JPH0323787A - 磁気記録再生装置 - Google Patents

Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 〔産業上の利用分野〕 本発明は、ＶＴＲ等のドロップアウト補償回路を備えた
磁気記録再生装置に関するものである。

〔従来の技術〕

ＶＴＲの特殊再生には、静止画像再生（スチル）、早送
り再生（ＶＳ−Ｆ）、早戻し再生（ＶＳ−Ｒ）などがあ
るが、これらの特殊再生においては、記録時と異なるテ
ープ走行速度で再生を行うために、ノイズが発生しゃす
く画面が見づらくなる。このため、従来では、例えば、
同期信号においては、ノイズをシンクチップレベルにク
ランプさせることにより、ノイズが同期信号に及ぼす影
響を低減させる一方、映像信号においては、ホワイトピ
ーク側にピークリッミッタを設けることにより、ノイズ
により映像出カ信号が人出カ回路でダイナミックレンジ
を越えないようにしていた。

また、復調前の再生ＦＭ信号には、テープの傷などによ
って信号が部分的に欠落することがあり、この信号欠落
部には、ノイズが発生することから、映像再生回路には
、通常上記の信号欠落部を補うドロップアウト補償回路
が設けられている。

一般に、ドロップアウト補償回路は、再生ＦＭ信号の信
号欠落部を検出し、これに応じて１Ｈ前の再生ＦＭ信号
を上記信号欠落部に挿入することにより、信号欠落部を
補償するようになっている。

また、信号欠落部が長い期間にわたって発生している場
合、この信号欠落部に、１Ｈ前の再生ＦＭ信号が挿入さ
れると、挿入された再生ＦＭ信号が隣接する信号と垂直
相関のないことがあり、得られる映像が不自然になるの
で、ドロップアウト補償はある一定の期間以内の信号欠
落部に施されていた。

〔発明が解決しようとする課題〕

ところが、上記従来の技術において、ドロップアウト補
償回路では、信号欠落部が、６Ｈ以上というような長い
期間にわたって発生している場合補償されないので、復
調後の再生映像信号における上記信号欠落部に相当する
部分にノイズが現れやすくなっていた．このノイズは、
通常、ホワイトノイズのような比較的ランダムな波形を
なすとともに、下限のシンクチップレベルから上限のホ
ワイトレベル（１００％）以上の振幅を有している． このため、再生映像信号から得られる映像出力信号をＴ
Ｖや他のＶＴＲ等の機器に入力する場合、この機器のＡ
ＧＣ回路に幅の広いノイズを含む映像出力信号を通過さ
せると、ＡＧＣ回路では、ノイズのホワイピークを基準
に映像出力信号のレベルが制御され、残っている映像出
力信号が圧縮されて暗く見えることがあった。また、映
像出力信号を入力する機器の回路によっては、映像出力
信号のノイズを垂直同期信号と誤判別するおそれがある
．これにより、垂直同期信号がはずれやすくなり、ＴＶ
においては映像が乱れ、他のＶＴＲにおいてはダビング
開始時などでドラム位相の乱れが誘発されることになる
。さらに、ノイズにより映像出力信号にサグなどが発生
し、映像出力信号は、映倣入出力回路のダイナミックレ
ンジを越えて上下が欠落することがあった。

このように、ドロップアウト補償回路により補償されな
い信号欠落部に発生するノイズは、種々の問題点を招来
するものであった。

〔課題を解決するための手段〕

本発明に係る磁気記録再生装置は、上記の課題を解決す
るために、再生信号の信号欠落部に１Ｈ前の再生信号を
置換することにより信号欠落部を補償するドロップアウ
ト補償回路と、擬似垂直同期信号を発生する擬似垂直同
期信号発生回路と、ドロップアウト補償回路において所
定期間より長い期間の信号欠落部が検出されると、復調
後の再生映像信号のノイズをペデスタルレベルにクラン
プするとともに、擬似垂直同期信号発生回路の擬似垂直
同期信号により上記再生映像信号の垂直同期部をシンク
チップレベルにクランプするクランプ回路とを備えたこ
とを特徴としている。

