JPH03236856A - 血液用熱交換器 - Google Patents

血液用熱交換器

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JPH03236856A
JPH03236856A JP2212669A JP21266990A JPH03236856A JP H03236856 A JPH03236856 A JP H03236856A JP 2212669 A JP2212669 A JP 2212669A JP 21266990 A JP21266990 A JP 21266990A JP H03236856 A JPH03236856 A JP H03236856A
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Hiroaki Oshiyama
押山 広明
Atsuhiko Nogawa
淳彦 野川
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Terumo Corp
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Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 [産業上の利用分野] 本発明は、血液用熱交換器に関するものである。詳しく
は、細管の外部に血液を流通させて、細管内部に熱交換
用媒体を流通させて、手術等において、患者の血液を一
定温度に保持あるいは冷却または復温するための血液用
熱交換器に関するものである。
[先行技術] 従来より、熱交換器として、内部に熱交換用管体(例え
ば、多数の熱交換用細管、またはコイル状の管体)を収
納したものがある。
そして、従来においては、細管内に血族を流通させ、細
管とハウジングの間に熱交換用の媒体を流通させるもの
が一般的であった(特開昭55−134297号公報)
。最近では、細管の内部に熱交換用媒体を流通させ、細
管とハウジングとの間に血液を流通させるものが考えら
れるようになった(実開昭61−124638号公報)
[発明が解決しようとする問題点] そこで、上記の特開昭55−134297号公報に示さ
れている熱交換器の一部断面図を第7図に示す。
この熱交換器では、ハウジング50の端部に熱交換用細
管51を隔壁52により固着し、その隔壁52の外方に
流体ポート54を有するキャップ56か、ハウジング5
0の端部に螺合により取り付けられている。しかし、キ
ャンプ56をハウジング50に螺合により取り付けると
、キャップ50に設けられた流体ポート54を任意の希
望する位置とすることができない場合があり、このため
ポートに回路等を取り付けるのが困難な場合があった。
また、実開昭61−1246:(8号公報に示されてい
る熱交換器では、ハウジングに角筒状のハウジングを用
いている。そして、ハウジングの端部に取り付けられる
熱交換用媒体導入ポートおよび排出ポートを有し、媒体
流入室および媒体流出室を形成するキャップの形状も角
筒状となり、このため上記のような螺合によりキャップ
のハウジングの端部に取り付けることができず、接着剤
などを用いて固着している。しかし、角筒状キャップの
角部を岐密に固着することが容易でなく、熱交換用媒体
が流出するおそれがあった。
[問題点を解決するための手段〕 そこで、本発明の目的は、熱交換用媒体導入ポートおよ
び排出ポートを任意の位置にあらかしめ設定することが
でき、さらに隔壁の外方に形成される媒体流入室および
媒体流出室と隔壁とを確実に液密に維持することができ
る血液用熱交換器を提供することにある。
上記目的を達成するものは、一端部に設けられた熱交換
用媒体導入ポートと他端部に設けられた熱交換用媒体排
出ポートと該媒体導入ポートと媒体排出ポートとの間の
位置に設けられた血液流入ポートおよび血液流出ポート
とを有する一体戎形された略円筒状ハウジングと、該略
円筒状ハウジング内に収納された多数の熱交換用細管と
、該細管の両端部を前記筒状ハウジングに液密に固着し
、該ハウジング内を前記血液流出ポートおよび血液流入
ポートと連通ずる血液室、ならびに前記媒体導入ポート
および媒体排出ポートと連通し前記管体内により形成さ
れる熱交換用媒体室とに区画する隔壁と、前記ハウジン
グの両端部を封止する封止部材とからなり、前記媒体導
