JPH0323624Y2 - - Google Patents

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JPH0323624Y2
JPH0323624Y2 JP1984085504U JP8550484U JPH0323624Y2 JP H0323624 Y2 JPH0323624 Y2 JP H0323624Y2 JP 1984085504 U JP1984085504 U JP 1984085504U JP 8550484 U JP8550484 U JP 8550484U JP H0323624 Y2 JPH0323624 Y2 JP H0323624Y2
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【考案の詳細な説明】 〔考案の利用分野〕 本考案は、例えばキーボードスイツチなどのス
イツチ装置に係り、特にスイツチ接点の開閉を行
なうための板バネを用いたスイツチ装置に関する
ものである。
〔考案の実施例〕
次に本考案の実施例を図とともに説明する。
第1図は実施例に係るスイツチ装置を多数配列
したキーボードの平面図、第2図はそのスイツチ
装置の動作前の状態を示す正面図、第3図は動作
中の状態を示す正面図、第4図は動作中の状態を
示す側面図である。
第1図に示すように、キーボード1上には多数
のスイツチ装置2が配列されており、隣接するス
イツチ装置2どうしは後述するように内部で互に
連結されてスイツチ列を構成している。図中の3
は表示シートで、例えばアルフアベツト、仮名、
数字、記号などのスイツチの表示(入力表示)を
行なうものである。
スイツチ装置2は第2図、第3図、第4図に示
すように合成樹脂などからなる硬質のベース板4
と、その上に載置した薄いシート状のメインブレ
ンスイツチ5と、さらにその上に配置されたスイ
ツチ操作部6とから構成されている。
第5図はメインブレンスイツチ5の平面図、第
6図および第7図はそれの一部拡大断面図であ
る。メインブレンスイツチ5は第5図に示すよう
に前記表示シート3とほぼ同じ位の広さを有する
シート状のもので、例えば接着剤あるいは両面粘
着テープなどによつて前記ベース板4に固定され
ている。メインブレンスイツチ5の一端に接続部
7が設けられ、使用機器の制御部(図示せず)な
どに電気的に接続されるようになつている。
メインブレンスイツチ5は第6図、第7図に示
す如く上面の所定位置にそれぞれ下部電極膜8を
形成した下部電極シート9と、下面の所定位置に
それぞれ上部電極膜10を形成した可撓性を有す
る上部電極シート11と、両電極シート9,11
間に介在されたスペーサ12とから構成されてい
る。第6図に示すように無加圧時にはスペーサ1
2の介在により、前記下部電極膜8と上部電極膜
10とが〓間を介して対向している。第5図にお
いて12は各電極シート9,11に形成された導
電膜で、前記接続部7の方へ延びている。13は
メインブレンスイツチ5の厚さ方向(上下方向)
に貫通した挿通孔で、各挿通孔13の上にスイツ
チ操作部6がそれぞれ配置されている。
スイツチ操作部6は例えば第2図に示すよう
に、ケース14と、そのケース14内に収容され
た板バネ15と、その板バネ15と係合したキー
トツプ16とから主に構成されている。
第8図はケース14の平面図、第9図は第8図
イ−イ線上の断面図、第10図は第8図ロ−ロ線
上の断面図、第11図は第8図ハ−ハ線上の断面
図である。ケース14における底部17の下面の
ほぼ中央部に位置決めピン18が突設され、また
底部17はの上面には断面形状がほぼ半円状の支
持突条19(第10図参照)が設けられて、それ
の先端部が底部17のほぼ中央に位置している。
支持突条19の基端にはそれとほぼ直交する方向
に延び、かつ支持突条19より若干高い挟持突条
20が設けられて、それの両端には第10図に示
すようにガイド用の傾斜部21が形成されてい
る。挟持突条20の若干後方にはコ字形をした係
止枠部22(第4図参照)が立設され、これとは
反対側、すなわち底部17の前方中央には切欠部
23が形成されている。
底部17の両側端からそれぞれ側壁24が立設
され、また前端から前壁25が立設され、前記側
