JPH0581708B2 - - Google Patents

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JPH0581708B2
JPH0581708B2 JP17024088A JP17024088A JPH0581708B2 JP H0581708 B2 JPH0581708 B2 JP H0581708B2 JP 17024088 A JP17024088 A JP 17024088A JP 17024088 A JP17024088 A JP 17024088A JP H0581708 B2 JPH0581708 B2 JP H0581708B2
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JP
Japan
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sliding door
speed
gear
pinion
constant torque
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JP17024088A
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Inventor
Teruaki Imai
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Nidec Instruments Corp
Original Assignee
Sankyo Seiki Manufacturing Co Ltd
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Publication date
Application filed by Sankyo Seiki Manufacturing Co Ltd filed Critical Sankyo Seiki Manufacturing Co Ltd
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Description

【発明の詳細な説明】 (産業上の利用分野) この発明は、開いた引戸を自動的に閉じるため
の引戸用ドアクローザ具体的には機械式のドアク
ローザに関する。
(従来の技術) 引戸用ドアクローザとして、例えば、米国特許
第4675938号明細書で知られているような機械式
ドアクローザがある。このドアクローザの特徴
は、電源を不要とする点、オイルなどの洩れ現象
を起こす畏れのある流体を用いない点にある。引
戸の枠にドアクローザ本体を固定し、この本体と
引戸とをケーブルで連結しておき、引戸を開くと
ケーブルが引き出されて本体内のスプリングを蓄
勢する。引戸から手を放すと、スプリングの巻込
み習性によつて、ケーブルが本体内に巻き込ま
れ、これに連結されている引戸を閉じる向きに移
動させる。引戸が閉じられるとき、遠心ブレーキ
が作動して、引戸の閉じ速度をゆつくりとしたも
のにする。また、ドアクローザ本体を引戸に固定
し、ケーブルの一端を引戸の枠に固定しても同様
に作動する。
(発明が解決しようとする課題) 上記明細書で提案されているドアクローザは、
引戸が閉じ始めるときから閉じ終わるまで略一定
の速度となるようなブレーキ力を作用させられて
いるため、最初が早く、最後はゆつくりと閉じる
動作が得られない。また、引戸がこれの枠とケー
ブルを介して連結されているため、ドアクローザ
による閉じ速度よりも早い速度で引戸を閉じる
と、ケーブルにたるみが生じてケーブルの巻込み
不良や増速輪列に対する過負荷によるトラブルが
発生し易い、という問題がある。
(課題を解決するための手段) この発明は、上記課題を解決した引戸用ドアク
ローザであつて、引戸の開閉方向の直線運動を回
転運動に変換するラツクやタイミングベルトとピ
ニオン等からなる変換手段と、引戸を開くときの
上記変換手段の回転により蓄勢される定トルク・
スプリングと、蓄勢された上記定トルク・スプリ
ングの開放力を、引戸に対してこれを閉じる向き
に伝達する伝達手段と、上記定トルク・スプリン
グの開放力を異なる増速比で増速する少なくとも
二系統の増速輪列と、この増速輪列に結合される
少なくとも一つの調速手段と、上記定トルク・ス
プリングと上記調速手段との間に設けられてい
て、引戸が閉じる向きに移動するときの上記伝達