入ポートは、前記ハウジングの略接線方向に設けられて
いる血液用熱交換器である。
そして、前記ハウジングの前記血液流入ポートが位置す
る付近には、前記細管が存在しない空間を有しているこ
とが好ましい。また、前記ハウジングの前記血液流出ポ
ートが位置する付近には、前記細管が存在しない空間を
有していることが好ましい。さらに、前記隔壁は、ボッ
ティング剤により形成されていることが好ましい。さら
に、前記隔壁は、前記細管の端部を把持する多孔プレー
トと、該多孔プレートと前記細管とを液密に固着するポ
ツティング剤とからなることが好ましい。さらに、前記
多孔プレートは、一端の内径が前記細管の外径より大き
く、他端の内径か該細管の外径より小さく形成された多
数の孔を有するものであることが好ましい。
そして、前記媒体排出ポートは、ハウジングの中心より
所定角ハウジングの内面側に向いた方向に取り付けられ
ているものであることが好ましい。さらに、前記媒体排
出ポートは、ハウジングの外面の略接線方向に取り付け
られていることが好ましい。
本発明の血液用熱交換器を第1図ないし第4図に示す実
施例を用いて詳細に説明する。
本発明の熱交換器1は、一端部に設けられた熱交換用媒
体導入ポート8と他端部に設けられた熱交換用媒体排出
ポート9と媒体導入ポート8と媒体排出ポート9との間
の位置に設けられた血液流入ポート6および血液流出ボ
ー)7a7bとを有する一体成形された略円筒状ハウジ
ング2と、筒状ハウジング2内に収納された多数の熱交
換用細管3と、細管3の両端部を筒状ハウジング2に液
密に固着し、ハウジング2内を血液流出ボート6および
血液流入ポート7と連通する血液室12と、媒体導入ポ
ート8および媒体排出ボート9と連通し管体3内により
形成される熱交換用媒体室13とに区画する隔壁4゜5
と、ハウジング2の両端部を封止する封止部材10.1
1とからなり、さらに媒体導入ポート8は、ハウジング
2の略接線方向に設けられているものである。
そこで、第1図に示す本発明の熱交換器の一実施例を用
いてより詳細に説明する。
第1図は、本発明の熱交換器の一部断面図であり、第2
図は、第1図の熱交換器のX−X線断面図である。
熱交換器1の略円筒状ハウジング2は、その内部に多数
の熱交換用細管3を収納している。
ハウジング2の形状は、好ましくは、円筒状である。ま
た、ハウジング2に用いられる材料としては、ポリカー
ボネート、アクリル・スチレン共重合体、アクリル・ブ
チレン・スチレン共重合体など種々のものが使用できる
。そして、そして、筒状ハウジング2の側壁下部に血液
流入ポート6が設けられており、また、ハウジング2の
側壁上部に2つの血液流出ボー1−7a。
7bが設けられている。特に、第1図に示すものでは、
血液流入ポート6を右下部に設けている。尚、血液流入
ポートは、ハウジング2の中心部の下部に設けてもよい
。そして、血液流出ボート7 a、7 bは左右上部に
設けられている。
このようにハウジング2の両端部にそれぞれ設けること
により、血液流出ポート部分での圧力損失を減少するこ
とができ、血液を容易に流出させることができ好ましい
。また、このような形状のものに限らず、血液流出ボー
トを1つのみとしてもよく、さらに血液流入ポートおよ
び流出ポートの位置も例えばハウジングの中心に設けて
もよい。
そして、第1図に示す実施例では、血液流入ポート6は
、ハウジング2の中心より所定角ハウジングの内面側に
向いた方向に取り付けられており、より具体的に示すと
ハウジング2の外面の略接線方向に取り付けられている
。また、同様に、血液流出ボー) 7 a、7 bも、
ハウジングの中心より所定角ハウジング2の内面側に向
いた方向、具体的には、ハウジング外面の略接線方向に
取り付けられている。このような形状とすることにより
、血液流出ボートおよび血液流入ポートのハウジング2
内における開口端面が広くなり好ましい。また、このよ
うな形状のものに限られず、血液流出ボートおよび血液
流入ポートを、例えばハウジング2の中心を向いたもの
としてもよい。
さらに、血液流出ポー) 7 a、7 bは、前記血液
流入ポート6の方向とほぼ並行に、かつ反対方向に設け
られていることが好ましい。血液流出ポートと連結され
る血液回路、人工肺等の取り付けにおいて、血液流入ポ
ートが邪魔とならず容易に行うことができるからである
熱交換用細管3としては、熱伝導率の高い金属管(例え
ば、スレンレス管、アルミ管、鋼管)であり、内径0.
