JPH0327137A

JPH0327137A - 実撚ライク糸の製造装置

Info

Publication number: JPH0327137A
Application number: JP15882889A
Authority: JP
Inventors: Yoshiyasu Maeda; 真栄田　善康
Original assignee: Murata Machinery Ltd
Current assignee: Murata Machinery Ltd
Priority date: 1989-06-21
Filing date: 1989-06-21
Publication date: 1991-02-05

Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】〔産業上の利用分野］本分明は、Ｓ撚りとＺ撚りを交互に出現させた延伸仮撚
糸である実撚ライク糸の製造装置に関する。

〔従来の技術〕

従来の類似の構造を持つ糸の製造装置としては、２組の
第１及び第２フィードローラと、第１及び第２フィード
ローラ間の下流側で糸に撚りを与える仮撚機と、第１及
び第２フィードローラ間の上流側で糸の撚りを熱固定す
るヒータ等を備えた延伸仮撚装置において、仮撚機を交
互に作動させて（糸を巻きつけたスビンナを高速回転さ
せて撚りを与えるものでは、このスピンナを交互に正転
・逆転させる、またＳ旋回流体ノズルとＺ旋回流体ノズ
ルを直列配置して交互に作動させる等）、仮撚しなから
Ｓ撚りとＺ撚りを交互に出現させるものが知られている
。また、加撚装置によって予め下撚を付与した原糸を延
伸仮撚装置で仮撚加工するものも知られている．〔発明が解決しようとする課題〕従来の技術で説明したもののうち前者においては、仮撚
機は仮撚加工と実撚とを兼用するものであり、ファッシ
５ン性素材として高価値で複雑な表面効果を有する実撚
ライク糸の製造に限界を生じるという問題点があった．また、後者においては、加撚装置と仮撚装置の非連続な
２段階工程であり生産効率が落ちるという問題点があっ
た．本発明は、従来の技術の有するこのような問題点に鑑み
てなされたものであり、その目的とするところは、表面
効果が複雑で高価値の実撚ライク糸を連続的に製造でき
る実撚ライク糸の製造装置を提供することを目的として
いる．〔課題を解決するための手段〕上記目的を達或させるために、本発明の実撚ライク糸の
製造装置は、２＆ｌの第１及び第２フィードローラと、
第１及び第２フィードローラ間の下流側で糸に撚りを与
える仮撚機とを備えた延伸仮撚区間の前後いずれかに更
に第３フィードローラを設け、第３フィードローラと延
伸加工区間の間に、一定方向の撚りを与えるニンプを所
定サイクルでＯＮ一ＯＦＦさせて糸にＳ撚りとＺ撚りを
交互に出現させるＯＮ−○ＦＦニップ式ツィスタを配置
したものである。

そして、前記ＯＮ−ＯＦＦニソプ式ツィスタは２個以上
であり、これらのＯＮ−ＯＦＦニップ弐ツイスタのＯＮ
−ＯＦＦサイクルを相互に関係付けるものもある．〔作用〕延伸加工区間の前後にＯＮ−○ＦＦニソプ式ツイスタを
追加するので連続的となる。仮撚機とは別のＯＮ−ＯＦ
Ｆニンプ式ツィスタは、そのニップを所定サイクルでＯ
Ｎ−ＯＦＦさせるだけであり、撚りを与えるツィスタの
駆動はそのままにして、糸へのニップのＯＮ−ＯＦＦ　
（ニソブ間隔変更又は糸道変更による糸への接触一非接
触）だけでＳ撚りとＺ撚りを交互に出現させることがで
き、ＯＮ−ＯＦＦのタイミング変更等で複雑な実撚りを
加工できる．そして、ＯＮ−ＯＦＦニップ式ツィスタを２個以上して
、これらのニップ式ツイスタのＯＮ−ＯＦＦサイクルを
相互に関係付けると、Ｓ撚りと無撚りとＺ撚りの交互の
出現を複合させ、所望の撚数と撚方向を所望の位置と順
序で出現させて、より？ｊＩ雑な実撚りを加工できる．〔実施例〕実施例について図面を参照して説明する．第１図は１個
のＯＮ−ＯＦＦニンブ式ツイスタを用いた場合の実施例
を示す模式図である。なお、第１図（ａ）は延伸仮撚区
間の前にＯＮ−ＯＦＦニップ式ツイスタを設けたもの、
第１図（ｂ）は延伸仮撚区間の後にＯＮ−ＯＦＦニップ
式ツイスタを設けたものを示す。第１図（ａ）（ｂ）に
おいて、第１フィードローラ１と第２フィードローラ２
間で、糸３は延伸可能な一定のフィード比で保持されつ
つ送給される．そして、第１と第２のフィードローラ１
，２間の下流に糸３に撚りを与える仮撚機４（図示例で
はニソプ式ツイスタであるが、これに限らずディスク式
等種々のタイプのものでよい）が配置されている。この
第ｌフィードローラＩ、第２フィードローラ２及び仮撚
ａ４が延伸仮撚の基本構戒であり、これらによって、延
伸仮撚区間６を形威している。なお、５は第１と第２の
フィードローラ１．２間の上流に配置され糸３の撚りを
熱固定するヒータ、７はクーリングプレートである。そ
して、第１図（ａ）においては、延伸仮撚区間６の前に
第３フィードローラ８が設けられ、第３と第１フィード
ローラ８，１間にＯＮ一ＯＦＦニップ式ツィスタ９が配
置されている。また、第１図（ｂ）においては、延伸仮
撚区間６の後に第３フィードローラ８が設けられ、第２
と第３フィードローラ２．８間にＯＮ−ＯＦＦニップ式
ツイスタ９が配置されている。

