JPH03244876A - ピストンリングとシリンダの組合せ - Google Patents
ピストンリングとシリンダの組合せInfo
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- JPH03244876A JPH03244876A JP4142990A JP4142990A JPH03244876A JP H03244876 A JPH03244876 A JP H03244876A JP 4142990 A JP4142990 A JP 4142990A JP 4142990 A JP4142990 A JP 4142990A JP H03244876 A JPH03244876 A JP H03244876A
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Classifications
-
- F—MECHANICAL ENGINEERING; LIGHTING; HEATING; WEAPONS; BLASTING
- F05—INDEXING SCHEMES RELATING TO ENGINES OR PUMPS IN VARIOUS SUBCLASSES OF CLASSES F01-F04
- F05C—INDEXING SCHEME RELATING TO MATERIALS, MATERIAL PROPERTIES OR MATERIAL CHARACTERISTICS FOR MACHINES, ENGINES OR PUMPS OTHER THAN NON-POSITIVE-DISPLACEMENT MACHINES OR ENGINES
- F05C2203/00—Non-metallic inorganic materials
- F05C2203/04—Phosphor
Landscapes
- Cylinder Crankcases Of Internal Combustion Engines (AREA)
- Pistons, Piston Rings, And Cylinders (AREA)
Abstract
(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。
め要約のデータは記録されません。
Description
【発明の詳細な説明】
〔産業上の利用分野〕
本発明は、耐摩耗性に優れた複合めっき層を摺動面に有
する内燃機関用ピストンリングと、同じく耐摩耗性に優
れた複合めっき層を有するシリンダとの組合せ技術に関
する。
する内燃機関用ピストンリングと、同じく耐摩耗性に優
れた複合めっき層を有するシリンダとの組合せ技術に関
する。
〔従来の技術及び発明が解決しようとする課題〕内燃機
関で用いられるシリンダとしては、鋳鉄製のものが広く
採用されている。しかし近年、内燃機関の軽量化を目的
に、A1合金製シリンダへの移行が一部で行われている
。
関で用いられるシリンダとしては、鋳鉄製のものが広く
採用されている。しかし近年、内燃機関の軽量化を目的
に、A1合金製シリンダへの移行が一部で行われている
。
従来のM合金製シリンダは、鋳鉄製シリンダに比べて摩
耗しやすいために、シリンダボアに鋳鉄製のシリンダラ
イナを装着して用いていた。しかし、そのような構造で
は、製造コストが高くなって経済的に好ましくない。
耗しやすいために、シリンダボアに鋳鉄製のシリンダラ
イナを装着して用いていた。しかし、そのような構造で
は、製造コストが高くなって経済的に好ましくない。
このため、AA合金製シリンダの内周面に、ニッケル基
地中に炭化珪素の粒子を分散させた複合めっき(いわゆ
るニジカルめっき)を施したものが提案されている(特
公昭52−23018号及び特公昭589160号)
このような複合めっき層を有するシリンダは、硬質の
炭化珪素粒子が露出した第一摺動面と、基地部による第
二摺動面との間の保油作用により、耐摩耗性が改善され
ている。
地中に炭化珪素の粒子を分散させた複合めっき(いわゆ
るニジカルめっき)を施したものが提案されている(特
公昭52−23018号及び特公昭589160号)
このような複合めっき層を有するシリンダは、硬質の
