JPH03239606A

JPH03239606A - タイヤ類のスリップ防止機構

Info

Publication number: JPH03239606A
Application number: JP2035539A
Authority: JP
Inventors: Hishifusa Miura; 三浦　菱興
Original assignee: Individual
Current assignee: Individual
Priority date: 1990-02-16
Filing date: 1990-02-16
Publication date: 1991-10-25

Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】（産業上の利用分野）本発明はタイヤ類のスリップ防止機構に関するものであ
る。

（従来の技術）従来のスノースパイクタイヤはスパイクによる粉塵公害
が顕著化して来たため廃止の傾向にあり、代わってそう
した公害を伴わないタイヤの開発が進められて来た。そ
れらは概してタイヤトレッドの形状、構造的な工夫、改
良に関するもの、タイヤゴムの改質に関するもの、ある
いはそれらを組合わせたものなどである。

（技術的課題）しかし、トレッドの形態や材質の変更では根本的な解決
は困難のため、本発明者はトレッドの一部に吸水、吸湿
性を持たせることに着目し、研究、開発の結果、繊維製
チップの切断面を露出させるようにトレッドへ植込み、
接地面に吸着させるものを完成し、成果を確認するとと
もに出願した（実開昭６３−１１０００４号等）。

本発明は上記発明を推し進めた結果、なされたものでそ
の目的はタイヤ類の踏み面に施す形状と、構造およびタ
イヤ類の踏み面に設けられた前述の繊維等による吸着の
３要素を組合わせることによって顕著な滑り止め効果を
発揮するタイヤ類のスリップ防止機構を提供すること＆
；ある。

なおタイヤ類という場合本発明では空気入りゴムタイヤ
のほか、非空気入りゴムタイヤ、ゴム製キャタピラ、キ
ャタピラのゴムパッド等を含むものである。

（技術的手段）前記の目的は、タイヤトレッドのような路面に接する踏
み面に形成され、踏み面に於て相対的に突出し所定のパ
ターンで多数配設されたブロックを備え、該ブロックに
関連して設けられた踏み面の移動方向に対して前方又は
後方又は双方に傾斜した面で構成された形状要素、前記
ブロックの踏み面に露出し、内部に袋乃至溝状に凹入し
た空気袋を有する構造要素、前記ブロックの踏み面に露
出し、水分に対し毛細管現象を生じる吸着要素から成る
タイヤ類のスリップ防止機構により達成される。

前述の形状要素は、タイヤトレッドの垂直抗力作用の応
用であり、トレッドの溝内斜面が路面に接すると生まれ
る垂直抗力を利用し、それが効率よく接地面を押す力に
することによりスリップ防止効果を高めるものである。

第２の構造要素は、トレッドに空気袋と空気弁を及びそ
の外側に大気圧通路、切込溝斜面構造等を設け、空気袋
内の空気を、出したり引いたりさせて、大気圧の作用を
利用し吸着作用又吸引作用の働きにより効率よくスリッ
プ防止効果を高めるものである。

次に吸着要素は、濡れや、毛細管現象を応用するもので
、水分を含んだものが温度の低いとき凍結して路面との
間に吸着作用が働くこと、又物が水に濡れると吸着作用
が生まれ、スリップ防止効果を高めることを利用するも
のである。なお吸着要素は、繊維質集合体、連続発泡弾
性体、ゴムと短繊維の混合体、切込溝底部に空気袋、穴
溝底部に空気袋、切込溝の集合体、穴溝の集合体から成
る。

本発明は以上の、形状要素、構造要素及び吸着がすべて
タイヤトレッドの如き、路面との接触部位に設けられて
おり、かつ同時にあるいは少なくとも同時的に路面に作
用する。

（実施例）以下図面を参照して説明する。各図は本発明を自動車用
空気入りタイヤに適用した場合の実施例を示しており、
第１図にそのタイヤトレッドのパターンが平面的に示さ
れている。該パターンはトレッド幅方向０両側に位置す
る第１パターンと、それらに挾まれた第２パターンとか
ら成る。第１パターン１は、少なくとも２種の第１、第
２ブロックＡ、Ｂを有し、第１ブロツクＡは第２図〜５
図に示されているように、ブロック外形を形成する台状
の突出した部分１０を有し、その前後断面に傾斜面１１
．１２を設けた形状要素と、突部ｌＯの内周に於て囲み
枠状に形成された切込溝２１並びに突部ｌＯの中心部に
袋状に形成された空気袋２２を有し、枠状切込溝２１は
突出部分ｌＯに形成された通路１３で外部に通じ空気袋
２２の内部は拡開して吸引作用を高めるようにされた構
造要素と、切込溝２１と空気袋２２との間の袋面１４に
形成された切込み３１並びに空気袋２２内に半径方向外
方へ突出して設けられた中心核３２を有する吸着要素と
を備えている。

