JPH03256221A - 磁気記録媒体 - Google Patents

磁気記録媒体

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JPH03256221A
JPH03256221A JP5274690A JP5274690A JPH03256221A JP H03256221 A JPH03256221 A JP H03256221A JP 5274690 A JP5274690 A JP 5274690A JP 5274690 A JP5274690 A JP 5274690A JP H03256221 A JPH03256221 A JP H03256221A
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JP
Japan
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recording medium
magnetic
magnetic recording
lubricant
magnetic layer
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Pending
Application number
JP5274690A
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English (en)
Inventor
Nobuhiro Umebayashi
信弘 梅林
Yutaka Akagi
裕 赤木
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Maxell Ltd
Original Assignee
Hitachi Maxell Ltd
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Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 本発明は、例えば磁気ディスクカートリッジあるいは磁
気テープなどに用いる磁気記録媒体に係り、特にそれの
磁性層の表面状態に関するものである。
[従来の技術] 近年、磁気記録媒体の大容量化、高密度化を図るため、
強磁性金属粉などの材質面での検討がなされるとともに
、磁性層の表面粗さを可及的に小さくして、磁気ヘッド
とのスペーシングロスを少なくしようとする傾向にある
[発明が解決しようとする課題] ところで磁性層の表面粗さを可及的に小さくするにつれ
て、磁気記録媒体と磁気ヘッドとの真実接触点が増加し
、接触点間に介在する潤滑剤の影響で、磁気記録媒体の
起動トルクが大きくなる。
第19図は磁性層の表面粗さと起動トルクとの関係を示
す特性図、第20図は起動トルク測定装置の斜視図であ
る。
第20図において、図中の51はディスクドライブ装置
、52はモータ、53は円盤、54は起動トルクを測定
する磁気ディスクカートリッジ、55は糸である。なお
、磁気記録媒体(磁気ディスク)の起動トルクTは、下
式によって求めた。
T=F −r F:糸55の張力、 r:円盤53の半径。
第19図に示すように磁気記録媒体の表面粗さと起動ト
ルクとは相関関係があり、表面粗さが小さくなると起動
トルクが急激に増加し、またトルク値のバラツキ範囲(
図中で線分で示している範囲)も大きくなっている。
このように起動トルクが大きくなるといデことは、駆動
モータの消費電力が大となるばかりでなく、磁気記録媒
体の走行が不安定になり、記録、再生特性に悪影響をお
よぼすことになり、動作信頼性の点で好ましいことでは
ない。
一方、磁気記録媒体に含有せしめる潤滑剤の量を少なく
すれば、吸着(粘着)を抑制して磁気記録媒体の起動ト
ルクを小さくすることができるが、潤滑剤の減少分だけ
磁気記録媒体の耐久性が悪くなるため得策ではない。
本発明の目的は、このような従来技術の欠点を解消し、
磁気記録媒体の起動トルクを小さくして、走行性を良好
にし、動作信頼性に優れた磁気記録媒体を提供するにあ
る。
[課題を解決するための手段] そしてこの最大静止摩擦力は、磁気記録媒体の表面状態
によって左右される。特に磁気記録媒体中には磁気ヘッ
ドとのコンタクトに対する耐久性を確保するために潤滑
剤が含有されているため、この潤滑剤の吸着性(粘着性
)により、磁気ヘッドとの最大静止摩擦力が大きく変わ
ってくる。すなわち、磁気記録媒体上に磁気ヘッドを圧