手段の回転を上記調速手段に伝達する一方向伝達
クラツチと、引戸の移動領域内において上記増速
輪列の系統を切り換える切換手段とを有すること
を特徴とする。
(作 用) 引戸を開くと、これの直線運動が回転運動に変
換されて定トルク・スプリングが蓄勢される。引
戸を開くとき、調速手段が作動せず、開く引戸に
ブレーキはかからない。開かれている引戸から手
を放すと、蓄勢されている定トルク・スプリング
の開放力が伝達手段により、引戸に伝達されて該
引戸を閉じる向きに移動させる。引戸が閉じると
き、一方向伝達クラツチが作用して、調速手段を
作動させ、伝達手段の回転に制動を掛けて引戸に
ブレーキを掛ける。引戸が閉じ始めのときには、
増速比の低い増速輪列が調速手段に結合されるた
め、調速手段は小さいブレーキ力を発生させて比
較的早い速度で引戸を閉じさせるが、閉じ終期に
は増速比の高い輪列が調速手段に結合されて大き
いブレーキ力を発生させて引戸をゆつくりとした
速度で閉じさせる。
(実施例) 以下、図示の実施例に基づいて本発明を詳細に
説明する。
第1図において、引戸1は、その上縁に設けら
れたローラ2を、サツシからなる上枠3内に延在
するガイドレール3aに転動自在に載置すること
によつて開閉自在に設けられている。上枠3内に
は、ガイドレールと平行にラツク4が固定して配
置されている。引戸1の上縁には、ドアクローザ
5が設けられている。第1図に示す引戸1は、閉
じ位置に置かれた状態を示している。
第2図乃至第5図において、ドアクローザ5の
構造を詳細に説明する。ドアクローザ5は、その
ケース6の両端に形成された取付部6a,6aを
ローラ2のブラケツト2a(第1図参照)に固定
されることにより引戸1の上端に取付けられる。
ケース6には、ラツク4が引き通される窓孔6b
が形成されている。ラツク4は、第5図に示すよ
うに、上枠3の内側面3bとの間に間隙をおいて
設けられていて、ラツクガイドプレート4aとラ
ツク押え4bによつて上枠に固定されている。
ケース6内には、1番軸7、2番軸8、3番軸
9、4番軸10、5番軸11がそれぞれ支架され
ている。1番軸7は、ケース6の一側壁6cと支
持板12との間に支持されていて、ラツク4に常
時係合しているピニオン13を回転自在に支持し
ている。ピニオン13には、出力歯車14が一体
に形成されている。ラツク4とピニオン13は、
引戸1の直線運動を回転運動に変換する変換手段
を構成している。2番軸8は、ケースの両側壁6
c,6dに支持されていて、出力歯車14に噛み
合う2番ピニオン15を一体に形成された出力プ
ーリ16を回転自在に支持している。出力プーリ
16には、定トルク・スプリング17の一端17
aが係止されている。従つて、定トルク・スプリ
ング17は、出力プーリ16、2番ピニオン1
5、出力歯車14、ピニオン13からなる伝達手
段を介してラツク4に連結されていることにな
る。出力プーリ16の管軸部16aには、2番歯
車18の管軸部18aが相対的に回転自在に嵌合
されている。管軸部18aには、スリーブ19が
キー結合されていて、そのフランジ部19aには
コイルスプリング20の一端20aが係止されて
いる。出力プーリ16、コイルスプリング20、
2番歯車18で一方向伝達クラツチを構成してい
る。このクラツチは、引戸1が開方向a(第1図
参照)に移動するときの出力プーリ16の回転
(第2図の矢印b)は、コイルスプリング20が
巻き締まることによつて2番歯車18には伝達さ
れないが、引戸が閉じる向きに移動するときの出
力プーリ16の回転(矢印bと逆方向)は2番歯
車18に伝達されるように作動する。
3番軸9は、ケース6の両側壁6c,6dに支
持されていて、第4図に良く示すように、巻取プ
ーリ21を回転自在に支承している。このプーリ
21には、巻込み習性を与えられた定トルク・ス
プリング17が自身の有する習性で巻かれてい
て、その一端は上述したように出力プーリ18に
係止されている。
4番軸10は、後述するように高速回転するた
め、その両端部を軸受22,22を介してケース
6の両側壁6c,6dに支持されている。第3図
に良く示すように、4番軸10の一端10aに
は、摩擦板押え23、摩擦板24,24,摩擦板
支持部材25、制動用カツプ26からなる調速手
段が設けられている。摩擦板押え23と摩擦板支
持部材25は、4番軸10に圧入されている。摩
擦板24,24は、第7図にも示すように、摩擦
板支持部材25のピン25a,25aに揺動自在