5〜101N、好ましくは1〜5Rj+のものを、約1
0本〜tooo本好ましくは約20本〜50本をハウジ
ング内に収納している。そして、細管3は、ハウジング
2の軸方向に並行に収納されており、この結果血液流入
ポートより流入した血液が、この細管3を横切るように
流れることになる。そして、細管3は、第2図に示すよ
うに、隣合う細管と一定距離離間しており、この距離と
しては、細管の外径、ノ翫つジングの内径などにより変
わるが、0.5〜lO■、好ましくは1〜5mx程度で
ある。
また、ハウジング2内の血液流入ポートが位置する付近
には、細管3が存在しない空間20を有している。この
空間は、血液チャンバーを形成するものであり、この空
間20を設けることにより、この空間部分は流入抵抗が
低い部分を形成し、このため、ハウジング2内に流入し
た血液は、この空間20全体に流入し、細管3の幅全体
の血液流を形成した後、細管3の東向に流入するように
なる。よって、細管3の長さ全体に血液流を形成するこ
とができ、熱交換効率を向上させることができる。
また、同様に、ハウジング2内の血液流出ポートが位置
する付近には、細管3が存在しない空間20を有してい
る。この空間は、血液チャンバーを形成し、ハウジング
内を流れてきた血液が、−時的にこの空間に流入したの
ち、順次流出するようになるため、ハウジング内におい
て循環して、流出しない血液流の形成を防止することが
できる。
また、細管はハウジング内に、第2図に示すように血液
流入ポートの方向(矢印A)と一定の角度を持った方向
(矢印B)に平行に層状に並べられており、さらに、細
管が形成する層は、接する上下の層と細管の位置がずれ
て設けられており、この結果、下方から流入する血液流
は、下方にある細管の細管間を通過し、その上にある細
管に当接したのち、細管間を通過し、これを繰り返して
上方へ流れていくようになっている。細管3が形成する
層は、例えば、ハウジングの断面において血液流入ポー
トと血液流出ポートとを結ぶ線とほぼ直行に並べてもよ
い。
そして、熱交換用細管3の両端部は、ハウジング2に隔
壁4.5により液密に固着されている。隔壁4.5は、
高分子ボッティング剤(例えば、ポリウレタン、シリコ
ーンゴム)などが用いられる。そして、上記熱交換用細
管3と、隔壁4,5とにより、筒状ハウジング2内は血
液室12と熱交換用媒体室13に区画される。
さらに、隔壁4を越えたハウジング2の側壁の一端部付
近には、熱交換用媒体導入ポート8が一体に設けられて
おり、また隔壁5を越えたハウジング2の側壁の他端部
付近には、熱交換用媒体排出ポート9が一体に設けられ
ている。熱交換用媒体導入ポート8は媒体流入室14を
介して、熱交換用細管3内部と連通している。同様に、
熱交換用媒体排出ポート9は、媒体流出室15を介して
細管3の内部と連通している。
そして、上記のように、ハウジング2の側壁に媒体導入
ポートを設けたので、媒体導入ポートより流入する媒体
の流入方向が、細管3の方向と平行でなくなるため、細
管束の一部分に媒体導入ポートより流入する媒体が直接
流入する部分が形成されにくくなり、細管束全体に媒体
が流入するようになる。さらに、媒体導入ポート8は、
第1図に示すようにハウジングの中心より所定角ハウジ
ングの内面側に向いた方向、具体的には、媒体導入ポー
ト8は、ハウジングの外面の接線とほぼ平行となるよう
に設けられている。このようにすることにより、熱交換
用媒体を、熱交換用媒体流入室13にその周縁より回転
流として流入することができ、このため、隔壁4の周縁
にある細管3に確実に媒体を流入させることができる。
そして、媒体排出ポート9も、ハウジングの中心より所
定角ハウジングの内面側に向いた方向に取り付けられて
るものであってもよく、例えば、前記媒体排出ポートは
、ハウジングの外面の接線とほぼ平行となるように設け
