JPH0240543B2 - Sharyonozenkorinsodasochi - Google Patents

Sharyonozenkorinsodasochi

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JPH0240543B2
JPH0240543B2 JP372782A JP372782A JPH0240543B2 JP H0240543 B2 JPH0240543 B2 JP H0240543B2 JP 372782 A JP372782 A JP 372782A JP 372782 A JP372782 A JP 372782A JP H0240543 B2 JPH0240543 B2 JP H0240543B2
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shaft
rack
steering
pinion
wheel steering
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Osamu Furukawa
Shoichi Sano
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Honda Motor Co Ltd
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    • BPERFORMING OPERATIONS; TRANSPORTING
    • B62LAND VEHICLES FOR TRAVELLING OTHERWISE THAN ON RAILS
    • B62DMOTOR VEHICLES; TRAILERS
    • B62D7/00Steering linkage; Stub axles or their mountings
    • B62D7/06Steering linkage; Stub axles or their mountings for individually-pivoted wheels, e.g. on king-pins
    • B62D7/14Steering linkage; Stub axles or their mountings for individually-pivoted wheels, e.g. on king-pins the pivotal axes being situated in more than one plane transverse to the longitudinal centre line of the vehicle, e.g. all-wheel steering
    • B62D7/15Steering linkage; Stub axles or their mountings for individually-pivoted wheels, e.g. on king-pins the pivotal axes being situated in more than one plane transverse to the longitudinal centre line of the vehicle, e.g. all-wheel steering characterised by means varying the ratio between the steering angles of the steered wheels
    • B62D7/1518Steering linkage; Stub axles or their mountings for individually-pivoted wheels, e.g. on king-pins the pivotal axes being situated in more than one plane transverse to the longitudinal centre line of the vehicle, e.g. all-wheel steering characterised by means varying the ratio between the steering angles of the steered wheels comprising a mechanical interconnecting system between the steering control means of the different axles