第２図はＯＮ−ＯＦＦニップ式ツィスタ９の作動原理を
示す図面である。第２図（ａ）は、ＯＮ−ＯＦＦ二ソプ
式ツイスタ９が糸３にニップするＯＮ（接触）状態を示
し、糸３はＯＮ−○ＦＦニップ式ツイスタ９の前後でＳ
撚り又はＺ撚りされる。次に、第２図（ｂ）のように、
ＯＮ（接触）状態が保持される一定時間の間は、糸３は
撚り戻しされつつ送給されるため、Ｓ撚りとＺ撚りの間
に無撚りが形或ささる。更に、第２図（Ｃ）のように、
ＯＮ−ＯＦＦニップ式ツイスタ９が糸３を解放するＯＦ
Ｆ（非接触）状態になると、Ｓ撚りもＯＮ−ＯＦＦニッ
プ式ツイスタ９を通過する．そして、第２図（ｄ）のよ
うに、ＯＮ−ＯＦＦニップ式ツイスタ９が再び糸３を二
・ノブするＯＮ状態において、ＯＮ−ＯＦＦニップ式ツ
イスタ９の前後の糸３は第２図（ａ）と同じＳ撚りとＺ
撚りとなる。このにょうに、ＯＮ−ＯＦＦニツブ式ツイ
スタ９のニップを単にＯＮ−ＯＦＦさせるだけで、Ｓ撚
りと無撚りとＺ撚りを交互に出現させることができる．第３図は第１図の製造装置におけるＳ撚り・Ｚ撚りの出
現状態を示すグラフ図である．第１図（ａ）に相当する
第３図（ａ）において、ＯＮＯＦＦ二フブ式ツイスタ９
のニップのＯＮ−ＯＦＦによって■のように、Ｓ撚りと
無撚り（Ｏ表示の部分）とＺ撚りをほぼ均等に出現させ
ている．そして、延伸仮撚区間７では、仮撚機７の撚り
が加算されて■のように、Ｚ撚りにシフトしている．そ
して、延伸仮撚区間７外では撚り戻しによって■のよう
にＳ撚りと無撚りとＺ撚りの均等なものとなる．次に、
第１図（ｂ）に相当する第３図（ｂ）において、延伸仮
撚区間７では、仮撚機７によって■のように均一な撚り
が入っている。そして、延伸仮撚区間７を出ると撚り戻
しによって＠のように無撚りとなる。そして、ＯＮ−Ｏ
ＦＦニップ式ツイスタ９のニップのＯＮ−Ｏ　Ｆ　Ｆに
よって＠のように．Ｓ撚りと無撚りとＺ撚りの均等なも
のとなる．なお、ＯＮ−ＯＦＦニップ式ツイスタ９のニ
ップのＯＮ−Ｏ　Ｆ　Ｆのタイミングを変えると、例え
ば無撚り（０表示の部分）を凍らしてＳ撚りとＺ撚りの
比率を高めることができる。

