JPH032467Y2 - - Google Patents

Description

【考案の詳細な説明】 （技術分野） 本考案はラツクアンドピニオン式ステアリング
装置に関するものである。

（従来技術） 自動車の車種が同一でも用途により操向輪の切
れ角が異ることが多々あり、ラツクアンド ピニ
オンギヤー装着車ではその切れ角はラツクストツ
パーの位置で決定される為、同一設計のステアリ
ングギヤーでもその機種に応じてストロークのみ
変更する必要がでてくる。

ところで従来は第１図に示す如く、ラツクバー
１の両端に固定されたインナーボールジヨイント
２，３の内側面２ａ，３ａが、ギヤーハウジング
４の外端に一体形成されたラツクストツパー４ａ
及びシリンダーチユーブ５の外端に一体に固定さ
れたラツクストツパー６に係合してラツクストロ
ークＳを得るようになつていたので、ラツクスト
ロークＳを変更するにはギヤーハウジング４及び
シリンダーチユーブ５を変更する必要があり、そ
のためコストアツプになるという欠点があつた。

（目的） 本考案は同一車種で用途によりラツクストロー
クが僅か変つた場合、ギヤーハウジング及びシリ
ンダーチユーブをそのまゝとし、ラツクストロー
クのみを変化できるようにして大巾にコストダウ
ンを計ることを目的としている。

（実施例） 第２図は本考案の一実施例である。ギヤーハウ
ジング２０の外端部及びシリンダーテユーブ２２
の外端部に夫々別部材のスペーサー２１及びラツ
クストツパー２７を着脱し得るように装着し、
夫々の後端をギヤーハウジング２０の外端及びシ
リンダーチユーブ２２の外端側に設けたラツクブ
ツシユ２５に当接させて固定している。ラツクブ
ツシユ２５にはロツドシール２３、Ｏリング２４
を取り付けてある。ラツクストツパー２７は圧油
による外方への移動とラツクバー２６のストツパ
ーを兼用している。サークリツプ２８中心とラツ
クストツパー２７外側面との巾l_bは所定巾になつ
ており、ラツクバー２６両端に固定されたインナ
ーボールジヨイント２９，３０の内側面２９ａ，
３０ａが前記スペーサー２１及びラツクストツパ
ー２７外側面２１ａ，２７ａに係合してラツクス
トロークＳを得るようになつている。３１，３２
は夫々左右の操向輪に連結されたタイロツドであ
り、３３はバルブハウジング、３４，３５は左右
の圧油室３６，３７とバルブハウジング３３とを
連結する圧油パイプ、３８はラツクバー２６と一
体のピストンである。

同一車輪でも用途によりストロークが変つた場
合はスペーサー２１の厚みl_aと、ラツクストツパ
ー２７のサークリツプ中心と外側面と巾l_bを同量
変更させればよい。

（効果） 本考案によるとギヤーハウジングの外端部及び
シリンダーチユーブの外端部に夫々別部材のスペ
ーサー及びラツクストツパーを着脱し得るように
固定しているので同一車種で用途によりラツクス
トロークが僅か変つた場合、ギヤーハウジング、
シリンダーチユーブをそのまゝとし、ラツクスト
ロークのみを簡単に変えることができ、大巾にコ
ストダウンを計ることができる。

【図面の簡単な説明】

第１図は従来装置の要部切断正面図、第２図は
本考案の一実施例要部切断正面図である。 ２０……ギヤーハウジング、２１……スペーサ
ー、２１ａ……スペーサー外側面、２２……シリ
ンダーチユーブ、２７……ラツクストツパー、２
７ａ……ラツクストツパー外側面、２９，３０…
…インナーボールジヨイント、２９ａ，３０ａ…
…インナーボールジヨイント内側面。

Claims (1)

【実用新案登録請求の範囲】
1. ギヤーハウジングとシリンダーチユーブを一体
   となし、ギヤーハウジングとシリンダーテユーブ
   を貫通して摺動し得るように配設したラツクバー
   にピストンを固定し、シリンダーの両端をシール
   してピストンの両側に２個のパワーシリンダー室
   を形成し、バルブハウジング内の作動弁により圧
   力液を２個のパワーシリンダー室に選択的に供
   給・排出することによりピストンを介して前記ラ
   ツクバーを舵取方向へパワーアシストするように
   したラツクアンドピニオン式ステアリング装置に
   於て、ギヤーハウジングの外端部及びシリンダー
   チユーブの外端部に夫々別部材のスペーサー及び
   ラツクストツパーを着脱し得るように装着し、
   夫々の後端をギヤーハウジングの外端及びシリン
   ダーチユーブの外端側に設けたラツクブツシユに
   当接させて固定し、該スペーサー厚み及びラツク
   ストツパーの巾を変更してラツクストロークを変
   更し得る如くなしたラツクアンドピニオン式ステ
   アリング装置。