炭化珪素粒子が露出した第一摺動面と、基地部による第
二摺動面との間の保油作用により、耐摩耗性が改善され
ている。
しかし、炭化珪素は硬質で結晶の端部が鋭利なため、相
手材を摩耗させやすい欠点がある。例えば、硬質クロム
めっきを施したピストンリングと組合わせて使用した場
合、ピストンリングに摩耗が発生しやすい。また、シリ
ンダと同様に炭化珪素分散ニッケル複合めっきを施した
ピストンリングと組合わせて使用した場合、互いに相性
が悪いために両者にスカッフィングが起きやすい。さら
にまた、炭化珪素と同様に硬質な窒化珪素をニッケル基
地中に分散させた複合めっきを施したピストンリングと
組合わせることも試みられている。
手材を摩耗させやすい欠点がある。例えば、硬質クロム
めっきを施したピストンリングと組合わせて使用した場
合、ピストンリングに摩耗が発生しやすい。また、シリ
ンダと同様に炭化珪素分散ニッケル複合めっきを施した
ピストンリングと組合わせて使用した場合、互いに相性
が悪いために両者にスカッフィングが起きやすい。さら
にまた、炭化珪素と同様に硬質な窒化珪素をニッケル基
地中に分散させた複合めっきを施したピストンリングと
組合わせることも試みられている。
この場合、耐摩耗性と耐スカッフィング性には優れてい
るが、特に2サイクルエンジンに用いた場合、ピストン
リングのめっき層にクラックが発生しやすいことがit
忍されている。
るが、特に2サイクルエンジンに用いた場合、ピストン
リングのめっき層にクラックが発生しやすいことがit
忍されている。
このように、炭化珪素分散ニッケル複合めっき皮膜を有
するシリンダと組合わせて用いるピストンリングに施す
のに適当な表面処理層は未だに開発されていない。
するシリンダと組合わせて用いるピストンリングに施す
のに適当な表面処理層は未だに開発されていない。
従って本発明の目的は、炭化珪素分散ニッケル複合めっ
き皮膜を有するシリンダと、そのようなシリンダとの相
性が良く、かつ耐摩耗性及び耐焼付性に優れているピス
トンリングとの組合せを提供することである。
き皮膜を有するシリンダと、そのようなシリンダとの相
性が良く、かつ耐摩耗性及び耐焼付性に優れているピス
トンリングとの組合せを提供することである。
上記課題に鑑み鋭意研究の結果、本発明者は、ニッケル
基合金の基地中に、酸化クロム粒子が分散した複合めっ
きを施したピストンリングを用いることによって、ピス
トンリングと炭化珪素分散ニッケル複合めっき皮膜を有
するシリンダの双方の耐摩耗性が改善されることを発見
し、本発明を完成した。
基合金の基地中に、酸化クロム粒子が分散した複合めっ
きを施したピストンリングを用いることによって、ピス
トンリングと炭化珪素分散ニッケル複合めっき皮膜を有
するシリンダの双方の耐摩耗性が改善されることを発見
し、本発明を完成した。
すなわち、第一の発明は、燐が0.2〜10重量%、残
りが実質的にニッケルからなるニッケル−燐合金の基地
中に、平均粒径0.5〜10μmの酸化クロム粒子が容
積比で5〜30%の範囲で分散している複合めっき層を
、摺動面に有するピストンリングと、ニッケル基地中に
、平均粒径1〜lOμmの炭化珪素粒子が容積比で10
〜30%の範囲で分散している複合めっき層を、摺動面
に有するシリンダとの組合せである。
りが実質的にニッケルからなるニッケル−燐合金の基地
中に、平均粒径0.5〜10μmの酸化クロム粒子が容
積比で5〜30%の範囲で分散している複合めっき層を
、摺動面に有するピストンリングと、ニッケル基地中に
、平均粒径1〜lOμmの炭化珪素粒子が容積比で10
〜30%の範囲で分散している複合めっき層を、摺動面
に有するシリンダとの組合せである。
また、第二の発明は、燐が0.2〜10重量%、コバル
トが10〜40重量%、残りが実質的にニッケルからな
るニッケル−コバルト−燐合金の基地中に、平均粒径0
.5〜10μmの酸化クロム粒子が容積比で5〜30%
の範囲で分散している複合めっき層を、摺動面に有する
ピストンリングと、ニッケル基地中に、平均粒径1〜1
0μmの炭化珪素粒子が容積比で10〜30%の範囲で
分散している複合めっき層を、摺動面に有するシリンダ
との組合せである。
