JPH0326729Y2 - - Google Patents

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JPH0326729Y2
JPH0326729Y2 JP18888483U JP18888483U JPH0326729Y2 JP H0326729 Y2 JPH0326729 Y2 JP H0326729Y2 JP 18888483 U JP18888483 U JP 18888483U JP 18888483 U JP18888483 U JP 18888483U JP H0326729 Y2 JPH0326729 Y2 JP H0326729Y2
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boat body
support arm
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sliding plate
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JP18888483U
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Description

【考案の詳細な説明】 〔産業上の利用分野〕 本考案はパンタグラフ型集電装置に係わり、特
にその集電装置舟体部と支持アームとを接続する
接続機構の改良に関するものである。
〔従来の技術〕
従来、パンタグラフ型集電装置の舟体部の支持
構造は第1図に示されるものが一般的によく知ら
れている。
第1図は従来のパンタグラフ型集電装置の舟体
部の支持構造部分の側面を示す説明図、第2図は
第1図のア−ア線矢視断面図である。
第1図において、架線1には、舟体2上に所定
間隔に固設された2組の摺り板3が接続されてい
る。舟体2はリベツトなどで受け金具4に固着さ
れ、受け金具4には舟体2が所定値、つまり図示
の如く、間隔δ以上回動しないようにストツパー
ピン5が同一水平線上に所定間隔でもつて2箇所
に設けられている。
更に、ストツパーピン5の同一水平線上のほぼ
中央部分には舟体2が回動可能なように接続ピン
6で支持アーム7の一端に支承されている。
かくして、舟体2、摺り板3および受け金具4
などからなる集電舟体部と接続ピン6によつてこ
れらを支持アーム7で支承する支持アーム部は二
組み設けられ、それぞれの支持アーム7の他端は
支持アーム7が回動可能なように支点ピン8が支
え桿9の上部に支承されている。
また、舟体2は、接続ピン6のみで支承され、
摺り板3が架線1から離れたときは集電舟体部の
質量のみで、δ間上に浮遊する。また、支え桿9
の中間部分には交差して互いに回動可能なように
上枠10が支承され、支え桿9の下部には上枠1
0を平衡ならしめるよう支え桿9と上枠10との
間に引つ張りばね11が設けられている。
更にまた、支持アーム7の平衡がとれるように
支持アーム7の中心部分間および支持アーム7の
中心部分と上枠10間にはそれぞれ復元ばね12
および平衡ばね13が設けられている。
かような装置において、架線1と摺り板3は静
的に一定の接触力が得られるように、上枠10の
回動によつて上方向へ支え桿9、支持アーム7、
復元ばね12、平衡ばね13および舟体2などを
介して接設されている。
そして、摺り板3が架線1を押圧せしめて電車
が走行すると、架線1と摺り板3間は摺動面の凹
凸、風力および電車の振動などにより互いに運動
し、絶えず僅かな傾斜を伴う。この傾斜に摺り板
3を追随させるために、通常は接続ピン6を設け
て舟体2を矢印A方向に回動させ、間隔δ以上に
なると、ストツパーピン5が支持アーム7に当た
つてそれ以上は舟体2が回動しないようになつて
いる。
そして、舟体2の回動でカバー出来ない場合の
傾斜に対しては、支持アーム部でカバーされるよ
うになつている。つまり、極めて小さい振動要素
の傾斜に対しては、舟体2の上部の小さな慣性モ
ーメントで追随せしめた方が支持部で追随せしめ
るより効果的なためこの手段が講じられている。
〔考案が解決しようとする課題〕
しかし、かような装置においては、次に示すよ
うな問題点がある。
(1) 電車の走行に伴つて摺り板3が架線1を押圧
する所定の力以上になると、振動加速度が作用
し、摺り板3が架線1から離れた場合、舟体2
の拘束力がなくなつて接続ピン6を中心として
自在に矢印A方向に回動し、ストツパーピン5
の遊び間隔δ分だけ前後振動を繰り返し、単に
摺り板3の質量のみによる重力バランスで舟体
2を平行ならしめるように作用し、舟体2は傾
斜した状態で架線1に再着線するわけである
が、この時摺り板3のかどが架線1に当たり、
またこれらの前後の振動とあいまつて、極大面
圧が一層摺り板3に加わつて溝磨耗を生じさせ
る。
(2) 架線1と摺り板3との摺動面には凹凸があり
この凹凸に起因する走行方向の抗力は、接続ピ
ン6を支点とする慣性モーメントや前記した舟
体2部分の質量のみによる重力バランスの影響
などによつて一層大きくなり、振動が更に増長
される。
(3) 架線1およびパンタグラフにはそれぞれ共振
速度を持つており、この共振速度以下での走行
ならば問題はないが、新幹線などのように車速
が高速化され共振速度以上となつたような場合