〔作　用〕

上記の構威によれば、再生信号に所定期間より長い期間
の信号欠落部が生じた場合、ドロップアウト補償回路に
おいてこの信号欠落部が検出される。すると、復調後の
再生映像信号における信号欠落部のノイズが、クランプ
回路にょりベデスタルレベルにクランプされる一方、上
記再生映像信号における垂直同期部が、擬似垂直同期信
号発生回路の擬似垂直同期信号によりシンクチンプレベ
ルにクランプされる。

それゆえ、上記垂直同期部がノイズと同様にベデスタル
レベルにクランプされず、ノイズを垂直同期信号と誤判
別するという不都合を防止することができ、ノイズによ
ってクランプ後の映像出力信号における垂直同期が乱さ
れなくなる。また、ノイズをペデスタルレベルにクラン
プすることにより、ＡＧＣ回路における映像出力信号の
圧縮を防止することができるとともに、人出力回路にお
ける映像出力信号の上下の欠落を防止することができる
． 一方、従来より備えられていたドロップアウト補償回路
をノイズ発生部の検出に用いることができ、回路の構成
を簡単にすることができる。

〔実施例〕

本発明のＶＴＲに適用した場合の一実施例を第１図ない
し第３図に基づいて説明すれば、以下の通りである。

第１図に示すように、ＶＴＲには、信号の記録および再
生用に２つの映像ヘッドからなるヘッドｌが設けられて
おり、ヘソドの出力信号は、再生ＲＦアンブ２に入力さ
れている。ヘッド１は、ヘッドスイッチングバルスＳｔ
に応じて、それぞれの映像ヘッドの出力が交互に切り換
えられることにより、連続した信号が得られるようにな
っている。

再生ＲＦアンプ２により増幅されて得られた再生ＦＭ信
号Ｓ２は、ドロップアウト補償回路３を経て再生ＦＭ信
号Ｓ，となり、復調回路４に人力されている。ドロップ
アウト補償回路３は、再生ＦＭ信号Ｓ２に生じた信号欠
落部を補償する回路である。復調回路４は、ドロップア
ウト補償回路３から出力された再生ＦＭ信号Ｓ９を再生
映像信号Ｓ，に復調する回路である。

再生ＲＦアンプ２からの再生ＦＭ信号Ｓｔは、ドロップ
アウト補償回路３において、スイッチング回路５および
ドロップアウト検出回路７に人ヵされている。スイッチ
ング回路５は、ドロップアウトドライバ８からのハイレ
ベルのドライブパルスＳ６により、再生ＦＭ信号Ｓ２の
信号欠落部のノイズを除去し、この部分に１Ｈ遅延回路
６から供給される１Ｈ前の再生ＦＭ信号Ｓ，を挿入する
回路である。１Ｈ遅延回路６は、スイッチング回路５か
ら出力された再生ＦＭ信号Ｓ，を１Ｈ遅延させる回路で
ある。ドロップアウト検出回路７は、再生ＦＭ信号Ｓ２
の信号欠落部を再生ＦＭ信号Ｓ２が所定レベル以下であ
ることにより検出し、検出時にドロップアウトドライバ
８にハイレベルのドロップアウト検出信号Ｓ４を送出す
る回路である。ドロップアウトドライバ８は、上記ドロ
ップアウト検出信号Ｓ４がハイレベルに立ち上がるとき
、スイッチング回路５にハイレベルのドライブパルスＳ
−を所定時間だけ送出するとともに、ドロップアウト検
出信号ｓ４がハイレベルであるときにドライブパルスｓ
ｂがローレベルになると、クランプ回路９にハイレベル
のクランプ信号Ｓ，を送出する回路である。

