JP2001108205A - 火力発電プラントの給水ポンプ保護装置 - Google Patents

火力発電プラントの給水ポンプ保護装置

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JP2001108205A
JP2001108205A JP28382299A JP28382299A JP2001108205A JP 2001108205 A JP2001108205 A JP 2001108205A JP 28382299 A JP28382299 A JP 28382299A JP 28382299 A JP28382299 A JP 28382299A JP 2001108205 A JP2001108205 A JP 2001108205A
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Masanori Minowa
昌則 蓑和
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 給水ポンプ内部のインペラ等の構成部品にマ
グネタイトを主成分とするスケールが付着するのを防止
すること。 【解決手段】 復水系の脱気器水位調節弁16の出口側
から脱気器12にかけて低圧給水加熱器11をバイパス
して復水を導くためのバイパス管17が接続される。バ
イパス管17の経路には復水の一部を脱気器12に供給
するバイパス弁18が介装される。貯水されるた復水温
度が上昇したとき、バイパス管17を通して低温の復水
を脱気器12に供給して復水温度を170°Cを超えな
い温度に下げることで、給水ポンプ14のインペラ等に
酸化鉄を主成分とするスケールが付着するのを防ぐ。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は火力発電プラントに
係り、特に、プラントの給水系に組み込まれる給水ポン
プに酸化鉄を主成分とするスケールが付着するのを防ぐ
ための給水ポンプ保護措置に関する。
【0002】
【従来の技術】従来の火力発電プラントの一例を図6を
参照して説明する。ボイラ1で発生した高温高圧の蒸気
は主蒸気系統の主蒸気弁2を通って高圧タービン3に流
入する。この蒸気は高圧タービン3で膨張して仕事をす
る。仕事を終えた蒸気は低温再熱蒸気系統を通して再度
ボイラ1に流入し、そこで、再加熱され、高温再熱蒸気
系統の蒸気弁4を通って中圧タービン5に流入する。こ
の再熱蒸気は中圧タービン5で膨張して仕事をする。仕
事を終えた蒸気はさらに低圧タービン6に流入し、再び
膨張して仕事をする。各タービン3、5、6の仕事によ
り発電機7が駆動され、電気出力が取り出される。
【0003】さらに、低圧タービン6で仕事を終えた蒸
気は復水器8において冷却水よって冷却され、凝縮して
復水となる。この復水は復水系の復水ポンプ9および復
水ブースタポンプ10で昇圧され、複数基の低圧給水加
熱器11で加熱され、脱気器12に送られる。復水を加
熱する低圧給水加熱器11および脱気器12は図示しな
い抽気系統を通して中圧タービン5もしくは低圧タービ
ン6から抽気を導入している。このため、復水は徐々に
加熱され、脱気器12の出口においては約170°Cを
超える温度になる。
【0004】脱気器12内の保有水である給水は給水系
の給水ブースタポンプ13および給水ポンプ14で昇圧
され、複数基の高圧給水加熱器15再び加熱されてボイ
ラ1に給水されるようになっている。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】ところで、近年、火力
発電プラントは温室効果物質削減および化石燃料使用量
の低減を図るべく、高効率化を達成することが求められ
ている。高効率化の具体的解決手段としてタービン入口
の蒸気温度をより高温化する方策が実施されている。こ
の効率向上対策の実施に伴って脱気器12の器内温度
は、近年、上昇する傾向にあり、温度が、たとえば17
0°Cを超えると、復水および給水中に溶解したマグネ
タイトなどの酸化鉄が給水ポンプ14のインペラ等に付
着し、ポンプ効率の低下およびポンプ振動の増加を招
き、給水ポンプ14の運転に支障を来す懸念が強まって
いる。
【0006】また、ポンプ効率の低下により給水流量が
不足したときの解決策に給水ポンプ駆動用タービンの駆
動蒸気流量を増加させることで一時的に給水流量を増す
方法がある。しかし、この方法では発電プラント全体の
効率低下が避けられなくなる。さらに、給水系において