には、パンタグラフの運動は極めて大きな振幅
となつて離線を増長させ、ストツパーピン5は
絶えず支持アーム7に激突して大きな撃力を生
じさせ、金属的な反発音を繰り返し、振動を一
層増長させる。
(4) 走行方向に対して直角方向の力が働いたとき
には、受け金具4と接触して取着されている支
持アーム7との間に摺り磨耗が働き、舟体2の
傾斜に追随するための舟体2の回転運動を阻害
して円滑な追随特性が得られない。
本考案は、上述した点に鑑みて創案されたもの
で、その目的とするところは、摺り板の溝磨耗を
防止すると共に、車速が共振速度以上となつたよ
うな場合においても、架線およびパンタグラフに
大きな振動を与えず、更に走行方向に対して直角
方向の力が働いても、舟体の回転運動が阻害され
ることなく、円滑な追随特性が得られるパンタグ
ラフ型集電装置を提供するものである。
〔課題を解決するための手段〕
つまり、その目的を達成するための手段は、 舟体2と、支持アーム7と、これらを接続せす
るピンなどの接続機構とからなるパンタグラフ型
集電装置において、接続機構は、板ばね14と緩
衝具15とからなり、板ばね14が所定長所定幅
の板ばねにより断面山形に形成されたもので、更
に板ばね14の頂部に舟体2が取り付けられ、板
ばね14の裾部で支持アーム7の頂部に取り付け
られ、緩衝具15が板ばね14の山形の下方に内
包されて支持アーム7の頂部に取り付けられたも
のである。
〔作用〕
その作用は、次に述べる実施例と併せて説明す
る。
以下、本考案の一実施例を、図面に基づいて詳
述する。
〔実施例〕
第3図は本考案にかかるパンタグラフの舟体と
支持アームとの接続機構の一実施例を示す説明図
であり、図中、第1図と同符号のものは同じ構成
機能を有する部分である。
第3図において、パンタグラフ型集電装置は、
摺り板3を取着した舟体2と、支持アーム7と、
本考案のこれら両者を接続する接続機構Aからな
る。
接続機構Aは、従来の接続機構を占めている受
け金具4や接続ピン6の代わりに、板ばね14と
緩衝具15から構成され、板ばね14は、所定長
所定幅の板ばねにより断面山形に形成され、板ば
ね14の頂部に舟体2が取り付けられ、板ばね1
4の裾部で支持アーム7の頂部に取り付けられて
いる。また緩衝具15は、板ばね14の山形の下
方に内包され支持アーム7の頂部に取り付けられ
ている。この緩衝具15は舟体2が下方向および
前後方向に運動可能なストローク分だけ隙間がと
れる大きさのものである。
次に、これらの作用について説明する。
架線1と摺り板3は作用高さに係わりなく、通
常、静的に一定の接触力が働いている。しかし電
車が走行すると、架線1およびパンタグラフが振
動して互いの慣性力が静的な接触力を越えるよう
な加速力で運動し、架線1と摺り板3は離れる。
このとき、板ばね14は舟体2上部の質量をば
ね力により追随するように作用するとともに、舟
体2の前後の傾き、振動を抑制するように板ばね
14の左右ばね部が作用する。
ここに、板ばね14のばね力により強制的に舟
体2の前後の振動を抑制しながら摺り板3の平衡
が保持されるように作用し、摺り板3が架線1に
再着線するので摺り板3のかど当たりがなく、ま
た加振力も少ないので、摺り板3の溝磨耗を防止
することが出来る。
また、緩衝具15は板ばね14のエネルギー吸
収と相乗して架線1の破断、パンタグラフの損傷
を防止している。すなわち、緩衝具15は板ばね
14の内包位置に配設されているので、舟体2が
下方向及び前後方向に所定のストローク幅以上運
動しても板ばね14と当接し、この運動エネルギ
ーを吸収して振動の増長を抑制させる。つまり、
弾性機能と減衰機能を有する、例えばゴムのマト
リツクス材に、金属繊維を混入せしめて中空にし
たものなどの緩衝具15を使用することによつ
て、振動が軽減され、共振速度以上の車速となつ
た場合においても、パンタグラフの離線は少なく
また振動も小さい。
更にまた、走行方向に対して直角方向の力が働
いても、板ばね14は所定の幅を有しているた
め、この方向の剛性は極めて高い。また、板ばね
14は舟体2および支持アーム7に固定されてい
るのみで、他の部分に接触してしないため摺り磨
耗部分がなく、舟体2の傾斜に追随する舟体2の
回転運動が円滑に行われる。
〔考案の効果〕
以上説明したように本考案によれば、従来のよ
うな、摺り板3のかどが架線1に当たることがな
いので、摺り板3の溝磨耗がなく、舟体部の振動
も小さく、また車速が共振速度以上となつても集
電舟体部の振動が小さいばかりか、架線の破断、
パンタグラフの損傷も防止できる。更に走行方向
に対して直角方向の力が働いても、集電舟体部の
回転運動が円滑に行われる。
よつて、本考案のパンタグラフ型集電装置は、
高速時における摺り板の磨耗の約80%が離線アー
クに起因しているので、これを大幅に改善すると
共に、微振動の加振力による架線の疲労破壊を抑
制し、経済的にもまた安全性からも極めて有用性
の高いものである。
【図面の簡単な説明】
第1図は従来のパンタグラフ型集電装置の舟体
部の支持構造部分の側面を示す説明図、第2図は
第1図のア−ア線矢視断面図、第3図は本考案に
かかるパンタグラフの舟体と支持アームとの接続
機構の一実施例を示す説明図である。 2……舟体、7……支持アーム、14……板ば
ね、15……緩衝具、A……接続機構。

