JPH0326167B2 - - Google Patents

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JPH0326167B2
JPH0326167B2 JP1741383A JP1741383A JPH0326167B2 JP H0326167 B2 JPH0326167 B2 JP H0326167B2 JP 1741383 A JP1741383 A JP 1741383A JP 1741383 A JP1741383 A JP 1741383A JP H0326167 B2 JPH0326167 B2 JP H0326167B2
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JP
Japan
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alphamenine
analgesic
morphine
group
administered
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JP1741383A
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English (en)
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JPS59144717A (ja
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Hamao Umezawa
Tomio Takeuchi
Takaaki Aoyanagi
Mitsugi Hachisu
Kenji Kawamura
Shunzo Fukatsu
Taiji Sekizawa
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Microbial Chemistry Research Foundation
Original Assignee
Microbial Chemistry Research Foundation
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【発明の詳細な説明】
本発明は、新規化合物アルフアメニンの新しい
用途、すなわちアルフアメニンを有効成分として
含有することを特徴とする鎮痛剤に関する。 アルフアメニンA又はBは、本発明者らにより
発見された新規な生理活性物質であり、クロモバ
クテリウム・ビオラセウム BMG361−CH4
(Chromobacterium violaceum)(微工研菌寄第
6521号)等の細菌による生産されるアミノペプチ
ダーゼB阻害活性物質である(特願昭57−96276
号明細書の公告公報である特公平2−2593号公報
参照)。 本発明者らは、さらにアルフアメニンの種々の
薬理作用について検討中、本物質がモルヒネの鎮
痛作用を増強すること並びに、それ自体、鎮痛効
果があることを見い出し本発明を完成させた。 すなわち、本発明によると、次の一般式 (式中、RはアルフアメニンAの場合には水素
原子を示し、アルフアメニンBの場合には水酸基
を示す)で表わされるアルフアメニンA又はアル
フアメニンB又はこれらの両者又はこれらの塩を
有効成分として含有することを特徴とする鎮痛剤
が提供される。 本明細書において、単に、本物質又はアルフア
メニンと言うと、アルフアメニンA又はアルフア
メニンB又はこれらの両者、あるいはそれらの混
合物を意味するものとする。 マウスに対するアルフアメニンの急性毒性試験
では、アルフアメニンAの250mg/Kgの(iv)、投与
で、またアルフアメニンBの150mg/Kgの(iv)、投
与で死亡例は認められない。従つて、アルフアメ
ニンは安全な物質であると認められる。 アルフアメニンを有効成分とする本発明薬剤
は、アルフアメニンAまたはBまたは両者の混合
物、あるいはその薬学的に許容される塩のいづれ
かを、常用の担体と配合して製剤できる。更には
本発明薬剤は、各種の化学療法剤を混合したもの
でもよい。アルフアメニンの塩の例としては、ア
ルフアメニンのカルボキシル基における薬学的に
許容できる陽イオン,例えばナトリウム,カリウ
ムの如きアルカリ金属,カルシウム,マグネシウ
ムの如きアルカリ土類金属の陽イオン,アンモニ
ウムイオンとの塩(カルボキシレート)がある。
アルフアメニンのグアニジル基,アミノ基におけ
る薬学的に許容できる無機酸,例えば塩酸など又
は有機酸例えば酢酸などとの酸付加塩も包含され
る。 本発明薬剤の投与形態は、経口、注射、直腸坐
剤のいずれでもよい。注射剤を調製する場合は上
記有効成分化合物にPH調整剤,緩衝剤,安定化
剤,賦形剤を添加し常法により、凍結乾燥を行
い、凍結乾燥注射剤を作ることができ、また有効
成分化合物にPH調整剤,緩衝剤,安定化剤,等張
剤,局麻剤等を添加し、常法により皮下、筋肉
内、静脈内用注射剤,更に腰椎穿刺などによる髄
腔内投与注射剤を作ることもできる。 経口用固形製剤を調製する場合は、本発明の有
効成分化合物すなわちアルフアメニンに賦形剤、
更に必要に応じて、結合剤,崩壊剤,滑沢剤,着
色剤,矯味剤及び/又は矯臭剤を加えた後、常法
により、錠剤,被覆錠剤,顆粒剤,散剤又はカプ
セル剤等で作ることができる。 経口液状製剤を調製する場合には、有効成分化
合物に矯味剤,緩衝剤,安定化剤及び/又は矯臭
剤,等を加えて、常法によりシロツプ剤又はドラ
イシロツプ剤を作ることができる。 直腸坐薬製剤を調製する場合には、本発明の有
効成分化合物に賦形剤、更に必要に応じて、界面
活性剤を加えた後、常法により坐剤とすることが
できる。 アルフアメニンの投与量は症状により異なる
が、成人では1回アルフアメニンとして0.02〜
200mgを1日1回投与するのがよい。 次に、アルフアメニンの製剤例を示すが、本発
明は、何らこれらに限定されるものではない。 製剤例 1 経口投与に適した錠剤を、通常の方法により次
の成分を混合、錠剤化して製造した。 成 分 配合重量 アルフアメニンA又はB 100mg ラクトース 68.8mg トウモロコシ澱粉 20mg ポリビニルピロリドン 8.0mg ステアリン酸マグネシウム 1.15mg タルク 2.0mg 着色剤 0.05/200mg 製剤例 2 経口投与に適したハード・ゼラチン・カプセル
を、通常の方法により次の成分を混合、製剤化し
て製造した。 成 分 配合重量 アルフアメニンA又はB 100mg ラクトース 61.0mg トウモロコシ澱粉 30.0mg タルク 7.0mg ステアリン酸マグネシウム 2.0mg 製剤例 3 次の成分を含有する坐薬を通常の方法で製造し
