JPH03239421A - ワイヤ放電加工機におけるワイヤ搬送装置 - Google Patents

Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 ［発明の目的］ （産業上の利用分野） 本発明は、例えばワイヤ放電加工機におけるワイヤ搬送
装置に係り、さらに詳細には放電加工に使用されるワイ
ヤ（ワイヤ電極）を結線時には搬送させ、結線完了時に
は搬送を停止させて、搬送ベルトの摩耗を防止するワイ
ヤ搬送装置に関する。

（従来の技術） 従来、ワイヤ放電加工機で放電加工に使用されたワイヤ
を搬送するワイヤ走行系の一部として、上下に配設され
た搬送用平ベルトにてワイヤを挟持し、搬送ベルトを駆
動してワイヤを引張り搬送するワイヤ搬送装置において
、ワイヤは、供給リールにより、ワイヤに張力を与える
図示しないテンションローラを介して、上・下部ワイヤ
ガイドの間を通過し、送込みローラを経て、巻上げロー
ラにて巻き上げられる。この下部ワイヤガイドと巻上げ
ローラとの間には、結線時にワイヤを巻上げローラまで
搬送する上下一対の搬送ベルトが巻回されていた。

巻上げローラにより巻上げられるワイヤを、結線時に巻
上げローラまで搬送するために、下側搬送ベルトに設け
られた案内ローラを上方に移動させて、上下搬送ベルト
を湾曲させ、かつ前記案内ローラを下部側搬送ベルトに
押付けていた。

（発明が解決しようとする課題） ところで、このような前記案内ローラの押付けにより、
ワイヤに張力を与えると、搬送ベルト用のローラと案内
ローラにそれぞれ反力が作用して、搬送ベルトに食い込
みを生じ、溝を形成するという問題があった。長期間の
使用と共に、この溝が深くなり、最終的にはワイヤ結線
時にワイヤを搬送することが不可能になるという問題が
あった。

もし、前記案内ローラを装備しないときは、結線時にワ
イヤを搬送する搬送力か発生しないので、取除くことは
できない。

本発明の目的は、上述の点に鑑み、従来技術の問題点を
有効に解決し、その構成が簡単で、摩耗による搬送ベル
トの消耗が大幅に低減され、長期の使用に耐えるワイヤ
搬送装置を提供することにある。

［発明の構成］ （課題を解決するための手段） 上記目的を達成するために、本発明は、放電加工の電極
として使用されるワイヤを搬送するべく配設された搬送
ヘルドにより前記ワイヤを挟持して搬送するワイヤ放電
加工機におけるワイヤ搬送装置にして、前記搬送ベルト
に設けられ結線時には前記搬送ベルトを押付けて前記ワ
イヤを搬送させ、結線完了時には前記搬送ベルトから離
れて前記ワイヤの搬送を停止させる上下方向に移動可能
な移動式案内Ｏ−ラを備えてワイヤ放電加工機における
ワイヤ搬送装置を構成した。

（作用） 本発明のワイヤ放電加工機におけるワイヤ搬送装置を採
用することにより、ワイヤを搬送するべく配設された搬
送ベルトによりワイヤを挟持して搬送する際に、結線時
には搬送ベルトを押付けてワイヤを搬送させ、結線完了
時には搬送ベルトから離れてワイヤの搬送を停止させる
上下方向に移動可能な移動式案内ローラを搬送ベルトに
設けることによって、その構成が簡単で、摩耗による搬
送ベルトの消耗が大幅に低減され、搬送ベルトが長期の
使用に耐える。

（実施例） 以下、本発明の実施例を図面に基づいて、詳細に説明す
る。

第４図は本発明が実施されたワイヤ放電加工機の概略構
成図を示す。ワイヤ放電加工機１は、基台３上に加工液
受け５を備えると共に、コラム７を備えている。加工液
受け５の上方には、ワークピースＷを固定支持するワー
ククランプ９を備えた移動テーブル１１が、Ｘ軸方向と
Ｙ軸方向の２次元的に動きができるように支持されてい
る。

コラム７の上部側面には、上部アーム１３が取付けられ
、この上部アーム１３の先端部には、上下動するスライ
ド１５が上下位置調整自在に装着されている。スライド
１５の下端部には、上部ノズルホルダ１７が取付けてあ
り、この上部ノズルホルダ１７には上部加工液供給ノズ
ル１つが装着される。

また、コラム７の下部付近の側面には、上部アーム１３
と平行に下部アーム２１が取付けられている。下部アー
ム２１の先端部には、上部加工液供給ノズル１９と対向
して下部加工液供給ノズル２３が下部ノズルホルダ２５
を介して装着されている。上部および下部加工液供給ノ
ズル１９．２３は、ワークピースＷの放電加工部に蒸溜
水のごとき加工液を噴射供給すると共に、電極としての
ワイヤ２７を案内保持する作用をなすものである。

コラム７の上部には、微細なワイヤ２７を放電加工部に
連続的に供給する供給リール２９が回転自在に装着され
ている。

供給リール２９からのワイヤ２７は、一対のテンション
ローラＴＲ，コラム７から上部ノズルホルダ１７に亘っ
て設けられた回転自在な複数の上部ガイドローラ３１を
経て上部加工液供給ノズル１９に至り、この上部加工液
供給ノズル１つからワークピースＷの放電加工部を通過
して下部加工液供給ノズル２３に至るものである。