    • B62D7/1536Steering linkage; Stub axles or their mountings for individually-pivoted wheels, e.g. on king-pins the pivotal axes being situated in more than one plane transverse to the longitudinal centre line of the vehicle, e.g. all-wheel steering characterised by means varying the ratio between the steering angles of the steered wheels comprising a mechanical interconnecting system between the steering control means of the different axles provided with hydraulic assistance

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  • Chemical & Material Sciences (AREA)
  • Combustion & Propulsion (AREA)
  • Transportation (AREA)
  • Mechanical Engineering (AREA)
  • Steering-Linkage Mechanisms And Four-Wheel Steering (AREA)
  • Power Steering Mechanism (AREA)

Description

【発明の詳細な説明】 [産業上の利用分野] 本発明は、ハンドルと操舵軸を介して連結され
る前輪転舵機構と、前輪転舵機構と連結軸を介し
て連結される後輪転舵機構からなり、ハンドルの
操舵操作により前輪とともに後輪を転舵するよう
にした車両の前後操舵装置に関する。
[従来の技術] 前輪を転舵する際に運転者がハンドルに付与す
る操舵トルクを軽減するために多くの車両にはパ
ワーシリンダが搭載される。該パワーシリンダの
ピトンロツドの外周ににはラツク部が形成されて
おり、ラツク軸とされ、前記ラツク部にハンドル
と結合された操舵軸のピニオン部が噛合し、ハン
ドルを操舵操作するとラツク軸はパワーシリンダ
に供給された作動油の油圧と操舵トルクとにより
摺動し、前輪転舵作動を行わせる。
ハンドルの操舵操作により前輪とともに後輪を
転舵するようにした車両の前後輪操舵装置におい
ては、上記前輪転舵機構のラツク軸には上記ラツ
ク部とは別のラツク部が形成され、該ラツク部に
上記操舵軸とは別軸のピニオン部が噛合せしめら
れることがある。このように同じラツク軸に2つ
のラツク部を形成し、夫々のラツク部に2本の軸
に形成されたピニオン部を噛合させることは一例
として、本出願人が先に提供したハンドルの操舵
操作によつて前輪とともに後輪を転舵する前後輪
操舵装置の前輪転舵機構において行われる。即
ち、該前後輪操舵装置の前輪転舵機構において
は、ラツク軸の摺動によつて後輪転舵作動を行わ
せるため、後輪転舵機構に後輪転舵力を伝達すべ
くラツク軸と後輪転舵機構とをピニオン部を備え
た軸によつて連結し、該ピニオン部を噛合させる
ラツク部を上記操舵軸のピニオン部が噛合するラ
ツク部とは別にラツク軸に形成することが行われ
る。
[発明が解決しようとする課題] 以上において、各々のラツク部とピニオン部と
を確実に噛合させるために噛合深さを調整する2
つの調整手段が設けられるが、一方の調整手段で
調整するとラツク軸には若干ではあるが撓み変形
による移動が生じるため、他方の調整手段が設け
られるラツク部とピニオン部との噛合状態に影響
が生じる虞れがある。個々の調整手段は各々のラ
ツク部とピニオン部の噛合を個別に調整するため
のものなので、このようなことが発生するのは好
ましくない。
[課題を解決するための手段] 以上の課題を解決すべく本発明は、ハンドルの
操舵操作により前輪とともに後輪を転舵するよう
にした車両の前後輪操舵装置において、ハンドル
と操舵軸を介して連結される前輪転舵機構と、該
前輪転舵機構と連結軸を介して連結される後輪転
舵機構とからなり、前記前輪転舵機構の左右のタ
イロツドに連結され、車幅方向に延在するラツク
軸に2つのラツク部を形成し、前記2つのラツク
部各々に前記操舵軸及び連結軸のピニオン部を噛
合させ、前記ラツク部とピニオン部の噛合深さを
調整する2つの調整手段を設けており、前記2つ
のピニオン部のピニオン軸線が側面視で互いに交
差するように角度を成して配設されることを特徴
とする。
[実施例] 以下に本発明の好適一実施例を添付図面に基づ
いて詳述する。
第1図は四輪車両の平面図で、左右の前輪1,