給水ポンプ駆動用タービンの駆動蒸気流量の増加に見合
うように給水流量を増加しようとしても、給水ポンプ1
4の定格流量を超えるような給水要求には応じられず、
このような状況下では発電出力を下げることを強いられ
る。
【0007】一方、発電所内の要因もしくは発電所外部
の要因により急激な負荷変化が発生すると、抽気系統を
通して脱気器12に供給される加圧蒸気が失われてしま
い、このとき、復水を脱気する脱気器室と、脱気された
復水を貯水する貯水槽との間で熱バランスが保てなくな
り、脱気室内の温度および圧力が貯水槽内の温度および
圧力と比べて低下し、脱気室と貯水槽との間を連絡する
連絡管が閉塞状態に陥り、脱気室から貯水槽にかけて十
分な量の復水が流れなくなってしまう。このとき、復水
および給水制御は不調に陥って給水ポンプ14は運転を
続けることが困難になる。
【0008】また、一部に採用されている単胴型脱気器
においても上記のような急激な負荷変化時には脱気器内
の貯水が気化し、気泡が発生することにより気泡を含む
給水が給水ポンプ14に流れてしまい、給水ポンプ14
は運転を続けることが難しくなる。
【0009】一方、気泡を含む給水が脱気器12から脱
気器降水管を通って給水ブースタポンプ13流れると
き、気泡に静水頭の圧力が加えられるためにある飽和蒸
気圧力を超える圧力に達したときに気泡が消滅し、いわ
ゆるウォーターハンマーが発生する。このウォーターハ
ンマーの発生に伴う衝撃によって配管および配管保持装
置に強大な力が作用し、これらの機器に損傷が生じるこ
とがある。
【0010】本発明の目的は給水ポンプ内部のインペラ
等の構成部品にマグネタイトを主成分とするスケールが
付着するのを防止するようにした火力発電プラントの給
水ポンプ保護装置を提供することにある。
【0011】
【課題を解決するための手段】本発明は復水器から脱気
器にかけての復水系に脱気器水位調節弁を設けてなる火
力発電プラントにおいて、脱気器水位調節弁の下流側の
復水系から分岐し、他端を脱気器の貯水部に接続するバ
イパス系統をバイパス弁を介して設けたことを特徴とす
る。
【0012】本発明においては脱気器の貯水部に貯留す
る復水の温度が、たとえば、マグネタイトなどの酸化鉄
が給水ポンプのインペラ等に付着し易くなる170°C
近くに上昇したとき、バイパス系統を通して低圧給水加
熱器で加熱される前の低温の復水を貯水部に導く。この
低温の復水の導入により高温の復水と低温の復水とが混
ざり合い、貯水部内の復水の温度が低下する。このた
め、復水の温度は酸化鉄の付着が起こりにくい170°
Cに満たない温度に低下する。
【0013】これにより、多量のマグネタイトなどの酸
化鉄が給水と共に給水系を流動するのを防ぐことが可能
になり、酸化鉄の減少により給水ポンプのインペラ等に
スケールが付着するのを防ぐことができる。
【0014】したがって、給水ポンプの効率低下を抑制
することが可能になり、さらに、給水ポンプの吐出流量
の確保によりプラントの定格出力による運転を継続する
ことができ、また、脱気器と貯水槽とを結ぶ連絡管にお
ける給水の流動を安定に保つことが可能になる。
【0015】本発明は、望ましくは、脱気器の貯水部の
復水温度、または給水系内の給水温度を検出する温度検
出器と、この検出器からの温度信号に基づいてバイパス
弁を開動作させる制御信号を出力する制御器とを備え
る。
【0016】このような制御手段を備えたものにおいて
は復水、または給水が予め決めた温度を超えて上昇する
ときに限り、低温の復水を脱気器の貯水部に供給するこ
とができ、プラントの熱効率を損なうことなく、給水ポ
ンプの保護を確実に果たすことが可能になる。
【0017】また、別の発明は復水器から脱気器にかけ
ての復水系に脱気器水位調節弁を設けてなる火力発電プ
ラントにおいて、脱気器水位調節弁の上流側の復水系か
ら分岐し、他端を脱気器の貯水部に接続するバイパス系
統をバイパス弁を介して設けたことを特徴とする。
【0018】本発明では脱気器の貯水部に貯留する復水
の温度が、たとえば、マグネタイトなどの酸化鉄が給水
ポンプのインペラ等に付着し易くなる170°C近くに
上昇したとき、バイパス系統を通して低圧給水加熱器で
加熱される前の低温の復水を貯水部に導く。この低温の
復水の導入により高温の復水と低温の復水とが混ざり合
い、貯水部内の復水の温度が低下する。このため、復水
の温度は酸化鉄の付着が起こりにくい170°Cに満た
ない温度に低下する。
【0019】これにより、多量のマグネタイトなどの酸
化鉄が給水と共に給水系を流動するのを防ぐことが可能
