JPH03264056A - 医療用レーザプローブ - Google Patents

Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 ［産業上の利用分野］ 本発明は直接または経内視鏡的に生体内に導入して使用
される医療用レーザプローブに関する。

［従来の技術］ 近年、レーザ光の利用が医療の分野でも行われるように
なってきている。特開昭６３−１３５１５４号公報には
、血管内に生じた血栓にレーザ光を照射して除去するレ
ーザプローブが示されている。これは、チューブ内にイ
メージガイドとライトガイドの他に複数本のレーザガイ
ドをまとめて密に装填したものである。複数本のレーザ
ガイドの出射端面はチューブ先端面の上下左右位置に部
分的に配置されている。そして、このチューブ先端面に
部分的に設けられたレーザガイドの出射端面からレーザ
光の照射を行うようになっている。

特開平１−９４８４３号公報に示されるレーザプローブ
は、その先端に円筒状の光透過部材を配設し、この光透
過部材の後端面に別部材としての複数のレーザガイドの
先端を対向させて配設し、その各レーザガイドから出射
するレーザ光を光透過部材を介してその先端から出射す
るようになっている。

また、特開平１−２５１６７８号公報のものには複数の
レーザガイドファイバの一端を融着したレーザプローブ
が示されている。

［発明が解決しようとする課題］ しかしながら、従来のレーザプローブは、以下のような
問題点がある。特開昭６３−１３５１５４号公報に示さ
れるものでは、複数本のレーザガイドをイメージガイド
とライトガイドとともに、並べたものであるから、レー
ザプローブの先端面に占めるレーザガイドの出射端面の
面積には限りがある。

また、特開平１−９４８４３号公報に示されるレーザプ
ローブでは、レーザガイドとは別部材の光透過部材を設
けるため、これを位置決め固定する構成が複雑になると
ともに、この部分が大型化する。

また、特開平１−２５１６７８号公報のものでは複数の
レーザガイドファイバの一端を融着しただけのレーザプ
ローブであり、レーザガイドとしての単一な機能しか得
られない。しかし、この種の医療用ガイドチューブとし
ては、実際にはガイドワイヤを通したり生理食塩水を供
給したりする機能が要求されるが、これに対応できない
。

本発明は上記課題に着目してなされたもので、その目的
とするところは、レーザプローブ本体に複数のレーザガ
イドを組み込むにも拘らず、そのレーザプローブの細径
小形化ができるとともにその出射効率の向上を図り、さ
らに例えばガイドワイヤを通したり生理食塩水を供給し
たりするチャンネル機能を有するレーザプローブを提供
することにある。

［課題を解決するための手段および作用］上記課題を解
決するために本発明の医療用レーザプローブは、そのレ
ーザプローブ本体に、それぞれガイドコアを有した複数
のレーザガイドを組み込み、この各レーザガイドのガイ
ドコアの先端を溶融してこれらを一体にして環状で中空
部を有した出射部を構成し、さらに、この出射部の中空
部に上記レーザプローブ本体内に形成した通路を連結し
てチャンネルを形成した。

しかして、複数のレーザガイドを通じて先端側へ導かれ
たレーザ光はそのガイドコアの先端を溶融して一体に形
成した中空部を有した環状の出射部から出射する。

また、出射部の中空部を利用して生理食塩水のフラッシ
ュや切除片の吸引排除等の処置、またはガイドワイヤや
内視鏡等の挿通を行うことができる。

［実施例］ 第１図ないし第４図は本発明の第１の実施例を示すもの
である。第１図と第２図はレーザプローブ１の先端部を
示しており、第３図はそのレーザプローブ１を使用する
医療用レーザ装置の構成を示している。

レーザプローブ１はプローブ本体を構成する可撓性のカ
テーテルシース２内に４本のレーザガイド３ａ、３ｂ、
３ｃ、３ｄが、その長手方向に沿って配設されている。

レーザガイド３ａ、３ｂ。

３ｃ、３ｄは第１図で示すように石英やアルミナなどの
透明セラミックなどを材料とした導光性ファイバからな
るガイドコア４の周囲をクラッド５で覆うことにより細
長く可撓性のあるものとして構成されている。各レーザ
ガイド３の先端はホルダ６に取り付けられている。すな
わち、ホルダ６には上下左右の部位に同心的に４つ孔７
がレーザプローブ１の長手方向に沿って形成されている
。

