JPH03263406A - ポリビニルアルコールの酸化方法 - Google Patents

ポリビニルアルコールの酸化方法

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JPH03263406A
JPH03263406A JP6337790A JP6337790A JPH03263406A JP H03263406 A JPH03263406 A JP H03263406A JP 6337790 A JP6337790 A JP 6337790A JP 6337790 A JP6337790 A JP 6337790A JP H03263406 A JPH03263406 A JP H03263406A
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Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 A、   上の 本発明はポリビニルアルコールの酸化方法に関する。さ
らに詳しくはポリビニルアルコールの水酸基を酸化して
、カルボニル基を有し極めて反応性に冨む新規高分子化
合物を製造する方法に関する。
B、の 従来より高分子化合物中にカルボニル基を導入し、反応
性に冨む高分子化合物を合成する試みが数多くの研究者
によってなされてきた。例えば。
ビニルアルキルケトンのラジカル重合によってポリビニ
ルケトンが合成されることは古くから知られている。 
しかしながら、 この方法では分子中に多くのカルボニ
ル基が導入されるが、カルボニル基の導入位置が主鎖に
直結しておらず、カルボニル基間が非兵役である為に望
みとする高い反応性が得られず、いまだ工業化されてい
ないのが現状である、 また、別にポリビニルアルコールの水酸基を酸化剤によ
り酸化してカルボニル基を有するポリビニルアルコール
を合成しようという試みがなされてきた、例えば1次亜
塩素酸ナトリウムによりポリビニルアルコールを酸化す
る方法が良く知られている(例えばPolym、Sci
、Techn −o l 、、21.75N983))
。 しかしながらコノ方法ではポリビニルアルコール中
の1.2−グリコール結合が酸化的に切断され、重合度
が大福に低下するとともにアルデヒド基か生成するとい
う問題点を含んでいた、 このように主鎖中に多数のカルボニル基を含む高分子化
合物の合成法には潤足できる方法がないのが現状であっ
た。
既に本発明者らはオキソアミニウム塩を酸化剤として用
いてポリビニルアルコールを酸化し、40モル%未黄の
カルボニル基を主鎖中に1む高分子化合物の合成方法を
報告している(Makro−mol、Chll!m、、
Rap:i、d  Commun、、Q。
203(1988,l)。 この方法は望ましくない副
反応t1なく、 また重合度低下もないことから、主鎖
中にカルボニル基を含む高分子化合物を与える極めて優
九た方法である。 しかし1、なから、 この方法では
ポリビニルアルコールをン容解する溶媒を用い、がつ極
めて薄い濃度で酸化反応を実施することが必要であり、
工業的規模での製造には適用できない方法であった。
C1が ゛ しよ゛と る このように8 ポリビニルアルコールの水酸基を酸化し
てカルボニル基を主鎖中に有し、かつ望ましくない副反
応かないために重合度の低下がなく。
また望ましくないアルダヒト基等の基を含まない高分子
化合物の」、業的製造H法は末だかつて確立されていな
いのが現状であり、 このような品分で・化合物の1゛
業的製造法の開発が待たれる状況でIf+る。
上記問題点を解決すべく本発明者らは鋭意検討した結果
、工業的に適用が上方可能なポリビニルアルコールの酸
化方法を確立し1本発明を完成さセるに至った。
本発明は、 α、 α1−テトラアルキルオキソアミニ
ウム塩を熔解し、 ポリビニルアルコールを溶解せず、
水酸基を有しない溶媒中で、 α、 α’千トラアルキ