壁24の中間部分には第9図に示すように縦方向
に切除部26が形成されている。側壁24の外側
にはそれよりも若干高いガイド壁27がそれぞれ
一体に設けられ、各ガイド壁27の内側端面は第
29図に示すようにケース14の中心に向かうよ
うに外側から内側に向けて傾斜したガイド面28
となつており、従つて対向する2つのガイド面2
8,28と前記切除部26とによつて、内側から
外側へいくに従つて除々に拡がつた縦型の凹溝と
なつている。
第8図および第11図に示すように両側の側壁
24の後部には、上面に傾斜した案内面29を有
する抜止め爪30が設けられている。この抜止め
爪30よりも若干内側には、それよりも低い支持
突部31が底部17より立設されている。
第2図および第8図に示すように側壁24の外
面でかつ前記ガイド面28より内側の位置に、山
形の抜止め突部32が設けられている。また側壁
24と前壁25とが接合する両角部には光源収容
部33が区画形成され、それの底部にはリード線
引出口34が設けられ、光源収容部33の後方側
面には第18図に示すように縦長の開口35とそ
の上方に規制桟36とが設けてある。さらに前壁
25の前面のほぼ中央には、下方へ延びた挟持脚
37(第9図参照)と上方へ突出した嵌入突部3
8とを有する連結突片39が一体に形成されてい
る。
以上のような形状したケース14に収容する板
バネ15の形状について次に説明する。第12
図、第13図および第14図は、板バネ15の平
面図、前面図および側面図である。
板バネ15の平面形状は第12図に示すよう
に、中央部40から外側へ向けて突出する4つの
突片を周方向にほぼ等間隔に設けた形状を示して
おり、対応する一対の突片が固定突片41と可動
突片42、他の対応する一対の突片がそれぞれ係
止突片43,43となつている。係止突片43か
ら固定突片41に向かう端線44ならびに係止突
片43から可動突片42に向かう端線45は、中
央部40に向けて凹になるように円弧状をしてい
る。前記固定部41は第14図に示すように下方
に向いて折れ曲がつており、一方、可動突片42
はほぼU字状に折れ曲がつて下方へ突出してお
り、先端部は幅狭になつている。これらに対して
2つの係止突片43,43は第13図に示す如く
全体が上方に向けて緩やかにわん曲しており、そ
れの自由端がほぼ垂直方向に屈曲されて係止片4
6となつている。前述のように両側の係止突片4
3,43が上方に向けてわん曲することにより、
相対的に中央部40が窪んだ形状になつている。
第15図および第16図は、ケース14に板バ
ネ15を載置した状態を示す平面図および断面図
である。これらの図に示すように板バネ15の中
央部40が支持突条19の先端部上に、固定突片
41が挟持突条20上にそれぞれ載置され、可動
突片42の自由端が切欠部23に、係止突片43
の自由端が切除部26にそれぞれ臨むように、板
バネ15がケース14上に押し込まれる。このと
き挟持突条20上に設けられた2つの傾斜部2
1,21が板バネ15の挿入案内に役立つ。
板バネ15を挿入したのち、連結突片39と抜
止めレバー47とがケース14内に圧入される。
板バネ15、連結突片39ならびに抜止めレバー
47の圧入を組込み工程とともに説明する。
第17図および第18図は、組込み前のケース
の形状を示す平面図および断面図である。これら
の図に示すように組込み前のケース14の前壁2
5には、前述の連結突片39の他に抜止めレバー
47が一体に成形されている。第17図に示すよ
うに抜止めレバー47の後方両側面には嵌入ピン
48が、前方両側面には連結ピン49がそれぞれ
突設され、しかも前方両端には抜止め段部50が
形成されている。第18図に示すように抜止めレ
バー47の付根部51は切断を容易にするために
肉薄になつている。
第19図は、組込み前の板バネループの平面図
である。この図に示すように組込み前の状態で
は、細い連結部52により多数の板バネ15が連
続して設けられてループ状になつている。この板
バネループは金型によつて連続的に打ち抜かれる
と同時に、第12図ないし第14図のような形状
に折り曲げ加工される。
第20図は、組込み工程を説明するための図で
ある。搬送体53にはケース14の位置決めピン
18が挿入される穴54が所定の間隔をおいて設
