JP3055559U - 携帯電話の交流直流充電型二次電池装置 - Google Patents

Abstract

(57)【要約】 【課題】 携帯電話の交流直流充電型二次電池の提供。 【解決手段】 面板と後部ケース体で組成されたケース
内に装着される充電装置とされて、該面板の内凹室内に
外に回転させて位置決め可能であるプラスチック製のプ
ラグ本体が設けられ、プラグのブレード後端が充電装置
の基板の導電バネ片を圧迫して接触導電効果を高めるよ
うにしてあり、充電回路が二色ＬＥＤ、充電電池セット
に跨設されて、充電電圧が参考電圧値により低い時、二
色ＬＥＤの紅色ランプが点灯し、充電電池セットが充電
飽和に至ると、二色ＬＥＤの緑色ランプが点灯し、同時
に線形ＩＣが低電位をホトカプラスイッチに出力して充
電を停止し、こうして電源を節約し充電電池セットの使
用寿命を延長できるようにしてある。

Description

【考案の詳細な説明】

【０００１】

【考案の属する技術分野】

本考案は一種の携帯電話の交流直流充電型二次電池装置に関し、特に直接家庭 用電源で充電を進行でき、また市販の充電器により直流で充電できるものに関す る。

【０００２】

【従来の技術】

従来の携帯電話の電池は充電器がなければ充電できず、このため使用者は余分 に充電器を購入する必要があった。そのため余分の支出が増え、並びに充電器の 体積、重量は大きく、相当に場所をとるため、携帯に不便であった。

【０００３】 このため、携帯電話の電池製造業者は、すでに図１に示されるような携帯電話 の二次電池装置を開発している。それは、ケース１０と充電装置で組成され、ケ ース１０の面板１２に予め左右の溝１４を具えた内凹室１３が設けられて、外向 きに回転して位置決めされうるプラグ１５を支持している。このプラグ１５は二 つのブレード１６と、該ブレード１６を横向きに貫通し連結する導電支軸１７を 具えている。充電装置の基板１１には左右の溝を具えた導電板１８が設けられて 、プラグ１５の導電支軸１７を支持し、家庭用交流をプラグ１５のブレード１６ 、導電支軸１７、導電板１８を介して充電装置に供給できるようにしてある。こ の導電支軸１７の設計は相対的に電流抵抗を増加し、並びに導電支軸１７と基板 １１の導電１８は硬性接触方式を採用しているため、確実な接触導電効果を達成 することができなかった。さらに、プラグ１５を外向きに回転させて位置決めし たり或いは内向きに回転させて収容する時、導電支軸１７がいずれも導電板１８ を離脱し、損耗して導電性に影響を生じることがあった。特に、プラグ１５の導 電支軸１７の位置決めは基板１１の確実な組立に依存し、さらに導電板１８によ り導電支軸１７が支持されているため、ぐらつき減少を発生しやすく、理想的な 使用状況を提供できなかった。

【０００４】 また、充電装置の交流入力端はプラグ１５に連接し、交流を整流、ろ波、安定 させて、さらにトランジスタで構成された駆動回路で変圧器と充電回路を駆動し ており、二次電池セット１９に対して直流を充電し、並びに直流出力端が面板１ ２の直流給電端に連接して、携帯電話に直流を供給できるようにしてある。しか し、充電装置は二次電池セット１９が充電飽和に至った時に自動的に駆動回路を 切ることができず、このため電源を浪費し、各回路及び二次電池セット１９の使 用寿命に影響を与え、並びに充電飽和時の表示を行えず、また二次電池セットの 過熱保護設計を有していなかった。

【０００５】

【考案が解決しようとする課題】

本考案は一種の携帯電話の交流直流充電型二次電池装置を提供することを課題 とし、それは、面板の内凹室と後部ケース体の間にプラグのプラスチック支軸を 挟持して、プラグのブレードが緊密に充電装置の基板の導電ばね片に接触させら れ、またプラグを下に回して収容する時、これらブレードが導電ばね片を離脱す るようにしてあり、全体の組立が迅速に確実に行え、耐久性を有し、電流伝導効 果を高めたものとする。

