JPH03261728A - カルボン酸の製造方法 - Google Patents

カルボン酸の製造方法

Info

Publication number
JPH03261728A
JPH03261728A JP2060615A JP6061590A JPH03261728A JP H03261728 A JPH03261728 A JP H03261728A JP 2060615 A JP2060615 A JP 2060615A JP 6061590 A JP6061590 A JP 6061590A JP H03261728 A JPH03261728 A JP H03261728A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
carboxylic acid
ester
acid ester
reaction
acid
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Pending
Application number
JP2060615A
Other languages
English (en)
Inventor
Yoshinori Yamamoto
嘉則 山本
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Idemitsu Petrochemical Co Ltd
Original Assignee
Idemitsu Petrochemical Co Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Idemitsu Petrochemical Co Ltd filed Critical Idemitsu Petrochemical Co Ltd
Priority to JP2060615A priority Critical patent/JPH03261728A/ja
Publication of JPH03261728A publication Critical patent/JPH03261728A/ja
Pending legal-status Critical Current

Links

Classifications

    • YGENERAL TAGGING OF NEW TECHNOLOGICAL DEVELOPMENTS; GENERAL TAGGING OF CROSS-SECTIONAL TECHNOLOGIES SPANNING OVER SEVERAL SECTIONS OF THE IPC; TECHNICAL SUBJECTS COVERED BY FORMER USPC CROSS-REFERENCE ART COLLECTIONS [XRACs] AND DIGESTS
    • Y02TECHNOLOGIES OR APPLICATIONS FOR MITIGATION OR ADAPTATION AGAINST CLIMATE CHANGE
    • Y02PCLIMATE CHANGE MITIGATION TECHNOLOGIES IN THE PRODUCTION OR PROCESSING OF GOODS
    • Y02P20/00Technologies relating to chemical industry
    • Y02P20/50Improvements relating to the production of bulk chemicals
    • Y02P20/52Improvements relating to the production of bulk chemicals using catalysts, e.g. selective catalysts

Landscapes

  • Low-Molecular Organic Synthesis Reactions Using Catalysts (AREA)
  • Organic Low-Molecular-Weight Compounds And Preparation Thereof (AREA)

Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 [産業上の利用分野] 本発明はカルボン酸の製造方法に係り、特にアミノ酸エ
ステルや不飽和脂肪酸エステル等の不安定なカルボン酸
エステルを、副反応を起すことなく加水分解し、対応す
るカルボン酸を高純度で製造するに好適な方法に関する
[従来の技術および発明が解決しようとする課題]カル
ボン酸エステルを加水分解して対応するカルボン酸を得
る工程は、医薬品をはじめとして各種の化学品を製造す
る際に用いられる基本工程の1つである。
従来、カルボン酸エステルの加水分解方法として、酸や
アルカリを用いる加水分解法や、250〜260℃の高
温と10〜50kg/cd (10〜50bar)の高
圧を用いる加水分解法があるが、これらの方法により、
アミノ酸エステルや不飽和脂肪酸エステルなどの不安定
なカルボン酸エステルを加水分解した場合、加水分解以
外に、アミノ酸エステルの場合、ラセミ化が起り、また
不飽和脂肪酸エステルの場合、二重結合の転移、異性化
、環化、過酸化などが起るという問題がある。
そこで、酵素を用いて温和な条件でカルボン酸エステル
を加水分解する方法も提案されているが、酵素の安定性
の問題や水分量の微調整の問題などの新たな問題が生じ
てくるため、この酵素を用いる方法は特に工業化等には
不適当である。
従って本発明の目的は、カルボン酸エステル、特にアミ
ノ酸エステルや不飽和脂肪酸エステルなどの不安定なカ
ルボン酸エステルを、ラセミ化、二重結合の転移、異性
化、環化、過酸化などの副反応を起すことなく加水分解
し、対応するカルボン酸を高純度で工業的に製造するこ
とが可能な方法を提供することにある。
[課題を解決するための手段] 上記目的を達成するために本発明者は種々の研究を行な
った結果、カルボン酸エステルの加水分解に際して5k
bar以上の超高圧を採用すると、当該加水分解を、室
温で中性に近い条件で、しかも有機溶媒中で行なうこと
ができ、その結果、カルボン酸エステル、特にアミノ酸
エステルや不飽和脂肪酸エステルなどの不安定なカルボ
ン酸エステルが副反応を起すことなく加水分解されて、
対応するカルボン酸が高純度で得られることを見い出し
、この知見に基づいて本発明を完成した。
従って本発明は、カルボン酸エステルを5kbar以上
の圧力下で加水分解して対応するカルボン酸を得ること
を特徴とするカルボン酸の製造方法を要旨とするもので
ある。
以下本発明の詳細な説明する。
本発明のカルボン酸の製造方法は、α位の不斉炭素のラ
セミ化が問題となるアミノ酸エステルや、二重結合の転
移、異性化、環化、過酸化などが問題となる不飽和脂肪
酸エステルなどの不安定なカルボン酸エステルを出発原
料とする場合に特に好まし〈実施されるが、比較的に安
定なカルボン酸エステルを出発原料としてカルボン酸を
得る場合にも適用できることはもちろんである。
本発明のカルボン酸の製造方法において出発原料として
用いられるカルボン酸エステルの具体例を示すと以下の
通りである。
(1〉アミノ酸エステル (a)アミノ酸の1価アルコールエステルこの「アミノ
酸の1価アルコールエステル」における「アミノ酸」と
しては、グリシン、アラニン、セリン、アスパラギン酸
などが、また「1価アルコール」としては、C1〜C6
のアルキルアルコール(メタノール、エタノールなど)
やC7〜C20アリールアルキルアルコール(ベンジル
アルコールなど)が例示される。
(b)上記アミノ酸の1価アルコールエステルのアミノ
基をアシル化(R−CO−化)、アシルオキシ化(R−
Coo−(い、アルキルオキシカルボニル化(R−OC
O−化)、アリールアルキルオキシカルボニル化 (Ar−R’−0CO化)などによって保護したN−保
護アミノ酸エステル(ここてRはアルキル基であれば特
に制限ないが、通常C1〜C20のアルキル基、好まし
くはC1〜C6のアルキル基、R′はアルキレン基であ
れば特に制限ないが、通常c1〜C20のアルキレン基
、好ましくはC1〜C6のアルキレン基、Arはフェニ
ル基、ナフチル基などのアリール基である。)(2)脂