この上下左右の番孔７には上述したレーザガイド３ａ、
３ｂ、３ｃ、３ｄの先端部分をそれぞれ嵌め込んで固着
する。さらに、レーザガイド３の最先端自分におけるク
ラッド８は除去されて露出している。この露出した先端
部分は加熱手段により溶融して一体化することにより円
筒状の出射部１１を形成している。この出射部１１の先
端周縁部は半円形の曲面として形成された出射面１２と
して形成されている。

上記ホルダ６の中心部分には導出孔１３が形成されてい
る。導出孔１３はカテーテルシース２内を通じて案内さ
れる、例えばガイドワイヤ１４なこの導出孔１３の内径
よりも大きい。

レーザプローブ１の基端側部分の側面にはそのカテーテ
ルシース２内の通路１５に連通した口部１６が設けられ
ている。この口部１６には口金１７が設けられている。

なお、上記通路１５はカテーテルシース２内に挿通した
図示しないチューブによって形成するようにしてもよい
。

レーザプローブ１の基端には、上記各レーザガイド３　
ａ　、３　ｂ　＋　　３　ｃ　、　　３　ｄをカテーテ
ルシース２内に導入するための口金１８が設けられてい
る。

レーザプローブ１の口金１８から導出するレーザガイド
３ａ、３ｂ、３ｃ、３ｄは、第３図で示すレーザ発振装
置１９に導かれ、着脱自在に接続されるようになってい
る。

レーザ発振装置１９は、Ｈｅ−Ｎｅレーザなどからなる
照明用の第１のレーザ発振器２１と、ＹＡＧレーザなど
からなる治療用の第２のレーザ発振器２２が設けられて
いる。そして、第２のレーザ発振器２２から出射出力さ
れた第２のレーザ光Ｌ２はダイクロイックミラー２３を
透過して進む。この先軸前方には第１のハーフミラ−２
４が設置されており、さらに、この第１のノ１−フミラ
ー２４には第２のハーフミラ−２５、第３のノ＼−フミ
ラー２６、および反射ミラー２７か平行に並べて設置さ
れている。

そして、第１のハーフミラ−２４に入射した第２のレー
ザ光Ｌ２の一部はその第１のハーフミラ−２４で反射し
、第２のハーフミラ−２５へ向カう。第１のハーフミラ
−２４を透過した第２のレーザ光Ｌ２は第１の装着口金
３１に向かって進む。

第２のハーフミラ−２５に入射した第２のレーザ光Ｌ２
はその第２のハーフミラ−２５で一部反射し、残りが透
過する。第２のハーフミラ−２５で反射した第２のレー
ザ光Ｌ２は第２の装着口金３２に向かって進む。第２の
ハーフミラ−２５を透過した第２のレーザ光Ｌ２は第３
のハーフミラ−２６１：　向かう。第３のハーフミラ−
２６に入射した第２のレーザ光Ｌ２はその第３のハーフ
ミラ−２６で一部反射し、残りが透過する。第３のハー
フミラ−２６で反射した光は第３の装着口金３３に向か
って進む。第３のハーフミラ−２６で透過した光は第４
の反射ミラー２７で全反射する。

この第４の反射ミラー２７で反射した第２のレーザ光Ｌ
２は第４の装着口金３４に向かって進む。

上記各装着口金３１．３２，３３．３４にはこれに対応
して前述した各レーザガイド３ａ、３ｂ。

３ｃ、３ｄのコネクタ３５　ａ、　　３５　ｂ、　　３
５　ｃ。

３５ｄが着脱自在に装着される。したがって、装着口金
３１．３２，３３．３４に装着したレーザガイド３ａ、
３ｂ、３ｃ、３ｄに対して第２のレーザ光Ｌ２を分割し
てそれぞれ分配導入できる。

また、第１のレーザ発振器２１から出射出力された第１
のレーザ光Ｌ１は反射ミラー２８で反射してダイクロイ
ックミラー２３に入射して反射し、上述したレーザ光Ｌ
２と同様に４本のレーザガイド３ａ、３ｂ、３ｃ、３ｄ
に対して入射させることができる。

