JPH03260114A - 溶融異方性ポリマーからなる高弾性率繊維の製造方法 - Google Patents

溶融異方性ポリマーからなる高弾性率繊維の製造方法

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JPH03260114A
JPH03260114A JP5740290A JP5740290A JPH03260114A JP H03260114 A JPH03260114 A JP H03260114A JP 5740290 A JP5740290 A JP 5740290A JP 5740290 A JP5740290 A JP 5740290A JP H03260114 A JPH03260114 A JP H03260114A
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JP
Japan
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fiber
temperature
melt
polymer
heat
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JP5740290A
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English (en)
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Junyo Nakagawa
潤洋 中川
Motoyasu Koyama
小山 元靖
Yukio Ogura
行夫 小倉
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Kuraray Co Ltd
Original Assignee
Kuraray Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 [産業上の利用分野コ 本発明は、全芳香族系ポリマーから成る高弾性率繊維の
製造方法に関するものであり、産業用資材分野に有益な
高強力、高弾性率繊維を提供するものである。
[従来の技術] 異方性溶融物を形成し得るポリエステルを紡糸し、延伸
することなしに無緊張下で熱処理を行い強度を向上させ
る方法は特開昭55−20008号公報で公知である。
特開昭63−196716号公報には全芳香族ポリエス
テル繊維を融点より20℃低い温度以下の温度で切断伸
度の20〜90%延伸し熱処理して高弾性繊維とするこ
とが記載されている。
特開平1−250410号公報には熱処理した全芳香族
ポリエステル繊維を流れ温度以下の温度で切断伸度の5
%以上延伸し、高弾性繊維とすることが記載されている
[本発明が解決しようとしている課題]異方性溶融物を
形成するポリマーから得られる繊維は、高強力と高弾性
率を示し、耐熱性、耐薬品性等にも優れた性能を示すこ
とから、近年工業的にも非常に注目をあびている。
しかし、高強力糸を得るためには高温で長時間の熱処理
を必要とするため、無緊張状態でボビンに巻いたり、ネ
ット上で処理する方法がと与れ、そのため熱処理による
強度の増大は認め与れるが、弾性率の向上はほとんどな
かつに。
また、高率の延伸により弾性率を向上させる方法では毛
羽等が発生し均質な糸を得ることは困難であった。
[課題を解決するための手段] 本発明は実質的に延伸されていない溶融異方性ポリマー
よりなる繊維を、該繊維のガラス転位点以上流れ温度以
下の温度で、1g/d以上の緊張状態で熱処理すること
を特徴とする溶融異方性ポリマーからなる高弾性率繊維
の製造方法である。
本発明に言う異方性ポリマーとは、芳香族ジオール、芳
香族ジカルボン酸、芳香族ヒドロキシカルボン酸等より
得られるポリマーであり、溶融相において光学的異方性
を示すものである。このような特性は、ホットステージ
にのせtこ試料を窒素雰囲気下で昇温加勢し、その透過
光を観察することにより容易に認定することが出来る。
本発明に使用される異方性溶融物の好ましい例は、下記
反復成分の2〜4種の組合せからせなるものである。
C1%Br又はC11,である) 本発明の効果が最も顕著に発揮されるのは、の系、およ
び fo→!トCす          [+]〇 +Oバ争◇トO+  ・・・・・   [IV]の系で
あり、特に[II]のナフトエ酸成分が3〜50モル%
含まれている芳香族ポリマーである。
このような溶融異方性ポリマーから繊維を形成すること
は公知の溶融紡糸技術により得与れ、例えば特開昭50
−43223号、特開昭50〜157619号、特開昭
50−15111695号、特開昭54−77691号
等に記載されいる方法によって得られるが、本発明者ら
の検討結果では、ポリマーの流れ温度より10℃以上高
い温度(かつ溶融液晶を形成している温度範囲内)で、
剪断速度が10’sec′□1以上となるようノズルか
ら吐出し紡糸することが好ましい。この条件をはずれる
と、分子の配向が不十分なため、本発明の熱処理法で、
目的の高強力、高弾性が得られなくなることがある。
本発明J二言う剪断速度(γ)とは、ノズル径をr(c
m)、単孔当りのポリマー吐出量をQ (c+e”/ 
5ec)とするとき で計算される。
本発明に使用される好ましい紡糸した繊維(原糸)は、
単繊維が1〜100,000デニールで、強度が1〜2
0g/dのものであり、実質的に延伸されていない繊維
である。
例えば、熱処理前に切断伸度の20%以上延伸した場合
は毛羽等が発生し、均質な繊維が得られない。
本発明に言う、ガラス転位温度(Tg)とは、レオパイ
ブロン(オリエンチック製DDV−I[I−EP)によ
る損失正接(tagδ)の主分散(αa)のピーク温度
である。