また、第３図は理想的な撚りを表示しており、実際の糸
の顕微鏡的観察下においては、各撚りのパターンの間に
遷移領域等を有している。しかし、この遷移領域が実撚
りを複雑にしてファソション性を高めることもある．第４図及び第５図は本発明に使用される○ＮＯＦＦニッ
プ式ツイスタの斜視図である．第４図はベルトを使った
ＯＮ−ＯＦＦニップ式ツイスタであり、第５図はディス
クを使ったＯＮ−ＯＦＦニソプ式ツイスタであり、この
ように、糸３をニノブして撚りを入れるものであればよ
い．第４図において、２＆ｌｌの回転ベルトｌｌａとｌ
ｌｂが互いに交差して、糸３をニソプして、糸３に撚り
を入れる．これらの回転ベルトｌｌａとｌｌｂを連動し
て糸３より離すと、糸３は解放状態となり、これらの回
転ベルトｌｌａとｌｌｂを連動して糸３に近づけて所定
圧で糸３をニップさせると、糸３に撚りが入る．このよ
うに、ベルトを使うＯＮ一ＯＦＦニンプ式ツイスタにお
いては、二７プのＯＮ−ＯＦＦは、回転ペルトｌｌａと
ｔｉｂを糸に対して遠近させるという簡単な動作で実現
できる．なお、回転ベルトｌｌａとｌｌｂの回転はその
ままでよい．第５図は、一部の円板面を対向させて配置
した２＆［ｌの回転ディスク１２ａ，１２ｂを互いに逆
回転させる．この対向面にて糸３をニップして糸３に撚
りを入れるものである．このディスクを使うＯＮ−ＯＦ
Ｆニップ弐ツイスタにおいても、回転ディスク１２ａ、
１２ｂを糸３に対して遠近させるという簡単な動作で、
ニソプのＯＮ−Ｏ　Ｆ　Ｆが実現できる。また、第４図
、第５図示のいずれのツイスタにおいても、糸３の糸道
を各ツイスクの二ソプ点から外すことによってＯＮＯＦ
Ｆさせることもできる。

なお、原料となる糸３は、延伸仮撚加工されるフィラメ
ント糸が使用される。また、機器配置は従来の延伸仮撚
装置の付加又は変更で本発明の製造装置となる。その機
器配置の一例を第６図に示す。第６図において、バソケ
ージ１３から解舒される糸３は第１フィードローラｌ４
、第２フィードローラｌ５及び第３フィードローラ１６
を経てパッケージｌ７に巻き取られる。第１フィードロ
ーラ１４と第２フィードローラ１５間の上流にヒータｌ
８を、下流に仮撚４ａｌ９を配置して、加撚−熱固定一
解撚を連続して行うものである。第２フィードローラｌ
５と第３フィードローラ１６間は糸３の再熱連続処理等
を可能とする区間であり、延伸仮撚装置に標準的に装備
されている。この第２フィードローラ１５と第３フィー
ドローラ１６間に、再熱連続処理に代えてＯＮ−ＯＦＦ
ニンブ弐ツイスタ９を配置すればよい。なお、実撚り固
定用のヒータ２０を設けることもできる．このように、
公知の延伸仮撚装置にＯＮ−ＯＦＦニソプ式ツイスタを
付加するという簡単な変更によって本発明の製造装置と
なる。

