JPH0326966B2 - - Google Patents

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JPH0326966B2
JPH0326966B2 JP62007610A JP761087A JPH0326966B2 JP H0326966 B2 JPH0326966 B2 JP H0326966B2 JP 62007610 A JP62007610 A JP 62007610A JP 761087 A JP761087 A JP 761087A JP H0326966 B2 JPH0326966 B2 JP H0326966B2
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JP
Japan
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laser beam
lesion
image
laser
intensity
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JP62007610A
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Hiroaki Kumagai
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Description

【発明の詳細な説明】 (産業上の利用分野) 本発明は、生物組織の診断装置及びそれを用い
た治療装置に関するものであり、特に、癌、潰瘍
その他の病変部を診断し、そしてレーザー光を用
いて、該病変部を安全・確実に治療することので
きる生物組織の診断装置及びそれを用いた治療装
置に関するものである。
(従来の技術) 癌、潰瘍その他の病変部(以下、単に病変部と
いう)の種別、病変の進行状態およびその大きさ
等を目視以外の方法で診断する装置は、該病変部
の治療を行なう上で欠くことのできないものであ
る。
本発明は、すでにそれら診断装置、画像解析装
置等を多数開発し、特許出願している。これらの
中で特願昭59−277784号明細書、および特願昭60
−145159号明細書には、生物組織に対して非接触
で、該組織の分光画像を撮影することのできる画
像撮影装置が開示されている。前記画像撮影装置
を内視鏡等に適用することにより、分光画像の画
像解析による病変部の診断を、患者にあまり大き
な負担をかけずに、正確に行なうことができる。
病変部の治療には、該病変部を外科的に切除し
てしまう方法のほかに、レーザー光線を病変部に
照射して、該病変部の組織を破壊してしまう方法
がある。このレーザー光線照射による治療方法に
は、 (1) 比較的高エネルギのレーザー光線を照射し
て、その熱作用により病変部の組織を焼く方法
と、 (2) 比較的低エネルギーのレーザー光線を比較的
広範囲に亘つて照射して、その光化学反応によ
り病変部組織のみを破壊する方法とがある。
前記(2)に記載された方法を行なう際には、前記
光化学反応を促進させ、また病変部の存在を明確
に識別することができるように、抗癌剤、向腫瘍
物質等を患者に投与あるいは注射する場合があ
る。前記向腫瘍物質には、例えば癌細胞に対して
吸収性が良く、かつ螢光を発するヘマトポルフイ
リンがある。
(発明が解決しようとする問題点) 上記した従来の技術は、次のような問題点を有
していた。
(1) 前述した画像撮影装置は、確かに病変部を客
観的かつ正確に診断することができるものであ
り、診断する医師の経験、勘等は不要である。
しかし、組織の表面からその下層に向つて病
変がどのように進行しているか、すなわち、病
変部の断面形状がどのようになつているかは診
断することができない。換言すれば、従来の画
像撮影装置は、病変部の平面輪郭形状しか判別
することができず、その深さは識別することが
できない。
したがつて、例えば螢光分光画像を撮影して
被検部の診断をする場合、励起光となるレーザ
ー光線の照射エネルギーが弱く、該レーザー光
線が病変部の粘膜層までにしか達しないときに
は、該粘膜層よりも深い領域、すなわち粘膜下
層あるいは筋肉層に病変がどのように進行して
いるかは全く識別することができない。
この結果、前記画像撮影装置により識別され
た病変部の輪郭形状に基づいて該病変部の治療
を行なつても、病変部が組織の下層に残留して
しまうおそれがある。
逆に励起光の照射エネルギーが充分に強い場
合には、病変部の完全な輪郭形状を識別するこ