た。 成 分 配合重量 アルフアメニンA又はB 100mg マクロゴール4000 260mg マクロゴール1500 1240mg 製剤例 4 次の成分を混合、溶解して常法により静脈内又
は髄腔内投与注射剤を製造した。 成 分 配合重量 アルフアメニンA又はB(無菌化済) 30mg リン酸1水素ナトリウム(無水) 7.05mg リン酸2水素ナトリウム(無水) 6.0mg 塩化ナトリウム 5.1mg 滅菌精製水 全容量を1.5mlにする量 次に、アルフアメニンが鎮痛作用を有すること
について実験例を挙げて説明する。 実験例1 テイル・フリツク法によるモルヒネ鎮
痛増強試験 実験方法 ウイスター系ラツトにあらかじめ0.5mg/Kgの
モルヒネを腹腔内投与してモルヒネ鎮痛有効ラツ
トと無効ラツトに分類した。そのラツト分類の方
法は「昭和医学会雑誌」第39号,第537〜542頁
(1979)に準じた。供試化合物のモルヒネ鎮痛増
強作用の有無の評価についてはモルヒネ鎮痛無効
ラツトを用いた。ラツトの分類試験から約1週間
以上経過した後、供試化合物として生理食塩液に
溶解したアルフアメニンの25mg/Kgを腹腔内投与
し、次いでモルヒネの0.5mg/Kgを投与し、モル
ヒネ鎮痛増強効果をtail−flick法(前出,昭和医
学会雑誌,参照)により検定した。tail−flick法
による痛覚閾値の測定は次のように行つた。すな
わち、尾の先端より1cm位のところを黒色染料で
黒く塗り、その黒色部に放射熱を適用して尾の逃
避反射の潜伏時間を測定した。コントロール(対
照群)の尾の逃避反射の潜伏時間が平均約2.0秒
となるように調節された熱量の放射熱を用い、潜
伏時間が最高でも7.0秒である範囲で処理群の
各々のラツトの尾の逃避反射潜伏時間を測定し
た。各々のラツトにおける尾逃避反射の潜伏時間
は15分間隔で測定して5回の平均値をとつた。 コントロール(0.5mg/Kgモルヒネ単独投与群)
と処理群(供試化合物25mg/Kg+モルヒネ0.5
mg/Kg投与群)との間における尾逃避反射の潜伏
時間の差を算出し、下記の式によりモルヒネ鎮痛
増強効果を評価した。 モルヒネ鎮痛増強率(%) (処理群)−(コントロール)/(コントロール)×10
0 実験結果 次の表1に示す通りである。
【表】 実験例2 熱板法による鎮痛試験 実験方法 ddy系マウスを用い、あらかじめ、マウスが60
℃の熱板上に置かれた時にジヤンプ(jump)し
て逃避する行動をとるように数日間訓練し、熱板
に置いた時点とジヤンプする時点との間における
一定の潜伏時間(4〜6秒)でjumpingするよう
に訓練されたことを確認した後に、熱板法による
鎮痛試験(G.Woolfe及びMacdonald;「J.
Pharmacology Experiment Therapy」80,300
(1953)参照)を行なつた。 鎮痛効果の有無は、生理食塩液に溶解した供試
化合物の25および100mg/Kgを処理群のマウスに
腹腔内投与し、投与後30分,1時間,2時間,3
時間後にそれぞれ60℃の熱板上にマウスを置き、
jumpingによる逃避行動の潜伏時間の平均値を測
定することによつて評価した。 生理食塩液を単独投与したコントロール(対照
群)と供試化合物を投与した処理群との間におけ
るjumping逃避行動の潜伏時間の差を算出し、下
記の式によつて鎮痛効果を判定した。 鎮痛効果(%)= (処理群)−(コントロール)/(コントロール)×10
0 実験結果 次の表2に示す通りである。
【表】 実験例3 Randall−Selitto法による鎮痛試験 実験方法 ウイスター系ラツトの足蹠に生理食塩液に分散
したビール酵母(10%)0.1mlを投与して炎症を
発現させ、同時に、生理食塩液に溶解した供試化
合物の100mg/Kgをラツトに腹腔内投与した(処
理群)。供試化合物の投与後30分,90分,180分
に、Randall−Selitto式痛覚測定器により、炎症
を発現させた足蹠に重りを乗せ、ラツトが痛覚を
感じた時の重量を痛覚閾値として検定した。(L.
O.Randoll及びJ.J.Selitto;「Arch.Int.
Pharmacodyn.」111巻409頁(1957)参照)。 コントロール(対照群,すなわち生理食塩液単
独投与群)と処理群(供試化合物+生理食塩水投
与群)との間の痛覚閾値の差を算出して、下記の
式によつて鎮痛効果を判定した。 鎮痛効果(%)= (処理群)−(コントロール)/(コントロール)×10
0 実験結果 次の表3に示す通りである。
【表】 実験例4 Foot−Pressure法による鎮痛試験 実験方法 本実験に用いたFoot−Pressure法は、実験例
3のRandall−Selitto法とほぼ同じであるが、ウ
イスター系ラツトの足蹠にビール酵母を投与する
ことによる炎症の発現を省略してあるという点で
Randall−Selitto法と異なる。即ち、処理群ラツ
トには供試化合物の100mg/Kg(生理食塩水溶液
として)をラツトに腹腔内投与した後、30分,90
分,180分にRandall−Selitto式痛覚測定器によ
り正常足に重りを乗せ、ラツトが痛覚を感じた時
の重量を痛覚閾値として検定した。コントロール
(生理食塩液単独投与群)と処理群(生理食塩水
+供試化合物投与群)との間における痛覚閾値の
差を算出し、実施例3におけると同様にして鎮痛
効果(%)を判定した。 実験結果 結果は表4に示す。
【表】 以上の実験例1〜4の結果より、まずアルフア
メニンA,Bの両物質は、ベスタチンの1/10量
で、ベスタチンよりも強力にモルヒネの鎮痛を増
強することが示された。更にアルフアメニンA・
B両物質とも、単独投与で、Hot−Plate testお
よびRandall−Selitto法により鎮痛作用をもつこ
とが認められ本物質が単独で鎮痛剤として有効で
あることが示された。尚、Randall−Selitto法
(ビール酵母誘発炎症により、痛覚閾値が低下し
た足蹠)におけるアルフアメニンA,B両物質の
鎮痛作用は、100mg/Kgの投与でモルヒネ10mg/
Kgの作用とほぼ同等の効果を示したが、Foot−
Pressure法(正常足における痛覚閾値)の実験で
は、10mg/KgのモルヒネはRandall−Selitto法に
よる痛覚閾値の増加率とほぼ同等に上昇させるに
もかかわらず、アルフアメニンA,Bの両物質
100mg/Kgは全く痛覚閾値を上昇させなかつた。
このことはアルフアメニンとモルヒネの鎮痛作用
メカニズムが異ることを示す。 以上の事により、アルフアメニンA,B両物質
はモルヒネとは全く異なつた強力な新しい鎮痛薬
であることが示めされる。

