JPH0323752Y2 - - Google Patents

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JPH0323752Y2
JPH0323752Y2 JP1986144583U JP14458386U JPH0323752Y2 JP H0323752 Y2 JPH0323752 Y2 JP H0323752Y2 JP 1986144583 U JP1986144583 U JP 1986144583U JP 14458386 U JP14458386 U JP 14458386U JP H0323752 Y2 JPH0323752 Y2 JP H0323752Y2
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sound
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speakers
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【考案の詳細な説明】 〔産業上の利用分野〕 本考案は、コンサートホール等のように広い空
間で聴取する原音響とほぼ同様で自然な聴取感を
得ることができるように、臨場感豊に音響を再生
する再生装置に関し、詳しくは再生装置のスピー
カの取付構造に関する。
〔考案の背景〕
聴取感とそれに関する物理量を対比してみる
と、 臨場感/拡がり感→横方向成分 音の豊さ/音の大きさ→初期反射エネルギー 前方定位感/バランス→前後比 明瞭さ→明瞭度 音の響き→残響時間 音の輝き→高音域/中音域 低音感→低音域/中音域 があり、これらの物理量は、特定の聴取位置にお
ける心理的音響聴取感を評価する上で有効であ
り、その聴取場所を一定とした条件のもとで、音
場の過渡特性、定常特性、指向性のすべてがを網
羅している。
近年、聴覚的に豊かな臨場感を感じさせる試み
としてサラウンドと称されて多種多用な方法が考
えられている。
その主な方法として、音に包まれるような感じ
を与える方法がある。これはスピーカを聴取者の
前方だけでなく、上後方にも設置する方法であ
る。
具体的には、上後方の1つ又は複数個のスピー
カに供給する音響信号を、上記物理量を考慮し
て、例えば前方からの左右の音を遅延させた信
号、或いはその左右の音の差の信号等とし、更に
は上記物理量を組み合わせた信号として再生する
ものである。
従つて、好ましい音響聴取感を得るためには聴
取者の頭部と上記の各スピーカとの位置関係を正
しく設定する必要があり、このような場合、従来
においては、各スピーカを室内の壁や室内に置か
れた台或いはスタンド等に取り付けて配設してい
た。
ところが、聴取者が僅かでも場所を変えての聴
取を望む場合には、その都度各スピーカのの配置
を変える煩雑な作業が余儀無くされるため、簡単
には聴取場所を変えることができなかつた。
〔考案の目的〕
本考案の目的は、三次元的に考慮した音場で聴
取者を包むようにして、音場を再生する音響再生
装置のスピーカを聴取者が望む位置に容易に設定
することを可能とする音響再生装置を提供するこ
とである。
〔考案の構成〕
このために本考案の音響再生装置は、聴取位置
の両側に設置される左右スピーカと、該聴取位置
のほぼ上方乃至上後方に設置され且つ上記左右ス
ピーカに供給される音声信号を少なくもと遅延し
た音声信号を再生する上スピーカとを具備する音
響再生装置であつて、椅子の背もたれ部に下乃至
下前方を向くように上記スピーカを取り付け、上
記椅子の肘当に水平方向に回動するように枢着し
た回動片に上記左右スピーカを取り付け、且つ上
記上スピーカを上記椅子に座る聴取者に対する向
きを調整可能とすると共に、上記左右スピーカを
上記聴取者の耳を略支点として回動するように構
成した。
〔実施例〕 以下、本考案の実施例について説明する。第5
図はその音響再生回路を示す図である。1,1′
はRチヤンネル音声信号、Lチヤンネル音声信号
が入力する入力端子、2,2′はバツフア、3,
3′は制御端子3a,3a′に印加する制御パルス
により遅延時間を調整できる遅延回路である。
また、4,4′はエコー回路であり、一方のエ
コー回路4は、ミキサ41,42、遅延回路4
3、出力レベルを入力レベル以下とするゲイン調
整回路44,45でなり、遅延回路3からの出力
信号とゲイン調整回路45からの信号をミキサ4
2で混合(加算)し、その出力を遅延回路43で
遅延し、その出力をゲイン調整回路44でレベル
調整しその出力をミキサ41で遅延回路3の出力
信号と混合(加算)して出力するもので、上記ゲ
イン調整回路44の出力の一部はゲイン調整回路
45に入力してミキサ42で最初の信号と繰り返
し混合される。
よつて、ゲイン調整回路44,45のゲインを
端子44a,45aに加える制御信号によつて調
整し、また遅延回路43の遅延時間を端子43a
に加えるパルスによつて調整することにより、所
望の残響を付加させることができる。この残響時
間間隔としては、例えば100ms〜数ms程度が好
ましい。他方のエコー回路4′も同様の構成でな
るので、同様の構成要素には同一符号に〓′〓を
附した。なお、遅延回路43,43′の端子43
a,43a′への制御パルスを停止させれば、残響
のない、遅延回路3,3′にて遅延されただけの
音となる。
5はエコー回路4,4′からの出力信号を入力
して周波数特性を調整する音質調整回路であり、
例えば10kHz以上の成分をカツトするように調整
される。なお、音質は音の好みに応じて、カツト
成分を変えるか或いはノーカツトにするように端
子5aへの制御信号により調整しても良い。6は
音質調整回路5から出力する2個の入力信号を適
量割合で減算・加算或いはそのままL,Rの信号
として出力させる加減算回路であり、端子6aか
らの制御信号により切り換えられる。
7はエコー回路4,4′からの出力信号を減算
する(L−R)減算回路、8はその減算回路7か
らの出力信号から7KHz以下の成分を取り出すロ
ーパスフイルタ、9はノイズ除去回路である。
VR1〜VR5は連動した音量調整用の可変抵
抗であり、VR1はサイドのLスピーカ10用、
VR2はサイドのRスピーカ10′用、VR3はサ
ラウンドのセンタースピーカ12用、VR4はサ
ラウンドのLスピーカ13用、VR5はサラウン
ドのRスピーカ14用である(第2図参照)。
なお、上記した遅延回路3,3′,43,4
3′については、これをBBD(バケツト・ブリゲ