1は軸2a,2aを中心として左右回動自在なナ
ツクルアーム2,2によつて支持され、外端部が
該前輪用ナツクルアーム2,2に連結された左右
の前輪転舵用タイロツド3,3が左右方向即ち車
両軸方向に移動することにより、前輪1,1はナ
ツクルアーム2,2の回動により転舵される。左
右の後輪4,4も前輪と同様に軸5a,5aを中
心として左右回動自在なナツクルアーム5,5に
よつて支持され、外端部が該後輪用ナツクルアー
ム5,5に連結された左右の後輪転舵用タイロツ
ド6,6が左右方向に移動すると、後輪4,4は
ナツクルアーム5,5の回動により転舵される。
前輪用ナツクルアーム2はロアーアーム7や緩衝
器等からなる前輪懸架機構によつて車体に懸架さ
れ、後輪用ナツクルアーム5もロアーアーム8や
緩衝器等からなる後輪懸架機構によつて車体に懸
架される。
運転者が操舵操作を行うハンドル9には操舵軸
10が結合され、操舵軸10は直列に連結された
主軸11、中間軸12、出力軸13からなる。第
2図の通り出力軸13はギヤボツクス14の内部
において軸受15,16で回転自在に支承され、
且つ出力軸13にはピニオン部13aが一体に形
成されている。第1図,第3図の通りギヤボツク
ス14は左右方向に長い長筒状であり、内部には
ラツク軸17が摺動自在に挿通され、ギヤボツク
ス14の両端部から突出する該ラツク軸17の各
端部には上記前輪転舵用タイロツド3,3の内端
部が連結される。ラツク軸17には第2図の通り
ラツク部17aが形成され、ラツク軸17の軸長
方向に形成されている該ラツク部17aには上記
ピニオン部13aが噛合する。従つてハンドル9
を回動操作すると、操舵軸10を介して操舵トル
クが伝達されるラツク軸17は左右直接運動を行
い、タイロツド3,3の左右移動により前輪1,
1の転舵が成される。以上のラツク軸17、タイ
ロツド3,3によつて車両前部に設けられる前輪
転舵機構18が構成される。
第3図の通りラツク軸17には上記ラツク部1
7aとは別のラツク部17bが形成され、該ラツ
ク部17bにピニオン部19aが噛合する。該ピ
ニオン部19aは第4図で示された連結軸19の
前端に一体に形成されており、ギヤボツクス14
と一体のケース部14aの内部において軸受2
0,21で回転自在に支承された連結軸19はラ
ツク軸17から後下方へ斜めに延びる。第1図の
通り連結軸19の後端には車両前後方向を長さ方
向とする作動軸22の前端が自在継手23を介し
て連結され、作動軸22の後端には回動軸24の
前端が自在継手25を介して連結される。第6図
で示されている通り作動軸22から上後方へ斜め
に延びる該回動軸24はギヤボツクス26の内部
において軸受27,28で回転自在に支承され
る。作動軸22は車両のフロア構成部材の下面に
車室外に露出して敷設されており、該作動軸22
を保護するために作動軸22の外周略全長に亘つ
て筒状のカバー部材29が嵌合される。
ハンドル9の操舵操作によるラツク軸17の左
右直線運動によつて連結軸19が回動せしめら
れ、連結軸19の回動はカバー部材29の内部に
おいて軸受30で回転自在に支承された作動軸2
2を経て回動軸24に伝達されるため、ハンドル
9と連動して回動軸24は回動する。回動軸24
が回動すると後輪転舵機構31が作動して後輪
4,4の転舵が成されるため、回動軸24は後輪
転舵機構31に後輪転舵力を入力する入力軸とな
つている。
次に後輪転舵機構31の構造を説明する。
第6図の通り上記ギヤボツクス26から突出し
た入力軸24の後端にはピン32が入力軸24の
軸径方向に偏心量εのずれをもつて結合され、入
力軸24と偏心ピン32との結合は入力軸24に
固定されたブロツク33と、ピン32を固定保持
したブロツク34とをスペーサ35を介在させて
ボルト36で結合することにより行われる。第8
図は入力軸24よりも後方の構造を示す平断面図
を示し、ピン32にはコンロツド37の一端が連
結され、コンロツド37の他端にはピン38を介
してタイロツド連結部材39が連結される。該タ
イロツド連結部材39は左右の前記後輪転舵用タ
イロツド6,6相互を連結する部材で、連結部材
39の両端部にタイロツド6,6の内端部が連結
され、車体に取り付けられた保持フレーム40,
41の軸受42,43によよつて支承されつつタ
イロツド連結部材39は左右運動自在となつてい
る。偏心ピン32とコンロツド37との連結、ピ
ン38とタイロツド連結部材39との連結、及び
タイロツド連結部材39とタイロツド6,6との
連結はボールジヨイント44,45,46,46
により行われる。ピン32は入力軸24から偏心
しているため入力軸24、ピン32周辺構造はク
ランク機構となつており、ハンドル9と連動して
