JPH03247324A - 超音波撮像方法およびそのための装置 - Google Patents

超音波撮像方法およびそのための装置

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JPH03247324A
JPH03247324A JP2044047A JP4404790A JPH03247324A JP H03247324 A JPH03247324 A JP H03247324A JP 2044047 A JP2044047 A JP 2044047A JP 4404790 A JP4404790 A JP 4404790A JP H03247324 A JPH03247324 A JP H03247324A
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JP
Japan
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ultrasonic
electrode array
electrode
circuit
fan beam
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JP2044047A
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English (en)
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Yutaka Masuzawa
裕 鱒沢
Chitose Nakatani
中谷 千歳
Hiroyuki Takeuchi
裕之 竹内
Kageyoshi Katakura
景義 片倉
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Hitachi Ltd
Original Assignee
Hitachi Ltd
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Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】
〔産業上の利用分野〕 本発明は、電子走査方式の医用超音波診断装置または超
音波探傷装置等に適用するに好適な超音波撮像方法およ
びそのための装置に関する。 〔従来の技術〕 従来、超音波探触子の電気音響変換部を構成する超音波
振動子を2次元に分割し、3次元の撮像を行う手法にお
いては、多数2次元配列したそれぞれの超音波振動子に
対して、独立した電極を形成し配線する方法が採られて
いた。しかし、この方法では、振動子が微細になりその
数が増すにつれ、実装が困難になるという問題がある。 この問題を解決するため、電歪材料平板の両主面に互い
に交差する短冊状の電極配列を設けて超音波探触子の振
動子とする方法が、特開昭62−84697号公報等に
開示されている。 振動子材料として広く用いられている圧電材料は、超音
波受波による機械的変位により電圧を発生する性質を利
用して、従来、超音波探触子の電気音響変換部に用いら
れている。これに対し、電歪材料はバイアス電界下での
み機械的変位による電圧の変動が生じる性質を有する。 また、バイアス電界の強度により電気機械結合係数が大
きく変化するため、電歪材料は、バイアス電界により電
気音響変換効率が制御できる圧電材料とみなすこともで
きる。 この電歪材料の平板の主面に、例えば、第2図(a)の
ように、互いに交差する短冊状の電極配列A、Bを設け
、振動子を構成した場合には、各主面より選択した電極
間にバイアス電界を加えることにより、第2図(b)の
ハツチングを施した部分(電極交差部分)の電歪材料が
振動素子として選択され、電極間の電圧変動として超音
波送受信時の電気音響変換を行うことができる。 (発明が解決しようとする課題〕 上記従来技術では、交差型の電極配列を備えた電歪材料
振動子を電気音響変換部に用いた超音波探触子の動作原
理、あるいは、探触子の基本的構成を開示しているが、
両主面の電極配列A、Bを用いて、任意に2次元的な遅
延時間分布を持たせるような電子的フォーカシングを行
い、リアルタイムで撮像することが困難であるという事
情を踏まえての3次元超音波撮像方式については配慮さ
れておらず、上述の如き超音波探触子を備え、実用的撮
像方法で3次元撮像が可能な超音波診断装置あるいは超
音波撮像装置を実現することはできなかった。 本発明は上記事情に鑑みてなされたもので、その目的と