【０００６】 本考案は上記携帯電話の交流直流充電型二次電池装置において、外向きに回転 位置決め可能なプラグを後部ケース背面に設けて、二次電池を携帯電話から取り 外すことなく家庭用交流電源に差し込んで充電を進行できるようにすることを課 題としている。

【０００７】 本考案はさらに、上記携帯電話の交流直流充電型二次電池装置において、充電 回路を二色ＬＥＤと二次電池セット及びサーミスタに跨設し、充電電圧が参考電 圧より低い時、二色ＬＥＤの赤ランプが点灯し、二次電池が充電飽和に至ると二 色ＬＥＤの緑ランプが点灯し、同時に線形ＩＣが低電位をホトカプラースイッチ に出力して充電を停止するようにして、電源を節約し、各回路及び二次電池セッ トの使用寿命を延長できるようにすることを課題としている。

【０００８】

【課題を解決するための手段】

請求項１の考案は、携帯電話用の、直接家庭用交流電源に差し込んで充電でき る一種の交流直流充電型二次電池装置において、 一つのケースとされて、面板２０と後部ケース体２１で組成され、該面板２０ の正面に一つの内凹室２２が設けられて、該内凹室２２に外向きに回転させて位 置決め可能であるプラグ３０が支持並びに収容されている、上記ケース、 一つの充電装置とされて、上記ケース内に収容され、その交流入力端が上記プ ラグ３０に連接し、交流電源に対して整流、ろ波、電圧安定化を進行した後、ト ランジスタで組成された駆動回路により変圧器及び充電回路を駆動して、二次電 池セット６７に対して直流を充電し、並びにその直流出力端が面板２０部分の給 電バネ片４、４１に連接して携帯電話に直流を提供する上記充電装置を包括し、 上記ケースに支持されたプラグ３０のプラスチック製のプラグ本体３１の左右 側にそれぞれ一つのプラスチック製の支軸３２、３３が凸設され、該支軸３２、 ３３が該面板２０の内凹室２２の左右の溝２５内に配置されると共に、後部ケー ス体２１内側の相互に対応する左右の支持板２６、２７の前端の溝２８に回転自 在に挟持され、該プラグ３０の左右のブレード３４、３５が前後に上記プラグ本 体３１を貫通し、 該充電装置の基板５０の交流入力端に二つの導電バネ片５１、５２が延設され て外に回転させられたプラグ３０の二つのブレード３４、３５の後端を圧迫する ようにしてあり、 該充電装置の駆動回路のトランジスタのベースが一つのホトカプラースイッチ に連接し、 該充電装置の充電回路の変圧器の二次側コイルの出力端が一つの２色ＬＥＤに 跨接し、一つのコンデンサＣ４がダイオードＤ４に串接するほか、二次電池セッ ト６７に跨接し、一つの線形ＩＣがツェナーダイオードＤ５を介してコンデンサ Ｃ４とダイオードＤ４の間に連接して一つの参考電圧を提供し、線形ＩＣの別の 一端が２色ＬＥＤの跨接点に連接し、充電電圧を参考電圧と比較し、参考電圧よ り低い時、２色ＬＥＤの赤ランプが点灯し、二次電池セット６７が充電飽和に至 ると２色ＬＥＤの緑ランプが点灯し、線形ＩＣが低電位をホトカプラースイッチ に出力して駆動回路のトランジスタをオフとなすようにしてあり、 以上の構成を有することを特徴とする、携帯電話の交流直流充電型二次電池装 置としている。

【０００９】 請求項２の考案は、ケースに設けられたプラグ３０が下向きに回転させられ面 板２０の内凹室２２に収容される時、プラグ３０のブレード３４、３５の後端が 上向きに基板５０の導電バネ片５１、５２を離脱するようにしてあることを特徴 とする、請求項１に記載の携帯電話の交流直流充電型二次電池装置としている。

