JPS6053161A - 医療用レ−ザ−装置 - Google Patents

Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 この発明は、医療用レーザー装置に関するものであり、
特に食道・腸・胃等の消化器系あるいは気管支等の呼吸
器系等の体腔内にて使用する医療用レーザー装置に関す
るものである。

最近、医学分野においては、止血、患部組織の切除ある
いは気化消滅を行うためにレーザー光が利用されている
。

上記レーザー光による治療を行う医療用レーザー装置と
しては、一般的にＮｄ−ＹＡＧレーザー等のレーザー光
源と、このレーザー光源からのレーザー光を内視鏡に設
けられた鉗子等の処置具を挿通ずる挿通チャンネルを通
して体腔内へ導くレーザー光伝送用ファイバーと、この
ファイバーの外周に流体通路を形成する隙間ができるよ
うに同軸的に被嵌される管状保護部材と、上記隙間を通
して水あるいはｃｏ２ガス等の流体を圧送し、管状保護
部材の先端より流出させる流体圧送手段とから構成され
ているのが一般的である。

このように構成された医療用レーザー装置は、レーザー
光伝送用ファイバーの出射端面を所望の治療部位方向に
誘導し、その治療部位に向けてレーザー光を照射すると
共に必要に応じて、流体を吹き付けての治療を行うよう
に使用されるものである。

ところで、上記誘導の操作は１周知の如く内視鏡の彎曲
機構あるいは処置具起立揺動機構を巧みに操作すること
により行っているのが実情である。しかしながら２例え
ば第１図（Ａ）に示すように食道、腸あるいは気管支等
の細い体腔内にあっては、レーザー光伝送用ファイバー
１の出射端面１ａに僅かの傾きを与え体腔内壁２に関し
て斜め方向より照射させるのが精一杯であるために第２
図（Ａ）との比較で明白なように被照射面積が広くなり
、単位面積当りの照射エネルギー密度が低下するのみな
らず、正常な組織への照射も余儀無いという危険性があ
る。また、第１図（Ｂ）に示すように、胃等の広い体腔
内にあっても、内視鏡の彎曲部３を大きく曲げる必要が
あり、内？１鏡の視野の固定が難しく照射制御に回能が
あるものといえる。このような実情に基づいて１本件出
願人は、昭和５７年１２月２８日に出願した昭和５７年
特許願第２２８２６４号にて開示したように、第２図に
て示すようにレーザー光伝送用ファイバー１の先端側に
直角プリズム等の、光路変換素子４を配設することによ
って従来の技術的課題の解決策を提示した。このような
提案に基づく医療用レーザー装置によれば第２図（Ａ）
に示すように、内視鏡の格別な操作をせずしても容易に
体腔内壁にレーザー光を指向させ得るし、また、第２図
（Ｂ）に示すように広い体腔内にあってもたとえば患部
Ｃと患部りとを治療する場合には、レーザー光伝送用フ
ァイバー１を手元側で１８０度回軸回転押し引き操作す
ることにより容易にレーザー光を指向させることができ
るものである。

更に、このような構成にすることにより、単に斜め方向
からの照射に基づく欠点として考えられる照射エネルギ
ー密度の低下、正常組織の損傷、均一な照射が不可能（
すなわち、第１図において点Ｐは強（点Ｑは弱いという
エネルギー分布が発生する。）というような欠点を解決
できるものである。

そして、この発明は、そのような昭和５７年特許願第２
２８２６４号で提案した医療用レーザー装置を更目的と
するところは、レーザー光伝送用ファイバーを介して伝
送されたレーザー光を略直角方向へ指向させる光学素子
の保持を簡単な構成とすると共に光学素子の周囲に流体
の流れを形成し１体液等の汚物が光学素子に付着するの
を防止することを目的としたものである。

以下、この発明による医療用レーザー装置を添付図面に
示した一実施例に基づき詳細に説明する。第３図は、こ
の発明による医療用レーザー装置の一実施例の主要部を
示す要部断面図であり、同図において、１０は１図示し
ていない内視鏡の周知の処置具挿通チャンネルに挿通す
ることができる外径寸法の可撓性材製の保護チューブを
示す。この保護チューブ１０内には。

その保護チューブ１０の内周面との間に適当な隙間１１
を形成し、基端部が図示していないＮｄ−ＹＡＧレーザ
ー等のレーザー光源の出射部に接続されたレーザー光伝
送用ファイバー１２が挿通されている。このレーザー光
伝送用ファイバー１２は、その先端部が、上記保護チュ
ーブ１０内に固装された筒状保持部材１３の内方に放射
状に突出した複数の突起１３ａ　（第３図におけるＸ−
Ｘ線断面図である第４図参照）によって保護チューブ１
０の軸心位置に位置決め保持されている。