するところは、従来の技術における上述の如き問題を解
消し、交差型の電極を設けた電歪材料を電気音響変換部
に用いた超音波探触子を備え、実用的撮像方法で被検体
内の3次元の撮像が可能な超音波撮像方法およびそのた
めの装置を提供することにある。 (課題を解決するための手段〕 本発明の上記目的は、バイアス電界により圧電性が誘起
される電歪材料から成る平板の両主面に互いに直交ない
しある角度で交差する短冊状の電極配列A、Bを設けて
振動子として用いた超音波探触子を備える超音波撮像装
置において、超音波の送受信をクロスファンビーム方式
で行うことを特徴とした超音波撮像方法、および、バイ
アス電界により圧電性が誘起される電歪材料から成る平
板の両主面に互いに直交ないしある角度で交差する短冊
状の電極配列A、Bを設けて振動子として用いた超音波
探触子を備える超音波撮像装置であって、前記電極配列
A、Bの何れにもその全体あるいは一部にバイアス電圧
を供給する手段と、向記電極配列Aに接続された超音波
送信手段およびその走査手段と、前記電極配列Bに接続
された超音波受信手段およびその走査手段、および、前
記受信信号の整相および加算を行う手段を有することを
特徴とする超音波撮像装置によって達成される。
【作用〕
平面状の電歪材料の主面に互いに交差する如く(例えば
、直交する如く)設けた短冊状の電極配列A、Bのうち
、例えば、電極配列Aに超音波パルスの送波回路を接続
し、電極配列Bにバイアス電圧印加回路を接続すれば、
電極配列Aの長手方向に扇状に広がる強度分布を持つ超
音波ファンビームを被検体内に放射できる。このとき、
電極配列A、Bに接続された走査回路の接続状態により
、超音波ビームを放射する音響的開口は、電極配列A、
Bの分割を単位に、位置と大きさが選択される。また、
送波回路が励振パルス信号群に与える遅延時間分布によ
り、送波ファンビームの振動子面に対する角度を制御す
ることも可能である。 超音波を送波した後、電極配列Aの一部あるいは全体に
バイアス電圧印加回路を接続し、電極配列Bの一部ある
いは全体に受信回路及び整相加算回路手段を接続すると
、整相加算処理により仮想的に決定される被検体内の受
渡ビームは電極配列Bの長手方向に広がるファンビーム
になる。この受波ファンビームも送波ファンビームと同
様に、電極配列A、Bと走査回路の接続状態により、音
響的開口の位置および大きさを選択でき、振動子面と受
渡ファンビームとが成す角度も整相加算処理により決定
できる。超音波の送信と受信を併せて考えると、被検体
内において送波ファンビームと受波ファンビームの重畳
部分が超音波の主たる反射源となる。 このとき、超音波パルス送波直後から受信信号の整相加
算処理を逐次行なえば、振動子に近い部分からの反射強
度が順次得られる。送波回路、受波回路、バイアス電圧
印加回路と電極配列との接続状態を変更すれば、電極で
分割された振動子面内の任意の位置に送波ファンビーム
、受渡ファンビームの音響的開口を設定でき、また送波
回路の遅延時間分布、受渡回路側の整相加算手段により
、振動子の超音波放射面から被検体内の任意の位置へ向
けて送波ファンビームと受渡ファンビームの重畳部分を
設定できる。 本発明に係る超音波撮像方式においては、上記重畳部分
を何れかの電極配列の分割方向に走査して一つの断層像
を形成し、更に、その断層像を得る動作を他方の電極配
列の分割方向に移動して繰り返す2次元的な電子走査を
行うことによ番ハ 3次元撮像を行うものである。送波
ファンビームと受波ファンビームの重畳部分の走査は、
各ファンビームの開口を順次移動する方法だけでなく、
後述する如く、振動子の全面あるいは一部分に開口を固
定して送波回路の遅延時間分布、受渡回路の整相加算手
段を順次変えて、重畳部分を偏向させることにより走査
する方法でも行える。 また、受信信号を同時に異なる整相加算条件で並列処理
を行えば、−度の送波により複数の受波ファンビームと
の重畳部が撮像でき、高速の撮像が行える。 [実施例] 以下、本発明の実施例を図面に基づいて詳細に説明する
。 以下に示す実施例では、例えば、電歪磁器組成物、!:
 L、1”、Pb(Mg+zsNbsz*)O,−Pb
TiO,系固溶体セラミクスなどの緩和型強誘電体にお
いて、強誘電相への相転移温度が比較的室温付近にある
組成物を用い、この電歪磁器組成物で構成された矩形板
(第2図(a)参照)、あるいは、その矩形板を縦横に
微細分割して間を樹脂等で充填して構成した複合材料を
、厚み方向の共振周波数が放射あるいは受波する超音波