第２ブロツクＢは第６図〜第９図に示されているように
第１ブロツクＡと類似の突出部分１０に傾斜面１１．１
２を設けた形状要素、枠状切込溝２１と空気袋２２から
成る構造要素並び袋面１４に形成された切込み３１と中
心核３２を有する吸着要素を有するが、傾斜面１１．１
２のトレッド幅（左右）方向の傾斜１５１６′　は第１
ブロツクＡの傾斜１５．１６に対して逆になっている。

これらの隣接する傾斜１５．１６も左右方向内外に形成
された立上がり面４１．４２．４３．４４と共に路面を
囲む凹部４０を形成しており、凹部４０は前記通路１３
と同様の通路４５で外部に通じている。

第２パターン２は、第１パターン１と同様に少なくとも
２種の第３、第４ブロックＣ，Ｄを有する。第３ブロツ
クＣは第１３図〜第１６図に示されており、第１ブロツ
クＡと同様に形状、構造並び吸着の３要素を有するが形
状要素の突出部分後面は傾斜せず立上がり面５１とされ
スリットを形成している点、切込溝５２が矩形から円形
に変わっている点、それに応じて切込５３、空気袋５４
及び中心核５５も円形である点等で相違している。

第４ブロツクＤは第１７図〜第２０図に示されており、
第１ブロツクＡと同様の形状、構造及び吸着の３要素を
有するが、突出部分６０の前面は傾斜せず立上がり面６
１となっており、第１ブロツク内の枠状切込溝２１が横
長であるのに対し前後方向へ伸びた縦長切込溝６２を有
し、それに左右から通じる通路６３の間は踏み面より僅
か突出した小突起６４となっている。６５．６６は各突
出部分６０の前後の傾斜面を示す。

各ブロックＡ−Ｄの横断面は、第１、第２ブロックＡ、
Ｂについては第１０図〜第１２図、第３、第４ブロック
Ｃ，Ｄについては第２１図〜第２３図に夫々示゛されて
いるような断面構造を有するが、中心核３２．５５．６
５中第２、第４ブロツクの中心核のように、核内にさら
に小空気袋２４．５６を設けているのが分かる。このよ
うに空気袋や中心核或いは傾斜面の形態は種々変更でき
、その例は第２４図以下に示されている。

まず形状要素である傾斜面は各ブロックＡ−Ｂの前後面
だけでなく、切込、空気袋等すべての部分に関して設け
ることができ、１ブロツクの代表的断面を示す第２４図
によれば切込溝（符号２１で示す）も本発明の趣旨に基
づいて傾斜させられたものであることが分かる。傾斜面
即ち進行方向前後に傾いた面は、凹部４０の断面Ａ、Ｂ
、Ｃ，Ｄについて傾斜面ＡＢのＢ点から路面に対して直
角に作用する抗力を推進に利用する。凹部４０の前後幅
ＡＤに対して深さが深いときはこの作用を利用できる率
が低いが？曳いときは次第に高くなる。

構造要素である空気袋はタイヤの走行荷重でゴムが圧縮
されて空気が押し出され、復元しようとする際内部が低
圧となって吸引力を発揮する作用をなす。空気袋２２は
第２４図に示されているように製函１４に開口した小開
ロア１と、内部拡開部７２及び選択的に設けられる空気
弁７３とを備え、１箇所の台部製函１４に２箇所以上設
けても良い。第２５図の例の空気袋は中心核の周囲の多
重の空気袋２２．２２．２２〜からなっている。なお、
空気弁７３はトレッドゴムの振動で空気袋内に発生する
振動波に逆の振動を与えるように作用する。

吸着要素である中心核は路面の水との相互作用つまり、
水が吸着要素に浸透する濁れと、トレッドから路面（接
地面）へつながっている水分の瞬時凍結による効果で推
進力を高めるもので、既述のように繊維を束ねて切断面
をトレッドに露出させたもの、樹脂発泡体の連続気泡を
トレッドに露出させたもの、ゴムに短繊維を混合したも
のでトレッドの一部を形成したもの、トレッドに露出す
る前記切込３１及び空気袋を構成する小開ロア１などか
ら成る吸着手段が中心核構成体に形成されている。その
断面構造は第２６図に例示されている。同図中（ａ）は
切込溝又は穴溝８１からなるもの、（ｂ）は発泡体（弾
性体）８２からなるもの、（ｃ）は繊維質集合体８３か
らなるもの、（ｄ）はゴム８４と短繊維８５の混合体よ
りなるもので、この横断面形は同図の円形断面のほか、
第２図、第６図、第１７図の中心核断面のような矩形に
も形成される。