Claims (1)

    【実用新案登録請求の範囲】
  1. 舟体2と、支持アーム7と、これらを接続する
    ピンなどの接続機構とからなるパンタグラフ型集
    電装置において、前記接続機構は板ばね14と緩
    衝具15とからなり、板ばね14が所定長所定幅
    の板ばねにより断面山形に形成されたもので、更
    に板ばね14の頂部に舟体2が取り付けられ、板
    ばね14の裾部で支持アーム7の頂部に取り付け
    られ、緩衝具15が板ばね14の山形の下方に内
    包されて支持アーム7の頂部に取り付て構成した
    ことを特徴とするパンタグラフ型集電装置。
JP18888483U 1983-12-07 1983-12-07 パンタグラフ型集電装置 Granted JPS6096901U (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP18888483U JPS6096901U (ja) 1983-12-07 1983-12-07 パンタグラフ型集電装置

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP18888483U JPS6096901U (ja) 1983-12-07 1983-12-07 パンタグラフ型集電装置

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JPS6096901U JPS6096901U (ja) 1985-07-02
JPH0326729Y2 true JPH0326729Y2 (ja) 1991-06-10

Family

ID=30407374

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP18888483U Granted JPS6096901U (ja) 1983-12-07 1983-12-07 パンタグラフ型集電装置

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JP (1) JPS6096901U (ja)

Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
KR20220016536A (ko) 2020-08-03 2022-02-10 스템코 주식회사 코일 기판 및 이를 구비하는 전자 장치

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* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
KR20220016536A (ko) 2020-08-03 2022-02-10 스템코 주식회사 코일 기판 및 이를 구비하는 전자 장치

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JPS6096901U (ja) 1985-07-02

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