JPH03243240A - 円筒部材の製造方法 - Google Patents

円筒部材の製造方法

Info

Publication number
JPH03243240A
JPH03243240A JP4075590A JP4075590A JPH03243240A JP H03243240 A JPH03243240 A JP H03243240A JP 4075590 A JP4075590 A JP 4075590A JP 4075590 A JP4075590 A JP 4075590A JP H03243240 A JPH03243240 A JP H03243240A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
scrap
cylindrical member
hole
diameter
manufacturing
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Pending
Application number
JP4075590A
Other languages
English (en)
Inventor
Susumu Aoyama
進 青山
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
M H CENTER KK
MH Center Ltd
Original Assignee
M H CENTER KK
MH Center Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by M H CENTER KK, MH Center Ltd filed Critical M H CENTER KK
Priority to JP4075590A priority Critical patent/JPH03243240A/ja
Publication of JPH03243240A publication Critical patent/JPH03243240A/ja
Pending legal-status Critical Current

Links

Landscapes

  • Forging (AREA)

Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 〔産業上の利用分野〕 本発明は、プレス機械を用いた円筒部材の製造方法に係
わり、特に、円柱状金属製の素材の中心軸上に、パンチ
を用いて貫通孔を打ち抜き加工し、これにより、円筒部
材を得るための円筒部材の製造方法に関する。
〔従来の技術〕
従来、円柱状金属製の素材の中心軸上に、パンチを用い
て貫通孔を打ち抜き加工し、これにより、円筒部材を得
るための円筒部材の製造方法としては、例えば、特公昭
57−49296号公報に開示されるような穴抜加工装
置を用いた方法が知られている。
第9図は、この穴抜加工装置を用いた方法の概略を示す
もので、この方法では、コンテナ11内に挿入された、
外径りで、穴径dより長い長さを有する素材13を、パ
ンチ15で打ち抜き、スクラップ17をダイボタン19
の中央部の穴21に押し込むことにより、第10図ない
し第12図の状態を経て、最終的に外径り、内径d、長
さH十αのパイプ状の円筒部材23が形成される。
このような方法によれば、内周部に欠陥の無い円筒部材
23を、歩留まり良く製造することが可能となる。
〔発明が解決しようとする課題〕
しかしながら、このような従来の方法では、素材外径り
と打ち抜き穴径dとが、 d” /D2<0.3 の関係にある時にのみ実用化が可能であるという制限が
あった。
すなわち、一般に、第10図において、距離りが、打ち
抜き加工開始時のL=Hより順次減少する間の素材の挙
動は一様ではなく、大別して■ 流動域 ■ 剪断および破断域 との2段階に区別することができる。
ここで、■の流動域とは、変形途中の素材13における
直径dの面で囲まれた中央部と、この面と直径D+dの
面で囲まれた外周部との間に材料の移動が存在する距離
りの領域である。
また、■の剪断および破断域とは、第11図および第1
2図に示すように、もはやスクラップ17の体積が決定
され、ただパンチ15によってダイボタン19の穴に、
スクラップ17となる材料が移動する領域である。
以下、この分岐点となる時点での距離りを第1I図に示
すように、L、とし、これ等の領域における材料の挙動
を詳細に説明する。
(1)■の流動域における材料の流動の説明第13図に
示すように、流動域における材料の挙動は、d2/D2
の値によって自然に選択され、d” /D2<0.3に
おいては、もっばら後方押出が行なわれ、d2/l)Z
≧0.7においては、もっばら前方押出が行なわれる。
また、0.1>d”/Dt≧0.3においては、その発
生し易さの割合で、後方押出および前方押出との両方が
行なわれることが確認されている。
ここにおいて、後方押出の起こる条件を示す曲線をPB
曲線、前方押出の起こる条件を示す曲線をPF曲線とす
ると、これ等の曲線を示す式は、PB=Kf cX (
π/4)d”  ・・・(1)PF=Kf cX (π
/4)(D” −d” )12)で表され、図の太線で
示される選択曲線PTは、PBとPFのどちらか低い方
の値が選択される。
また、トレス力の条件式より、Kfを材料の降伏強さと
すると、 Kf c>2Kf さらに、拘束条件あるいは摩擦抵抗を加味した場合には
、 Kf c#3Kf であることが、実際の押出荷重から想定される。
すなわち、第13図に示したように、PB曲線が選定さ
れる範囲では、 PT>2Kfx(π/4)d”  ・・・(3)PT′
、3KfX(π/4)d”  ・ ・ ・(4)となる
〔2〕■の剪断および破断域の解説 理論的に、剪断が発生する条件は、残存する距離りの長
