JPH03247611A - 光学式情報記録体用メタクリル樹脂 - Google Patents

Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 〔産業上の利用分野〕 本発明はビデオディスク等の光学式情報記録体用メタク
リル樹脂に関するものである。

〔従来の技術〕

メタクリル樹脂は、成形性がよく、透明性に優れ、有用
な光学特性を示すため、種々の光学機器用に使用できる
ことは知られておシ、最近はその優れた性質を生かし、
ビデオディスク等の光学式情報記録体用基板として使用
されている。

光学式情報記録体用基板には、光学歪が小さく優れた耐
熱性、成形性を併せ持つことが要求される上、近年ビデ
オディスクの需要拡大により市場では射出成形における
ディスクの生産性向上、即ち成形サイクルの短縮が強く
望まれている。

光学式情報記録体用メタクリル樹脂としては、メチルメ
タクリレートとエチルアクリレートの共重合体（特開昭
５７−１２３２０８号公報）が提案されている。しかし
ながら、メチルメタクリレートとエチルアクリレートを
用いた場合、流動性を向上させると光学歪は減少するが
、耐熱性が低下したシ、機械的強度が低下するという欠
点が表面化してくるため、成形生産性を向上させること
は困難であった。

〔発明が解決しようとする問題点〕

現在、光学式情報記録体用基板、特にビデオディスク、
オーディオディスクは主に射出成形により製造されてい
るが、その生産性を考慮した場合、樹脂の耐熱性及び流
動性によりその成形サイクルが決定されている。射出成
形における生産性向上のためには、光学歪が小さく優れ
た透明性、機械的強度を損なうことなく樹脂の流動性を
向上させ射出成形時における冷却時間短縮の目的で耐熱
性を同上させる必要があるが、既存の成形材料では耐熱
性を向上させると流動性や機械的強度の低下を伴う問題
点を有している。

〔問題点を解決するだめの手段〕

本発明者らはこのような現状に鑑み、光学式情報記録体
用成形材料としてのメタクリル樹脂に着目して種々検討
したところ、上述の問題点のない光学式情報記録体用基
板が生産性よく製造することができることを見出し本発
明に到達した。

即ち、本発明はメチルメタクリレート単位８０〜９９．
５重ｉｔ４及び２，２．２−トリフルオロエチルアクリ
レート［Ｌ５〜２０重量優から成る共重合体であること
を特徴とする光学式情報記録体用メタクリル樹脂である
。

本発明のメタクリル樹脂において共重合比率がこの範囲
外では、成形物の耐熱性、耐熱分解性及び量産時の生産
性を併せもつことができない。即チ、メチルメタクリレ
ート単位が９９５重量重量部えると、耐熱分解性が悪く
なり、成形品中の銀条欠陥と成り易いものとなる。一方
、２．２．２−トリフルオロエチルアクリレート単位が
２０重量４を越えると耐熱性の著しく劣ったものとなり
好ましくない。好ましくは２，２．２−トリフルオロエ
チルアクリレートの共重合割合は７〜１７重量傷である
。

共重合体のメルトフローレートはＡＳＴＭ−Ｄ１２！＋
８に基づき、荷重五８ゆで測定した値で０．５〜５０り
７１０分の範囲にあるのが好ましい。メルトフローレー
トが（Ｌ５ｆ／１０分より小さいと金型からの情報の転
写性が劣り、なおかつ成形物の光学歪が大きくなりやす
い。

方、５０ｆ／ＩＱ分より大きいと機械的強度が低下する
傾向にある。

また、本発明の共重合体の熱変形温度は成形時及び使用
時の熱変形防止のためにＡＳＴＭ−Ｄ６４８に基づき荷
重ＩＥＬ５６に９で測定した値で７０℃以上、好ましく
は８０℃以上であることが望ましい。熱変形温度が７０
℃よ）低い場合には成形体の耐熱性が劣り、特に成形時
及び使用時の熱変形が大きくなる。

上記したような条件を満足するメタクリル樹脂の成形材
料を使用することにより、従来よりも生産性向上可能な
光学歪の小さい優れた透明性、機械強度を有する成形体
を得ることができる。

本発明の樹脂の製造は、懸濁重合、塊状重合、溶液重合
等の会知のアクリル樹脂製造法を用いることができる。

本発明の共重合体には必要に応じて安定剤、離型剤、滑
剤、可塑剤、染料等を添加することも可能である。

このようにして得られた本発明のメタクリル樹脂から光
学式情報記録体を製造するには、射出成形、ＩＥＥ縮成
形成形れも適用することができる。

〔実施例〕

以下、実施例により本発明を具体的に説明する。なお、
各特性値の測定は次の方法で行った。

また、実施例中「優」、「部」とあるのは、それぞれ「
重量部−１、「重量部」をあられす。

■　熱変形温度（ＨＤＴ’Ｉ ＡＳＴＭ−Ｄ６４８に準じて荷重１ａ５６ゆで測定した
。

■　メルトフローレート（ＭＦＲ） ＡＳＴＭ−Ｄ１２３　Ｂに準じて荷重五５ＩＫ９で測定
した。

■　引張）強度、引張り伸度 射出成形機（Ｂ精樹脂ＰＳ−６０Ｆ、）によりダンベル
Ａ型試験片を射出ぽ形し、ＡＳＴＭ−Ｄ６５Ｂに準じて
測定した。

■　光線透過率 射出成形機（各機製作所Ｍ−２００ダイナメルタ）によ
りφ６００１ＩＩｌのディスク（１，２■も）を射出成
形（シリンダー温度２６０℃）によ）作製し、中・Ｄよ
り７ｃＩＲの地点の透過率全島法製作所ＵＶ−１６ＯＡ
によシ５００〜９００　ｎ＋ｎの領域で測定した。