トが10〜40重量%、残りが実質的にニッケルからな
るニッケル−コバルト−燐合金の基地中に、平均粒径0
.5〜10μmの酸化クロム粒子が容積比で5〜30%
の範囲で分散している複合めっき層を、摺動面に有する
ピストンリングと、ニッケル基地中に、平均粒径1〜1
0μmの炭化珪素粒子が容積比で10〜30%の範囲で
分散している複合めっき層を、摺動面に有するシリンダ
との組合せである。
以下、本発明の詳細な説明する。
第1図に本発明に係るピストンリングとシリンダの断面
図を示す。鋳鉄あるいはスチールからなるピストンリン
グ母材1の外周面に、ニッケル複合めっき皮膜2が設け
られている。複合めっき皮膜2は、ニッケル−燐合金の
基地あるいはニッケル−コバルト−燐合金の基地中に、
平均粒径0.5〜10μmの酸化クロム粒子が容積比で
5〜30%の範囲で分散したものである。また、ニッケ
ル複合めっき皮膜2の密着性を改善するために、皮膜2
と母材1の間にニッケルストライクめっき層3を設ける
のが好ましい。
図を示す。鋳鉄あるいはスチールからなるピストンリン
グ母材1の外周面に、ニッケル複合めっき皮膜2が設け
られている。複合めっき皮膜2は、ニッケル−燐合金の
基地あるいはニッケル−コバルト−燐合金の基地中に、
平均粒径0.5〜10μmの酸化クロム粒子が容積比で
5〜30%の範囲で分散したものである。また、ニッケ
ル複合めっき皮膜2の密着性を改善するために、皮膜2
と母材1の間にニッケルストライクめっき層3を設ける
のが好ましい。
ニッケル基合金基地中に含まれる燐は、熱硬化処理を行
なうと硬度が高くなって耐摩耗性向上に優れた効果を示
し、また基地の耐蝕性改善にも効果がある。燐の里が0
.2重量%未満では、熱硬化処理をおこなっても硬度が
高くならず耐摩耗性向上の効果は少ない。また10重量
%を超えると、硬度は増すがめつき皮膜はかえって脆く
なり、衝撃強度が弱くなり、ピストンリング母材との密
着性も悪くなる。したがって燐の量は0.2〜10重量
%とする。好ましい燐の含有量は、0.5〜760重量
%である。
なうと硬度が高くなって耐摩耗性向上に優れた効果を示
し、また基地の耐蝕性改善にも効果がある。燐の里が0
.2重量%未満では、熱硬化処理をおこなっても硬度が
高くならず耐摩耗性向上の効果は少ない。また10重量
%を超えると、硬度は増すがめつき皮膜はかえって脆く
なり、衝撃強度が弱くなり、ピストンリング母材との密
着性も悪くなる。したがって燐の量は0.2〜10重量
%とする。好ましい燐の含有量は、0.5〜760重量
%である。
合金基地中にコバルトを10〜40重量%の範囲で添加
すると、合金基地の耐熱性と耐蝕性が改善されるととも
に、皮膜の圧壊疲労強度も向上する。
すると、合金基地の耐熱性と耐蝕性が改善されるととも
に、皮膜の圧壊疲労強度も向上する。
10重量%未満では上記の効果が顕著に得られず、また
40重量%を超えてもその効果に著しい変化はない。好
ましいコバルトの含有量は20〜30重量%である。
40重量%を超えてもその効果に著しい変化はない。好
ましいコバルトの含有量は20〜30重量%である。
合金基地中に分散する酸化クロム粒子は、燐とともに皮
膜の耐摩耗性改善に優れた効果を示す。
膜の耐摩耗性改善に優れた効果を示す。
特に、ピストンリングは高速、高温下でシリンダ内面上
を摺動するので、一般には潤滑条件が悪化するが、酸化
クロム粒子が分散した複合めっき皮膜を形成することに
より、摩擦係数が低下し、耐摩耗性のみならず耐久、カ
ッフィング性が向上する。
を摺動するので、一般には潤滑条件が悪化するが、酸化
クロム粒子が分散した複合めっき皮膜を形成することに
より、摩擦係数が低下し、耐摩耗性のみならず耐久、カ
ッフィング性が向上する。
また酸化クロムはセラミックスの中でも耐熱性、耐酸化
性、化学的安定性に優れ、金属との反応性や濡れ性が低
く、金属と融着しにくいため、炭化珪素粒子などに比べ
て耐スカッフィング性も良くなる。
性、化学的安定性に優れ、金属との反応性や濡れ性が低
く、金属と融着しにくいため、炭化珪素粒子などに比べ
て耐スカッフィング性も良くなる。
酸化クロム粒子の含有量は、容積比で0.5〜30%で
あり、且つその平均粒径は0.5〜10μmとする。