さに係わる式で、τを材料の剪断強さとすると、 PS=τ×πdL・・・(5) で表され、第14図に示すように、Lの減少とともに順
次PSは低下し、剪断と破断の分岐点N以後は、現実的
には、荷重が無くなる。
〔3〕流動域と剪断および破断域壱合威した説明前述し
た式(1)あるいは(2)で得られたPTを第13図に
合成すると第15図が得られる。
PTとPSの交点Mは、当然PT=PSであり、また、
降伏強さKfは、剪断強さτの2倍であるから、(3)
式および(5)式より、 PT>2KfX (π/4)d” PT=PS= (Kf/2)XπdL これを解くと ad となり、流動域から剪断域への分岐点MにおけるLの長
さり、は、穴径dより大きいことが証明される。
これは、素材13長さHが穴径dより小さい場合には、
流動域は存在せず、・いわゆる薄板抜きの範晴であり、
本発明が対象とする領域は、穴径dが素材13長さHよ
り小さい、いわゆる厚板抜きの分野であることを示して
いる。
同様に、式(2)を合成すると、(4)弐および(5)
式より、 PTξ3Kfx (π/4)d” PT=PS= (Kf/2)XπdL これを解くと、 Ll ξ1.5d となり、これは、現実の作業のd2/D” <0゜3に
おけるスクラップ17の長さと殆ど一致する。
〔4]クラック発生と破断の考察 素材13がパイプ状製品23とスクラップ17とに完全
に分離されるまでに、パンチ15側コーナーおよびダイ
ボタン19側コーナーよりクラックが発生するが、この
クラックの発生メカニズムもd!/D2に大きく係わっ
ている。
もちろん、材料の延展性やパンチ15の進行速度、ある
いは、パンチ15の先端形状、また、パンチ15とダイ
ボタン19の寸法差等、このクランクの発生には、他の
要因も充分に関与しているが、ここでは、工業的に最も
一般的な0.2%カーボン程度の鋼材における現象を述
べる。
すなわち、d” /D2<9.3の範囲においては、第
16図に示すように、ダイボタン19側から発生するク
ラックは、複数個であり、最後のクラックがパンチ15
側からのクランクと連結した時点で破断が完了し、パン
チ15側からのクランクは、1個しか発生せず、従って
、残されたパイプ状製品23の内径には、二次剪断と称
される欠陥は存在しない。
この時に、スクラップ17には、−次クラックが残り欠
陥が存在する。
逆に、d” /D” >0.7の時には、パンチ15側
から発生するクランクが複数個となり、パイプ状製品2
3の内径に欠陥を残すことになる。
実験結果からは、殆ど複数個というのは、3個であり、
結果的には、2箇所の欠陥が残ることになる。
また、0.7≧d2/D!≧0.3においては、パイプ
状製品23にもスクラップ17にも欠陥が発生する危険
があり、実用的ではない。
この危険範囲は、第13図における前方押出と後方押出
とが共に行なわれる範囲と一致している。′(5)背景
説明のまとめ 以上述べたように、従来、素材13からパイプ状製品2
3を得る場合の歩留まりに関して、d2/D2<0.3
の範囲内においては、スクラップ17長さは、Llであ
り、実用上特段の問題はないが、d2/D2≧0.3と
なると、L=L、となるまでに、前方押出によりスクラ
ップ17側に移動した材料は、最終的には、スクラップ
17となり、歩留まりは、dZ/DZが大きくなるに従
って順次悪化することとなる。
従って、従来、パイプ状製品23の内径に生ずる欠陥発
生の危険度合いから考察しても、d2/D2<0.3の
範囲が実用範囲であった。
なお、ここまで、パイプ状製品23を製品として、中心
軸側をスクラップ17とした概念で説明してきたが、中
心軸側を製品として、パイプ状製品側をスクラップとし
て考える場合には、a2 /D2を、(D” −d” 
)/D2に置換するだけで、上述した全ての理論を同様
に適用することが可能である。
本発明者は、かかる従来の問題を解決すべく鋭意研究し
た結果、素材13からパンチ15により排出されている
スクラップ17に所定の背圧を作用させることにより、
前述した方法における、実用限界である、d” /D”
 <0.3の範囲外においても、製品の内径にクラック
等を生じさせることなく、高い歩留まりを得られること
を見出した。
なお、従来、打ち抜き加工におけるクラック発生の防止
および剪断面長さの増長を意図して背圧を設けることは
、例えば、ファインブランキングという手法において公
知であるが、このファインブランキングでは、二次的な
駆動系を用いて背圧を与えているため、スクラップの排
出経路を確保することが困難であり、従来、スクラップ
をパイプ状製品とともにパンチ側に突き出す方法が採用
されている。
従って、この場合には、排出されたパイプ状製品とスク
ラップとの分離の為に、特段の手段が必要になり、生産
性が極端に低下するという問題がある。
本発明は、上述した考察に基づいてなされたもので、素
材の外径と貫通孔の孔径との比に関係なく、欠陥のない
円筒部材を容易、確実に得ることのできる円筒部材の製
造方法を提供することを目的とする。
材の製造方法において、前記貫通孔の形成により排出さ
れたスクラップを、ダイボタンを含むスクラップ排出経
路の途中で、スクラップの断面積が、打ち抜き時のスク
ラップの断面積より小となるように変形し、前記パンチ
により素材から排出されているスクラップに背圧を付与
するものである。
請求項2の円筒部材の製造方法は、請求項1において、
素材の外径をD、貫通孔の孔径をdとした時に、0.6
≧dz/Dz≧0.3であるものである。
請求項3の円筒部材の製造方法は、請求項1または2に
おいて、スクラップ排出経路の途中でスクラップに与え
られる断面積の減少率は、33%以下であるものである
〔課題を解決するための手段〕
請求項1の円筒部材の製造方法は、円柱状金属製の素材
の中心軸上に、この素材の長さより小さい貫通孔を、パ
ンチを用いてプレス機械の1行程で打ち抜き加工し、円
筒部材を得るための円筒部〔作 用〕 請求項1の円筒部材の製造方法では、貫通孔の形成によ