入力軸24が回動すると、入力軸24を中心とし
て回動する別心ピン32によつてコンロツド37
の左右移動が惹起されてタイロツド連結部材39
はピン32の左右移動成分量分左右運動し、これ
により後輪4,4の転舵が成され、後輪転舵は前
記前輪転舵機構18による前輪転舵とともに成さ
れる。以上の偏心ピン32、コンロツド37、タ
イロツド連結部材39、後輪転舵用タイロツド
6,6によつて車両後部に設けられる後輪転舵機
構31が構成される。
ハンドル9がニユートラル回動位置にある時換
言すると車両が直進走行している時には第6図の
通り偏心ピン32は入力軸24の直下に位置する
ように設定される。入力軸24の回動角が0゜と
180゜の間の小角度の場合と、180゜と360゜の間の大
角度の場合とではタイロツド連結部材39は入力
軸24の回動角が0゜のときの原位置に対して左右
逆方向に移動しているため、入力軸24を小角度
回動させるハンドル9の小操舵角操作では後輪4
を前輪1と同じ方向へ転舵し、入力軸24を大角
度回動させるハンドル9の大操舵角操作では後輪
4を前輪1とは逆方向へ転舵させることができ
る。又、ハンドル9と入力軸24との回動角比率
を操舵軸9が大操舵角操作された場合に入力軸2
4の回動角が180゜若しくは180゜近辺になるるよう
に設定すれば、ハンドル9の大操舵角操作によつ
て後輪4の転舵角を0゜若しくは0゜近辺に戻すこと
ができるようになる。
既述した通りハンドル9に付与される操舵トル
クは第1図に示された前記操舵軸10、及びギヤ
ボツクス14に挿通されたラツク軸17を介して
前輪転舵機構18に伝達されるため、ハンドル9
と前輪転舵機構18とは操舵軸10とラツク軸1
7とからなる操舵トルク伝達経路47を介して連
結される。ここでラツク軸17は前輪転舵機構1
8の構成部材でもあり、操舵トルク伝達経路47
の構成部材でもある。前輪転舵機構18と後輪転
舵機構31とは前記結軸19、作動軸22、入力
軸24とによつて連結され、これらの連結軸1
9、作動軸22、入力軸24からなる連結経路4
8により前・後輪転舵機構18,31の連結が成
される。上記操舵トルク伝達経路47がハンドル
9から前輪転舵機構18までの前輪転舵力伝達経
路となつているとともに、ハンドル9から後輪転
舵機構31までの後輪転舵力伝達経路は操舵トル
ク伝達経路47と連結経路48とにより構成され
るため、前輪転舵力伝達経路と後輪転舵力伝達経
路とは操舵トルク伝達経路47において重複し、
共通化されている。このため前輪転舵力伝達経路
と後輪転舵力伝達経路とを兼用化された経路構成
部材をもつて構成でき、経路構成の簡単化が図ら
れている。
第3図の通りギヤボツクス14に挿通されたラ
ツク軸17はピストン部17cを備えており、こ
のためギヤボツクス14の内部にはピストン部1
7cで左右の作動油供給室S1,S2が区画形成され
る。このようにギヤボツクス14はパワーシリン
ダ49のシリンダバレルであつて、ラツク軸17
は同パワーシリンダ49のピストンロツドとなつ
ており、パワーシリンダ49は前輪用パワーシリ
ンダである。ラツク軸17には連結経路48の先
部軸となつている前記連結軸19のピニオン部1
9aが噛合する前記ラツク部17bが第3図及び
第4図の通り形成されているため、前輪転舵機構
18と同じく車両前部に配置された前輪用パワー
シリンダ49は連結経路48の前部に接続され
る。一方、連結経路48の後部には第1図の通り
後輪用パワーシリンダ50が接続され、該後輪用
パワーシリンダ50の具体的な構造は第6図,第
8図で示されている。前記ギヤボツクス26に貫
通挿入された入力軸24にはピニオン部24aが
一体に形成され、該ピニオン部24aが後輪用パ
ワーシリンダ50の左右方向を軸方向とするピス
トンロツドを兼ねたラツク軸51のラツク部51
aに噛合する。これにより後輪転舵機構31と同
じく車両後部に配置された後輪用パワーシリンダ
50は連結経路48の終端軸となつている入力軸
24において連結経路48の後部に接続される。
第8図の通りラツク軸51が摺動自在に挿通され
ているシリンダバレル52の内部にはラツク軸5
1のピストン部51bによつて左右の作動油供給
室S3,S4が区画形成され、シリンダバレル52は
前記ギヤボツクス26にボルト53で接続一体化
される。
前輪用及び後輪用のパワーシリンダ49,50
の左右の作動油供給室S1,S2,S3,S4にハンドル
9の操舵方向に応じて作動油を選択供給する切換
弁54は第2図に示されている。該切換弁54は
オープンセンタ形式の四方向切換弁であつて且つ
前記操舵軸10の出力軸13の下部に一体に形成
されている。切換弁54を収容した弁ハウジング
55は前記ギヤボツクス14に接続一体化され
