JPH03248709A - エッジヒータ制御方法 - Google Patents

Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 〔産業上の利用分野］ この発明は、熱間圧延ラインにおけるシートバーの幅方
向の品質ムラを解消する誘導加熱式〇エツジヒータの制
御方法に関し、特に、シートバーの先端部の上反り及び
尾端部の下皮りに対しても効率良く加熱が行えるように
したものである。

〔従来の技術〕

例えば、熱間圧延プロセスにおけるシートバーは、−船
釣にエツジ部の温度が幅方向中央部に比較して低く、幅
方向の品質に不均一が生じてしまうため、近年は、その
品質の不均一を解消するためいシートバーのエツジ部の
みを加熱するエツジヒータの導入が進んでいる。そして
、エツジヒータとしては、設備のコンパクト化や高速昇
温等の必要性から、誘導加熱を利用した方式が一般的で
ある。

即ち、シートバーのパスラインを上下方向から挟み込む
ように対となった誘導加熱コイルを配設じ、誘導加熱コ
イルで発生した磁界と、搬送中のシートバーとの交錯部
分に発生するうず電流によるジュール熱を利用して、シ
ートバーを加熱するものである。

ここで、このような誘導加熱装置にあっては、発生する
熱量は上下のコイル間の距離に大きく依存するので、そ
れらコイル間の距離は、なるべく狭い方が望ましい。し
かし、通常シートバーには、先端部の上反り及び尾端部
の下反りが発生するため、コイルの配設位置が、それら
反りによって上下方向に開いたシートバーの先尾端の位
置よりもパスラインに近いと、コイルとシートバーとが
衝突してコイルが破損してしまう恐れがある。

このため、予想されるシートバーの反り量を考慮して、
衝突の恐れがない位置に誘導加熱コイルを配設して安全
性を高めなければならないが、これでは、コイル間の距
離が大きく開いてしまうため、充分な発熱量及び昇温効
果を得るためには、投入電力（コイルへの供給電流）を
大きくしなければならず、コストが嵩む等の別の不具合
が生じてしまう。ちなみに、投入電力は、コイル間の距
離の３乗に比例して大きくなる。

そこで、従来から、このような問題点を解決するために
、例えば、特開昭６１−１４０１５号公報、特開昭６１
−１９５７０８号公報若しくは特開昭６３−３０１１１
号公報等に記載されているように、種々の技術が提案さ
れている。

これら従来の技術は、コイルを移動させる手段と、シー
トバーに生じている反り量を測定する手段とを備えてい
て、例えば反りが生じている先尾端近傍ではコイル間の
距離を広くする一方、シートバーの長手方向中央部では
コイル間の距離を狭くすることにより、コイルとシート
バーとの衝突を避けつつ、シートバーの長手方向中央部
では充分な発熱量を得るようにするか、又は、コイル間
の距離を保った状態で、それらコイルをシートバーの反
り形状に沿って移動させることにより、コイルとシート
バーとの衝突を避けつつ、投入電力を大きくすることな
くシートバーでの発熱量が一定、となるようにしている
。

〔発明が解決しようとする課題］ しかしながら、このような従来の解決策にあっては、シ
ートバーの反りを、光電式測定器でシートバーの横方向
から測定するか、或いは、幅方向全域の起伏をイメージ
センサやレーザー距離計で認識して求めるようにしてい
るため、幅方向の最も反り上がった位置（若しくは、最
も反り下がった位置）の反り量が求められるようになる
。

従って、その求められた反り量に応じて誘導加熱コイル
を上下動させれば、確かに誘導加熱コイルとシートバー
との衝突は避けられるが、反りの最大値に応じた制御で
あるため、多（の場合、誘導加熱コイルとシートバーと
の間隙が不必要に大となり、加熱不足や投入電力増大等
の不具合が生じてしまう。

この発明は、このような従来の技術が有する未解決の課
題に着目してなされたものであり、反りの形状に関係な
く、誘導加熱コイルとシートバーエツジ部との間隙を一
定に保つことができるエツジヒータ制御方法を提供する
ことを目的としている。

〔課題を解決するための手段〕

上記目的を達成するために、本発明は、搬送中のシート
バーのエツジ部を上下方向から挟み込む一対の誘導加熱
コイルを、前記シートバーの両エツジ部毎に備え、それ
ら誘導加熱コイルによって前記両エツジ部を誘導加熱す
るエツジヒータにおいて、前記シートバーの反りを、前
記エツジヒータの入り側で前記両エツジ部のそれぞれの
上面又は下面に対向する二つのレーザー距離計によって
個別に測定し、それぞれのエツジ部に対向するレーザー
距離計の測定値に応じて、それぞれのエツジ部を誘導加
熱する誘導加熱コイルを個別に上下動させる。

