JPH03245438A

JPH03245438A - 電子レンジ用マグネトロン

Info

Publication number: JPH03245438A
Application number: JP3819490A
Authority: JP
Inventors: Kazuhisa Nitta; 新田　和久
Original assignee: Toshiba Corp
Current assignee: Toshiba Corp
Priority date: 1990-02-21
Filing date: 1990-02-21
Publication date: 1991-11-01

Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】［発明の目的］（産業上の利用分野）この発明は電子レンジ用マグネトロンに係り、特にその
出力アンテナリードの改良に関する。

（従来の技術）従来、電子レンジ用マグネトロンは第６図に示すように
構成され、陽極円筒１の内側には複数のベイン２が放射
状に配設され、このベイン２は上下端部が、それぞれ大
小一対のストラップリング４．３及び６．５により１つ
おきに連結されている。そして、複数のベイン２の内方
端に囲まれた電子作用空間には、螺旋状陰極７が陽極円
筒１の軸心に沿って配設され、その両端はそれぞれエン
ドシールド８．９に固着されている。各エンドシールド
８．９はそれぞれ陰極支持棒１０，１１に支持され、こ
の陰極支持棒１０．１１は入力部２８を構成する陰極ス
テム１２に固定されている。

更に、陽極円筒１の両端には、それぞれ磁束を導く略漏
斗状の出力側ポールピース１３、入力側ポールピース１
４が固着されている。そして、筒状の出力側金属容器２
０がポールピース１３を覆い陽極円筒１に気密接合され
ている。

この金属容器２０の上部開口端は内側に折曲げられてい
るが、この上部開口端には、外側に位置する金属リング
２４が固着され、この金属リング２４には出力部１８を
構成する絶縁筒２５の下端面が固着されている。この絶
縁筒２５の上端面には保持リング２６が気密接合され、
この保持リング２６の外周には瑞相２７が固定されると
共に、保持リング２６の内側折曲部には金属排気管１９
が気密接合され保持されている。

又、ベイン２の１つから出力アンテナリード１７が導出
され、この出力アンテナリード１７は出力側ポールピー
ス１３の斜壁の一部に形成された透孔１５を貫通して管
軸に沿って出力部１８内を延び、先端が排気管１９に挟
持固定されている。

一方、ポールピース１４を覆って筒状の入力側金属容器
２１が陽極円筒１に気密接合され、図示の下方に延長さ
れている。この入力側金属容器２１の開口端には、既述
の陰極ステム１２が気密接合されている。

（発明が解決しようとする課題）上記のような従来のマグネトロンにおいては、動作時に
共振器を含めて温度が２００〜３００”Ｃに達する。従
って、出力アンテナリード１７も熱膨脹するが、真空外
囲器は強制冷却されるため、出力アンテナリード１７の
膨張寸法が相対的に大きくなり、出力アンテナリード１
７には常に押し縮める方向に力が掛かる。

この熱膨脹、収縮を繰返すことにより、出力アンテナリ
ード１７の折曲げ部や肉薄部に金属疲労が生じ、その結
果、出力アンテナリード１７が折損する恐れがある。

この発明は、出力アンテナリードの途中に機械的な非接
触結合部を設けることにより、そこで出力アンテナリー
ドの延びを吸収して折損を未然に防止し得る電子レンジ
用マグネトロンを提供することを目的とする。

［発明の構成］（課題を解決するための手段）この発明は、出力アンテナリードが途中で分離され、非
接触で且つ高周波的に結合すＺ非接触結合部を有してな
る電子レンジ用マグネトロンである。

（作　用）この発明によれば、出力アンテナリードが熱膨脹しても
それ自体は機械的力を受けることがなく、出力アンテナ
リードの折損を未然に防止することが出来る。

（実施例）以下、図面を参照して、この発明の一実施例を詳細に説
明する。

この発明による電子レンジ用マグネトロンは、第１図及
び第２図に示すように構成され、第１図は全体図、第２
図はこの発明で用いる出力アンテナリードの要部を示し
ている。

即ち、従来例（第６図）と同一箇所には同一符号を付す
と、陽極円筒１の内側に複数のベイン２が放射状に配設
され、このベイン２の１つから出力アンテナリードが導
出され、陽極円筒１の例えば管軸方向に突設された出力
部１８内に延びている。

この場合、出力アンテナリードはほぼ絶縁筒２５の内側
で２つに分離され、先端側である上部出力アンテナリー
ド１７ａと根元側である下部出力アンテナリード１７ｂ
とに分かれている。

上部出力アンテナリード１７ｇは、その一端が排気管１
９に挾持固定され、他端には第２図からも明らかなよう
に例えば円板状の非接触結合部２９ａが固着されている
。

一方、下部出力アンテナリード１７ｂは、その一端がベ
イン２の１つに固着され、他端には第２図からも明らか
なように例えば円板状の非接触結合部２９ｂが固着され
ている。

これら非接触結合部２９ａ及び２９ｂは、上部出力アン
テナリード１７ａと下部出力アンテナリード１７ｂの熱
膨脹時に接触しない程度の所定間隔をおいて対向し、機
械的には非接触で、高周波的には結合している。

尚、上記以外は従来例（第６図）と同様構成ゆえ、群細
な説明を省略する。

（他の実施例）第３図乃至第５図は、各々この発明における出力アンテ
ナリードの他の実施例を示したもので、上記実施例と同
様効果が得られる。

即ち、第３図の場合は、排気管１９の下端付近が一部切
り起こされ、折曲げ延長されて断面矩形の上部出力アン
テナリード１７ａとされ、その下端に円板状の非接触結
合部２９ａが固着されている。

第４図の場合は、排気管１つの下端が一部延長されて折
曲げられ、断面矩形の上部出力アンテナリード１７ａと
され、その下端に円板状の非接触結合部２９ａが固着さ
れている。

第５図の場合は、下部出力アンテナリード１、７　ｂに
釣鐘状の非接触結合部２９ｃが一体に設けられ、この釣
鐘状の非接触結合部２９Ｃ内に排気管１つに固着された
棒状の上部出力アンテナリド１７ａの先端付近が同軸的
に挿入されている。

［発明の効果］この発明によれば、出力アンテナリードが途中で分離さ
れ、非接触で且つ高周波的に結合する非接触結合部が設
けられているので、出力アンテナリードが熱膨張、収縮
してもそれ自体は機械的力を受けない。その結果、出力
アンテナリードの折損を未然に防止することが出来る。

【図面の簡単な説明】

第１図はこの発明の一実施例に係る電子レンジ用マグネ
トロンを示す縦断面図、第２図はこの発明の電子レンジ
用マグネトロンにおける出力アンテナリードの要部を拡
大して示す斜視図、第３図乃至第５図はこの発明におけ
る出力アンテナリードの他の実施例を示す縦断面図、斜
視図、第６図は従来の電子レンジ用マグネトロンを示す
縦断面図である。１・・・陽極円筒、２・・・ベイン、１７ａ・・・上部
出力アンテナリード、１７ｂ・・・下部出力アンテナリ
ード、２９ａ、２９ｂ・・・非接触結合部。

Claims

【特許請求の範囲】内側に複数のベインを有する陽極円筒に出力部が突設さ
れ、更に上記ベインから出力アンテナリードが導出され
て上記出力部内に延びる電子レンジ用マグネトロンにお
いて、上記出力アンテナリードは、途中で分離され非接触で且
つ高周波的に結合する非接触結合部を有してなることを
特徴とする電子レンジ用マグネトロン。