JPH0325508Y2 - - Google Patents

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JPH0325508Y2
JPH0325508Y2 JP1987039409U JP3940987U JPH0325508Y2 JP H0325508 Y2 JPH0325508 Y2 JP H0325508Y2 JP 1987039409 U JP1987039409 U JP 1987039409U JP 3940987 U JP3940987 U JP 3940987U JP H0325508 Y2 JPH0325508 Y2 JP H0325508Y2
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sealing
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Description

【考案の詳細な説明】 (産業上の利用分野) 本考案は、液化天然ガス(LNガス)、液体窒
素等の低温流体を輸送する配管においてフランジ
継手部分等の流体漏洩個所をカバー部材で密封囲
繞して漏洩流体の拡散を防止するようにした漏洩
流体拡散防止構造に関するものである。
(従来の技術) 従来からもこの種漏洩流体拡散防止構造として
種々のものが提案されているが、一般には、周方
向に2分割されたカバー部材を、輸送管のフラン
ジ継手部分を囲繞すべく略筒状に締結すると共
に、このカバー部材の分割面間及び該カバー部材
と輸送管との対向周面間に夫々適宜のシール部材
を介装してカバー部材による囲繞空間を密閉し、
もつてフランジ継手から漏洩する低温流体の拡散
を防止しうるように構成されたものがよく知られ
ている。
(考案が解決しようとする問題点) しかし、従来の漏洩流体拡散防止構造によつて
は、漏洩流体の拡散を確実に防止し得ないでい
た。
その原因は、主として、シール部材に起因する
と考えられる。
シール部材としては、例えば、ポリテトラフル
オルエチレン樹脂(PTFE)を含浸させた石綿編
組パツキンや炭素繊維編組パツキン等が使用され
るが、前者のものでは、−100℃程度の低温域で全
体が硬化して脆性破壊され易くなり、また低温化
過程での熱収縮が大きく、低温流体のシール部材
として甚だ不適当である。この点、後者のもの
は、−100℃〜−196℃の低温域においても脆性破
壊されることが殆どなく、低温域でのシール特性
に優れている。しかし、編組体である以上、浸透
漏れを阻止するための目詰材を充填する必要があ
り、かかる目詰材としてはPTFE、シリコンオイ
ル、ワツクス等種々のものがあるが、如何なる目
詰材を使用したとしても、目詰材自体が低温域で
は硬化することから、炭素繊維基体自身はそれが
硬化せずとも、全体として良好なシール機能を発
揮し得ない。
また、近時、膨張黒鉛単味材を環状若しくはシ
ート状に加圧成形したシール部材が開発されてお
り、かかるシール部材は膨張黒鉛自体が低温特性
に優れたものであり、しかも何らの目詰材を使用
しないものであるから、低温域においても良好な
シール機能を発揮しうる。
しかし、このような膨張黒鉛製シール部材は、
通常、400Kg/cm2程度の締付面圧条件下で所定の
シール機能を発揮しうるように高密度に加圧成形
されたものであり、上記した漏洩流体拡散防止構
造のシール部材としては不適当である。
すなわち、カバー部材は耐低温性に優れた金属
材例えばアルミニウム、アルミニウム合金等で構
成されるが、かかる金属材は一般に軟質で機械的
強度が弱い。したがつて、シール部材の締付面圧
はこれをある程度以上大きくし得ない(通常、70
〜100Kg/cm2程度である)。したがつて、高密度の
膨張黒鉛製シール部材を用いた場合には、締付面
圧が不足し、良好なシール機能は期待し得ない。
また、輸送管の外周面は、本来シール部材等を
装着することを予定していない等の理由から、平
滑面に仕上げておらず、一般に粗面である。した
がつて、上記の膨張黒鉛製シール部材では、それ
が高密度であるが故に変形性に乏しいものである
ことから、粗面たる輸送管外周面に密着し難く、
良好なシール機能は期待し得ない。
したがつて、漏洩流体拡散防止構造に使用する
シール部材としては、低温脆性を生じず、変形性
に富み且つ目詰材を使用しない等の条件を満足す
るものであることが必要であるが、このようなシ
ール部材を使用した漏洩流体拡散防止構造は未だ
提案されていないのが実情である。
本考案は、このような実情に鑑みてなされたも
ので、特に、上記した条件を満足するシール部材
を開発して、輸送管から漏洩する低温流体の拡散