〔作用〕

本発明にあっては、シートバーの両エツジのそれぞれの
反り量を、エツジヒータの入り側で、それらエツジ部の
それぞれに上下方向から対向するレーザー距離計によっ
て個別に測定するから、誘導加熱コイルが対向するそれ
ぞれのエツジ部における反り量が測定されることになる
。従って、それら測定値に応じて誘導加熱コイルを個別
に上下動させれば、各誘導加熱コイルとシートバーエツ
ジ部との間隙は一定に保たれる。

〔実施例〕

以下、この発明の実施例を図面に基づいて説明する。

第１図は、熱間圧延ラインにおけるシートバー１の搬送
路２の側面図であって、平行に配設された複数の搬送ロ
ール３によって、シートバー１が図中右方から左方に搬
送される。

そして、搬送路２には、シートバー１のエツジ部を加熱
して幅方向の品質ムラを解消するためのエツジヒータ４
が配設されている。

第２図は、エツジヒータ４の正面図である。

このエツジヒータ４は、シートバー１の両エツジ部１ａ
及び１ｂを上下方向から挟み込むように配設された二対
の誘導加熱コイル５ａ、５ｂ、６ａ及び６ｂを有し、各
誘導加熱コイル５ａ、５ｂ。

６ａ及び６ｂは、給電装置７ａ又は７ｂから供給される
電力に応じて、シートバー１に上下方向から鎖交する磁
束を発生する。

そして、エツジ部ｌａ側の誘導加熱コイル５ａ及び５ｂ
は、これら誘導加熱コイル５ａ及び５ｂの高さ方向位置
及び幅方向位置を調整可能な支持装置８ａに支持され、
エツジ部１ｂ側の誘導加熱コイル６ａ及び６ｂは、これ
ら誘導加熱コイル６ａ及び６ｂの高さ方向位置及び幅方
向位置を調整可能な支持装置８ｂに支持されている。

第１図に戻って、エツジヒータ４の入り側のシートバー
１の上方には、シートバー１に生じている反り、特に先
端部の上反り及び尾端部の下反りを測定するための反り
測定装置９が配設されている。

反り測定装置９は、その正面図である第３図に示すよう
に、シートバー１の幅方向に長い軌道ｌＯに支持され、
ガイドローラ１１によってシートバー１に対して幅方向
に移動可能な二つのレーザー距離計９ａ及び９ｂを有し
、それぞれのレーザー距離計９ａ及び９ｂに、シートバ
ー１側を向いた公知のレーザー発信器１２ａ及びレーザ
ー受信器１２ｂが固定されている。

そして、エツジ部１ａに対向したレーザー距離計９ａの
測定値が支持装置８ａに供給され、エツジ部１ｂに対向
したレーザー距離計９ｂの測定値が支持装置８ｂに供給
される。

次に、本実施例の動作を説明する。

先ず、搬送されるシートバー１の幅方向寸法に応じて、
誘導加熱コイル５ａ及び５ｂがエツジ部１ａに対向し、
誘導加熱コイル６ａ及び６ｂがエツジ部１ｂに対向する
ように、支持装置ｆ８ａ及び支持装置８ｂが各誘導加熱
コイル５ａ、５ｂ、６ａ及び６ｂを幅方向に移動させる
。また、レーザー距離計９ａがエツジ部１ａの上方に位
置し、レーザー距離計９ｂがエツジ部１ｂの上方に位置
するように、これらを、シートバー１の幅方向寸法に応
じ、各ガイドローラ１１によって軌道１０に沿って移動
させる。

そして、搬送中のシートバー１がエツジヒータ４に差し
掛かり、給電装置７ａ及び７ｂが誘導加熱コイル５ａ、
５ｂ、６ａ及び６ｂに交流電流を供給すると、周知のよ
うに、エツジ部１ａ及び１ｂに上下方向から鎖交する磁
束が生じ、その磁束は給電装置７ａ及び７ｂが供給する
交流電流の周波数に応じて変化するから、シートバー１
のエツジ部１ａ及び１ｂにはうず電流が流れてジュール
熱が生じ、エツジ部１ａ及び１ｂは加熱される。