に支持されている。カツプ26は、摩擦板24を
囲繞していて、ケース6に固定されている。摩擦
板支持部材25の下面凹部の内周壁には、断続的
に係合歯部25bが形成されている。この係合歯
部25bには、拡開習性を与えられたラチエツト
アーム27aの先端部が係合している。ラチエツ
トアーム27aは、4番軸10に回動自在に挿通
された小径の4番ピニオン27と一体に形成され
ている。
5番軸11は、第4図に良く示すように、ケー
ス6の両側壁6c,6dに支持されていて、変速
ガイドガム29を回転自在に支持している。変速
ガイドカム29は、円板状のカムであつて、切換
ポイント部材30に選択的に係合する開時係合部
29aと閉時係合部29bと、半径方向に延びる
切欠きからなるフオーク部29cをそれぞれ形成
されている。変速ガイドカム29には、他端31
aをケース6のピン6eに係止された思案ばね3
1の一端31bが係止されていて、このばねは、
該カムを第8図と第9図に示す態位(詳細は後述
する)を保持するようになつている。切換ポイン
ト部材30は、上枠3の天井部3cの適宜個所に
固定されていて、その先端部を開時係合部29a
と閉時係合部29bの移動軌跡上に位置させられ
ている。
フオーク部29cには、カムフオロワ32が摺
動自在に係合させられている。このカムフオロワ
32は、一対の板材33a,33bからなつてい
て、2番軸8を揺動中心とする変速ガイドアーム
33の一腕33cに支持されている。変速ガイド
アーム33には、4番ピニオン27に選択的に噛
合する、第1変速歯車34と第2変速歯車35が
それぞれ回転自在に支持されている。各歯車の軸
33d,33eとカムフオロワ32は、ガイドア
ームを構成している板材にかしめられている。第
1変速歯車34は、大径の2番歯車18に常時噛
み合う小径の歯車からなつている。第2変速歯車
35は、2番歯車18に常時噛み合う小径の歯部
35bと4番ピニオン27に係合可能であつて歯
車34より大径の歯部35aからなる二段歯車で
ある。ピニオン13から4番ピニオン27に至る
増速歯車列は、第1変速歯車34と第2変速歯車
35との何れが4番ピニオン27に係合するかに
よつて、その増速比が異なることになる。
第1変速歯車34と第2変速歯車35の何れが
4番ピニオン27に係合するかは、変速ガイドア
ーム33の揺動位置によつて決まる。該アーム3
3の揺動位置は、切換ポイント部材30により押
動されて思案ばね31でその回動位置を保持され
る変速ガイドカム29の位置によつて決まる。す
なわち、増速比の異なる増速歯車列の何れを選択
して調速手段に結合するかを切り換える切換手段
は、切換ポイント部材30、変速ガイドカム2
9、カムフオロワ32及び変速ガイドアーム33
によつて構成されていることになる。
以上のように構成された実施例の作用を説明す
る。第1図に示すように引戸1が閉じられている
とき、定トルク・スプリング17は、第2図に示
すように、巻取プーリ21に巻き取られている。
また、変速ガイドカム29は、第9図に示す位置
にあつて思案ばね31でその位置を保たれてい
て、第2変速歯車35を4番ピニオン27に噛合
させた状態に置かれている。
いま、第8図において、引戸が矢印aで示す開
方向に移動すると、ピニオン13が破線矢印方向
に回転させられる。ピニオンの回転は、これと一
体の出力歯車14を介して2番ピニオン15に減
速しトルクを大きくして伝達される。2番ピニオ
ン15が回転すると、これと一体の出力プーリ1
6が矢印b方向に回転し、巻取プーリ21から定
トルク・スプリング17を引き出して巻き込み、
該スプリングを蓄勢する。このとき、引戸は、ト
ルクが一定のトルクを有するスプリング17を蓄
勢しつつ移動させられるので、開き始めから開き
終わるまで略一定の力で開かれる。出力プーリ1
6が回転するとき、コイルスプリング20(第3
図参照)が巻き締まるので、該プーリの回転は2
番歯車18には伝達されない。従つて、調速手段
が作動しないので、引戸はブレーキ作用を受ける
ことなくこれを開くことができる。
第1図において、矢印a方向に開放される引戸
1が所定位置まで移動すると、変速ガイドカム2
9の開時係合部29aが切換ポイント部材30に
係合して、第9図に示す態位から第8図に示す態
位へ回動させられる。回動させられるカム29
は、カムフオロワ32を介して変速ガイドアーム
33を揺動させて、第1変速歯車34を4番ピニ
オン27に噛合させる。第1変速歯車34を4番