けられ、これが図面に向つて右方向に間欠的に送
られるようになつている。
搬送体53に1つのケース14が挿入、位置決
めされたのち、折り曲げ加工した板バネ15がそ
のケース14内に挿入されてから、搬送体53が
1ステツプ間欠的に送られる。そして次のケース
14を搬送体53に挿入して1つ前のケース14
と隣合わせるとき、前壁25から突出している連
結突片39ならびに抜止めレバー47は1つの前
のケース14上に降りて来る。このときケース1
4を強制的に降下させれば、連結突片39ならび
に抜止めレバー47が1つ前のケース14内に圧
入される。すなわち連結突片39の嵌入突部38
にはテーパ面54が形成されているから、降下に
ともなつてテーパ面54が係止枠部22に当接す
るとそれを徐々に押し倒して嵌入突部38が係止
枠部22の内側に嵌り込む。この嵌入と同時に挟
持脚37は板バネ15の固定突片40を挟持突条
20側に圧接し、その結果板バネ15が挟持突条
20と挟持脚37との間で挟着される。またケー
ス14と一体になつている連結突片39が隣のケ
ース14の係止枠部22と係合することにより、
この連結突片39を介してケース14どうしが互
に連結される。
一方、抜止めレバー47はケース14への圧入
により両側の嵌入ピン49がそれぞれケース14
の案内面29(第11図参照)に沿つて下がり、
抜止めレバー47が若干わん曲しながら抜止め爪
30を乗り越えてその下方に移動し、抜止めレバ
ー47が2本の支持突部31上に載置される。こ
のとき抜止めレバー47は前壁25に対して相対
的に下方へ移動して、薄肉の付根部51から切断
される。また、抜止めレバー47の降下でそれの
先端部に設けてある抜止め段部50が係止桟36
を乗り越えて下がり、開口35内に入る。このよ
うにして抜止めレバー47はケース4に対して抜
止めされるとともに、嵌入ピン49を中心にして
開口35の高さ分だけケース4内で回動自在であ
る。
このように板バネ15とケース14の挿入を順
次繰り返すことにより、板バネ15を所定位置に
支持しかつ隣どうしが連結したケース14の列が
作られる、なお、この列のケース14の数は、第
1図に示すキーボード1上のまとまつた1つのス
イツチ列の数に相当している。
このように1つにまとまつたケース列をメンブ
レンスイツチ5を介してベース板4上に挿入、載
置する。第5図に示すようにメインブレンスイツ
チ5に穿設された多数の挿通孔13は各ケース1
4の位置決めピン18を挿通させるためのもの
で、ベース板4にもこの挿通孔13と対応する位
置に透孔が形成されている。ケース14をメンブ
レンスイツチ5上に配置した状態では、第6図に
示すように、板バネ15の可動突片42の先端部
が上部電極シート11の上部電極膜10上にくる
ようになつている。ケース列をベースに板4上に
位置決めしたのち、第21図および第22図に示
すように各ケース14の光源収容部33にLED
などの照光用光源55が挿入される。この光源5
5のリード線56は、第22図に示すようにメン
ブレンスイツチ5ならびに電気絶縁性のベース板
4を貫通して、ベース板4の裏面に形成された給
電用の導電パターン57と電気的に接続される。
図示していないがメンブレンスイツチ5ならびに
ベース板4には、前記リード線56が挿通する透
孔がそれぞれ所定位置に穿設されている。
第21図に示すように、ほぼ菱形をした板バネ
15はケース14のほぼ中央に配置され、しかも
光源収容部33はケース14の角部に設けられて
いるから板バネ15を装着したのちでもそれに邪
魔されることなく照光用光源55が容易に挿入で
きる。
次にケース列の上に、第23図あるいは第24
図に示すような表示シート3が載置される。この
例の場合、ポリエステルフイルムなどの透明なベ
ースフイルム60上にアルフアベツト、仮名、数
字あるいは記号などのスイツチ表示部59が印刷
によつて所定の位置にそれぞれ設けられている。
第23図の表示シート3の場合、1枚の幅広状
のものでキーボード上の全部のスイツチ表示がな
され、ガイド壁27の間隔とほぼ等しい間隔を有
する貫通溝61が複数形成されている。表示シー
ト3をケース列上に載置することにより、各ケー
ス14の側壁24で支えられ、かつガイド壁27