の周波数に相当するように加工して電歪振動子21とす
る。上述の矩形板の各主面にそれぞれ短冊状に複数分割
された電極配列A、Bを形成する。°ここで、電極は、
例えば、銀粒子の焼き付けや、銅、ニッケル等の無電解
鍍金により形成することができる。 上記矩形板の両生面に形成された電極配列A。 Bは、互いの面上の電極分割方向が直交するように形成
されている。ここで、第1の主面に設ける電極(信号電
極)は、電子走査により被検体内の御所層面を得るのに
充分な数に分割されており、電子走査する方向の軸を含
む面内での指向性においてグレーティングローブが問題
にならないような振動子幅にする。また、第2の主面に
設ける電極(バイアス電極)は、断層面全体を断層面と
直交方向に移動しながら走査する際に必要とされる断層
面数より多くの数で分割される。第2図(b)に示す如
く、電極配列へのうちから電極Aiを、を彬配列Bのう
ちから電極B−をそれぞれ選択し、方に直流バイアス電
圧印加回路を、他方に送信回路または受信回路を接続す
れば、図で影を付けたAi、B4の電極交差部分が、選
択的に超音波の送受信を可能にする。 第3図は、本実施例の超音波撮像装置の超音波送波時の
動作を表わす図である。電歪材料振動子の両生面に形成
された電極配列のうち、電極配列Aは、マトリクススイ
ッチからなる走査回路15により送波回路11と接続さ
れる。マトリクススイッチの交差点のうち、黒丸で示し
た部分だけが接続状態にある。送波回路11の各信号線
には、異なる遅延時間を持つ励振パルスが出力される。 また、電極配列Bは、走査回路15と同様なマトリクス
スイッチからなる走査回路14に接続され、走査回路1
4は、電極配列Bをバイアス電圧印加回路13あるいは
接地点と接続する。 第3図では、走査回路14のマトリクススイッチの交差
点のうち、2点だけがバイアス電圧印加回路13と接続
状態にあり、その他は接地点と接続されている。また、
電極は走査回路14.15で選択された部分のみを示し
ており、斜線で影をつけた交差部分の電歪材料にバイア
ス電界が加わり、励振パルスにより超音波が放射される
位置が限定されることを示している。すなわち、8分割
された電極配列Aのうちの5本の電極と14分割された
電極配列Bのうちの2本の電極とで挟まれた部分が励振
されることを示している。 ここで、被検体内の点Pに対して、電極配列Aの配列方
向で超音波パルスが収束する如く、電極配列Aの中から
選択された5本の各電極に対して送波回路11が出力す
る各励振パルスに与える遅延時間を、両端の電極から中
心の電極にかけて次第に長くなるように分布させると、
被検体内での超音波送波ビームは、図中のTで表わされ
るような扇形のビームとなる。すなわち、送波回路11
が励振パルスに与える遅延時間分布により、電極配列B
の各電極の長手方向を含む面内では、指向性が制御でき
るので、超音波の収束が図れ指向幅を狭くできるが、こ
れと直交する方向では、励振部分の電極配列Bの分割方
向での開口幅で決まる指向性で超音波ビームが広がるの
で、送波ビームの形状はファンビームとなる。 ファンビームTは、走査回路14.15の接続状態によ
り、電極分割幅を単位に、任意の位置にその音響的開口
を設定でき、また、ファンビームTが振動子面となす角
度は、送波回路11が各励振パルスに与える遅延時間分
布により決まる。 第4図は、超音波パルスエコー受波時の動作を表わす図
である。受渡時には、電極配列Aは走査回路15により
バイアス電圧印加回路13あるいは接地点と接続される
。第4図においても、マトリクススイッチの交差点のう
ち、黒丸で示した部分だけが接続状態にあることを示す
、受渡回路12の各信号線には、走査回路14により選
択された電極配列Bの電極が接続される。受渡回路12
には更に整相加算回路が接続される。 第4図では、走査回路14.15で選択された各面の電
極のみを示し、斜線で示した部分の電歪材料にバイアス
電界が加わり、超音波パルスエコー受波により受信信号
が発生する音響的開口の位置が限定されることを示す、
すなわち、8分割された電極配列Aのうちの1本の電極
と、14分割された電極配列Bのうちの6本の電極とで
挟まれた部分が受信することを示す。 ここで、電極配列Bの中から選択された6本の各電極が
、受波回路12に出力するエコー受信信号を被検体内の
点Pを含む領域からの受信信号となるように整相加算処
理すると、整相加算処理により仮想的に決まる被検体内
での超音波受波ビームは、Rで表わされるような扇形の
ビームとなる。 すなわち、受波回路12が出力するエコー受信信号を整
