JPH0325187A - 回転カッター式シールド掘進機 - Google Patents

Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 〈産業上の利用分野〉 本発明は、回転カッター式のシールド掘進機に関し、特
に直径が大きい場合に適したシールド掘進機に関するも
のである。

〈従来の技術〉 シールド掘進機は筒状に構戒してあるが、この筒の前面
を板体で閉塞してこの板体を回転させて土砂を取り込み
ながら前進する構造のものが存在する。

前面の板体を１枚で構成すると、掘り残しは発生しない
が、大きな回転動力が必要となる。

そのために掘削断面が大きくなると先端に１枚の板体で
はなく、複数のカッターを配置して各々に掘削範囲を担
当させる構造を採用している。

しかし、こうしたシールド掘進機では、ノノッターを前
後にずらした構造でない限り、各カッターの回転軌跡を
重ねることができない。

従って隣接する回転軌跡の間は掘削ができず、この部分
の土砂が残ってしまうことになる。

ただし通常の直径のシールド掘進機の場合には、その部
分の土砂も周囲の掘削にしたがってすぐに崩壊して周囲
のカッターによって掘削されるからあまり問題がない。

しかし直径がたとえば１０ｍを越えるような寸法の装置
になると、掘削できない範囲の残存土砂の量を無視する
ことができなくなり、この残存土砂が掘進に対する大き
な抵抗となってしまう。

そこで出願人は，以上の点を改善するために、以前に『
回転カッター式シールド掘進機」（特願昭６３−２９３
５１９）を出願した。

この出願における回転カッター式シールド掘進機は、第
５一牟図に示すように、主カッターａの周囲に、主カッ
ターａの周囲を摺動しうるよう衛星カッターｂを配置し
た構造である。

モして掘進時には、衛星カッターｂを摺動させることに
よって、掘り残すことなく掘進機前面を掘削することが
できる。

そのため、従来のようなシールド掘進機の前進時の抵抗
を受けることがないという利点を有するものである。

〈本発明が解決しようとする問題点〉 しかし、上記の回転カッター式シールド掘進機は、主カ
ッターａと衛星カッターｂ及びスキンプレートｃとの間
に間隙部ｄが発生ずるため、土圧式タイプとしては使用
可能だが、泥水式として使用するためには不都合であっ
た。

〈本発明の目的〉 本発明はこのような問題を解決するためになされたもの
で、主カッターの周囲を摺動する衛星カッターを有し、
かつ泥水式で掘削することができる回転カッター式シー
ルド掘進機を提供することを目的とする。

〈本発明の構成〉 次に本発明の一実施例について説明する。

〈イ〉主カッター 典型的な例として、円形断面のシールド掘進機ｌの前面
の構造について説明する。

シールド掘進機１の前面には、隔壁１１を位置させる。

この隔壁１１の周縁部は、第２図に示すように、後述の
環状摺動体をはめ込むために、シールド掘進機ｌのテー
ル側にへこんでいる。

そして、この隔壁１１の前面外側に複数のカッター群を
配置する。

すなわちシールド掘進機１の掘削断面の中心位置に、主
カッター２を位置させる。

この主カッター２の回転軸２１は、シールド掘進機ｌの
断面の中心に位置している。

主カッター２の直径は、シールド掘進機１の直径よりも
小さく構成する。

〈口〉衛星カッター 主カッター２の周囲には、多数の衛星カッター３を配置
する。

この衛星カッター３の直径は、シールド掘進機１の外径
と、主カッター２の外径の差である。

そして衛星カッター３は、その回転軸３１を環状摺動体
４に取り付け、回転軸３１を中心に回転させて土砂の掘
削を行う。

〈ハ〉環状摺動体 環状摺動体４は、第２図に示すように、隔壁ｌ１の外周
へこみ部に設置した中空のリング体等である。

この環状摺動体４は、主ノノッタ−２の周囲を摺動可能
に構成する。

例えば、摺動方法としては、摺動ジャッキ４１群によっ
て回転移動させる方法や（第２図）、ギアによって回転
移動させる方法など公知の手段を採用することができる
。

そして、衛星ノ１ツタ−３の回転軸３１は、この環状摺
動体４に取り付けてあるため、衛星ノｌツター３は自転
すると同時に、主カッター２の周囲を摺動することがで
きる。

衛星カッター３の摺動距離は、『衛星カッター３の直径
ト衛星カッター３間の隙間」だけあればよい。

〈二〉山留板 山留板は、第１図に示すように、主カッター２と衛星カ
ッター３及びスキンプレーｉ・１２間に生じる隙間に配
置した、その隙間と同形吠の板体である。

例えば本実施例の場合は、いちょうの葉に似た形状の山
留板５及び５１より構成する。

これらの山留板５、５１は、第２図に示すように、連結
材５２によって環状摺動体４に固定する。

〈ホ〉送、排泥管 送泥管６は、隔壁１１の中央部近傍に貫通させて取り付
け、また排泥管６１は、シールド掘進機１の下部の環状
摺動体４に貫通させて取り付ける。

排泥管６１は摺動するため、フレキシブルな管体を使用
する。

〈本発明の作用〉 山留板５、５１は、主カッター２と衛星カッター３及び
スキンプレート１２間に生じる隙間に配置してある。

また、山留板５、５１は，環状摺動体４に固定されてい
るため、環状摺動体４を摺動させると、衛星カッター３
とともに主カッター２の周囲を摺動することが可能であ
る。

従って、主カッター２と衛星カッター３及びスキンプレ
ート１２間に隙間を発生させることなく、主カッター２
と衛星カッター３による掘削が可能となる。

〈その他の実施例〉 上記実施例の山留板５、５１は、いちょうの葉の形に形
成したものであるが、その他の実施例として，第３図に
示すように、内側と外側の山留板５，５ｌを連結した形
状の山留板７や、第４図のような複数の衛星カッター３
の周囲を一体に包囲する形状の山留板８等も考えられる
。

〈本発明の効果〉 本発明のシールド掘進機は上記のように構成したため、
次のような効果を期待することができる。

即ち、従来の回転カッター式シールド掘進機は、主カッ
ターと衛星カッター及びスキンプレートとの間に間隙部
が発生するため、土圧式タイプとしては使用可能だが、
泥水式として使用するためには不都合であった。

それに対して本発明は、衛星カッターとともに主カッタ
ーの周囲を摺動可能な山留板を設けたものであり、主カ
ッターと衛星カッター及びスキンプレート間に隙間を発
生させることなく、掘削を行うことができるようになっ
た。

従って、土圧式タイプとしての使用は勿論のこと、泥水
式タイプとしての使用も可能となり、シールド作業にお
ける適応範囲が広くなった。

第２図

【図面の簡単な説明】

第１図：本発明の装置の一実施例の正面図第２図：内部
構造を示す断面図 第３、４図：その他の実施例の説明図 第５図：従来技術の装置の正面図

Claims (1)

【特許請求の範囲】
1. （１）シールド掘進機の掘進面積よりも小さい直径の主
   カッターと、 その主カッターの周囲に配置し、主カッターの周囲を移
   動しうるよう構成した衛星カッターと、主カッターと衛
   星カッター及びスキンプレート間に生じる隙間に配置し
   、衛星カッターとともに主カッターの周囲を移動しうる
   よう構成した山留板とより構成した、 回転カッター式シールド掘進機。