とができるが、病変部組織を破壊するために照
射されるレーザー光線の照射エネルギーをどの
程度に設定したら良いかを認識することができ
ないので、病変部のみならず、該病変部より下
層の健常部までも破壊してしまうおそれがあ
る。
(2) 病変が癌のように転移するおそれがある場
合、前述した治療方法では、切除され、あるい
は破壊された病変部の周囲に、該病変部の細胞
や遺伝子等が飛散するおそれがある。
この結果、他の健常部に病変部が転移してし
まうことになり、前記病変の治療が全く無意味
なものになる。また、病変部を治療したことに
より、該病変部が拡大してしまうことにもな
る。
本発明は、前述の問題点を解決するためになさ
れたものである。
(問題点を解決するための手段および作用) 前記の問題点を解決するために、本発明は、複
数の異なる強度でレーザー光を被検部に照射し、
それぞれの螢光または反射光による分光画像を撮
影し、それら各画像の画情報を減算して、被検部
における病変部の深度を判別するようにした点に
特徴がある。また、その後、被検部にレーザービ
ームを走査しながら照射し、かつ該レーザービー
ム強度を前記病変部の深度に応じて変化させると
いう手段を講じた点にも特徴がある。
(実施例) 以下に、図面を参照して、本発明を詳細に説明
する。
第1図は本発明の一実施例の概略ブロツク図で
ある。
第1図において、第1のレーザー光源10から
放射されるレーザー光20は、コリメーター11
を通過して平行光線となる。そして、前記レーザ
ー光20は、振動型拡散板12および偏光フイル
ター13Aを通過した後、第1のダイクロイツク
ミラー14Aでその大部分が反射される。
反射されたレーザー光20は、可撓性を有する
光フアイバー束200のイメージフアイバー20
1の一端に入射され、該イメージフアイバー20
1の他端から放射される。
したがつて、前記光フアイバー束200を、例
えば生体の胃S内へ挿入すれば、胃Sの、所望の
内壁(被検部分)にレーザー光20を照射するこ
とができる。
前記第1のレーザー光源10から放射されるレ
ーザー光20は、第1のレーザー強度調整装置1
04によりその強度(放射エネルギー)が調整さ
れる。前記第1のレーザー強度調整装置104
は、画像処理装置71に接続されている。
前記振動型拡散板12は、振動盤(図示せず)
に接続されていて、該振動型拡散板12の表面と
平行な方向(矢印Z方向)に振動することができ
る。前記振動型拡散板12の振動により、レーザ
ー光の照射を均一にすることができる。
前記第1のダイクロイツクミラー14Aは、そ
の表面と該表面に入射するレーザー光20との成
す角度が約60度となるように、換言すれば、前記
レーザー光20が水平に進行するならば、鉛直線
と約30度の角度を成すように、配置されている。
被検部分は、前記レーザー光20の照射を受け
て、螢光を発生する。前記螢光は、レーザー光2
0の反射光成分と共に、例えば矢印30Aの方向
へ進行し、イメージフアイバー201内を通過し
て、再び第1のダイクロイツクミラー14Aに達
する。前記レーザー光20の反射光成分の大部分
は、前記第1のダイクロイツクミラー14Aで反
射されるが、その一部は、螢光と共に、第1のダ
イクロイツクミラー14Aを通過する。
なお、ダイクロイツクミラー14Aが前述した
ように配置されることによつて、前記レーザー光
20の反射光成分は、より効果的に除去されるこ
とができる。
前記第1のダイクロイツクミラー14Aを通過
した光は、ハーフミラー61を通過し、そして、
さらに偏光フイルター13B、第2のダイクロイ
ツクミラー14B、および干渉フイルター16を
通過する。前記偏光フイルター13Bは、前記偏
光フイルター13Aにより偏光されたレーザー光
20の反射光成分を通過させないように配置され
ている。
前記干渉フイルター16を通過した光は、ター
レツト式フイルター54を通過して、イメージイ
ンテンシフアイア24に入射される。
前記ターレツト式フイルター54は、円板状の
枠体に種々の相異なる波長の帯域通過フイルター
が設けられたものであり、その中心軸18Bを中
心として回動することができる。前記イメージイ
ンテンシフアイア24は、リレーレンズ34を介
して、カメラ44に接続されている。前記カメラ
44は、例えば、その受光素子としてCCD等の
イメージセンサを用いたカメラである。前記カメ
ラ44は、画像処理装置71に接続されている。
同様に、CRT81も前記画像処理装置71に接
続されている。
第2のレーザー光源101から放射されるレー
ザービーム101Aは、レーザービーム走査装置
