JPH0326531A - 三層構造の繊維強化プラスチック製角パイプの製造方法及び該方法で使用する賦形ノズル - Google Patents

三層構造の繊維強化プラスチック製角パイプの製造方法及び該方法で使用する賦形ノズル

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JPH0326531A
JPH0326531A JP1161246A JP16124689A JPH0326531A JP H0326531 A JPH0326531 A JP H0326531A JP 1161246 A JP1161246 A JP 1161246A JP 16124689 A JP16124689 A JP 16124689A JP H0326531 A JPH0326531 A JP H0326531A
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Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 (産業上の利用分野) 本発明は、三層構造の繊維強化プラスチック製角バイブ
の製造方法及び該方法で使用する賦形ノズルに係わり、
特に建設または土木工事用コンクリート型枠支持管とし
て使用するのに好適な三層構造の繊維強化プラスチック
製角パイプの製造方法及び該方法で使用する賦形ノズル
に関する。
〔従来の技術とその問題点〕
建設または土木工事において、コンクリートを打設する
際、コンクリート型枠の組立はバタ材として呼ばれる支
持管によって行われる。この支持管としては、鉄製およ
びアルミ製のものが一般的であるが、最近、繊維強化プ
ラスチック製パイプが使用されるようになって来た。こ
のプラスチック製パイプは、ガラス繊維等の補強繊維で
補強されているため、所定の機械的強度を有するという
利点のほかに、軽量で、腐食しにくく、コンクリートが
付着しにくいという利点がある.このパイプは熱可塑性
樹脂からなる内層、補強繊維を熱硬化性樹脂で一体的に
結着してなる中間層、および熱可塑性樹脂からなる外層
の三層構造となっており、その製造は次のようにして行
われる。先ず、内層を構成する熱可塑性樹脂を第1の押
出し機によりパイプ状に押出して連続的に成形し、冷却
固化する。次に、この内層の外周に中間層を構成する液
状熱硬化性樹脂含浸補強繊維を、連続的に押出されて来
るパイプ状内層の外周に連続的に被覆して所定の断面形
状に賦形する。そして外層を構成する熱可塑性樹脂を第
2の押出し機によって更に被覆する。このようにして連
続的に成形されたバイブ状物を直ちに冷却水に入れ、外
層の熱可塑性樹脂を冷却固化し、次いで同一ライン上に
配置されている熱湯槽中を通過させ、中間層の熱硬化性
樹脂を加熱硬化させる。これにより、三層構造のバイブ
が得られる。
上記製造方法によって断面形状が円形のプラスチック製
パイプを製造する場合には、各部の厚さが均一に成形さ
れれば、賦形された断面形状を変形しようとする力(例
えば、中間層賦形直後の内層の反発力、外層冷却時の収
縮力等)が発生してもこの力は各部に均一に分散し、体
積を最小にするように、すなわち断面形状が円形になる
ように作用する.従って、製品の変形(例えば楕円形等
)はほとんど生じない. しかし、断面が矩形のパイプを製造する場合゜には、第
4図に示すように、パイプの断面形状が変形する.すな
わち、先ず第1に、中間層20が賦形ノズルから出た直
後、既に冷却固化している内層21の反発力によって、
中間層20が外側へ膨らむ。この場合、中間層20の角
部と辺部では、角部の変形が少なく、辺部が凸状に大き
く湾曲する。更に、外層22冷却時には中間層20が固
まっていないので、外層22冷却による収縮力が外層2
2と中間層20を変形させる.この収縮変形力は体積を
最小にするように作用するので、辺部は益々大きく凸状
に湾曲し、角部は丸くなる.このようにして変形した角
パイプは、建設または土木工事用コンクリート型枠支持
管として使用するときに、次のような問題点がある.角
パイプは現場で、その辺部が他の角パイプ、他の材料、
接合部材等に接合されるが、辺部が上記のように凸状に
湾曲していると、パイプの組立寸法の狂い、ひいては型
枠組立寸法の狂いを生じる。また、凸状辺部の中央部に
応力集中が生じ、強度が低下するという問題点がある。
更に、保管や運搬のために角パイプを段積みして重ねる
ときに、湾曲凸状部が安定性を悪くするという問題点が
ある。
〔発明の目的〕
本発明は、このような問題点を除去するためになされた
ものであり、その目的は、辺部や角部の変形が小さい、
三層構造の繊維強化プラスチック製角パイプの製造方法
、及び該方法で使用する賦形ノズルを提供することであ
る。
〔目的を達或するための手段〕
この目的を達威するために、本発明では、熱可塑性樹脂
の内層を連続的に威形し、その外周に中間層を構成する
液状熱硬化性樹脂含漫補強繊維を賦形ノズルで連続的に
所定断面形状に賦形した後、外層を構成する熱可塑性樹
脂を被覆および冷却し、その後中間層の熱硬化性樹脂を
加熱硬化することによる、内層、中間層および外層から
なる三層構造の繊維強化プラスチック製角パイプの製造