になり、酸化鉄の減少により給水ポンプのインペラ等に
スケールが付着するのを防ぐことができる。
【0020】したがって、給水ポンプの効率低下を抑制
することが可能になり、さらに、給水ポンプの吐出流量
の確保によりプラントの定格出力による運転を継続する
ことができ、また、脱気器と貯水槽とを結ぶ連絡管にお
ける給水の流動を安定に保つことが可能になる。
【0021】本発明は、望ましくは、脱気器の貯水部の
復水温度、または給水系内の給水温度を検出する温度検
出器と、この検出器からの温度信号に基づいてバイパス
弁を開動作させる制御信号を出力する制御器とを備え
る。このような制御手段を備えたものにおいては復水、
または給水が予め決めた温度を超えて上昇するときに限
り、低温の復水を供給することができ、プラントの熱効
率を損なうことなく、給水ポンプの保護を確実に果たす
ことが可能になる。
【0022】
【発明の実施の形態】(第1の実施の形態)本発明の実
施の形態を図面を参照して説明する。図1において、復
水系の低圧給水加熱器11相互間には脱気器12の水位
を調節するために、脱気器水位調節弁16が設けられて
いる。この脱気器水位調節弁16の出口側から脱気器1
2にかけて低圧給水加熱器11をバイパスして復水を導
くためのバイパス管17が接続されている。このバイパ
ス管17の経路には復水系を流れる復水の一部を脱気器
12に供給するバイパス弁18が介装されている。
【0023】また、図2に脱気器12の貯水槽にバイパ
ス管17からの復水注入する注入管の詳細を示してい
る。本実施の形態の注入管19は貯水槽20の器内全域
に延びている。この注入管19には復水を散布する多数
の透孔が穿たれている。復水は貯水槽20内に延びる注
入管19に広く分布させた各透孔から器内に吹き出すよ
うになっている。
【0024】本実施の形態は上記構成からなり、プラン
ト運転中、復水系を通って復水が脱気器12に流入し、
加熱蒸気によって器内圧力における飽和温度以上に加熱
され、溶存酸素が除去される。このとき、加熱により復
水の温度は約170°C近くまで上昇する。この復水は
貯水槽20に流れ、そこに貯水される。
【0025】復水の温度が約170°Cを超えたとき、
復水中に溶解するマグネタイトなどの酸化鉄の量が増大
する。復水がこのような温度に到達する前にバイパス管
17のバイパス弁18を開き、低圧給水加熱器11で加
熱される前の低温の復水をバイパス管17を通して貯水
槽20内の注入管19に導き、それぞれの透孔から吹き
出す。
【0026】このとき、貯水槽20内で温度の高い復水
と低温の復水とが混ざり合い、復水の温度は170°C
に満たない温度に低下する。このため、酸化鉄の量が抑
えられ、多量の酸化鉄が給水と共に給水系を流動するの
を防ぐことができる。かくして、酸化鉄の減少により給
水ポンプ14のインペラ等にスケールが付着するのを防
ぐことが可能になる。
【0027】一方、脱気器12の貯水槽20内の復水量
は大量であり、速やかに復水温度を下げるために復水を
吹き出す透孔を広く分布させ、各領域に対して均一に復
水を吹き出すことのできる注入管19を用いることが望
ましい。この注入管19を用いることにより高温の復水
と低温の復水との混合が早まり、短時間のうちに復水の
温度を下げることが可能になる。
【0028】このように本実施の形態においては給水ポ
ンプ14のインペラ等にマグネタイトなどの酸化鉄を主
成分とするスケールが付着するのを防ぐことができる。
したがって、給水ポンプ14の効率低下を抑制すること
が可能になる。また、給水ポンプ14の吐出流量の確保
によりプラントの定格出力による運転を継続することが
できる。さらに、脱気器12と貯水槽20とを結ぶ連絡
管における給水の流動を安定に保つことができる。
【0029】(第2の実施の形態)本発明の第2の実施
の形態を図3を参照して説明する。脱気器水位調節弁1
6の入口側から脱気器12にかけて低圧給水加熱器11
をバイパスして復水を導くためのバイパス管19が接続
されている。このバイパス管19の経路には復水系を流
れる復水の一部を脱気器12に供給するバイパス弁18
が介装されている。
【0030】また、脱気器12の貯水槽には上記実施の
形態と同様な注入管が設けられ、バイパス管19からの
復水がこの注入管を通して超水槽内の復水中に注入され
るようになっている。
【0031】本実施の形態は上記構成からなり、先に述
べた実施の形態と同様な働きを得ることができる。特
に、本実施の形態においてはより圧力の高い脱気器水位