第７図は２個のＯＮ一ＯＦＦニップ式ツイスタを用いた
場合の一例としてのＳ撚り・Ｚ撚りの出現比率を示すグ
ラフ図である。なお、２個のＯＮ一ＯＦＦニップ式ツイ
スタの各々撚りの強さを変えることができるし、また撚
りの方向は同一でなければならないという必然性はなく
、同方向又は異方向でもよい。しかし、そのニップのＯ
Ｎ−ＯＦＦのタイミングを各々バラバラとするのではな
く、相互に関係付けられたものとすると、撚りの加算・
減算・付加等の複合実撚りを得ることができる。第７図
（ａ）は１個目のＯＮ−ＯＦＦニップ弐ツイスタによっ
てＺ撚り一無撚り−Ｓ撚りを均等間隔で入れたものであ
る。第７図（ｂ）は２個目のＯＮ−ＯＦＦ二・２ブ式ツ
ィスタによってＺ撚り一無撚り−Ｓ撚りを、１個口のＯ
Ｎ−ＯＦＦニノプ式ツイスタのものとはずらせて均等間
隔に入れたものである（１個目のＯＮ一ＯＦＦ二，プ式
ツ・ｆスタの無撚りに２個目のＯＮ一ＯＦＦニノプ弐ツ
イスタのＳ撚り又はＺ撚りが加算されるようにずらす）
。これら２個のＯＮ一ＯＦＦニノプ式ツイスタの撚りが
加算されると、第７図（Ｃ）に示す二段のＳ撚り又はＺ
撚り（無撚りがない）が交互に入ったものが得られる。

このように、２個のＯＮ−ＯＦＦニソプ弐ツィスタとす
ると、実撚りのパターンを自在に変更して種々の二−ズ
に対応する実撚ライク糸を得ることができる。

〔発明の効果〕

本発明は、上述のとおり構威されているので、次に記載
する効果を奏する。

ＯＮ−Ｏ　Ｆ　Ｆニップ式ツィスタを延伸仮撚区間の前
後に付加して、このツィスタのニソブを所定サイクルで
ＯＮ−ＯＦＦさせるだけで、Ｓ撚りとＺ撚りを交互に出
現させることができるようにしたので、ＯＮ−ＯＦＦニ
ップ式ツィスタのＯＮＯＦＦのタイξングを切り替える
という簡単な作動で、延伸仮撚糸に複雑な実撚りを連続
的に加えることができ、ファ冫ション性に優れた高価値
の実撚ライク糸を効率的に製造できる．そして、フィードローラ間の糸に一定方向の撚りを与え
るＯＮ−ＯＦＦニップ式ツィスタは２個以上として、こ
れらのＯＮ−Ｏ　Ｆ　Ｆニップ式ツィスタのＯＮ−ＯＦ
Ｆサイクルを相互に関係付けると、Ｓ撚りと無撚りとＺ
撚りの交互の出現を複合させて、所望の形状のＳ撚りと
２撚りを交互に出現させることとなり、より複雑な実撚
りが加工され種々のニーズに対応できる実撚ライク糸を
製造できる。

【図面の簡単な説明】

第１図は１個のＯＮ−ＯＦＦ二ンプ式ツィスタを用いた
場合の実施例を示す模式図、第２図はＯＮ一ＯＦＦニッ
プ式ツィスタの作動原理を示す図面、第３図はＳ撚り・
Ｚ撚りの出現状態を示すグラフ図、第４図及び第５図は
ＯＮ一ＯＦＦニノプ式ツイスタの斜視図、第６図は製造
装置全体の機器配置図、第７図は２個のＯＮ−○ＦＦニ
ップ式ンイスタを用いた場合のＳ撚り・Ｚ撚りの出現比
率を示すグラフ図である。１・・・第１フィードローラ、２・・・第２フィードローラ、３・・・糸、４・・・仮撚機、５・・・ヒータ、６・・・延伸仮撚区間、８・・・第３フィードローラ、９・・・ＯＮ一ＯＦＦニソプ式ツィスタ。

Claims

【特許請求の範囲】

（１）２組の第１及び第２フィードローラと、第１及び
第２フィードローラ間の下流側で糸に撚りを与える仮撚
機とを備えた延伸仮撚区間の前後いずれかに更に第３フ
ィードローラを設け、第３フィードローラと延伸加工区
間の間に、一定方向の撚りを与えるニップを所定サイク
ルでＯＮ−ＯＦＦさせて糸にＳ撚りとＺ撚りを交互に出
現させるＯＮ−ＯＦＦニップ式ツイスタを配置したこと
を特徴とする実撚ライク糸の製造装置。
（２）前記ＯＮ−ＯＦＦニップ式ツイスタは２個以上で
あり、これらのＯＮ−ＯＦＦニップ式ツイスタのＯＮ−
ＯＦＦサイクルを相互に関係付ける請求項１記載の実撚
ライク糸の製造装置。