JPH0326429B2 - - Google Patents

Description

【発明の詳細な説明】 この発明は、磁気カードの情報読取り後に、こ
の磁気カードにエンボスされている情報をこの磁
気カード上に帳票を載置してインプリントすると
ころの手動型インプリンタに関するもので、さら
に詳述するならば、情報読取り後のカードが他の
カードと入れ替わることなくインプリント可能と
したところの手動型インプリンタに関するもので
ある。

従来、磁気カードの読取り後インプリントして
帳票を発行する手動型のインプリンタは、磁気カ
ードの読取り後磁気カードの移動には何ら制約が
なく、磁気カードを空間移動してインプリント台
に載置し、その上に帳票を載置しインプリントを
行なうか、インプリント台に載置した磁気カード
をハンドライト型のリーダで読取り、その後その
上に帳票を載置しインプリントを行なうものであ
つたため、前者においてはカードの移動中に他の
カードと入れ替わる危険性があり、後者において
も故意にカードの入れ替えが可能であつたため、
金融機関等においてカード使用における正確な使
用状態を得るには不都合な点が多かつた。

このため、従来においては、磁気カードの読取
り機構、インプリント機構等を匡体内に納めた半
手動型のインプリンタが用いられているものの、
装置全体の構造が複雑化すると共に取扱いに手間
を多く要することとなり不都合な点が多かつた。

そこで、この発明においては、手動型のインプ
リンタにおいて、磁気カードの読取りからインプ
リント完了まで、全て手動で行え、しかも、その
間カードの入れ替えは不可能とした取扱いが容易
な手動型インプリンタの発明を提供するものであ
る。

次にこの発明の一実施例を示す図面に基づいて
この発明を説明する。

第１図は、この発明に係る手動型インプリンタ
の斜視図であつて、この手動型インプリンタ１
は、インプリンタの上面側でインプリントロール
２ａ，２ｂが内蔵されたプリントハンドル２０が
達しない右側にスライド読取台３が設けられ、こ
れに続く左側にスライド通過台４、および磁気カ
ードＣを載置するインプリント台５が設けられて
なる。

そして、上記スライド読取台３と対向し、この
スライド読取台３面上を磁気カードＣを手動させ
た際に磁気カードＣの磁気ストライプＳに設けら
れている情報を読取るカードリーダ６が設けられ
ており、またカードリーダ６の読取り後引き続い
て手動にて磁気カードＣをスライドさせた際、磁
気カードＣの上下端側が規制され左右方向にはス
ライドできるが、上下方向には引き抜きできない
構造で、磁気カードC1枚分の厚みの溝を有する
スライド７が、スライド読取台３の中央からイン
プリント台５に渡つて設けられており、さらにス
ライド読取台３より左側のスライド面上には、磁
気カードＣの移動幅より短かい間隔にてカード載
置チエツク装置８ａ，８ｂが設けられてなる。

なお、上記におけるスライドガイド７の構造と
スライド面との構造においては、磁気カードＣの
裏面がその移送中スライド面に接触して移送する
ことも、中間において接触せず、スライドガイド
７のみによつてスライド移送するようにしてもよ
い。

しかも、上記の手動型インプリンタ１には、磁
気カードＣの情報を読取つた上記カードリーダ６
から出力される信号を受け、磁気カードＣの出力
信号中のカード発行者番号など所定信号を照合
し、磁気カードＣの有効性を判別し、有効信号を
出力する判別装置と、顧客が暗証番号を入力する
キーボード９１、および指示ランプなどを有する
入力装置９と、この入力装置９の出力信号と、上
記カードリーダ６から出力される磁気カードＣの
出力信号中の暗証番号とを照合し、一致信号を出
力する照合装置とを有しコードを介して接続され
構成されている。

また、前記プリントハンドル２０はインプリン
タの上面側をまたいで、側面側に設けられたロー
ラ１１がガイドレール１２にはまり、それに沿つ
てインプリント可能に構成されており、ガイドレ
ール１２の左側には後述の所定の信号においてソ
レノイドが働き引込むプリントハンドル２０のス
トツパ１３が設けられている。

また、プリントハンドル２０内のインプリント
ロール２ａと２ｂは、スライドガイド７に接しな
いよう構成されている。

さらに、上記の手動型インプリンタ１は、スラ
イド通過台４とインプリント台５との間にカード
ストツパー１４が設けられており、カードリーダ
６を通過させた磁気カードＣは通過と同時に判別
装置により有効性が判別され、有効信号が出力さ
れた際には、この信号と磁気カードＣの下のカー
ド載置チエツク装置８ａからの信号により暗証入
力ランプ２４と入力指示ランプ９２が点灯し、暗
証番号の入力が可能となりこのランプの指示に従
つて顧客がキーボード９１を打ち暗証番号を入力
し、一致がとれて一致信号が出力された際には、
照合一致兼解除ランプ２５と入力完了ランプ９４
が点灯するように構成されている。

また、磁気カードＣのスライドがあまりにも早
すぎたり遅すぎたり、またはカードリーダ６の読
取りと同時的にカード載置チエツク装置８ａから
信号が出力されなかつた際には再入力ランプ２６
が点灯し、他の金融機関、期限切れの磁気カード
Ｃを使用した際には無効ランプ２７が点灯するよ
う構成されており、また、暗証番号の入力ミスの
際には不一致ランプ２８と再入力指示ランプ９３
が点灯するよう構成され、入力ミスが所定回数以
上、例えば３回続けて入力ミスを行つた場合には
照合無効ランプ２９が点灯する構成となつてい
る。