102を介してハーフミラー61に達し、そして
該ハーフミラー61で反射される。その後、前記
レーザービーム101Aはイメージフアイバー2
01内に入射し、被検部分に照射される。
前記レーザービーム走査装置102は、レーザ
ービーム101Aを所定の領域内で走査し、この
結果、レーザービーム101Aは、被検部分の所
定の領域に順次照射される。
前記第2のレーザー光源101から放射される
レーザービーム101Aは、第2のレーザー強度
調整装置103によりその強度(放射エネルギ
ー)が調整される。
前記レーザービーム走査装置102および第2
のレーザー強度調整装置103は、前記画像処理
装置71に接続されている。
第2図は、第1図に示された光フアイバー束2
00をA−A線で切断した概略断面図である。第
2図において、第1図と同一の符号は、同一また
は同等部分をあらわしている。
光フアイバー束200は、その中央部に画情報
伝送用のイメージフアイバー201を備え、その
周囲には導光フアイバー202が配置されてい
る。
再び第1図に戻り、前記光フアイバー束200
の、カメラ44側の端部は、導光フアイバー20
2がイメージフアイバー201の側面から取りは
ずされている。
前記導光フアイバー202には、加熱用光源1
05から放射される光(例えば赤外線、レーザー
光等)が入射される。そして、前記光は、導光フ
アイバー202の端部202Aから被検部分に照
射される。なお、前記光が被検部分に向つて拡散
して照射されるように、導光フアイバー202
の、被検部分側の端部202Aは曲面となるよう
に成型されている。
前記加熱用光源105は、前記画像処理装置7
1に接続されている。
なお、少なくとも、ダイクロイツクミラー14
Aからイメージインテンシフアイア24へ至る光
路が暗箱100内を通過するように、当該装置は
構成されている。第1図においては、前記暗箱1
00の一部は省略されている。
被検部分15Aで発生した螢光は、第1のダイ
クロイツクミラー、偏光フイルター、第2のダイ
クロイツクミラー、干渉フイルター、および帯域
通過フイルターを通過して、イメージインテンシ
フアイア24に達するが、前記各光学素子を通過
する際に、該光学素子の特性に応じて、螢光の一
部が反射したり、吸収されたりして、減衰してし
まうことがある。
したがつて、前記カメラ44で分光画像を撮影
する前に、種々の波長の光を、前記各光学素子に
照射して、その減衰率を測定しておけば、より正
確な分光画像を得ることができる。
さて、以上の構成を有する本発明の一実施例の
動作を、第1図、ならびに第3図および第4図を
参照して説明する。
第3図は本発明の一実施例の動作を説明するた
めのフローチヤート、第4図は被検部分(胃S)
に形成された病変部15A(例えば癌)とCRT8
1に写しだされる画像との関係を説明するための
図であり、第4図Aは胃Sに形成された病変部1
5Aの断面図、同図BないしDは第1のレーザー
光源10から放射されるレーザー光の強度に応じ
てカメラ44に入射される病変部15Aの螢光強
度分布図、同図EはCRT81に写し出される被
検部分の画像である。
まず、第3図のステツプS1において、第1の
レーザー強度調整装置104を付勢して、第1の
レーザー光源10から所定波長のレーザー光を第
1強度Bで放射させる。この第1強度Bは、イメ
ージフアイバー201から胃Sに放射されるレー
ザー光が、第4図Aの矢印Bで示されるように、
胃Sの粘膜層のみに達するように、あらかじめ設
定されたレーザー光の強度である。
前記レーザー光の照射により被検部から発生す
る螢光は、第4図Bに示される強度分布を有して
いる。
被検部分で反射されたレーザー光および被検部
分で発生した螢光は、再びイメージフアイバー2
01を通過し、そして各種光学素子を通過するこ
とにより、該螢光のみが抽出され、増幅されて、
カメラ44に入射される。
ステツプS2においては、前記カメラ44によ
り撮影された被検部分の画像、すなわち第4図B
の強度分布を有する螢光分光画像の画情報が画像
処理装置71内の第1および第N画像メモリ(図
示せず)に記憶される。
そして、ステツプS3において、前記螢光分光
画像がCRT81に表示される。
つぎに、ステツプS4において、再び第1のレ
ーザー強度調整装置104を付勢して、第1のレ
ーザー光源10から第2強度Cでレーザー光を放
射させる。この第2強度Cは、イメージフアイバ
ー201から胃Sに放射されるレーザー光が第4
図Aの矢印Cで示されるように、胃Sの粘膜下層
の中程まで達するようにあらかじめ設定されたレ
ーザー光の強度である。
