JPH03247886A - ワイヤー等の弛み防止装置 - Google Patents

ワイヤー等の弛み防止装置

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JPH03247886A
JPH03247886A JP4398390A JP4398390A JPH03247886A JP H03247886 A JPH03247886 A JP H03247886A JP 4398390 A JP4398390 A JP 4398390A JP 4398390 A JP4398390 A JP 4398390A JP H03247886 A JPH03247886 A JP H03247886A
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rotation
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Katsuhiko Hayashi
勝彦 林
Teruaki Imai
照明 今井
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Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 (産業上の利用分野) この発明は、ワイヤー等の弛み防止装置に関する。
(従来の技術) 例えばスライドドア用のドアクローザは、スライドドア
を開いたときワイヤープーリから引き出されたワイヤー
を該プーリに巻き取ることにより開いたドアを自動的に
閉じるものである。
第8図において、スライドドア用ドアクローザの作用を
説明する。スライドドア39は、レール40に転勤自在
に載置されたコロ43を介して砦動自在に懸架されてい
る。スライドドア39には、ブラケット42を介してド
アクローザ1が設けられていて。
該クローザ1から引き出されたワイヤー11の一端は、
ドア枠に固設されたショックアブソーバ41に係止され
ている。第8図(a)に示すように、スライドドア39
を右方に引いてドアを開くと、ドアクローザ1に内蔵さ
れている図示しないワイヤープーリからワイヤー11が
引き出される。図示の位置でドアを開く動作を止めると
、ドアクローザ1のワイヤープーリがワイヤー11を巻
き取ることによりドア39は矢印で示す閉じ方向に移動
させられる。
スライドドア39がドアクローザ1の作用に従って閉じ
るときには、問題ないのであるが、同図(b)に示すよ
うに、スライドドア39をドアクローザ1による閉じ速
度よりも速い速度で強制的に閉じると、ワイヤー11に
弛みが生じる。このワイヤー11の弛みが、ドアクロー
ザ1によるワイヤー巻き込み動作で解消されないと、同
図(C)に示すように、コロ43に巻き込まれたり、レ
ール40に絡まってしまうという問題がある。
そこで5従来のドアクローザ1には、ワイヤー11の弛
みを解消するためのワイヤー弛み防止装置が備えられて
いる。例えば、ワイヤーを巻き取るプーリと全群の出力
で回転させられる歯車との間に、ワイヤー引き出し動作
時に蓄勢される弛み防止スプリングを設けておいて、ド
アを強制的に閉じたときにワイヤーが弛み、プーリにか
かるワイヤーの張力がなくなると、弛み防止スプリング
がプーリを素早く回転させてワイヤーの弛みを解消する
装置が提案されている(例えば特願昭63−31683
9号参照)。
(発明が解決しようとする課題) 上記装置は一応所期の目的を達成するものであるが、部
品に高い寸法精度が要求されるためにコスト高になる問
題がある。弛み防止スプリングがプーリと歯車との間に
食い込まないようにするための食込防止ワッシャの部品
精度は特に高く要求され、スプリングのライフに大きな
影響を与える。
また、弛み防止スプリングを設けるための軸方向のスペ