の上端が貫通溝61に挿通され、これで表示シー
ト3の位置決めがなされる。なお、貫通溝61の
うちで溝幅が若干大きくなつている部分には、隣
り合うケース列のガイド壁27がそれぞれ挿入さ
れる。
第24図の表示シート3の場合は短冊状をして
おり、各ケース列毎に表示シート3を載置する
と、第21図および第22図に示すようにケース
14の側壁24で支えられるとともに、それより
若干突出したガイド壁27,27間に位置してず
れないようになつている。
このように表示シート3を配置した上からキー
トツプ16が挿入される。まず、キートツプ16
の形状について第25図ないし第28図を用いて
説明する。キートツプ16は透明な合成樹脂で成
形され、上部に設けられた板状の指掛部62と、
その指掛部62の両端から下方に向けてそれぞれ
垂設された押圧脚63,63とから構成されてい
る。
指掛部62は第27図に示すように手前側が厚
く向こう側が薄くなるように、傾斜角θが5〜10
度程度のテーパが設けてある。周知のようにキー
ボード面は使い易さや視認性などの点から、手前
側よりも向こう側の方が5〜10度程度高くなるよ
うに傾斜がつけてあり、従つてキーボード上にキ
ートツプ16を設置したときには指掛部62の上
面がほぼ水平になるようになつている。
指掛部62の上面には指腹の一部が入り込むよ
うに浅い窪み64が形成されており、この窪み64
は第26図に示すように手前側に設けられたほぼ
同じ幅を有する円筒面状窪み64aと、その向こ
う側に設けられた半球面状窪み64bとから構成
されている。従つて第4図に示すようにキートツ
プ16に指65を載せたとき、指先の方が前記半
球面状窪み64bに、それより手前側の指復が円
筒面状窪み64aに入り込むようになつている。
押圧脚63は第27図および第28図に示すよ
うに対向して設けられ、それらの両端面は外側に
向けて徐々に拡がつた摺接端面66となつてい
る。押圧脚63の下端中央部には係合凹部67
が、さらにそれより上方にピン嵌入部68がそれ
ぞれ設けられている。これら係合凹部67ならび
にピン嵌入部68の両側には、縦形のスライド溝
69,69がそれぞれ形成されている。
キートツプ16は押圧脚63を下にしてケース
14に嵌め込まれる。前述のように表示シート3
はケース14のガイド壁27,27によつて位置
決めされているから、キートツプ16の挿入に支
障をきたすようなことはない。
ケース14に対してキートツプ16を降下する
と、最初、ケース14に設けられた抜止め突部3
2が押圧脚63を若干外側に押し拡げながらスラ
イド溝69にそれぞれ嵌り合う(第29図参照)。
キートツプ16を引き続き下げると第2図、第3
図に示す如く板バネ15の係止突片43における
係止片46が係合凹部67に入り込み、抜止めレ
バー47の連結ピン49がピン嵌入部68に嵌入
する。このようにしてキートツプ16がケース1
4に対して上下動可能に支持されるとともに、板
バネ15ならびに抜止めレバー47にそれぞれ連
結される。また第29図に示すように、キートツ
プ16の押圧脚63はケース14の切除部26
(第9図参照)に挿入され、押圧脚63の外面が
ガイド壁27の外面とほぼ面一になるとともに、
摺接端面66がガイド面28と対向する。
このようにキートツプ16を装着すると、第4
図に示すようにキートツプ16は表示シート3を
またいだ状態になり、表示シート3上に印刷され
た個々の表示部59がキートツプ16と対向し、
その表示部59がキートツプ16を通して目視で
きる。第1図のこのキートツプ16を配置した状
態を示しており、各キートツプ16の円筒面状窪
み64aが手前側に、半球面状窪み64bが向こ
う側にそれぞれ配置されている。
次にこのスイツチ装置の動作について説明す
る。第30図および第31図は板バネ15の動作
を説明するための図で、板バネ15の無加圧時、
すなわちキートツプ16を押していないときに
は、実線で示すように支持突条19によつて支え
られている中央部40が窪んで、その両側の係止
突片43,43が上方に向いてわん曲している。
これによつて可動突片42も上位置にあり、第6
図に示すようにそれがメインブレンスイツチ5の
上部電極シート11と軽く接しているか、若干の
〓間をおいて離れており、従つて下部電極膜8と