ピニオン27に噛合させたことにより構成される
増速歯車列は、カム29が思案ばね31によつて
この状態に保持される。
さて、開いた引戸1から手を放すと、出力プー
リ16に巻かれることにより蓄勢されている定ト
ルク・スプリング17の開放力で該プーリが、第
8図に示す矢印bと逆方向に回転させられる。出
力プーリ16の回転は、2番ピニオン15によつ
てトルクを大きくされて出力歯車14に伝達さ
れ、これと一体のピニオン13を破線矢印と逆方
向に回転駆動する。ラツク4に係合しているピニ
オン13が回転すると、ドアクローザ5は、第8
図に矢印Aで示す閉じ方向に向けて移動する。こ
のとき、出力プーリ16が矢印bと逆方向に回転
すると、一方向伝達クラツチのコイルスプリング
20が拡開させられて該プーリとスリーブ19す
なわち2番歯車18とを一体化し、第1変速歯車
34を介して4番ピニオン27を増速して回転駆
動する。4番ピニオン27の回転は、ラチエツト
アーム27aを介して摩擦板支持部材25を回転
駆動し、これに支持されている摩擦板24,24
を遠心力で揺動させて制動用カツプ26の内周面
を摺擦して4番ピニオンの回転、換言すると該ピ
ニオンに面なる増速輪列に制動を掛ける。従つ
て、ピニオン13の回転に制動が掛かることによ
り、閉じる向きに移動する引戸1には、ブレーキ
が効き一定の速度で閉じることになる。
そして、引戸1が閉じる直前まで移動して、変
速ガイドカム29の閉時係合部29bが切換ポイ
ント部材30に衝合すると、このカム29は、第
9図に示すように、5番軸11を中心として反時
計方向に回動し、カムフオロワ32を介して変速
ガイドアーム33を2番軸8を中心として時計方
向に揺動させて第2変速歯車35を4番ピニオン
27に係合させる。変速ガイドアーム33のこの
位置は、思案ばね31が変速ガイドカム29を第
9図に示す位置に保持することにより維持され
る。第2変速歯車35が4番ピニオン27に噛合
したことにより、増速輪列の増速比が大きくなつ
て、摩擦板24に作用する遠心力が増大して、い
ままでよりも大きな制動力が発生するようにな
る。従つて、変速ガイドカム29が切換ポイント
部材30に係合した位置を通過すると、引戸1に
掛かるブレーキ力が大きくなつて、該引戸の閉じ
速度が一定で且つ更にゆつくりとしたものにな
る。換言すると、閉じ始めの引戸は、比較的早い
速度で移動するが、切換ポイントを過ぎると、ゆ
つくりと移動して閉じ終期を迎えることになる。
以上の説明は、開いた引戸から手を放した場合
の作用であるが、開いた引戸を強引に手で閉じよ
うとする場合がある。この場合、ピニオン13
は、定トルク・スプリング17の開放力とこれに
作用する調速手段によるブレーキ力を超えて、強
引に閉じられる引戸に連れて、ラツク4に従つて
回転させられてしまうことになり、摩擦板24を
強制的にカツプ25に摺接させるので、増速輪列
の過負荷が発生する。しかし、この場合、増速輪
列中には、トルクリミツタとしてのラチエツト機
構が設けられているので、過負荷が生じたときに
は、ラチエツトアーム27aが撓んで係合歯部2
5bから外れることにより、増速輪列と調速手段
との結合を断つので、過負荷が回避される。
引戸の速度を閉じ位置からどの程度の距離で切
り換えるかは、切換ポイント部材30を引戸開閉
方向における上枠3のどの位置に設置するかで決
まる。従つて、切換ポイント部材30の設置位置
を複数個所の中から選択できるようにすれば、ユ
ーザのニーズに簡単に応えることができる。ま
た、切換ポイント部材30の設置位置を上枠3の
外部から選択し得るようにすれば、変速位置をユ
ーザが容易に選択できる。
また、図示の実施例は、ラツクとピニオンによ
つて引戸の直線運動を回転運動に変換している
が、ピニオンとの噛合が外れないような対策が講
じれば、ラツクに代えてタイミングベルトを張設
しても良い。また、図示の実施例は、増速輪列を
スパーギヤで構成したが、該輪列の最終段すなわ
ち4番軸10をウオーム軸に代えると共にこれに
選択的に噛み合う変速歯車をウオーム歯車で構成
しても良い。調速手段としても、摩擦方式に限ら
ず、風切り方式や電磁誘導方式を適用できること
勿論である。
更に、図示の実施例では、一つの調速手段に二
系統の増速輪列を選択的に係合させて引戸の閉じ
速度を変化させたが、増速比の異なる増速輪列を
二つ設けると共に、閉じる寸前位置にいま一つの
ラツクを並設しておいて、引戸が閉じる終期で変
速比の大きい増速輪列を調速手段に結合してブレ