を良好且つ確実に防止しうる漏洩流体拡散防止構
造を提供することを目的とするものである。
(問題点を解決するための手段) 本考案の低温流体輸送管における低温流体拡散
防止構造は、上記の目的を達成すべく、特に、低
温流体輸送管の流体漏洩個所が、これを略筒状に
締結せる周方向分割状のカバー部材で囲繞すると
共にこのカバー部材の分割面間及び該カバー部材
と輸送管との対向周面間に夫々シール部材を圧縮
状態で介装することにより、密封囲繞されている
ものである。そして、前記カバー部材がアルミニ
ウム、アルミニウム合金等の耐低温性に優れた軟
質金属材で成形されたものであり、前記各シール
部材は膨張黒鉛単味材を成形面圧70〜100Kg/cm2
で低密度に加圧成形してなるものである。
(作用) 輸送管の流体漏洩個所から漏洩した低温流体
は、カバー部材及び各シール部材でもつて密閉さ
れた空間内に封じ込められて、外部に拡散するこ
とがない。
このとき、各シール部材は、それが目詰材等の
充填材を使用しておらず且つ低温特性に優れた膨
張黒鉛材からなるものであるから、漏洩流体たる
低温流体との接触によつて硬化したり脆性破壊さ
れたりすることがない。しかも、各シール部材が
低密度のものであつて変形特性に優れたものであ
ることから、70〜100Kg/cm2程度の低締付面圧条
件下においても、所定のシール機能を発揮しうる
べく圧縮され、粗面たる輸送管外周面にも確実に
密着することになる。したがつて、カバー部材が
アルミニウム、アルミニウム合金等の軟質金属製
のものでカバー部材に大きな締付面圧を付与し得
ないものである場合にも、カバー部材の分割対向
面間及び輸送管とカバー部材との対向周面間にお
ける低温流体のシールが良好且つ確実に行われる
ことになる。
(実施例) 以下、本考案の構成を第1図〜第3図に示す実
施例に基づいて具体的に説明する。
第1図及び第2図に示す漏洩流体拡散防止構造
において、1はLNガス、LPガス等の低温流体を
輸送する低温流体輸送管であり、2はこの低温流
体輸送管1のフランジ継手1a部分を囲繞するカ
バー部材である。
カバー部材2は、第3図に示す如く、輸送管1
のフランジ継手1a部分を囲繞する輸送管囲繞部
3aとその周方向両端部に突設した締結フランジ
部3b,3bと輸送管囲繞部3aの軸線方向両端
部に連設した輸送管抱持部3c,3cと各抱持部
3cの端縁に突設した締付フランジ部3dとを備
えた略半割筒形状に成形された一対のカバー体
3,3からなり、両カバー体3,3の各締結フラ
ンジ部3a,3aを締結することにより略筒状に
一体化されて、輸送管1の流体漏洩個所たるフラ
ンジ継手1a部分を囲繞している。すなわち、輸
送管1のフランジ継手1a部分を両輸送管囲繞部
3a,3aでもつて形成される筒状部でもつて囲
繞し、フランジ継手1aの近傍両側の輸送管外周
部分を輸送管抱持部3c,3c及び3c,3cで
形成される各管状部分でもつて抱持している。各
輸送管抱持部3cの内周部には大径段部3eが形
成されていて、第2図に示す如く、各大径段部3
e,3eと輸送管1との対向周面間には環状のパ
ツキン収容空間4を形成しうるように工夫してあ
る。なお、各カバー体3はアルミニウム又アルミ
ニウム合金等の耐低温性に優れた金属材で構成さ
れるが、この実施例では、AC4CT6製の製造品で
ある。
そして、各締結フランジ部3b,3bの対向面
間にはガスケツト5が、又各輸送管抱持部3c,
3cと輸送管1との対向周面間には複数(この実
施例では3個)の環状パツキン6…が、夫々正縮
状態で介装されている。
各ガスケツト5は膨張黒鉛単味材を低密度シー
トに加圧成形したものを締結フランジ部3bの端
面形状に略一致するコ字状に裁断してなり、締結
フランジ部3b,3bの締結力を適宜に調整する
ことにより、カバー部材2の各分割面間をシール
するに最適な圧縮状態に締付けられている。
各パツキン6は、膨張黒鉛単味材を低密度環状
体に加圧成形した上その一部6aを切離してなる
ものである。各パツキン群6…は、その切離部分
6a…を相互に齟齬させた状態で前記パツキン収
容空間4に挿入され、各パツキン押え7によりカ
バー部材2つまり各輸送管抱持部3cと輸送管1
との各対向周面間をシールするに最適な圧縮状態
に押圧されている。各パツキン押え7は、第3図
に示す如く、半割筒状のパツキン押え部8aとそ
の軸線方向端部に突設した締付フランジ部8bと
その周方向両端部に突設した締結フランジ部8
c,8cとを備えた一対の押圧体8,8からな
る。而して、第1図に示す如く、各押圧体8を各
締結フランジ部8c,8cの締結により一体化さ
せた上、その各締付フランジ部8bを対向する各
カバー体3の締付フランジ部3dにボルト・ナツ