上部電極膜10とは離間している。
キートツプ16は板バネ15の係止突片43に
支えられて、第2図に示すように上方に押し上げ
られた状態になつている。さらにこの板バネ15
はキートツプ16の押圧脚63を介して抜止めレ
バー47も第22図に示すように上方に押し上げ
ているが、抜止めレバー47の自由端に設けた抜
止め段部50がケース14の係止桟36に当接す
るから、抜止めレバー47と連結しているキート
ツプ16がケース14から外れるようなことはな
い。
なお、必要に応じて各スイツチ装置に内蔵され
ている光源55に通電すれば、表示シート3が下
方から照光され、キートツプ16を通して表示部
59が明瞭に目視できる。
キーボード1上から入力しようとするスイツチ
装置を選択すると、第4図に示すようにそのスイ
ツチ装置のキートツプ16上に指65を載せて板
バネ15の弾性に抗してキートツプ16を押し下
げる。この動作で第30図、第31図に示すよう
に板バネ15の係止突片43は矢印方向に押圧さ
れて点線で示す位置まで押し下げられる訳である
が、この押し下げ途中で板バネ15の反りモード
が屈曲点を越えて反転し、窪んでいた中央部40
が逆に上方に向けて凸にわん曲して、係止突片4
3が中央部40よりも下方に位置する。
また両側の係止突片43,43が同時に押し下
げられることにより、それに引きずられる形で端
縁45,45(第30図参照)ならびにそれらの
中間部が下がり、丁度、前述のように屈曲点を越
えて板バネ15の反りモードが反転した時点で可
動突片42の先端部が第30図に点線で示すよう
に極端に落ち込む。
この可動突片42の降下により第7図に示すよ
うに上部電極シート11が押され、それの可撓性
により上部電極シート11が局部的に変形し、上
部電極膜10が下部電極膜8に圧接して導通状
態、すなわちスイツチがオンの状態になる。第3
図は、キートツプ16を押し下げてスイツチを動
作させた状態を示す図である。
前述のように板バネ15を押圧し始めてそれが
反転するまでの間は板バネ15の反発力が徐々に
増大し、それが反転すると同時に反発力が急減す
るため、良好なクリツク感触を得ることができ
る。
スイツチ動作後に指65をキートツプ16から
離すと、板バネ15の反発力により再び反転して
元の形状に戻ろうとしてキートツプ16を押し上
げ、第2図、第4図の状態に戻る。板バネ15の
再反転で可動突片42が上がるから上部電極シー
ト11に対する押圧が解除され、上部電極シート
11の弾性で上部電極膜10を下部電極膜8から
離して非導通状態、すなわちスイツチがオフの状
態になる。
スイツチのオン、オフの度毎にキートツプ16
の押圧脚63がケース14の切除部26内で上下
動する訳であるが、この移動時にケース14の押
圧脚63と対向する側壁24の一部ならびにガイ
ド壁27の各ガイド面28が、押圧脚63のガイ
ドとして役立つ。すなわち第29図において、例
えばキートツプ16を押し上げるときに図面に向
つて縦方向に押圧脚63がぐらつく場合は、主に
側壁24によつてぐらつきが規制され、また図面
に向つて横方向に押圧脚63がぐらつく場合は、
ガイド面28によつてぐらつきが規制されて、キ
ートツプ16の上下動がスムースに行なわれる。
また、外側に向けて開口したガイド溝となるべ
き切除部26をケース14の両端に形成し、その
切除部26にキートツプ16の押圧脚63を上下
動可能に挿入した構造では、寸法精度上に裕度が
あり、この点からもキートツプ16の移動がスム
ースである。
すなわち、従来のスイツチ装置は第46図ない
し第49図に示すような構造のものが一般的であ
つた。これらのスイツチ装置は、中央に貫通穴7
0を有する耐摩耗性材料で成形された固定状態の
駆動受け71と、前記貫通穴70内で上下動する
低摩擦係数の材料で作られたスライダー72と、
そのスライダー72の頭部に取り付けられたキー
トツプ73とを備えている。このキートツプ73
の上面には、それと異なる色の合成樹脂で二色成
形されたスイツチ表示部74が設けられている。
キートツプ73を押し下げることにより、図示
しないスイツチ素子の接点を閉じる仕組になつて
いる。ところが、駆動受け71の内側でスライダ
ー72が上下動する構造であるから、キートツプ