方法は、中間層を賦形する際に、中間層の各辺部を、得
ようとする形状よりも凹状に湾曲させて賦形することを
特徴とする。
この場合、中間層の賦形は、設計上の最終絞り断面積に
対応した最後の賦形ノズルの断面積を100とするとき
、その前に断面積が90〜100である賦形ノズルを配
置して、段階的に行うことが望ましい. 更に、三層構造の繊維強化プラスチック製角バイブを製
造するときに、中間層の液状熱硬化性樹脂含浸補強繊維
を連続的に所定断面形状に賦形するために使用する賦形
ノズルは、賦形ノズルの内面の各辺部が内側へ凸状に湾
曲するように形或されていることを特徴とする。この場
合、最後の賦形ノズルの湾曲凸状部の最大高さは各辺部
の長さの0.2〜2.5%であることが望ましい。
〔実施例〕
次に、図を参照して本発明の実施例を詳しく説明する。
第1図は、建設または土木工事用コンクリート型枠支持
管として使用される、本実施例による三層構造の繊維強
化プラスチック製角バイブ1の横断面を示している. この角パイプ1は中間層2、内層3および外層4からな
っている。中間層2は補強繊維を熱硬化製樹脂で一体的
に結着してなるものである。この熱硬化製樹脂としては
不飽和ポリエステル樹脂が望ましい。また、補強繊維と
しては、角パイプの剛性を向上させるために、長繊維束
を使用するのが望ましく、その繊維としては、ポリエス
テル、ナイロン、ビニロン、ポリエチレン、ボリブロビ
レン、芳香族ポリアξド等の有機合戒繊維や、ガラス繊
維、炭素繊維等の無機繊維を使用するのが好ましい。
中間層2の内側と外側は、熱可塑性樹脂からなる前記内
層3と外層4によって被覆されている。
内層3および外層4を構成する熱可塑性樹脂としては、
中間層2のマトリックスである熱可塑性樹脂(例えば不
飽和ポリエステル樹脂)と化学的親和性を有するものが
使用され、このような熱可塑性樹脂としては、アクリロ
ニトリルーブタジエンースチレン樹脂(ABS樹脂)、
アクリロニトリルースチレン樹脂(As樹脂)、アクリ
ロニトリルーアクリリックースチレン樹脂(AAS樹脂
)、ボリスチレン樹脂(PS樹脂)、ポリカーボネート
樹脂(PC樹脂)等が挙げられる。
第2図は上記構造の角パイブlを製造するための装置を
概略的に示し,,第3図は中間N2の賦形のために使用
される賦形ノズルの横断面を示している。
角パイブ1を製造する場合には、先ず、内層3を構成す
る熱可塑性樹脂を第1の押出し機5によりパイプ状に押
出して連続的に成形し、冷却槽6で冷却固化する。次に
、補強繊維供給部7から供給されかつ液状熱硬化性樹脂
(例えば不飽和ポリエステル)8を含浸させた補強繊維
(例えばガラス繊維)9を、連続的に押出されて来る前
記パイプ状内層3の外周に連続的に被覆して所定の断面
形状に賦形し、中間Jii2を形或する。その際、複数
の賦形ノズル10により、約2倍位の断面積から余剰熱
硬化性樹脂8を取り除きながら徐々に断面積を絞って行
く。そのため、賦形ノズル10はその開口断面積が徐々
に小さくなっている。賦形ノズル10は更に、第3図に
示すように、その内面の各辺部11が内側へ凸状に湾曲
するように形成されている。それによって、中間層2の
各辺部は、得ようとする形状よりも凹状に湾曲するよう
賦形される。
また、賦形ノズルは開口断面積を徐々に小さくするが、
この場合中間層2の最終外径に対応した最後の賦形ノズ
ル10aの開口断面積を100とするとき、最後の賦形
ノズル10aの手前に、最後の賦形ノズルよりも余剰樹
脂の絞り率が高い90〜100の開口断面積を有する賦
形ノズルを複数個配置し、賦形することが望ましい。
中間層2は更に、第2の押出し機12によって、外層4
を構成する熱可塑性樹脂で被覆される。このようにして
連続的に威形されたパイプ状物を直ちに冷却槽13に入
れ、外層4の熱可塑性樹脂を冷却固化し、次いで同一ラ
イン上に配置されている熱湯槽工4中を通過させ、中間
層2の熱硬化性樹脂を加熱硬化させる。パイプは更に、
冷却槽15と引取機16を通過した後、定尺カッタ17
で一定寸法に切断される。
上記製造方法では、中間N2は賦形ノズル10によって
その辺部が内側へ凹状に湾曲するように賦形される。従
って、賦形ノズル10から出た直後の内N3による反発
力や、外層4冷却時の収縮力によって、中間層2や外F
!4に変形が生じても、前記中間層2の凹状湾曲部がこ
の変形を吸収するので、第1図に示すような所定断面形
状の角パイプが得られる.すなわち、中間層賦形以降の
中間層2と外層4の変形を考慮し、予め、中間層賦形時
に、変形と逆の形状を中間層2に賦形したので、最終角
パイプ製品は辺部が膨らんだり、角が丸くなることがな
い。
厚みが4〜6mmで50〜60nm角の角バイブを上記
製造方法で多種類製造した結果、最後の賦形ノズル10
aの湾曲凸状部の最大高さhが各辺部11の長さlの0
.2〜2.5%であるときに、外層4の湾曲凸状部の最
大高さまたは湾曲凹状部の最大深さを±0.4mの範囲
に抑えることができた.このように、外層4の変形量が
±0.4、園であると、角パイプlを建設または土木工
事用コンクリート型枠支持管として支障なく使用できる
ことが判った.更に、最後の賦形ノズル10aの湾曲凸
状部の最大高さhが各辺部l1の長さlの0.5〜2.