る。第1図の通り弁ハウジング55の内部室は油
ポンプ56が介在された往油圧管路57と、復油
圧管路58とによつて油タンク59に接続され
る。更に、弁ハウジング55の内部室はギヤボツ
クス14即ち前輪用パワーシリンダ49のシリン
ダバレルの壁内に穿孔形成された油路通路によつ
て上記左右の作動油供給室S1,S2に接続されてい
るとともに、車両前部から車両後部に延設された
油圧管路60,61により後輪用パワーシリンダ
50の作動油供給室S3,S4にも接続されている。
油タンク59からの作動油を後輪用パワーシリン
ダ50に供給するこれらの油圧管路60,61は
シート62の下面を通つて車室内に配管されてお
り、このため泥等の車室外悪影響から保護されて
いる。
第2図の通り切換弁54を備える出力軸13の
ピニオン部13aの歯はヘリカル歯となつてお
り、ピニオン部13aが噛合する前輪用パワーシ
リンダ50のラツク軸17のラツク部17aの歯
もこれと対応したヘリカル歯となつている。この
ため、ハンドル9の回動操作による操舵トルクが
出力軸13に伝達されると出力軸13に軸方向へ
の推力が発生し、これにより、僅かであるが切換
弁54はハンドル9の回動操作方向に応じて前進
或は後退して切換弁54による作動油切換作動が
成され、ハンドル9を操舵した方向と対応する前
輪用及び後輪用パワーシリンダ49,50の左右
いずれかの作動油供給室に作動油が上記油圧通路
及び油圧管路を経て選択供給されることとなる。
このようなヘリカル歯を利用した切換弁の切換作
動原理は公知のものと同じである。
作動油が供給された前輪用パワーシリンダ49
のラツク軸17は第3図で示されたピストン部1
7cに作用する油圧により左右方向へ摺動し、こ
れにより前輪転舵作動は前輪用パワーシリンダ4
9の補助動力を受けつつ行われ、又、作動油が供
給された後輪用パワーシリンダ50のラツク軸5
1は第8図で示されたピストン部51bに作用す
る油圧により左右方向に摺動し、前記入力軸24
の回動は該ラツク軸51の摺動力が付加されて成
されるため、後輪転舵作動は後輪用パワーシリン
ダ50の補助動力を受けつつ行われ、従つて運転
者が前・後輪1,4を転舵すべくハンドル9に付
与しなければならない操舵トルクは軽減される。
ここで前輪用パワーシリンダ49、後輪用パワ
ーシリンダ50のいずれか一方のみを車両に搭載
し、1個のパワーシリンダを前・後輪兼用として
も操舵トルクを軽減することができるが、このよ
うに構成した場合、前輪転舵機構18と後輪転舵
機構31の双方にパワーシリンダの補助動力を伝
達するためには、これらの機構18,31を連結
する前記連結経路48の経路構成部材である連結
軸19、作動軸22、入力軸24の径を大径化等
して機械的強度、剛性を大きくすることが必要に
なる。これに対して本装置では既述の通り前輪用
及び後輪用の2個のパワーシリンダ49,50は
連結経路48の前・後部に接続されているため、
前輪用パワーシリンダ49の補助動力を前輪転舵
機構18に、後輪用パワーシリンダ50の補助動
力を後輪転舵機構31に夫々直接的に伝達でき、
連結軸19、作動軸22、入力軸24を小径化等
できる利点を有する。
これまでの説明から明らかなように回動運動を
直接運動に、或は直線運動を回動運動に変換する
ためのラツクアンドピニオン機構が本発明におい
ては採用されている。運動方向の変換を確実に行
い且つ車輪転舵力を確実に伝達するためにはラツ
ク部とピニオン部との噛合深さを所定の深さと
し、適切な噛合力を常に維持していることが必要
である。このため第2図,第3図,第4図,第6
図に示されている通りピニオン部13a,19
a,24aと噛合するラツク部17a,17b,
51aが形成された面とは反対側のラツク軸1
7,51の面にはスプリング63,64,65の
バネ力が作用せしめられるようになつている。
第2図で示されたスプリング63は受部材6
6、進退部材67とともに調整手段68を構成す
るもので、受部材66はギヤボツクス14の筒状
ガイド部14bの内部に摺動自在に挿入され、前
面に形成された凹部66aにおいてラツク部17
aとは反対側のラツク軸17の面を受ける。進退
部材67は六角頭部67aを外端部に備え且つ外
周面に雄ネジ部67bが形成された短軸ボルト形
状であり、ガイド部14bの内周面に形成された
雌ネジ部14cに螺合せしめられる。六角頭部6
7aにおいて進退部材67を螺回操作すると、進
退部材67と受け部材66との間に介在されたス
プリング63のバネ力が進退部材67の前進動或
は後退動により増減調整され、該バネ力による上
記調整手段68の弾圧力をもつてラツク軸17の
ラツク部17aは出力軸13のピニオン部13a
に噛合する。
第3図及び第4図で示された調整手段69は上