このように構成されたレーザプローブ１とレーザ発振装
置１９を用いて、例えば血管３６内の血栓３７を除去す
るには、そのレーザプローブ１を血管３６内に挿入して
その先端を血栓３７の部分に導く。この場合、血栓３７
は完全に近く狭窄しているため、ガイドワイヤ１４が必
要になる。この導く方法としてはレーザプローブ１の口
部１６からガイドワイヤ１４を導入し、導出孔１３から
突き出したガイドワイヤ１４をあらかじめ血管３６内の
血栓３７を通過する位置まで挿通しておき、このガイド
ワイヤ１４を案内として導入する。

そして、上記ミラー２４，２５．２６が元の位置にある
状態で治療用の第２のレーザ発振器２２を出射動作させ
れば、そのレーザ光Ｌ２は各装着口金３１．３２，３３
．３４に装着されたレーザガイド３ａ、３ｂ、３ｃ、３
ｄに分割して導入される。

そして、このレーザガイド３ａ、３ｂ、３ｃ。

３ｄを通じてこれの先端に一体に形成された出射部１１
を経てその出射面１２から血栓３７へ向けて出射し、そ
の血栓３７を照射することにより除去する。各レーザガ
イド３ａ、３ｂ、３ｃ、３ｄを通じてレーザ光Ｌ２を導
くため、その出射部１１の出射面１２からぼぼ均等に出
射する。また、出射部１１の出射面１２は前述したよう
にその断面形状が半円弧状に形成されているため、これ
より出射するレーザ光Ｌ２は前方で収束するように出射
する。

なお、後述するように細径の内視鏡を口金１７のある口
部１６からカテールシース２内を通じてその内視鏡の先
端を導出孔１３から望ませ処置部位を観察することもで
きる。この場合は照明用の第１のレーザ発振器２１を発
振動作させ、そのレーザ光Ｌ１を各装着口金３１．３２
．３３．３４に装着されたレーザガイド３ａ、３ｂ、３
ｃ。

３ｄを通じて出射部１１の出射面１２から処置部へ向け
て出射する。これにより処置部位を確認しながら処置す
ることができる。

また、上記分配用ハーフミラ−２４，２５゜２６を退避
移動自在に構成すれば、そのいずれかを退避させること
によりレーザ光を導光するレーザガイド３ａ、３ｂ、３
ｃ、３ｄを一部のものに限定できる。これを利用すれば
、照射配光分布を選択できる。

なお、上記ハーフミラ−２４，２５，２６も全反射ミラ
ーとすれば、次のように使用することができる。すなわ
ち、第１ないし第３のミラー２４゜２５．２６を退避自
在に構成し、第１ないし第３のミラー２４，２５．２６
が元の位置にあるときには第１のレーザ光Ｌ１は第２の
装着口金３２に向かって進み、第１のミラー２４を退避
させた場合には第１のの装着口金３１に向かい、第２の
ミラー２５が退避している場合には光が第１のミラー２
４および第３のミラー２６で反射し、第３の装着口金３
３に向かって進む。第１のミラー２４が元の位置で第２
のミラー２５および第３のミラー２６が退避している場
合には第４の反射ミラー２７で反射し、第４の装着口金
３４に向かって進む。第１のレーザ発振器２１からの第
１のレーザ光Ｌ１も同様である。

しかして、第１ないし第３のミラー２４．２５゜２６を
選択的に退避するようにすれば、上記各装着口金３１．
３２．３３．３４に装着したレーザガイド３ａ、３ｂ、
３ｃ、３ｄから選択したものへのみレーザ光Ｌｌ、Ｌ２
を入射させることができる。したがって、偏った配光分
布でその向きを選択しながら出射部１１の出射面１２か
ら処置部へ向けて出射することができる。

第５図ないし第１０図はレーザプローブ１のレーザガイ
ド３ａ、３ｂ、３ｃ、３ｄの先端部分を一体に形成した
出射部１１の変形例を示す。第５図ないし第６図で示す
出射部１１はその先端周縁部の内面側をテーパ状に形成
して先端を尖鋭な形状にしたものである。外面とテーパ
状内周面で光が反射し、その先端部付近から斜めに広が
るように光を出射する出射面１２を形成する。

第７図で示す出射部１１はその先端周縁部の内外をテー
パ状に形成して先端を尖鋭な形状にしたものである。内
外のテーパ状周面で光が反射し、その先端部付近から前
方に出射する出射面１２を形成する。

