JPH03233460A - 電子写真感光体 - Google Patents

電子写真感光体

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JPH03233460A
JPH03233460A JP2889890A JP2889890A JPH03233460A JP H03233460 A JPH03233460 A JP H03233460A JP 2889890 A JP2889890 A JP 2889890A JP 2889890 A JP2889890 A JP 2889890A JP H03233460 A JPH03233460 A JP H03233460A
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JP
Japan
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layer
resin
polycarbonate resin
formula
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Application number
JP2889890A
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English (en)
Inventor
Keiichi Endo
圭一 遠藤
Seiji Miyaoka
清二 宮岡
Yasushi Shinpo
真保 靖
Akira Kageyama
景山 晃
Akira Hosoya
細谷 明
Toshio Sugawara
捷夫 菅原
Shigeo Suzuki
重雄 鈴木
Tokuyuki Kaneshiro
徳幸 金城
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Hitachi Ltd
Resonac Corp
Original Assignee
Hitachi Chemical Co Ltd
Hitachi Ltd
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Publication date
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  • Compositions Of Macromolecular Compounds (AREA)

Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 〔産業上の利用分野〕 本発明は、電子写真感光体に関する。
〔従来の技術〕
有機光導電性化合物を使用した電子写真感光体は、可ど
う性、軽量性2表面平滑性2価格などの点において有利
であることから、最近、広く研究されている。その中で
は、光吸収により電荷担体を生成する電荷発生層と、生
成した電荷担体を電界により輸送する電荷輸送層を設け
た機能分離型電子写真感光体は、従来、有機光導電性化
合物を使用した電子写真感光体の大きな欠点であった感
度を大幅に向上させることが出来るため、最近急速な進
歩を遂げつつある。
これらの複合型有機電子写真感光体は、カールソン法に
よる電子写真装置(プリンター、複写機等)に搭載され
て使用される。
〔発明が解決しようとする課題〕
従来の有機光導電性化合物を使用した電子写真感光体は
感度においては、十分な特性を持ち耐久性を持つものが
開発されている。
しかし、最近、複写機、レーザービームプリンタ等の電
子写真装置の印刷速度が、より高速化し、装置自身が小
型化する傾向にあり、1プリント当りのプロセス時間(
帯電−露光一現像一イレーズの時間)も短縮する傾向に
ある。このため、より速い光応答性とより高い耐刷性能
が要求されてきている。
従来、電子写真感光体の電荷輸送層のバインダー樹脂と
しては、ビスフェノールA型ポリカーボネート樹脂が最
も一般的に利用されている。