【００１０】 請求項３の考案は、ケースにおいて内凹室２２が面板２０に代わり後部ケース 体２１背面に設けられてプラグを支持並びに収容するのに用いられ、携帯電話よ り直接二次電池装置を取り外すことなく家庭用電源にプラグを差し込んで充電可 能とされたことを特徴とする、請求項１に記載の携帯電話の交流直流充電型二次 電池装置としている。

【００１１】 請求項４の考案は、充電装置の変圧器の二次側コイルの出力端が二次電池セッ ト６７に跨接する前にサーミスタに直列に連接することを特徴とする、請求項１ に記載の携帯電話の交流直流充電型二次電池装置としている。

【００１２】

【考案の実施の形態】

図２は、本考案の携帯電話の交流直流充電型二次電池装置を示し、それは直接 家庭用交流電源（一般には１１０〜２４０Ｖ）に差し込んで充電を進行できる。 該二次電池装置はケース内に充電装置を設置してあり、ケースの面板２０正面に 一つの内凹室２２が形成され、該内凹室２２の左右の側壁２３、２４の後端それ ぞれに溝２５が設けられてプラグ３０のプラスチック製のプラグ本体３１の左右 端に突出するプラスチック製の支軸３２、３３を保持し、プラグ３０の左右のブ レード３４、３５は前後方向にプラグ本体３１を貫通して前方が長く後方が短い 形態を呈する。別に後部ケース体２１の内側に対称な左右のプラスチック製の支 持板２６、２７が設けられ、その前端の溝２８でプラグ３０の支軸３２、３３を 挟持し、この挟持部分を中心としてプラグ３０を外向きに回転して位置決めする ことも或いは内に回転して収容することもできるようにしてある。

【００１３】 二次電池ケース内には充電装置の基板５０と二次電池セット６７が固定され、 基板５０の交流入力端より二つの導電バネ片５１、５２が延伸されて、弾性的に プラグ３０の二つのブレード３４後端を圧迫するのに用いられる。図４、５、６ にはプラグ３０が外向きに回され位置決めされた状態が示される。プラグ３０の プラグ本体３１は内凹室２２の左右の側壁２３、２４に組み合わされてプラスチ ック製の支軸３２、３３はプラスチック製の支持板２６、２７の溝２８と、凹室 ２２の左右の側壁２３、２４の溝２５とに回転自在に挟持され、家庭用電源をプ ラグ３０のブレード３４、３５及び導電バネ片５１、５２より充電装置に入力で きるようにしてあり、これにより、抵抗を減らし、電流伝導効果を高め、並びに 全体の組立が迅速に行えるようにし、耐久性を有するものとする効果を達成して いる。

【００１４】 図７に示されるように、二次電池セットに充電する必要がない時には、プラグ ３０を内に回して面板２０の内凹室２２空間に収容し、プラグ３０のブレード３ ４、３５後端を基板５０の導電バネ片５１、５２より離脱させる。

【００１５】 図８に示されるように、家庭用交流１１０、２４０Ｖが本考案の交流入力端６ ０に進入すると、整流回路６１、フィルタ回路、電圧安定回路６３、駆動回路６ ４及び充電回路６５を経て二次電池セット６７に対する充電が行われる。もし市 販の充電器を使用するなら、直流入力端６９及び図３に示される充電バネ片４２ を介して二次電池セット６７に対する充電が行われる。二次電池セットが充電飽 和に至ると、携帯電話に組み合わされ、即ち、直流出力端６８及び図３に示され る給電バネ片４０、４１により直流を携帯電話に提供できる。

【００１６】 図９を参照されたい。充電装置の交流入力端６０より直接１１０〜２２０Ｖの 交流電源を入力すると、整流回路６１のブリッジ整流器Ｄ１で交流が直流に変換 される。その中、限流抵抗Ｒ１が電流を一定範囲内に限定し、フィルタ回路６２ 中の抵抗Ｒ２、ダイオードＤ２にトランジスタＱ１が組み合わされてろ波を行い 、並びに電圧安定回路６３のツェナーダイオードＤ３と相互に組み合わされて、 一つの参考電圧を出力して駆動回路６４での比較使用に供する。