73のがたを小さくするため駆動受け71とスラ
イダー72との〓間を可及的に小さくすると、ス
ライダー72が駆動受け71に引つ掛つてキート
ツプ73の摺動性が悪くなる。この摺動性は温度
や湿度などの外的な影響を受け易く、特に駆動受
け71とスライダー72の係合構造が複雑な場合
に顕著である。また駆動受け71の中央部に貫通
穴70を形成するためには成形金型上抜きテーパ
が必要であるから、貫通穴70の一方の開口部の
寸法が他方のそれよりも小さくなり、これもキー
トツプ73の摺動性を悪くする一因になつてい
る。このようなことから従来のスイツチ装置では
厳密な寸法管理が要求されるばかりでなく、駆動
受け71ならびにスライダー72の使用材料に制
限がある。
この点第29図に示すような構造にすれば、押
圧脚63が外側へ拡がることができるため、側壁
24あるいは(および)ガイド壁27と押圧脚6
3との〓間が狭い場合には、それに応じて押圧脚
63が若干外側に逃げて適当な摺接圧を維持す
る。しかもケース14に形成される切除部26は
外側に向けて開口しているから、従来の貫通穴7
0を形成するときの抜きテーパは必要でない。こ
のようなことから寸法精度に裕度があり、キート
ツプ16の移動がスムースである。
第32図ないし第34図は、板バネ15の他の
例を説明するための図である。第32図に示すよ
うに外周に固定突片41と可動突片42と係止突
片43,43を突設した板バネ15において、小
型化などを図るため特に可動突片42の長さを短
くすると、板バネ15の反転音が大きくなり、反
転に必要な作動力がばらついたり、反転が複数個
所で生じ易くなるなどの問題点を有している。
これらの問題点を解消する有効な1つの手段と
して、第32図および第33図に示すように、中
央部40と固定突片41との間でかつその中心位
置に固定突片41から可動突片42に向けて延び
た上方へ凸のリブ溝75を形成する。
他の手段として第32図および第34図に示す
ように、係止突片43を上方に向けて折り曲げる
ために中央部40と係止突片43との間に形成さ
れる折曲線76が単なる楕円形でなく、第34図
に示すように端縁44,45、からそれぞれ中央
部40に向けて斜め内側に延びたほぼ直線状の折
曲線76aと、両方の直線状折曲線76a,76
aを中間位置で結ぶ弧状の折曲線76bとを有す
る形になつている。
前述のリブ溝75とこの変形折曲線76はそれ
ぞれ単独で用いても効果があるが、両者を併用す
れば相乗的に効果が発揮される。
第35図は板バネ15のさらに他の例を示すル
ープ状態の平面図、第36図はその板バネ15の
組込み工程を説明するための断面図、第37図お
よび第38図はその板バネ15と抜止めレバー4
7とをケース14に組込んだ状態を示す図であ
る。
この板バネ15の場合、折り曲げ加工された板
バネ15が細い連結部52によつてループ状に連
結され、板バネ15を連結部52から切り離すと
同時にケース14内に押し込まれるようになつて
いる。
この板バネ15は第36図および第38図に示
すように、固定突片41の形状がほぼU字状(U
字状あるいはV字状など)になつている。一方、
ケース14の固定突片41と対向する位置には、
係止爪77が立設されている。従つて板バネ15
をケース14内に圧入することにより、固定突片
41が弾性変形されながら係止爪77の内側に入
り込んでそれと係合することにより、板バネ15
の固定できる。この板バネ15を用いる場合には
連結突片39は不要で、ケース14には抜止めレ
バー47のみ一体に形成されることになる。な
お、抜止めレバー47の装着は前述したものと同
様であるので、その説明は省略する。このような
方法をとれば、板バネの挿入と同時にケース14
内での固定ができる。
第39図および第40図は、表示シート3の他
の例を示す一部平面図である。第39図に示す表
示シート3の場合、スイツチ表示部59がより明
確に見えるように有色で不透明なベースフイルム
78上に表示部59が印刷されており、さらに照
光用光源55と対向する個所に光を通すための開
口79が形成されている。
また、第40図に示す表示シート3の場合、透
明なベースフイルム78が用いられ、スイツチ表
示部59を施こす個所に予め表示部59がより明
確に見えるように有色印刷層80が設けられ、そ