Claims (1)

  1. 【特許請求の範囲】 1 次の一般式 (式中、RはアルフアメニンAの場合には水素
    原子を示し、アルフアメニンBの場合には水酸基
    を示す)で表わされるアルフアメニンA又はアル
    フアメニンB又はこれら両者又はこれらの塩を有
    効成分として含有することを特徴とする鎮痛剤。
JP1741383A 1983-02-07 1983-02-07 鎮痛剤 Granted JPS59144717A (ja)

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JP1741383A JPS59144717A (ja) 1983-02-07 1983-02-07 鎮痛剤

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JPS59144717A JPS59144717A (ja) 1984-08-18
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JPS606647A (ja) * 1983-06-17 1985-01-14 Microbial Chem Res Found アルフアメニン及びその関連化合物と合成法
JPS60218396A (ja) * 1984-04-16 1985-11-01 Shionogi & Co Ltd 抗生物質do−248−aおよびbならびにその製造法
US5086069A (en) * 1990-02-05 1992-02-04 Rorer Pharmaceutical Corporation Anti-thrombotic peptide and pseudopeptide derivatives
FR2832925B1 (fr) * 2001-12-03 2006-07-14 Lipha Utilisation de derives de l'acide 4-oxobutanoique dans le traitement de l'inflammation

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