ード・デバイス)で構成することもできるが、
CCD(チヤージ・カップルド・デバイス)を使用
することも可能である。ただし、このCCDを使
用する場合は、例えばバツフア2,2′以後の入
力信号を高周波で変調してこれをCCDで遅延さ
せ、その後に例えば回路4,5,7以前の回路に
て低周波成分に復調させる必要がある。
第1図乃至第3図において、20は椅子を示
し、この椅子20には、上記した回路構成部分を
構成した装置21が右側の肘当20aに取り付け
られ、背もたれ部20bの左右側面部にパイプで
なるスピーカ保持具22の両端部が取付具23,
23′により取り付けられている。
そして、取付具23,23′の上部分に、サラ
ウンド用のセンタースピーカ12、Lスピーカ1
3及びRスピーカ14をそれらの放音方向が下方
向となるように装填したキヤビネツト24が、矢
印A方向に回動可能に取り付けられている。ま
た、スピーカ保持具22は矢印B方向、つまり上
下方向にも移動可能となつている。
上記キヤビネツト24は、より詳しくは、椅子
20に座る聴取者の耳を中心としてそのほぼ上方
から後ろのゾーン内に位置し、且つ各スピーカ1
2〜14からの放音が聴取者の頭の上方から或い
は上後方からその聴取者に向かうように設置され
る。
25,25′は上記肘当20aの下面に枢着さ
れ、垂直方向に回動可能に取り付けられた回動片
で、それぞれの先端にサイドスピーカ10,1
0′が、矢印C,C′方向(水平方向)に回動可能
に取り付けられている。該サイドスピーカ10,
10′は、第4図に示すように、その前面の周囲
を庇状に囲うケース26,26′内に収納されて
いる。
さて、入力端子1,1′に印加したR,Lチヤ
ンネルの音声信号は、そのまま可変抵抗VR1,
VR2に入力して、サイドスピーカ10,10′
によつて再生され、これにより従来のステレオ再
生が行われる。
また、遅延回路3,3′に入力した音声信号は
そこで遅延されてから、エコー回路4,4′に入
力する。このとき、遅延回路3,3′の遅延時間
に相違を持たせることもできる。
エコー回路4においては、最初の到来した音信
号がミキサ42、遅延回路43、ゲイン調整回路
44を経由してミキサ41で遅延回路43で設定
した遅延時間経過後の音信号と混合され、よつて
上記音信号の1発目のエコーはオリジナルに比べ
てゲイン調整回路44でのみ減衰をうけたエコー
となる。2発目のエコーは別のゲイン調整回路4
5に入つてからミキサ42、遅延回路43、ゲイ
ン調整回路44を経由してミキサ41に至るの
で、1発目の信号に比較して更に時間遅延され大
きく減衰もされる。3発目、4発目となればより
遅延、減衰が大きくなる。そして、この作用が複
雑に行われるので、所望のエコーを付加させるこ
とができるようになる。そして、遅延回路43の
遅延時間設定、ゲイン調整回路44,45のゲイ
ン設定を適宜行なうことにより、実際のホールに
合わせた反響音を実現できるようになる。以上
は、他方のエコー回路4′についても同様である。
なお、エコー回路4,4′は、1回だけ遅延さ
せる回路でも良い。この場合は、回路42,45
を省略するか、或いは制御端子45aへの制御信
号により回路45の出力をほぼ雰にすれば良い。
また、エコーが必要ない場合は、回路44の制御
端子44aへの制御信号により、回路44のゲイ
ンを雰とすれば良い。これらは他方のエコー回路
4′についても同様に行なう必要がある。
減算回路7からノイズ除去回路9にかけての回
路は、L−Rの信号を処理している。ここでは、
エコー回路4,4′からの出力信号の内のLチヤ
ンネル成分とRチヤンネル成分の同相成分を相殺
し、実際のホールでは壁等からの反響音について
高音成分が大きく減殺されるので、それに見合う
ように高域成分をローパスフイルタ8でカツトし
てノイズ除去回路9でノイズ成分を除去した成分
をサラウンドのセンタスピーカ12から再生させ
ている。よつて、このセンタスピーカ12から
は、複雑な残響音が再生され、これはホール等に
おける背面や上面の壁等で反射した複数の音がマ
ルチパスでミツクスした残響音に擬似の音とな
る。
音質調整回路5では、エコー回路4,4′から
の出力信号の高域成分を減衰、例えば10KHz以上
の成分、或いは他の周波数以上の成分をカツトし
て、或いは何等カツトせず加減算回路6に送出す
る。この加減算回路6の2個の出力には、αL−
βR、αR−βLのように両チヤンネルの信号成分の
適量を減算した信号が得られる。α,βは係数で
あり、α≦1、β≦1である。よつて、α=1、
β=0の場合は、L,Rの信号成分が分離して得
られ、またα=0、β=1の場合は−L、−Rの
ようにチヤンネルが反転した信号成分が分離して
得られる。
以上のサラウンド側のスピーカ12〜14によ
り、サイドからのLチヤンネル音声、Rチヤンネ
ル音声がホールで反響して位相的、時間的、レベ
ル的、経路的、周波数的に各種変形を受けた間接
音に擬似の音声として再生される。
そして、サラウンドのスピーカ12〜14は、
その設置位置が頭当て20cの上方乃至上後方と
なるので、サイドのスピーカ10,10′から放
音される音の進行方向と、サラウンドのスピーカ
12〜14から放音される音の進行方向とが、頭
当て20cの部分或いはその近傍でほぼ直交する
ように交差する。よつて、その椅子20に座つて
頭当て20cに頭部を当てた聴取者に対しては、
その頭部において三次元的な音場が形成され、そ
の音場はコンサートホール等において発生する原
音場と同様な自然に聞こえる再生音場となり、サ
ラウンド効果が極めて良好となる。
そして、再生音場は椅子20を移動させること
により任意の場所に移動させることが可能とな
る。
〔考案の効果〕
以上から本考案によれば、コンサートホール等
における原音場と極めて近い自然に聞こえる音場
を他人に迷惑をかけずに耳の近傍のパーソナルな
ゾーンで発生させることができるという特徴があ
り、その音場を聴取者が望む位置に容易に設定す
ることが可能となる。
【図面の簡単な説明】
第1図は本実施例の椅子の斜視図、第2図はそ
の椅子の一部断面図、第3図は同様の一部平面
図、第4図はサイドスピーカの断面図、第5図は
本実施例の音響再生回路図である。 1,1′……入力端子、2,2′……バツフア、
3,3′……遅延回路、4,4′……エコー回路、
5……音質調整回路、6……加減算回路、8……
ローパスフイルタ、9……ノイズ除去回路、1
0,10′……サイドスピーカ、12〜14……
サラウンド用スピーカ、20……椅子、22……
スピーカ保持具、25……回動片。

