JPH0325368B2 - - Google Patents

Description

【発明の詳細な説明】 （産業上の利用分野） この発明はその内部に粉粒体を残留させた重量
物体を搬送するためのローラコンベヤ装置に関す
る。

（従来の技術） 一般にシヨツトブラストを終えたシリンダブロ
ツクのボアー内には相当量の投射材が残留されて
おり、この投射材は次工程に移される前に排出す
る必要がある。しかし、従来このような残留投射
材を排出させる好適な装置がなく、ホイストやチ
エンブロツクを利用して回転させ、投射材の排出
を行うようにしており、作業効率がきわめて悪い
という問題があつた。

（発明の目的） 本発明は上記の事情に鑑みてなされたもので、
シヨツトブラスト作業を終えて搬送中の被搬送物
から投射材を速やかに排出できるようにしたロー
ラコンベヤ装置を提供することを目的とする。

（発明の構成） 以下、本発明の構成について実施例の図面に基
づき詳細に説明する。第１図において１は左右方
向に指向しかつ支柱２，３に支持されたローラコ
ンベヤであり、該ローラコンベヤ１のローラ４，
４は二重鎖歯車５，５およびローラチエン６，６
を介して互いに連結されている（第２図参照）。
そして、左端のローラ４は第１図に示すように二
重鎖歯車５、ローラチエン７および鎖歯車８を介
して減速機付モータ９の駆動軸に連結されてお
り、該モータ９はブラケツト１０を介して支柱２
に固設されている。１１はローラコンベヤ１の右
側に隣接して設置された門型フレームであり、該
門型フレーム１１の中段位置には、第３図に示す
ように断面型形状のフレーム１２が、外側面中
央部に装着された支持軸１５，１６を介して垂直
面内で回転自在に配設されており、該支持軸１
５，１６は軸受ユニツト１３，１４を介して門型
フレーム１１に回転自在に支持されている。ま
た、フレーム１２の天井部には下向きのシリンダ
１７が貫装され、該シリンダ１７のピストンロツ
ド１７ａの下端には押え部材１８が固着されてい
る。なお、シリンダ１７には、支持軸１５の左端
面に植設された回転継手１９および支持軸１５に
透設された連通孔（図示せず）を介して作動用圧
縮エヤが給排されるようになつている。さらにフ
レーム１２の下部には、複数のローラ２０，２０
がローラ４，４と同一の搬送レベルで回転自在に
装架されており、該ローラ２０，２０も二重鎖歯
車２１，２１およびローラチエン２２，２２を介
して互いに連結されている。また、１本のローラ
２０の他端にはクラツチ付鎖歯車３２が嵌着され
ており、該クラツチ付鎖歯車３２は、被搬送物を
右方へ移動させるとき、ローラ２０と一緒に回転
するが、被搬送物をフレーム１２と一緒に回転さ
せるとき、ローラ２０に対して滑べるようになつ
ている。また、支持軸１６における軸受ユニツト
１４寄り位置には鎖歯車２３が嵌着され、該鎖歯
車２３には、減速機付モータ２４の駆動軸に嵌着
された鎖歯車２５がローラチエン２６を介して連
結され、該モータ２４は門型フレーム１１の上面
上に設置されていて、フレーム１２はモータ２４
の駆動により回転するようになつている。さら
に、支持軸１６におけるフレーム１２・鎖歯車２
３間位置には軸受（図示せず）内蔵の二重鎖歯車
２７が回転自在に嵌合され、該二重鎖歯車２７の
一方はローラチエン２８を介して前記鎖歯車３２
に連結され、二重鎖歯車２７の他方は、減速機付
モータ２９の駆動軸に嵌着された鎖歯車３０にロ
ーラチエン３１を介して連結され（第４図参照）、
該モータ２９は門型フレーム１１の上面上に設置
されていて、ローラ２０，２０はモータ２９の駆
動により回転するようになつている。また、第３
図に示すように支持軸１６の他端には円盤３３が
固着され、該円盤３３の周縁部には第４図に示す
ように凹み３４が形成されている。そして、該円
盤３３の凹み３４には、第４図に示すようにリン
ク３５の上端に軸支されたローラ３６が係脱する
ようになつており、該リンク３５は、中央部にて
門型フレーム１１に固設された軸受ユニツト３
７，３７に嵌着の支持軸３８に固定されていて、
垂直回転可能とされている。また、リンク３５の
下端には、ブラケツト３９および支持ピン４０を
介して門型フレーム１１に枢支されたシリンダ４
１のピストンロツド４１ａの先端が、継手ピン４
２を介して回転自在に連結されていて、リンク３
５はシリンダ４１の伸縮作動により左右に往復回
動するようになつている。さらに、第１図に示す
ように門型フレーム１１の上部位置には、被搬送
物をローラ２０，２０上の所定位置で停止させる
ストツパ部材４３が配設されており、該ストツパ
部材４３はその上端部を門型フレーム１１に固設
された軸受ユニツト４４に嵌着の支持軸４５に固
着されていて上下回動可能とされている。そし
て、支持軸４５の一端には第４図に示すようにリ
ンク４６の下端が嵌着され、該リンク４６の上端
には、門型フレーム１１にブラケツト４７および
支持ピン４８を介して枢支されたシリンダ４９の
ピストンロツド４９ａの先端が継手ピン５０を介
して回転自在に連結されていて、ストツパ部材４
３はシリンダ４９の伸縮作動により上下回動する
ようになつている。また、第１図に示すように、
門型フレーム１１の右側には、ローラコンベヤ１
と同一の搬送レベルを有するローラコンベヤ５１
がフレーム１２と隣接して配置されている。ま
た、ローラコンベヤ１からローラコンベヤ５１に
わたる下部にはホツパ５２が配設され、該ホツパ
５２の排出口にはスクリユーコンベヤ５３が装着
されている。