られていてもよい。
そして、ハウジング2の一端部には、封止部材lOが設
けられており、同様にハウジング2の他端部にも封止部
材11が設けられており、ハウジング2の端部を液密に
密封している。
封止部材io、ttは、例えば、ポリカーボネート、ア
クリル・スチレン共重合体、アクリル・ブチル・スチレ
ン共重合体などを用いて、ハウジング2の端部の内面形
状とほぼ等しい外面形状を有する円盤状のものであり、
この封止部材10.11は、接着剤、溶剤を用いた接着
、高周波、超音波、誘導加熱などを用いた融着によりハ
ウジング2の端部にそれぞれ液密に固着されている。
次に、第3図に示す本発明の血液用熱交換器の実施例に
ついて説明する。
第3図に示すものと、第1図および第2図に示したもの
との相異点は、隔壁4.5の構成にある。同一部位は同
一番号を用いて説明する。
第4図は、第3図の熱交換器の隔壁部分の拡大断面図で
ある。
熱交換器1の略円筒状ハウジング2は、その内部に多数
の熱交換用細管3を収納しており、筒状ハウジング2お
よび細管3については、上述のものと同じである。
この実施例では、隔壁4.5は、多孔プレート40、4
8およびポツティング剤45.46により形成されてい
る。第4図を用いて具体的に説明すると、多孔プレート
40は、一端の内径が細管3の外径より大きく、他端の
内径が細管3の外径より小さい多数の孔を有しており、
第4図のものでは、多孔プレート40は、その肉厚の途
中より孔の内径が細管3の外径より小さくなっている孔
を有しており、この孔に細管3の端部が挿入されている
。さらに、多孔プレート40は、細管分散板44と多孔
プレート40とを離間させるためのリブ42を複数(少
なくとも2つ)有している。
細管分散板44は、細管3の束形状を形成するためのも
のであり、細管3が挿入可能な多数の孔を有している。
必ずしも、細管分散板およびリブを設けなくてもよいが
、設けた方が細管3をより均一に分散させることができ
る。そして、ポツティング剤45により、多孔プレート
40と細管3とは液密に固着され、多孔プレート40と
ハウジング2も岐密に固着されている。さらに、細管分
散板44は、このポツティング剤45内部に埋没してい
る。このように、ポツティング剤45の内部に埋没させ
ることにより、血液と分散板とが接触することを防止で
き好ましい。また、隔壁5側も同様に形成されている。
次に、第1図に示した本発明の血液用熱交換器の製造方
法について第5図を参照して説明する。第5図は、本発
明の熱交換器の製造方法の一工程を示す図である。
本発明の製造方法は、両端部に設けられた熱交換用媒体
ポート8,9を有し媒体ポート8,9間の位置に血液流
入ポート6および血液流出ポー) 7 a、7 bとを
有する略円筒状ハウジング2を成形し、筒状ハウジング
2の一端部にある媒体ポート(例えば媒体導入ポート8
)と血液ポート(例えば血液流出ポート7a)との間の
位置に第1のシール用部材を装着し、筒状ノ\ウジング
2の他端部より筒状ハウジング2内に、熱交換用細管の
挿入のための多数の孔部を有する細管分散具61および
多数の熱交換用細管3を挿入し、筒状ハウジング2の他
端部にある媒体ポート(例えば媒体排出ポート9)と前
記血液ポート(例えば血液流入ポート6または血液流出
ポート7b)との間の位置に第2のシール用部材を装着
し、熱交換用細管3の各端部を閉塞した状態にて、筒状
ハウジング2の一端部側の血液ポート(例えば、血液流
出ポート7a)および他端側の血液ポート(例えば、血
液流入ポート6または血液流出ポート7b)よりポツテ
ィング剤を注入し、熱交換用細管3の両端部を簡状ハウ
ジング2に固着する隔壁4,5を形成し、第1のシール
用部材および第2のシール用部材を除去する工程と、筒
状ハウジング2の両端に封止部材10.11を取り付け
