ho++++ia、 J、Y、 a
nd Tanimoto、F、。
Antibiot、 Che+wother、)、 3
9.215−221 (1987)]は、アルカリプロ
テアーゼ・トキソイドを含有するシュドモナス感染に対
する多成分ワクチンを開発した。
このワクチンを製造するためには、シュードモナス・ア
エルギノーザを培養し、その培養液よりアルカリプロテ
アーゼを回収、精製する必要があった。しかし、当該ア
ルカリプロテアーゼの産生量は充分ではなく、当該シュ
ードモナス・アエルギノーザが非常に毒性の高いエキソ
トキシンAを同時に産生ずること、および当該細菌自体
が病原性を有することが、ワクチン製造上の問題点であ
った。また、当該アルカリプロテアーゼ遺伝子の構造に
ついての知見がないため、当該酵素を大量に生産させる
べき、遺伝子工学的手段を講じることができない状況に
あった。
(11題を解決するための手段) 本発明者らは、これらの問題を解決すべく鋭意研究を重
ねた。その結果、シュードモナス・アエルギノーザ由来
のアルカリプロテアーゼ遺伝子を含む2.4kbのDN
A断片の全塩基配列を決定し、当該アルカリプロテアー
ゼ遺伝子の構造が明らかとなり、それと共に当該アルカ
リプロテアーゼタンパク質の構造(アミノ酸配列)が明
らかとなり、本発明を完成するに至った。
すなわち、本発明は、 (1)下記式(I)で表されるアミノ酸配列、または式
(I)と実質的に生物学的に同等なアミノ酸配列を有す
るシュードモナスΦアエルギノーザ(Pseudomo
nas aeruginosa)由来のアルカリプロテ
アーゼ。
式(I)ニ − GR5DAYTQVD NFLHAYARGG DEL
VNGHPSY TVDQAAE(HLREQASWQ
KAP GDSVLTLSYS FLTKPNDFFN
 TPIFKYVSDrYSLGKFSAFSA QQ
QAQAiSL QSWSDVTNIHFVDAGQG
HOGATYAEDTJ?AY SVMSYWEEQN
 TGQDFKGAYS 5APLLDDIAAIAA
GVTVENA IGGSGSDLLY GNDVAN
VL)IG GAGNDILYGGLGADQLWGG
A GADTFVYAIS PSPPRAPDTL R
DFVSGQDKIDLSGLDAFVN GGLVL
QYVDA FAGNAQG4LS YDAASKAG
SLAVI)FSGDRHA DFAINLIGQA 
TQADI%’L但し、式(I)中、Xは、水素原子ま
たは次式(I)で表されるポリペプチドを示す。
式(II ) : MSSNSLALKまた、式(I)
、(II)中のアルファベットは、下のアミノ酸を示す
A:アラニン、D:アスパラギン酸、E:グルタミン1
m、F:フェニルアラニン、G:グリシン、H:ヒスチ
ジン、工:イソロイシン、K:リシン、L:ロイシン、
M:メチオニン、N:アスパラギン、P:プロリン、Q
:グルタミン、R:アルギニン、S:セリン、T:スレ
オニン、v:バリン、Wニトリプトファン、Y:チロシ
ン: (2)式C1>で表されるアミノ層配列、または式(1
)と実質的に生物学的に同等なアミノ酸配列を有するア
ルカリプロテアーゼのアミノ酸配列をコードする遺伝子
; (3)下記式(1)で表される塩基配列または式(II
)と実質的に生物学的に同等な塩基配列を有する生物学
的j:p化されたシュードモナス・アエルギノーザ由来
のアルカリプロテアーゼ遺伝子。
式(M)ニ − TCGCTGGGCA AGTTCAGCGCCTTT
TCCGccCAGCAGCAGC;CCCAGGCC
AA GTTGTCGCTG CAATCCTGGT 
CGGACGTCACGCTACCTACG CCGA
GGACACCCGCGCCTAT TCGGTGAT
GAATCCAGAAGCTCTACGGGGCCAA