0%であると、外N4の湾曲凸状部の最大高さまたは湾
曲凹状部の最大深さを±0.3 mmの範囲に抑えるこ
とができ、一層好ましいことが判った。
更に、最後の賦形ノズル10aの手前の若干の賦形ノズ
ル10を、最後の賦形ノズル10aよりも絞るようにす
ると、一層効果があることが判った。この場合、最後の
賦形ノズルの開口断面積を100とすると、その手前の
賦形ノズル10の開口断面積は例えば次のように設定さ
れる。
径開   閉口断面積 58.0角  100 57.5角   91 57.75角    96 58.0角  100 58.25角    104 58.5角  109 59.0角  118 最後の賦形ノズル 一つ手前の 〃 二つ手前の 〃 三つ手前の 〃 四つ手前の 〃 五つ手前の 〃 六つ手前の 〃 4, 七つ手前の 〃61.0角   154このような賦形
ノズルを用いて角パイプを製造したところ、外N4の湾
曲凸状部の最大高さまたは湾曲凹状部の最大深さを±0
.2mmの範囲に抑えることができ、より一層好ましい
結果が得られた。
なお、上記の最後の賦形ノズル(開口断面積100)と
一つ手前の賦形ノズル(開口断面積91)との間に、開
口断面積96の他の賦形ノズルを設けてもよい。
〔発明の効果〕
本発明は、中間層の各辺部を、得ようとする形状よりも
凹状に湾曲させて賦形するようにしたので、中間層賦形
後の変形が相殺され、最終的に辺部や角部の変形の小さ
い所定断面形状の角パイプを製造することができる。
【図面の簡単な説明】
第1図は本発明に従って製造された、三層構造の繊維強
化プラスチック製角パイプの横断面形状を示す図、第2
図は同パイプの製造装置の概略図、第3図は賦形ノズル
の横断面形状を示す図、第4図は従来の方法によって製
造された、三層構造の繊維強化プラスチック製角パイプ
の横断面形状を示す図である.

Claims (1)

  1. 【特許請求の範囲】 1、熱可塑性樹脂の内層を連続的に成形し、その外周に
    中間層を構成する液状熱硬化性樹脂含浸補強繊維を賦形
    ノズルで連続的に所定断面形状に賦形した後、外層を構
    成する熱可塑性樹脂を被覆および冷却し、その後中間層
    の熱硬化性樹脂を加熱硬化することによる、内層、中間
    層および外層からなる三層構造の繊維強化プラスチック
    製角パイプの製造方法において、 中間層を賦形する際に、中間層の各辺部を、得ようとす
    る形状よりも凹状に湾曲させて賦形することを特徴とす
    る、三層構造の繊維強化プラスチック製角パイプの製造
    方法。 2、中間層の賦形は、賦形するために使用する最後の賦
    形ノズルの断面積を100とするとき、該最後の賦形ノ
    ズルの前に該断面積が90〜100である賦形ノズルを
    配置して、段階的に行うことを特徴とする、請求項1記
    載の三層構造の繊維強化プラスチック製角パイプの製造
    方法。 3、三層構造の繊維強化プラスチック製角パイプを製造
    するときに、中間層の液状熱硬化性樹脂含浸補強繊維を
    連続的に所定断面形状に賦形するために使用する賦形ノ
    ズルにおいて、賦形ノズルの内面の各辺部が内側へ凸状
    に湾曲するように形成されていることを特徴とする賦形
    ノズル。 4、最後の賦形ノズルの湾曲凸状部の最大高さが各辺部
    の長さの0.2〜2.5%であることを特徴とする、請
    求項3記載の賦形ノズル。
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