JPH0327575Y2 - - Google Patents

Description

【考案の詳細な説明】 ≪産業上の利用分野≫ この考案は、充電式電気剃刀に関し、特に充電
し忘れた場合でも使用できるよう予備電源を備え
た充電式電気剃刀の改良に関する。

≪従来の技術≫ 充電式電気剃刀は、本体の外側部に商用電源に
接続される接続プラグを出没可能に設け、非使用
状態で、このプラグを家庭用の100VAC電源コン
セントに差し込んでおくことによつて内部の充電
回路を介して電池が充電され、この電池を電源と
してモータ等の駆動を繰り返し行えるようになつ
ている。

≪考案が解決しようとする問題点≫ しかしながら、この充電式電気剃刀は、電池容
量が尽きた状態でコンセントに差し込み忘れた
り、充電時間中に停電があつた場合、軽快な切れ
味を保つために必要な充電時間がほぼ８〜10時間
程度のため、直ちに充電して使用できるわけでな
く、例えば夜に充電し忘れた場合には翌日使用で
きないことになる。

このため、従来では予備電源としての電池を本
体に内装したものもあるが、大きさや、重さなど
で問題があつた。

また、急速充電装置を設けた場合にはコスト的
に極めて高いものとなり、しかも例えば旅先など
で商用電源がないところでは使用するわけにはい
かないものとなる。

この考案は以上の背景に基づきなされたもので
あり、電気剃刀本体のカバーを予備電池のホルダ
に兼用し、これを本体に嵌合するだけで本体の内
部電源回路に接続できるようにすることによつ
て、本体内の電池容量が不足した場合にも軽快な
切れ味を保つて使えるようにした予備電源を装備
した充電式電気剃刀を提供するものである。

≪問題点を解決するための手段≫ 前記目的を達成するため、この考案は、商用電
源に差し込むための接続プラグを出没可能に設
け、該接続プラグに充電回路を介して接続される
駆動用の電池を内部に設けた電気剃刀本体と、該
電気剃刀本体の上部および底部に着脱可能に嵌合
されるカバーとを有し、該カバー内に予備電池を
収容するホルダを設け、該ホルダから突出する接
触端子をカバーの内面に露出するとともに、前記
電気剃刀本体の底面に内部電池と並列接続する外
部入力端子を配置し、前記カバーを電気剃刀本値
の底部に嵌合した状態で前記入力端子と接触端子
同士を接続してなる構造とした。

≪作用≫ この構成では通常の充電し忘れない場合には電
気剃刀本体を単独で使用でき、若し、充電し忘れ
た場合には、カバーを本体の底面に嵌合すれば、
予備の電池が内部の電源回路に接続し、予備電池
を電源として駆動を行うことができる。

≪実施例≫ 以下、この考案の一実施例を図面を用いて詳細
に説明する。

第１図、第２図はこの考案の一実施例を示す。

図において、１は電気剃刀本体、２は本体１の
ケーシング３の上部および底部外周の双方に着脱
可能に嵌合されるカバーである。

前記本体１はケーシング３の上部に綱刃４およ
びその下部にキワ剃り５を設けるとともに、キワ
剃り５の上下移動を兼ねた駆動用スイツチ６を側
面に配置している。また、前記ケーシング３の下
部一側部には100AC電源コンセントの差し込まれ
る接続プラグが出没可能に配置され、該接続プラ
グ７をケーシング３の内部に設けた充電回路８に
接続している。

更に前記ケーシング３の底面には本体内部に設
けたNi−Cad電池などの二次電池９に並列接続さ
れた一対の外部入力端子１０を露出配置してい
る。

電池９には前述のスイツチ６を介して前記綱刃
４およびキワ剃り５の駆動用モータ１１が接続さ
れているとともに、前記充電回路８および前記入
力端子１０の入力端が並列接続されている。

前記充電回路８は前記接続プラグ７に接続され
たトランス１２と、該トランス１２で降圧された
供給電源の整流回路１３とからなつており、該整
流回路１３の出力端を前記電池９の両極に並列接
続している。

前記カバー２はその内底部に仕切り板１４によ
つて区画された電池ホルダ部１５を設けたもの
で、該ホルダ部１５内に予備用の電池１６を収容
している。そして、この電池１６の両極端子部は
前記仕切り板の表面に露出する一対の接触端子１
７に導通している。

この各接触端子１７の配置間隔は、前記入力端
子１０の配置間隔と同じであり、カバー１２を本
体に底部の嵌合した状態で接触端子１７が入力端
子１０に接続し、電池１６は前記スイツチ６を介
して前記モータ１１に接触することになる。

以上の構成において、通常の非使用状態ではカ
バー２をケーシング３の上部に嵌合することによ
つて、カバー２は綱刃４およびキワ剃５りの部分
を保護し、衛生的な状態が保たれる。

また、通常の使用状態、すなわち、内部の電池
９の容量が充分にある場合にはカバー２を外した
状態で本体１のみを使用できる。

ところが、使用後に充電し忘れたり、停電など
の原因で電池容量が尽きた場合には、カバー２を
ケーシング３に底部に嵌合すれば、接触端子１７
が入力端子１０に接続し、ホルダ内の電池１６を
電源として本体１を使用できる。

なお、前記予備電池１６は単に充電し忘れたと
きのみに用いるものであるから、使い捨て用とし
ても良いし、二次電池を用いても良い。二次電池
を用いる場合には、第３図に示すようにカバー２
の側面に接続プラグ７を突出させるための切欠部
２０を形成しておき、カバー２を本体１の底面に
嵌合した状態で充電するようにすれば、本体１の
電池９と予備電池１６ともども本体１内に設けた
充電回路８によつて充電できる。

また、前記予備電池１６は内部電池９の充電用
として用いても良い。

≪効果≫ 以上実施例によつて詳細に説明したようにこの
考案の予備電源を装備した充電式電気剃刀によれ
ば、通常の充電し忘れない場合には電気剃刀本体
を単独で使用できるので予備の電池を本体内に内
装したものに比べ小型、軽量化できる。また、充
電し忘れたり停電などの原因によつて充電できな
かつた場合には、カバーを本体の底面に嵌合すれ
ば、予備の電池が内部の電源回路に接続し、予備
電池を電源として駆動を行うことができ、本体内
の電池容量が不足した場合にも軽快な切れ味を保
つて使えることができる。

【図面の簡単な説明】

第１図はこの考案に係る充電式電気剃刀の一部
断面斜視図、第２図は同電気剃刀の内部の回路
図、第３図は他の実施例を示す部分斜視図であ
る。 １……電気剃刀本体、２……カバー、３……ケ
ーシング、７……プラグ、８……充電回路、９…
…電池、１０……外部入力端子、１１……駆動用
モータ、１５……ホルダ部、１６……予備電池、
１７……接触端子。

Claims (1)

【実用新案登録請求の範囲】
1. 商用電源に差し込むための接続プラグを出没可
   能に設け、該接続プラグに充電回路を介して接続
   される駆動用の電池を内部に設けた電気剃刀本体
   と、該電気剃刀本体の上部および底部に着脱可能
   に嵌合されるカバーとを有し、該カバー内に予備
   電池を収容するホルダを設け、該ホルダから突出
   する接触端子をカバーの内面に露出するととも
   に、前記電気剃刀本体の底面に内部電池と並列接
   続する外部入力端子を配置し、前記カバーを電気
   剃刀本体の底部に嵌合した状態で前記入力端子と
   接触端子同士を接続してなることを特徴とする予
   備電源を装備した充電式電気剃刀。