JPH03233113A - 蒸気タービン設備 - Google Patents

Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 〔産業上の利用分野〕 本発明は、ボイラと蒸気タービンとが組み合わされ、ボ
イラへの給水を蒸気タービンからの抽気蒸気により加熱
して脱気する脱気器を有する蒸気タービン設備に関する
。

〔従来の技術〕

蒸気タービン設備としてボイラと、このボイラからの蒸
気により駆動される蒸気タービンと、蒸気タービンから
の排気蒸気および抽気蒸気を復水にし、この復水を加熱
して脱気する脱気器とを有するものが知られている。こ
こで脱気器における復水の加熱用として蒸気タービンの
抽気蒸気が使用されるが、タービン負荷遮断時には抽気
蒸気が遮断されるため、ボイラからの蒸気を減圧、減温
して脱気器に供給するようにしている。以下図面を用い
て従来技術について説明する。

第２図は従来の蒸気タービン設備の系統図である０図に
おいて１は高圧タービン、２は中圧タービン、３は低圧
タービン、４は復水器である。５はボイラであり、図示
しない再熱器を有している。

６は脱気器であり、流入した復水をスプレィし、このス
プレィした復水を蒸気により加熱して脱眞する脱気塔７
と、脱気塔７から落下する。脱気された復水を貯留し、
蒸気により復水を加熱する貯水タンク８とから構成され
ている。なお、低圧タービン３には図示しない発電機が
接続されている。

次に、上記のような主要機器の構成による蒸気タービン
設備の通常運転について説明する。ボイラ５からの主蟇
気は主蒸気管ｌＯを経て高圧タービン１に流入してター
ビンを駆動し、その排気蒸気は逆止弁１１を備える低温
再熱蒸気管１２を経てボイラ５内の図示しない再熱器に
流入する。そして再熱器で流入した蒸気は加熱されて高
温となり、高温再熱蒸気管１３を経て中圧タービン２に
流入してタービンを駆動し、その排気蒸気はクロスオー
バ管１４を経て低圧タービン３に流入してタービンを駆
動する。そして低圧タービン３からの排気ＮｊＫは復水
器４にて冷却水により冷却ａｗｉして復水となり、蒸気
中の不凝縮ガスは図示しないエゼクタにより排出されて
復水器４は真空に保持される。

復水器４内の復水は復水ポンプ１５により昇圧されて低
圧給水加熱器１７．１７ａを備える復水管１６を経て脱
気器６の脱気塔７に流入する。この際、復水は中圧ター
ビン２から抽気管１８．１８ａを経る抽気蒸気により加
熱昇温される。なお低圧給水器１７゜１７ａの抽気蒸気
の復水は図示しない管路を経て復水器４に送水される。

脱気塔７に流入した復水は脱気塔内でスプレィされ、中
圧タービン２から逆止弁２ｏを備える抽気管１９を経る
抽気蒸気により加熱、脱気されて貯水タンク８に落下し
、貯水タンク８にて復水は抽気管１９から分岐した抽気
管１９ａを経る抽気蒸気により加熱され、負荷に対応す
る圧力に保持されて貯水タンク８に貯水される。この貯
水された復水は降水管２２を経て複数系統に設置された
給水ポンプ２３の適切な系統数の運転により昇圧されて
ボイラ５に供給され、ボイラにて加熱されて蒸気となり
、タービンに供給される。

このようにしてボイラからの蒸気により高圧。

中圧、低圧タービンｌ、２．３は駆動され、図示しない
発電機を駆動して電力を発生して負荷に供給する。

ところで、電力の供給が遮断されるような負荷遮断時に
は、タービンは無負荷運転に必要な蒸気量のみが供給さ
れ、余分の蒸気はタービンをバイパスして復水器４に流
入される。すなわち負荷遮断時には高圧タービンバイパ
ス管２６の開閉弁２５と低圧タービンバイパス管２９の
開閉弁２７とを開にしてボイラ５からの余分の蒸気を減
圧、減温作用を有する蒸気変換弁３０により減圧、減温
して高圧タービン１Ｇバイパスする高圧タービンバイパ
ス管２６を経てボイラ５の再熱器に流入し、また、高温
再熱蒸気は減圧弁２８により減圧され、低圧タービンバ
イパス管２９を経て中圧、低圧タービン２．３をバイパ
スして復水器４に流入する。

なお、負荷遮断時にはタービンからの油気は遮断される
ため、抽気管１８．１８ａ、１９を経る抽気蒸気は遮断
されるので、復水器４からの復水は低圧給水加熱器１７
にて加熱されず低温のまま脱気器６に流入し、脱気器内
の圧力が低下するという問題が生じる。

上記の問題を解決するため、低温再熱管１２と抽気管１
９とに接続し、圧力調整弁３１を備えた補助蒸気管３２
を設けて、負荷遮断時に高圧タービンバイパス管２６を
経る蒸気を補助蒸気管３１を経て抽気管１９に流し、脱
気器内の圧力を１１ｍする圧力調整弁３１を介して脱気
器６に供給するようにして脱気器内の圧力が急速に低下
するのを抑えている。