【００１７】 トランジスタＱ１とホトカプラースイッチＥ１が一つのスイッチ回路を構成し 、トランジスタＱ２に適当な電圧を提供し、電流は変圧器Ｔと充電回路６５を介 して二次電池セット６７に対して充電が進行される。充電回路６５は変圧器Ｔの 二次側コイルの出力端が一つの２色ＬＥＤに跨接し、一つのコンデンサＣ4 がダ イオードＤ４に直列に連接し、及び別に二次電池セット６７に跨接されている。 一つの線形ＩＣ Ｅ２がツェナーダイオードＤ５、抵抗Ｒ７を介してコンデンサ Ｃ４とダイオードＤ４の間に連接して一つの参考電圧を提供し、線形ＩＣ Ｅ２ のもう一端が２色ＬＥＤの跨接点とされて、充電電圧を参考電圧と比較し、参考 電圧より低い時、即ち第３ピンの電圧が第２ピンの電圧より低い時には駆動回路 ６４が動作し、並びに変圧器Ｔ、充電回路６５を介して二次電池セット６７に対 して充電を進行し、同時に２色ＬＥＤ（図３に示されるランプ孔２９参照）が赤 ランプを点灯し、充電進行状態であることを表示する。二次電池セット６７が充 電飽和に至る時、即ち第３ピンの電圧が第２ピンの電圧より高くなると、ダイオ ードＤ４が導通し、２色ＬＥＤが緑ランプを点灯し、同時に線形ＩＣ Ｅ２が低 電位をホトカプラスイッチＥ１に出力してトランジスタＱ２をオフとなし、充電 を停止させる。こうして電源を節約し、各回路及び二次電池の使用寿命を延長で きるようにしてある。

【００１８】 また、充電装置の変圧器Ｔの二次側コイル出力端は二次電池セット６７に跨接 する前、過熱保護回路６６のサーミスタＲ１０、Ｒ１１に串接し、二次電池セッ ト６７内部の温度が過高となった時、サーミスタＲ１０、Ｒ１１抵抗が低くなり 、過熱保護を行い、二次電池セット６７に対してさらに充電を行うを防止するよ うにしてある。

【００１９】 図１０を参照されたい。この実施例では内凹室２２が後部ケース体２１の背面 に設けられて、プラグ３０を支持、収容しており、二次電池セットを携帯電話か ら分離しなくとも直接家庭用電源に挿入して充電を行えるようにしてある。

【００２０】

【考案の効果】

総合すると、本考案の携帯電話の交流直流充電型二次電池装置は、全体の組合 せを迅速且つ確実に行え、耐久性を有し、電流伝導効果を高めてあり、携帯電話 が受信待機中に充電を進行でき、さらに充電中及び充電飽和状態を表示でき、充 電飽和時に自動的に充電を停止できて電源を節約できるほか、各回路及び二次電 池の使用寿命を延長でき、実際の使用の必要に符合し、極めて優れた実用性を有 している。

【図面の簡単な説明】

【図１】従来の携帯電話の二次電池装置の分解斜視図で
ある。

【図２】本考案の実施例の斜視図である。

【図３】図２の分解斜視図である。

【図４】図２のプラグを外向きに回して位置決めした状
態を示す斜視図である。

【図５】図２のプラグを外向きに回して位置決めした状
態を示す断面図である。

【図６】図５の側面図である。

【図７】図６のプラグを内向きに回して収容した状態表
示図である。

【図８】本考案の充電装置の実施例のブロック図であ
る。

【図９】図８の電気回路図である。

【図１０】本考案のもう一つの実施例の斜視図である。

【符号の説明】

２０ 面板 ２１ 後部ケース体 ２２ 内凹室 ２３ 側壁 ２４ 側壁 ２５ 溝 ２６ 支持板 ２７ 支持板 ２８ 溝 ２９ ランプ孔 ２１０ 後部ケース体 ２２０ 内凹室 ３０ プラグ ３１ プラグ本体 ３２ 支軸 ３３ 支軸 ３４ ブレード ３５ ブレード ４０ 給電バネ片 ４１ 給電バネ片 ４２ 充電バネ片 ５０ 基板 ５１ 導電バネ片 ５２ 導電バネ片 ６０ 交流入力端 ６１ 整流回路 ６２ フィルタ回路 ６３ 電圧安定回路 ６４ 駆動回路 ６５ 充電回路 ６６ 過熱保護回路 ６７ 二次電池セット ６８ 直流出力端 ６９ 直流入力端