り排出されたスクラップを、ダイボタンを含むスクラッ
プ排出経路の途中で、スクラップの断面積が、打ち抜き
時のスクラップの断面積より小となるように変形するよ
うにしたので、このスクラップの変形時に、パンチによ
り排出されているスクラップに、直接、あるいは、スク
ラップ排出経路にある他のスクラップを介して所定の背
圧が作用することになる。
請求項2の円筒部材の製造方法では、請求項1において
、素材の外径をD、貫通孔の孔径をdとした時に、0.
6≧d2/D2≧0.3であり、この範囲内において、
円筒部材の内面に発生するクランクの発生が特に有効に
防止される。
請求項3の円筒部材の製造方法では、請求項1または2
において、スクラップ排出経路の途中でスクラップに与
えられる断面積の減少率を、33%以下としたので、円
筒部材の内面に発生するクラックの発生が特に有効に防
止される。
〔実施例〕
以下、本発明の詳細を図面を用いて説明する。
第1図は、本発明の円筒部材の製造方法の一実施例を実
施するための大波加工装置の概略を示すもので、この装
置では、コンテナ31内に挿入された、外径りで、穴径
dより長い長さを有する素材33を、プレス機械の1行
程でパンチ35により打ち抜き、スクラップ37をダイ
ボタン39の中央部の穴41に押し込むことにより、最
終的に外径り、内径d、長さH+αのパイプ状の円筒部
材が形成される。
しかして、この実施例では、スクラップ排出経路43を
形成するダイボタン39には、スクラップ37の断面積
が、打ち抜き時のスクラップの断面積より小となるよう
に変形し、パンチ35により素材33から排出されてい
るスクラップ45に背圧を付与するための縮径部47が
形成されている。
第2図は、上述した大波加工装置を使用しての円筒部材
の製造方法の一実施例を示すもので、図において、(1
)は、例えば、SCM420 (J Is)等の材料か
らなる円柱状金属製の素材33を示している。
(2)は、後方押出し開始時の状態を示しており、図示
しないダイボタン39内には、前回の打ち抜き加工で形
成されたスクラップ37が素材33の下端に当接され、
前前回の打ち抜き加工で形成されたスクラップ51が縮
径加工されている。
(3)は、後方押出し終了時の状態を示しており、この
時には、(2)と同様に、図示しないダイボタン39内
には、前回の打ち抜き加工で形成されたスクラップ37
が素材33の下端に当接され、前前回の打ち抜き加工で
形成されたスクラップ51が縮径加工されている。
(4)は、剪断途中の状態を示しており、この時には、
図示しないダイボタン39内には、今回の打ち抜き加工
で形成途中のスクラップ45が位置しており、前回のス
クラップ37の下端部が図示しない縮径部47により、
縮径加工されている。
(5)は、剪断終了直前の状態を示しており、この時に
は、図示しないダイボタン39内には、今回の打ち抜き
加工で形成されたスクラップ45が位置しており、前回
のスクラップ37が上端部まで図示しない縮径部47に
より縮径加工されている。
(6)は、剪断終了直後の状態を示しており、前前回の
打ち抜き加工で形成されたスクラップ51が落下状態と
され、円筒部材53が形成されている。
なお、上述した実施例は、さらに具体的には、素材33
の外径をD、貫通孔55の孔径をdとした時に、d” 
/D”の値が0.5の時の例を示している。
以上述べたような本発明の円筒部材の製造方法によれば
、貫通孔55の形成により排出されたスクラップ37を
、ダイボタン39を含むスクラップ排出経路43の途中
で、スクラップ37の断面積が、打ち抜き時のスクラッ
プ37の断面積より小となるように変形するようにした
ので、このスクラップ37の変形時に、パンチ35によ
り排出されているスクラップ45に、所定の背圧が作用
することになるため、素材33の外径と貫通孔55の孔
径との比に関係なく、欠陥のない円筒部材53を容易、
ii実に得ることが可能になる。
そして、本発明の円筒部材の製造方法では、従来のファ
インブランキングのように、スクラップを円筒部材とと
もにパンチ側に突き出す必要がなくなるため、排出され
た円筒部材とスクラップとの分離の為に、特段の手段が
不要になり、生産性を従来より大幅に向上することが可
能となる。
以下、本発明の円筒部材の製造方法において必要な背圧
力について詳細に考察する。
従来技術の〔4〕において、円筒部材53にクランクを
発生することのないdZ/pgの限界について説明した
が、その時の後方押出と前方押出の行なわれ易さの比は
、式(1)および式(2)により、PF/PB=Kf 
cX hr/4)(D” −d” )/KfcX(π/
4)d” = (D” −d” )/d” = (D2/d” )−1 ここで、d” /D” >0.3であるから、PF/P
B>2.333・・・(6) となる。
また、スクラップ45の単位面積当たり、KfのQ倍の
背圧力を設定したとすると、その場合のパンチ35の総
荷重は、式(2)に関し、総置圧力以外に、トレス力の
条件式内の増大と、更に、拘束および摩擦抵抗の全ての
増大に背圧力の存在が作用し、その曲線をPF”とする
と、 PF’ =3 (1+Q)Kfx (π/4)(D”d
” )+QXKfX (r/4)d”  ” ”(7)
となる。
この式において、式(6)の条件をまっとうするQの値
を第3図に示す。
第3図カラ、d” /D” =0.5においてもクラッ
クを発生しないQの値は、1であることがわかる。
次に、上述した必要な背圧力を発生するために必要なス
クラップ37の断面減少率について詳細に考察する。
すなわち、単位面積当たりIKfの背圧力を発生させる
ためのスクラップ37の断面減少率は、総置圧力をPC
,変形後のスクラップの径をd゛とすると、PCは、d
とd゛に関係する式(2)に相当するので、 PC=  1KfX(π/4)d” PCξ 3KfX  (π/4)  (d2−d’  
2 )であり、これを解くと、断面減少率 (d” −d’ ” )XI OO/d” =33.3