相加算処理することにより、電極配列Aの各電極の長手
方向を含む面内では収束が図れ、指向幅が狭くなるが、
これと直交する方向では受渡部分の電極配列Aの分割方
向での開口幅で決まる指向性で広がったファンビームと
なる。 この受信ファンビームRは、走査回路14.15の接続
状態により電極分割幅を単位に任意の位置にその開口を
設定できることは、送波の場合と同じである。また、振
動子面とファンビーム面がなす角度は、整相加算処理に
より任意に制御できることは、言うまでもない。 第1図は、第3図の送波ファンビームTと第4図の受波
ファンビームR1および、周辺回路の接続を併せて示し
たクロスファンビーム方式による超音波送受信の概念図
である。超音波パルス送波動作のあと、被検体内におい
て送波ファンビームT内部の領域からエコーが得られる
が、受渡時には、送波ファンビームT内部の領域のうち
受波ファンビームRと重畳した領域からのエコーが観測
される。受信信号の整相加算処理は、それにより形成さ
れる受渡ファンビームRの厚み方向が最も収束する距離
が、振動子面に近い領域から点Pを含む領域へ至り、更
に遠い領域へ対応するように逐次行われる。 この動作により、振動子面からある向きに向かう線上に
ある被検体内部からの反射強度が処理される。これは、
断層像上の1ラスタ一分の撮像に相当する。このとき、
被検体内の振動子面に近い領域から遠い領域まで、高い
分解能で撮像できるように、処理する線上の領域を幾つ
かに分割し、各分割領域に対して適切に送波ファンビー
ムTを収束させ、複数回超音波送受信を行なうことによ
り撮像を行なっても良い、また、走査回路14.15の
接続状態を変える°ことにより、振動子面に近い領域の
超音波送受信時には振動子の開口径を小さく、また、遠
い場合には大きくなるように設定して分解能の向上を図
ることも可能である。 送波ファンビームTと受渡ファンビームRの重畳領域は
、第1図では振動子面に垂直に延在しているが、その配
向は送波ファンビームTと受渡ファンビームRの振動子
面に対する配向により決定されるので、各ファンビーム
の広がる角度の範囲内で任意に設定できる。これにより
、振動子面を中心に放射状に広がる領域内で重畳領域を
設定できる。その場合、電極配列Aのすべてを用いて送
波ファンビームTを形成し、電極配列Bのすべてを用い
て受波し、撮像することも可能である。 また、受信信号の整相加算処理部分を並列に複数膜けれ
ば、受渡ファンビームは同時に複数形成することができ
る。第5図に示す如く、−回の送波ファンビームTに対
して受渡ファンビームは、R以外にR゛も設定できる。 これにより、繰返し行う超音波パルスの送受信回数を減
らすことができるので、撮像に要する時間を短縮でき、
高速の撮像が可能になる。整相加算処理部を並列に多数
段ければ、−回の送波でファンビームT内部全体に対し
て同時に整相加算処理して、一つの断層像を得ることも
できる。その場合には、3次元撮像のための走査時間は
、送波ファンビームの開口の移動、あるいは指向の変更
回数だけに依存するので、撮像速度は大幅に向上する。 第6図は、被検体内の3次元撮像を行う場合の走査方法
を説明する図である−0まず、第6図(a)は、リニア
型の走査に対応する撮像方法の概念図である。送波ファ
ンビームTと受渡ファンビームの重畳領域を、斜線で陰
影を付けて示した。振動子面に垂直な重畳領域上の送受
信を順次振動子の一つの辺方向に繰り返し、一つの矩形
領域の断層像を得る。この動作を、更にその面の直交方
向に移動走査して繰り返すことにより、被検体内部の直
方体領域が3次元撮像される。 これは、走査回路14.15の一方の接続状態の変更で
、音響的開口の位置を移動することにより、振動子面に
垂直に延在している送波ファンビームと受渡ファンビー
ムの重畳領域を移動しながら一つの断層像を得る動作を
、他方の走査回路の接続状態の変更で断層面の直交方向
の位置を移動しながら反復して撮像すれば達成される。 また、振動子面が平面である場合には、3次元の走査領
域は直方体であるが、−配列方向あるいは両配列方向で
被検体に対して凸になった振動子を用いれば、広角度に
広がった撮像領域が得られる。 また、第6図(b)は、セクタ型の走査に対応する撮像
方法の概念図である。ある時点での、振動子の全面を用
いた送波ファンビームTと受渡ファンビームの重畳領域
を、斜線で陰影を付けて示した。この重畳領域が振動子
面に対して成す配向を順次変えながら走査することによ
り、一つの扇形領域の断層像を得る。更に、扇形の対称