Claims (1)

  1. 【実用新案登録請求の範囲】 (1) 聴取位置の両側に設置される左右スピーカ
    と、該聴取位置のほぼ上方乃至上後方に設置さ
    れ且つ上記左右スピーカに供給される音声信号
    を少なくもと遅延した音声信号を再生する上ス
    ピーカとを具備する音響再生装置であつて、 椅子の背もたれ部に下乃至下前方を向くよう
    に上記上スピーカを取り付け、上記椅子の肘当
    に水平方向に回動するように枢着した回動片に
    上記左右スピーカを取り付け、且つ上記上スピ
    ーカを上記椅子に座る聴取者に対する向きを調
    整可能とする共に、上記左右スピーカを上記聴
    取者の耳を略支点として回動するようにしたこ
    とを特徴とする音響再生装置。 (2) 上記回動片が、ほぼコ字状のパイプでなり、
    その枢着部の軸方向と上記左右スピーカの取付
    部の位置がずらされて形成されていることを特
    徴とする実用新案登録請求の範囲第1項記載の
    音響再生装置。 (3) 上記左右スピーカが、その前面周部を庇状に
    囲うケース内に収納されて、放出する音の広が
    りが抑制されるようしたことを特徴とする実用
    新案登録請求の範囲第1項又は第2項記載の音
    響再生装置。
JP1986144583U 1986-09-20 1986-09-20 Expired JPH0323752Y2 (ja)

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JPS6352381U JPS6352381U (ja) 1988-04-08
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JP2010124251A (ja) * 2008-11-19 2010-06-03 Kenwood Corp オーディオ装置、音響再生方法

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