そして、上記の手動型インプリンタ１は、カー
ドストツパー１４の手前において暗証番号の一致
がとれ磁気カードＣをスライドガイド７に沿つて
インプリント台５にスライドさせた際にはカード
載置チエツク装置８ｂからチエツク完了信号が発
せられ、この信号によつてプリントハンドル２０
のストツパ１３のソレノイドが働きストツパ１３
が引込み、プリントハンドル２０の作動が可能と
なると共に照合一致兼解除ランプ２５が一段と明
るく点灯するよう構成されているが、このランプ
とは別にプリントハンドル解除ランプを設けて構
成してもよい。

なお、上述においてカード載置チエツク装置８
ｂのみの信号においてはストツパは引込むことな
く、照合装置からの一致信号を得た後、または一
致信号とのアンドにおいてソレノイドが働きプリ
ントハンドル２０が作動可能となるものであり、
プリントハンドルの作動解除構造はストツパ１３
によらず、他の公知の構造によつてもよい。

また、通常の操作において、カードリーダ６の
通過後の磁気カードは、スライド通過台４にて一
旦停止させ、カードの再入力を行うかどうか様子
をみるが、カードリーダ６から所定距離だけしか
スライドできず、カードの再入力を行い易くする
ため第２図イ，ロに示す如く、カードストツパー
１４に電磁ソレノイド１６を設け、この電磁ソレ
ノイドは照合装置から出力される暗証番号の一致
信号により働き、カードストツパー１４を下げ磁
気カードＣを通過可能状態とし、次いでプリント
台５まで磁気カードＣをスライドさせることを可
能とし、しかもカードストツパー１４の作動信号
とカード載置チエツク装置８ｂよの信号によりス
トツパー１３を解除するよう構成してもよい。

上記の手動型インプリンタ１は、プリントハン
ドル２０が作動可能となつた後、磁気カードＣの
上に帳票を載置し、プリントハンドル２０を左か
ら右へ動かじ帳票にインプリントし、そして元の
位置へ戻して用いるものであるが、ストツパー１
３はプリントハンドル２０の移動後所定時間内に
復帰するため、右から左への動きに対してはスト
ツパー１３は引込む構成となつている。

また、インプリント後の磁気カードＣの引き抜
きは、磁気カードＣの挿入時とは逆に左から右へ
スライドさせればよく、カードリーダ６の挿入口
に準備完了装置３１が設けられており、ここを通
過時にセツト状態となり、セツトランプ２３が点
灯するよう構成されている。

なお、２１は電源用キー差込み口、２２は電源
ランプ、３０はリセツトボタンであり、上記準備
完了装置３１によらずセツトできるものである。

また、上述において、カード載置チエツク装置
８ｂの出力信号によりストツパー１３を解除した
後、カード載置チエツク装置８ｂがオフ状態とな
り出力信号が切れた際には、ストツパー１３は復
帰するよう構成されている。

上述の如くなるこの発明の手動型インプリンタ
は、カードリーダに磁気カードＣを挿入し、その
状態でスライドさせれば、磁気カードＣの情報が
読取られ、さらにスライドしたところで暗証番号
の入力可否の確認が行え、間違つたカードの使用
においては短距離のスライドにおいて引出しが行
え、正しい磁気カードの挿入スライドが行え、暗
証番号確認後にプリント台にスライドするだけで
インプリント可能状態となり、磁気カードＣの読
取りからインプリントまで磁気カードＣは、スラ
イドガイドにより規制され、インプリンタ上面側
に位置しているので択山の顧客が集中して磁気カ
ードＣを提示した場合でも、磁気カードＣの読取
りからインプリントまでの段階において、他人の
カードと入れ替わる恐れがなく、しかも故意に読
取らせた磁気カードとインプリントするカードを
入れ替えようとしても、スライドさせて挿入口か
ら引出さなくてはならず入れ替え不可能であり安
心して磁気カードＣの読取りからインプリントま
でを行えると共に、スライド中にカード載置チエ
ツク装置を働かすことができるので手間を要さず
確実に操作できるなどの特徴を有する。

【図面の簡単な説明】

第１図はこの発明に係る手動型インプリンタの
斜視図、第２図はこの発明に係る手動型インプリ
ンタの一実施例であるスライド面上のカードチエ
ツク装置の説明図である。 １は手動型インプリンタ、２０はプリントハン
ドル、３はスライド読取台、４はスライド通過
台、５はインプリント台、６はカードリーダ、７
はスライドガイド、８ａ，８ｂはカード載置チエ
ツク装置。

Claims (1)

【特許請求の範囲】
1. １ 磁気カードの情報を読取り、磁気カードの有
   効性を判別し、暗証番号を入力し磁気カードの暗
   証番号と照合する装置を有する手動型のインプリ
   ンタにおいて、インプリンタの上面側に磁気カー
   ドを手動にてスライドさせるスライド読取台、ス
   ライド通過台およびインプリント台を設け、スラ
   イド読取台と対向させて、手動にて磁気カードを
   スライドさせ磁気カードの情報を読取らせるカー
   ドリーダを設けると共に、カードリーダの読取り
   後引き続いて磁気カードの上下端側を規制してス
   ライドさせるスライドガイドを少なくともスライ
   ド読取台の一端側からインプリント台まで設けて
   なり、磁気カードのスライド面上にカード載置チ
   エツク装置を設けてなる手動型インプリンタ。