JPH03244630A - 有機エレクトロルミネッセンス素子 - Google Patents

有機エレクトロルミネッセンス素子

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JPH03244630A
JPH03244630A JP2043930A JP4393090A JPH03244630A JP H03244630 A JPH03244630 A JP H03244630A JP 2043930 A JP2043930 A JP 2043930A JP 4393090 A JP4393090 A JP 4393090A JP H03244630 A JPH03244630 A JP H03244630A
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phenylene
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強 中野
Hideji Doi
秀二 土居
Masanobu Noguchi
公信 野口
Toshihiro Onishi
敏博 大西
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Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 〔産業上の利用分野〕 本発明は、有機エレクトロルミネッセンス素子に関する
ものであり、詳しくは、作製方法が簡便で安価な各種表
示装置の発光体として用いられる有機エレクトロルミネ
ッセンス素子に関するものである。
〔従来の技術〕
有機蛍光材料を用いたエレクトロルミネッセンス素子(
以下EL素子という)は、無機EL素子にくらべ、駆動
電圧が低くて輝度が高く、どのような色の発光も容易に
作ることができるという特徴があり、多くの試みが報告
されていた。
〔発明が解決しようとする課題〕
これまで報告されてきた有機物EL素子は発光層を真空
中で蒸着することにより作製していた。
しかしながら、真空蒸着法では大量生産に向かず、また
大面積の素子を作製するには限度があった。また、EL
素子をLCDなどの非発光性のバックライト照明として
用いる場合、大面積化の要求は大きく、大量生産も必要
である。ところが、これまでよく用いられているトリス
(8−ヒドロキシキノリン)アルミニウムやアントラセ
ン等の有機物低分子蛍光物質を発光層に用いた場合、単
独の物質では塗布による薄膜化は容易ではない。したが
って、EL素子のために薄膜を作製しようとすると、真
空蒸着法等、限られた製膜方法しか取り得、なかった。
また、ポリビニルカルバゾールを代表とした高分子半導
体にペリレンやトリフェニルブタジェンなどの蛍光物質
を分散させたものをスピンコーティングしてEL素子の
発光層にする試みがある(Polymer、 、 24
.748(1983))が、膜の強度や均一な発光面を
得るのに問題がある。
〔課題を解決するための手段〕
従来、導電性高分子として検討されている共役系高分子
の中で蛍光を示すものがあることに着目して鋭意検討し
た結果、共役鎖の短いものを発光材料として用いると、
スピンコーティング法やキャスト法等によって簡便に薄
膜化が可能で、しかも大面積で発光効率の高いEL素子
が得られることを見い出し、本発明に到達した。
すなわち、本発明は、一般式(I) −A r −CH=CH−(I ) (Arは炭素数6以上の芳香族炭化水素基、あるいは該
芳香族炭化水素基に炭素数1〜22の炭化水素基、また
は炭素数1〜22のアルコキシ基を1ないし2個置換し
た核置換体基を表す。)で示される繰り返し単位を有す
る共役系高分子を発光層として用いることを特徴とする
有機エレクトロルミネッセンス素子(以下有機EL素子
と呼称する。)を提供することにある。
以下に本発明について詳細に説明する。
本発明の有機EL素子の発光層として用いる一般式(1
)に示す共役系高分子の合成法は特に限定されないが、
例えば以下に述べるようないくつかの方法を用いること
ができる。
特開昭59−199746および特開平1−25473
