JPH0323344Y2 - - Google Patents

Description

【考案の詳細な説明】 「産業上の利用分野」 本案は振動篩機における篩網取付装置に関する
ものである。

「従来の技術」 従来の振動篩機は篩網の幅員が600，900，
1200，1500，1800，2100，2400，2700，3000mmと
各メーカーによつて多少のちがいはある。Ｒ表
示、インチ又はフイートサイズのちがいである
が、兎に角近年になつて幅が広くなつて来てい
る。1500mm位までは従来通りの取付け方法で支障
はないが1800mm以上になると取付方法が複雑にな
り篩網の取替えに半日又は１日位かかる。又篩網
１枚分の内の一部分が摩耗又は損傷しても全部取
替えなくてはならないという不経済性がある。

「考案が解決しようとする問題点」 本案は比較的幅の小さい篩網を用いて幅の広い
振動篩機を形成し、一部摩耗又は一部損傷があつ
ても全体を更新する必要がなく迅速に取替え又は
張替えのできる篩網取付装置を得ること及び篩網
の隣接分割網の対向部（境界部）を流れる篩別材
料を左右の分割網に案内搬出し、境界部の滞溜を
解消し選別効率の低下を防止することを目的とす
るものである。

「問題点を解決するための手段」 本案は振動枠の対向内面に篩網の外側屈曲縁を
着脱自在に係止する取付金具を設けてなる振動篩
機において、上記篩網が上記対向内面の方向に分
割された複数の分割網によつて形成され、隣接分
割網の対向部にそれぞれ屈曲縁を形成し、該屈曲
縁に係合するフツクを両側に形成した帯板によつ
て上記対向部を接続するよう形成し該帯板上に上
記屈曲縁間に嵌合する押え板を設け、該押え板の
上面に交互に反対方向に斜交する篩別材料案内板
を設けてなる振動篩機における篩網取付装置によ
つて構成される。

「作用」 従つて複数の分割網６，６の外側屈曲縁４を一
方の対向内面２の取付金具５に係止し他側の屈曲
縁８を隣接分割網６の屈曲縁８と対向させ、帯板
１０の両側フツク９，９を上記屈曲縁８，８と係
合させて両分割網６，６を接続し、隣接分割網６
の外側に形成した屈曲縁４を他方の対向内面２の
取付金具５に係止し両取付金具５，５を外側に牽
引して上記分割網６，６を張設するものである。
第２図に示すように分割網６，６の一方に摩耗部
又は損傷部１８を発生した場合は第３図に示すよ
うに一方の取付金具５を緩めて外側の屈曲縁４と
分離し、対向屈曲縁８を帯板１０の一方のフツク
９から離脱させることによつて一方の分割網６を
取外した後、上記取付方法と同一方法によつて新
品分割網６と交換することができる。そして隣接
分割網６，６の対向部７上を移動する篩別材料は
押え板１５において交互に反対方向に傾斜する上
記案内板１６，１６によつて左右の分割網６，６
上に案内搬出されて押え板１５上に滞溜すること
はない。

「実施例」 １対の側板２′，２′よりなる振動枠１の対向内
面２，２に篩網３の外側屈曲縁４，４を着脱自在
に係止するフツク５′，５′を備えた取付金具５，
５を設けて振動篩機が形成される。上記篩網３は
上記対向内面２，２と平行方向に分割された２〜
３個の分割網６によつて形成される。そして隣接
分割網６，６の対向部７ではそれぞれ屈曲縁８，
８が形成され、該屈曲縁８，８に係合するフツク
９，９を両側に形成した帯板１０によつて上記対
向部７を接続してなるものである。上記取付金具
５は外側に牽引するためのボルト１１を設け、側
板２′に穿設した透孔を貫通して貫通部にナツト
１２を螺合し、該ナツト１２を締付けることによ
つて上記金具５を外側に牽引し、それに伴つてフ
ツク５′で屈曲縁４を外側に牽引することによつ
て篩網３を張設するものである。帯板１０の両側
フツク９，９及び屈曲縁８，８間には天然ゴム又
はウレタンゴム製の耐摩耗性押え板１５を嵌合
し、該押え板１５の上面を左右の分割網６，６の
上面とほぼ同一平面となし、該押え板１５の上面
に上記対向内面２，２の方向と交互に斜交する篩
別材料案内板１６，１６を等間隔に設ける。尚図
中１３で示すものは帯板１０の補強アングル、１
４は該アングル１３の取付ボルト、１７は篩網３
の下面緩衝ゴム受である。

「効果」 本案は上述のように構成したので比較的幅の狭
い分割網６を複数用いて幅の広い振動篩機を形成
し得るばかりでなく、複数の分割網６，６の接続
及び分離がフツク９及び屈曲縁８の着脱によつて
容易に行われ、きわめて迅速に広幅振動篩機の篩
網３を張設し得るばかりでなく一部摩耗又は一部
損傷した網を部分的に迅速に更新し得るばかりで
なく分割網６，６の境界部（対向部７）を移動す
る篩別材料を左右の分割網６，６上に案内搬出し
得て境界部の滞溜を解消し篩別効率の低下を防止
することができる便益がある。

【図面の簡単な説明】

第１図は本案の振動篩機における篩網取付装置
を示す正面図、第２図は同装置の平面図、第３図
は着脱状態の正面図、第４図イ，ロ図は従来の取
付装置の正面図、第５図は第４図イ図の一部拡大
正面図、第６図は第４図の平面図である。 １……振動枠、２……対向内面、３……篩網、
４……外側屈曲縁、５……取付金具、６……分割
網、７……対向部、８……屈曲縁、９……フツ
ク、１０……帯板、１５……押え板、１６……篩
別材料案内板。

Claims (1)

【実用新案登録請求の範囲】
1. 振動枠の対向内面に篩網の外側屈曲縁を着脱自
   在に係止する取付金具を設けてなる振動篩機にお
   いて、上記篩網が上記対向内面の方向に分割され
   た複数の分割網によつて形成され、隣接分割網の
   対向部にそれぞれ屈曲縁を形成し、該屈曲縁に係
   合するフツクを両側に形成した帯板によつて上記
   対向部を接続するよう形成し該帯板上に上記屈曲
   縁間に嵌合する押え板を設け、該押え板の上面に
   交互に反対方向に斜交する篩別材料案内板を設け
   てなる振動篩機における篩網取付装置。