肪酸エステル (a)脂肪酸の1価アルコールエステルこの「脂肪酸の
1価アルコールエステル」における「脂肪酸」としては
、C1〜C25の飽和または不飽和脂肪酸、例えばパル
ミチン酸、ステアリン酸、オレイン酸、リノール酸、α
−またはγ−リルン酸、アラキドン酸などが、また11
価アルコール」としては、C,、〜CIOアルコール(
メタノール、エタノール、ベンジルアルコールなど)が
例示される。上記飽和または不飽和脂肪酸における炭化
水素基はハロゲン原子、水酸基、カルボキシル基などで
置換されていても良い。
(b)脂肪酸の2価アルコールモノまたはジエステル この「脂肪酸の2価アルコールモノまたはジエステル」
における「脂肪酸」としては、上記(a)で述べた脂肪
酸が同様に例示され、また12価アルコール」としては
、C1〜C10の2価アルコール(エチレングリコール
、プロピレングリコールなど)が例示される。
(C)脂肪酸の3価アルコールモノ、ジまたはトリエス
テル この「脂肪酸の3価アルコールモノ、ジまたはトリエス
テル」における「脂肪酸」としては、上記(a)で述べ
た脂肪酸が同様に例示され、また「3価アルコール」と
しては、C1〜C10の3価アルコール(グリセリンな
ど)が例示される。
(d)脂肪酸と糖類とのエステル この「脂肪酸と糖類とのエステル」における「脂肪酸」
としては、上記(a)で述べた脂肪酸が同様に例示され
、また「糖類」としては、グルコースなどの単糖類、ス
クロースなどの三糖類、殿粉やマンナンなどの多糖類な
どが例示される。
(e)脂肪酸のステロールエステル この「脂肪酸のステロールエステル」における「脂肪酸
」としては、上記(a)で述べた脂肪酸が同様に例示さ
れ、また「ステロール」としては、コレステロール、シ
トステロール、スチグマステロール、エルゴステロール
などが例示される。
(f)高度不飽和脂肪酸の代謝物の1価アルコールエス
テル この「高度不飽和脂肪酸の代謝物の1価アルコールエス
テル」における「高度不飽和脂肪酸の代謝物」としては
、プロスタグランジン、ロイコトリエンなどが例示され
、「1価アルコール」としては、上記(a)で述べた1
価アルコールが同様に例示される。
(g)フオスファチジルコリン、フオスファチジルエタ
ノールアミンなどのリン脂質 本発明の方法によれば、上述のカルボン酸エステルを5
kbar以上の超高圧条件下で加水分解する。5kba
r以上の超高圧条件を用いることにより、室温で中性に
近い条件で、かつ有機溶媒中で上記のカルボン酸エステ
ルを、副反応(例えばアミノ酸エステルの場合はラセミ
化など、脂肪酸エステルの場合は、二重結合の転移、異
性化、環化、過酸化など)を起すことなく加水分解し、
対応するカルボン酸を高純度で得ることが可能になる。
圧力は3kbar以上とするめが特に好ましい。圧力の
上限は特にないが、出発原料や反応生成物などの変質防
止、装置製作などの観点から100kbar以下とする
のが好ましい。
この加水分解反応は触媒の存在下に行なうのが好ましく
、使用される触媒としては、出発原料や反応生成物など
の変質を防止するために、中性に近い触媒、特に第3級
アミンが好ましい。第3級アミンとしては、トリエチル
アミン、ジイソプロピルエチルアミン、N−メチルモル
ホリンなどが挙げられる。触媒の使用量は、加水分解さ
れるカルボン酸エステル中のエステル基1個に対して0
.5〜1.5当量とするのが好ましいが、遊離してくる
カルボン酸を中和する意味で、触媒の使用量を、1.0
〜1.5当量とするのが特に好ましい。
この加水分解反応は、無溶媒でも実施できるが、溶媒存
在下に行なうのが好ましい。溶媒は、有機溶媒と水との
混合溶媒を用いるのが好ましい。有機溶媒としては、出
発原料や触媒などを溶解することができ、かつ水と相溶
することかできるものであればいかなるものでも良いが
、特にアセトニトリル、アルコール類を用いるのが好ま
しい。
有機溶媒に添加される水の量は、出発原料などにもよる
が、有機溶媒がアセトニトリルの場合、0.5〜10%
、特に1.0〜2.0%が好ましく、有機溶媒がアルコ
ール類の場合、2〜10%、特に5〜8%が好ましい。
