JPH03275825A

JPH03275825A - 水洗便器用フロート弁

Info

Publication number: JPH03275825A
Application number: JP7720690A
Authority: JP
Inventors: Mineji Kondo; 近藤　峰治; Kiyohisa Ono; 大野　清久
Original assignee: Inax Corp
Current assignee: Inax Corp
Priority date: 1990-03-26
Filing date: 1990-03-26
Publication date: 1991-12-06

Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】（産業上の利用分野）この発明は、電動モータにより駆動される弁体によって
、洗浄水の吐出口の開閉を行うようにした水洗便器用フ
ロート弁に関するものである。

（従来の技術）従来の水洗便器は、第２図に示すように、便器本体１の
近傍に水洗用の洗浄水３を貯蔵するためのロータンク２
が併設されている。そして、このロータンク２の側面に
取付けられたハンドル（図示路）を回転させることによ
り、このハンドルに連結された鎖５を介して球状の弁体
６を引き上げることにより、洗浄水の吐出口４を開き、
この吐出口４から洗浄水管（図示路）を通って洗浄水を
便器本体ｌ内に吐出する。弁体６は、一定量の洗浄水が
吐出された後に吐出口を閉じ、以後、再び洗浄水がロー
タンク２内に蓄えられる。

前記吐出口４には、上方に延びるオーバーフロー管７が
設けられており、一定の貯水量以上の洗浄水は、このオ
ーバーフロー管７内を通って便器本体ｌ内に排出される
。

（発明が解決しようとする課題）しかしながら、前記従来例にあっては、洗浄水を吐出さ
せる操作は、ロータンク２の側面に設けられたハンドル
の手動操作によっていたため、口−タンク２の位置が便
器本体ｌから離れている場合には操作がし難く不便なこ
とがあった。また、弁体６は、上下に移動して吐出口４
の開閉を行うものであり、洗浄水３の水圧により閉弁状
態を保持する構造であったため、閉弁状態の確保が困難
となる場合があった。すなわち、弁体６を引き上げるた
めの鎖５が絡まると、弁体６と吐出口４の間に常時隙間
が生じて、洗浄水３が漏洩する等の故障が考えられる。

また、近年の便器周辺機器の開発により、自動洗浄器等
が普及するに伴い、便器の洗浄水の吐出動作の自動化の
要求が高まっている。

（課題を解決するための手段）前記課題を解決するために、本発明は、水洗便器に併設
されて水洗用の洗浄水を貯蔵するロータンク内に設けら
れ、洗浄水の吐出口の開閉を行う水洗便器用フロート弁
において、前記吐出口の上端に設けられた弁座には、電
動モータの動力により回転することによって記吐出口の
開閉を行う回転式弁体が設けられていることを特徴とす
るものである。

また、前記弁体は、所定の異なる操作により、開弁量の
最大値を切り換えることができることが好ましい。

（作用）前記弁体は、電動モータの動力により回転することによ
って洗浄水の吐出口を開閉する。前記電動モータは、遠
隔操作が可能であるため、ロータンクと便器本体との間
が離れていても、便器本体の側で弁体の開弁操作が可能
である。また、電動モータの駆動制御により、所定条件
の成立に伴って、自動的に開弁を行うことも可能である
。

また、電動モータの制御により、開弁量を可変設定でき
るため、所定の異なる操作により開弁量の最大値を切り
換えることにより、洗浄水の吐出量を切り換えることが
可能である。

（実施例）以下、本発明に係る水洗便器用フロート弁の一実施例に
ついて、図面を用いて説明する。

第１図は、本実施例に係るフロート弁の構成を示す吐出
口４とオーバーフロー管７の近傍の断面図である。なお
、本実施例において、吐出口４及びオーバーフロー管７
は、前記第２図に示した従来例のものと同一の構成であ
り、その他の便器本体１やロータンク２の構成も同一の
ものであるため、これらの説明は省略する。