しかし、通常用いられている市販のビスフェノールA型
ポリカーボネート樹脂は、電荷輸送物質を多く含有させ
ると、溶剤を含んだ溶液状態では電荷輸送物質とポリカ
ーボネート樹脂が均一に溶解しているが、これを乾燥し
溶剤を除去して形成した固相状態の電荷輸送層では、電
荷輸送物質とポリカーボネート樹脂が相分離し、塗膜が
形態的にも組成的にも不均一となる傾向があった。対称
性の高い構造の電荷輸送物質を用いた場合に、特にこの
傾向が強く問題があった。対称性の高い電荷輸送物質を
用いて電荷輸送層の塗膜形成を行なうと、使用時の初期
から、かぶり、黒点2白抜は等の画像欠陥を生じ、更に
環境変化による画像劣化が著しいため、高速光応答性と
高画質を満足する電子写真感光体を実用化出来ないのが
実情である。
〔課題を解決するための手段〕
本発明者らは、以上の点に鑑みて、鋭意検討した結果、
特定のポリカーボネート樹脂を用いることにより光応答
性に優れる対称性の高い電荷輸送物質を用いた場合でも
、塗膜状態でも相分離が起こらないことを見いだし、こ
の知見をもとに特定のポリカーボネート樹脂と光応答性
に優れる対称性の高い特定の電荷輸送物質とを同時に用
いることにより、高速光応答性、高画質及び高耐刷性能
を有する電子写真感光体に到達した。
即ち、本発明は、導電性基体上に、式(1)で示される
繰り返し構造単位を有するポリカーボネート樹脂及び一
般式(2)で示されるブタジェン誘導体を含有する感光
層を設けた電子写真感光体に関する。
(式中、R工、 R,、R,及びR4は各々独立して低
級アルキル基を示し、R9及びRGは各々独立して置換
基を有してもよいアリール基を示す)以下、本発明を詳
述する。
本発明において、導電性基体としては、導電処理した紙
またはプラスチックフィルム、アルミニウム等の金属箔
を積層したプラスチックフィルム。
金属板、金属ドラム等の導電体があげられる。
このような、導電性基体上に、単層型又は積層型(複合
型)の感光層が設けられる。
本発明において、感光層に用いられる光導電性物質とし
ては、アゾキシベンゼン系、ジスアゾ系。
トリスアゾ系、ベンゾイミダゾール系、多環式キノリン
系、インジゴイド系、キナクリドン系、フタロシアニン
系、ナフタロシアニン系、ピロロピロール系、ペリレン
系、メチン系等の光照射により電荷を発生する有機顔料
があげられる。タフロシアニン系の有機顔料が好ましい
感光層は、積層型電子写真感光体の場合は、電荷発生層
及び電荷輸送層を順次積層したものでもよく、逆に電荷
輸送層及び電荷発生層を順次積層したものでもよい。
また、電荷発生層を二層の電荷輸送層ではさむサンドイ
ッチ構造のものでもよい。
まず、積層型電子写真感光体について説明する。
積層型電子写真感光体において、(i)電荷発生層を、
前記光導電性物質のみを用いて形成する場合には、真空
蒸着法等が用いられ、また、(ii)電荷発生層を前記
光導電性物質と他の成分とを用いて形成する場合には、
前記光導電性物質、結合剤及び可塑性、硬化触媒、流動
性付与剤、ピンホール制御剤などの必要に応じて使用さ
れる添加剤を、アセトン、メチルエチルケトン、メチル
イソブチルケトン、テトラヒドロンラン、トルエン、酢
酸エチル、塩化メチレン、トルエン、キシレン、セロソ
ルブ、1,1.2−トリクロロエタン、メタノール、イ
ソプロピルアルコール、イソブチルアルコール、n−ブ
チルアルコール、1,2−ジクロロエタン等の溶剤及び
これらの混合溶剤に均一に溶解または分散させた電荷発
生層形成用塗液を調整し、該塗液を導電性基体(下引き
層がある場合には、下引き層)の上に浸積塗工法、スプ
レー塗工法、ロール塗工法、アプリケータ塗工法。
ワイヤバー塗工法等の塗工法を用いて塗工し、乾燥して
形成することが出来る。
結合剤としては、シリコーン樹脂、ポリアミド樹脂、ポ
リウレタン樹脂、ポリエステル樹脂、エポキシ樹脂、ポ
リケトン樹脂、ポリカーボネート樹脂、ポリスチレン樹
脂、ポリメタクリレート樹脂、ポリアクリルアミド樹脂
、ポリブタジェン樹脂、ポリイソプレン樹脂、メラミン