9Aを得る。
この値は、実験結果より、30%以上の断面減少率は、
クラック発生の防止のためには、不必要であったことと
良く一致している。
ここにおいて、総置圧力PCを加味したPF”を第13
図と合成すると、第4図となる。
次に、背圧力PCの存在する時の剪断および破断につい
て詳細に考察する。
第4図において得たPT”を第14図に合成すると、P
S曲曲線体も背圧PCを得て、PS“曲線となり、第5
図が得られる。
ここで、d” /D” =0.5において、Q=1に相
当する背圧PCを存在させた場合のLl“を計算すると
、 PT=3KfX(π/4)d” PS’= (1/2)KfxπdL、’+Q−Kf×(
π/4)d” これを解くと Ll” =d となり、実験結果とほぼ一致する。
以上述べたように、本発明の円筒部材の製造方法は、先
ず、円筒部材53の孔径dより素材33の長さHが長い
範囲において有効である。
また、d” /D” <0.3の範囲においては、スク
ラップ51長さを短くし、歩留まりを上昇させる効果が
ある。
また、素材33の外径をD、貫通孔の孔径をdとした時
に、d2/[)2≧0.3では、円筒部材53の内面に
発生するクランクを防止する効果があり、特に、0.6
≧a2/[)!≧0.3の範囲内において、この効果が
顕著であり、スクラップ51の長さも従来より大幅に短
縮され、歩留まりの点でも大いに有効である。
そして、破断面の少ない良好な打ち抜き加工面を得るこ
とができる。
さらに、スクラップ45に与えるべき断面減少率は、実
用上は、33%程度であり、33%以下とする時には、
円筒部材53の内面に発生するクラックの発生を特に有
効に防止することが可能となる。
なお、単位面積当たりの背圧の応力がKfを越えると、
所定の断面減少率が与えられるまでに、スクラップ45
に圧縮の塑性変形が発生し、スクラップ45とスクラッ
プ排出経路43の側壁との間に摩擦抵抗が発生し、結果
的に、総置圧力が増大するとともに、その制御が困難に
なり、実用上は得策ではない。
また、歩留まりの向上に関しては、基本的に、数値的に
は、同一のスクラップを排出しても、Hが大きくなれば
、その歩留まり率は向上し、Hを固定しなければ、背圧
の設定による歩留まり向上率を表現することは困難であ
る。
第6図は、本発明方法により、d!/Dgの値が0.2
5であるような円筒部材を製造した時の、素材およびス
クラップの変形を示しており、第2図のdt/D!の値
が0.5の時に対応して示されている。
第7図は、従来方法により、dZ/Dgの値が0.5で
あるような円筒部材を製造した時の、素材およびスクラ
ップの変形を示しており、円筒部材には、クラックおよ
び破断面が発生しているのがわかる。
なお、この時のスクラップの重量は、68gであり、第
2図に示したスクラップの重!31gに対して二倍以上
になっており、本発明では、排出されるスクラップの重
量を従来より大幅に低減できることがわかる。
第8図は、従来方法により、dz/1)zの値が0.2
5であるような円筒部材を製造した時の、素材およびス
クラップの変形を示しており、円筒部材には、破断面が
発生しているのがわかる。
なお、この時のスクラップの重量は、18gであり、第
6図に示したスクラップの重′M9.2gに対して二倍
程度になっており、本発明では、排出されるスクラップ
の重量を従来より大幅に低減できることがわかる。
なお、以上述べた実施例では、ダイボタン39に縮径部
47を形威し、スクラップ37の断面を縮径した例につ
いて述べたが、本発明は、かかる実施例に限定されるも
のではなく、スクラップ排出経路内においてスクラップ
を縮径するような構造であれば良いことは勿論である。
(発明の効果〕 以上述べたように、請求項1の円筒部材の製造方法では
、貫通孔の形成により排出されたスクラップを、ダイボ
タンを含むスクラップ排出経路の途中で、スクラップの
断面積が、打ち抜き時のスクラップの断面積より小とな
るように変形するようにしたので、このスクラップの変
形時に、パンチにより排出されているスクラップに、直
接、あるいは、スクラップ排出経路にある他のスクラッ
プを介して所定の背圧が作用することになるため、素材
の外径と貫通孔の孔径との比に関係なく、欠陥のない円
筒部材を容易、確実に得ることができる。
請求項2の円筒部材の製造方法では、請求項1において
、素材の外径をD、貫通孔の孔径をdとした時に、0.
6≧dZ/D2≧0.3としたので、この範囲内におい
て、円筒部材の内面に発生するクラックの発生を特に有
効に防止することができる。
請求項3の円筒部材の製造方法では、請求項1または2
において、スクラップ排出経路の途中でスクラップに与
えられる断面積の減少率を、33%以下としたので、円
筒部材の内面に発生するクラックの発生を特に有効に防
止することができるという利点がある。
【図面の簡単な説明】
第1図は本発明の円筒部材の製造方法の一実施例の実施
に使用される大技加工装置を概略的に示す縦断面図であ
る。 第2図は第1図の大技加工装置を使用しての円筒部材の
製造方法を示す説明図である。 第3図ないし第5図は本発明の詳細な説明するためのグ
ラフである。 第6図は本発明の円筒部材の製造方法の他の例を示す説
明図である。 第7図および第8図は従来の円筒部材の製造方法を説明
するための説明図である。 第9図ないし第16図は従来の円筒部材の製造方法を考
察するための説明図である。 〔主要な部分の符号の説明〕 33・・・素材 35・・・パンチ 37.45.51・・・スクラップ 39・・・ダイボタン 43・・・スクラップ排出経路 55・・・貫通孔。 第1図 第3!!!1 d2/D2→ 第 2 図 (tン絆瞬瞼) 土!と塁4 第 図 1」b人笈 第 図 第 図 L:H LノAり L:0 第 図 Q頃三ツ吐!□へ2 (二2i町酊 2菫と11 第 8 図 第 図 第11 図 第10図 第12 図