あり、且つその平均粒径は0.5〜10μmとする。
含有量が0.5%未満或いは粒径が0.5μm未満では
、基地表面に占める酸化クロムの面積が少なく、耐摩耗
性を向上させる効果が少ない。また含有量が30%を超
えるか或いは粒径が10μmを超えると、相手材の摩耗
を大きくすることになり、さらに皮膜の強度も低下する
。好ましくは、酸化クロム粒子の含有量が15〜25%
、平均粒径が1〜5μmである。
、基地表面に占める酸化クロムの面積が少なく、耐摩耗
性を向上させる効果が少ない。また含有量が30%を超
えるか或いは粒径が10μmを超えると、相手材の摩耗
を大きくすることになり、さらに皮膜の強度も低下する
。好ましくは、酸化クロム粒子の含有量が15〜25%
、平均粒径が1〜5μmである。
次にシリンダについて説明する。
第1図において、ピストンリングと摺動するシリンダに
は、M又はM合金等のシリンダ母材4の内周面に、ニッ
ケル基地中に炭化珪素粒子が分散した複合めっき皮膜5
が設けられている。エンジンのなじみ運転が終了すると
、硬質の炭化珪素粒子が露出して第一摺動面となり、ニ
ッケル基地の第二摺動面との間で段差が生じて保油作用
が良好となり、耐摩耗性が改善される。
は、M又はM合金等のシリンダ母材4の内周面に、ニッ
ケル基地中に炭化珪素粒子が分散した複合めっき皮膜5
が設けられている。エンジンのなじみ運転が終了すると
、硬質の炭化珪素粒子が露出して第一摺動面となり、ニ
ッケル基地の第二摺動面との間で段差が生じて保油作用
が良好となり、耐摩耗性が改善される。
炭化珪素粒子は平均粒径1〜10μmで、容積比10〜
30%の範囲で分散させる。含有量が容積比で10%未
満あるいは粒径が1μm未満ては、十分な耐摩耗性が得
られない。一方、含有量が30%超あるいは粒径が10
μmを超えると、相手のピストンリングを摩耗させてし
まう。また加工性が悪くなり、皮膜の強度も低下する。
30%の範囲で分散させる。含有量が容積比で10%未
満あるいは粒径が1μm未満ては、十分な耐摩耗性が得
られない。一方、含有量が30%超あるいは粒径が10
μmを超えると、相手のピストンリングを摩耗させてし
まう。また加工性が悪くなり、皮膜の強度も低下する。
好ましくは、炭化珪素粒子の含有量が15〜25%、平
均粒径が2〜5μmである。
均粒径が2〜5μmである。
以上のような複合めっき皮膜を有するピストンリングと
シリンダを組合わせて用いることにより、双方の耐摩耗
性と耐スカッフィング性が改善される。
シリンダを組合わせて用いることにより、双方の耐摩耗
性と耐スカッフィング性が改善される。
本発明を以下の具体的実施例により、さらに詳細に説明
する。
する。
実施例1
呼び径X幅×厚さが81mmX 1.5mmX 3.2
mmの鋼製第一圧力リングに、まず第一工程として、摺
動面に通例のニッケルストライクめっき方法で、厚さ1
0μmのニッケルめっきを形成した。
mmの鋼製第一圧力リングに、まず第一工程として、摺
動面に通例のニッケルストライクめっき方法で、厚さ1
0μmのニッケルめっきを形成した。
次に第二工程として、第1表に示す浴成分の、酸化クロ
ム粒子を懸濁させためっき浴を用い、リングの摺動面に
さらに、ニッケル−燐合金基地中に酸化クロムが分散し
た厚さ100μmの複合めっき層を形成した。なお、め
っき条件は液温55℃、pH2,0、電流密度5A/d
m’とした。
ム粒子を懸濁させためっき浴を用い、リングの摺動面に
さらに、ニッケル−燐合金基地中に酸化クロムが分散し
た厚さ100μmの複合めっき層を形成した。なお、め
っき条件は液温55℃、pH2,0、電流密度5A/d
m’とした。
形成された複合めっき層中の燐の量は5重量%、酸化ク
ロムの量は容積比で25%であった。
ロムの量は容積比で25%であった。
さらに、第三工程として、ピストンリングを400℃で
1時間加熱して熱硬化処理を行ない、基地を硬化させた
。この処理によってマイクロビッカース硬度は800〜
900 となった。
1時間加熱して熱硬化処理を行ない、基地を硬化させた
。この処理によってマイクロビッカース硬度は800〜
900 となった。
実施例2
実施例1と同様に、呼び径X幅×厚さが81mmx1.