この場合、被検部から発生する螢光は、第4図
Cに示される強度分布を有している。そしてこの
螢光分光画像は、再びカメラ44で撮影される。
ステツプS5においては、前記カメラ44によ
り撮影された被検部分の画像、すなわち第4図C
の強度分布を有する螢光分光画像の画情報が、画
像処理装置71内の第2画像メモリ(図示せず)
に記憶される。
つぎに、ステツプS6において、前記第2画像
メモリに記憶された画情報から、第1画像メモリ
に記憶された画情報を減算する。すなわち、第4
図Cに示された画情報から同図Bに示された画情
報が減算され、同図Cに斜線で示された螢光分光
画像のみが抽出される。
この場合、第1画像メモリに記憶された螢光分
光画像を撮影する際に照射されたレーザー光の強
度の方が、第2画像メモリに記憶された螢光分光
画像を撮影する際に照射されたレーザー光の強度
よりも小さいので、第1画像メモリに記憶された
螢光分光画像の方が第2画像メモリに記憶された
それよりも相対的に螢光強度が小さい場合があ
る。
したがつて、この場合は、第1画像メモリに記
憶された螢光分光画像の画情報に所定の倍率を乗
算してから、前記減算を行なえば良い、第4図B
においては、前記所定倍率乗算後の螢光分布曲線
が二点鎖線で示されている。
なお、この相対的な螢光強度差は、あらかじ
め、被検部分ごとに、また病変部の種類ごとに実
験しておくことにより求めることができる。
前記減算を行なつたならば、その結果を第N画
像メモリに記憶しておく。
そして、ステツプS7において、前記減算結果
をCRT81に表示する。このステツプS7におけ
るCRT81への表示を、前記ステツプS3におけ
る表示色と異なる色で行なうようにする。
つぎに、ステツプS8およびステツプS9におい
て、前記第2強度Cよりもさらに大きな第3強度
Dで、第1のレーザー光源10からレーザー光を
照射し、そしてその螢光分光画像を撮影し、第3
画像メモリに記憶する。
その後、ステツプS10およびステツプS11にお
いて、第3画像メモリに記憶された画情報から、
第2画像メモリに記憶された画情報を前記ステツ
プS6で行なわれた処理と同様に減算し、その結
果(第4図Dのクロスハツチング部分)を第N画
像メモリに記憶すると共に、CRT81に表示す
る。この表示も、前記ステツプS3、S7で行なわ
れた表示の表示色と異なる色で行なう。
このステツプS1からステツプS11までの手順に
より、例えば、第4図Aに示される深度分布を有
する病変部15Aが、同図Eに示されるように、
等高線で、CRT81上に表示されることになる。
ステツプS12においては、第N画像メモリに記
憶された螢光分光画像から病変部が認められるか
否かが診断される。病変部が認められなければ当
該処理工程は終了する。
病変部が認められたならば、ステツプS13にお
いて、病変部15Aが加熱される。前記加熱は、
加熱用光源105(第1図)を付勢して、導光フ
アイバー202から加熱用光線を病変部15Aに
照射することにより行なわれ、その加熱温度は、
42〜43℃である。
そして、ステツプS14においては、第2のレー
ザー強度調整装置103およびレーザービーム走
査装置102を付勢して、第2のレーザー光源1
01から放射されるレーザービームを病変部15
A上に走査し、照射する。そして、このとき前記
第N画像メモリに記憶された螢光分光画像(第4
図Eで示されたような病変部15Aの深度分布)
に基づいて、前記第2のレーザー強度調整装置1
03を制御し、すなわち、病変部15Aの深度が
深い部分にはレーザービームを強くし、逆に深度
が浅い部分にはレーザービームが弱くなるように
第2のレーザー強度調整装置103を制御する。
この結果、必要以上に健常部を傷付けることな
く、病変部15Aを確実に破壊することができ
る。すなわち、病変部15Aを差別的に確実に破
壊することができる。
ステツプS14の処理が行なわれた後は、ステツ
プS15において、前記加熱用光源105の付勢を
解除し、病変部15Aの加熱を中止する。
そして、その後、当該処理は、ステツプS1に
戻る。
前記ステツプS14の操作により、病変部15A
が完全に破壊されたならば、その後に実行される
ステツプS1ないしステツプS11の処理により作成
される螢光分光画像に病変部が写らないので、ス
テツプS12において病変部がない、すなわち完全
に破壊されたことが確認されて、当該処理は終了
する。
なお、前記ステツプS1からステツプS15までの
処理は、極めて短時間のうちに行なわれることが
できるので、螢光分光画像が作成されてから、第