接した場合、磁気記録媒体と磁気ヘッドとの間には潤滑
剤かにじみ出し、所謂、真空吸着に類似した現象を伴い
、そのために最大静止摩擦力が極めて大きくなる。
この磁気記録媒体と磁気ヘッドとの間の吸着を抑制する
ためには、 (1)、潤滑剤の含有量を減少する。
(2)、磁気記録媒体の表面粗さを大きくする。
などの手段が考えられる。しかし、前記(1)の方法で
は磁気記録媒体の耐久性が劣化し、 (2)の方法では
電磁変換特性が劣化するなど、それぞれ相反する事項を
含んでいる。
そこで本発明では、磁気記録媒体の耐久性を損前述の目
的を達成するため、本発明は、ベースフィルムと、その
ベースフィルム上に形成されて内部に潤滑剤を保持した
磁性層とを有するフレキシブルな磁気記録媒体において
、 前記磁性層の表面が、例えば中心波長が50μm以上の
比較的波長の長いなだらかな凹凸母面を有し、かつその
凹凸母面の表面上に例えば中心波長が30μm程度の比
較的波長の短い凹凸子面が多数形成されていることを特
徴とするものである。
[作用] 磁性層の表面状態を前述のように構成することにより、
磁気ヘッドとの総接触面積を従来のものよりも小さくす
ることができ、そのため駆動モータの起動トルクが少な
くて済み、消費電力の軽減が図れるとともに、磁気記録
媒体の走行性を安定化し、動作信頼性の高い磁気記録媒
体を提供することができる。
[実施例] モータ起動時の負荷トルクは、磁気記録媒体と磁気ヘッ
ドとの最大静止摩擦力によって決まる。
なわない程度に潤滑剤を含むことができ、かつ電磁変換
特性も劣化させないように磁気記録媒体の表面粗さを小
さくして、しかも起動時のモータ負荷トルクを小さくす
るようにしたも′のである。
第4図は、表面が比較的なだらかな長波長λ1の粗さで
構成された磁気記録媒体を3次元モデルで示す説明図で
ある。図中の斜線部分は、磁気ヘッドとの接触点を示し
ている。同図に示すように磁気記録媒体の表面粗さは長
波長λ1で形成されているため、接触点の個々の面積S
iは比較的大きく、また、接触点間の距離は大きくなる
。第5図は、第4図の状態を2次元的にモデル化した、
すなわち平面的に現した図である。
一方、第6図は、表面が短波長λ2の粗さで構成された
磁気記録媒体を3次元モデル示す説明図である。この場
合、真実接触点の個々の面積S′lは比較的小さいが、
接触点間の距離も小さくなり、割と密に接触点が存在す
ることになる。
第4図ならびに第5図に示す磁気記録媒体の総接触面積
をΣSi、第6図ならびに第7図に示す磁気記録媒体の
総接触面積をΣS′1とすると、ΣS1とΣS′lはほ
ぼ同じ面積となる。したがって、第4図ならびに第5図
に示す長波長λ1で形成された磁気記録媒体でも、第6
図ならびに第7図に示すように短波長λ2で形成された
磁気記録媒体でも、理論的にはモータの起動トルクは等
しいことになる。
第8図ならびに第9図は本発明の実施例に係る磁気記録
媒体を説明するための図であり、第8図に示すように磁
気記録媒体の表面粗さが、長波長λ1と短波長λ2とか
ら構成されている。すなわち、比較的波長の長い(長波
長λ1)なだらかな凹凸母面を有し、かつその凹凸母面
の表面上に比較的波長の短い(短波長λ2)凹凸子面が
多数形成されている。この磁気記録媒体の接触点はS#
iであり、総接触面積はΣS#iとなる。
ここで第5図、第7図ならびに第9図を比較すると明ら
かなように、第9図に示す磁気記録媒体の場合の総接触
面積のΣS’iは、第5図ならびに第7図に示す磁気記
録媒体の場合の総接触面積−トリシンの分解斜視図、第
2図はこの磁気ディスクカートリッジの使用状態を示す
磁気ヘッド挿入口付近の拡大断面図、第3図は磁気ディ
スクの拡大断面図である。
磁気ディスクカートリッジは、カートリッジケース1と
、そのカートリッジケース1内に回転可能に収納された
フレキシブルな磁気ディスク2と、カートリッジケース
1の外側に移動可能に支持されたシャッタ3と、カート
リッジケース1の内面に貼着されたクリーニングシート
7(第2図参照)とから主に構成されている。
前記カートリッジケース1は上ケース1aと下ケースl
bとから構成され、これらは例えばABS41脂などの
硬質合成樹脂によって射出成形されている。
カートリッジケース1のほぼ中央には回転駆動軸挿入口
4が形成され、それの近くにヘッド挿入口5が設けられ
ている。またカートリッジケース1の前面付近には、前
記ジャシタ3の移動範囲を規制するための凹部6が形成
されている。
ΣSi、ΣS′よりも約1/2小さい。このように磁気
