JPH03254913A - 反応性樹脂供給装置の離型剤塗布機構 - Google Patents

Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 ［産業上の利用分野］ 本発明は、成形型に反応性樹脂を供給する注入ヘッドに
、離型剤を自動的に塗布する反応性樹脂供給装置の離型
剤塗布機構に関する。

［従来の技術］ 例えば、自動車用車体を構成する内装体として、しぼ模
様が形成された表皮材と発砲樹脂とから一体的に成形さ
れた樹脂製成形品が、用いられている。

この場合、前記成形品を得るために、反応性樹脂供給装
置が使用されている。この反応性樹脂供給装置を構成す
る注入ヘッドが、成形型に形成された注入口に係合され
て、この注入口に連通ずるキャビティに、ポリオールや
イソシアネート等の溶融反応性樹脂（原液）が混合して
注入される。この反応性樹脂が、キャビティ内で硬化し
て、予め成形型に配置されている表皮材とこの硬化樹脂
とにより、成形品が一体成形されることになる。

［発明が解決しようとする課題］ ところで、キャビティ内で反応性樹脂が硬化するまでの
間、注入ヘッドを注入口に係合させておくために、この
注入ヘッドの先端に前記反応性樹脂が付着してしまい、
この付着物の除去作業が、相当に煩雑なものとなってい
る。

しかも、前記除去作業が作業者自身により行われている
ため、作業の効率化並びに自動化が図られないという問
題がある。

本発明は、この種の問題を解決するものであり、注入ヘ
ッドに反応性樹脂が付着することを効果的に阻止するこ
とができ、しかも成形品を効率的に且つ自動的に得るこ
とを可能にする反応性樹脂供給装置の離型剤塗布機構を
提供することを目的とする。

［課題を解決するための手段］ 上記目的を達成するために、本発明は、樹脂製成形品を
得るべく、成形型に形成された注入口から成形品用キャ
ビティに、液状の反応性樹脂を供給する反応性樹脂供給
装置において、前記注入口に係合自在な注入ヘッドに、
離型剤を塗布するだめの塗布手段ど、 前記塗布手段を、前記注入口と注入ヘッドの間に移動さ
せるための変位手段と、 を備えることを特徴とする。

［作用］ 上記の本発明に係る反応性樹脂供給装置の離型剤塗布機
構では、成形型のキャビティに反応性樹脂が注入されて
、この反応性樹脂が反応した後、注入ヘッドが注入口か
ら離脱される。そして、変位手段の作用下に塗布手段が
、注入ヘッドと注入口との間に移動され、この塗布手段
から注入ヘッドに離型剤が塗布される。これにより、注
入ヘッドへの反応性樹脂の付着が阻止されるとともに、
成形作業の自動化が図られる。

［実施例］ 本発明に係る反応性樹脂供給装置の離型剤塗布機構につ
いて実施例を挙げ、添付の図面を参照しながら以下詳細
に説明する。

第２図において、参照符号１０は、本実施例に係る反応
性樹脂供給装置を備えた成形機を示す。この成形機１０
は、複数の成形型１２の開閉、この成形型１２に形成さ
れるキャビティ１８く第３図参照）に対する表皮材の取
付並びに成形品の取出作業を行う第１ステーシヨン２０
と、成形型１２の注入口２２からキャビティ１８に液状
の反応性樹脂（発泡樹脂）の注入を行う第２ステーシヨ
ン２４と、この反応樹脂の硬化待機を行う第３および第
４ステーシヨン２６．２８とを備える。これら第１ステ
ーシヨン２０乃至第４ステーシヨン２８は、第１ＩｉＩ
送路３０ａ乃至第４搬送路３０ｄによりループ状に連結
されて成形型１２が順次移送される。

第１搬送路３０ａは、シリンダ３２を介して進退自在な
台車３４を備えるとともに、第２および第４搬送路３０
ｂ、３０ｄは、モータ３６ａ、３５ｂを取着した可動台
３８ａ、３８ｂを有し、これらのモータ３６ａ、３６ｂ
に、長尺状ラック４０ａ、４０ｂに噛合する図示しない
ピニオンが連結される。第３搬送路３０ｃは、モータ４
２の駆動作用下にチェーン４４を介して回転される複数
の搬送ローラ４６を備える。

第２ステーシヨン２４に、反応性樹脂供給装置５０が配
設される（第１図および第３図参照）。この反応性樹脂
供給装置５０は、成形型１２の上方から垂下されるフレ
ーム５２を備え、このフレーム５２に、シリンダ５４と
ガイドバー５６を介して可動本体５８が、昇降自在に支
持される。可動本体５８には、ミキシングヘッド６０が
保持されており、このミキシングヘッド６０は、反応性
樹脂であるポリオールとイソシアネートをそれぞれ液状
で流通させる通路６２ａ、６２ｂを有する（第３図ａ参
照）。この通路６２ａ、６２ｂは、混合通路６４で一体
となって円筒状の注入ヘッド６６に連通ずる。注入ヘッ
ド６６の先端に着座部６６ａが形成される一方、この注
入ヘッド６６内にロッド６８が配設され、このロッド６
８、はシリンダ７０に連結されるとともに、先端に円錐
部７２を有する。

フレーム５２に、本実施例に係る離型剤塗布機構８０が
取着される。この離型剤塗布機構８０は、前記注入ヘッ
ド６６に離型剤を塗布する塗布手段８２と、前記塗布手
段８２を、注入ヘッド６６と成形型１２の注入口２２の
間に移動させる変位手段８４とを備える。

変位手段８４は、アクチユエータであるモータ８６の作
用下に回転自在なアーム８８を備え、前記アーム８８に
、塗布手段８２を構成する塗布ノズル９０が取着される
。この塗布ノズル９０は、離型剤供給源（図示せず）に
連通されている。