中心線Cを含み、面に直交する面内で対称中心線Cが扇
形の軌跡を描くように、扇形の断層面の振動子面に対し
て成す配向を変えながら移動走査して断層面の撮像を繰
り返すことにより、被検体内部の四角錐状の領域が撮像
される。 こうした走査は、振動子面から延在している重畳領域を
、送波回路11の遅延時間分布、受信信号の整相加算処
理で達成される。また、整相加算処理部を並列に複数段
ければ、−回の送波ファンビーム内のすべての領域を同
時に整相加算処理することも可能である。 上述の、セクタ型の走査に対応する撮像方法では、振動
子面積を小さくできるため、本発明の超音波撮像装置が
医用超音波診断装置である場合には、体腔内用超音波探
触子を用いた撮像や、肋骨間から撮像する場合のような
、音響的開口径が制限される場合に非常に有効である。 同様に、超音波探傷装置の場合でも、被検体に対して探
触子が狭い接触面しか設けられない場合に有効である。 第7図は、本発明の超音波撮像装置の一つの構成を示す
ブロック図である。走査回路15はマトリクススイッチ
から成り、送波回路】1あるいはバイアス電圧印加回路
13の出力を、電歪振動子21に設けられた電極配列A
の中から選択した一連の電極に接続するが、その電極の
選択は、制御回路7Iにより指定される。同様に、走査
回路14もマトリクススイッチから成り、制御回路71
の指定により、受信回路12あるいはバイアス電圧印加
回路13の出力を電歪振動子21に設けられた電極配列
Bの中から選択した一連の電極に接続する。 超音波パルス送波時点では、遅延時間分布を持った励振
パルス信号群が送波回路11から走査回路15の接続状
態によって電極配列Aに出力される。 このとき、走査回路14は、制御回路71の指定により
電極配列Bから選択された一連の電極にバイアス電圧印
加回路13の出力を接続する。バイアス電圧印加回路1
3に接続されなかった電極配列Bの残りの電極は、バイ
アス電圧印加回路13内の接地点あるいは低インピーダ
ンス回路と接続される。 走査回路14.15で選択された電極群に挟まれる部位
にある電歪振動子21に、バイアス電界が加わり、圧電
性が誘起されて電気音響変換が可能になるので、超音波
パルスの送波時の音響的開口の制御が行われる。エコー
受波時では、制御回路71の指定で走査回路14により
接続された、電極配列Bからのエコー受信電圧が受渡回
路12を経て整相加算回路72へ出力される。このとき
、走査回路!5は制御回路71の指定により、電極配列
Aがら選択された一連の電極にバイアス電圧印加回路1
3の出力を接続する。 バイアス電圧印加回路13に接続されなかった電極配列
Aの残りの電極は、バイアス電圧印加回路13内の接地
点あるいは低インピーダンス回路と接続される。受渡時
においても、走査回路14.15で選択された電極群に
挾まれる部位にある電歪振動子21にバイアス電界が加
わり、圧電性が誘起されて電気音響変換が可能になるの
で、エコー受信時の音響的開口の制御が行われる。受渡
回路12がらのエコー受信信号は、受波ファンビームが
形成されるように整相加算回路72内で処理される。 送波・受渡ファンビームの重畳部分からのエコー受信信
号として整相加算された信号は、圧縮。 検波されて記憶回路73に保持される0表示回路74は
、制御回路71の指定により複数の断層面を走査した画
像情報を、記憶回路73に保持したものから3次元像を
構成して汎用の表示器に出力したり、一つの断層像に相
当する画像情報が記憶回路73に保持された時点で、そ
れを逐次出力することもできる。 第8図は、受信信号を並列に整相加算処理する場合の受
波回路12と整相加算回路72の一つの構成を示す図で
ある。走査回路14より選択された電極Bm−Bnから
の入力は、受信回路12により増幅され、並列の整相加
算回路72の中の各遅延回路部8Jへの入力となる。並
列に配置された各整相加算回路において、遅延回路部8
1の持つ遅延時間の分布は異なっており、信号はそれぞ
れの加算器82により加算されて端子S、〜Snに同時
に出力される。 これらの出力は、圧縮、検波されて第7図の記憶回路7
3に保持される。 〔発明の効果〕 以上、詳細に説明した如く、本発明によれば、バイアス
電界により圧電性が誘起される電歪材料を、該電歪材料
から成る平板の両主面に互いにある角度で交差する短冊
状の電極配列A、Bを設けて振動子として用いた超音波
探触子を備える超音波撮像装置において、超音波の送受
信をクロスファンビーム方式で行うようにしたことによ
り、交差型の電極を設けた電歪材料を電気音響変換部に