〔発明が解決しようとする課題〕

上記の蒸気タービン設備において、負荷遮断時補助薫気
管３２から補助蒸気を脱気器６に供給して脱気器内圧力
が急速に低下するのを抑えているが、本来脱気器６への
蒸気供給は、脱気器６に流入する復水の脱気及び加温を
目的とするため、脱気器６の脱気塔７や貯水タンク８の
抽気蒸気入口部にはノズル等を設けて供給蒸気量を制限
している。

したがって負荷遮断時の油気蒸気の遮断による脱気器内
圧力の急速低下を抑えるに必要な補助蒸気量を補助蒸気
管を経て流入させることができない場合がある。このよ
うな場合、脱気器内圧力が急速に低下するので、降水管
２２に接続するボイラ給水用の給水ポンプ２３の吸込圧
力が低下し、このためキャビテーションが発生し、給水
ポンプの運転に支障を来すという問題があった。

本発明の目的は、タービンの負青遮断時、脱気器内への
圧力が急速低下しないようにすることができる蒸気ター
ビン設備を提供することである。

〔課題を解決するための手段〕

上記課題を解決するために、本発明によればボイラと、
このボイラからの蒸気により駆動される蒸気タービンと
、この蒸気タービンからの排気蒸気を復水にする復水器
と、この復水器内から取出した復水を、蒸気タービンか
らの抽気供給管を経て供給される抽気蒸気により復水を
加熱、説気する脱気器と、この脱気器内の復水をボイラ
に昇圧して供給する給水ポンプとを備え、タービンの負
荷遮断時ボイラからのＷ蒐を減圧、減温してなる補助蒸
気を前記抽気供給管に送入して脱気器に供給する蒸気タ
ービン設備において、前記抽気供給管から分岐して脱気
器に接続し、負荷遮断信号により開になる開閉弁を備え
た非常用補助蒸気管を設けるものとする。

〔作用〕

タービンの負荷遮断時、蒸気タービンからの抽気蒸気は
遮断されるが、ボイラからの蒸気を減圧。

減温した補助蒸気は脱気器に接続される従来の抽気供給
管の他に負荷遮断信号により開閉弁が開になった油気供
給管から分岐した非常用補助蒸気管を流れて脱気器に流
入するので、脱気器には短時間に大量の蒸気が流れ込む
、この結果脱気器内圧力の圧力降下速度を小さくするこ
とができる。

〔実施例〕

以下図面に基づいて本発明の実施例について説明する。

第１図は本発明の実施例による蒸気タービン設備の系統
図である。なお、第１図において第２図の従来例と同一
部品には同じ符号を付し、その説明を省略する。第１図
において第２図の従来例と異なるのは、抽気管１９から
分岐して負荷遮断信号により開になる空気作動による開
閉弁３３を備えた非常用補助蒸気管３４を設けたことで
ある。

このような構成により、タービンの負荷遮断時、空気作
動の開閉弁３３は開になり、ボイラ５からの主蒸気は高
圧タービンバイパス管２６を蒸気変換弁３０により減圧
、減温されて流れ、さらに補助蒸気管３２を流れ、圧力
調整弁３１を介して抽気管１９から脱気器６の脱気塔７
に、また抽気管１９ａと非常用補助蒸気管３４を経て貯
水タンク８に流入する。この際抽気管１９．１９ａの脱
気器６の入口部は前述のようにノズル等により流入蒸気
量は制限されるが、非常用補助蒸気管３４からは短時間
に大量の蒸気が流入するので、脱気器内圧力は圧力降下
速度を小さくすることができる。

〔発明の効果〕

以上の説明から明らかなように、本発明によればタービ
ンの負荷遮断時にボイラからのＮ眞を減圧、減温した補
助蒸気を従来の脱気器に接続する抽気供給管の他に設け
た非常用補助蒸気管からも脱気器に流入するようにした
ことにより、負荷遮断時抽気供給管の他に非常用蒸気供
給管から補助蒸気を短時間に大量に送入できるので、負
荷遮断時における脱気器内圧力の圧力降下速度を小さく
することができ、このため給水ポンプのキャビチーシラ
ンの発生によるポンプ運転の支障を防ぐことができる。

【図面の簡単な説明】

第１図は本発明の実施例による蒸気タービン設備の系統
図、第２図は従来の蒸気タービン設備の系統図である。 １：高圧タービン、２：中圧タービン、３：低圧タービ
ン、４：復水器、５：ボイラ、６：脱気器、１９．１９
ａ　：抽気管、３２：補助蒸気管、３３：開閉弁、３４
：非常用補助蒸気管。

Claims (1)

【特許請求の範囲】
1. １）ボイラと、このボイラからの蒸気により駆動される
   蒸気タービンと、この蒸気タービンからの排気蒸気を復
   水にする復水器と、この復水器内から取出した復水を蒸
   気タービンからの抽気供給管を経て供給される抽気蒸気
   により加熱、脱気する脱気器と、この脱気器内の復水を
   昇圧してボイラに供給する給水ポンプとを備え、タービ
   ンの負荷遮断時ボイラからの蒸気を減圧、減温してなる
   補助蒸気を前記抽気供給管に送入して脱気器に供給する
   蒸気タービン設備において、前記抽気供給管から分岐し
   て脱気器に接続され、負荷遮断信号により開となる開閉
   弁を備えた非常用補助蒸気管を設けたことを特徴とする
   蒸気タービン設備。