記録媒体の総接触面積が小さいと、結果的には駆動モー
タの起動トルクが少なくて済むことになる。
なお本発明においては、磁気記録媒体の表面粗さを構成
する波長が長波長λlと短波長λ2とからなっているが
、諸種の実験結果から具体的には長波長λ1は50μm
以上の領域、例えば50〜150μmに中心波長を有す
るもの、短長波長λ2は50μm未満の領域、例えば1
0〜50μm未満に中心波長を有するものが好適である
ことが判明した。
このような表面状態を有する磁気記録媒体は、カレンダ
ー処理(例えばカレンダーロールの段数、ロール温度、
ロール圧力など)ならびにその後の研磨処理(例えば研
磨粉の粒度、研磨圧力、研磨時間など〉の諸条件をそれ
ぞれ適宜に調整することによって実現できる。
次に本発明の具体例について説明する。
第1図は本発明の実施例に係る磁気ディスク力この磁気
ディスクカートリッジの使用時には、第2図に示すよう
に前記ヘッド挿入口5から磁気ヘッド8.8が挿入され
、回転する磁気ディスク2の一部を所定の圧力で挟持し
て、信号の記録、再生が行われる。
磁気ディスク2は第3図に示すように、ベースフィルム
9と、そのベースフィルム9の両面に形成された磁性層
10とから構成されている。
前記ベースフィルム9としては、例えばポリエチレンテ
レフタレート(PET)あるいはポリイミドなどの合成
樹脂フィルムが使用される。
前記磁性N10は、強磁性金属粉、バインダ、潤滑剤、
補強粉などから構成されている。
強磁性金属粉としては、例えばα−Fe、C。
−Ni、Co−Pなどの金属が使用される。
前記バインダとしては、例えば塩化ビニル−酢酸ビニル
共重合体、塩化ビニル−酢酸ビニル−ビニルアルコール
共重合体、ウレタン樹脂、ポリイソシアネート化合物な
どが用いられる。
前記潤滑剤としては、例えば高級脂肪酸、高級脂肪酸エ
ステル、流動パラフィン、スクアラン。
フッ素樹脂など様々な有機化合物が使用可能である。な
お、潤滑剤の添加率は、強磁性金属粉に対して5〜25
重量%が適当である。
前記補強粉としては、例えば酸化アルミニウム。
炭化ケイ素、窒化ケイ素などが用いられる。なお、潤滑
剤の添加率は1強磁性金属粉に対して5〜25重景%が
適当である。
(実施例1) 下記の組成物をボールミル中で十分混合拡散して磁性塗
料をつくる。
く磁性塗料の組成〉 α−Fe磁性粉末(関東電化社製) 1000重量部 塩化ビニル−酢酸ビニル共重合体(種水化学社製 エス
レックA)       121重量部ポリウレタン樹
脂(三菱化成社製 ME664)73重量部 架橋剤(日本ポリウレタン社製 コロネートL)1 トルエン 1380ffi量部 そして得られた磁気ディスクを研磨装置で、研磨圧12
0−150g/cm2.回転速度1500 r 。
p、mで1回研磨を行った。
このよう番こして得られた磁気ディスクの表面粗さの波
長解析を行った。すなわち、まず触針式表面粗さ測定装
置(タリステップ・ランクテーラーホプソン)を用いて
表面粗さのプロフィールを測定した。そしてこの表面粗
さの波形を波形記憶・解析装置(ウェーブ・メモリヤー
マン)に入力し、高速フーリエ変換(FFT)処理を行
い、表面粗さの波長分布を出力した。
第10図は、この波長解析装置のブロック図である。図
中の21は波長解析装置、22は触針式表面粗さ測定装
置、23はエレクトロニクスユニット(N(1112/
1345) 、 24は直線レコーダ(NQII2/1
605) 、 25はフエーブ・メモリ(DATA60
00)である。
第11図は、前記触針式表面粗さ測定装置を用48重量
部 グラファイト化カーボンブラック(三菱化成社製 GC
B 14010B S”)      16重量部補強
粉(住友化学社製 AKP−28)160重量部 添加剤(Zn−ステアレート)   4重量部この磁性
塗料をポリエチレンテレフタレートからなるベースフィ
ルムの上に、乾燥した膜厚が2.11μmになるように
塗布し、乾燥しt後カレンダリング処理を施して磁性層
を形成した原反を作成する。
次にこの原反を下記の潤滑剤溶液中に1分間浸漬して、
前記磁性層中に潤滑剤を含浸せしめ、しかる後、原反か
ら直径35インチの円盤状に打ち抜いてフレキシブルな
磁気ディスクを作成した。
〈潤滑剤溶液の組成〉 オレイン酸オレイル       81重量部シクロヘ
キサノン      1380重量部2 いて表面粗さのプロフィールを測定した結果を示す特性
図である。
第12図は、表面粗さプロフィールのフエーブ・メモリ
入力波形を示す特性図である。