上記のように構成される本実施例に係る反応性樹脂供給
装置の離型剤塗布機構の動作を説明する。

第１ステーシヨン２０で成形型１２が型開きされ、表皮
材および取付部品が配置された後、成形型１２の型締め
作業が行われる。次に、シリンダ３２の作用下に成形型
１２が、第１搬送路３０ａに沿って第２ステーシヨン２
４に搬送される。

ここで、反応性樹脂供給装置５０を構成するシリンダ５
４が駆動されて可動本体５８は、ガイドバー５６の案内
作用下に下降する。このため、注入ヘッド６６が、成形
型１２の注入口２２に係合するに至る。

シリンダ７０の駆動作用下にロッド６８が、上昇して通
路６２ａ、６２ｂが連通し、反応性樹脂が、この通路６
２ａ、６２ｂから混合通路６４を介して注入ヘッド６６
に供給される（第３図ａ参照）。この反応性樹脂は、注
入口２２からキャビティ１８に注入されて反応（発泡）
する。その際、シリンダ７０が駆動されてロッド６８が
、下降されて通路６２ａ、６２ｂを遮断するとともに、
その円錐部７２を注入口２２に係合させる（第３図す参
照）。

反応終了後、シリンダ５４が駆動されて可動本体５８が
、注入ヘッド６６と一体的に所定の高さ位置まで上昇さ
れる。

ここで、離型剤塗布機構８０を構成するモータ８６が駆
動され、塗布ノズル９０が、アーム８８と一体的に旋回
変位して注入ヘッド６６と注入口２２の間に移動される
。さらに、図示しない離型剤供給源から供給される離型
剤が、塗布ノズル９０から注入ヘッド６６に噴射される
（第３図Ｃ参照）。

この離型剤塗布作業終了後、モータ８６を介して塗布ノ
ズル９０が、所定の待機位置に移動される（第１図中、
二点鎖線参照）。

このように、本実施例では、離型剤塗布機構８０を介し
て注入ヘッド６６に、離型剤を塗布する作業が遂行され
るため、特に、注入口２２に臨む着座部６６ａ、および
円錐部７２に、反応性樹脂が付着することを阻止できる
。しかも、前記離型剤塗布作業が、自動的に行われるた
めに作業者の負担を低減し得るとともに、成形作業全体
の自動化並びに効率化が、容易に達成されるという効果
が得られる。

さらに、ロンドロ８の円錐部７２は、注入口２２に臨ん
でいる間に反応時の熱で加温されるため、この状態のま
ま通路６２ａ、６２ｂ近傍に移動されると、混合通路６
４に至る反応性樹脂の反応過程に影響を及ぼずおそれが
ある。従って、本実施例のように、注入ヘッド６６に離
型剤を噴射させることにより、この離型剤の冷却作用下
に円錐部７２を、効果的に冷却することが可能になる。

なお、離型剤の温度を調節するよう構成すれば、円錐部
７２を常時一定の温度に維持でき、反応性樹脂に悪影響
を与えることを可及的に阻止できる。

反応性樹脂が、成形型１２に注入された後、０ モーフ３６ａの作用下に可動台３８ａを介して成形型１
２が、第３ステーシヨン２６に移送される。さらに、モ
ーフ４２を介して第４ステーシヨン２８に搬送されて反
応性樹脂が硬化した後、可動台３８ｂにより成形型１２
が、第１ステーシヨン２０に搬送されて成形品の取出作
業が行われる。

［発明の効果］ 以上のように構成される本発明に係る反応性樹脂供給装
置の離型剤塗布機構では、次のような効果乃至利点を有
する。

成形型のキャビティに反応性樹脂が注入されて、注入ヘ
ッドが注入口から離脱されると、塗布手段がこの注入ヘ
ッドと注入口との間に移動されて、離型剤の塗布作業が
遂行される。これにより、注入ヘッドに反応性樹脂が付
着することを効果的に阻止することができる。

しかも、離型剤の塗布作業が自動的に行われるため、作
業者の負担を低減し且つ成形作業全体の効率化が図られ
る。

【図面の簡単な説明】

第１図は本発明に係る反応性樹脂供給装置の離型剤塗布
機構の斜視説明図、 第２図は前記反応性樹脂供給装置を組み込む成形機の平
面説明図、 第３図は前記離型剤塗布機構の動作説明図である。 １０・・・成形機 １２・・・成形型 １８・・・キャビティ ２２・・・注入口 ５０・・・反応性樹脂供給装置 ６０・・・ミキシングヘッド ６６・・・注入ヘッド ７２・・・円錐部 ８０・・・離型剤塗布機構 ８２・・・塗布手段 １ ２ ８４・・・変位手段 ８８・・・アーム ９０・・・塗布ノズル ３

Claims (2)

【特許請求の範囲】
1. （１）樹脂製成形品を得るべく、成形型に形成された注
   入口から成形品用キャビティに、液状の反応性樹脂を供
   給する反応性樹脂供給装置において、 前記注入口に係合自在な注入ヘッドに、離型剤を塗布す
   るための塗布手段と、 前記塗布手段を、前記注入口と注入ヘッドの間に移動さ
   せるための変位手段と、 を備えることを特徴とする反応性樹脂供給装置の離型剤
   塗布機構。
2. （２）請求項１記載の離型剤塗布機構において、変位手
   段は、アクチュエータの作用下に回転自在なアームを備
   え、 前記アームに、塗布手段を構成する塗布ノズルを取着す
   ること、 を特徴とする反応性樹脂供給装置の離型剤塗布機構。