Claims (4)

【実用新案登録請求の範囲】
1. 【請求項１】 携帯電話用の、直接家庭用交流電源に差
   し込んで充電できる一種の交流直流充電型二次電池装置
   において、 一つのケースとされて、面板２０と後部ケース体２１で
   組成され、該面板２０の正面に一つの内凹室２２が設け
   られて、該内凹室２２に外向きに回転させて位置決め可
   能であるプラグ３０が支持並びに収容されている、上記
   ケース、 一つの充電装置とされて、上記ケース内に収容され、そ
   の交流入力端が上記プラグ３０に連接し、交流電源に対
   して整流、ろ波、電圧安定化を進行した後、トランジス
   タで組成された駆動回路により変圧器及び充電回路を駆
   動して、二次電池セット６７に対して直流を充電し、並
   びにその直流出力端が面板２０部分の給電バネ片４、４
   １に連接して携帯電話に直流を提供する上記充電装置を
   包括し、 上記ケースに支持されたプラグ３０のプラスチック製の
   プラグ本体３１の左右側にそれぞれ一つのプラスチック
   製の支軸３２、３３が凸設され、該支軸３２、３３が該
   面板２０の内凹室２２の左右の溝２５内に配置されると
   共に、後部ケース体２１内側の相互に対応する左右の支
   持板２６、２７の前端の溝２８に回転自在に挟持され、
   該プラグ３０の左右のブレード３４、３５が前後に上記
   プラグ本体３１を貫通し、 該充電装置の基板５０の交流入力端に二つの導電バネ片
   ５１、５２が延設されて外に回転させられたプラグ３０
   の二つのブレード３４、３５の後端を圧迫するようにし
   てあり、 該充電装置の駆動回路のトランジスタのベースが一つの
   ホトカプラースイッチに連接し、 該充電装置の充電回路の変圧器の二次側コイルの出力端
   が一つの２色ＬＥＤに跨接し、一つのコンデンサＣ４が
   ダイオードＤ４に串接するほか、二次電池セット６７に
   跨接し、一つの線形ＩＣがツェナーダイオードＤ５を介
   してコンデンサＣ４とダイオードＤ４の間に連接して一
   つの参考電圧を提供し、線形ＩＣの別の一端が２色ＬＥ
   Ｄの跨接点に連接し、充電電圧を参考電圧と比較し、参
   考電圧より低い時、２色ＬＥＤの赤ランプが点灯し、二
   次電池セット６７が充電飽和に至ると２色ＬＥＤの緑ラ
   ンプが点灯し、線形ＩＣが低電位をホトカプラースイッ
   チに出力して駆動回路のトランジスタをオフとなすよう
   にしてあり、 以上の構成を有することを特徴とする、携帯電話の交流
   直流充電型二次電池装置。
2. 【請求項２】 ケースに設けられたプラグ３０が下向き
   に回転させられ面板２０の内凹室２２に収容される時、
   プラグ３０のブレード３４、３５の後端が上向きに基板
   ５０の導電バネ片５１、５２を離脱するようにしてある
   ことを特徴とする、請求項１に記載の携帯電話の交流直
   流充電型二次電池装置。
3. 【請求項３】 ケースにおいて内凹室２２が面板２０に
   代わり後部ケース体２１背面に設けられてプラグを支持
   並びに収容するのに用いられ、携帯電話より直接二次電
   池装置を取り外すことなく家庭用電源にプラグを差し込
   んで充電可能とされたことを特徴とする、請求項１に記
   載の携帯電話の交流直流充電型二次電池装置。
4. 【請求項４】 充電装置の変圧器の二次側コイルの出力
   端が二次電池セット６７に跨接する前にサーミスタに直
   列に連接することを特徴とする、請求項１に記載の携帯
   電話の交流直流充電型二次電池装置。