ースが必要になり、装置を薄型化する妨げとなっている
そこで、本発明の目的は、低コスト且つ省スペースであ
ってライフ性能上も問題のないワイヤーなどの弛み防止
装置の提供にある。
(課題を解決するための手段) 本発明のワイヤー等の弛み防止装置は、ワイヤー等を引
き出し可能に巻き回していて、ワイヤー引き呂し方向に
移動自在に設けられたワイヤープーリと、ワイヤー巻き
込み方向に付勢されたスプリングを巻き回したスプリン
グドラムと、このスプリングドラムのワイヤー巻き込み
方向の回転を調速する調速手段と、上記ワイヤープーリ
の歯車部と上記スプリングドラム側歯車に常時噛み合い
、調速側歯車に選択的に噛み合う変位自在の増速歯車と
、上記増速歯車とワイヤープーリとの噛み合いを保持す
る第1リンクと、上記増速歯車とスプリングドラム側歯
車との噛み合いを保持する第2リンクとからなっている
(作  用) ワイヤーに弛みが生じると、巻き込み習性を有するスプ
リングドラムの回転に連動して、増速歯車が調速側歯車
との噛み合いを解放する向きに変位して、スプリングド
ラムと調速手段との回転伝達を断つ。すると、スプリン
グドラムの回転が調速されることなくワイヤープーリに
伝達されてこれを回転駆動し、弛んだワイヤーを素早く
巻き取る。
(実 施 例) 以下、図示の実施例に基づいて本発明の詳細な説明する
第1図及び第2図において、符号lはスライドドアを自
動的に閉じるためのドアクローザを示している。ドアク
ローザ1は、ケース2とカバー3からなるケーシングに
後述する構成部品を収納されている。ケース2は、その
取り付は部2e、2fを介してスライドドア39(第8
図参照)の上端に固定される。実施例のドアクローザ1
は、ドアを閉じるための構造からなるドアクローザ部4
と、ドアが閉じたときのショックを緩衝するショックア
ブソーバ部5とからなっている。
ドアクローザ部4は、定トルクスプリング8を巻き回し
た第1・第2スプリングドラム6.7、ワイヤー11を
引き出し可能に巻き回したワイヤープーリ9.増速歯車
12、調速手段22、ワイヤープーリ9と増速歯車】2
の噛み合いを保持する第1リンク14と、増速歯車12
とスプリングドラム側歯車との噛み合いを保持する第2
リンク21とからなっている。
第1スプリングドラム6と第2スプリングドラム7は、
ケース2とカバー3とで回転自在に支持されていて、両
ドラム間には、定トルクスプリング8の端部がそれぞれ
係止されている。このスプリング8は、第2スプリング
ドラム7に巻き込まれる向きの習性を与えられている。
第1スプリングドラム6には、歯部6aが形成されてい
る。
ワイヤーブーIJ 9には、ワイヤー11が巻き回され
ていて、このワイヤーの一端は、ケーシングから引き出
され、固定部材(第8図のショックアブソーバ41参照
)に固定されている。ワイヤープーリ9は、その支軸1
0を、ワイヤー11の引き出し方向に沿ってケース2と
カバー3に形成された長孔2a、3aに回転自在且つ移
動自在に係合させている。ワイヤープーリ9には、歯車
部9aが形成されていて、増速歯車12の小径歯部12
aに噛み合っている。増速歯車12の支軸13とワイヤ
ープーリ9の支軸10とは、歯車部9aと歯部12aと
の噛み合いを常時保持するために第1リンク14 、1
4で互いに連結されている。増速歯車12の大径歯部1
2bは、第3図に示すように、支軸17でケーシングに
回転自在に支持されたトルク切換歯車15の小径歯部1
5aaに噛み合っている。トルク切換歯車15の支軸1
7と増速歯車の支軸13とは、両歯車の噛み合いを常時
保持するために第2リンク21.21(第1図。
第2図参照)で互いに連結されている。増速歯車12の
支軸13は、支軸17を中心としてケース2とカバー3
に形成された円弧孔2b(一方のみ示す)に移動自在に
支持されている。トルク切換歯車15はトルク切換歯車