本発明に言う流れ温度(TM)測定に用い乙方法を以下
に述べる。
DSC(例えば、Mettler社製、T A 300
0)装置に、サンプルを10〜20Bとり、アルミ製パ
ンへ封入した後、キャリアーガスとしてN、を100 
c c /#・流し、昇温速度20℃/分で測定し、吸
熱ピークの位置の示す温度で示される。ポリマーの種類
によっては、1 st Runで、明確な吸熱ピークが
現われない場合もある。しかる場合は、50℃/分の昇
温速度で、予想される融点より50℃高い温度で3分程
度加熱して完全に溶融した後80℃/分で50℃まで冷
却し、しかる後20℃/分の昇温速度で測定するとよい
紡糸されたフィラメントは、ボビンに巻かれた状態から
、固定式あるいは回転するクリールスタンドより引出さ
れ、熱処理機に入る。
熱処理の温度は、7g以上、7M以下の温度雰囲気で行
う必要がある。熱処理初期には、単繊維間の膠着が起り
やすいのと時間の経過と共にTMも上昇するので、熱処
理温度は、逐次高くすることが好ましい。
加熱媒体としては、熱風、熱ローラ、熱プレート等いず
れも可能である。
気体は、窒素、アルゴン等の不活性ガス、あるいは、窒
素と酸素、炭酸ガス等の混合気体、および空気等が用い
られる。用いる気体は露点が一20℃以下であることが
好ましい。
処理温度は繊維を形成するポリマーの流れ温度以下ガラ
ス転移点以上、好ましくは流れ温度(TM)以下、T 
M −40℃以上で行うことが実際的である。一般に流
れ温度は、熱処理と供に高くなっていく場合が多い。又
、流れ温度近くでは、繊維間の膠着がおこりやすい。従
って好ましい温度条件は、(T M −30)〜(TM
−20)’Cで、流れ温度の上昇に連れて、処理温度も
上げていくことである。
熱処理炉を通過する糸は、主熱処理部分に於いて、ヤー
ンが1g/d以上の緊張状態(ヤーン張力として)にあ
ることが必須の条件であり、例えばローラ間あるいはガ
イドとローラ間を連続的に通過させることにより行なわ
れる。好ましい張力としては、2〜9g/dの範囲であ
る。より好ましくは延伸率を0.5%以下とすることが
良い。最も好ましいのは実質上延伸されないことが良い
すなわち本発明は緊張状態(熱処理で配向が緩和しない
状LM)で連続的に熱処理することにより、緊張状態で
固相重合が行なわれ分子量が大きくなるため、実質的に
毛羽等が発生がなく、弾性率が20%以上向上した均質
な糸を得ることが出来る。
以下実施例により本発明を具体的に説明するが、本発明
は、これにより限定されるものではない。
[実施例] p−オキシベンゾイル成分70ao&%、及び6才キシ
−2ナフトイル成分30鵬o12%の組成から成る芳香
族ポリエステルを得た。
このポリマーの流れ温度TMは276℃、対数粘度r)
 inhは6.20d&/gであった。r) inhの
測定は、試料をペンタフルオロフェノールに0.1重量
%溶解しく60〜80℃)、60℃の恒温槽中で、ウツ
ベローデ型粘度計を用い測定し、 で求めた。
このポリマーを2軸混練型押出機でベントより10To
rrに減圧し、持込空気と発生ガスの除却を行った後、
ギヤポンプにて計量130cc/ sinの吐出量で紡
糸頭に導き、サンド層、金属細線からなるフィルター(
ナスロン10μ)で濾過したのち315℃で紡糸した。
ノズルは、0.1■φx 400Hで巻取速度は、10
00m/ @inでおこなった。剪断速度すは、55.
200sec−’である。
このものの繊維性能は、 ヤーンデニール(D R)−1505dr強     
    度(D T )=   11.8  g/ d
伸         度 (% )=    2J  
%弾    性    率(YM)=  565  8
/dであった。
この紡糸原糸をA、B、Cの3つの温度ゾーンからなる
熱処理炉を下記の条件で1m/winの速度で連続的に
通し熱処理した。
8      270       2       
  2〜3雰囲気は各ゾーンとも窒素中であり、糸張力
は、ローラ間に装備したダンサ−ローラーにより掛けら
れた。
得られた熱処理系の物性を下記に示す。
D R= 1490  dr D T =  25.9 g/d DE=  2.8% YM= 801  g/d 弾性率のアップ率は41.8%であった。
デニールの変動率か0.5%、強度変動率が1.7%と
非常に均質性に優れた繊維が得られた。
[比較例1] 無緊張状態で穴空ボビンに約2kgのヤーンを巻き、実
施例と同じ温度条件で窒素ガスを流し処理した。得られ
た繊維の平均物性は D R= 1501  dr D T =   22.7  g/d DE=    :1.2  % YM=  580   g/d であり強度変動率は5.3%とバラツキが多く弾性率の
向上はわずか2.7%であった。
E比較例2〕 実施例と同じ熱処理機で、糸張力がO−0,5g/dこ
なるようにダンサローラを調節し、同条件で処理した。
得られた繊維の物性は D R−1497dr D T =  24.7 g/d DE=   3.7% yM= 593  g/d であり、弾性率のアップは5%でめった。

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 実質的に延伸されていない溶融異方性ポリマーよりなる
    繊維を、該繊維のガラス転移点以上流れ温度以下の温度
    で、かつ1g/d以上の緊張状態で熱処理することを特
    徴とする溶融異方性ポリマーからなる高弾性率繊維の製
    造方法。
JP5740290A 1990-03-07 1990-03-07 溶融異方性ポリマーからなる高弾性率繊維の製造方法 Pending JPH03260114A (ja)

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