5mmX 3.2m+nの鋼製第一圧力リングに、ニッ
ケルストライクめっきを形成したのち、第二工程として
、リングの摺動面にさらに、第1表に示す浴成分および
実施例1と同じめっき条件で、ニッケル−コバルト−燐
合金基地中に酸化クロムが分散した厚さ100μmの複
合めっき層を形成した。
5mmX 3.2m+nの鋼製第一圧力リングに、ニッ
ケルストライクめっきを形成したのち、第二工程として
、リングの摺動面にさらに、第1表に示す浴成分および
実施例1と同じめっき条件で、ニッケル−コバルト−燐
合金基地中に酸化クロムが分散した厚さ100μmの複
合めっき層を形成した。
複合袷っき層中の燐の量は5重量%、コバルトの量は3
0重量%、酸化クロムの量は容積比で15%であった。
0重量%、酸化クロムの量は容積比で15%であった。
第三工程として、ピストンリングを400℃で1時間加
熱して、基地を硬化させた。この処理によってマイクロ
ビッカース硬度は800〜900 となった。
熱して、基地を硬化させた。この処理によってマイクロ
ビッカース硬度は800〜900 となった。
(実機試験)
実施例1および実施例2で得られた第−圧力リングを、
4サイクルの水冷4気筒エンジンに取り付けて実機試験
を行った。
4サイクルの水冷4気筒エンジンに取り付けて実機試験
を行った。
シリンダは、ボア径56mmのアルミ合金製で、その内
周面に、ニッケル基地中に平均粒径3μmの炭化珪素粒
子を容積比で20%分散させた複合めっき層を形成した
ものを用いた。また、第二圧力リングとしては、球状黒
鉛鋳鉄にクロムめっきを施したものを用い、オイルリン
グとしてはスチール製3ピースリングを用いた。
周面に、ニッケル基地中に平均粒径3μmの炭化珪素粒
子を容積比で20%分散させた複合めっき層を形成した
ものを用いた。また、第二圧力リングとしては、球状黒
鉛鋳鉄にクロムめっきを施したものを用い、オイルリン
グとしてはスチール製3ピースリングを用いた。
高鉛ガソリンを燃料として回転数730Orpm 、全
負荷、100時間のベンチテストを行い、ピストンリン
グの外周摺動面及びシリンダ内周面の摩耗量を測定した
。
負荷、100時間のベンチテストを行い、ピストンリン
グの外周摺動面及びシリンダ内周面の摩耗量を測定した
。
比較のため、ピストンリングの外周摺動面に硬質クロム
めっきを施したもの、及び炭化珪素を分散させたニッケ
ル複合めっきを施したものと、上記と同じシリンダの組
合せについても、それぞれ同様に試験を行なった。
めっきを施したもの、及び炭化珪素を分散させたニッケ
ル複合めっきを施したものと、上記と同じシリンダの組
合せについても、それぞれ同様に試験を行なった。
試験結果を第2図に示す。第2図は、硬質クロムめっき
を施したピストンリングを用いたときのピストンリング
とシリンダの摩耗量を100として、その他の組合せの
ピストンリングとシリンダの摩耗量を比較したものであ
る。実施例1、実施例2ともに、ピストンリングに従来
のめっきを施した場合よりも、ピストンリングとシリン
ダ双方の摩耗量が著しく減少している。
を施したピストンリングを用いたときのピストンリング
とシリンダの摩耗量を100として、その他の組合せの
ピストンリングとシリンダの摩耗量を比較したものであ
る。実施例1、実施例2ともに、ピストンリングに従来
のめっきを施した場合よりも、ピストンリングとシリン
ダ双方の摩耗量が著しく減少している。
また、実施例1、実施例2ともに、ピストンリングのめ
っき皮膜にクラックや剥離は発生しなかった。
っき皮膜にクラックや剥離は発生しなかった。
以上説明した通り、本発明においては、シリンダとして
、その内周面にニッケル基地中に炭化珪素粒子を分散さ
せた複合めっきを施したものを用いており、摺動面の保
油作用が優れているので、耐19粍性が向上する。
、その内周面にニッケル基地中に炭化珪素粒子を分散さ
せた複合めっきを施したものを用いており、摺動面の保
油作用が優れているので、耐19粍性が向上する。
そのシリンダの相手材として、従来のめっきを施したピ
ストンリングを用いた場合は、ピストンリングの摩耗や
スカッフィングが発生していたが、本発明のように酸化
クロム粒子を分散させた複合めっきをピストンリングに
施すと、シリンダとピストンリングの相性がよく、双方
の摩耗が低減し、スカッフィングも発生しない。
ストンリングを用いた場合は、ピストンリングの摩耗や
スカッフィングが発生していたが、本発明のように酸化