CCTGACCACCCGCACCGGCGACACG
GT GTACGGCTTCAACTCCAACA C
CGAGCGCG^GCTCAAGGGCにGCGCC
GGCA ACGACATCCT CTACGGCGG
CCTC(、GCGCGG  ACCAGT丁GTG 
 GGGCGGCGCG  GGGGCCGACAC 但し、式(III)中、2はなしか、または式(IV)
で表される塩基配列を有するポリヌクレオチドを示す。
式(IV ) : ATGTCCAGCAATTCTC
TTGCATTGAAA 。
(4)前記(2)項の遺伝子を含有する組換えベクター
; (5)前記(2)項の遺伝子を含有するプラスミドによ
り形質転換された宿主細胞−および(6)前記(5)項
の宿主細胞を培養し、その菌体ないしは培養液から酵素
を回収するシュードモナス・アエルギノーザ由来のアル
カリプロテアーゼの製造法を提供するものである。
本発明のアルカリプロテアーゼ遺伝子の取得に用いるシ
ュードモナス・アエルギノーザは特に限定するものでは
なく、アルカリプロテアーゼ生産菌であればいずれでも
よく、例えば、大阪市淀用区十三本町2−17−85、
財団法人発酵研究所より入手できるシュードモナス・ア
エルギノーザ夏F0 3455株を用いることができる
また、目的とするDNAの塩基配列およびアルカリプロ
テアーゼのアミノ酸配列は、公知の方法に従って細菌D
NAの単離、遺伝子ライブラリーの作製、スクリーニン
グ、クローニング、ハイブリダイゼーシ1ン、サブクロ
ーニング、DNA塩基配列の決定等を行なうことにより
決定できる。
宿主細胞としては大腸菌、枯草菌等の細菌類、望ましく
は大腸菌HBIOI%JM109株等を用いることがで
き、ベクターとしてはpBR322、pUCl g、p
Uc19、pUBllOなどが使用できる。
得られたアルカリプロテアーゼ遺伝子を含有するプラス
ミドで形質転換された宿主細胞を用いてアルカリプロテ
アーゼを製造するには、公知の方法に従って、適当な炭
素源、窒素源および微量の金属元素等を含む培地中で、
該細胞を培養することにより行なえる。アルカリプロテ
アーゼは菌体の内外に産生されるので、菌体、培養液両
方から回収できる。例えば、当該アルカリプロテアーゼ
を含む画体破砕液ないしは培養液から硫安分画、DEA
E−セルロース及びセファデックスG−100等による
クロマトグラフィーを行うことにより、所望のアルカリ
プロテアーゼが得られる。
得られたアルカリプロテアーゼは前記のような公知の方
法に従って、シュードモナス・アエルギノーザ感染に対
するワクチン製造に用いることができる。
(実施例) 以下に実施例を挙げて本発明をさらに詳しく説明するが
、本発明はこれらに限定されるものではない。
実施例1 遺伝子ライブラリーの作製 財団法人発酵研究所より入手した緑膿舊、シュードモナ
ス・アエルギノーザ(Pseudo■onasaeru
ginosa) I F O3455から法により全D
NAを単離した。細菌DNAの単離法としては、例えば
サイトウ・ミウラ法[サイトウ、エイチおよびミウラ、
ケイ、バイオケミ力・バイオロジー・アクタ(Sait
o、 B、 and Miura、 K、、 Bioc
hig+−Biophys、 Acta)、 72.6
19 (1963)]が挙げられる。
このDNAを制限酵素sph Iで切断し、アガロース
電気泳動法により分画し、4kb以上のDNA断片を回
収した。このDNA断片を、sph 1で切断したベク
ターpUc1BとT4リガーゼで結合し、大腸菌HBI
OIを形質転換して、アンピシリン耐性形質転換体とし
て緑膿菌の遺伝子ライブラリーを作成した。大腸菌の形
質転換は常法、例えば、マンデル・ヒガの方法〔マンデ
ル、エムおよびビガ、エイ、ジャーナル・オブ・モレキ