ルオ壽ソアミニウム塩を用いてポリビニルアルコールを
酸化することを特徴とする、ポリビニルアルコールの酸
化方法である。
用いるポリビニルアルコールの鹸化度は20モル%より
も低いとオキソアミニウム塩による酸化が進行しにくく
なるので、20モル%以J−であることが必要で、40
モル%以−」二が好ましく、70モル%以上がさらに一
層好まし2い。
用いるポリビニルアルコールの重合度については特に制
限はない3 本発明の高分子化合物の製造法に於いては
、型造中に実質的な重合度低下がなく、用いるポリビニ
ルアルコールの重合度がそのまま製造後の本開明の新規
な高分子化合物の重合度となる。
本発明において甲いら抗るポリビニルアルコールが他の
単位を含むことは)J)ftLであれば差し支えないう
 そのような単位の導入法としては、脂肪酸ビニルとラ
ジカル共重合可能な単量体を共重合し、鹸化する方法が
考えられる。 そのような単量体の具体例としては、例
えばエチレン・プロピレン・イソブチン・ドデセン等の
α−オレフィン頚、無水マレイン酸・マレイン酸・フマ
ル酸中イタコン酸・クロトン酸等のカルボキシル基含有
m量体やそのアルキルエステル・その塩、 (メタ)ア
クリル酸やそのアルキルエステル・その塩等の(メタ)
アクリレート類、 (メタ)アクリルアミド・N、  
N−ジメチル= (メタ)アクリルアミド・N−メチロ
ール(メタ)アクリルアミド等の(メタ)アクリルアミ
ド顕、 3−(メタ)アクリルアミド−プロピルトリメ
チルアンモニウムクロリド等のカチオン基含有単量体、
 ビニルスルホン酸・(メタ)アリルスルホン酸・2−
(メタ)アクリルアミドプロピル−2−メチルフロパン
スルホン酸等のスルホン酸基含有単量体、スチ1/ン、
弗化ビニル・塩化ビニル・塩化ビニリデン等のハロゲン
含有単量体、 トリエトキシビニルシラン・トリメトキ
シビニルシラン等のシラン基金Wiffi体、N−ビニ
ル−2−ピロリドン、 メチルビニルエーテル・t−ブ
チルビニルエーテルなどのビニルエーテル類などがあげ
られる、 本発明に於いて用いられるα、 αゝ −テトラアルキ
ルオキソアミニウム塩は、0位およびα’位がそれぞれ
ジアルキルl1lQのオキソアミニウム塩であれば特に
制限はないが、通常アルキル基として炭素数1〜4のア
ルキル基が用いられ、とりわけメチル基がよく用いら九
る。また、好ましくはオキソアミニウム塩の窒素原子が
環状骨格中に位置するのがよく、その中でも1−オキソ
ピペリジニウム骨格が最も好ましい。 1−オキソピペ
リジニウム骨格に関し、窒素原子のα、 α’位、即ち
2位および6位のテトラアルキル基易外に、他の置換基
を持つものを用いることもできる。そのような置換基の
例としてはアルコキシ基、エステル基、 アミノ基、 
アミド基、 カルボニル基があげられる。また、 1−
オキソピペリジニウム骨格がアミド基やエステル基を介
して高分子化合物と結合していても艮い。オキソアミニ
ウム塩の対陰イオンとしては弗素イオン、塩素イオン、
臭素イオン、沃素イオンのハロゲン陰イオンが用いられ
るが、この内塩素イオン、臭素イオンが好ましく、塩素
イオンが最も好ましい。 このようなオキソアミニウム
塩の具体例としては、例えば2,2,6.6−テトラメ
チル−1−オキソピペリジニウムクロリド。
2.2,6.6−テトラメチル−1−オキソピペリジニ
ウムプロミド、4−メトキシ−2,2,8,6−テトラ
メチル−1−オキソピペリジニウムクロリド、4−メト
キシ−2,2,8,6−テトラメチル−1−オキソピペ
リジニウムプロミド、4−オキソ−2,2,6,6−テ
トラメチル−1−オキソピペリジニウムクロリド、4−
オキソ−2,2,8,8−テトラメチル−1−オキソピ
ペリジニウムプ ロミドなどがあげられる。
本発明において用いられるオキソアミニウム塩の使用量
は特に制限はないが、通常本発明の酸化反応はtits
的に進行するので導入しようとするカルボニル基と等量
以上が用いられる。また必要に応じて、二価の銅の塩等