調節弁16の入口側から復水を供給することができる。
脱気器12への復水の供給は系統の圧力損失によっては
供給が難しい場合があり、復水ブースタポンプ10の吐
出側と連絡するバイパス管19を通して復水を供給し、
冷却に必要な十分な量の復水を確保する。
【0032】このように本実施の形態においては給水ポ
ンプ14のインペラ等にマグネタイトなどの酸化鉄を主
成分とするスケールが付着するのを防ぐことができる。
したがって、給水ポンプ14の効率低下を抑制すること
が可能になる。また、給水ポンプ14の吐出流量の確保
によりプラントの定格出力による運転を継続することが
できる。さらに、脱気器12と貯水槽20とを結ぶ連絡
管における給水の流動を安定に保つことができる。
【0033】(第3の実施の形態)本発明の第3実施の
形態を図4を参照して説明する。バイパス管17の経路
には復水系を流れる復水の一部を脱気器12に供給する
バイパス弁18が介装されている。一方、給水系には給
水の温度を検出する温度検出器21を備える。本実施の
形態の温度検出器21は脱気器12から給水ブースタポ
ンプ13にかけての経路に設けられている。さらに、温
度検出器21からの検出信号を入力し、演算結果に従い
制御信号をバイパス弁18に出力する制御器22が設け
られている。
【0034】本実施の形態は上記構成からなり、プラン
ト運転中、復水系を通って復水が脱気器12に流入し、
加熱蒸気によって器内圧力における飽和温度以上に加熱
され、溶存酸素が除去される。このとき、加熱により復
水の温度は約170°C近くまで上昇する。この復水は
貯水槽に流れ、そこに貯水される。
【0035】貯水槽から供給される給水の温度が約17
0°Cを超えたとき、給水中に溶解するマグネタイトな
どの酸化鉄の量が変化する。給水ポンプを保護するため
の制御器22にはこの温度値が設定値として与えられ
る。
【0036】プラント運転中、給水系の温度検出器21
で検出される温度信号は制御器22に入力され、設定値
と温度信号とが比較される。演算により設定値を超える
温度信号が与えられたとき、バイパス弁18を開動作さ
せる制御信号がバイパス弁18に出力される。このた
め、バイパス弁18が開き、低圧給水加熱器11で加熱
される前の低温の復水がバイパス管17を通して貯水槽
に送られる。
【0037】このとき、貯水槽20内で温度の高い復水
と低温の復水とが混ざり合い、復水の温度は170°C
に満たない温度に低下する。このため、酸化鉄の量が増
すのを抑えられ、多量の酸化鉄が給水と共に給水系を流
動するのを防ぐことができる。かくして、酸化鉄の減少
により給水ポンプ14のインペラ等に酸化鉄を主成分と
するスケールが付着するのを防ぐことが可能になる。
【0038】なお、本実施の形態においては給水系内の
給水温度を温度検出器21で検出する方法を述べている
が、これに代えて、貯水槽内の復水温度を検出し、この
検出信号に基づいてバイパス弁18への制御信号を出力
するようにしてもよい。
【0039】本実施の形態においては上記実施の形態の
効果に加えて、制御手段を用いて復水、または給水が予
め決めた温度を超えて上昇するときに限り、低温の復水
を供給することができ、プラントの熱効率を損なうこと
なく、給水ポンプ14の保護を確実に果たすことが可能
になる。
【0040】(第4の実施の形態)本発明の第4実施の
形態を図5を参照して説明する。バイパス管19の経路
には復水系を流れる復水の一部を脱気器12に供給する
バイパス弁18が介装されている。一方、給水系には給
水の温度を検出する温度検出器21を備える。この温度
検出器21は脱気器12から給水ブースタポンプ13に
かけての経路に設けられている。さらに、温度検出器2
1からの検出信号を入力し、演算結果に従い制御信号を
バイパス弁18に出力する制御器22が設けられてい
る。
【0041】本実施の形態は上記構成からなり、先に述
べた第3の実施の形態と同様な働きを得ることができ
る。すなわち、プラント運転中、給水系の温度検出器2
1で検出される温度信号は制御器22に入力され、設定
値と温度信号とが比較される。演算により設定値を超え
る温度信号が与えられたとき、バイパス弁18を開動作
させる制御信号がバイパス弁18に出力される。このた
め、バイパス弁18が開き、低圧給水加熱器11で加熱
される前の低温の復水がバイパス管19を通して貯水槽
に送られる。
【0042】このとき、貯水槽20内で温度の高い復水
と低温の復水とが混ざり合い、復水の温度は170°C
に満たない温度に低下し、この結果、酸化鉄の量が増す