16と噛み合っていて、歯車16の歯部16b aは、
スプリングドラム6の歯部6aに噛み合っている。トル
ク切換歯車15.16は、スプリングドラム側歯車であ
って、スプリングドラムと増速歯車12とを常時回転連
結している。第1リンク14と第2リンク21は、それ
ぞれ薄い板材で形成されていて、互いに連結する歯車の
両端面とケース2.カバー3との間に配設される。
スプリングドラム6と増速歯車12との間の伝達トルク
を切り換える為の構造を第3図で説明する。
トルク切換歯車15は、支軸17に回転自在に支持され
ていて、噛合部15cで互いに噛み合う二段歯車15a
と歯車15bとからなっている。トルク切換歯車16は
、支軸18に回転自在に支持された切換歯車16aとこ
れにスプライン結合された歯車16bとからなっている
。歯車16a、16bは、スプリング16dで互いに離
間する向きに付勢されている。支軸18の一端を支持し
ているケースの軸受部には、第4図、第5図に示すよう
なトルク切換レバー19のボス部19aが回動自在に嵌
合されている。第5図において、トルク切換レバー19
のボス部19aのケース2がわの端面には、カム部19
bが形成されていて、ケース2に形成された図示しない
凹凸部に選択的に係合するようになっている。トルク切
換レバー19の一部19eは、ケーシング外部から操作
できるように、ケース2に形成された円弧孔2Cに嵌合
されている。また、第4図に示すように、トルク切換レ
バー19の端部19dの回動軌跡には、ケース2に固定
された板ばね20の折曲端部20a。
20bが位置させられていて、レバー19を実線位置と
鎖線位置との間で選択的に位置決めするようになってい
る。トルク切換レバー19の、カム部と反対側の端面ば
、第3図に示すように、切換歯車16aの端面16cに
対向させられている。切換歯車16aの大径歯部16a
aが二段歯車15aの大径歯部15a、bに噛み合って
いる状態において、トルク切換レバー19を回動させる
と、切換歯車16aが軸方向に移動させられて、その小
径歯部16abを歯車15bの歯部15baに噛み合わ
せるようになっている。歯車16bはその歯部16ba
をスプリングドラム6の歯部6aに噛合させている。
調速手段22は、第1図に示すように、ケーシングに固
定された軸受部材25.26に回転自在に支持されたウ
オーム軸24と、この軸に固定された非磁性体からなる
カップ24aと、このカップを囲繞している円筒状の磁
石27とからなっている。磁石27は、軸受26に摺動
自在に案内された磁石ホルダ27aに支持されている。
磁石ホルダ27aは、ケース2に摺動自在に支持された
スライダ28に支持されている。スライダ28には5ラ
ツク28aが形成されていて、このランクにはケース2
に回転自在に設けられた調整用ピニオン29が噛み合っ
ている。
ウオーム軸24には、調速側歯車23に形成されたウオ
ーム歯車23bが常時噛み合っている。歯車23の歯部
23aには、増速歯車12の歯部12bが選択的に噛み
合うようになっている。調速側歯車23の歯部23aと
ウオーム歯車23bとの間には、公知の構造からなる一
方向クラッチ(図示せず)が白滝されていて、このクラ
ッチは、ドアが開かれるときの増速歯車12の回転はこ
れをウオーム軸24に伝達せず、ドアが閉じるときの増
速歯車12の回転はこれを伝達するように作用する。
第1図において、ショックアブソーバ部5は、ケーシン
グに設けら九たガイドピン30に案内されてワイヤー1
1の引き出し方向に移動自在のラック31と、このラン
クに噛み合っていてその軸32aをケース2とカバー3
に形成された長孔2d、、3dに移動自在に支持された
ピニオン32と、このピニオンが選択的に噛み合う小径
歯部33aを有する増速歯車33と、この歯車の大径歯
部33bが噛み合う歯部34aを有するウオーム歯車3