ーキ力を増大させても良い。この場合、付加する
ラツクの取付位置を変更可能にしておけば、速度
切換えのポイントを可変にできる。或いは、増速
比の異なる増速輪列にそれぞれ結合された二つの
調速手段を設けて引戸の開き位置に応じて何れか
の調速手段を作動させるようにしても良い。
次に、第10図乃至第12図において、本発明
他の実施例を説明する。この実施例の特徴は、定
トルク・スプリングとして幅広のものが使用でき
るため、質量の大きい引戸のクローザとして特に
有用である点にある。
ラツク4に噛み合つているピニオン50には、
出力歯車51が一体に形成されている。出力歯車
51と歯車52との間には、コイルスプリング5
2aが介装されていて、一方向伝達クラツチを構
成している。出力歯車51は、二段歯車の小径歯
部53に噛合している。二段歯車の大径歯部54
は、中間歯車55に噛合し、この歯車55は出力
プーリ56の歯部56aに噛合している。出力プ
ーリ56と巻取プーリ57との間には、プーリ5
7に対して巻込み習性を与えられた定トルク・ス
プリング58が巻き掛けられている。歯車52
は、増速輪列の一部を成していて、小径歯車59
に噛合している。この歯車59と一体の大径歯車
60は、第1変速歯車61と第2変速歯車62の
小径歯部62aに常時噛み合つている。第1変速
歯車61と第2変速歯車62は、軸59aを揺動
中心として揺動自在の変速ガイドアーム63に回
転自在に支持されている。軸68に回動自在に支
持された変速ガイドカム65のフオーク部には、
変速ガイドアーム63の一腕に設けられたカムフ
オロワ67が係合させられている。変速ガイドカ
ム65の一腕65bには、第1変速歯車61と第
2変速歯車62の何れかを調速手段のピニオン6
9aに噛合させた位置に変速ガイドアーム63を
保持する思案ばね64が係止されている。変速ガ
イドカム65のカム凹部65aには、図示されな
いサツシ又はラツク4にその位置を選択されて固
着された切換ポイント部材66が係脱する。ピニ
オン69aを有する調速手段は、前記した実施例
と同様の構成であつて良く、符号69bは制動用
カツプを示している。なお、図示はしないが、増
速輪列中の適宜の個所にはトルクリミツタのよう
な過負荷防止機構が組み込まれている。
かかる実施例においても、引戸が開かれると出
力プーリ56が定トルク・スプリング58を巻き
上げてこれを蓄勢し、引戸から手を放すと、該ス
プリングの開放力によつて引戸が閉じられる。引
戸を開くときには一方向伝達クラツチが作用して
調速手段による制動作用を効かせず、閉じるとき
にのみ制動作用が働くようになつている。また、
引戸が閉じる前位置において、切換ポイント部材
66が変速ガイドカム65を押動すると、増速輪
列が、第1変速歯車61を含む系統から第2変速
歯車62を含む変速比の大きい系統に切り換わ
り、調速手段によるブレーキ力を大きく変化させ
て閉じる引戸の移動速度をゆつくりとしたものに
する。
(発明の効果) 以上のように、本発明によれば、引戸の閉じる
速度を高低に分けて、閉じ始めは早く移動させ、
閉じる終期の所定距離はゆつくりと閉じるように
したので、引戸を閉じる時の安全が確保できると
共に閉時のフイーリングが向上する。また、引戸
を一定の速度で移動させるための調速手段は、引
戸が閉じられるときにのみ作動し、これを開くと
きには作動しないので、定トルク・スプリングを
用いたことと併せて引戸が開き力が小さくて済
む。換言すると、引戸を軽い力で開くことができ
ることになる。
【図面の簡単な説明】
第1図は本発明の引戸用ドアクローザを備えた
引戸の一例を示す概略正面図、第2図は本発明の
一実施例を示す引戸用ドアクローザの縦断面図、
第3図は同上の平断面図、第4図及び第5図は同
上の要部縦断側面図、第6図は過負荷防止機構の
一例を示す正面図、第7図は調速手段の一例を示
す正面図、第8図は引戸が開かれるときと比較的
早い速度で閉じられるときの作用を示す要部正面
図、第9図は引戸が比較的低速度で移動するとき
の状態を示す要部正面図、第10図は本発明の他
の実施例を要部のみ示す部分断面平面図、第11
図は同上の正面図、第12図は同上の要部のみを
示す平面図である。 1……引戸、4,13……変換手段、10,2
3,24,25……調速手段、13〜16,18
……伝達手段、17……定トルク・スプリング、
18,27,34,35……増速輪列、16,1
8,19,20……一方向伝達クラツチ、29,
30,32,33……切換手段。