第13図は、FFT波形でフエーブ・メモリ出力波形を
示す特性図である。
第14図は、この実施例1によって得られた磁気記録媒
体の表面粗さを構成する波長の分布状態を示す特性図で
ある。この図から明らかなように、20〜!5.0pm
未満の低波長領域Xにおける振幅の平均値H1が08で
、50〜200μmの高波長領域Yにおける振幅の平均
値H2が09である。
そして、この低波長領域Xにおける振幅の平均値H1と
高波長領域Yにおける振幅の平均値H2との下式で定義
する比率ΔHを計算すると、約09である。
ΔH=H1/H2 第15図は、従来の磁気記録媒体の表面粗さを構成する
波長の分布状態を示す特性図である。このように従来の
磁気記録媒体は、20〜50μm未満の低波長領域Xに
おける振幅の平均値H1が04で、50〜2o○μmの
高波長領域Yにおける振幅の平均値H2が0.8である
。そして、この低波長領域Xにおける振幅の平均値H1
と高波長領域Yにおける振幅の平均値H2との比率ΔH
を計算すると、05である。
第14図のような波長の分布状態を有する本発明の磁気
記録媒体の起動トルクを第20図に示す起動トルク測定
装置で測定すると90g−cmであったのに対して、従
来の磁気記録媒体では起動トルクが195g−cmであ
り、本実施例によって約172起動トルクを減少するこ
とができた。
第14図と第15図とを比較すると明らかなように、従
来の磁気記録媒体の表面状態を観察してみると、50μ
m以上の高波長領域のものに対して、50μm未満の低
波長領域のものが非常に少ないが、本発明の磁気記録媒
体では50ILm未満の低波長領域のものも多く存在し
ており、模式的5 らなるベースフィルムの上に、乾燥した膜厚が3.53
μmになるように塗布し、乾燥した後カレンダリング処
理を施して磁性層を形成した原反を作成する。
次にこの原反を下記の潤滑剤溶液中に王分間浸漬して、
前記磁性層中に潤滑剤を含浸せしめ、しかる後、原反か
ら直径3.5インチの円盤状に打ち抜いてフレキシブル
な磁気ディスクを作成した。
く潤滑剤溶液の組成〉 オレイン酸オレイル       82重量部シクロへ
キサノン      1210重量部トルエン    
      1210重量部(比較例) 補強粉がAO9−28(セラミックボール別分散 住友
化学社製)160重量部である以外は前記実施例1と同
様な磁性塗料を使用した。モして膜厚が2,21μmの
磁性層を形成し、実施例1と同様な潤滑剤を磁性層に含
浸せしめて磁気ディスクに見れば第8図のような状態に
なっており、表面の凹凸状態に変化があると考えられる
なお、本発明者らの諸種の実験結果から前述の比率ΔH
が0.6以上あると、磁気記録媒体の起動トルクが減少
することが明らかになった。
(実施例2) 下記の組成物をボールミル中で十分混合拡散して、磁性
塗料をつくる。
く磁性塗料の組成〉 α−Fe磁性粉末(関東電化社製) 10.00重量部 リン酸エステル変性塩化ビニル−酢酸ビニル共重合体(
AMY−3M)     110重量部ポリウレタン樹
脂(三菱化成社製 ME664)66重量部 架橋剤(日本ポリウレタン社製 コロネートL)44重
量部 この磁性塗料をポリエチレンテレフタレートか6 を作成して、実施例1と同じ研磨条件で10回研磨を行
った。
このようにして得られた実施例ならびに比較例の磁気デ
ィスクについて動摩擦係数測定装置を用いて1時間短行
(18000回パス)後の動摩擦係数(磁気ヘッドに対
する相対速度1m/s)の測定を行った。
第16図は、動摩擦係数測定装置の一部斜視図である。
図中の31は磁気ディスク、32はセンターコア、33
は磁気ヘット34はキャリッジ、35は軸受け、36は
ひずみゲージ、37はアムである。なお、動摩擦係数μ
は、下式によって求めた。
FO= (Ll/F2)XFI μ=FO/2WO FO:摩擦力、 Llアーム37の長さ、 L2:軸受け35からひずみゲージ36までの距離、 Fl:磁気ディスク31の接線方向に係る力、 μ:磁気ディスク31の動摩擦係数、 WO:磁気ディスク31に掛かる荷重。
また、前述の実施例ならびに比較例の磁気ディスクにつ
いて低速度回転での動摩擦係数測定装置を用いて1時間
走行(18000回パス)後の動摩擦係数(磁気ヘッド
に対する相対速度0.26mm/s)の測定を行った。
第17図は、この動摩擦係数測定装置の一部剰視図であ
る。図中の31は磁気ディスク、37はオプティカルフ
ラット、38はバランサ、39はピボット、40はひず
みゲージ、41はアーム、42はディスク押え、43は