ト9…を介して適宜に締付けることにより、パツ
キン押え部8a,8aでもつてパツキン6…を上
記した如く押圧させている。
また、一方のカバー体3の輸送管囲繞部3aに
は漏洩流体排出孔3fが形成されており、カバー
部材2内の圧力が一定以上となつた場合におい
て、カバー部材2内の漏洩流体を排出孔3fに接
続させるドレン路10から排出するように工夫さ
れている。
ところで、前記各ガスケツト5及びパツキン6
は、何れも膨張黒鉛材を70〜100Kg/cm2程度に加
圧して成形されたもので、通例の膨張黒鉛製シー
ル部材に比して低密度のものである。このように
低密度のシール材5,6を使用したことによるシ
ール効果は、上記構成の漏洩流体拡散防止構造に
おいて成形密度の異なる2種のシール部材,
を使用したときのシール性能を比較実験したとこ
ろ明瞭に確認された。シール部材は通常のもの
で、膨張黒鉛を400Kg/cm2程度の成形面圧で高密
度に加圧成形されたものであり、シール部材は
本考案において使用されるもので、80Kg/cm2の成
形面圧でシール部材に比して低密度に加圧成形
されたものがある。この実験は、輸送管1内に液
体窒素を流入させてフランジ継手1a部分を−
162℃程度にまで徐冷させた上で、カバー部材2
内に前記排出孔3fから液体窒素により冷却した
窒素ガスを封入して、カバー部材2内の圧力を1
Kg/cm2に維持した後、カバー部材2内の径時的な
圧力変化を測定し、これによつてシール効果を判
断するものであり、第4図に示す如き結果が得ら
れた。すなわち、シール部材を使用した場合に
は、破線で示される如く(実測値は〇印で示す)、
時間の経過と共にカバー部材2内の圧力が減少し
ており、30分経過時には相当量の漏洩が認められ
るが、シール部材を使用した場合には、実線で
示す如く(実測値は△印で示す)、30分経過時に
おいてもカバー部材2内の圧力変化は全く見られ
ず、漏洩流体の密封が確実に行われることが分か
る。
(考案の効果) 以上の説明から容易に理解解されるように、本
考案の漏洩流体拡散防止構造によれば、低温流体
輸送管から漏洩した低温流体をカバー部材で囲繞
された空間内に良好且つ確実に密封し得て、その
拡散を効果的に防止することができる。
【図面の簡単な説明】
第1図〜第3図は本考案に係る低温流体輸送管
における漏洩流体拡散防止構造の一実施例を示し
たもので、第1図は半截縦断側面図(断面は第2
図の−線に沿う)、第2図は縦断正面図(断
面は第1図の−線に沿う)、第3図は分解斜
視図であり、第4図は実験結果を示す曲線図であ
る。 1……低温流体輸送管、1a……フランジ継手
(流体漏洩個所)、2……カバー部材、3……カバ
ー体、5……ガスケツト(シール部材)、6……
パツキン(シール部材)、7……パツキン押え、
8……押圧体、8a……パツキン押え部。

Claims (1)

    【実用新案登録請求の範囲】
  1. 低温流体輸送管の流体漏洩個所が、これを略筒
    状に締結せる周方向分割状のカバー部材で囲繞す
    ると共にこのカバー部材の分割面間及び該カバー
    部材と輸送管との対向周面間に夫々シール部材を
    圧縮状態で介装することにより、密封囲繞されて
    お、前記カバー部材がアルミニウム、アルミニウ
    ム合金等の耐低温性に優れた軟質金属材で成形さ
    れたものであり、前記各シール部材が膨張黒鉛単
    味材を成形面圧70〜100Kg/cm2で低密度に加圧成
    形してなるものであることを特徴とする低温流体
    輸送管における漏洩流体拡散防止構造。
JP1987039409U 1987-03-17 1987-03-17 Expired JPH0325508Y2 (ja)

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JP1987039409U JPH0325508Y2 (ja) 1987-03-17 1987-03-17

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JPS63146295U JPS63146295U (ja) 1988-09-27
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Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2010169122A (ja) * 2009-01-20 2010-08-05 Sasakura Engineering Co Ltd 流体の漏洩防止具

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