第８図で示す出射部１１はその先端周縁部の外面をテー
パ状に形成して先端を尖鋭な形状にしたものである。内
面とテーパ状外周面で光が反射し、その先端部付近から
前方で集まる向きに出射する出射面１２を形成する。

第９図で示す出射部１１はその先端周縁部先端外面を平
坦な面としたものである。光はその出射面１２から比較
的広く前方へ出射する。

第１０図で示す出射部１１はその先端周縁部の外面を断
面形状が円弧状に形成したもので、出射する光はその出
射面１２で屈折して前方内側へ収束するように出射する
。

なお、上記各出射部１１の出射面１２の形状は溶融した
ときの鋳型成形の他、研削や研磨等の形成手段が考えら
れる。

第１１図は他の使用例を示す。これは第８図で示した出
射部１１を有したレーザプローブ１を使用し、その口部
１６にチューブ４１を介してシリンジ４２を接続するよ
うにする。

そして、第１１図で示すようにレーザプローブ１を血管
３６内に導入し、そのレーザプローブ１の先端を血栓３
７に近づける。さらに、出射部１１の先端を血栓３７に
突き当てるようにしてからシリンジ４２を操作してレー
ザ光を照射する血栓３７に向けて生理食塩水を噴射して
血液を排除し、レーザ光の照射による血栓３７の除去作
用を高める。このように病変部にレーザ光を照射しなが
ら生理食塩水を噴射すれば、血栓３７の除去作用を高め
ることができる。

また、シリンジ４２を利用して除去した血栓片を先端の
導出孔１３から吸引排除することができる。

第１２図はレーザプローブ１を通じて細径の内視鏡４５
を導入するようにした例を示す。内視鏡４５は挿入部４
５ａの先端に固体撮像素子を組み込んで電気的に撮像す
る方式のもので、挿入部４５ａの基端はビデオカメラ装
置４６に接続される。観察像はモニタ４７の画面に写し
出される。

これによれば、例えば血栓３７を観察しながら、または
レーザ照射と交互に観察しなからレーザ処置を行うこと
ができる。

なお、本発明は上述したものに限定されるものではなく
、その要旨を変更しない範囲で種々の変形例が考えられ
るものである。

［発明の効果］ 以上説明したように本発明によれば、レーザプローブ本
体に組み込まれた複数のレーザガイドのガイドコアの先
端を溶融して中空部を有した環状の出射部を一体に形成
するため、小径な出射部に構成できるとともに、そのレ
ーザ光の出射面積の比率を大きくできて出射効率を高め
ることができる。また、出射部の中空部を利用して生理
食塩水のフラッシュや切除片の吸引排除等の処置、また
はガイドワイヤや内視鏡等の挿通を行うことができる。

さらに、複数のレーザガイドを用いてレーザ光を導くも
のであり、１本のレーザガイドを用いるものに比べてそ
のレーザプローブに可撓性を付与しやすい。

【図面の簡単な説明】

第１図ないし第４図は本発明の第１の実施例を示し、第
１図はそのレーザプローブの先端部の側断面図、第２図
はそのレーザプローブの先端部の斜視図、第３図はレー
ザプローブとレーザ発振装置の構成説明図、第４図はそ
のレーザプローブの使用状態の断面図である。第５図は
レーザプローブの出射部の斜視図、第６図は同じくその
レーザプローブの出射部の側断面図である。第７図ない
し第１０図はそれぞれ異なるレーザプローブの出射部を
示す側断面図である。第１１図はそのレーザプローブの
使用状態の断面図である。第１２図はそのレーザプロー
ブの使用状態の断面図である。 １・・・レーザプローブ、２・・・カテーテルシース、
３　ｇ　、　　３　ｂ　、　　３　ｃ　、　　３　ｄ−
レーザガイド、１１−・・出射部、１２・・・出射面、
１３・・・導出孔、１５・・・通路。 第１図

Claims (1)

【特許請求の範囲】
1. レーザプローブ本体と、このレーザプローブ本体に組み
   込まれそれぞれガイドコアを有した複数のレーザガイド
   と、この各レーザガイドのガイドコアの先端を溶融して
   これらを一体にして環状に形成した中空部を有した出射
   部と、この出射部の中空部と上記レーザプローブ本体内
   に形成した通路とを連結してなるチャンネルとを具備し
   たことを特徴とする医療用レーザプローブ。