樹脂、ベンゾグアナミン樹脂、ポリクロロプレン樹脂、
ポリアクリロニトリル樹脂、エチルセルロース樹脂、ニ
トロセルロース樹脂、尿素樹脂、フェノール樹脂。
フェノキシ樹脂、ポリビニルブチラール樹脂、ホルマー
ル樹脂、酢酸ビニル樹脂、酢酸ビニル/塩化ビニル共重
合体、ポリエステルカーボネート樹脂等があげられる。
また、熱及び/または光硬化性樹脂も使用できる。いず
れにしても電気絶縁性で通常の状態で皮膜を形成しうる
樹脂であれば特に制限はない。
上記の(1i)の場合、電荷発生層中の結合剤は、光導
電性物質100重量部に対して5〜200重量部とする
ことが好ましく、10−100重量部とすることがより
好ましい。5重量部未満では、電荷発生層の皮膜が不均
一となりやすく画質が劣る傾向がある。200重量部を
越えると、感度が低下し、残留電位が高くなる傾向があ
る。
可塑剤としては、ハロゲン化パラフィン、ジメチルナフ
タリン、ジブチルフタレート等があげられる。硬化触媒
としては、メタンスルホン酸、ドデシルベンゼンスルホ
ン酸、ジノニルナフタレンジスルホン酸等があげられる
流動性付与剤としては、モダフロー(モンサントケミカ
ル社製)、アクロナール4F(バスフ社製)等があげら
れる。ピンホール制御剤としては、ベンゾイン、ジメチ
ルフタレート等があげられる。
これらは、各々、前記光導電性物質に対して5重量部以
下で使用するのが好ましい。
電荷発生層の厚さは、通常0.01〜2.0μm、好ま
しくは、0.1〜0.8μmである。この厚さが0.0
1μm未満であると、電荷発生層を均一に形成するのが
困難になりやす<、2.0μm を越えると、電子写真
特性が低下する傾向がある。
電荷輸送層は、電荷輸送物質、結合剤、及びその他の添
加剤を含むものである。
本発明において、電荷輸送層に用いる電荷輸送物質とし
ては、光応答性の点で前記一般式(2)で示されるブタ
ジェン誘導体が使用される。本発明で得られる特性を損
なわない範囲において、他の電荷輸送物質を前記一般式
(2)で示されるブタジェン誘導体と組み合わせて使用
してもよい。
他の電荷輸送物質としては、例えば、フルオレン、フル
オレンオン、2,7−シニトロー9−フルオレノン、4
H−インデノ(1,2,6)チオフェン−4−オン、3
,7−シニトロージベンゾチオフエンー5−オキシド、
1−ブロモピレン、2−フェニルピレン、カルバゾール
、3−フェニルカルバゾール、2−フェニルインドール
、2−フェニルナフタリン、オキサゾール、オキサジア
ゾール、オキサトリアゾール、トリフェニルアミン。
イミダゾール、クリセン、テトラフェン、アクリデン、
各種ヒドラゾン類、スチリル化合物、ポリ−N−ビニル
カルバゾール、ハロゲン化ポリ−N=ビニルカルバゾー
ル、1−フェニル−3−(4−ジエチルアミノスチリル
)−5−(4−ジエチルアミノフェニル)ピラゾリン、
ポリビニルピレン、2−フェニル−4−(4−ジエチル
アミノフェニル)−5−フェニルオキサゾール、ポリビ
ニルインドロキノキサリン、1,1−ビス(p−ジエチ
ルアミノフェニル)−4,4−ジフェニル−1,3−ブ
タジェン、ポリビニルベンゾチオフェン、ポリビニルア
ントラセン、ポリビニルアクリジン、ポリビニルピラゾ
リン等並びにこれらの誘導体があげられる。
電荷輸送層の結合剤としては、前記一般式(2)で示さ
れるブタジェン誘導体との固相における相溶性の点から
、前記式(1)で示される繰り返し構造単位を有するポ
リカーボネート樹脂が用いられる。該ポリカーボネー1
−樹脂は、塩化メチレンを溶剤とする濃度0.5g/d
Q  の溶液における20℃で測定した還元粘度[y+
 s p/c)が0.25−1.0+:112/g  
であることが好ましい。この樹脂は、例えば、出光興産
社等から、商業的に入手できる。
式(1)で示される繰り返し構造単位を有する樹脂は、
電荷輸送物質100重量部に対して、電子写真特性を低
下させない点及び皮膜特性の点から50〜450重量部
の範囲で用いることが好ましい。
また、電荷輸送層の特性を損なわない範囲で、式(1)