復調回路４からの再生映像信号Ｓ３は、クランプ回路９
に入力される一方、このクランプ回路９には、ＦＶ信号
（擬似垂直同期信号）発生回路１０からＦＶ信号Ｓ７が
供給されている。クランプ回路９は、ハイレベルのクラ
ンプ信号Ｓ，により、第３図に示す再生映像信号Ｓ，の
ノイズ１８・・・をベデスタルレベルにクランプする一
方、ＦＶ信号Ｓ？により上記再生映像信号Ｓ３の垂直同
期部ｌ９・・・をシンクチップレベルにクランプする回
路である。ＦＶ信号発生回路ＩＯは、ヘッドスイッチン
グパルスＳ，から所定時間遅延したＦＶ信号Ｓ７を発生
する回路である。

上記のように構或された回路の動作をＳＰ−ＥＰ共用ヘ
ッドを用いたＶＴＲで特殊再生する場合について説明す
る。なお、上記ＶＴＲとしては、例えば、カメラ一体型
ＶＴＲを用い、記録した機器で再生を行うものとする。

第２図に示すように、テーブ１１にヘッド１により、記
録トラックエ２・・・および記録トラック１３・・・が
形威され、映像信号が記録されている。このように映像
信号が記録されたテープ１１に対し、例えば、ＳＰモー
ドで記録されたテープｌ１をスチル再生する場合、ヘッ
ド１の一方の映像ヘッドは、記録トラック１２・ｌ３の
双方にまたがる領域１４をトレースする。ところが、こ
の領域１４には、記録トラック１２・１３間に形威され
た無記録部（ガードバンド）１５・・・が含まれるため
、再生ＦＭ信号Ｓｔには、ヘッドｌの上記映像ヘッドが
トレース前半で無記録部ｌ５をトレースしトレース後半
で記録トラックｌ２をトレースすることにより、第３図
に示すように、微小信号部１６・・・と徐々に振幅が大
きくなる映像信号部１７・・・が現れる。

上記再生ＦＭ信号Ｓ２の微小信号部１６・・・は、かな
り小さいレベルの信号であるので、ドロップアウト検出
回路７により、信号欠落部であると判定され検出される
が、検出とともにこの信号欠落部の発生期間がドライブ
バルスｓｈの出力される所定期間（例えば６Ｈ）以内で
あるか否かによって、信号欠落部の補償が行われるか否
かが決定される．例えば、上記所定期間以内の信号欠落
部がある場合、ドロップアウト検出回路７のドロップア
ウト検出信号Ｓ４により、ドロップアウトドライバ８か
らハイレベルのドライブパルスＳ＆が送出される。する
と、再生ＦＭ信号Ｓ２の信号欠落部に相当する微小信号
部１６・・・は、スイッチング回路５により１Ｈ遅延回
路６から供給された１Ｈ前の再生ＦＭ信号Ｓ９に置き換
えられて補償が施される。ところが、微小信号部１６・
・・は、上記所定期間より長い期間発生しているため、
その補償は、上記ドライブパルスＳ，がハイレベルであ
る間だけ施されることになる。なお、映像信号部１７・
・・のレベルの小さい部分は、第３図のドロップアウト
検出信号Ｓ４に示すように、信号欠落部として検出され
る． このようにして微小信号部１６・・・の一部に補償が施
された再生ＦＭ信号Ｓ，は、復調回路４により復調され
再生映像信号Ｓ，として出力されるが、微小信号部ｌ６
・・・の補償が施されなかった部分は、復調後、ノイズ
ｌ８・・・となる。そして、再生映像信号Ｓ，が入力さ
れるクランプ回路９には、ドロップアウトドライバ８か
らハイレベルのクランプ信号Ｓ，が供給されており、こ
のクランプ信号Ｓ，により再生映像信号Ｓ３のノイズ１
８・・・がペデスタルレベルにクランプされ、映像出力
信号Ｓ＠が得られる。このとき、再生映像信号Ｓ３の垂
直同期部１９・・・もノイズｌ８・・・と同様にペデス
タルレベルにクランプされることになるが、垂直同期部
ｌ９・・・は、ＦＶ信号発生回路１０から供給されるＦ
Ｖ信号Ｓ，が挿入されることにより、シンクチップレベ
ルにクランプされる。この結果、ペデスタルレベルにク
ランプされることなく映像出力信号ＳＩＩの垂直同期が
保たれ、映像出力信号Ｓ１におけるノイズと垂直同期信
号との識別を容易に行うことができる。