る工程とを有するものである。具体的に説明すると、ハ
ウジング2を成形後、ハウジング2の一端部(例えば媒
体導入ポート8と血液流出ポート7a)との間の位置で
あって、媒体ポートに近い位置に、シール用部材を装着
し、ハウジング2の一端部を封止する。第1のシール用
部材は、後述する第2のシール用部材間が押圧されるこ
とにより、熱交換用細管3の各端部を閉塞させるもので
ある。
シール用部材としては、上記位置のハウジング2の断面
形状を有するシール用弾性部材60(例エバ、シリコー
ンゴムシート、ポリウレタンゴムシート、ラテックスゴ
ムシートなどのゴムシート)と、このシール用弾性部材
60を保持する組立保持具70とからなることが好まし
い。なお、シール用弾性部材60が、後にハウジング2
内に注入されるポツティング剤と接着しないようにする
ことが必要である。例えば、ポツティング剤とシール用
弾性部材との材質が接着性を有しないものを用いる(例
えば、シール用弾性部材としシリコーンゴムシート、ポ
ツティング剤としてポリウレタン、また、ポツティング
剤としてシリコンゴム、シール用弾性部材としてポリウ
レタン)か、両者の材質に接着性がある場合は、シール
用弾性部材60のハウジング2の内面側の面に両者の接
着性を疎外する樹脂(例えば、シリコーンオイルなどの
オイル)をコーティングすることなどが考えられる。第
5図および第1図に示すようにハウジング2の端部は、
媒体ポート8,9に近い位置より端部方向に拡径してい
る。この拡径部分64にシール用弾性部材60が装着さ
れ、ハウジング2の端部を封止する。
そして、シール用弾性部材60の移動は、組立保持具7
0にて防止されている。
その後、ハウジング2を上記保持具70が設けられてい
る方を下方にして立て、ハウジング2内に細管分散具6
1を挿入する。細管分散具61は、細管3の車形状を形
成するためのものであり、細管3が挿入可能な多数の孔
部を有している。
第5図に示すものでは、細管分散具61は、細管3の車
形状と同じ形状に形成された多数の孔部を有するプレー
ト72と、このプレート72のそれぞれの孔部内に端部
が挿入された多数のバイブ74からなり、パイプ74は
プレート72に固着されている。そして、バイブ74の
内径は、細管3の内径より若干大きく、バイブ74内部
に細管3を挿入できる径を有している。また、プレート
72の最大部分の外径は、ハウジング2の中間部分の内
径より大きくかっ拡径部分66より小さく形成されてお
り、ハウジング2に挿入したとき、第5図に示すように
拡径部分66に吊り下がるようになっている。また、パ
イプ74の長さは、細管分散具61をハウジング2に挿
入したとき、(プレート72により拡径部分66に吊り
下げられたとき)下方に位置する血液流出ポート7aに
到達しない長さに調整されている。これは、血液流出ポ
ート7aより後に注入されるポツティング剤により、細
管分散具61のパイプ74が固着されるのを防止するた
めである。上記のような、バイブを用いた細管分散具を
用いることにより、細管束を目的とする形状に確実に分
散させることができる。また、パイプを用いたことによ
り、細管3と細管分散具61との接触部分が多く、細管
3の分散状態を確実に保持できるので、ポツティング剤
注入時において、ポツティング剤により細管3の分散状
態が乱されるおそれがない。
そして、細管分散具61を挿入した後、分散具61のプ
レート72の孔部に挿入されているパイプ74内に細管
3を挿入する。挿入された細管3は、下端部がバイブ7
4の先端部より突出し、細管3の先端は、シール用弾性
部材60に当接する。また、細管3の上端は、ハウジン
グ2の拡径部分65付近となるような長さを有している
。そして、第2のシール用部材を上方より、ハウジング
2の拡径部分65に装着し、ハウジング2の他端部を封
止する。シール用部材は、第1のシール用部材と同様に