ュラー・バイオロジー(Mandel、 L and 
Higa、 A−。
J、 Mo1. Biol、)、 53.154 (1
970)]を用いた。
実施例2 遺伝子ライブラリーのスクリーニング 形質転換体からアルカリプロテアーゼ遺伝子を持つクロ
ーンを選択するために、アルカリプロテアーゼの抗体を
常法(例えば、続生化学実験法、第51!、■−25頁
、日本生化学全編、1986年、東京化学同人)により
作成した。すなわち、緑膿菌結晶アルカリプロテアーゼ
(長間生化学工業社IL)0.4mgをホルマリンで不
活性化し、不完全70インドアジユバントと混和して、
ウサギの皮下に注射して免疫した。さらに、1週間毎に
3回、同様の操作を行い、追加免疫した。4週間目に全
血を採取、硫安分画によりIgG12分を調製し、この
抗体をパーオキシダーゼで酵素標識した。
抗体の酵素標識は、例えば、過よう素酸ナトリウムによ
る方法が利用可能であるが、詳細は「免疫実験操作法■
(日本免疫学全編) J 、1835頁に記載されてい
る。
この酵素標識した抗アルカリプロテアーゼ抗体を用いて
、前記緑膿菌遺伝子ライブラリーの中から、抗アルカリ
プロテアーゼ抗体と反応する抗原を発現しているクロー
ンとして、プラスミドpAPIOIを持つクローンを選
択した。
pAPlolは5.3kbの緑膿菌由来のDNA挿入断
片を持つ。pAP l 01の挿入DNA断片の制限酵
素地図を添付の81図に示した。
実施例3 遺伝子のサブクローニング 前記プラスミドpAP 101を、大腸菌エキソヌクレ
アーゼ■を利用した一方向に欠失が挿入されたプラスミ
ドの作成法を用いてサブクローニングを行った。エキソ
ヌクレアーゼ■を利用した一方向欠失挿入プラスミドの
作成法に関しては、[1iIe生化学実験講座、第1巻
、遺伝子研究法■」の289−305頁に詳しく記載さ
れている。前記の方法により得られた一方向に欠失が挿
入されたプラスミドpAP101を、大腸菌HBIOI
に形質転換してライブラリーを作成した。このライブラ
リーから、実施例2に記載した方法により、まず、抗ア
ルカリプロテアーゼ抗体と反応する抗原を発現している
クローンを選択し、次にこれらの選択されたクローンの
中から実施例5に記載する方法でアルカリプロテアーゼ
活性を持つクローンを選択した。このようにして選択さ
れたクローンのプラスミドを調製し、その挿入DNA断
片の長さを調べた。その結果、最も短い挿入DNA断片
を持つプラスミドとしてpAPDS2があった。
pAPDS2は%2 、3 kbの緑膿菌由来の挿入D
NA断片を持つ、その制限酵素地図を第1図に示した。
前記、pAPDS2の2.0kbDNA断片の塩基配列
を決定したところ、当該アルカリプロテアーゼのN−末
端アミノ酸15債分に相当する部分が無いことがわかつ
た。そこで、当該アルカリプロテアーゼの全領域をコー
ドするDNA断片の取得を行った。シュードモナス・ア
エルギノーザlPO3455株より調製したDNAを、
制限酵素5au3A1で部分分解した。アガロースゲル
電気泳動で分画し、5kb以上の両分をアガロースゲル
より回収した。回収したDNA断片を大腸菌のベクター
pUc18のBamHIサイトに挿入し、得られた組換
えプラスミドで大腸菌JMIOIを形質転換して、遺伝
子ライブラリーを作成した。
前記pADPS2中のEcoRV断片(0、9kb)を
プローブとして、公知のコロニーハイブリダイゼーシッ
ン法[グルンステイン、エムおよびホグネス、デイ・ニ
ス、プロシーデインダス・ナシ3ナル・アカデミ−・オ
ブ・サイエンス・ニー・ニスゝエイ(Grunstei
n、M、 and Hogness、D、S、、Pro
c。
Natl、 Acad、 Sci。USA)、 72.