の樹脂と他の樹脂とを混合して使用してもよい。混合し
うる他の樹脂としては、電荷発生層の結合剤として例示
した樹脂を用いることが出来る。更に、電荷輸送層に、
電荷発生層と同様な添加剤、例えば可塑剤、流動性付与
剤、ピンホール制御剤などの添加剤を必要に応じて含有
させることが出来る。添加剤は、各々、電荷輸送物質1
00重量部に対して5重量部以下で使用することが好ま
しい。
電荷輸送層を形成するには、電荷輸送物質、結合剤及び
添加剤を電荷発生層の形成に用いたのと同様の溶剤に均
一に溶解した後、この溶液を、電荷発生層の上に浸積塗
工法、スプレー塗工法、ロール塗工法、アプリケータ塗
工法、ワイヤバー塗工法等の塗工法を用いて塗工し、乾
燥して形成することか出来る。
電荷輸送層の厚さ通常5〜50μm、好ましくは、8〜
30μmである。この厚さが5μm未満であると、初期
で電位が低くなりやすく、50μmを越えると、電子写
真特性が低下する傾向がある。
次に、単層型電子写真感光体の場合について説明する。
単層型電子写真感光体の場合には、光導電性物質と電荷
輸送物質及び結合剤、更に必要に応じて可塑剤、流動性
付与剤、ピンホール制御剤などの添加剤を使用する。光
導電材料、電荷輸送物質。
添加剤は前記積層型電子写真感光体の説明において例示
したものを使用できる。
単層型電子写真感光体において、結合剤は電荷輸送物質
100重量部に対して80〜450重量部用いることが
好ましく、100〜300重量部用いることがより好ま
しい。結合剤が少なすぎると帯電性が劣りやすく、多す
ぎると感度が低下する傾向がある。また、この場合、光
導電性物質は、電荷輸送物質及び結合剤の総量に対して
、0.1〜20重量部使用することが好ましく、0.5
〜5重量部使用することがより好ましい。光導電性物質
が少なすぎると感度が低下しやすく、多すぎるとf電性
が劣る傾向がある。可塑剤、流動性付与剤、ピンホール
制御剤などの必要に応じて用いられる添加剤は各々、電
荷輸送物質100重量部に対して5重量部以下で使用す
ることが好ましい。
単層型電子写真感光体の膜厚は、5〜50μm、好まし
くは、8〜20μmである。この厚さが5μm未満であ
ると、初期で電位が低くなりやすく、50μmを越える
と、電子写真特性が低下する傾向がある。
単層型電子写真感光体を形成するには、光導電性物質と
電荷輸送物質及び結合剤、更に可塑剤。
流動性付与剤、ピンホール制御剤などの必要に応じて使
用される添加剤を前記の電荷発生層を形成する場合に例
示した溶剤に均一に溶解または分散させた後、塗布、乾
燥して形成することができる。
本発明においては、導電性基体と感光層の間に、下引き
層を設けることが、画質を向上させるため好ましい。
下引き層としては、例えば、酸化チタン、酸化アルミニ
ウム、ジルコニア、チタン酸ジルコン酸ランタン鉛、ア
ルミナ、チタンブラック、シリカ。
チタン酸鉛、チタン酸バリウム等の微粒子、ポリアミド
樹脂、フェノール樹脂、カゼイン、メラミン樹脂、ベン
ゾグアナミン樹脂、ポリウレタン樹脂、エポキシ樹脂、
セルロース、ポリビニルブチラール樹脂等を使用するこ
とができる。これらの微粒子又は樹脂は単独でまたは2
種以上混合して使用できる。
下引き層を形成する方法として、前記微粒子及び/また
は樹脂を溶剤に分散、溶解した溶液を導電性基体上に浸
積塗工法、スプレー塗工法、ロール塗工法、アプリケー
タ塗工法、ワイヤバー塗工法などの塗工法を用いて塗工
し、乾燥して形成することが出来る。
この場合、用いる溶剤としては、アセトン、メチルエチ
ルケトン、メチルイソブチルケトン、テトラヒドロフラ
ン、トルエン、酢酸エチル、塩化メチレン、トルエン、
キシレン、セロソルブ、1゜1.2−トリクロロエタン
、メタノール、イソプロピルアルコール、イソブチルア
ルコール、n −ブチルアルコール1.2−ジクロロエ
タンなどの溶剤がある。下引き層の厚さは1通常0.0
1 〜10、C)um、好ましくは、0.1〜3.0μ
mである。この厚さが0.01μm未満であると、下引