、上記位置のハウジング2の断面形状を有するシール用
弾性部材62と、このシール用弾性部材62を保持する
組立保持具72とからなることが好ましい。シール用弾
性部材としては、上記のものが好適に使用できる。そし
て、組立保持具72を上方よりを押圧することにより、
シール用弾性部材60.62により細管3の各端部は閉
塞される。上記説明では、ソール用弾性部材62を設け
た場合について、説明したが、熱交換用細管3のポツテ
ィング剤により固着される側の端部が閉塞されればよく
、この時点では、必ずしも設けなくてもよい。その後、
血液流出ポート7aより、ボッティング剤を注入し、固
化させた後、上方の組立保持具72、シール用弾性部材
62および細管分散具61を取り外し、さらに、また、
ハウジング2の拡径部分65にシール用弾性部材62を
装着し、ハウジング2の他端を閉塞し、シール用弾性部
材62を組立保持具72にて保持した後、ハウジング2
を反転させ、組立保持具70を上方より押圧し、細管3
の端部を閉塞した状態にて、上記と同様に、血液流出ポ
ート7b(または、血液流入ポート6)より、ポツティ
ング剤を注入し、固化させた後、ハウジング2の両端部
に取り付けられている組立保持具70、72およびシー
ル用弾性部材60.62を取り外すことにより、隔壁4
.5が形成される。
上記の方法では、細管分散具を除去する方法を用いたの
で、細管分散具61を挿入した側においても、確実かつ
容易にボッティング剤を注入することができる。また、
細管3の両端をシール用弾性部材60.62により保持
したので、細管3のそれぞれに若干の長さの相違があっ
ても、シール用弾性部材がそれを吸収するため、細管3
内にポツティング剤が流入することを防止できる。
そして、ハウジング2の両端部には、ハウジング2の両
端の断面形状と等しい形状を有する封止部材to、 1
1が、液密に固着される。封止部材の固着は、接着剤を
用いた接着、または高周波、超音波さらには誘導加熱法
を用いた融着などにより行われる。
上記説明において、シール用部材として、シール用弾性
部材60.62と、組立保持具70.72を用いた場合
について説明したが、シール用弾性部材と組立保持具を
一体に形成したシール用部材を用いてもよい。
そして、筒状ハウジング2の他端部より筒状ハウジング
2内に、熱交換用細管の挿入のための多数の孔部を有す
る細管分散具および多数の熱交換用細管の挿入は、ハウ
ジングを横にした状態にて行ってもよい。ハウジングを
立てた状態にて行う方が、細管の挿入が容易であり好ま
しい。また、筒状ハウジング2の他端部より筒状ハウジ
ング2内に、熱交換用細管の挿入のための多数の孔部を
有する細管分散具および多数の熱交換用細管の挿入は、
例えば、細管分散具61内に細管3が挿入された状態に
て、ハウジング2内に挿入してもよい。また、隔壁の形
成は、例えば、熱交換用細管3の各端部を保持した状態
にて、ハウジング2を回転させながら、筒状ハウジング
2の一端部側の血液ポートよりポツティング剤を遠心注
入し固化させ、同様に他端側についても行うものでもよ
く、またハウジングの中心部分にてハウジングを回転さ
せながら両端部の血液ポートより同時にポツティング剤
を遠心注入し固化させるものでもよい。
また、ハウジング2の両端に封止部材10.11を取り
付ける工程は、例えば、第1のシール用部材または第2
のシール用部材のいずれかを除去し、除去された側の端
部に封止部材を取り付けた後、他方のシール用部材を除
去し、除去された側の端部に封止部材を取り付けるもの
であってもよい。
また、上記説明では、細管分散具を除去する方法につい
て説明したが、例えば、細管分散具61として、ハウジ
ング内に存在しても、熱交換器の使用において問題とな
らないようなものであれば、必ずしも除去しなくてもよ
い。そのような、細管分散具61としては、例えば、第