3961−3965 (1975)]により、当該アル
カリプロテアーゼの全領域を含むDNA断片が挿入され
た組換えプラスミドpAPS93を含有するクローンを
得た。
pAPs93は、約7kbのン二一ドモナス・アエルギ
ノーザ由来のDNA挿入断片を持ち、当該挿入断片の制
限酵素地図(第1図)を、前記pAPIOIおよびpA
PDS2の挿入DNA断片の制限酵素地図と比較した結
果、王者の制限酵素地図はその共通部分で完全に一致し
た。
なお、pAPs93を含む大腸11SAM1512は、
エシェリヒア・コリ(Escherichia col
i) S AM1512 と命名され、平成2年1月9
日に工業技術院微生物工業技術研究所に受託番号:微工
研薗寄嬉11180号(FEBN P−1118のとし
て寄託されている。
実施例4 形質転換体のアルカリプロテアーゼ活性緑膿菌アルカリ
プロテアーゼ遺伝子を含有する大腸菌組換え体のアルカ
リプロテアーゼ活性を測定した。アルカリプロテアーゼ
の活性はロングらの方法[ロング、ニスら、ジャーナル
ψオプ・ジェネラル・マイ、クロバイオロジー(Lon
g、 S、。
at al、、 J、 Gen、 Microbiol
、)、 127.193−199 (1981)]を若
干改良して行った。
1mmの試料を2mmのアゾカゼイン(シグマ社製)1
%溶液と混合し、37℃で10分間反応させた後、10
%トリクロロ酢酸を加えた。10分間氷冷した後、遠心
により上溝両分を採取し、等量の0.4規定NaOHを
加え、440nmでの吸光度を測定した。活性は、44
0nmでの吸光度で示した。
アルカリプロテアーゼ遺伝子を含む大腸菌HB101、
対照としてベクターpUC18を含む大腸菌HB l 
01及びプラスミドを持たない大腸菌HBIOIをLブ
ロス中で、37℃で24時間培養した。遠心により菌体
を集めた後、超音波処理により菌体を破砕し、超遠心分
離(42000xg、10分間)を行った後、上溝を上
溝両分とした。沈澱は8M尿素に溶解した後、超遠心(
42000x g、10分間)によって分離した上滑を
、トリス緩衝液に透析したものを沈澱画分とした。
第1表に示すように、アルカリプロテアーゼ遺伝子を含
むプラスミドpAP I OlおよびpAPDS2を含
有する大腸菌HBIOIの沈澱画分に、高いプロテアー
ゼ活性が認められた。これらのアルカリプロテアーゼ遺
伝子を含む大腸菌の上清画分および対照とした大腸菌中
には、プロテアーゼ活性はほとんど認められなかった。
また、前記プロテアーゼ活性の認められた沈澱画分のプ
ロテアーゼ活性は、抗アルカリプロテアーゼ抗体の添加
によりほぼ完全に消失した。
第1表 大腸菌組換え体のプロテアーゼ活性プラスミド
   プロテアーゼ活性 上溝画分   沈澱画分 pAPlol   0.085  1.422pAPD
S2  0.070  1.344pUc18   0
.046  0.050な  し   測定せず  0
.043プラスミド:表記したプラスミドを含有する大
腸菌HBIOIのプロテアーゼ活性を示した。
プロテアーゼ活性:440nmの吸光度で示した。
また、当該大腸薗組換え体が緑膿菌アルカリプロテアー
ゼを産生していることをオフテロニー法によって確認し
た(第2図)。当該大腸菌組換え体を超音波処理によっ
て菌体を破砕し、10%ドデシル硫酸ナトリウム(SD
S)を含む0,15Mリン際緩衝液に溶解した後、抗ア
ルカリプロテアーゼ抗体と反応させた。第2図に示すよ
うに、プラスミドpAP101を含む大腸菌の粗抽出液
(C)は、抗アルカリプロテアーゼ抗体(Ab)に対し
て、精製した緑膿菌アルカリプロテアーゼ(B)と全く
同一の沈降線を示した。この沈降線は、ベクターpUc
18を含む大腸菌の粗抽出液と抗アルカリプロテアーゼ
抗体との間には認められなかった(第2図)。
以上の結果から、プラスミドpAP 101およびpA
PDS2はアルカリプロテアーゼ遺伝子を含有すること
、および当該遺伝子産物であるアルカリプロテアーゼは
、大腸菌中では不溶性の顆粒として存在することが明ら
かになった。
実施例5 遺伝子産物の解析 組換え体大腸菌内での!膿菌アルカリプロテアーゼ遺伝
子産物を、5DS−ポリアクリルアミド電気泳動法及び
ウェスターンプロット法によって解析した。ウェスター
ンプロット法はバーネットの方法[バーネット、ダブリ
ユウ・エヌ、アナリティカル・バイオケミストリー(B
urnetta、 W、N、。
Anal Biochem、)、 112.680−6
85. (1981)] を改良して行った。
前記lO%SDSで可溶化し六大腸曹粗抽出液対照の精