4号公報に記載されているスルホニウム塩分解法では一
般式(n) B  CHt  Ar  CHa  B     (I
I)(Arは炭素数6以上の芳香族炭化水素基、または
炭素数4以上のへテロ環芳香族炭化水素基、8のアルキ
ル基、X−は対イオン]を表す。〉で示されるモノマー
を水溶液中、約0℃でアルカリと反応させることにより
得られる側鎖にスルホニウム塩を有する共役系高分子の
中間体、それをアルコール溶媒と反応させることにより
得られるアルコキシ基を側鎖に有する高分子中間体、あ
るいはスルホニウム塩を有する共役系高分子の中間体に
芳香族スルホン酸を反応させることにより得られるスル
ホン酸塩を側鎖に有する高分子中間体を熱処理すること
により一般式(1)に示される共役系高分子を得ること
ができる。
次に、特開昭59−199746号公報に記載の脱ハロ
ゲン化水素法では一般式(III) L −CHt  Ar  CHt−XI   (m )
(Arは炭素数6以上の芳香族炭化水素基、または炭素
数4以上のへテロ環芳香族炭化水素基、xlはハロゲン
を表す。) で示されるジハロゲン化合物を溶液中で、t−ブトキシ
カリウムなどのアルカリにより縮重合することにより一
般式(I)の共役系高分子を得ることができる。
Wittig反応法では、上記一般式(III)で示さ
れるジハロゲン化合物にトリフェニルホスフィンなどを
作用させ、ホスホニウム塩としてこれをジアルデヒド化
合物(CHO−Ar −CHO,Arは上記のものと同
様)を反応させて一般式(I)の共役系高分子が得られ
る。
以上の合成方法のうちで、スルホニウム塩分解法、脱ハ
ロゲン化水素法が、発光材料により適した、重合度が比
較的高く、共役鎖長の比較的短い共役系高分子が得られ
るので好ましい。
上記の共役系高分子中の炭素数6以上の芳香族炭化水素
基としては炭素数6以上の芳香環化合物、あるいはその
核置換体が好ましい。炭素数6以上の芳香環化合物とし
てはp−フェニレン、2,6−ナフタレンジイル、5.
lO−アントラセンジイルが例示され、好ましくはp−
フェニレンである。核置換芳香族炭化水素基としては炭
素数1〜22の炭化水素基または炭素数1〜22のアル
コキシ基を1ないし2個核置換したものが好適に用いら
れる。
置換基である炭素数1〜22の炭化水素基置換基として
はメチル、エチル、プロピル、ブチル、ペンチル、ヘキ
シル、ヘプチル、オクチル、ラウリル、オクタデシル基
などが例示される。また、炭素数1〜22のアルコキシ
基としてはメトキシ、エトキシ、プロピルオキシ、ペン
チルオキシ、ヘキシルオキシ、ヘプチルオキシ、オクチ
ルオキシ、ラウリルオキシ、オクタデシルオキシ基等が
例示される。核置換芳香族基について、より具体的には
モノメチル−p−フェニレン、モノメトキシ−p−フェ
ニレン、2,5−ジメチル−p−フェニレン、2.5−
ジメトキシ−p−フェニレン、モノエチル−p−フェニ
レン、2.5−ジェトキシ−p−フェニレン、2,5−
ジエチル−p−フェニレン、モノブチル−p−フェニレ
ン、モノブトキシ−p−フェニレン、モノブチル−p−
フェニレン、2,5ジブトキシ−p−フェニレン、2,
5−ジヘプチルーp−フェニレン、2.5−ジヘプトキ
シーp−フェニレン、2,5−ジオクチル−p−フェニ
レン、2.5−ジオシトキシ−p−フェニレン、2,5
−ジラウリル−p−フェニレン、2,5−ジラウリルオ
キシ−p−フェニレン、2,5−ジステアリル−p−フ
ェニレン、2,5−ジステアリルオキシ−pフェニレン
等が例示される。
p−フェニレン、p−フェニレン核置換体が発光輝度の
高い有機ELを与えるので好ましい。
使用する一般式(I)の共役系高分子をスピンコード法
あるいはキャスト法で均一な薄膜を得るにはその分子量
は十分高いことが必要である。重合度は5以上であり、
より好ましくは10〜50000である。具体的にはゲ
ルバーミニジョンクロマトグラフィーによる分子量測定
において分子量2800の標準ポリスチレンに相当する
溶媒溶出位置以前に溶出する高分子量を有するものがよ
り効果的である。
スルホニウム塩分解法で得られる高分子中間体を用いる