（作用）以上の如く構成された本発明のスリップ防止機構を備え
たタイヤによって路面を走行するときは、形状要素の傾
斜面が路面との間で抗力を生じてそれに基ずく歯止めの
作用による摩擦増大作用があり、構造要素の切込溝及び
空気袋が路面に圧接して内外の圧力差により吸引を生じ
る作用があり、路面に水又は氷雪がある場合に吸着要素
との間で生じる濡れ又は瞬間凍結による吸着効果があり
、さらにこれらに前記小突起６４によるばね作用が生じ
、これらは同時的に作用する。ばね作用は第２７図に示
された、踏み面より突出した小突起６４が路面に接して
弾性変形する力による作用である。

主たる走行条件として設定された氷雪路の走行では路面
に対して上記３要素と小突起６４のばね作用が同時に作
用してこれがトレッドのタイヤゴム自体の摩擦による本
来の駆動力に新たな駆動力を加えることになる。所謂μ
つまりタイヤ路面間の摩擦係数はシャーベット上の悪雪
路のときは０．３〜０．４はどであるが、圧雪路になる
と０．２５程度に減じ、またアイスバーンでは０．１〜
０．１５まで低下し、アイスバーンでは普通タイヤによ
る走行は不可能である。しかし本発明によれば前述の３
要素とばね作用の相乗効果によって、夫々１〜２段階上
の路面状況に改善され、アイスバーンでも０．２５〜０
．３、圧雪路では０．４〜０．５、悪雪路では０．５〜
０．６程度まで摩擦係数が高まる。

（効果）従って本発明によれば、タイヤ類の踏み面に施される傾
斜面の如き形状による要素、空気袋、切込溝の如き構造
による要素、水分の濡れと凍結による吸着要素の３要素
が、走行中、路面との間に発生して同時的に作用するの
で摩擦係数を顕著に向上させる効果が得られ、その結果
駆動力がより効果的に路面に伝達されるので加速、減速
時にタイヤの空転、滑走が起りにくく、走行中の挙動変
化も最少限度になるなど顕著なスリップ防止効果が得ら
れる。

【図面の簡単な説明】

図面は本発明の実施例を示すもので、第１図は踏面部分
平面図、第２図はＡブロックの平面図、第３図〜第５図
は第２図のＩｎ　−ＩＴＩ線、ＩＶ　−ＩＶ線及びＶ−
ｖ線の断面図、第６図はＢブロックの平面図、第７図〜
第９図は第６図の■−ｖＩｌ線、■−■線及びＩＸ−Ｉ
Ｘ線断面図、第１Ｏ図〜第１２図は第２図、第６図（７
）Ｘ−Ｘ線、ＸＩ　−Ｘｌ及び■−ｘＩｌ線断面図、第
１３図はＣブロックの平面図、第１４図〜第１６図は第
１３図順−□線、所−八及びＸＶＩ−ＸＶＴ線断面図、
第１７図はＤブロックの平面図、第１８図〜第２０図は
第１７図ｘｖｍ−ｘｖｍ線、ＸＩＸ−ＸＩＸ線及びｘｘ
−ｘＸ線断面図、第２１図〜第２３図は第１３図、第１
７図のＸＸＩｘｘｒ線、ｘｘｎ−ｘ朋線及びＸ■−Ｘ■
線断面図、第２４図は凹部と空気袋の具体的構造及び作
用説明のための断面説明図、第２５図は空気袋の変形例
の断面説明図、第２６図は吸着手段の例を示す中心核４
種の断面図、第２７図、第２８図は本発明の作用説明図
である。１・・・第１パターン部、２・・・第２パターン部、１
１゜１２・・・傾斜面、２１．５２．６２・・・切込溝
、２２．５４．６４・・・空気袋、３２．５５．６５・
・・中心核、４０・・・凹部。特　　許　　出　　願　　人　　三　　浦　　菱　　興
第２１！ｌ第６図第り図第１１図第１２図［１２４図＊　２５　！！１鳴る図（４）（ｂ）（ｃ）（ｄ）１１１３図第１７図第２１図第２２図ｊＩ！２３図第ｎ図第２８図

Claims

【特許請求の範囲】

（１）タイヤトレッドのような路面に接する踏み面に形
成され、踏み面に於て相対的に突出し所定のパターンで
多数配設されたブロックを備え、該ブロックに関連して
設けられた踏み面の移動方向に対して前方又は後方又は
双方に傾斜した面を有する形状要素、前記ブロックの踏
み面に露出し、内部に袋乃至溝状に凹入した空気袋を有
する構造要素、前記ブロックの踏み面に露出し、水分に
対し毛細管現象を生じる吸着要素を具備して成るタイヤ
類のスリップ防止機構。
（２）ブロック間に、傾斜面で囲まれた相対的な凹部が
形成さている請求項第１項記載のタイヤ類のスリップ防
止機構。