また上記筒状保持部材１３は、その先端部分に直角プリ
ズム１４を保持する保持部が形成されている。

この保持部は、直角プリズム１４の入射端面の矩形状に
外接する外接円より小さな内周円を形成する当り面１３
Ｃと上記外接円と一致する内周円を形成する嵌合面１３
ｄとから構成されている。また、第３図において、符号
１５は、上記保護チューブ１０内に嵌装固定されるプリ
ズム押さえ部材であり、このプリズム押さえ部材１５は
、スペーサ部材１６を介して直角プリズム１４の反射面
の裏面より直角プリズム１４を上記保持部内へ押付ける
ように作用する。上記スペーサ部材１６は、第６図に示
すように隅部のみに直角プリズム１４の裏面に当接する
突起１６ａを有するように形成されている。なお、上記
保護チューブ１０は、上記直角プリズム１４の出射面に
対向する部位に開口１０ａが設けられている。以上のよ
うに構成された医療用レーザー装置は、レーザー光源か
らのレーザー光がレーザー光伝送用ファイバー１２を介
して伝送され直角プリズム１４によって反射屈折されて
、レーザー光伝送用ファイバー１２の軸心に関して直角
方向へ指向させられ所望の治療部位へ導かれる。また１
周知の水あるいはＣ０２ガス等の流体供給源に接続する
ことにより流体はレーザー光伝送用ファイバー１２の外
周に沿う保護チューブ１０との隙間１１．筒状保持部材
１３の突起ｔａａ間の空隙を通して圧送される。このよ
うに圧送された流体は、レーザー光伝送用ファイバー１
２の出射端面ばもとより、直角プリズム１４の入射端面
。

及び直角プリズム１４と筒状保持部材１３との間に形状
の相違から生ずる隙間を通り、直角プリズム１４の裏面
及び出射面のそれぞれの面に沿って保護チューブ１０の
関口１０ａから流出する。

このように１本願発明による医療用レーザー装置は第２
図に示すようなレーザー光照射ができると共に保護チュ
ーブ内の空隙は、流体の圧送により外圧より高く保持で
きるので血液１体液あるいは痰等の汚物が侵入するのを
防止できる。更に、レーザー光伝送用ファイバーの出射
端面および、直角プリズム（必ずしも直角プリズムであ
る必要がなく例えば矩形のミラー等の光学素子でも良い
）の外周面を圧送される流体中におくことができ、汚物
付着に基づく事故例えば、焼失事故を防止できるもので
ある。なお、この流体は、勿論上記作用の他に治療中に
患部に付着している血液あるいは体液等の排除さらには
組織の気化消滅時に発生する煙等を排除する作用をなす
ものであることは言うまでもない。更に、上記実施例に
おいては、光学素子の外形形状を矩形となし、その保持
部材の内形形状を円形となした例に基づいて説明したが
、光学素子の外形形状を円あるいは楕円形となし、その
保持部材の内形形状をそれに外接する矩形形状としても
良いものである。

【図面の簡単な説明】

第１図は、従来の医療用レーザー装置の欠点を説明する
ための説明図、第２図は、その欠点を解消する医療用レ
ーザー装置の説明図、第３図は、この発明による医療用
レーザー装置の一実施例の主要部を示す一部断面図、第
４図は、第３図におけるＸ−Ｘ線断面図。 第５図は第３図におけるＹ−Ｙ線断面図、第６図は。 スペーサ部材の説明図。 １２　−−−−−　レーザー光伝送用ファイバー１３　
−−−−　筒状保持部材 １４　−−−−一　直角プリズム（光学素子）出願人　
富士写真光機株式会社 （５） 第　／霞 篩２０

Claims (1)

【特許請求の範囲】
1. （１）レーザー光伝送用ファイバーの先端側に、そのフ
   ァイバーからの出射光の光路を屈折させる光学素子を配
   設し、上記ファイバーの外周に沿って圧送される流体と
   共にレーザー光をファイバーの長手方向に関して交叉す
   る方向に指向させ所望部位に照射させるようにした医療
   用レーザー装置において、上記光学素子の被保持部の外
   形形状と、この光学素子を内包するように保持する保持
   部材の内形形状とを異形状となして光学素子の外周面と
   保持部材の内周面との間に隙間を付与し、この隙間に上
   記流体を導き通し光学素子の周囲に汚物等の付着物が付
   着するのを防止するようにした医療用レーザー装置。