クロム粒子を分散させた複合めっきをピストンリングに
施すと、シリンダとピストンリングの相性がよく、双方
の摩耗が低減し、スカッフィングも発生しない。
第1図は本発明の一実施例によるピストンリングとシリ
ンダの摺動部分を示す断面図であり、第2図は、実機試
験におけるピストンリング及びシリンダの摩耗量を示す
グラフである。 1・・・ピストンリング母材 2・・・酸化クロム分散複合めっき皮膜3・・・ニンケ
ルストライクめっき層 4・・・シリンダ母材 5・・・炭化珪素分散複合めっき皮膜
ンダの摺動部分を示す断面図であり、第2図は、実機試
験におけるピストンリング及びシリンダの摩耗量を示す
グラフである。 1・・・ピストンリング母材 2・・・酸化クロム分散複合めっき皮膜3・・・ニンケ
ルストライクめっき層 4・・・シリンダ母材 5・・・炭化珪素分散複合めっき皮膜
Claims (2)
- (1)燐が0.2〜10重量%、残りが実質的にニッケ
ルからなるニッケル−燐合金の基地中に、平均粒径0.
5〜10μmの酸化クロム粒子が容積比で5〜30%の
範囲で分散している複合めっき層を、摺動面に有するピ
ストンリングと、ニッケル基地中に、平均粒径1〜10
μmの炭化珪素粒子が容積比で10〜30%の範囲で分
散している複合めっき層を、摺動面に有するシリンダと
の組合せ。 - (2)燐が0.2〜10重量%、コバルトが10〜40
重量%、残りが実質的にニッケルからなるニッケル−コ
バルト−燐合金の基地中に、平均粒径0.5〜10μm
の酸化クロム粒子が容積比で5〜30%の範囲で分散し
ている複合めっき層を、摺動面に有するピストンリング
と、ニッケル基地中に、平均粒径1〜10μmの炭化珪
素粒子が容積比で10〜30%の範囲で分散している複
合めっき層を、摺動面に有するシリンダとの組合せ。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP4142990A JPH03244876A (ja) | 1990-02-22 | 1990-02-22 | ピストンリングとシリンダの組合せ |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP4142990A JPH03244876A (ja) | 1990-02-22 | 1990-02-22 | ピストンリングとシリンダの組合せ |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH03244876A true JPH03244876A (ja) | 1991-10-31 |
Family
ID=12608126
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP4142990A Pending JPH03244876A (ja) | 1990-02-22 | 1990-02-22 | ピストンリングとシリンダの組合せ |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JPH03244876A (ja) |
Cited By (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
CN111321320A (zh) * | 2018-12-13 | 2020-06-23 | 和谐工业有限责任公司 | 镍-钴材料及形成方法 |
-
1990
- 1990-02-22 JP JP4142990A patent/JPH03244876A/ja active Pending
Cited By (3)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
CN111321320A (zh) * | 2018-12-13 | 2020-06-23 | 和谐工业有限责任公司 | 镍-钴材料及形成方法 |
US11591684B2 (en) | 2018-12-13 | 2023-02-28 | Unison Industries, Llc | Nickel-cobalt material and method of forming |
CN111321320B (zh) * | 2018-12-13 | 2023-09-15 | 和谐工业有限责任公司 | 镍-钴材料及形成方法 |
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