4と、ウオーム歯車によって回転駆動されるウオーム軸
35と、この軸に設けられた回転体36と、この回転体
を囲繞している制動部材37とからなっている。ドアが
開かれているとき、ラック31の端部はケーシングから
大きく突出させられているのであるが、第1図は、図示
の都合上引っ込めて示しである。
以上のように構成された実施例の作用を説明する。
第1図はスライドドアを成る程度開いた状態を示してい
る。閉じていたスライドドアを開くと、ワイヤー11が
ワイヤープーリ9を回転させながらドアクローザ1のケ
ーシングから引き出される。
回転するワイヤープーリ9は、長孔2a、3a内でワイ
ヤー引き出し方向に引かれる。回転するワイヤープーリ
9は、これに噛み合っている増速歯車12を時計方向に
回転させる。回転する増速歯車12は、これに噛み合っ
ているトルク切換歯車15゜16を介して第1スプリン
グドラム6を反時計方向に回転させて、定トルクスプリ
ング8を巻き上げて蓄勢する。ワイヤーブーIJ 9が
ワイヤー引き出し方向(第1図にて左方向)に移動する
と、これに第1リンク14で連結され、第2リンク21
で支軸17に連結されている増速歯車12は、支軸17
を中心として反時計方向に移動して、その歯部12bを
調速側歯車23の歯部23aに噛合させこれを回転させ
る。
しかし、この向きの歯部23aの回転は図示しない一方
向クラッチの作用によりウオーム歯車23bには伝達さ
れないので、ウオーム軸24が回転せず調速手段22が
作用しない。すなわち、ドアを開くときには、調速手段
22が作動しないので、ドアは軽い力で開くことができ
る。
一方、ショックアブソーバ部5は、ドアが開かれるとき
ラック31が図にて左方に引き出され、ピニオン32を
反時計方向に回転させると共に該ピニオンを長孔2d内
で左方に移動させて、増速歯車の小径部33aとの噛み
合いを解放する。従って、ドアを開くときには、ラック
31とウオーム軸35との間の回転伝達が断たれ、ラッ
クがスムーズにり1き出される。
第1図に示すように、成る程度開いたドアに対する開き
動作を止めると、第2スプリングドラム7が定トルクス
プリング8を巻き取り第1スプリングドラム6を時計方
向に回転させる。このドラム6の回転は、歯車15.1
6を介して増速歯車I2を反時計方向に回転させて、ワ
イヤープーリ9を時計方向に回転させ、これにワイヤー
11を巻き取る。
ワイヤー11を巻き取るワイヤープーリ9には、ワイヤ
ーによる張力が作用し、第1リンクI4を介して増速歯
車12を調速側歯車23に噛み合う向きに移動させる。
すなわち、ワイヤーブーIJ9がワイヤーの張力を受け
ると、「へ」の字状に位置している第1・第2リンク1
.4.21のなす角度が大きくなる。
ワイヤー11が巻き取られることにより、ドアは、閉じ
る向きに移動させられる。このとき、増速歯車12で回
転される調速側歯車23は、ウオーム軸24を回転させ
、非磁性体のカップ24aと磁石27との間で渦電流を
発生させて該歯車23に連なる歯車列すなわちスプリン
グドラム7の回転に制動を掛けてドアの閉じ速度をゆっ
くりとしたものにする。
さて、ワイヤープーリ9がワイヤーを巻き取る速さ以上
の速さで、開いたドアを強制的に閉じると、第2図(第
8図(b))に示すように、ワイヤー11が弛む。ワイ
ヤー11が弛むとワイヤープーリ9に作用していた引張
り力がなくなる。このとき、増速歯車12には、定トル
クスプリング8により回転させられている第1スプリン
グドラム6の回転力が歯車15.16を介して伝達され
ており、支軸17を中心として時計方向へ回動する向き
の力が作用している。このような力が作用しているとき
、ワイヤープーリ9に対するワイヤー11による引張り
力がなくなると、増速歯車12は、第6図に示すように
、第1リンク14で連結されているワイヤープーリ9を