また、最近では、信号をＤＣレベルによってペデスタル
レベルにクランプしたり、シンクチップレベルにクラン
プしたりできるＩＣが普及しており、本実施例における
クランプ回路９は、こうしたＩＣにより容易に構威する
ことができる。

？お、本実施例では、ドロップアウト補償回路３として
、再生ＦＭ信号Ｓｔの信号欠落部を補償する構成を用い
たが、本発明は、これに限定されるものではなく、例え
ば、信号欠落部の検出を再生ＦＭ信号Ｓ２で行い、その
補償を？ｊＩ．調後の再生輝度信号（再生映像信号Ｓ■
）で行うものであってもよい。

〔発明の効果〕

本発明に係る磁気記録再生装置は、以上のように、再生
信号の信号欠落部に１Ｈ前の再生信号を置換することに
より信号欠落部を補償するドロップアウト補償回路と、
擬似垂直同期信号を発生する擬似垂直同期信号発生回路
と、ドロップアウト補償回路において所定期間より長い
期間の信号欠落部が検出されると、復調後の再生映像信
号のノイズをベデスタルレベルにクランプするとともに
、擬似垂直同期信号発生回路の擬似垂直同期信号により
上記再生映像信号の垂直同期部をシンクチップレベルに
クランプするクランプ回路とを備えた構威である。

これにより、再生信号に所定期間より長い期間の信号欠
落部が生じた場合、復調後の再生映像信号のノイズがペ
デスタルレベルにクランプされる一方、上記再生映像信
号の垂直同期部がシンクチップレベルにクランプされる
ので、ノイズを垂直同期部と誤判別するという不都合を
防止することができ、ノイズによってクランプ後の映像
出力信号における垂直同期が乱されなくなる。また、ノ
イズをペデスタルレベルにクランプすることにより、Ａ
ＧＣ回路における映像出力信号の圧縮や、入出力回路に
おける映像出力信号の上下の欠落を防止することができ
、映像出力信号を他の機器に入力した場合、その機器に
おいても、垂直同期の乱調を防止することができるとい
う効果を奏する。

また、従来より備えられていたドロップアウト補償回路
をノイズ発生部の検出に用いることができ、回路の構威
を簡単にすることができるという効果も併せて奏する。

【図面の簡単な説明】

第１図ないし第３図は本発明の一実施例を示すものであ
る。 第１図は磁気記録再生装置における本発明に係る主要部
の回路構戒を示すブロック図である。 第２図はテープの記録トラックおよびスチル再生時のヘ
ッドのトレースを示す説明図である。 第３図は第１図の回路の動作を示すタイムチャートであ
る。 ３はドロップアウト補償回路、４は復調回路、９はクラ
ンプ回路、１０はＦＶ信号発生回路（擬似垂直同期信号
発生回路）である。

Claims (1)

【特許請求の範囲】
1. １、再生信号の信号欠落部に１Ｈ前の再生信号を置換す
   ることにより信号欠落部を補償するドロップアウト補償
   回路と、擬似垂直同期信号を発生する擬似垂直同期信号
   発生回路と、ドロップアウト補償回路において所定期間
   より長い期間の信号欠落部が検出されると、復調後の再
   生映像信号のノイズをペデスタルレベルにクランプする
   とともに、擬似垂直同期信号発生回路の擬似垂直同期信
   号により上記再生映像信号の垂直同期部をシンクチップ
   レベルにクランプするクランプ回路とを備えたことを特
   徴とする磁気記録再生装置。