製アルカリプロテアーゼおよびアルカリプロテアーゼ遺
伝子を含まない大腸菌粗抽出液を10%5DS−ポリア
クリルアミド電気泳動により分画した。ウェスターンブ
ロフト法により、分画されたタンパク質をニトロセルロ
ース膜に移した螢、ウサギより調製した抗アルカリプロ
テアーゼ抗体と反応した。アルカリプロテアーゼタンパ
ク質と反応した抗体だけを、パーオキシダーゼ標識した
抗つサギIgG抗体と反応させ、アルカリプロテアーゼ
のバンドだけを発色させた。第3図に示すように、精製
アルカリプロテアーゼは主成分として49.5キロダル
トン(kd)に相当するバンドと、riit分として分
子量49kdのバンドが認められた。プラスミドpAP
 I OIを持つ大腸曹組換え体中には、49.5kd
のアルカリプロテアーゼと同等の分子量のタンパク質が
認められたが、ベクターであるpUc18を含む大腸菌
中には、抗アルカリプロテアーゼ抗体と反応するタンパ
ク質は全(認められなかった(第3図)。以上の結果は
、アルカリプロテアーゼ遺伝子を含む大腸菌中では、緑
m*アルカリプロテアーゼと、分子量的にも、免疫学的
にも同等のタンパク質が生産されていることを示してい
る。
実施例6 DNA塩基配列の決定 前記プラスミドpAPs93の約7kbの挿入断片のう
ち、約2.3kbのDNA断片について、サンガーらの
方法【サンガー、エフら、プロシーデインダス・オブ・
ナシゴナル・アカデミ−・オブ・サイエンス・ニー・ニ
ス・エイ(Sanger、F。
at al、、 Proc、 Natl、 Acad、
 Sci、 USA)、 74.5463−5467 
(1977)]によってその全塩基配列を決定した(!
[4図参照)、決定した塩基配列は2331塩基対から
なり、アルカリプロテアーゼの全領域を含んでいる。塩
基配列(第4図)申には、302番目のATGから始ま
り、1729番目のTGAで終わる1428塩基対のア
ルカリプロテアーゼに対応するオープンリーディングが
存在する。
ATG開始フドンの8塩基対前にAGGGAのリポソー
ムパインディングサイトが存在する。又、オープンリー
ディングフレームに対応するペプチドのC−末端から2
0bp下流には、転写におけるターミネータ−として機
能しうる逆方向反復配列が認められる。
実施例7 アミノ酸配列 決定されたアルカリプロテアーゼ遺伝子の塩基配列から
推定されるアミノ酸配列(第1図)から、アルカリプロ
テアーゼ前駆体酵素は、476アミノ酸残基からなり、
成熟型の酵素は、467アミノ酸残基からなる分子量4
9494ダルトンの酵素であると考えられた。この値は
モリハラらEイノウニ、エイチ、ナカガワ、エイおよび
モリハラ、ケイ、バイオケミ力・バイオフィジカ・アク
タ(Inoue、H,、Nakagawa、T、 an
d Morihara、に、。
Biochim、 Biophys、Acta)、 7
3.125−131 (1963)]による値4840
0ダルトンとよく一致する。
このアミノ酸配列中には、精製したアルカリプロテアー
ゼを、各種プロテアーゼで切断して得られたペプチド断
片のアミノ酸配列、及び精製酵素のN−末端アミノ酸配
列と一致するアミノ酸配列が認められる。第4図におい
て、一致したアミノ酸配列の領域を破線のアンダーライ
ンで示した。
アルカリプロテアーゼのDNA塩基配列より計算された
成熟タンパク質のアミノ酸組成は、モリハラらによって
報告された精製#素のアミノ酸組成[モリハラ、ケイ、
ヨシダ、エヌおよびクリャマ、ケイ、バイオケミ力・バ
イオフイジカ・アクタ(Ijorihara、に、、 
Yoshida、N、 and Kuriya+ia、
に、。
Biochim、 Biophys、 Acta)、 
92.361 (1964)]とよく一致した(第2表
)。
第2表 アミノ酸組成 アミノM:酵素1分子当りの残基数で表した。
DNA:DNA塩基配列より計算した値。
精製酵素:成熟型酵素のアミノ酸分析値。
(発明の効果) 本発明によれば、シュードモナス・アエルギノーザ由来
のアルカリプロテアーゼ遺伝子を含む2゜4kbのDN
A断片の全塩基配列を決定し、当該アルカリプロテアー
ゼの遺伝子構造、さらにはタンパク質構造(アミノ酸配
列)が明らかになり、アルカリプロテアーゼを、例えば
、遺伝子工学的手法により改良することや、適当な宿主
で大量に生産することができるようになる。これにより
、シュードモナス感染に対するワクチン製造上の問題が
解消される。
【図面の簡単な説明】
第1図は、緑膿菌アルカリプロテアーゼ遺伝子を含む組
換えプラスミドの制限酵素地図を示す図面である。図中
、太線は、アルカリプロテアーゼ遺伝子を含有する挿入