き層を均一に形成するのが困難になり、10.0μmを
越えると、電子写真特性が低下する傾向にある。
本発明に係わる電子写真感光体において、感光層の上に
保護層を形成してもよい。保護層の膜厚は、0.01−
101.zm、好ましくは、0.1−3μmである。こ
の厚さが0.01μm未満では、保護層の効果が少なく
、耐久性が劣り、10μmを越えると、感度が低下し、
残留電位が増大する傾向にある。
本発明になる電子写真感光体を用いて印字を行う場合に
は、従来と同様に帯電、露光を施した後、現像を行い、
普通紙上に画像を転写し、定着すればよい。
〔実施例〕
次に、実施例によって本発明を詳述する。
以下の例中に用いる各材料を次に列記する。括弧内には
略号を示す。
(1)導電性物質 τ型無金属フタロシアニン(τ−H2Pc)(東洋イン
キ製造社製) (2)電荷輸送物質 下記構造を有する1、1−ビス(p−ジエチルアミノフ
ェニル)−4,4−ジフェニル−1,3−ブタジェン 
(PBD) 下記構造を有する2−(p−ジメチルアミノフェニル)
 −4−(p−ジメチルアミノフェニル)−5−(o−
クロルフェニル)−1,3−オキサゾール (○XZ) ミノフェニル) ピラゾリン (PYZ) (3) 結合剤 (A) 下引き層用 ポリアミド樹脂;MX1970 (MX1970) 固形分100% (日本リルサン社製) メラミン樹脂;メラン2000 (ML2000) 固形分50%  (日立化成工業社製)(B)  電荷
発生層用 シリコン樹脂;KR255 (KR255) 固形分50%  (信越シリコン社製)(C)  電荷
輸送層用 下記構造を有するビスフェノールA型ポリカーボネート
樹脂 N2200    (N2200) 固形分100% (出光興産社製) 下記構造を有するポリカーボネート樹脂;TP−PC(
TP−PC) 比較例1 35g(7)MX1970.70gのML2000に溶
解した。この溶液を、アルミニウムドラム(φ60.l
X247L)の上に浸せき塗工法で塗工し、120℃で
60分乾燥して膜厚0.3μmの下引き層を形成した。
次に、50gのτ−H2Pc 、loogのKR255
及びテトラヒドロフランと1.2−ジクロルメタンの1
:1の混合溶剤1850gを超音波分散機を用いて10
時間分散した。得られた、分散液を上記の下引き層上に
浸せき塗工法で塗工し、140℃で60分乾燥して膜厚
0.3μmの電荷発生層を形成した。
次に、70gのPBD及び130gのN 2200を塩
化メチレンと1.1.2−トリクロロエタンの1=1の
混合溶剤1200gに完全に溶解した。
この溶液を浸せき塗工法により、前記下引き層を有する
電荷発生層上に塗工し、120’Cで60分乾燥して膜
厚20μmの電荷輸送層を形成し、電子写真感光体を形
成した。
比較例2 比較例1に示した物質及び操作を用いて、アルミニウム
ドラム(φ60.lX247L)の上に膜厚0.3μm
の下引き層、その上に膜厚0.3μmの電荷発生層を形
成した。
次に、70g(7)OXZ及び130 g(7)N22
00を塩化メチレンと1.1.2−トリクロロエタンの
↓;工の混合溶剤1200gに完全に溶解した。
この溶液を浸せき塗工法により、前記下引き層を有する
電荷発生層上に塗工し、120℃で60分乾燥して膜厚
20μmの電荷輸送層を形威し、電子写真感光体を形成
した。
比較例3 比較例1に示した物質及び操作を用いて、アルミ−ラム
ドラム(φ60.lX247L)(1)上に、膜厚0.
3μmの下引き層、その上に膜厚0.3μmの電荷発生
層を形成した。
次に、70gのPYZ及び130gのN 2200を塩
化メチレンと1.1.2−トリクロロエタンの1:1の
混合溶剤1200gに完全に溶解した。
この溶液を浸せき塗工法により、前記下引き層を有する
電荷発生層上に塗工し、120℃で60分乾燥して膜厚
20μmの電荷輸送層を形成し、電子写真感光体を形成
した。
比較例4 比較例1に示した物質及び操作を用いて、アルミニウム
ドラム(φ60.lX247L)(7)上に、膜厚0.