吐出口４上には、円形の開口形状の弁座１１が一体に形
成されており、この弁座１１上には、この弁座１１より
やや大きい径の半球碗状の弁体１０が水密に吐出口４を
閉鎖可能かつ摺動可能に載置されている。この弁体ｌＯ
は、前記従来例におけるフロート弁６の代わりに設けら
れているものである。弁座１１の内周面１１ａは、同図
中断面で示すように、弁体１０の外周面形状に対応する
曲面を有して上方に拡開する形状になっており、弾性を
有して弁体１０外周面に当接している。

弁体１０のオーバーフロー管７に対向する側面には、弁
体ｌＯの回転軸となるシャフト１３が水平方向に突出し
ており、このシャフト１３は、オーバーフロー管７内に
回転可能に挿通されて、オーバーフロー管７内において
キャ１２が軸着されている。

オーバーフロー管７の上端側面には、ギヤモータ１６が
固定されており、このギヤモータ１６の出力ギヤ１５は
、オーバーフロー管７の開口上に位置するように、水平
方向に突設されている。この出力ギヤ１５と前記シャフ
ト１３に軸着されたギャエ２との間には、平ベルト１４
か掛は渡されており、出力キャ１５が回転すると平ベル
ト１４により下のキャ１２が回転し、弁体１０が回転す
る。ギヤモータ１６は、防水加工されたケースに収容さ
れた状態でオーバーフロー管７に取付けられている。

ギヤモータ１６は、別個に設けられたコントローラ１７
により駆動制御される。このコントローラ１７は、電子
制御回路で構成されており、タイマ１９を内蔵している
。コントローラ１７には、手動スイッチ１８が接続され
ている。このスイッチ１８は、便器本体１やロータンク
２若しくは室内壁等に取付けられている。なお、このス
イッチ１８の代わりに、用便者が用便後に便器本体１か
ら離れたことを検出するセンサを用いても良い。

このセンサには、光学式センサ等の既知のセンサが使用
できる。また、スイッチの場合は、前記のように用便者
が手動により操作するスイッチの他に、弁座９に加わる
重量変化によりオンオフする圧力スイッチ等によって、
用便者が立ち去るときにオンオフが切り替わるスイッチ
を使用することも可能である。

次に、本実施例の動作を説明する。

用便者がいない場合はギヤモータ１６は停止しており、
このとき、弁体１０は、第１図に示すように、吐出口４
を完全に閉鎖する状態に位置決めされ、この原位置状態
を維持している。従って、ロータンク２内には、所定量
の洗浄水が貯蔵されている。

この状態から、用便者が便器本体１を使用し、用便後に
便器本体ｌか離れるときに、スイッチ１８を手動にて操
作する。スイッチ１８は、操作位置が小便時と大便時の
２種類設定しである。

ここで、スイッチ１８が大便時の操作位置に操作された
ときには、スイッチ１８の操作に応答して、コントロー
ラ１７は、ギヤモータ１６を駆動して出力キャ１５を正
転させて、弁体１０を原位置状態から９０°回転させる
。弁体１０は半球腕形状であるため、この弁体ｌＯが原
位置状態から９０°回転すると、弁座１１の開口の約半
分が開かれる。従って、ロータンク２内に貯蔵されてい
た洗浄水３は、開かれた弁座１１の開口から吐出口４を
通って連結管８内に流れる。この連結管８は便器本体１
に接続されており、洗浄水３は、連結管８を通って便器
本体１に吐出され、便器本体１内を洗浄する。

ギヤモータ１６の駆動を開始した時点からコントローラ
１７内のタイマ１９が作動する。このタイマ１９の動作
により、一定時間が経過した時点で、コントローラ１７
は、ギヤモータ１６を逆転させ、弁体１０を原位置状態
に戻した後、ギヤモータ１６の回転を停止する。これに
より吐出口４は閉じられる。