記調整手段68と構造は同じであり、ギヤボツク
ス14の筒状ガイド部14dに摺動自在に挿入さ
れ、ラツク部17bとは反対側のラツク軸17の
面を受ける凹部70aが上面に形成された受部材
70と、六角頭部71aを備え、ガイド部14d
に螺合せしめられた短軸ボルト形状の進退部材7
1と、受部材70と進退部材71との間に介在さ
れたスプリング64とによつて前記連結軸19の
ピニオン部19aにラツク軸17のラツク部17
bを弾圧噛合させる調整手段69が構成される。
第6図で示された調整手段72も受部材73と
進退部材74とスプリング65とからなる。
以上から明らかな通り前輪用パワーシリンダ4
9のラツク軸17には異なるラツク部17a,1
7bが形成されているとともに、これらのラツク
部17a,17bには別軸のピニオン軸となつて
いる出力軸13、連結軸19のピニオン部13
a,19aが噛合し、夫々の噛合は調整手段6
8,69の弾圧力が加えられて行われる。このよ
うに同じ軸に2箇所のラツク部とピニオン部の噛
合部分があると、一方の調整手段の弾圧力を調整
するとラツク軸17には若干ではあるが弾圧方向
へ撓み変形による移動が生じるため、他方の調整
手段による特定のラツク部とピニオン部との噛合
状態に影響が発生する可能性がある。
第5図はラツク軸17のラツク部17a,17
bと出力軸13、連結軸19のピニオン部13
a,19aとの噛合位置関係を示すラツク軸17
の断面図である。ピニオン部13a,19aはそ
の各々のピニオン軸線が側面視で互いに交差する
ように角度θを成しているため、ラツク部17
a,17bは角度θをもつてラツク軸17の外周
面に形成されている。角度θを0゜若しくは180゜と
した場合即ちピニオン部13a,19a間、ラツ
ク部17a,17b間に角度が存在しない場合に
は、ラツク部17a,17bとは反対側のラツク
軸17の面に弾圧力を作用させる2個の調整手段
68,69のうちの一方、例えば調整手段68で
調整してラツク部17aとピニオン部13aとの
噛合状態を調整すると、その調整によるラツク軸
17の移動方向がラツク部17bとピニオン部1
9aとの噛合深さ方向と一致しているため、該ラ
ツク部17bとピニオン部19aとの噛合状態に
変化が生じてしまう。この問題を解決するために
はラツク部17a,17bに各々噛合する2つの
ピニオン部13a,19aのピニオン軸線が側面
視で互いに交差するよう角度θを成し、調整手段
68での調整によるラツク軸17の移動方向がラ
ツク部17bとピニオン部19aとの噛合深さ方
向とはずれているように構成すればよい。ラツク
部17a,17bに各々噛合する2つのピニオン
部13a,19aのピニオン軸線の側面視で互い
に交差する角度θが90゜のときにこの問題は最も
有効に解決されるものであり、理想的には角度θ
を90゜とすることが好しいが、部材配置等の設計
上に加えられる制約などにより角度θが0゜と180゜
以外の角度に設定されても実用性を有するように
なる。
第3図から明らかな通り連結軸19のピニオン
部19aとラツク軸17のラツク部17bとを噛
合させる調整手段69は前輪用パワーシリンダ4
9の左作動油供給室S1の部分に設けられ、調整手
段69を構成している前記受部材70は該作動油
供給室S1に臨んでいる。室S1に供給された作動油
の油圧はラツク軸17の外周に作用しているが、
ラツク軸17の下面の一部には受部材70が接触
しているため、ラツク軸17の上面に作用する油
圧の合計はラツク軸17と受部材70との接触面
積に応じてラツク軸17の下面に作用する油圧の
合計よりも大きいものとなつている。受部材70
は前記筒状ガイド部41dの内周面に摺動自在に
緊密接触しているため、前記スプリング64が収
容された受部材70と進退部材71との間の空間
S5は作動油供給室S1から隔絶されたものとなつて
いる。このため進退部材71を螺回操作してスプ
リング64のバネ力を増減し、調整手段69の弾
圧力を調整しても、ラツク軸17の上・下面の油
圧合計の差の存在によつて所定の弾圧力を得られ
ないことがある。
そこで、ラツク軸17と接触する受部材70の
前記凹部70aに端部が作動油供給室S1に開口し
臨んだ連結溝部73を形成し、且つ該連結溝部7
3と上記空間S5とを連結孔部74を介して接続す
る。これにより作動油供給室S1と空間S5とは受部
材70に形成された連結溝部73と連結孔部74
とからなる連通部75により連通し、作動油供給
室S1の作動油は空間S5に流入する。この結果、空
間S5側から受部材70に作用する油圧の合計のよ
りラツク軸17の上・下面の油圧合計の上記差は
解消し、スプリング64のバネ力をピニオン部1
9aとラツク部17bとを噛合させる調整手段6
9の弾圧力としてそのまま利用することができる