3μmの下引き層、その上に膜厚0.3μmの電荷発生
層を形成した。
次に、70g(7)OXZ及び130g(7)TP−P
Cを塩化メチレンと1.1.2−トリクロロエタンの工
:1の混合溶剤1200gに完全に溶解した。この溶液
を浸せき塗工法により、前記下引き層を有する電荷発生
層上に塗工し、120℃で60分乾燥して膜厚20IL
mの電荷輸送層を形成し、電子写真感光体を形成した。
比較例5 比較例1に示した物質及び操作を用いて、アルミニウム
ドラム(φ60.  ↓X247L)の上に。
膜厚0.3μmの下引き層、その上に膜厚0.3μmの
電荷発生層を形成した。
次に、70g(7)PYZ及び130g(7)TP−P
Cを塩化メチレンと1.1.2−トリクロロエタンの1
:1の混合溶剤1200gに完全に溶解した。この溶液
を浸せき塗工法により、前記下引き層を有する電荷発生
層上に塗工し、120℃で60分乾燥して膜厚20μm
の電荷輸送層を形成し、電子写真感光体を形成した。
実施例1 比較例1に示した物質及び操作を用いて、アルミニウム
ドラム(φ60.lX247L)の上に、膜厚0.3μ
mの下引き層、その上に膜厚0.3μmの電荷発生層を
形成した。
次に、70gのPBD及び130gのTP−PCを塩化
メチレンと↓、1,2−トリクロロエタンの1:1の混
合溶剤1200gに完全に溶解した。この溶液を浸せき
塗工法により、前記下引き層を有する電荷発生層上に塗
工し、120℃で60分乾燥して膜厚20μmの電荷輸
送層を形成し、電子写真感光体を形成した。
前記比較例及び実施例で得られた電子写真感光体の光応
答性2画質9画質の耐環境性、電荷輸送層中の電荷輸送
物質とポリカーボネート樹脂の固相の混合状態を次のよ
うにして評価した。
光応答性は、光減衰測定装置(緑屋電気社製。
シンシア30)を用いて、表面電位が一700vとなる
ようにコロナ帯電させておき、波長780nmの光を2
0 m s照射した場合に、vo が−350vになる
のに要する時間で評価した。
画質及び画質の耐環境性は、画像評価機(負帯電2反転
現像方式及び正規現像方式)を用いて、初期及び40°
C90%RHの環境に96時間放置後のかぶり、黒点、
白抜け、黒地の画像濃度で評価した。反転現像方式では
、表面電位を一700■、バイアス電位を一600vと
した。正規現像方式では、表面電位を一700v、バイ
アス電位を一100vとした。画像漏波は、マクベス反
射濃度計(A division of Kollme
rgen Corporation社製)で評価した。
電荷輸送層中の電荷輸送物質とポリカーボネート樹脂の
混合状態は、示差走査熱量測定(DSC)により評価し
た。測定装置は、セイコー電子工業(株)製示差走査熱
量計DSC−200である。
測定条件は、試料量10mg、昇温速度10℃/分、測
定温度範囲一150〜250℃である。試料は、電荷輸
送層のみとし、比較例及び実施例の電荷輸送層の作成方
法に準拠してアルミニュウム板上に直接電荷輸送層を作
製したものを用いた。
混合固相である電荷輸送層における電荷輸送物質に起因
するピーク(融点)をTmとした。また、混合固相であ
る電荷輸送層におけるポリカーボネート樹脂に起因する
段差(ガラス転移温度)をTgとした。
表1に光応答性、電荷輸送層の混合状態とじてTg及び
Tm初期及び40℃90%RHの環境に96時間放置後
のかぶり、黒点、白抜は及び画像濃度を示した。
なお、PBDのDSCチャートを第1図として、実施例
1の電荷輸送層のDSCチャートを第2図として示した
電荷輸送層にビスフェノールA型ポリカーボネート樹脂
(単品のDSC測定結果からTgは、148℃であった
。)を用い、PBD (単品のDSC測定結果からTm
は、169℃であった。)を35wt%含有させた場合
(比較例1)、光応答性は、18m5と劣ったものであ
った。Tg及びTmが100℃及び168℃にa察され
たことから、ビスフェノールA型ポリカーボネートとP
BDは相分離していることが分かった。正規現像方式で
得られた初期の画像には、かぶり、黒点。
白抜けが少し発生し、画像濃度は、1.Oと低かった。
反転現像方式で得られた初期の画像にも、かぶり、黒点
、白抜けが多く発生し、画像濃度は、0.9 と低かっ
た。正規現像方式で得られた40℃90%RI−Iの環
境に96時間放置後の画像には、かぶり、黒点、白抜け
が著しく増加しており耐環境性が著しく劣っていた。画
像濃度は、1.0 であった。反転現像方式で得られた
40℃90%RHの環境に96時間放置後の画像には、
かぶり。
黒点、自抜けが著しく増加しており耐環境性が著しく劣
っていた。画像濃度は、1,1 であった。
電荷輸送層にビスフェノールA型ポリカーボネート樹脂
(単品のD S C21T!I定結果からTgは、14
8℃であった。)を用いて、○XZ(単品のDSC測定
結果からTmは、123℃であった。)。
PYZ(単品のDSC測定結果からTmは、128°C
であった。)を35wt%含有させた場合(比較例2.