場合には、共役系高分子に転換するために側鎖の脱離処
理を行う。脱離処理として光エネルギー、熱を与える方
法が一般的であるが、加熱処理が好ましい。側鎖の熱脱
離処理によって共役鎖長を形成させる際、熱処理温度に
よって共役鎖長を規定できる。すなわち、ある一定の温
度以下であれば熱処理温度が高いほど共役鎖長が長くな
る。したがって熱処理温度としては共役鎖長を調節する
ため、一般的に、発光材料として用いる場合は比較的共
役鎖長が短い方が好ましいので低温加熱処理を行うのが
好ましい。具体的な熱処理温度例としてポリ−p−フェ
ニレンビニレンスルホニウム塩中間体を挙げると、発光
材料として用いる場合は室温〜200°Cで熱処理を行
うのが好ましい。熱処理時間については、側鎖の脱離反
応が起こる時間であれば特に制限はなく、一般的には1
09〜20時間、好ましくは30分〜8時間程°度であ
る。
熱処理する際の雰囲気については、高分子フィルムの変
質が起こらない雰囲気、特に酸素、空気による酸化反応
が起こらない雰囲気であれば特に限定されず、一般的に
はN2、Ar、He等の不活性ガス雰囲気であり、また
真空下あるいは不活性媒体中であってもよい。
高分子中間体スルホニウム塩の対イオンX−については
、Cl−1Br−等のハロゲンイオン、さらにそのハロ
ゲンイオンを置換することによって、BP、−1p−ト
ルエンスルホン酸イオン等の化合物イオンとすることも
できる。対イオンの種類によって高分子中間体スルホニ
ウム塩の性質は異なり、ハロゲンイオンを例にとればC
FよりもB「−が対イオンである方が熱脱離反応が起き
やすい。対イオンがBF、−の場合にはN、N−ジメチ
ルホルムアミド等の有機溶媒可溶となり、p−トルエン
スルホン酸イオンの場合には高分子スルホニウム塩中間
体側鎖をアルコキシ基化することが可能である。
本発明のEL素子の構造を第1図に示す。EL素子の製
造過程で用いる透明な薄膜電極としては導電性の金属酸
化物膜、半透明の金属薄膜等が用いられる。この電極の
材料として具体的には、インジウム・スズ・オキサイド
(ITO)、酸化スズ(N E S A) 、Au、 
Pt、 Ag、 Cu等が用いられ、膜厚としては50
人〜1μm程度、好ましくは、100人〜500人程度
であり、作製方法としては、真空蒸着法、スパッタリン
グ法、メツキ法などが用いられる。
上記の共役系高分子の発光層は、一般式(1〉で示され
る高分子中間体の溶液を電極上にスピンコーティング法
、キャスト法で薄膜を形成することができる。また、共
役系高分子自体が溶媒に可溶な場合は、共役系高分子の
溶液を同様にして薄膜を形成することできる。
発光層の膜厚は特に限定されないが、たとえば50人〜
IOμm、電流密度を上げて発光効率を上げるために好
ましくは100人〜1μmである。
本発明の有機EL素子は例えば第1図で示すように、透
明基板l上に前記の透明電極2、共役系高分子の発光層
3、電極4を順次設けることにより得られるが、より発
光効率を上げる目的で電荷輸送体層を該発光層の片側ま
たは両側に設ける、すなわち、透明電極上に(発光層/
電荷輸送層)、(電荷輸送層/発光層)または(電荷輸
送層/発光層/電荷輸送層)を設ける構造をとることも
できる。
電荷輸送層としては、例えば特開昭59−194393
号公報等に記載の公知の化合物を用いることができる。
具体的にはトリフェニルジアミン誘導体、ペリレン誘導
体等が好ましく挙げられる。さらにポIJ−2.5−チ
ェニレンビニレン等の共役系高分子等も用いることがで
きる。
本発明のEL素子の電子注入陰極の材料としては、AI
、In、 Mg、 Mg−Ag合金、In−Ag合金、
グラファイト薄膜等のイオン化エネルギーの小さい金属
が好ましく用いられる。膜厚は50人〜1μmの素子を
できる限り薄くするために好ましくは、500人〜10
00人で、作製方法としては真空蒸着法、スパッタリン
グ法等が用いられる。
〔発明の効果〕
本発明のEL素子における発光層は熱的に安定であり、
共役系高分子中間体あるいは共役系高分子は有機溶媒に
可溶であり賦形性に富み、素子作製が容易に行える。
本発明によるEL素子によれば、バックライトとしての