DNA断片を示す。矢印は、アルカリプロテアーゼをコ
ードする領域を示す。 112図は、オフテロニー法による組換え体大腸菌中の
アルカリプロテアーゼの検出結果を示す図面である。 !3rJ!Jは、ウェスターンプロット法による大腸菌
内でのアルカリプロテアーゼ遺伝子産物の解析を行った
結果を示す図面である。図中、矢印は同時に泳動を行っ
た分子量マーカーの泳動位置を示す。 第4図は、シュードモナス・アエルギノーザIF034
55株より単離された、アルカリプロテアーゼ遺伝子を
含むDNA断片の全塩基配列および上記塩基配列より推
定されるアルカリプロテアーゼのアミノ酸配列を示す。 図中、東線のアンダーラインを付した領域は、分泌に関
与するシグナルペプチドを示し、破線のアンダーライン
は、精製酵素のアミノ酸配列き一致する部分を示す。S
Dはリポソームパインディングサイトを示す。

Claims (1)

  1. 【特許請求の範囲】 (1)下記式( I )で表されるアミノ酸配列、または
    式( I )と実質的に生物学的に同等なアミノ酸配列を
    有するシュードモナス・アエルギノーザ(Pseudo
    monas aeruginosa)由来のアルカリプ
    ロテアーゼ。 式( I ): 【遺伝子配列があります。】 但し、式( I )中、Xは、水素原子または次式(II)
    で表されるポリペプチドを示す。 式(II):MSSNSLALK また、式( I )、(II)中のアルファベットは、下の
    アミノ酸を示す。 A:アラニン、D:アスパラギン酸、E:グルタミン酸
    、F:フェニルアラニン、G:グリシン、H:ヒスチジ
    ン、I:イソロイシン、K:リシン、L:ロイシン、M
    :メチオニン、N:アスパラギン、P:プロリン、Q:
    グルタミン、R:アルギニン、S:セリン、T:スレオ
    ニン、V:バリン、W:トリプトファン、Y:チロシン
    。 (2)請求項第1項記載の式( I )で表されるアミノ
    酸配列、または式( I )と実質的に生物学的に同等な
    アミノ酸配列を有するアルカリプロテアーゼのアミノ酸
    配列をコードする遺伝子。 (3)下記式(III)で表される塩基配列または式(II
    I)と実質的に生物学的に同等な塩基配列を有する生物
    学的に純化されたシュードモナス・アエルギノーザ由来
    のアルカリプロテアーゼ遺伝子。 式(III): 【遺伝子配列があります。】 但し、式(III)中、Zはなしか、または式(IV)で表
    される塩基配列を有するポリヌクレオチドを示す。 式(IV):ATGTCCAGCAATTCTCTTGC
    ATTGAAA(4)請求項第2項記載の遺伝子を含有
    する組換えベクター。 (5)請求項第2項記載の遺伝子を含有するプラスミド
    により形質転換された宿主細胞。 (6)請求項第5項記載の組換え体宿主細胞を培養し、
    その菌体ないしは培養液から酵素を回収することを特徴
    とするシュードモナス・アエルギノーザ由来アルカリプ
    ロテアーゼの製造法。
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Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
CN100343386C (zh) * 2005-01-12 2007-10-17 中国水产科学研究院黄海水产研究所 一种新型海洋微生物低温碱性金属蛋白酶及其产酶菌株
WO2009121848A2 (en) * 2008-03-31 2009-10-08 Umc Utrecht Holding B.V. Use of pseudomonas aeruginosa alkaline protease (apra) and inhibitors thereof in medicine and agriculture

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WO2009121848A3 (en) * 2008-03-31 2010-05-27 Umc Utrecht Holding B.V. Use of pseudomonas aeruginosa alkaline protease (apra) and inhibitors thereof in medicine and agriculture

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