プーリである。なお、低速時の動摩擦係数μLは、下式
によって求めた。
μL=F/W F:摩擦力 W:磁気ディスク31に掛かる荷重。
8 込んだ際の出力C、グランドノイズNならびにC/N特
性を第18図に示す。
この図から明らかなように、本発明の実施例に係る磁気
記録媒体は従来のものに比較して、吸着が起こりにくい
媒体となっており、そのために起動トルクTが小さく、
低速時の動摩擦係数μLも低い。また出力Cも1dBは
ど高く、グランドノイズNは同程度であるが、C/N値
は1dB大きくなっており、大容量、高密度記録に適し
ていることがわかる。
本発明は前述のような構成になっており、前述した従来
技術の欠点を有効に解消し、磁気記録媒体の起動トルク
を小さくして、走行性を良好にし、動作信頼性に優れた
磁気記録媒体を提供することができる。
なお、前記実施例では金属磁性粉を用いたものについて
説明したが、本発明はこれに限定されるものではなく、
例えばγ−Fe2O3、磁性粉含有率が80%以上のバ
リウムフェライト磁性体など他の磁性材料を使用する磁
気記録媒体にも適用可さらに、前述の実施例ならびに比
較例の磁気ディスクについて起動トルクの測定を行った
。なおこのときの起動トルクの測定は、実際の磁気ディ
スクドライブ装置(ワイイーデータ社製 YD645 
1.6メガバイト用ディスクドライブ装置回転数300
r、p、m)を使用し、第20図に示すようにモータ軸
に円盤52を取り付け、この円盤52に糸55を巻きつ
ける。そして1時間走行(18000回パス)して、1
時間停止した後の駆動トルクTを前述の糸55の張力か
ら求めた。
[発明の効果] 前記実施例1、実施例2ならびに比較例によって得られ
た磁気ディスクの表面粗さRz (10点平均粗度)、
低波長領域Xにおける振幅の平均値H1と高波長領域Y
における振幅の平均値H2との比率ΔH1磁気ヘッドに
対する相対速度が1m/Sの時の動摩擦係数μ、磁気ヘ
ッドに対する相対速度が0.26mm/sの低速時の動
摩擦係数μL、起動トルクT、磁気ディスクに所定の信
号を書き0 能である。
また、前記実施例では磁気ディスクカートリッジの場合
について説明したが、本発明は磁気テープなどにも適応
可能である。
【図面の簡単な説明】
第1図は、本発明の実施例に係る磁気ディスクカートリ
ッジの分解斜視図。 第2図は、この磁気ディスクカートリッジの使用状態を
示す磁気ヘッド挿入口付近の拡大断面図、第3図は、磁
気ディスクの拡大断面図、第4図は、表面が長波長λ1
の粗さで構成された磁気記録媒体を示す説明図、 第5図は、第4図の状態を平面的に示した説明図、 第6図は、表面が短波長λ2の粗さで構成された磁気記
録媒体を示す説明図、 第7図は、第6図の状態を平面的に示した説明図、 第8図は、本発明に係る磁気記録媒体の概念を示す説明
図、 第9図は、第8図の状態を平面的に示した説明図、 第10図は、波長解析装置のブロック図、第11図は、
触針式表面粗さ測定装置を用いて表面粗さのプロフィー
ルを測定した結果を示す特性図、 第12図は、表面粗さプロフィールのフェーダ・メモリ
入力波形を示す特性図、 第13図は、FFT波形でフェーダ・メモリ出力波形を
示す特性図、 第14図は、本発明の実施例に係る磁気記録媒体の表面
粗さを構成する波長の分布状態を示す特性図、 第15図は、従来の磁気記録媒体の表面粗さを構成する
波長の分布状態を示す特性図、第16図ならびに第17
図は、動摩擦係数測定装置の一部斜視図、 第18図は、各種の特性比較図、 第19図は、磁気記録媒体の表面粗さと起動トルクとの
関係を示す特性図、 3 第20図は、起動トルク測定装置の斜視図であ2・・・
・・磁気ディスク、9・・ ベースフィルム、 10・・・・・・磁性層。 L− 記載シーもが仙 」 畏友シーrSX枡趣

Claims (1)

  1. 【特許請求の範囲】 ベースフィルムと、そのベースフィルム上に形成されて
    内部に潤滑剤を保持した磁性層とを有するフレキシブル
    な磁気記録媒体において、 前記磁性層の表面が比較的波長の長いなだらかな凹凸母
    面を有し、かつその凹凸母面の表面上に比較的波長の短
    い凹凸子面が多数形成されていることを特徴とする磁気
    記録媒体。
JP5274690A 1990-03-06 1990-03-06 磁気記録媒体 Pending JPH03256221A (ja)

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