ようになる。
[発明の効果] 以上の説明で明らかなように本発明によれば、
ハンドルと操舵軸を介して連結される前輪転舵機
構と、該前輪転舵機構と連結軸を介して連結され
る後輪転舵機構からなり、ハンドルの操舵操作に
より前輪とともに後輪を転舵するようにした車両
の前後輪操舵装置において、前記前輪転舵機構の
左右のタイロツドに連結され、車幅方向に延在す
るラツク軸に形成した2つのラツク部と、この2
つのラツク部各々に噛合する前記操舵軸及び連結
軸のピニオン部と、これらラツク部とピニオン部
の噛合深さを調整する2つの調整手段を設けると
ともに、前記2つのピニオン部のピニオン軸線が
側面視で互いに交差するように角度を成して配設
したため、一方の調整手段による一組のラツク部
及びピニオン部の噛合深さ調整によりラツク軸が
撓み変形して移動しても、他方の調整手段により
噛合せしめられている方のラツク部及びピニオン
部の噛合状態に変化が生じるのを防止することが
でき、従つて二組のラツク部及びピニオン部の各
噛合状態を夫々の調整手段により個別に調整する
ことができる。
【図面の簡単な説明】
図面は本発明の一実施例を示し、第1図は車両
の全体平面図、第2図は操舵軸と前輪用パワーシ
リンダ周辺の側断面図、第3図は前輪用パワーシ
リンダの一部断面背面図、第4図は第3図の4−
4線断面図、第5図は前輪用パワーシリンダのラ
ツク軸のラツク部、該ラツク部に噛合するピニオ
ン部の位置関係を示すラツク軸の側断面図、第6
図は後輪転舵機構に連らなる入力軸周辺の側断面
図、第7図は第6図の7A−7A、7B−7B線
における合成半截図、第8図は後輪転舵機構周辺
の平断面図である。 尚図面中、1は前輪、3はタイロツド、4は後
輪、9はハンドル、10は操舵軸、13aはピニ
オン部、18は前輪転舵機構、17はラツク軸、
17a,17bはラツク部、19は連結軸、19
aはピニオン部、31は後輪転舵機構、68,6
9は調整手段である。

Claims (1)

  1. 【特許請求の範囲】 1 ハンドルの操舵操作により前輪とともに後輪
    を転舵するようにした車両の前後輪操舵装置にお
    いて、 ハンドルと操舵軸を介して連結される前輪転舵
    機構と、 該前輪転舵機構と連結軸を介して連結される後
    輪転舵機構からなり 前記前輪転舵機構の左右のタイロツドに連結さ
    れ、車幅方向に延在するラツク軸に2つのラツク
    部を形成し、 前記2つのラツク部各々に前記操舵軸及び連結
    軸のピニオン部を噛合させ、 前記ラツク部とピニオン部の噛合深さを調整す
    る2つの調整手段を設けており、 前記2つのピニオン部のピニオン軸線が側面視
    で互いに交差するように角度を成して配設される
    ことを特徴とする車両の前後輪操舵装置。
JP372782A 1981-07-28 1982-01-13 Sharyonozenkorinsodasochi Expired - Lifetime JPH0240543B2 (ja)

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JP372782A JPH0240543B2 (ja) 1982-01-13 1982-01-13 Sharyonozenkorinsodasochi
GB08221640A GB2107263B (en) 1981-07-28 1982-07-27 Vehicular steering system
FR8213085A FR2510506B1 (fr) 1981-07-28 1982-07-27 Systeme de direction permettant le braquage des roues avant et des roues arriere d'un vehicule
US06/402,802 US4467885A (en) 1981-07-28 1982-07-28 Vehicular steering system
DE19823228181 DE3228181A1 (de) 1981-07-28 1982-07-28 Fahrzeuglenksystem
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JPS61105274A (ja) * 1984-10-27 1986-05-23 Mazda Motor Corp 車両の4輪操舵装置
JP4133412B2 (ja) * 2003-02-17 2008-08-13 本田技研工業株式会社 電動パワーステアリング装置

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