JPH03234443A - 数値制御切削装置 - Google Patents

Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 ［発明の目的］ （産業上の利用分野） 本発明は数値制御（ＮＣ）切削装置に関する。

（従来の技術） ＮＣ切削装置により被加工物を切削加工する場合、工具
例えばバイトを用いて行われる。この場合、ＮＣ切削装
置は加工プログラムに従って工具を移動させて切削深さ
等を制御している。そして、この制御により被加工物が
切削されるのは勿論であるが、これとともに工具は摩耗
する。ここで、特に工具の摩耗量が大きくなると、工具
の先端位置が被加工物に対して後退することになる。

このため、加工プログラムに従った工具の移動位置では
精度高く切削加工ができない。

（発明が解決しようとする課題） 以上のように工具に摩耗量があるので、加工プログラム
に従った工具の移動位置では精度高く切削加工ができな
い。

そこで本発明は、工具摩耗の切削誤差をなくして精度高
く切削できる数値制御切削装置を提供することを目的と
する。

［発明の構成コ （課題を解決するための手段） 本発明は、工具を加工プログラムに従った位置に移動さ
せて被加工物を切削する数値制御切削装置において、前
記工具の切削距離に対する摩耗量の関係が記憶された工
具摩耗量メモリと、前記工具の切削距離に対する摩耗量
を前記工具摩耗量メモリから読出して前記加工プログラ
ムに従った工具の位置を補正する摩耗補正手段とを備え
て上記目的を遠戚しようとする数値制御切削装置である
。

（作用） このような手段を備えたことにより、摩耗補正手段によ
って工具摩耗量メモリから工具の切削距離に対する摩耗
量を読出して加工プログラムに従った工具の位置を補正
して切削が実行される。

（実施例） 第１図はＮＣ切削装置の構成図である。このＮＣ切削装
置はバイト１を用いて被加工物２を切削するもので、Ｎ
Ｃ制御装置３と切削駆動機構４とから構成されている。

ＮＣ制御装置３はＣＰＵ　（中央処理装置）や内部メモ
リ等から構成されるＮＣ制御部５を備え、このＮＣ制御
部５に加工プログラムメモリ６、工具摩耗量メモリ７及
び駆動制御部８を接続した構成となっている。加工プロ
グラムメモリ６には、被加工物２を矢印（イ）方向に所
定の回転数で回転させ、かつ被加工物２を切削する際の
バイト１の位置に制御するとともにバイト１を矢印（ロ
）方向へ所定速度で移動させるプログラムが記憶されて
いる。

工具摩耗量メモリ７にはバイト１の切削距離に対する摩
耗量の関係が記憶されている。この切削距離に対する摩
耗量の関係は、バイト１、被加工物２、バイト１の送り
速度、被加工物２の回転数などをパラメータとして求め
たもので、第２図に示す関係はその一例である。同図に
示すバイト１の切削距離に対する摩耗量の関係はほぼ比
例している。なお、バイト１、被加工物２、バイト１の
送り速度、被加工物２の回転数などをパラメータを変更
すると、バイト１の切削距離に対する摩耗量の関係は比
例に限らず２次曲線の関係となったりする。

前記ＮＣ制御部５はバイト１の切削距離に対する摩耗量
を工具摩耗量メモリ７から読出して加工プログラムに従
った工具の位置を補正して駆動制御部８に送出する機能
を有している。

この駆動制御部８は被加工物２を矢印（イ）方向に所定
の回転数で回転させる回転制御信号を切削駆動機構４の
駆動機構９に送出し、かつ補正されたバイト１の位置を
示すとともにバイト１を矢印（ロ）方向へ所定速度で移
動させる位置制御信号を駆動機構９に送出する機能を有
するものである。

次に上記の如く構成された装置の作用について説明する
。

ＮＣ制御部５の指令によって駆動制御部８は、被加工物
２を矢印（イ）方向に所定の回転数で回転させる回転制
御信号を駆動機構９に送出し、かつ加工プログラムに従
ってバイト１の位置を示すとともにバイト１を矢印（ロ
）方向へ所定速度で移動させる位置制御信号を駆動機構
９に送出する。

駆動機構９は回転制御信号を受けて被加工物２を矢印（
イ）方向に所定回転数で回転させ、かつ位置制御信号を
受けてバイト１を加工プログラムに従った位置に移動さ
せるとともにバイト１を矢印（ロ）方向に所定速度で移
動させる。これにより被加工物２は切削される。

この切削加工中にＮＣ制御部５はバイト１の切削距離を
求め、この切削距離に対するバイト１の摩耗量を工具摩
耗量メモリ７から読み出す。そして、ＮＣ制御部５はこ
の摩耗量によって加工プログラムに従った工具の位置を
補正して駆動制御部８に送出する。この結果、バイト１
の位置Ｓは第３図に示すように切削距離が大きくなるに
従って被加工物２に対する距離が短くなる。つまり、バ
イト１の半径が摩耗により小さくなるからである。

なお、摩耗に対する位置補正が行わなければ、バイト１
の位置はＧとなり、高精度な加工精度が得られないこと
がわかる。具体的に数値をもって説明すると、第２図に
示す切削距離に対する摩耗量の関係から切削距離ｔｏ０
０（ｍ）においてバイト１の摩耗量が約５０μｍである
ので、摩耗に対する位置補正が行わなければ目標の切削
位置に対して約５０μｍの誤差が生じることになる。

このように上記一実施例においては、工具摩耗量メモリ
７からバイト１の切削距離に対する摩耗量を読出して加
工プログラムに従ったバイト１の位置を補正して切削を
行うので、バイト１が摩耗してもこの摩耗量を考慮した
バイト１の位置に補正できて被加工物２を加工プログラ
ムに従った切削加工量で高精度に加工できる。そのうえ
、摩耗量に対する位置補正は切削加工中に常に行われる
ので、自動的にバイト１の摩耗量に対する位置補正がで
きる。

なお、本発明は上記一実施例に限定されるものでなくそ
の主旨を逸脱しない範囲で変形しても良い。例えば、工
具はバイト１に限らず旋盤にも適用できる。

［発明の効果］ 以上詳記したように本発明によれば、工具摩耗の切削誤
差をなくして精度高く切削できる数値制御切削装置を提
供できる。

【図面の簡単な説明】

第１図乃至第３図は本発明に係わる数値制御切削装置の
一実施例を説明するための図であって、第１図は構成図
、第２図は工具摩耗量メモリに記憶された切削距離に対
する摩耗量の関係を示す図、第３図は摩耗に対する位置
補正を示す図である。 １・・・バイト、２・・・被加工物、３・・・ＮＣ制御
装置、４・・・切削駆動機構、５・・・ＮＣ制御分、６
・・・加工プログラムメモリ、７・・・工具摩耗量メモ
リ、８・・・駆動制御部、９・・・駆動機構。

Claims (1)

【特許請求の範囲】
1. 工具を加工プログラムに従った位置に移動させて被加工
   物を切削する数値制御切削装置において、前記工具の切
   削距離に対する摩耗量の関係が記憶された工具摩耗量メ
   モリと、前記工具の切削距離に対する摩耗量を前記工具
   摩耗量メモリから読出して前記加工プログラムに従った
   工具の位置を補正する摩耗補正手段とを具備したことを
   特徴とする数値制御切削装置。