2のレーザー光源101から被検部分にレーザー
ビームが照射されるまでに、光フアイバー束20
0の先端と被検部分との位置関係があまり変わる
ことがない。
第5図は第1図に示された画像処理装置71の
構成を示す概略ブロツク図である。第5図におい
て、第1図と同一の符号は、同一または同等部分
をあらわしている。
まず、カメラ44は、制御装置301および入
力・演算装置307に接続されている。そして前
記カメラ44は、制御装置301の指令により撮
影を開始し、画像を入力・演算装置307に出力
する。
前記入力・演算装置307には、第1ないし第
N画像メモリ311〜315が接続されている。
前記入力・演算装置307は、第1ないし第(N
−1)画像メモリ311〜314に記憶された画
情報に基づいて、第3図のステツプS6、ステツ
プS10等に示された処理を行なう。
前記第N画像メモリ315は画像演算装置30
6に接続され、また該画像演算装置306は
CRT81に接続されている。
前記制御装置301には、さらに偏向演算装置
302、強度設定装置303,304および付勢
タイミング設定装置305が接続され、さらに前
記各装置にはレーザービーム走査装置102、第
2のレーザー強度調整装置103、第1のレーザ
ー強度調整装置104および加熱用光源105が
接続されている。
前記制御装置301は、前記各装置を予定のタ
イミングで付勢し、レーザー光20(第1図)の
強度を変えて、複数の分光画像を撮影する。そし
てそれらの画像は第1ないし第(N−1)画像メ
モリ311〜314に記憶されると共に、入力・
演算装置307において各々の画像の減算処理が
行なわれて、第4図Eに示されるような深度分布
を把握することのできる分光画像が作成される。
前記分光画像は第N画像メモリ315に記憶さ
れ、画像演算装置306において所定の処理が施
された後、CRT81に表示される。
つぎに、制御装置301は、前記第N画像メモ
リ315に記憶された画情報に基づいて、偏向演
算装置302および強度設定装置303を付勢
し、病変部に前記画情報に応じた強度でレーザー
ビームを照射し、該病変部を破壊する。このと
き、付勢タイミング設定装置305も同時に付勢
されて、被検部が加熱される。
さて、本発明は、前述した実施例のみに限定さ
れることなく、つぎのように、種々の変形が可能
である。
(1) 螢光分光画像を撮影する代わりに、被検部分
の反射吸光度を測定しても良い。
(2) 第3図に示されたフローチヤートのステツプ
S12において、病変部がないと判断された場合
には、レーザー光源10から放射されるレーザ
ー光線および帯域通過フイルターの波長を変え
て、ステツプS1からステツプS12までの処理を
繰り返し行なうように、画像処理装置71をプ
ログラムしておいても良い。これにより、病変
部の種類を診断することができ、またその種類
に応じて第2のレーザー強度調整装置103の
制御を行なえば、その病変部に応じた最適なレ
ーザービーム強度で治療を行なうことができ
る。
(3) 前記一実施例においては、分光画像の撮影
は、第1ないし第3強度の3種類の強度でレー
ザー光を照射することにより行なわれるものと
して説明したが、2種類あるいは4種類以上の
強度でレーザー光を照射して分光画像を撮影し
ても良いことは当然である。
(4) さらに、病変部の種類および病変の進行状態
によつては、第2のレーザー光源101から放
射されるレーザービームを用いないで、外科的
に病変部の切除を行なうようにしても良い。
(発明の効果) 以上の説明から明らかなように、本発明によれ
ば、つぎのような効果が達成される。
(1) 病変部の断面形状、すなわち病変部の深度分
布がわかるので、治療の際、該病変部を取残し
たり、あるいは不必要に健常部を傷付けること
がない。したがつて、患者の肉体的負担を最小
限に抑えることができると共に、極めて信頼性
の高い治療を行なうことができる。
また、前記のような病変部の診断の後に、即
座にレーザービームを照射して病変部をその深
度に応じて破壊できるので、患者の肉体的負担
をさらに抑えることができる。
(2) レーザービームを照射して病変部を破壊する
際に、該病変部を加熱すれば、換言すれば、レ
ーザービーム照射による治療と、温熱療法によ
る治療とを同時に行うようにすれば、前記レー
ザービーム照射により、転移性の病変部組織
(癌)が、該病変部周囲の健常部に飛散しても、
該病変部組織を温熱療法により破壊することが
できるので、治療により病変が転移することが
ない。つまり、前記各治療の相乗作用により、
極めて安全性の高い治療を行なうことができ