面状光源、フラットパネルデイスプレィ等の装置として
好適に使用される。
〔実施例〕
以下、実施例により本発明を具体的に説明するが、本発
明はこれらによって何ら制限されるものではない。
実施例 l 特開平1−79217号公報に記載の方法に従い、2゜
5−ジヘプチルオキシーp−キシリレンジブロミドをt
−ブトキシカリウムで縮重合して、ポリ−2,5−ジヘ
プチルオキシーp−フェニレンビニレン(HO−PPV
)を得た。このクロロホルム溶液を、ITO薄膜をスパ
ッタリングによって200人の厚みで付けたガラス基板
上に回転数200Orpmのスピンコーティング法によ
り1000人の厚みで塗布し、発光層とした。さらに、
その上にAI電極を蒸着によって1000人の厚みで作
製した。ITO電極、AI電極には銀ペーストで端子を
とり、エポキシ樹脂で固定した。
作製した有機EL素子に、電圧40Vを印加したところ
、2.5mA / am2の電流密度で、輝度0.06
cd/ mlの黄橙色の発光が確認された。発光スペク
トルのピーク波長は580nmでHO−PPVスピンコ
ード薄膜の蛍光のスペクトルと一致していた。また、発
光強度は電流密度に比例して増加した。
実施例 2 特開平1−9221号公報に記載の方法に従い、2゜5
−チェニレンジスルホニウムプロミドをアルカリで重合
し、メタノールと反応させてポリ−2,5チエニレンビ
ニレン(PTV)の中間体であるポリ−2,5−チェニ
レンメトキシエチレンを得た。
ITO薄膜をスパッタリングによって200人の厚みで
付けたガラス基板に、得られたPTV中間体のN、N−
ジメチルホルムアミド(以下DMF)溶液を回転数20
0Orpmのスピンコーティング法により700人の厚
みで塗布した。その後、N2中で200℃、2時間熱処
理した。熱処理することによりPTV中間体の膜厚は4
00人に減少していた。ここで、赤外吸収スペクトルを
測定したところ1100cmの中間体特有の吸収ピーク
がなくなっていたことからPTV構造を確認し、電荷輸
送層とした。
次いで、特開昭59−199746の記載に従い、p−
キシリレンビス(ジエチルスルホニウムブロマイド)を
水溶液中、水酸化ナトリウム水溶液を滴下して重合し、
ポリ−ルーフユニしンビニレン(以下PPV)の中間体
であるポリ−p−フェニレンビス(ジエチルスルホニウ
ムブロマイド)エチレン(以下PPV中間体)水溶液を
得た。
その上に、上記PPV中間体水溶液を回転数200Or
pmでスピンコーティングした。このときの膜厚は50
0人であった。その後、N2中で120℃、2時間熱処
理を行った。熱処理後の膜厚は400人であり、赤外吸
収スペクトルによって、PPV構造が完全には形成され
ず、一部中間体構造が残っていることを確認した。さら
に、その上に実施例1と同様にしてAI電極を蒸着して
、素子を完成させた。
作製した2層積層型素子に、電圧20Vを印加したとこ
ろ25mA / cm’の電流密度で、輝度0.05c
d/m2の黄色の発光が観察された。発光スペクトルの
ピーク波長は550nmで、PPV中間体スピンコード
薄膜の蛍光のスペクトルと一致していた。
【図面の簡単な説明】
第1図は本発明における有機エレクトロルミネッセンス
素子の一実施例の概念的な断面構造を表す図である。 ■・・・・透明基板、2・・・・透明電極、3・・・・
発光層、4・・・・電極 /

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. (1)少なくとも一方が透明または半透明である一対の
    電極間に発光層を有する有機エレクトロルミネッセンス
    素子において、該発光層として、一般式 −Ar−CH=CH− (Arは炭素数6以上の芳香族炭化水素基、あるいは該
    芳香族炭化水素基に炭素数1〜22の炭化水素基、また
    は炭素数1〜22のアルコキシ基を1ないし2個置換し
    た核置換体基を表す。)で示される繰り返し単位を有す
    る共役系高分子を用いることを特徴とする有機エレクト
    ロルミネッセンス素子。
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