JPH0325714B2 - - Google Patents

Description

【発明の詳細な説明】 〔産業上の利用分野〕 この発明は、誘導加熱コイルによる加熱装置と
冷凍サイクルによる冷却装置とを一体化した調理
器として使用される誘導加熱装置付き冷却装置に
関するものである。

〔従来の技術〕

第６図および第７図は従来の調理器を示す外観
図と断面であり、１はケーシング、２は調理面と
なるセラミツクプレート、３はこのプレート２の
下方に配置された誘導加熱コイルである。４は電
流量を調整するつまみである。上記の調理器は例
えば実公昭57−82095号公報に同数の構成が示さ
れており、また他の複合例して実公昭53−28550
号公報には誘導加熱装置と冷蔵庫を組合せたもの
がある。

ところで、上記誘導加熱装置はセラミツクプレ
ート２上に置かれた鉄製の鍋等の被誘導体が誘導
加熱コイル３により加熱される。

〔発明が解決しようとする問題点〕

従来の調理器は以上のように構成されているの
で、鉄製鍋の中では加熱のみの調理しか行なえな
かつた。また複合化されたものとして高周波誘導
加熱装置と一体化したものも、加熱による調理を
主体としたものである。そこで、加熱および冷却
を同一調理器で行なえるようにできればバラエテ
イに富んだ調理が可能になると考えられる。

この発明は上記のような問題点を解消するため
になされたもので、例えば誘導加熱により加熱し
て調理し、食べる時に冷却して食べた方が美味し
くなるものに使用し、かつ調理された食べ物は調
理器に置いたまま冷蔵庫等に保管する手間を不要
にした装置を得ることを目的とする。

〔問題点を解決するための手段〕

この発明に係る誘導加熱装置付き冷却装置は、
誘導加熱用加熱コイルからなる誘導加熱装置と、
冷凍サイクルによる冷却手段としての冷却器から
なる冷却装置とを一体化したものである。

〔作用〕

この発明における誘導加熱装置付き冷却装置
は、誘導加熱時には調理面となるセラミツクプレ
ート上に置かれた被誘導体の鍋を加熱して調理が
行なえ、調理後、冷却に切替える時は冷却器がセ
ラミツクプレートを冷却して鍋と共に食べ物を冷
やすことができる。

〔発明の実施例〕

以下、この発明の一実施例を図について説明す
る。第１図において、１１は調理器のケーシン
グ、１２は調理台となるセラミツクプレート、１
３はこのプレート１２の直下に配置した誘導加熱
コイル、１４は加熱コイル１３の下に配設された
冷却器である。１５は冷却器１４の冷媒の通る配
管である。第２図はこの発明による装置の外観図
で、１６は誘導加熱量をコントロールするつま
み、１７は冷却器１４の温度をコントロールする
つまみである。

第３図は上記装置の詳細図で、誘導加熱コイル
１３はその制御部１８により誘導電流量のコント
ロールが行なわれ、そしてつまみ１６（第２図）
により加熱量がコントロールされる。冷却器１４
は冷媒の低圧側配管を圧縮機１９に接続し、凝縮
器２０、膨張弁キヤピラリー２１を通り冷凍サイ
クルが形成される。フアン２２は凝縮器２０の熱
交換用で、風は送風スリツト２３（第２図）より
排気される。

次に動作について説明する。誘導加熱コイル１
３は誘導磁束２４により被誘導体の鍋２５を誘導
加熱する。一方、冷却器１４は圧縮機１９の運転
中は加熱コイル１３とセラミツクプレート１２を
熱伝導により冷却する。この際、先に鍋２５を加
熱し調理したのちに冷却器１４による冷却を行な
つて鍋２５と共に食べ物を冷やすことができる。
これは例えば鳥肉を煮たあとでサラダとして冷や
して食べる料理に有効である。

また、加熱コイル１３と冷却器１４を同時に運
転させた場合、鍋２５は加熱されるが、セラミツ
クプレート１２は加熱コイル１３を通して伝熱的
に冷却されるので、プレート上に置かれた他の食
べ物例えばガラス容器または誘導効率の低いアル
ミ容器等に盛付けられたサラダやくだ物は冷却し
て食べられる。

なお上記実施例では加熱コイル１３の下方に冷
却器１４を設けたが、加熱コイル１３と冷却器１
４とを上、下逆にしてもよい。ただし、この場合
加熱コイル１３と鍋２５の間に冷却器１４が位置
するため誘導磁束が低率ではあるが誘導加熱す
る。

第４図および第５図は他の実施例を示すもの
で、セラミツクプレート１２の下方に誘導加熱コ
イル１３と冷却器１４とを並設したものであり、
２６は冷却プレート、２７が加熱プレートとな
る。２８は冷却プレート２６上に置いたアルミ等
のサラダボール、２９は加熱プレート２７上の鍋
で、それぞれのプレート上で冷やしたり暖めたり
して食べることができる。なお、冷却器１４は電
子冷凍方式により冷却されることであつても上記
と同様の作用が得られることは言うまでもない。

〔発明の効果〕

以上説明したようにこの発明によれば、誘導加
熱コイルと冷凍サイクルによる冷却器とを一体化
して加熱調理と冷却調理を同一プレート上で行な
えるようにしたので、加熱により調理した食べ物
を、冷蔵庫内に入れて冷やすことなくその場で冷
やして食べることができて誠に便利である。

【図面の簡単な説明】

第１図はこの発明の一実施例を示す誘導加熱装
置付き冷却装置の断面図、第２図は外観図、第３
図は装置の一構成図、第４図および第５図は他の
実施例の外観図と断面図、第６図および第７図は
従来の調理器の外観図と断面図である。 １２……セラミツクプレート、１３……誘導加
熱プレート、１４……冷却器、１８……制御部、
１９……圧縮機、２０……凝縮器、２６……冷却
プレート、２７……加熱プレート。なお、図中、
同一符号は同一又は相当部分を示す。

Claims (1)

1. 【特許請求の範囲】 １ 誘導加熱用加熱コイルからなる誘導加熱装置
   と、冷凍サイクルによる冷却手段としての冷却器
   からなる冷却装置とをセラミツクプレート下方に
   一体化して配置したことを特徴とする誘導加熱装
   置付き冷却装置。 ２ 加熱コイルを上方に、冷却器を下方に配置し
   たことを特徴とする特許請求の範囲第１項記載の
   誘導加熱装置付き冷却装置。 ３ 加熱コイルと冷却器をセラミツクプレート下
   方に並設し、誘導加熱による加熱と冷凍サイクル
   による冷却を同一平板上で行なえるようにしたこ
   とを特徴とする特許請求の範囲第１項記載の誘導
   加熱装置付き冷却装置。