の酸化剤を併用して触媒系を構築するならば用いるオキ
ソアミニウム塩の使用量を等童以下とすることができる
(J、Mo−1、Ca t a l 、、32,357
(1985))。
本発明に於いてはオキソアミニウム塩を溶解し。
ポリビニルアルコールは溶解せず、水酸基を有しない溶
媒を用いることが必須である。溶媒がオキソアミニウム
塩を溶解しない場合には酸化反応の進行が著しく遅くな
るので好ましくない。また、溶媒がポリビニルアルコー
ルを溶解する場合には本発明の製造法の優れた特色が発
揮できないので、本発明に於いては用いられない。さら
に、溶媒が水酸基を有する場合には、オキソアミニウム
塩が溶媒の水ri1.基を酸化するのに消費されてしま
い、ポリビニルアルコールの水酸基を酸化する効率が著
しく低下するので、本発明に於いては用いられない。さ
らに本発明において、溶媒がポリビニルアルコールを溶
解しないが、 ポリビニルアルコールがその溶媒に膨潤
する場合には酸化反応の進行がより効率的となるので好
ましく用いられる。本発明に於いて用いられる溶剤の具
体例としては、例えば炭素数1〜8のハロゲン化炭化水
素類、例えば塩化メチレン・クロロホルム・四塩化炭素
・ジクロロエタン・トリクロロエタン・テトラクロロエ
タン嘲ジクロロエチレン・トリクロロエチレン・テトラ
クロロエチレン・ジクロロプロパン・トリクロロプロパ
ン等; 炭素数3〜8のケトン類、例えばアセトン・メ
チルエチルケトン・ジエチルケトン等; 炭素数3〜8
のエステル類、例えば酢酸メチル・酢酸エチル・酢酸n
−プロピル等; 炭素数3〜8のエーテル類、例えばジ
エチルエーテル、 ジn−プロピルエーテル、テトラヒ
ドロフラン、 ジオキサン、エチレングリコールジメチ
ルエーテル等: 炭素数6〜12の芳香族炭化水素類、
例えばベンゼン、 トルエン、 キシレン、 t−ブチ
ルベンゼン等; 等があげられる。これらの溶媒は単独
で用いても良く、また混合して用いることもできる。ま
た必要に応じ、水、 N−メチル−2−ピロリドン、 
N、  N−ジメチルホルムアミド、 N。
N−ジメチルアセトアミド、 ジメチルスルホキシド等
のポリビニルアルコールを溶解する溶剤を少量併用し、
 ポリビニルアルコールがより膨潤するようにして反応
を行なうこともできる。さらに、ヘキサン等の脂肪族炭
化水素類をポリビニルアルコールの膨潤を調節する目的
で添加することもでき る。
酸化反応に用いるポリビニルアルコールと溶媒の使用比
率は特に制限はないが、溶媒の使用比率が低すぎると系
の流動性が低下するので好ましくなく、通常ポリビニル
アルコールに対して重量で172倍以上、好ましくは1
倍以上の量が用いら− 10− れる。まt−逆に溶媒の名・用比;Iが多4゛きると、
鹸化度LP;の速度か低下するので郊ましくなく、通゛
帛ボリビニルノフル;フ・−ルにヌ・」シτ惠もで10
0倍以下、好ましくは:“)0倍以下の声が用いられる
酸化反応の温度は特j、、′制限はないが、通常−78
℃〜200 C,,好まL<は0〜100℃、さらに好
ましくは5〜4i0“Cの範囲から選ば力、る。
酸化度Fト;の時間は特に制限はないが、通常1分〜1
週間、好ましくは1時間〜3日の範囲から適宜選ばれる
本発明の酸化か応は空り、中で実施しても差し支えない
が7 通常は窒素カスやアルゴンガス笠のイミ活住ガス
雰囲気中で実施される。
本5を明の酸化方法によると、ポリビニルアルコールの
水酸基を酸化して、 カルボニル基を有する高分子化合
物を製造することができる。3 導入するカルボニル基
)ニしては、0.01〜85モル%の広範囲にわたって
調節することが可能である、互よ〜栗−兆−例 以下、 実施例1ごよ1)本発明をより具体的に説明ダ
るが、本発明はこれらに何ら限定さ小るt)の′Cはな
い、なお、 以下で「部」または1%Jは特に噺わりの
ない限り、 1電果部」または1車摩、%」を意味を乙 X虜−例−−〕− 鹸化度88.5モル%5 へ17.均重合11(205