る。
【図面の簡単な説明】
第1図は本発明の一実施例の概略ブロツク図、
第2図は第1図に示された光フアイバー束をA−
A線で切断した概略断面図、第3図は本発明の一
実施例の動作を示すフローチヤート、第4図は被
検部分に形成された病変部とCRTに写しだされ
る画像との関係を示す図、第5図は画像処理装置
の構成を示す概略ブロツク図である。 10……第1のレーザー光源、11……コリメ
ーター、14A……第1のダイクロイツクミラ
ー、14B……第2のダイクロイツクミラー、1
5A……病変部、24……イメージインテンシフ
アイア、34……リレーレンズ、44……カメ
ラ、61……ハーフミラー、71……画像処理装
置、81……CRT、101……第2のレーザー
光源、102……レーザービーム走査装置、10
3……第2のレーザー強度調整装置、104……
第1のレーザー強度調整装置、105……加熱用
光源、200……光フアイバー束、201……イ
メージフアイバー、202……導光フアイバー。

Claims (1)

  1. 【特許請求の範囲】 1 イメージフアイバーと、 前記イメージフアイバーの一端に診断用レーザ
    ー光線を照射するレーザー光源と、 前記診断用レーザー光線が前記イメージフアイ
    バーを介して被検部の予め設定された複数種の所
    定深度に順次達するように、該診断用レーザー光
    線の強度を制御するレーザー強度調整装置と、 被検部で発生した螢光および被検部で反射した
    反射光のいずれか一方を所定波長成分だけ抽出す
    る分光手段と、 前記診断用レーザー光線が被検部の予め設定さ
    れた複数の所定深度に達するごとに、前記分光手
    段により分光された被検部の分光画像を撮影する
    カメラと、 前記カメラにより得られた、隣接した2つの深
    度における分光画像の差を演算して、被検部にお
    ける病変部の、前記深度のうちの深い方の輪郭形
    状を判別する病変部深度判定手段とを具備したこ
    とを特徴とする生物組織の診断装置。 2 イメージフアイバー、 前記イメージフアイバーの一端に診断用レーザ
    ー光線を照射する第1のレーザー光源、 前記診断用レーザー光線が前記イメージフアイ
    バーを介して被検部の予め設定された複数種の所
    定深度に順次達するように、該診断用レーザー光
    線の強度を制御する第1のレーザー強度調整装
    置、 被検部で発生した螢光および被検部で反射した
    反射光のいずれか一方を所定波長成分だけ抽出す
    る分光手段、 前記診断用レーザー光線が被検部の予め設定さ
    れた複数の所定深度に達するごとに、前記分光手
    段により分光された被検部の分光画像を撮影する
    カメラ、 及び前記カメラにより得られた、隣接した2つ
    の深度における分光画像の差を演算して、被検部
    における病変部の、前記深度のうちの深い方の輪
    郭形状を判別する病変部深度判定手段より成る生
    物組織の診断装置と、 治療用レーザー光線を放射する第2のレーザー
    光源と、 前記治療用レーザー光線を前記イメージフアイ
    バーの一端の所定平面で順次走査するレーザー光
    線走査装置と、 前記病変部深度判定手段により判定された病変
    部の深度に応じて、前記のように走査される治療
    用レーザー光線の強度を制御し、その深度までに
    ある前記病変部を破壊する第2のレーザー強度調
    整装置とを具備したことを特徴とする生物組織の
    治療装置。
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Citations (4)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPS6014840A (ja) * 1983-07-07 1985-01-25 松下電器産業株式会社 レ−ザ−内視鏡
JPS61154638A (ja) * 1984-12-28 1986-07-14 熊谷 博彰 生物組織のマルチスペクトル画像解析装置
JPS61203939A (ja) * 1985-03-07 1986-09-09 萩原 文二 肝機能検査用皮膚半導体レーザーセンサー
JPS61293432A (ja) * 1985-06-21 1986-12-24 オリンパス光学工業株式会社 経内視鏡用分光診断装置

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