Claims (1)

  1. 【特許請求の範囲】 1 引戸の開閉方向の直線運動を回転運動に変換
    する変換手段と、 引戸を開くときの上記変換手段の回転により蓄
    勢される定トルク・スプリングと、 蓄勢された上記定トルク・スプリングの開放力
    を、引戸に対してこれを閉じる向きに伝達する伝
    達手段と、 上記定トルク・スプリングの開放力を異なる増
    速比で増速する少なくとも二系統の増速輪列と、 この増速輪列に結合される少なくとも一つの調
    速手段と、 上記定トルク・スプリングと上記調速手段との
    間に設けられていて、引戸が閉じる向きに移動す
    るときの上記伝達手段の回転を上記調速手段に伝
    達する一方向クラツチと、 引戸の移動領域内にて、上記増速輪列の系統を
    切り換える切換手段と を有する引戸用ドアクローザ。
JP17024088A 1988-07-08 1988-07-08 引戸用ドアクローザ Granted JPH0220784A (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP17024088A JPH0220784A (ja) 1988-07-08 1988-07-08 引戸用ドアクローザ

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP17024088A JPH0220784A (ja) 1988-07-08 1988-07-08 引戸用ドアクローザ

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JPH0220784A JPH0220784A (ja) 1990-01-24
JPH0581708B2 true JPH0581708B2 (ja) 1993-11-15

Family

ID=15901268

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP17024088A Granted JPH0220784A (ja) 1988-07-08 1988-07-08 引戸用ドアクローザ

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JP (1) JPH0220784A (ja)

Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2021130954A (ja) * 2020-02-19 2021-09-09 株式会社Lixil 引込装置

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JP2021130954A (ja) * 2020-02-19 2021-09-09 株式会社Lixil 引込装置

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JPH0220784A (ja) 1990-01-24

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