6図に示すような、ステンレスなどの金属、合成樹脂な
どにより形成されたプレートが考えられる。
この細管分散具61は、細管3の挿入可能な多数の孔部
を有するプレート部とこのプレート部より下方に延びる
複数(少なくとも3つの)の足部とを有しており、また
プレート部は、その側部が下方にポツティング剤が移行
するように切り欠かれている。このような細管分散具を
用いて、血液ポートよりポツティング剤を流入すると、
細管分散具61は、ボッティング剤により形成される隔
壁5中に埋没するため、熱交換器使用時において何等問
題とならない。
[発明の具体的作用] 本発明の血液用熱交換器の作用を、第1図に示した実施
例を用いて説明する。
本発明の熱交換器は、体外循環回路中に設けられ、熱交
換器の血液流入ポート6から流入した血液はハウジング
2と熱交換用細管3との間により形成された血液室12
を通り、また、熱交換用媒体は、媒体導入ポート8より
媒体流入室14内に流入した後、熱交換用細管3内を流
通する。特に、媒体導入ポート8が、ハウジング2に一
体に形成されているので、隔壁4とハウジング2との間
より熱交換用媒体が流出することがない。そして、血液
は、熱交換用細管3に接触し、細管内を流れる媒体の温
度により加温あるいは冷却される。細管3の内部を流通
した媒体は、媒体流出室15に流入し、媒体排出ポート
9より排出される。そして、媒体導入ポート8と同様に
、媒体排出ポート9が、ハウジング2に一体に形成され
ているので、隔壁5とハウジング2との間より熱交換用
媒体が流出することがない。そして、細管3の束外部を
流れた血液は、血液流出ポート7 a、7 bより流出
する。
[発明の具体的効果] 本発明の熱交換器は、−m部に設けられた熱交換用媒体
導入ポートと他端部に設けられた熱交換用媒体排出ポー
トと該媒体導入ポートと媒体排出ポートとの間の位置に
設けられた血液流入ポートおよび血液流出ポートとを有
する一体戊形された略円筒状ハウジングと、該略円筒状
ハウジング内に収納された多数の熱交換用細管と、該細
管の両端部を前記筒状ハウジングに液密に固着し、該ハ
ウジング内を前記血液流出ポートおよび血液流入ポート
と連通する血液室、ならびに前記媒体導入ポートおよび
媒体排出ポートと連通し前記管体内により形成される熱
交換用媒体室とに区画する隔壁と、前記ハウジングの両
端部を封止する封止部材とからなり、前記媒体導入ポー
トは、前記ハウジングの略接線方向に設けられているも
のであり、特に、媒体導入ポートおよび媒体排出ポート
をハウジングに一体に形成したので、熱交換用媒体導入
ポートおよび排出ポートをハウジングの形成時に、回路
等を取り付は容易なハウジングの任意の位置にあらかじ
め設定することができ、さらに、細管とハウジング内 ハウジングとの間を確実に液密に維持することができ、
隔壁とハウジングとの間より熱交換用媒体が流出するこ
とを防止できる。さらに、ハウジングの側壁に媒体導入
ポートを設けたので、媒体導入ポートより流入する媒体
の流入方向が、細管の方向と平行でなくなるため、細管
束の一部分に媒体導入ポートより流入する媒体が直接流
入する部分が形成されにくくなり、細管束全体に媒体が
流入するようになる。さらに、媒体導入ポートは、ハウ
ジングの外面の接線とほぼ平行となるように設けられて
いるので、熱交換用媒体を、熱交換用媒体流入室にその
周縁より回転流として流入することができ、このため、
隔壁の周縁にある細管内に確実に媒体を流入させること
ができる。
【図面の簡単な説明】
第1図は、本発明の一実施例の血液用熱交換器の一部破
断側面図、第2図は、第1図に示した血液用熱交換器の
X−X線断面図、第3図は、本発明の他の実施例の血液
用熱交換器を示す断面図、第4図は、第3図に示した血
液用熱交換器の隔壁部分を示す拡大断面図、第5図は、