上記の混合溶媒に溶解される出発原料の量は、混合溶媒
1ml当り0.05〜1.0mmolの範囲、特に0.
 1〜0.2mmolの範囲とするのが好ましい。
この加水分解反応の温度は特に制限はないが、通常−5
0〜+50℃の範囲が好ましく採用される。室温で実施
できることは本発明のカルボン酸の製造方法のメリット
の1つである。
上述のカルボン酸エステルの加水分解により得られたカ
ルボン酸の分離、回収は常法に従って行なわれる。すな
わち、得られたカルボン酸が水不溶性である場合は、反
応液に水、水不溶性有機溶媒(例えばヘキサンなど)お
よび塩基性物質(水酸化ナトリウムなど)を加え、この
塩基性物質によってカルボン酸をカルボン酸塩にして水
相に移行させて、有機相のカルボン酸エステルと分離し
、次に水相に酸を加えてカルボン酸塩を遊離カルボン酸
に戻した後、この水層に水不溶性有機溶媒(例えばヘキ
サンなど)を加え、カルボン酸を有機相に移行させた後
、有機溶媒を留去することにより、目的とするカルボン
酸が高純度で得られる。
また得られたカルボン酸が水溶性の場合には、反応液を
酸性イオン交換樹脂のカラム中を通液することにより、
または反応液に酸性のイオン交換樹脂を混合、攪拌、濾
過することにより、触媒である第3級アミンを除去し、
次いで常法により処理して、目的とするカルボン酸が高
純度で得られる。
[実施例コ 以下実施例により本発明を更に説明するが、本発明はこ
れらの実施例に限定されるものではない。
実施列1 100■のアラキドン酸メチルエステル、20mg (
アラキドン酸メチルエステルのエステル基に対して1.
0当量)のトリエチルアミンおよび3mlのアセトニト
リル−水混合溶媒(60:1)をテフロン製の反応容器
に入れ、この容器を超高圧反応装置KP−15B (先
高圧側製)内に配置し、温度30℃、圧力9kbarに
設定して4日間加水分解反応した。この加水分解反応を
式で表わすと以下の通りである。
反応後、常圧に戻し、水、ヘキサンおよび水酸化ナトリ
ウムを加えて水相とへキサン枦(I)とに分離した。な
お、加水分解反応により得られたアラキドン酸は、水酸
化ナトリウムによってアラキドン酸ナトリウムとなり、
水相に存在し、一方未反応アラキドン酸メチルエステル
はへキサン相(I)に存在する。
次に水相にIN塩酸を加えてアラキドン酸ナトリウムを
遊離アラキドン酸に戻した後、更に水およびヘキサンを
加えて振とうして、遊離アラキドン酸が移行しているヘ
キサン相(n)を分離した。
次にこのヘキサン相(II)からヘキサンを留去して反
応生成物を得た。この反応生成物について、lH−NM
R(270MHz)による測定を行ない、標準サンプル
とのスペクトルの同一性を見ることにより、反応生成物
の純度を評価した結果、この反応生成物は、すべてアラ
キドン酸からなり、副生成物はないことが判明した。ア
ラキドン酸の収率は32%であった。
一方、ヘキサン相(I)からヘキサンを留去したところ
、残渣はすべて出発原料のアラキドン酸メチルエステル
からなり、副生成物はないことが’H−NMRによって
確認された。
比較例1 メタノール−水混合溶媒(20:1)に水酸化ナトリウ
ムを溶解して得た0、5N水酸化ナトリウム溶液100
m1に10gのアラキドン酸メチルエステルを加え、常
圧下60°Cで30分間還流させた。
途中10分間おきにサンプリング、薄層クロマトグラフ
ィー[展開溶媒=ヘキサン−ジエチルニーテルル酢酸(
80:20:1)]で反応をモニターした。30分でエ
ステルのスポットは消失し、遊離脂肪酸が生成するとと
もに、副生成物である原点のスポットの濃度が高くなっ
た。また反応液は黄色に着色していた。
この反応液を実施例1と同様に処理してアラキドン酸を
得た。このアラキドン酸は、黄色に着色しており、薄層
クロマトグラフィで分析したところ原点スポットが濃厚
であった。従って副生成物が存在することが明らかとな
った。
実施例2 100■のγ−リルン酸メチルエステルを実絶倒1と同
様に温度30℃、圧力5kbar下で4日間加水分解反
応させた。この加水分解反応を式で表わすと以下の通り
である。
実施例1と同様に反応生成物を回収し、IH−NMRで