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. (1)円柱状金属製の素材の中心軸上に、この素材の長
    さより小さい貫通孔を、パンチを用いてプレス機械の1
    行程で打ち抜き加工し、円筒部材を得るための円筒部材
    の製造方法において、前記貫通孔の形成により排出され
    たスクラップを、ダイボタンを含むスクラップ排出経路
    の途中で、スクラップの断面積が、打ち抜き時のスクラ
    ップの断面積より小となるように変形し、前記パンチに
    より素材から排出されているスクラップに背圧を付与す
    ることを特徴とする円筒部材の製造方法。
  2. (2)素材の外径をD、貫通孔の孔径をdとした時に、
    0.6≧d^2/D^2≧0.3であることを特徴とす
    る請求項1記載の円筒部材の製造方法。
  3. (3)スクラップ排出経路の途中でスクラップに与えら
    れる断面積の減少率は、33%以下であることを特徴と
    する請求項1または2記載の円筒部材の製造方法。
JP4075590A 1990-02-21 1990-02-21 円筒部材の製造方法 Pending JPH03243240A (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP4075590A JPH03243240A (ja) 1990-02-21 1990-02-21 円筒部材の製造方法

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP4075590A JPH03243240A (ja) 1990-02-21 1990-02-21 円筒部材の製造方法