用いた超音波探触子を備え、実用的撮像方法で被検体内
の3次元の撮像が可能な超音波撮像方法を実現できると
いう顕著な効果を奏する。 また、バイアス電界により圧電性が誘起される電歪材料
を、該電歪材料から成る平板の両主面に互いに直交ない
しある角度で交差する短冊状の電極配列A、Bを設けて
振動子として用いた超音波探触子を備える超音波撮像装
置において、前記電極配列A、Bの何れにもその全体あ
るいは一部にバイアス電圧を供給する手段と、前記電極
配列Aに接続された超音波送信手段およびその走査手段
と、前記電極配列Bに接続された超音波受信手段および
その走査手段、および、前記受信信号の整相および加算
を行う手段を有する如く構成したことにより、実用的撮
像方法で被検体内の3次元の撮像が可能な超音波撮像方
法を実現できるという顕著な効果を奏するものである。 この装置の実現により、検査者が容易かつ迅速に被検体
内部の3次元的構造および形態、組織を推定できる。特
に医用超音波診断装置での適用では、体腔内に挿入して
用いる超音波探触子を本発明の電歪振動子で構成すれば
、振動子への信号線の配線本数が少ないので探触子が小
型化され、被検者に与える苦痛感をより減少させること
ができる効果が得られる。
【図面の簡単な説明】
第1図は本発明に係るクロスファンビーム方式による超
音波送受信方法と周辺回路の接続状況とを併せて説明す
る図、第2図は振動子の電極構成を説明する図、第3図
は超音波パルス送波時の送波ファンビームの形成を説明
する図、第4図はエコー受信時の整相加算による受渡フ
ァンビームの形成を説明する図、第5図は受渡信号の並
列加算処理による複数の受波ファンビームの形成を説明
する図、第6図はリニア型およびセクタ型の電子走査を
説明する図、第7図は本発明の撮像装置の一実施例を説
明するブロック図、第8図は受信信号の並列処理におけ
る整相加算部の構成を説明するブロック図である。 11:送波回路、12:受渡回路、13:バイアス電圧
印加回路、14,15:走査回路、21:電歪振動子、
71:制御回路、72:整相加算回路、73:記憶回路
、74:表示回路、81:遅延回路、82:加算器、A
:送波回路側電極配列、B:受信回路側電極配列、T:
送波ファンビーム、R,R’:受波ファンビーム、S:
並列出力端子。 第 図 ■( 〈 (a) 第 図 区 第 ス 第 図 第 6 図(その1) (al 第 図(その2) ())) 第 図 1

Claims (1)

  1. 【特許請求の範囲】 1、バイアス電界により圧電性が誘起される電歪材料か
    ら成る平板の両主面に互いに直交ないしある角度で交差
    する短冊状の電極配列A、Bを設けて振動子として用い
    た超音波探触子を備える超音波撮像装置において、超音
    波の送受信をクロスファンビーム方式で行うことを特徴
    とした超音波撮像方法。 2、前記電極配列Bの一部あるいは全体に、前記電極配
    列Aを対面の電極としてバイアス電圧を加えた状態で、
    遅延時間分布を与えた励振パルス信号群を前記電極配列
    Aの一部あるいは全体に加えて、被検体内でファンビー
    ムを形成するように超音波を送信したのち、前記電極配
    列Aの一部あるいは全体に前記電極配列Bを対面の電極
    としてバイアス電圧を加えた状態で、被検体からの超音
    波パルスのエコーを受波することにより前記電極配列B
    の一部あるいは全体から得られる信号群を、整相加算し
    て受信信号とする動作を電極配列AまたはBの何れかの
    分割方向に一度あるいは複数回繰り返して一つの断層像
    を得、更にこれを他の電極配列の分割方向に繰り返すこ
    とより3次元の撮像を行なうことを特徴とする請求項1
    記載の超音波撮像方法。 3、バイアス電界により圧電性が誘起される電歪材料か
    ら成る平板の両主面に互いに直交ないしある角度で交差
    する短冊状の電極配列A、Bを設けて振動子として用い
    た超音波探触子を備える超音波撮像装置であって、前記
    電極配列A、Bの何れにもその全体あるいは一部にバイ
    アス電圧を供給する手段と、前記電極配列Aに接続され
    た超音波送信手段およびその走査手段と、前記電極配列
    Bに接続された超音波受信手段およびその走査手段、お
    よび、前記受信信号の整相および加算を行う手段を有す
    ることを特徴とする超音波撮像装置。
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