分析したところ、全てγ−リルン酸からなり、副生成物
がないことが判明した。γ−リルン酸の収率は15%で
あった。
実施例3 L−N−ベンジルオキシカルボニル化保護アラニンベン
ジルエステル100■に、37■(L−N−ベンジルオ
キシカルボニル化保護アラニンベンジルエステルのエス
テル基に対して1. 0当量)のN−メチルモルホリン
を加え、アセトニトリル−水(60:1)中で、温度3
0℃、圧力10kbar下で2日間加水分解反応させた
。この加水分解反応を式で表わすと以下の通りである。
CO2CHI Ph ow H CM。
CH。
(L)−Z−A I a−OCH2Ph       
 (L)−Z−AI gその後、反応液をジエチルエー
テル10m1中に注ぎ、1gの陽イオン交換樹脂ダウエ
ックス50W(ダウケミカル社製)とともによく攪拌し
た後、1時間放置し濾過した。濾液を濃縮してL−N−
ベンジルオキシカルボニル化保護アラニンを得た。
収率は90%であった。このL−N−ベンジルオキシカ
ルボニル化保護アラニン中のカルボキシル基を再度メチ
ル化した後キラルシフト試薬Eu(Rfc)3で処理し
、IH−NMRで分析したところ、メチル基のピークは
一本であり、またL一体標品と同一であることからラセ
ミ化は起っていないことが確認された。
比較例2 反応圧力として10kbarの代りに常圧にした以外は
実施例3と同様にして実施したが、加水分解反応は全く
起らず、未反応のL−N−ベンジルオキシカルボニル化
保護アラニンベンジルエステルが回収された。
実施例4 N−メチルモルホリンの代りにジイソプロピルエチルア
ミン47■を用い、反応時間を1日間とした以外は実施
例3と同様にL−N−ベンジルオキシカルボニル化保護
アラニンベンジルエステルを加水分解した。その後、実
施例3と同様に後処理して反応生成物を得た。収率は9
9%であった。
得られた反応生成物について、実施例3と同様に1H−
NMR分析を行なった結果、反応生物はすべてL−N−
ベンジルオキシカルボニル化保護アラニンからなり、ラ
セミ化は起っていないことが確認された。
比較例3 反応時間を4日間とし、反応圧力を常圧とした以外は実
施例4と同様に操作したが、加水分解反応は全く起らず
、未反応のL−N−ベンジルオキシカルボニル化保護ア
ラニンベンジルエステルが回収された。
実施例5 L−N−ベンジルオキシカルボニル化保護アラニンエチ
ルエステル100■に、51■(L−N−ペンジルオキ
シカルボニル化保護アラニンエチルエステルのエステル
基に対して1. 0当量)のジイソプロピルエチルアミ
ンを加えアセトニトリル−水(60: 1)3ml中で
、温度30℃、圧力10kbarで4日間加水分解反応
させた。この加水分解反応を式で示すと以下の通りであ
る。
C(h C,Is                 
CoolHI CH。
(L)−z−Al t−0Cz al (L)−Z−Alt その後、実施例4と同様に後処理して反応生成物を得た
。収率は98%であった。得られた反応生成物について
、実施例4と同様に1H−NMR分析を行なった結果、
反応生物はすべてL−N−ベンジルオキシカルボニル化
保護アラニンからなり、ラセミ化は起っていないことが
確認された。
実施例6 100+++gの12−ヒドロキシオレイン酸メチルエ
ステルに、32■(12−ヒドロキシオレイン酸メチル
エステルのエステル基に対して1. 0当量)のトリエ
チルアミンを加え、アセトニトリル−水(60: 1)
 3ml中で、温度30℃、圧力9kbarで4日間加
水分解反応を行なった。この加水分解反応を式で示すと
以下の通りである。
その後実施例1と同様に後処理してに反応生成物を得た
。収率は69%であった。得られた反応生成物について
、 1H−NMRを用いてオレフィンのLHシグナルを
分析した結果、二重結合の異性化、水酸基の脱離などの
副反応は全(起っていないことが確認された。
[発明の効果] 以上述べたように本発明によれば、カルボン酸エステル
を、副反応を起すことなく加水分解し、対応するカルボ
ン酸を高純度で工業的に製造することができる方法が提
供された。