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JPH03243240A true JPH03243240A (ja) 1991-10-30

Family

ID=12589444

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP4075590A Pending JPH03243240A (ja) 1990-02-21 1990-02-21 円筒部材の製造方法

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JPH03243240A (ja)

Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
DE4401674A1 (de) * 1993-01-26 1994-07-28 Tdf Corp Verfahren sowie Vorrichtung zum Lochen von Werkstücken

Cited By (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
DE4401674A1 (de) * 1993-01-26 1994-07-28 Tdf Corp Verfahren sowie Vorrichtung zum Lochen von Werkstücken
US5603882A (en) * 1993-01-26 1997-02-18 Tdf Corporation Piercing method and apparatus
DE4401674C2 (de) * 1993-01-26 1998-11-26 Kurimoto Ltd Verfahren sowie Vorrichtung zum Lochen von Werkstücken

Similar Documents

Publication Publication Date Title
CN113365752B (zh) 冲压部件的制造方法以及坯料的制造方法
JP2005262259A (ja) 抵抗スポット溶接継手の製造方法
JP3443528B2 (ja) 段付及び鍔付環状部材の製造方法
JPH03243240A (ja) 円筒部材の製造方法
US5836190A (en) Process for extruding a section or the like from an ingot and a device that purpose
JP3013103B2 (ja) スクラップ金属を管において圧縮してリサイクルする方法
JP2006043770A (ja) 成形品製造方法、鍛造用金型、成形品、および鍛造生産システム
EP4129514A1 (en) Method for manufacturing pressed component, method for manufacturing blank material, and steel sheet
Yeh et al. Microstructures and tensile properties of an A1-12 wt pct Si alloy produced by reciprocating extrusion
JP2000140979A (ja) 段付き軸部品およびその製造方法
JP3422941B2 (ja) リング状部品の製造方法
JP2006193765A (ja) アルミニウム合金製部材の製造方法
JP2000271695A (ja) 成形品の製造方法
JPS6111698B2 (ja)
JP3097476B2 (ja) 熱間塑性加工方法
JP2004042107A (ja) アルミニウム合金の鍛造方法
JP3110302B2 (ja) 絞り容器の製造方法
JPH05237586A (ja) 内歯歯形の成形方法
JP3128208B2 (ja) リング状部品の製造方法
RU2791198C1 (ru) Способ обработки давлением цилиндрических заготовок
JP2002248527A (ja) 穴加工方法、バーリング加工方法、これらに使用できるパンチ型
JPH06277744A (ja) 複雑形状を有する異形金属棒の冷間連続加工法
JPH07108382A (ja) 高強度剪断補強筋およびその製造方法
JPH01177906A (ja) チタン合金の切断方法
JPH08257629A (ja) 押出し法によるクラッド材の製造方法