また、前記スイッチ１８が用便者によって小便時の操作
位置側に操作されたときには、コントローラ１７は、そ
の操作に応答してギヤモータ１６を正転させる。但し、
このときは、弁体１ｏが原位置状態から３０°　（この
角度は限定されるものでは無い）の位置まで回転した位
置でギヤモータ１６の回転を停止させる。これにより、
弁座１１の開口は、前記大便時の操作位置にスイッチ１
８が操作されたときよりも小さい開度となり、洗浄水の
吐出流量が大便時の操作位置にスイッチ１８が操作され
たときよりも減少する。

そして、前記と同様に、タイマ１９の作用により、開弁
時から一定時間が経過すると、コントローラ１７は、ギ
ヤモータ１６を逆転させて、弁体１０を原位置に戻した
後、ギヤモータ１６の回転を停止する。

このように、本実施例は、スイッチ１８の操作により自
動的に弁体ｌＯを回転させて洗浄水の吐出を行い、かつ
一定時間後に自動的に弁体１０を原位置状態に戻して洗
浄水の吐出を停止させることができる。従って、本実施
例にあっては、従来のようにロータンク側面に取付けら
れたレバーを操作することか不要となり、ロータンク２
が便器本体ｌから離れた位置に設置されていても、洗浄
水の吐出操作が容易に行える。

また、本実施例は、ギヤモータ１６の回転をシャフト］
、３に伝達するための平ベルト１４を、従来からロータ
ンク２内に存在するオーバーフロー管７内に配設したこ
とにより、平ベルト１４の配置のためのスペースを別個
に必要となることか無く、ロータンク２の大型化を回避
できる。

なお、本発明は前記実施例に限定されるものでは無く、
例えば、弁体１０は、バタフライ弁であっても良いし、
形状が角形であっても良い。また弁体１０の回転軸は、
弁体】０の中心を通るものに限らず、その一端を軸とし
て回転子るものでも良いし、観音開き状に２枚に分割し
て各々を別個に回転させるようにしても良い。

（発明の効果）以上詳細に説明したように、本発明は、ロータンク内の
吐出口の上端に設けられた弁座に、電動モータの動力に
より回転することにより前記吐出口の開閉を行う回転式
弁体を設けたことにより、電動モータの動力により弁体
を回転させることによって洗浄水の吐出口を自動的に開
閉させることができる。そして、前記電動モータは、遠
隔操作が可能であるため、ロータンクと便器本体との間
が離れていても、便器本体の側で弁体の開弁操作が可能
である。また、用便者の退去を検出するセンサを使用し
て、電動モータを制御すれば、用便後に自動的に開弁を
行うことも可能である。

また、電動モータの制御により、開弁量を可変設定でき
るため、所定の異なる操作により開弁量の最大値を切り
換えることにより、洗浄水の吐出量を切り換えることが
可能であり、大便時と小便時とで、洗浄水の吐出量を切
り換えることが可能である。

【図面の簡単な説明】

第１図は本発明に係る水洗便器用フロート弁の一実施例
の構成を示すロータンク内の吐出口とオーバーフロー管
付近の断面及び当該実施例をＷＲ成するコントローラの
接続をブロックにて示す図、第２図は従来例を示す便器
本体及びロータンクの断面図である。１・・・便器本体３・・・洗浄水７・・・オーバーフロー管１１・・・弁座１４・・・平ベルト１６・・・ギヤモータ１８・・・スイッチ２・・・ロータンク４・・・吐出口１０・・・弁体１２・・・ギヤ１５・・・出力ギヤ１７・・・コントローラ１９・・・タイマ

Claims

【特許請求の範囲】

（１）水洗便器に併設されて水洗用の洗浄水を貯蔵する
ロータンク内に設けられ、洗浄水の吐出口の開閉を行う
水洗便器用フロート弁において、前記吐出口の上端に設
けられた弁座には、電動モータの動力により回転するこ
とによって前記吐出口の開閉を行う回転式弁体が設けら
れていることを特徴とする水洗便器用フロート弁。
（２）前記弁体は、所定の異なる操作によって、開弁量
の最大値を切り換えることができることを特徴とする請
求項１に記載の水洗便器用フロート弁。