長孔2a内で示矢方向に移動させながら支軸17を中心
として時計方向に移動し、その歯部12bと調速側歯車
23との噛み合いを解く。換言すると、ワイヤープーリ
9と増速歯車12は、「へ」の字状に位置している第1
リンク14と第2リンク21のなす角度を小さくする向
きにそれぞれ移動させられることになる。調速手段22
との噛み合いから解放された増速歯車12は、第1スプ
リングドラム6の回転を歯車16.15を介して増速し
で伝達され、高速度で回転してワイヤープーリ9を比較
的高速で回転駆動する。高速回転するワイヤープーリ9
は、弛んでいるワイヤー11を素早く巻き取る。従って
、強制的にドアを閉じることにより生じるワイヤー11
の弛みは速やかに解消されることになる。
弛みが解消されると、ワイヤープーリ9には、ワイヤー
による引張り力が作用するので、該プーリ9は第1図に
示すように、長孔2a内で左方に移動し、第1リンク1
4を介して増速歯車12を移動させてこれの歯部12b
を調速側歯車23の歯部23aに噛み合わせる。両歯車
の噛合によりスプリングドラムとプーリ9闇の歯車列の
回転が調速されて閉じるスライドドアの速度をゆっくり
としたものにする。
コニで、ショックアブソーバ部5の作用を簡単に説明し
ておく。ドアが閉じる寸前において、ケーシングから突
出しているラック31がドア枠に設けられたストッパに
衝合すると、ピニオン32が長孔2d内で右方に移動さ
せられて増速歯車33に噛み合わせられ、ウオーム歯車
34を介してウオーム軸35を高速回転させる。ウオー
ム軸35が回転すると、回転体36と制動部材37との
間で制動力が発生し、ドアの閉じ終期の移動にブレーキ
を作用させる。
次に、定トルクスプリング8のトルクを変えてワイヤー
プーリ9に伝達する場合の作用を説明する。スライドド
アの質量に応じて、或いは該ドアに対する負荷(建付け
)の変動に対処してトルク切換レバー19を操作する。
例えば、第3図に示すように、トルク切換歯車16の歯
部16aaが歯部15abに噛み合わされているときに
は、定トルクスプリングは低いトルクを増速歯車12に
8力していて、比較的軽いスライドドア用に設定されて
いる。
比較的重いスライドドアにこのドアクローザを装着する
場合には、トルク切換レバー19を回動させて切換歯車
16aを歯車16bの方に移動させ、小径の歯部16a
bを歯車15bの歯部15baに噛み合わせることによ
り高いトルク伝達を行なわせる。
ドアの閉じ速度を変えたい場合には、第1図に示す調整
用ピニオン29を回転させてラック28aを介してスラ
イダ28をウオーム軸24の軸方向に移動させる。スラ
イダ28が移動させられると、これに支持されている磁
石27と非磁性体からなるカップ24aとの嵌合深さが
変わり、これに応じて発生する渦電流の大きさが変わる
ので、ウオーム軸24に作用するブレーキ力が調整され
る。従って、歯車列の回転に作動する調速力が変わるの
で、ワイヤープーリ9のワイヤー巻取り速度が変わって
ドアの閉じ速度が変わることになる。
本発明の他の実施例を第7図に基づいて説明する。以下
の説明において、すでに説明した部材と同等の部材につ
いては同一符号を付すにとどめ、個々の説明は省略する
。この実施例は、スプリングドラム6の歯部6aを直接
増速歯車12の歯部12bに噛み合わせた歯車列を採用
している。また、第2リンク21Aは、ドラム軸6bと
増速歯車の支軸13とを連結している。第2リンク21
Aは、その延長端21Aaにねじりばね38を係合され
ていて5増速歯車12を調速側歯車23に噛合させる向
きに付勢されている。増速歯車12には、スプリングド
ラム6によって歯車23から離れる向きの移動習性が与
えられ、ワイヤー11の引張り力とねじりばね38によ
り調速側歯車23に噛み合う向きの移動習性が与えられ
ている。ワイヤープーリ9にワイヤー11の引張り力が