さらに、ワイヤ２７は下部ノズルホルダ２５に設けた高
硬度の例えばセラミックス等で製作されたワイヤ送込み
用送りローラ３３と、ワイヤ２７を挟持して搬送する搬
送ベルト３５．３７と、この搬送ベルト３５．３７の送
込み側に設けられた送り込みローラ３３と同材質の巻上
げローラ３９よりなる一連のワイヤ搬送装置４１によっ
て、基台３の側面に設けた回収箱４３に排出処理される
。

次に、第１図は本発明のワイヤ搬送装置の一実施例の概
略構成図を示す。ワイヤ放電加工機１で放電加工に使用
されたワイヤ２７を搬送するワイヤ走行系の一部として
、ワイヤ搬送装置４１は、上下に配設された搬送ベルト
３５３７にてワイヤ２７を挟持し、ベルト３５．３７を
駆動してワイヤ２７を引張り搬送する。ワイヤ２７は、
供給リール２９（第４図）により、ワイヤ２７に張力を
与えるテンションローラＴＲを介して、上・下部ワイヤ
ガイド４５．４７の間を通過し、送込みローラ３３を経
て、巻上げローラ（ブレーキＭ付き）３つにて巻き上げ
られる。なお、４つは搬送ベルト３５，３７の駆動ロー
ラである。

搬送ベルト３５．３７には、ガイドローラ５１および移
動式案内ローラ５３がそれぞれ装備されている。移動式
案内ローラ５３は、上下方向に移動可能に設けられ、結
線時には上方に移動され、巻上げローラ３９により巻上
げられるワイヤ２７を、巻上げローラ３９まで搬送し、
結線完了時には下方に引き下げられて、ワイヤ２７の搬
送を停止する。

第２図は第１図における移動式ローラの結線時の動作説
明図を示す。移動式案内ローラ５１は、駆動手段、本実
施例では図示されないシリンダにて直接に上方向に移動
（シフト）され、搬送ベルト３５．３７に押圧を付与し
て、ワイヤ２７を巻上げローラ３９まで搬送するワイヤ
２７の結線時の状態を示す。

次に、第３図は本発明の一実施例の結線完了時の動作説
明図を示す。移動式案内ローラ５３は、同しく前記シリ
ンダにて下方向にシフトされ、搬送ベルト３５．３７か
ら離れ、搬送ベルト３５゜３７の押圧が解消され、直線
状に延びワイヤ２７を保持（クランプ）する拘束力が失
われて、ワイヤ２７の結線完了時の状態を示す。それ故
に、搬送ベルト３５．３７は、ワイヤ２７の張力を受は
すくすり、ワイヤ２７の食込みを生じない。従って、搬
送ベルト３５．３７には溝が形成されなくなる。

なお、結線時のワイヤ２７が有する張力は、結線完了時
の張力に比較して、極めて小さくなるように、ワイヤ放
電加工機１において制御されているから、搬送ベルト３
５．３７に生じる力ＦＯ，Ｆｌは極めて小さい値となり
、ベルト溝が形成されがたい。従って、搬送ベルト３５
．３７の摩耗による消耗度が飛躍的に低減され、長期間
の使用に耐え得る。

なお、本発明は、上記実施例に限定されるものではなく
、適宜の設計的変更、例えばローラ５３の移動用駆動手
段としてシリンダの代りに、モータ等の使用により、直
接的にまたはギヤ、カム、偏心ピンの回転等を介して、
間接的に駆動する等地の態様においても実施し得るもの
である。

［発明の効果］ 上記の説明ですでに明らかなように、本発明のワイヤ放
電加工機におけるワイヤ搬送装置は、ワイヤを搬送する
べく配設された搬送ベルトにより前記ワイヤを挟持して
搬送する際に、前記結線時には前記搬送ベルトを押付け
て前記ワイヤを搬送させ、結線完了時には前記搬送ベル
トから離れて前記ワイヤの搬送を停止させる移動式案内
ローラを搬送ベルトに設けることによって、従来技術の
問題点が有効に解決され、その構成が簡単で、搬送ベル
トの摩耗による搬送ベルトの消耗が大幅に低減され、搬
送ベルトが長期の使用に耐える等の効果を奏する。

【図面の簡単な説明】

第１図は本発明のワイヤ搬送装置の一実施例の概略構成
図、第２図は第１図における移動式ローラの結線時の動
作説明図、第３図は同じく移動式ローラの結線完了時の
動作説明図、第４図は本発明が実施されたワイヤ放電加
工機の概略構成図である。 ■・・・ワイヤ放電加工機 ２７・・・ワイヤ ３３・・・送込みローラ ３７・・・搬送ベルト ９・・・巻上げローラ ・・・ワイヤ搬送装置 ３・・・移動式案内口

Claims (1)

【特許請求の範囲】
1. 放電加工の電極として使用されるワイヤを搬送するべく
   配設された搬送ベルトにより前記ワイヤを挟持して搬送
   するワイヤ放電加工機におけるワイヤ搬送装置にして、
   前記搬送ベルトに設けられ結線時には前記搬送ベルトを
   押付けて前記ワイヤを搬送させ、結線完了時には前記搬
   送ベルトから離れて前記ワイヤの搬送を停止させる上下
   方向に移動可能な移動式案内ローラを備えたことを特徴
   とするワイヤ放電加工機におけるワイヤ搬送装置。