なお、５４はガイドバーである。

（発明の作用） 次にこのように構成された装置の作用について
説明する。例えば、シヨツトブラストされたシリ
ンダブロツクをローラコンベヤ１のローラ４，４
上に載せた後、減速機付モータ９を駆動してロー
ラ４，４を第１図において時計方向に回転させる
と、シリンダブロツクは右方に移送される。この
シリンダブロツクがフレーム１２に達した時、減
速機付モータ２９を駆動してローラ２０，２０を
時計方向に回転させると、シリンダブロツクはロ
ーラ２０，２０上に載り移るとともにさらに右方
に移送される。このようにしてシリンダブロツク
が右方に移送されてその右端面がストツパ部材４
３に当つた時、モータ２９の駆動を停止させてシ
リンダブロツクを所定位置で止め、続いて、シリ
ンダ１７を伸長作動して押え部材１８を下降させ
るとともにローラ２０，２０上のシリンダブロツ
クに押し付け、これによりシリンダブロツクをロ
ーラ２０，２０上に固定させる。次いで、シリン
ダ４９を伸長作動してストツパ部材４３を支持軸
４５を支点にして上方に回動させ、続いて、シリ
ンダ４１を収縮作動してリンク３５を支持軸３８
を中心に第４図において時計方向に回転させると
ともにローラ３６を円盤３３の凹み３４から脱出
させる。次いで、減速機付モータ２４を駆動して
フレーム１２、シリンダ１７、ローラ２０円盤３
３等を支持軸１５，１６を中心にして回転させ、
これによりシリンダブロツクを回転させるととも
にシリンダブロツク内に残留しているシヨツトを
排出させる。排出されたシヨツトはホツパ５２に
集められた後、スクリユーコンベヤ５３により所
定場所に適宜搬送される。このようにして、フレ
ーム１２、円盤３３等が360度回転した時、モー
タ２４の駆動を停止してフレーム１２、円盤３３
等の回転を止め、続いて、シリンダ４１を伸長作
動してローラ３６を凹み３４に入れてフレーム１
２、ローラ２０を所定位置に固定させる。次い
で、シリンダ１７を収縮作動してシリンダブロツ
クのクランプ状態を解き、続いて、モータ２４を
駆動してクラツチ付鎖歯車３２を介してローラ２
０，２０を再び時計方向に回転させ、これにより
シリンダブロツクをさらに右方へ移送してローラ
２０，２０からローラコンベヤ５１に載せ替え
る。次いで、シリンダ４９を収縮作動してストツ
パ部材４３を元に戻し、而して、１サイクルを終
了する。

（発明の効果） 以上の説明からも明らかなようにこの発明によ
れば、ローラコンベヤで移送中の被搬送物を所定
位置で確実にクランプして自動的にして容易に回
転させることができるようになり、したがつて例
えば、シヨツトブラストされたシリンダブロツク
について本発明の装置を利用することにより、シ
リンダブロツク内に残留している投射材をシリン
ダブロツクの搬送中において確実にして容易排出
させることができる。しかも、ローラコンベヤの
下方に、スクリユーコンベヤ装着のホツパを配設
したから、シリンダブロツクから排出された投射
材等の回収も容易に行うことができるなどの優れ
た効果を奏する。

【図面の簡単な説明】

図面は本発明の一実施例を示し、第１図は正面
図、第２図は第１図の−矢視図、第３図は第
１図の〜矢視図、第４図は第３図の〜矢
視図である。 １……ローラコンベヤ、１２……フレーム、１
５，１６……支持軸、２０……ローラ、２１……
二重鎖歯車、２２……ローラチエン、２７……二
重鎖歯車、２８……ローラチエン、２９……減速
機付モータ、３０……鎖歯車、３１……ローラチ
エン、３２……クラツチ付鎖歯車、５１……ロー
ラコンベヤ。

Claims (1)

【特許請求の範囲】
1. １ 搬送レベル及び方向を同一にした２台のロー
   ラコンベヤ１，５１を所要の間隔をおいて縦列に
   設置し、該ローラコンベヤ１，５１間には、該ロ
   ーラコンベヤ１，５１の搬送レベルと同一レベル
   とされた複数のローラ２０，２０をその下部に回
   転自在に装架した断面型形状のフレーム１２を
   支持軸１５，１６を介して垂直面内で回転可能に
   配設し、該フレーム１２の天井部には被搬送物押
   え用シリンダ１７を貫装し、前記ローラ２０，２
   ０を二重鎖歯車２１，２１およびローラチエン２
   ２，２２を介して相互に連結しかつ前記ローラ２
   ０，２０のうちの１本のローラ２０にクラツチ付
   鎖歯車３２を装着し、前記支持軸１６に軸受内蔵
   の二重鎖歯車２７を回転自在に嵌合し、該二重鎖
   歯車２７の一方をローラチエン２８を介して前記
   クラツチ付き鎖歯車３２に連結し、二重鎖歯車２
   ７の他方を、固設された減速機付モータ２９に嵌
   着の鎖歯車３０に、ローラチエン３１を介して連
   結し、前記複数のローラ２０，２０により構成さ
   れたコンベヤの搬出位置に被搬送物に接離するス
   トツパ部材４３を配設し、前記支持軸１６の他端
   には、周縁部に凹み３４を形成した円盤３３を固
   着し、前記凹み３４には、垂直回転可能に配設さ
   れたリンク３５を介してローラ３６を係脱可能に
   設け、さらに、前記ローラコンベヤ１，５１およ
   び前記ローラ２０，２０の下方は、スクリユーコ
   ンベヤ５３を装着したホツパ５２を配設したこと
   を特徴とするローラコンベヤ装置。