従って、シートバー１の幅方向中央部とエツジ部１ａ、
ｌｂとの温度差が小さくなるから、幅方向の品質ムラが
解消される。

ここで、シートバー１には、先端部に上反り、尾端部に
下反りが生じるため、例えば、第３図に示すように、パ
スラインから上下方向に突出した部分ができる。

しかし、本実施例では、レーザー距離計９ａ及び９ｂが
エツジ部１ａ及び１ｂにおける反り量を測定し、その測
定値に応じて（ただし、搬送ローラ３の高さと、レーザ
ー距離計９ａ、９ｂの高さとの関係を考慮する必要があ
る。）、例えば第４図に示すように、支持装置８ａ及び
８ｂが各誘導加熱コイル５ａ、５ｂ、６ａ及び６ｂの高
さ方向位置を調整するから、シートバー１と誘導加熱コ
イル５ａ、５ｂ、６ａ及び６ｂとの衝突は防止される。

しかも、エツジ部１ａの反り量に応じて誘導加熱コイル
５ａ及び５ｂを上下動させ、エツジ部１ｂの反り量に応
じて誘導加熱コイル６ａ及び６ｂを上下動させるため、
第３図に示すように、シートバー１の反りが、幅方向中
央部がエツジ部１ａ。

ｌｂに比べて大きくても、誘導加熱コイル５ａ〜６ｂと
、エツジ部１ａ、ｌｂとの間隙が不必要に大きくなるこ
とがない。

従って、投入電力を大きくすることなく、エツジ部１ａ
及び１ｂの加熱不足を防止することができる。

さらに、本実施例の構成であれば、エツジ部ｌａ側の誘
導加熱コイル５ａ、５ｂと、エツジ部ｌｂ側の誘導加熱
コイル６ａ、６ｂとを、それぞれのエツジ部１ａ、ｌｂ
の反り量を検出するレーザー距離計９ａ、９ｂの測定値
に応じて、支持装置８ａ、８ｂが個別に上下動させるた
め、例えば、第５図に示すように、エツジ部１ａにおけ
る反り量とエツジ部１ｂにおける反り量とが異なってい
る場合であっても、誘導加熱コイル５ａ〜６ｂと、エツ
ジ部１ａ、ｌｂとの間隙が不必要に大きくなることがな
い。

従って、この場合であっても、投入電力を大きくするこ
となく、エツジ部１ａ及び１ｂの加熱不足を防止するこ
とができる。

また、特に図示はしないが、シートバー１の尾端部に生
じる下戻りに対しても、エツジ部１ａ。

ｌｂの反り量がレーザー距離計９ａ、９ｂによって測定
され、その測定値に応じて支持装置Ｅ８ａ。

８ｂが誘導加熱コイル５ａ〜６ｂを上下動させるため、
上述した上皮りに対する場合と同等の作用効果が得られ
る。

〔発明の効果〕

以上説明したように、本発明によれば、両エツジ部を加
熱する誘導加熱コイルを、それぞれのエツジ部の反り量
に応じて上下動させる構成としたため、各誘導加熱コイ
ルとシートバーのエツジ部との間隙が不必要に大きくな
ることがないから、投入電力を大きくすることなく、エ
ツジ部の加熱不足を防止することができるという効果が
得られる。

【図面の簡単な説明】

第１図は本発明の一実施例の構成を示す側面図、第２図
はエツジヒータの正面図、第３図は反り測定装置の正面
図、第４図は本実施例の作用を説明するためのエツジヒ
ータの正面図、第５図は本実施例の他の作用を説明する
ためのエツジヒータの正面図である。 １・・・シートバー、２・・・パスライン、３・・・搬
送ローラ、４−１７ジヒータ、５ａ、５ｂ、６ａ、６ｂ
・・・誘導加熱コイル、７ａ、７ｂ・・・給電装置、８
ａ、８ｂ・・・支持装置、９・・・反り測定装置、９ａ
。 ９ｂ・・・レーザー距離計

Claims (1)

【特許請求の範囲】
1. （１）搬送中のシートバーのエッジ部を上下方向から挟
   み込む一対の誘導加熱コイルを、前記シートバーの両エ
   ッジ部毎に備え、それら誘導加熱コイルによって前記両
   エッジ部を誘導加熱するエッジヒータにおいて、前記シ
   ートバーの反りを、前記エッジヒータの入り側で前記両
   エッジ部のそれぞれの上面又は下面に対向する二つのレ
   ーザー距離計によって個別に測定し、それぞれのエッジ
   部に対向するレーザー距離計の測定値に応じて、それぞ
   れのエッジ部を誘導加熱する誘導加熱コイルを個別に上
   下動させることを特徴とするエッジヒータ制御方法。