のを抑えられることで、多量の酸化鉄が給水と共に給水
系を流動するのを防ぐことができる。したがって、給水
ポンプ14のインペラ等に酸化鉄を主成分とするスケー
ルが付着するのを防ぐことが可能になる。
【0043】なお、本実施の形態においては給水系内の
給水温度を温度検出器21で検出する方法を述べている
が、これに代えて、貯水槽内の復水温度を検出し、この
検出信号に基づいてバイパス弁18への制御信号を出力
するようにしてもよい。
【0044】本実施の形態においては上記実施の形態の
効果に加えて、制御手段を用いて復水、または給水が予
め決めた温度を超えて上昇するときに限り、低温の復水
を供給することができ、プラントの熱効率を損なうこと
なく、給水ポンプ14の保護を確実に果たすことが可能
になる。
【0045】
【発明の効果】本発明によれば、給水ポンプのインペラ
等に酸化鉄を主成分とするスケールが付着するのを防ぐ
ことができ、給水ポンプの効率低下を抑制することが可
能になる。また、給水ポンプの吐出流量の確保によりプ
ラントの定格出力による運転を継続することができる。
さらに、脱気器と貯水槽とを結ぶ連絡管における給水の
流動を安定に保つことができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明による給水ポンプ保護装置の第1の実施
の形態を示す系統図。
【図2】本発明の第1の実施の形態を示す系統図。
【図3】本発明の第2の実施の形態を示す系統図。
【図4】本発明の第3の実施の形態を示す系統図。
【図5】本発明の第4の実施の形態を示す系統図。
【図6】従来の火力発電プラントの一例を示す系統図。
【符号の説明】
8 復水器 11 低圧給水加熱器 12 脱気器 14 給水ポンプ 16 脱気器水位調節弁 17、19 バイパス管 18 バイパス弁 21 温度検出器 22 制御器

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 復水器から脱気器にかけての復水系に脱
    気器水位調節弁を設けてなる火力発電プラントにおい
    て、前記脱気器水位調節弁の下流側の該復水系から分岐
    し、他端を前記脱気器の貯水部に接続するバイパス系統
    をバイパス弁を介して設けたことを特徴とする火力発電
    プラントの給水ポンプ保護装置。
  2. 【請求項2】 前記脱気器の該貯水部の復水温度、また
    は給水系内の給水温度を検出する温度検出器と、この検
    出器からの温度信号に基づいて前記バイパス弁を開動作
    させる制御信号を出力する制御器とを備えることを特徴
    とする請求項1記載の火力発電プラントの給水ポンプ保
    護装置。
  3. 【請求項3】 復水器から脱気器にかけての復水系に脱
    気器水位調節弁を設けてなる火力発電プラントにおい
    て、前記脱気器水位調節弁の上流側の該復水系から分岐
    し、他端を前記脱気器の貯水部に接続するバイパス系統
    をバイパス弁を介して設けたことを特徴とする火力発電
    プラントの給水ポンプ保護装置。
  4. 【請求項4】 前記脱気器の該貯水部の復水温度、また
    は給水系内の給水温度を検出する温度検出器と、この検
    出器からの温度信号に基づいて前記バイパス弁を開動作
    させる制御信号を出力する制御器とを備えることを特徴
    とする請求項3記載の火力発電プラントの給水ポンプ保
    護装置。
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Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US8099959B2 (en) 2004-11-29 2012-01-24 Mitsubishi Heavy Industries, Ltd. Heat recovery equipment
KR101208129B1 (ko) 2011-05-26 2012-12-05 한국남부발전 주식회사 증기터빈의 수분 유입 방지장치

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US8099959B2 (en) 2004-11-29 2012-01-24 Mitsubishi Heavy Industries, Ltd. Heat recovery equipment
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