作用しているときには、増速歯車12は調速側歯車23
に噛み合うが、ワイヤー11に弛みが出るとワイヤーの
引張り力がなくなり、スプリングドラム6による力かば
ね38のそれを上まわるようになり、増速歯車12を歯
車23から離間させる。
増速歯車12と調速手段22との回転伝達が断たれると
、ワイヤープーリ9はスプリングドラム6の回転を直接
伝達されることになって高速度で回転させられ、弛んだ
ワイヤー11を素早く巻き取る。ワイヤー11の弛みが
解消されてプーリ9が引かれると、増速歯車12が調速
側歯車23に噛み合って歯車列の回転を調速してドアの
閉じ速度をゆっくりとしたものにする。
図示の実施例は、ドアクローザのワイヤーの弛みを防止
するものであるが、本発明は、ワイヤーロープ、紐等の
巻取り装置であって調速手段(制動手段)を備えた装置
に適用できること勿論である。
(発明の効果) 以上のように、本発明によれば、比較的寸法精度を要求
されないリンクで歯車列の一部を連結し、ワイヤー等の
弛みの有無に応じて歯車列と調速手段との結合を連断す
るので、弛み解消に利用する駆動源と巻取り駆動源との
共用化が実現でき、弛み解消速度を速く且つ弛み解消の
ための巻取り長さを長くできて弛み防止の能力が大幅に
向上する。
また、部品点数が少ないので低コストとなり、弛み防止
装置の設置スペースが小さくて済む。このことは、当該
装置を設ける装置の薄型化に大きく寄与する。
【図面の簡単な説明】
第1図は本発明の一実施例を示すワイヤー等の弛み防止
装置を備えたドアクローザの正面図、第2図は同上の平
断面図、第3図は同上の要部拡大平断面図、第4図はト
ルク切換レバーを示す正面図、第5図は同上の部分断面
側面図と背面図、第6図はワイヤーが弛んだ状態を示す
第1図の作用図、第7図は本発明の他の実施例を示す要
部正面図、第8図はワイヤーの弛み防止を必要とする装
置例としてのドアクローザを備えたドアの動きを示す正
面図である。 1・・・ドアクローザ、4・・・ドアクローザ部、6・
・・第1スプリングドラム、7・・・第2スプリングド
ラム、8・・・定トルクスプリング、9・・・ワイヤー
プーリ、10・・・支軸、11・・・ワイヤー、12・
・・増速歯車、13・・・支軸、14・・・第1リンク
、6 a 15,16・・・スプリングドラム側歯車、
21.21A・・・第2リンク、22・・・調速手段、
23・・・調速側歯車。 ち6月 (a)

Claims (1)

  1. 【特許請求の範囲】 ワイヤー等を引き出し可能に巻き回していて、ワイヤー
    引き出し方向に移動自在に設けられたワイヤープーリと
    、 ワイヤー巻き込み方向に付勢されたスプリングを巻き回
    したスプリングドラムと、 このスプリングドラムのワイヤー巻き込み方向の回転を
    調速する調速手段と、 上記ワイヤープーリの歯車部と上記スプリングドラム側
    歯車に常時噛み合い、調速側歯車に選択的に噛み合う変
    位自在の増速歯車と、 上記増速歯車とワイヤープーリとの噛み合いを保持する
    第1リンクと、 上記増速歯車とスプリングドラム側歯車との噛み合いを
    保持する第2リンクと からなり、ワイヤーに弛みが生じたとき、上記スプリン
    グドラムの回転に連動して、上記調速側歯車との噛み合
    いを解放する向きに上記増速歯車を変位させ、上記スプ
    リングドラムの回転の調速を断って該ドラムの回転を上
    記ワイヤープーリに伝達することを特徴とするワイヤー
    等の弛み防止装置。
JP4398390A 1990-02-23 1990-02-23 ワイヤー等の弛み防止装置 Expired - Lifetime JPH0692711B2 (ja)

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