の上に表示部59が印刷されている。従つて同図
に示すように隣の有色印刷層80との間に一部ベ
ースフイルム78が露出した個所があり、照光用
光源55を使用するときには、この露出部分を光
が透過してスイツチ表示部59を照光するように
なつている。
第41図は、第39図に示した表示シート3を
用いたスイツチ装置の断面図である。この図に示
すように表示シート3をそれの開口79が照光用
光源55と対向するように位置決めして、光源5
5からの光は開口79を通り、キートツプ16に
おける指掛部62の下面で反射して、表示部59
を照光する仕組になつている。
第42図は、ケース14における光源収容部3
3の他の例を示す一部断面図である。この例の場
合、光源収容部33を区画形成するための例えば
前壁25などの内面に光反射部81が設けられた
り、また壁の一部が低くなるように欠除されて、
表示シート3を全体的に照光するようになつてい
る。
第43図ないし第45図は他の照明方式を説明
するための図で、第43図および第44図は照光
用エレクトロルミネツセンス82の平面図および
一部拡大断面図、第45図はそのエレクトロルミ
ネツセンス82を用いたスイツチ装置の断面図で
ある。
フレキシブルな分散型エレクトロルミネツセン
スは、アルミニウムなどの金属薄板からなる下部
電極83と、硫化亜鉛に銅やマンガンなどの活性
剤と塩素などの付活性剤とをドープした蛍光体紛
末を有機高分子結着剤中に分散させて形成した発
光層84と、酸化インジウムなどからなる透明電
極85と、これら全体を覆う被覆フイルム86と
から構成された薄板状のものである。
第43図に示すように、この照光用エレクトロ
ルミネツセンス82は第23図に示す表示シート
3とほぼ同じ位の広い面積を有し、所定位置に各
キートツプ16の押圧脚63が挿通するための貫
通溝88が形成されている。図中の89は結電の
ための導体部である。
この薄板状のエレクトロルミネツセンス82は
第45図に示すように、表示シート3を上に重ね
た状態でケース14上に配置される。従つてスイ
ツチ装置2を使用するときには、エレクトロルミ
ネツセンス82の発光により表示シート3の全体
が裏面側から照光される。
〔考案の概要〕
本考案は前述のように、幅方向の両端に外側に
向けて拡がる傾斜面が形成された押圧脚を、天面
の対向位置に所定間隔を存して垂設したキートツ
プと、前記押圧脚と係合して前記キートツプの押
圧により弾性変形する板バネと、内底面に前記板
バネを収容するとともに、幅方向の両端に外側に
向けて拡がる傾斜面が形成されたガイド凹溝を、
相対向する両側壁の外面にそれぞれ形成したケー
スとを備え、前記押圧脚が前記ガイド凹溝を摺動
面とすることにより、前記キートツプが前記ケー
スに対して上下動可能に案内されるように構成し
たことを特徴とするものである。
〔考案の効果〕
以上説明したように、本考案によれば、押圧脚
の幅方向両端に形成した傾斜面とガイド凹溝の幅
方向両端に形成した傾斜面とを摺動面として、キ
ートツプがケースに対して上下動可能に案内され
るようになつているため、押圧脚とガイド凹溝と
の間に多少の寸法誤差があつた場合でも、押圧脚
が若干撓むことにより摺動面に対する適当な摺接
圧が維持され、それ故、厳密な寸法管理が不要と
なつて設計上の自由度を高めることができると共
に、キートツプの上下動をスムーズに行うことが
できる。
【図面の簡単な説明】
第1図ないし第45図は、本考案の実施例に係
るスイツチ装置を説明するための図である。第1
図はそのスイツチ装置を配列したキーボードの平
面図、第2図はスイツチ装置の動作前の状態を示
す正面図、第3図は作動中の状態を示す正面図、
第4図は動作前の状態を示す側面図、第5図はメ
ンブレンスイツチの平面図、第6図および第7図
はメンブレンスイツチの動作前の状態および動作
中の状態を示す一部拡大断面図、第8図はケース
の平面図、第9図は第8図イ−イ線上の断面図、
第10図は第8図ロ−ロ線上の断面図、第11図
は第8図ハ−ハ線上の断面図、第12図は板バネ
の平面図、第13図は板バネの前面図、第14図
は板バネの側面図、第15図および第16図はケ
ースに板バネを載置した状態を示す平面図および
断面図、第17図は組込み前のケースの形状を示