0の微粉状のポリじニルアル、コール100部と塩化メ
′f−1..−ン200部を窒素気流FC4C3bた。
 こ」1、仁11− メトキシ−2、2、6、fi−−
テトラメチル−1−オギソビベリジニウムクI」リド4
01部を加え、光が入らないよう覆いをし、室温]′:
窒素雰四欠、中で2・1時間攪拌し酸化反応を73施し
た4 反応物を濾過袋大量のアセトンで5回洗浄しt乙
 室温上夏空乾燥してt鎖中にカルボ−′ニル基を含む
高分子化合物を得た。このものの11−(−N M R
スペクトルより求めたカルボニル基の含有率は75モル
%であり、またビニルアルコルユニット、 ビールアセ
テートユニットの含有率は、それぞれ 13.5モル%
、 11.5モル%であった。
X−3施例−2−γ87 用いる)i) V Aの種類と量、酸化剤、溶媒の種類
と景をc更した以グは実施例コと同様にして]:鎖中に
カルボニル基を含むポリビニルアルコ・−ルを合成した
1 分析結果と召わせで表1、に示ず。
ルー1ξ−例−1〜 鹸化度88.5モル%、平均重合度2050の微粉状の
ボリビ、二Jレアルコール100部をN・−メチル−2
−ピロリドン400部に窒素気流下で150 ’Cで溶
解し?=。
このものを冷却していくと約100°Cで粘度が高くて
攪拌できない状態となり、さらに室温まで冷却したどき
にはゲル化してJ)す、酸化反応が実施できない状態で
あ一ンた。
川−42J12 鹸化度88.5モル%、平均重合度2050の微粉状の
ポリビニルアルごコール100部をジメチルスルホキシ
ド400部に窒素シ℃流T・て’H8O“Cでン容解し
た、 このものを冷却11.ていくと約1 (l 0℃
で粘度か高くて攪拌できない状態となり、 さらに室温
まで冷却したどきにはゲル化lており、酸化反応が実施
できない状態てあつメニ。
さム“)に、 溶媒4pN、N−ジメチルホルムアミド
およびN、  N−ジメチルアセトアミドに替六て比較
例2と同様に試験してみたが、 どちらも室温まで冷却
するとゲル化しており、酸化反応が実施Cきない状況で
あつノSゎ 1t、■9−例−$ 鹸化度88.5モル%、平均重合度2050の微粉状の
ポリビニルアルコール100部を水400部に窒素気流
下で95℃で溶解した。 このものを室温まで冷却する
と粘度が著しく高くなり、攪拌か不可能で、取り扱大る
状態ではなかったつ 以下余白 ト1 特開平3 263406 (5) 1]、 、−、−、発−朋−の−タII−曇本発明によ
って得られる高分子化合物は主鎖中にカルボニル基をイ
jし、かつそのカルボ:てル基同士が1位と3位に位置
しCおり、共的の関係にあるため、極めて高い反応性を
有する高分子化合物である。例えば1.3−ジカルボご
ル化合物は非常に高いキレート形成能を有することは良
く知られているが、本発明の高分子化合物は主鎖中に極
めて多くの1.3−ジカルボニル基を有しているので、
そのキレート形成能は絶大である。また主鎖中にカルボ
ニル基を多く含むため、光によって容易に分子が切断さ
れ、光J′/Il壊性高分子として、微生物によっても
容易に分解されるので2 生分解性高分子として極めて
有用である、さらにカルボニル基の反応性を利用して、
容易に檗橋反応を起こすことができるので、工業的にも
有用性の高い高分子化合物であり、 その工業的製造方
法を提供する本発明の意義は極めて太きいといえる。

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. (1)α、α’−テトラアルキルオキソアミニウム塩を
    溶解し、ポリビニルアルコールを溶解せず、水酸基を有
    しない溶媒中で、α、α’−テトラアルキルオキソアミ
    ニウム塩を用いてポリビニルアルコールを酸化すること
    を特徴とするポリビニルアルコールの酸化方法。
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