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. (1)カルボン酸エステルを5kbar以上の圧力下で
    加水分解して対応するカルボン酸を得ることを特徴とす
    るカルボン酸の製造方法。
  2. (2)カルボン酸エステルが、アミノ酸エステルまたは
    脂肪酸エステルである請求項(1)に記載の方法。
  3. (3)圧力が100kbar以下である請求項(1)ま
    たは(2)に記載の方法。
  4. (4)加水分解を第3級アミン触媒の存在下で行なう請
    求項(1)〜(3)のいずれか1項に記載の方法。
JP2060615A 1990-03-12 1990-03-12 カルボン酸の製造方法 Pending JPH03261728A (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2060615A JPH03261728A (ja) 1990-03-12 1990-03-12 カルボン酸の製造方法

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2060615A JPH03261728A (ja) 1990-03-12 1990-03-12 カルボン酸の製造方法

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JPH03261728A true JPH03261728A (ja) 1991-11-21

Family

ID=13147359

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2060615A Pending JPH03261728A (ja) 1990-03-12 1990-03-12 カルボン酸の製造方法

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JPH03261728A (ja)

Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2014520097A (ja) * 2011-05-27 2014-08-21 エボニック レーム ゲゼルシャフト ミット ベシュレンクテル ハフツング メタクリル酸の製造方法

Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2014520097A (ja) * 2011-05-27 2014-08-21 エボニック レーム ゲゼルシャフト ミット ベシュレンクテル ハフツング メタクリル酸の製造方法

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP5343925B2 (ja) (2r)−2−プロピルオクタン酸の製造方法
JPH01211551A (ja) 光学活性アルコールおよびその誘導体の製造方法
JPS63273499A (ja) 光学活性化合物の製造法
JPH03261728A (ja) カルボン酸の製造方法
US20100185012A1 (en) Method for producing optically active trans-2-aminocyclohexanol and intermediate of optically active trans-2-aminocyclohexanol
JP3704719B2 (ja) 光学活性3−アミノブタン酸の製造法及びそのエステル中間体
JPH0768163B2 (ja) シクロペンテノン誘導体の製法
JP4405631B2 (ja) 共役リノール酸異性体の精製方法
JPH06256278A (ja) 光学活性α−カルバモイルアルカン酸誘導体およびその製法
EP0132201B1 (fr) Procédé de préparation du phénylpyruvate de sodium monohydraté cristallisé
JP4104319B2 (ja) 光学活性2−ヒドロキシ−3−ニトロプロピオン酸の製造方法
JP3583798B2 (ja) 光学活性2−メチルブタン酸およびその誘導体の製造方法
JP2731852B2 (ja) リゾホスファチジルコリンの新規な製造法
JPH0584094A (ja) 光学活性アルコールの製造法
JPH03204838A (ja) 光学活性4―フェニル酪酸エステル誘導体のラセミ化方法
JP3129776B2 (ja) 光学活性なα−ヒドロキシアルケン誘導体の製造方法
JP3001332B2 (ja) 光学活性体(−)−(1s,2s,4r)−エキソー2−ノルボルナノールの製造方法
JPS6328897B2 (ja)
US6242635B1 (en) Process for producing propionic acid derivatives
JPH032137B2 (ja)
JP2571939B2 (ja) シクロペンテノン誘導体及びその製造法
JPH0566112B2 (ja)
JP2877976B2 (ja) 光学活性2,4,4−トリメチル−2−シクロヘキセン−1−オール及びその製法
JP2854913B2 (ja) 有機酸エステルの製造法
JP3173850B2 (ja) 光学活性イノシトール誘導体の製造法