す平面図、第18図は第17図ニ−ニ線上の断面
図、第19図は組込み前の板バネループの平面
図、第20図は組込み工程を説明するための断面
図、第21図および第22図は光源を装着した状
態での平面図ならびに断面図、第23図および第
24図は表示シートの平面図、第25図および第
26図はキートツプの正面図および平面図、第2
7図は第26図ホ−ホ線上の断面図、第28図は
キートツプの底面図、第29図はケースに対する
押圧脚の嵌合状態を示す説明図、第30図および
第31図は板バネの動作を示す斜視図および説明
図、第32図は板バネの他の例を示す平面図、第
33図は第32図ヘ−ヘ線上の断面図、第34図
はその板バネの一部拡大平面図、第35図は板バ
ネのさらに他の例を示す板バネループの平面図、
第36図はその板バネの組込み工程を説明するた
めの断面図、第37図および第38図はその板バ
ネと抜止めレバーとを組込んだ状態を示す平面図
および断面図、第39図および第40図は表示シ
ートの他の例を示す一部平面図、第41図はこの
表示シートを用いたスイツチ装置の断面図、第4
2図は光源収納部の他の例を示す一部断面図、第
43図および第44図は照光用エレクトロルミネ
ツセンスの平面図および一部拡大断面図、第45
図はそのエレクトロルミネツセンスを用いたスイ
ツチ装置の側面図、第46図および第48図は従
来のスイツチ装置の一部切断側面図、第47図は
第46図ト−ト線上の断面図、第49図は第48
図チ−チ線上の断面図である。 2……スイツチ装置、3……表示シート、5…
…メンブレンスイツチ、6……スイツチ操作部、
14……ケース、15……板バネ、16……キー
トツプ、19……支持突条、20……挟持突条、
22……係止枠部、24……側壁、27……ガイ
ド壁、28……ガイド面、33……光源収容部、
37……挟持脚、39……連結突片、40……中
央部、41……固定突片、42……可動突片、4
3……係止突片、44,45……端縁、55……
照光用光源、59……スイツチ表示部、62……
指掛部、63……押圧脚、64……窪み、64a
……円筒面状窪み、64b……半球面状窪み、6
6……摺接端面、67……係合凹部、69……ス
ライド溝、75……リブ溝、77……係止爪、8
2……エレクトロルミネツセンス。

Claims (1)

    【実用新案登録請求の範囲】
  1. 幅方向の両端に外側に向けて拡がる傾斜面が形
    成された押圧脚を、天面の対向位置に所定間隔を
    存して垂設したキートツプと、前記押圧脚と係合
    して前記キートツプの押圧により弾性変形する板
    バネと、内底面に前記板バネを収容するととも
    に、幅方向の両端に外側に向けて拡がる傾斜面が
    形成されたガイド凹溝を、相対向する両側壁の外
    面にそれぞれ形成したケースとを備え、前記押圧
    脚が前記ガイド凹溝を摺動面とすることにより、
    前記キートツプが前記ケースに対して上下動可能
    に案内されるように構成したことを特徴とするス
    イツチ装置。
JP8550484U 1984-06-11 1984-06-11 スイツチ装置 Granted JPS611232U (ja)

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JPS611232U JPS611232U (ja) 1986-01-07
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* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPS5829869Y2 (ja) * 1978-04-12 1983-06-30 富士通株式会社 押釦スイッチのトグル機構
JPS5982931U (ja) * 1982-11-29 1984-06-05 日本航空電子工業株式会社 押釦スイツチ

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JPS611232U (ja) 1986-01-07

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