本発明の熱交換器の製造方法の一実施例の一工程を示す
図、第6図は、本発明の熱交換器の他の実施例の隔壁部
分を示す拡大断面図、 第7図は、 従来の熱交換器の断面図である。 1・・・血液用熱交換器、  2・・・ハウジング、3
・・・熱交換用細管、  4・・・隔壁、5・・・リブ
、       6・・・血液流入ポート、7・・・血
液流出ボート、 8・・・熱交換用媒体導入ポート、 9・・・熱交換用媒体排出ボート 60、62・・・・・シール用弾性部材、61・・・・
・細管分散具、 70.72・・・・・組立保持具、メ 5 σ −37・ る 図

Claims (8)

    【特許請求の範囲】
  1. (1)一端部に設けられた熱交換用媒体導入ポートと他
    端部に設けられた熱交換用媒体排出ポートと該媒体導入
    ポートと媒体排出ポートとの間の位置に設けられた血液
    流入ポートおよび血液流出ポートとを有する一体成形さ
    れた略円筒状ハウジングと、該略円筒状ハウジング内に
    収納された多数の熱交換用細管と、該細管の両端部を前
    記筒状ハウジングに液密に固着し、該ハウジング内を前
    記血液流出ポートおよび血液流入ポートと連通する血液
    室、ならびに前記媒体導入ポートおよび媒体排出ポート
    と連通し前記管体内により形成される熱交換用媒体室と
    に区画する隔壁と、前記ハウジングの両端部を封止する
    封止部材とからなり、前記媒体導入ポートは、前記ハウ
    ジングの略接線方向に設けられていることを特徴とする
    血液用熱交換器。
  2. (2)前記ハウジングの前記血液流入ポートが位置する
    付近には、前記細管が存在しない空間を有している特許
    請求の範囲第1項に記載の血液用熱交換器。
  3. (3)前記ハウジングの前記血液流出ポートが位置する
    付近には、前記細管が存在しない空間を有している特許
    請求の範囲第1項または第2項に記載の血液用熱交換器
  4. (4)前記隔壁は、ポッティング剤により形成されてい
    る特許請求の範囲第1項ないし第3項のいずれかに記載
    の血液用熱交換器。
  5. (5)前記隔壁は、前記細管の端部を把持する多孔プレ
    ートと、該多孔プレートと前記細管とを液密に固着する
    ポッティング剤とからなる特許請求の範囲第1項ないし
    第3項のいずれかに記載の血液用熱交換器。
  6. (6)前記多孔プレートは、一端の内径が前記細管の外
    径より大きく、他端の内径が該細管の外径より小さく形
    成された多数の孔を有するものである特許請求の範囲第
    5項に記載の血液用熱交換器。
  7. (7)前記媒体排出ポートは、ハウジングの中心より所
    定角ハウジングの内面側に向いた方向に取り付けられて
    いるものである特許請求の範囲第1項ないし第6項のい
    ずれかに記載の血液用熱交換器。
  8. (8)前記媒体排出ポートは、ハウジングの外面の略接
    線方向に取り付けられている特許請求の範囲第7項に記
    載の血液用熱交換器。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
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US8602090B2 (en) 2006-01-06 2013-12-10 Jms Co., Ltd. Heat exchanger, method for manufacturing the heat exchanger, and method for manufacturing heart-lung machine

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