■　複屈折（ｒｅｔａｒｄａｔｉｏｎ　）上記ディスク
成形品の中心より７１”ｆｆｉの地点の複屈折（ｒｅｔ
ａｒｄａｔｉｏｎ　）を偏光顕微−（Ｎｉ−ｋｏｎ　、
　　０ＦＴ１ＰＨＯＴ−ＰＯＬ　、　ＳＩＡＲＭＯＮＴ
　ＣＯＭＰＩ！；Ｎ５ＡＴＯＲ−使用波長５４６　ｎｍ
、　ｓｉｎｇｌｅ　ｐａｓｓ）により測定した。

■　成形品中の残存モノマ 日清樹脂Ｐ８−６０　Ｋにより１［］ＯＸ５０Ｘ２ｍｔ
Ｏ板を射出成形（シリンダー温度２４０℃）により作製
し、板中の残存モノマーを島津製作所ＧＣ！−８Ａによ
り分析した。

実施例１〜６ 第１表に示す割合のメチルメタクリレートと２．２．２
−トリフルオロエチルアクリレートの単量体混合物１０
０部に、ｎ−オクチルメルカプタン（１５５部を溶解し
、重合触媒としてラウロイルパーオキサイド［１４４部
、離型剤としてステアリルアルコール［１１部、懸濁重
合分散剤とシテメタクリル酸メチルと３−メタクリロイ
ルオキシプロパルスルホン酸カリウムの共重合体［Ｌ０
１部、硫酸ナトリウム０１５部、分散媒として水１４５
部を攪拌機、温度計付きガラス製フラスコ重合装置に混
入し、８０℃で重合させ内温かピークに達した後９５℃
で３０分間保持後冷却し、接遇、水洗、乾燥することに
よりビーズ状＆ｌＪマーを得た。得られたポリマーを田
辺プラスチックス機械製４０ｍ押出機にて２４０℃で混
練しベレット化した。得られたベレットを用いて各種の
評（曲をしたところ第１表の結果を得た。なお、光線透
過率は何れの実施例に於いても５００〜９００　！１ｍ
　の波長領域で９１４以上であり、また複屈折（ｒｅｔ
ａｒａａｔｉｏｎ　）は何ｎ４２０ｎｍ以下と良好であ
った。

比較例１〜４ 第１表に示す割合のメチルメタクリレ−トドエチルアク
リレートから成Ｓ混合物１００部を使用した以外は実施
例１と全く同様に実施したところ第１表の結果を得た。

なお２，２．２−トリフルオロエチルアクリレートを３
０部、メチルメタクリレートを７０部を共重合し得られ
たポリマー（比較例３）は、押し出し賦形時において耐
熱性が非常に低いだめ、ベレット化することが出来なく
実用性に欠けるものであった。また、メチルメタクリレ
ート１００部を重合し得られたポリマー（比較例４）は
、耐熱分解性に欠けるため成形板中の残存上ツマ−が著
しく多く、銀条欠陥の原因となり好ましくな込。

実施例１〜３及び比較例１〜２よりＭＦＲとＨＤＴの関
係は、第１図の様になり、例えばＭＦＲが２０り／　１
０　ｍｉｎの成形材料を得ようとする場合、２．２．２
−トリフルオロエチルアクリレートとメチルメタクリレ
ートの共重合体は、メチルメタクリレートとエチルアク
リレートとの共重合体よりもＨＤＴで４℃向上が認めら
れる。また、ＨＤＴが８５℃の成形材料を得ようとする
場合、メチルメタクリレ−トド２．２．２−トリフルオ
ロエチルアクリレートとの共重合体はメチルメタクリレ
ートとエチルアクリレートの共重合体よりも、ＭＦＲ１
３ｆ／１０　ｍｉｎの向上が認められ、メチルメタクリ
レートと２．２゜２−トリフルオロエチルアクリレート
の共重合体はメチルメタクリレートとエチルアクリレー
トの共重合体よりも、その成形性は生産性の意味におい
て良好であるといえる。

〔発明の効果〕

本発明の光学式情報記録体用メタクリル樹脂は、メタク
リル樹脂本来の持つ優れた光学的性質を維持したまま耐
熱性に優れ、良流動性で生産性知も優れた成形材料とし
て光学式情報記録体用基材として好適に使用することが
でき、工業上優れた効果を奏する。

【図面の簡単な説明】

第１図は、本発明の実施例におけるメタクリル樹脂とメ
チルメタクリレートとエチルアクリレート共重合体の熱
変形温度とメルトフローレートとの関係図である。

Claims (1)

【特許請求の範囲】
1. メチルメタクリレート単位８０〜９９．５重量％及び２
   、２、２−トリフルオロエチルアクリレート２０〜０．
   ５重量％から成る共重合体であることを特徴とする光学
   式情報記録体用メタクリル樹脂。