比較例3)光応答性は、96m5及び38 m sと劣
ったものであった。Tgは、84℃(比較例2)及び8
8°C(比較例3)に観察され、Tmは@察されなかっ
た。このことから、ビスフェノールA型ポリカーボネー
ト樹脂と○XZ及びPYZは相溶していることが分かっ
た。
正規現像方式で得られた初期の画像(比較例2゜比較例
3)には、かぶり、黒点、自抜けが多く発生し、画像濃
度は、上、○及び1.1と低かった。
反転現像方式で得られた初期の画像(比較例2゜比較例
3)には、かぶり、黒点、白抜けは発生しておらず画質
は良好であるが、画像濃度が、0.7及び0.9と極め
て低かった。
正規現像方式で得られた40’C90%RHの環境に9
6時間放置後の画質にかぶり、黒点、白抜けが発生して
おり耐環境性が劣っていた。画像濃度は1.0及び1.
1であった。
反転現像方式で得られた40℃90%RHの環境に96
時間放置後の画質にかぶり、黒点、白抜けが発生してお
り耐環境性が劣っていた。画像濃度は1.1及び1.0
であった。
電荷輸送層にTP−PCポリカーボネート樹脂(単品の
DSC測定結果からTgは、208°Cであった。)を
用い、○xz、pyzを35wt%含有させた場合(比
較例4.比較例5)光応答性は、90m5及び31m5
と劣ったものであった。
Tgは、93℃(比較例4)及び94℃(比較例5)に
観察され、Tmは観察されなかった。このことから、T
P−PCポリカーボネート樹脂とOxz及びPYZは相
溶していることが分かった。
正規現像方式で得られた初期の画像(比較例4゜比較例
5)には、かぶり、黒点、白抜けが多く発生した。画像
濃度は、1.0及び1.1であった。
40’C90%RHの環境に96時間放置後の画像にも
、かぶり、黒点、白抜けが多く発生しており耐環境性が
劣っていた。画像濃度は、1.0 及び1.1  であ
った。
反転現像方式で得られた初期の画像には、かぶり、黒点
、白抜けは発生しておらず画質は良好であった。画像濃
度が、0.9 であり低かった(比較例4,5)。40
°C90%RHの環境に96時間放置後の画像には、か
ぶり、黒点、白抜けが発生しており耐環境性が劣ってい
た。画像濃度は、1.1 であった。
これに対して、本発明になる電子写真感光体(実施例L
)の光応答性は、3msと比較例1〜比較例4に比べて
極めて小さい値で非常に優れたものであった。Tgは1
08℃で観察され、Tmは観察されなかったことから、
TP−PCとPBDは相溶していることが分った。正規
現像方式及び反転現像方式ともに、初期の画像にかぶり
、黒点。
白抜けは発生しておらず画質は良好である。
画像濃度は、正規現像方式及び反転現像方式ともに、1
.4 と高く優れていた。
正規現像方式及び反転現像方式ともに、40’C90%
RHの環境に96時間放置後の画像にもかぶり、黒点、
白抜けが発生しておらず画質の耐環境性が優れていた。
画像濃度は、正規現像方式及び反転現像方式ともに、1
.4 と高く優れていた。
〔発明の効果〕
本発明の電子写真感光体は光応答性に優れており、また
、電荷輸送層中の電荷輸送物質と結合剤のポリカーボネ
ート樹脂の混合状態が均一のため、正規現像方式又は反
転現像方式画像の高速プリンタを用いて印字した場合、
画像の耐環境性が優れているため、高速応答性、高画質
を必要とする高速プリンタへ極めて有利に適用すること
ができるものである。
【図面の簡単な説明】
第1図は、PBDのDSCチャート及び第2図は、実施
例(の電荷輸送層のDSCチャ=1・である。 1・・ピーク(融点)、2・・・段差(ガラス転移温度
)8汽 (゛り 叉 (2) 矛 凶

Claims (1)

  1. 【特許請求の範囲】 1、導電性基体上に、式(1)で示される繰り返し構造
    単位を有するポリカーボネート樹脂及び一般式(2)で
    示されるブタジエン誘導体を含有する感光層を設けた電
    子写真感光体。 ▲数式、化学式、表等があります▼(1) ▲数式、化学式、表等があります▼(2) (式中、R_1、R_2、R_3及びR_4は各々独立
    して低級アルキル基を示し、R_5及びR_6は各々独
    立して置換基を有してもよいアリール基を示す) 2、導電性基体と感光層との間に下引き層を設けた請求
    項1記載の電子写真感光体。
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